JP2696214B2 - 感熱転写媒体 - Google Patents
感熱転写媒体Info
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/26—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
- B41M5/382—Contact thermal transfer or sublimation processes
- B41M5/392—Additives, other than colour forming substances, dyes or pigments, e.g. sensitisers, transfer promoting agents
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- Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この発明は、熱転写型プリンター、ファクシミリ等の
感熱転写装置に用いられるインクリボン等の感熱転写記
録媒体に関するものである。 (従来の技術) 従来、この種の感熱転写記録媒体は例えば3〜10μm
程度の厚みのポリエステルフィルムからなる基材上に、
パラフィンワックス、天然ワックス(カルナバワック
ス)、合成ワックス(エステルワックス)等の一種又は
二種以上の混合物を主成分とし、これに顔料又は/及び
染料等の着色剤を加え、更に必要に応じて、皮膜強化、
接着性向上のために各種樹脂や可塑剤を添加したものを
コーティングして熱溶融インク層を形成したものが使用
されていた。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記のような従来の熱転写記録媒体
は、加熱印字時、熱溶融インク層が基材から剥れにく
く、このためインクは基材と被転写紙の両方に付着した
り、或いはインク層間で層間剥離を起し、インクの乗り
にむらが出来たり、色調が薄くなる例が多数ある。 また、被転写紙としてベック平滑度の悪い紙(30〜40
秒以下)などを使用した場合には、インクの乗りが不均
一となり、画質劣化の要因となったり、或いは感熱転写
装置によっては所謂尾びきやタッチ汚れ等が屡々生ずる
ことがある。 そこで、この発明の目的は上記従来問題点を解決して
感熱転写装置、被転写紙の表面の影響などを受けること
なく、高品質の転写ができるような感熱転写媒体を提供
することにある。 (問題点を解決するための手段) そしてこの発明は、上記目的を達成するために鋭意研
究の結果、基材上に、下記一般式で表わされ、且つその
融点が50〜100℃にある第1グループ化合物及び/又は
第2グループ化合物の1種又は2種以上を含有する熱溶
融インク層を設けてなる感熱転写媒体を提案するもので
ある。 [R1,R2,R3,R4はH又は(CH2)mOH(m=1〜4)又はC
nH2n+1(n=12〜30)] [R5,R6はCnH2n+1(n=12〜30)、R7は−CmH2mO−(m
=1〜10)又は−(C2H4O)n−(n=1〜4)] を提案するものである。 ここで、第1グループの化合物としては、具体的には
図示の構造式(I)の化合物[1−{2−ドコサニルオ
キシ−1−(2−ヒドロキシ プロピオニルオキシ)}
エチル−3−(2−ヒドロキシ プロピオニルオキシ)
−4−ドコサニルオキシ ナフタリン)](m.p55℃) 構造式(II)の化合物[1−(2−カルボキシ−1−
ドコサニルオキシ)エチル−3−カルボキシ−4−ドコ
サニルオキシ ナフタレン](m.p60℃) 構造式(III)の化合物[1−(2−ヘプタデカニル
オキシ−1−カルボキシ)エチル−3−(2−ヒドロキ
シプロピオニルオキシ)−4−ヘプタデカニル ナフタ
レン] 構造式(IV)の化合物[1−{2−(2−ヒドロキシ
プロピオニルオキシ)−1−ヘプタデカニルオキシ}エ
チル−3−カルボキシ−4−ヘプタデカニル ナフタレ
ン] 構造式(V)の化合物[1−{2−オクタコサニルオ
キシ−1−(4−ヒドロキシ バレニルオキシ)}エチ
ル−3−(4−ヒドオキシバレニルオキシ)−4−オク
タコサニル ナフタレン] 構造式(VI)の化合物[1−(1,2−ジドデカニルオ
キシ)エチル−3,4−ジドデカニル ナフタレン] 構造式(VII)の化合物[1−(2−カルボキシ−1
−エイコサニルオキシ)エチル−3−ヒドロキシアセタ
オキシ−4−エイコサニル ナフタレン] 構造式(VIII)の化合物[1−{2−カルボキシ−1
−(3−ヒドロキシブチリルオキシ)}エチル−3,4−
ジドコサニル ナフタレン] 等を挙げることができるが、この他R1,R2,R3,R4の相違
により融点が50〜100℃の範囲にある種々の化合物が得
られ、この発明ではこれらの化合物を使用することがで
きる。 第2グループの化合物としては、メチレングリコール
ジステアレート(m.p63℃)、エチレングリコールジス
テアレート:m.p61℃)、エチレングリコールジエイコサ
ネート、ジエチレングリコールジエイコサネート、デカ
−メチレングリコールジラウレート、テトラ−メチレン
グリコールジノナコサネート、トリエチレングリコール
ジヘンエイコサネート、メチレングリコールジトリコサ
ネート(m.p75℃)等を挙げることができる。 この他R5,R6,R7の相違により第1グループと同様に融
点が50〜100℃の範囲にある種々の化合物が得られ、こ
の発明においてはこれらの化合物を使用することができ
る。 熱溶融インク層には、以上の第1グループ乃至第2グ
ループの化合物並びに着色剤の他に、通常熱溶融インク
層に配合される着色剤、ワックス、樹脂、可塑剤、分散
剤等を配合することができる。 着色剤としては例えばカーボンブラック等の顔料及び
/又はオイルブラック等の染料が使用される。 ワックスとしては、例えばカルバナワックス、パラフ
ィンワックス、エステルワックス、ビーズワックス、モ
ンタンワックス、マイクロクリスタリンワックス等が使
用される。 樹脂としは、エチレン酢酸ビニル、ポリエチレン、キ
シレン樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリスチレン、スチレン
−ブタジェン共重合体、セルロースエステル類、セルロ
ースエーテル類、石油系樹脂等が使用される。 この発明における熱溶融インク層の組成は基本的には
着色剤及び、第1グループ及び/又は第2グループの化
合物より成り、その配合割合は着色剤が5〜30wt%で、
残りが第1グループ及び/又は第2グループの化合物で
ある。 なお、これら第1グループ及び/又は第2グループの
一部はワックス、樹脂、可塑剤、分散剤等により置換え
ることができるが、それらの割合はワックス5〜50wt
%、樹脂1〜50wt%、可塑剤1〜30wt%、分散剤1〜10
wt%が適当である。 上述のように、第1グループ乃至第2グループの化合
物を含む配合物は加熱溶解し、十分に混練した後、例え
ば10μm以下の厚さのポリエステルフイルム等からなる
基材上にコーティングして熱溶融インク層を形成して感
熱記録媒体とする。 (発明の効果) この発明で使用する第1グループ及び第2グループ化
合物はその融点が50〜100℃の範囲にあるため、従来使
用されている熱転写装置を使用し、通常の材料上に印字
させた場合にも良質な印字を得ることができる。 この場合、第1グループ及び第2グループの化合物の
融点が50℃以下のものでは、保存時にブロッキング(部
分的に溶融して固まる現象)を起し、100℃以上では駆
動時にインク層の転写が非常に悪くなる。 また、第1グループ乃至第2グループの化合物、特に
第1グループの化合物は芳香環を有するため、ワックス
等を均一に溶解する。したがって、この発明では熱溶融
インク層中にワックス等が含まれていても、熱溶融イン
ク層の融点がシャープなものとなり、加熱印字時、基材
より熱溶融インク層が剥離し易くなり、被転写紙又は表
面処理を施したOHPフィルムへの転写が容易に行うこと
ができる。 更に、この発明では熱溶融インク層において顔料等の
着色剤の分散が良好になり、しかも分散後再凝集が起こ
り難くなる。これは第1グループ乃至第2グループの化
合物中のエステル結合に存在する酸素の不対電子により
カーボン等が強く吸着されて安定分散されるとともに、
これらカーボン等の再凝集を防止しているためと推定さ
れる。 したがって、この発明においては良好な転写性が達成
され、同時に印字むら、かすれ等が防止され高品質の印
字を得ることができる。更に、感熱転写装置による尾び
き、タッチ汚れ等が防止される。 (実施例) 以下、この発明の実施例を示す。 実施例1 パラフィンワックス 25Wt% マイクロクリスタリンワックス 10 〃 ポリエチレン 10 〃 カルナバワックス 10 〃 カーボン 15 〃 1−{2−ドコサニルオキシ−1−(2−ヒドロキシプ
ロピオニルオキシ)}エチル−3−(2−ヒドロキシプ
ロピオニルオキシ)−4−ドコサニルオキシナフタレン
(m.p55℃) 30 〃 実施例2 パラフィンワックス 30Wt% エチレン酢酸ビニル 10 〃 モンタンワックス 15 〃 カーボン 20 〃 メチルグリコールジトリコサネート (m.p75℃) 25 〃 実施例3 パラフィンワックス 40Wt% キシレン樹脂 5 〃 エチレン酢酸ビニル 5 〃 染料(オイルブラック) 15 〃 メチレングリコールジステアレート(m.p63℃) 15 〃 1−(2−カルボキシ−1−ドコサニルオキシ)エチル
−3−カルボキシ−4−ドコサニルオキシナフタレン
(m.p60℃) 15 〃 実施例4 1−{2−オクタコサニルオキシ−1−(4−ヒドロキ
シバレリルオキシ)}エチル−3−(4−ヒドロキシバ
レリルオキシ)−4−オクタコサニルナフタレン(m.p7
8℃) 85Wt% カーボン 15 〃 実施例5 ジエチレングリコールジエイコサネート (m.p70℃) 20Wt% 1−{2−カルボキシ−1−(3−ヒドロキシブチリル
オキシ)}エチル−3,4−ジドコサニルナフタリン (m.p60℃) 55 〃 カーボン 25 〃 比較例 パラフィンワックス 55Wt% エチレン酢酸ビニル 15 〃 カルナバワックス 20 〃 カーボン 20 〃 実施例1〜5及び比較例の配合例を加熱溶融できる容
器に入れて溶融し、撹拌機で予備練りを行った後、加熱
式三本ロール(100℃)で分散させ、熱溶融インクを製
造し、このインクを100℃ホットプレート上でワイヤー
バーにてポリエステルフィルム(3.5μ)上に5g/m2の割
合で塗布して感熱熱転写媒体を作成した。 以上の実施例1〜5及び比較例で得た熱転写媒体を感
熱転写機(NEC−PC−PR101)を使用し、被転写紙とし
て、ボンド紙(ベック平滑度20〜30秒)を用いて、印字
を行い、上記熱転写媒体の印字品位、転写性を、5段階
の官能的評価を行った。この結果を下表に示す。
感熱転写装置に用いられるインクリボン等の感熱転写記
録媒体に関するものである。 (従来の技術) 従来、この種の感熱転写記録媒体は例えば3〜10μm
程度の厚みのポリエステルフィルムからなる基材上に、
パラフィンワックス、天然ワックス(カルナバワック
ス)、合成ワックス(エステルワックス)等の一種又は
二種以上の混合物を主成分とし、これに顔料又は/及び
染料等の着色剤を加え、更に必要に応じて、皮膜強化、
接着性向上のために各種樹脂や可塑剤を添加したものを
コーティングして熱溶融インク層を形成したものが使用
されていた。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記のような従来の熱転写記録媒体
は、加熱印字時、熱溶融インク層が基材から剥れにく
く、このためインクは基材と被転写紙の両方に付着した
り、或いはインク層間で層間剥離を起し、インクの乗り
にむらが出来たり、色調が薄くなる例が多数ある。 また、被転写紙としてベック平滑度の悪い紙(30〜40
秒以下)などを使用した場合には、インクの乗りが不均
一となり、画質劣化の要因となったり、或いは感熱転写
装置によっては所謂尾びきやタッチ汚れ等が屡々生ずる
ことがある。 そこで、この発明の目的は上記従来問題点を解決して
感熱転写装置、被転写紙の表面の影響などを受けること
なく、高品質の転写ができるような感熱転写媒体を提供
することにある。 (問題点を解決するための手段) そしてこの発明は、上記目的を達成するために鋭意研
究の結果、基材上に、下記一般式で表わされ、且つその
融点が50〜100℃にある第1グループ化合物及び/又は
第2グループ化合物の1種又は2種以上を含有する熱溶
融インク層を設けてなる感熱転写媒体を提案するもので
ある。 [R1,R2,R3,R4はH又は(CH2)mOH(m=1〜4)又はC
nH2n+1(n=12〜30)] [R5,R6はCnH2n+1(n=12〜30)、R7は−CmH2mO−(m
=1〜10)又は−(C2H4O)n−(n=1〜4)] を提案するものである。 ここで、第1グループの化合物としては、具体的には
図示の構造式(I)の化合物[1−{2−ドコサニルオ
キシ−1−(2−ヒドロキシ プロピオニルオキシ)}
エチル−3−(2−ヒドロキシ プロピオニルオキシ)
−4−ドコサニルオキシ ナフタリン)](m.p55℃) 構造式(II)の化合物[1−(2−カルボキシ−1−
ドコサニルオキシ)エチル−3−カルボキシ−4−ドコ
サニルオキシ ナフタレン](m.p60℃) 構造式(III)の化合物[1−(2−ヘプタデカニル
オキシ−1−カルボキシ)エチル−3−(2−ヒドロキ
シプロピオニルオキシ)−4−ヘプタデカニル ナフタ
レン] 構造式(IV)の化合物[1−{2−(2−ヒドロキシ
プロピオニルオキシ)−1−ヘプタデカニルオキシ}エ
チル−3−カルボキシ−4−ヘプタデカニル ナフタレ
ン] 構造式(V)の化合物[1−{2−オクタコサニルオ
キシ−1−(4−ヒドロキシ バレニルオキシ)}エチ
ル−3−(4−ヒドオキシバレニルオキシ)−4−オク
タコサニル ナフタレン] 構造式(VI)の化合物[1−(1,2−ジドデカニルオ
キシ)エチル−3,4−ジドデカニル ナフタレン] 構造式(VII)の化合物[1−(2−カルボキシ−1
−エイコサニルオキシ)エチル−3−ヒドロキシアセタ
オキシ−4−エイコサニル ナフタレン] 構造式(VIII)の化合物[1−{2−カルボキシ−1
−(3−ヒドロキシブチリルオキシ)}エチル−3,4−
ジドコサニル ナフタレン] 等を挙げることができるが、この他R1,R2,R3,R4の相違
により融点が50〜100℃の範囲にある種々の化合物が得
られ、この発明ではこれらの化合物を使用することがで
きる。 第2グループの化合物としては、メチレングリコール
ジステアレート(m.p63℃)、エチレングリコールジス
テアレート:m.p61℃)、エチレングリコールジエイコサ
ネート、ジエチレングリコールジエイコサネート、デカ
−メチレングリコールジラウレート、テトラ−メチレン
グリコールジノナコサネート、トリエチレングリコール
ジヘンエイコサネート、メチレングリコールジトリコサ
ネート(m.p75℃)等を挙げることができる。 この他R5,R6,R7の相違により第1グループと同様に融
点が50〜100℃の範囲にある種々の化合物が得られ、こ
の発明においてはこれらの化合物を使用することができ
る。 熱溶融インク層には、以上の第1グループ乃至第2グ
ループの化合物並びに着色剤の他に、通常熱溶融インク
層に配合される着色剤、ワックス、樹脂、可塑剤、分散
剤等を配合することができる。 着色剤としては例えばカーボンブラック等の顔料及び
/又はオイルブラック等の染料が使用される。 ワックスとしては、例えばカルバナワックス、パラフ
ィンワックス、エステルワックス、ビーズワックス、モ
ンタンワックス、マイクロクリスタリンワックス等が使
用される。 樹脂としは、エチレン酢酸ビニル、ポリエチレン、キ
シレン樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリスチレン、スチレン
−ブタジェン共重合体、セルロースエステル類、セルロ
ースエーテル類、石油系樹脂等が使用される。 この発明における熱溶融インク層の組成は基本的には
着色剤及び、第1グループ及び/又は第2グループの化
合物より成り、その配合割合は着色剤が5〜30wt%で、
残りが第1グループ及び/又は第2グループの化合物で
ある。 なお、これら第1グループ及び/又は第2グループの
一部はワックス、樹脂、可塑剤、分散剤等により置換え
ることができるが、それらの割合はワックス5〜50wt
%、樹脂1〜50wt%、可塑剤1〜30wt%、分散剤1〜10
wt%が適当である。 上述のように、第1グループ乃至第2グループの化合
物を含む配合物は加熱溶解し、十分に混練した後、例え
ば10μm以下の厚さのポリエステルフイルム等からなる
基材上にコーティングして熱溶融インク層を形成して感
熱記録媒体とする。 (発明の効果) この発明で使用する第1グループ及び第2グループ化
合物はその融点が50〜100℃の範囲にあるため、従来使
用されている熱転写装置を使用し、通常の材料上に印字
させた場合にも良質な印字を得ることができる。 この場合、第1グループ及び第2グループの化合物の
融点が50℃以下のものでは、保存時にブロッキング(部
分的に溶融して固まる現象)を起し、100℃以上では駆
動時にインク層の転写が非常に悪くなる。 また、第1グループ乃至第2グループの化合物、特に
第1グループの化合物は芳香環を有するため、ワックス
等を均一に溶解する。したがって、この発明では熱溶融
インク層中にワックス等が含まれていても、熱溶融イン
ク層の融点がシャープなものとなり、加熱印字時、基材
より熱溶融インク層が剥離し易くなり、被転写紙又は表
面処理を施したOHPフィルムへの転写が容易に行うこと
ができる。 更に、この発明では熱溶融インク層において顔料等の
着色剤の分散が良好になり、しかも分散後再凝集が起こ
り難くなる。これは第1グループ乃至第2グループの化
合物中のエステル結合に存在する酸素の不対電子により
カーボン等が強く吸着されて安定分散されるとともに、
これらカーボン等の再凝集を防止しているためと推定さ
れる。 したがって、この発明においては良好な転写性が達成
され、同時に印字むら、かすれ等が防止され高品質の印
字を得ることができる。更に、感熱転写装置による尾び
き、タッチ汚れ等が防止される。 (実施例) 以下、この発明の実施例を示す。 実施例1 パラフィンワックス 25Wt% マイクロクリスタリンワックス 10 〃 ポリエチレン 10 〃 カルナバワックス 10 〃 カーボン 15 〃 1−{2−ドコサニルオキシ−1−(2−ヒドロキシプ
ロピオニルオキシ)}エチル−3−(2−ヒドロキシプ
ロピオニルオキシ)−4−ドコサニルオキシナフタレン
(m.p55℃) 30 〃 実施例2 パラフィンワックス 30Wt% エチレン酢酸ビニル 10 〃 モンタンワックス 15 〃 カーボン 20 〃 メチルグリコールジトリコサネート (m.p75℃) 25 〃 実施例3 パラフィンワックス 40Wt% キシレン樹脂 5 〃 エチレン酢酸ビニル 5 〃 染料(オイルブラック) 15 〃 メチレングリコールジステアレート(m.p63℃) 15 〃 1−(2−カルボキシ−1−ドコサニルオキシ)エチル
−3−カルボキシ−4−ドコサニルオキシナフタレン
(m.p60℃) 15 〃 実施例4 1−{2−オクタコサニルオキシ−1−(4−ヒドロキ
シバレリルオキシ)}エチル−3−(4−ヒドロキシバ
レリルオキシ)−4−オクタコサニルナフタレン(m.p7
8℃) 85Wt% カーボン 15 〃 実施例5 ジエチレングリコールジエイコサネート (m.p70℃) 20Wt% 1−{2−カルボキシ−1−(3−ヒドロキシブチリル
オキシ)}エチル−3,4−ジドコサニルナフタリン (m.p60℃) 55 〃 カーボン 25 〃 比較例 パラフィンワックス 55Wt% エチレン酢酸ビニル 15 〃 カルナバワックス 20 〃 カーボン 20 〃 実施例1〜5及び比較例の配合例を加熱溶融できる容
器に入れて溶融し、撹拌機で予備練りを行った後、加熱
式三本ロール(100℃)で分散させ、熱溶融インクを製
造し、このインクを100℃ホットプレート上でワイヤー
バーにてポリエステルフィルム(3.5μ)上に5g/m2の割
合で塗布して感熱熱転写媒体を作成した。 以上の実施例1〜5及び比較例で得た熱転写媒体を感
熱転写機(NEC−PC−PR101)を使用し、被転写紙とし
て、ボンド紙(ベック平滑度20〜30秒)を用いて、印字
を行い、上記熱転写媒体の印字品位、転写性を、5段階
の官能的評価を行った。この結果を下表に示す。
【図面の簡単な説明】
第1〜第8図は、この発明に使用する第1グループの化
合物の構造式を示すもので、第1図は(I)の化合物の
構造式、第2図は(II)の化合物の構造式、第3図は
(III)の化合物の構造式、第4図は(IV)の化合物の
構造式、第5図は(V)の化合物の構造式、第6図は
(VI)の化合物の構造式、第7図は(VII)の化合物の
構造式、第8図は(VIII)の化合物の構造式である。
合物の構造式を示すもので、第1図は(I)の化合物の
構造式、第2図は(II)の化合物の構造式、第3図は
(III)の化合物の構造式、第4図は(IV)の化合物の
構造式、第5図は(V)の化合物の構造式、第6図は
(VI)の化合物の構造式、第7図は(VII)の化合物の
構造式、第8図は(VIII)の化合物の構造式である。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.基材上に熱溶融インク層を積層した熱転写記録媒体
において、該熱溶融インク層が下記一般式で表わされ、
且つその融点が50〜100℃である第1グループ化合物及
び/または第2グループ化合物の1種又は2種以上を含
有することを特徴とする感熱転写媒体。 [R1,R2,R3,R4はH又は(CH2)mOH(m=1〜4) 又はCnH2n+1(n=12〜30)][R5,R6はCnH2n+1(n=12〜30)、 R7は−CmH2mO−(m=1〜10) 又は−(C2H4O)n−(n=1〜4)]
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62182189A JP2696214B2 (ja) | 1987-07-23 | 1987-07-23 | 感熱転写媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62182189A JP2696214B2 (ja) | 1987-07-23 | 1987-07-23 | 感熱転写媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6426494A JPS6426494A (en) | 1989-01-27 |
JP2696214B2 true JP2696214B2 (ja) | 1998-01-14 |
Family
ID=16113894
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62182189A Expired - Lifetime JP2696214B2 (ja) | 1987-07-23 | 1987-07-23 | 感熱転写媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2696214B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62169692A (ja) * | 1985-10-28 | 1987-07-25 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱転写シ−ト |
-
1987
- 1987-07-23 JP JP62182189A patent/JP2696214B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62169692A (ja) * | 1985-10-28 | 1987-07-25 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱転写シ−ト |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6426494A (en) | 1989-01-27 |
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