JP2695926B2 - 熱転写印字方法および熱転写プリンタ - Google Patents

熱転写印字方法および熱転写プリンタ

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JP2695926B2 JP1178688A JP17868889A JP2695926B2 JP 2695926 B2 JP2695926 B2 JP 2695926B2 JP 1178688 A JP1178688 A JP 1178688A JP 17868889 A JP17868889 A JP 17868889A JP 2695926 B2 JP2695926 B2 JP 2695926B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、サーマルヘッドの発熱により感熱転写媒体
のインクを転写して印字を行なう熱転写印字方法および
熱転写プリンタに係り、特に、ベースフィルムにインク
を再塗布することにより繰返し使用を可能とした感熱転
写媒体を用い、かつ表面粗さの粗いラフ紙にも印字可能
とした熱転写印字方法および熱転写プリンタに関する。
〔従来の技術〕
インクリボンのような感熱転写媒体を用い、この感熱
転写媒体のインクをサーマルヘッドの複数の発熱素子の
選択的な発熱により部分的に溶融し、この溶融された部
位のインクの用紙に対する親和力が増すことを利用して
インクを部分的に用紙に転写して印字を行なう熱転写印
字方法および熱転写プリンタは従来から知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、ボンド紙など表面粗さの粗いラフ紙に印字
を行なう場合、溶融時におけるインクの粘度たる溶融粘
度が低いとラフ紙の各突部にのみインクが分散された状
態で付着されてしまうため、ラフ紙に印字を行なう場
合、インクの溶融粘度が、約800〜1000CPS/100℃と比較
的高いことが必要である。このようにインクの溶融粘度
が比較的高いと、インクがラフ紙の各突部上間において
橋架されるようにして連続的に付着されるので、ラフ紙
に対しても良好な品質の印字を行なうことができる。し
かしながら、溶融粘度が高いインクはベースフィルムか
らの剥離性に問題がある。すなわち、剥離されるインク
のエッジが粘性のため引張られて乱れることにより印字
品質が劣化することになる。
一方、感熱転写媒体を例えば無端状に形成して走行方
向においてサーマルヘッドより下流側の感熱転写媒体に
再塗布することにより感熱転写媒体を繰返し使用可能と
した熱転写印字方法および熱転写プリンタも従来から知
られている。
ところで、感熱転写媒体にインクを再塗布するために
は、一般に、インクを加熱して溶融状態にしたうえで再
塗布する(ホットメルトコーティング)ようにしている
が、このような再塗布においては、ベースフィルムにイ
ンクを良好に塗布するためには、インクの溶融粘度に約
800CPS/100℃程度という限界がある。これよりインクの
溶融粘度が高いと、良好に塗布できないため、インクを
溶剤に溶かして塗布しているのが現状である。
本発明は、前述した点に鑑み、表面粗さの粗いラフ紙
に対しても良好な品質の印字を行なうことができる熱転
写印字方法および熱転写プリンタを提供することを目的
とする。
前述した目的を達成するため本発明に係る熱転写印字
方法は、光硬化性樹脂を含有したインクをベースフィル
ムに積層してなる感熱転写媒体を用意し、この感熱転写
媒体を介してサーマルヘッドを転写体に圧接し、サーマ
ルヘッドの発熱素子を選択的に発熱して感熱転写媒体の
インクを部分的に転写体に圧接し、この転写体上のイン
クに照光を行なってインク内の光硬化性樹脂を硬化し、
この光硬化性樹脂を硬化された後のインクを用紙に転写
して印字を行なうことを特徴としている。
また、本発明に係る熱転写プリンタは、走行可能に配
置されベースフィルムを備えた感熱転写媒体と、この感
熱転写媒体に光硬化性樹脂を含有したインクを塗布する
塗布手段と、前記感熱転写媒体のインクを部分的に溶融
するサーマルヘッドと、このサーマルヘッドにより溶融
された部位のインクが転写される転写体と、この転写体
上のインクに照光する照光手段と、この照光手段により
照光された部位のインクを用紙に転写する転写手段とを
設けたことを特徴としている。
〔作 用〕
前述した構成からなる本発明の熱転写印字方法および
熱転写プリンタによれば、感熱転写媒体から良好に剥離
された溶融粘度の低いインクに転写体上において照光を
行なってインクに含有されている光硬化性樹脂の重合度
を高めることによりインクの溶融粘度を高めることがで
きる。したがって、溶融粘度の高いインクがラフ紙の各
突起間に橋架されるようにして切断されることなく連続
的に転写されることになり、ラフ紙にも良好な品質の印
字を行なうことができる。
〔実施例〕
以下、本発明を図面に示す実施例により説明する。
第1図は本発明に係る熱転写プリンタ1の概略を示す
ものであり、水平方向に間隔を隔てた駆動プーリ2A,従
動プーリ2Bが図示しない駆動手段により回転しうるよう
に配設されており、これらの駆動プーリ2A,従動プーリ2
Bには、感熱転写媒体の一例としての無端状のインクリ
ボン3が巻回されている。このインクリボン3は、第2
図に示すように、ポリエチレンテレフタレートのような
耐熱性樹脂からなるベースフィルム4を有しており、こ
のベースフィルム4上にはインク5が積層されている。
このインク5は、パラフィンワックス、エステルワック
ス、カルナウバワックスなどのワックスに、カーボンブ
ラック、オイルブラックなどの色材や、必要に応じてオ
イル、熱可塑性樹脂を混合し、さらに、これらに加え、
モノマまたは低重合度の材料からなる光硬化性樹脂を混
合して構成されている。そして、前記駆動プーリ2Aが図
示しない駆動手段により矢印方向(時計方向)に駆動さ
れることにより、前記インクリボン3は矢印方向に走行
されることになる。
前記駆動プーリ2Aの斜め下方には、上部開口が形成さ
れたインク貯留槽6が配設されており、このインク貯留
槽6内には、前述したインクリボン3のインク5と同様
の成分からなるインク5が充填されている。このインク
貯留槽6内のインク5は、インク貯留槽6に取付けられ
ている図示しないヒータにより加熱されるようになって
おり、使用時にはインク貯留槽6内のインク5は溶融さ
れている。このインク貯留槽6内には前記インクリボン
3を介して駆動プーリ2Aに圧接する塗布ローラ7の下部
が臨んでおり、この塗布ローラ7は図示しない駆動手段
により矢印方向(反時計方向)に回転されインク貯留槽
6内の溶融インク5を、表面に付着して汲み上げるよう
になっている。
前記両プーリ2A,2B間における上側のインクリボン3
の中央部には、このインクリボン3の上方に位置する転
写体の一例としての転写ドラム8が接触するように配設
されており、この転写ドラム8は、図示しない駆動手段
により矢印方向(反時計方向)に前記インクリボン3の
走行速度と等しい周速で回転駆動されるようになってい
る。この転写ドラム8の表面は、インク5と親和力の良
好な材料により被覆されている。また、この転写ドラム
8と接触する部位のインクリボン3の背部には、そのベ
ースフィルム4に圧接するサーマルヘッド9が配設され
ており、このサーマルヘッド9は、整列配置された図示
しない発熱素子が印字情報に対応して選択的に発熱され
ることによりインクリボン3のインク5を部分的に転写
ドラム8に転写するようになっている。
前記転写ドラム8の上部にはヒートロールのような転
写ローラ10が圧接されており、これらの転写ドラム8お
よび転写ローラ10間を搬送される用紙11に転写ローラ10
の作用により転写ドラム8上のインク5が転写されるよ
うになっている。また、前記転写ドラム8の図において
右側には、転写ドラム8に向けて紫外線その他の光を照
射する照射手段の一例としての紫外線ランプ12が配設さ
れている。
つぎに、前述した構成により本発明の熱転写印字方法
の実施例について説明する。
駆動手段により駆動プーリ2A、塗布ローラ7および転
写ドラム8を回転駆動するとともに、ヒータによりイン
ク貯留槽6内のインク5を所定の温度に加熱し、かつ、
紫外線ランプ12を点灯しておく。
このような状態において印字情報に応じてサーマルヘ
ッド9の発熱素子が選択的に発熱されることにより、こ
の発熱素子に対向している部位のインク5が溶融されて
転写ドラム8に転写される。インク5を部分的に剥離さ
れたインクリボン3は、駆動プーリ2A方向に走行され、
この駆動プーリ2Aの外周に沿って走行されている間に塗
布ローラ7に付着されている溶融インク5を、インク5
が剥離された部位のベースフィルム4上に均一に塗布さ
れる。このとき、塗布ローラ7上のインク5の溶融粘度
は低いので、溶融インク5をベースフィルム4上に安定
的に塗布することができる。そして、インク5を塗布さ
れた部位のインクリボン3は従動プーリ2Bの外周を介し
て再度サーマルヘッド9に対向する位置まで走行され
る。
一方、前記転写ドラム8に転写されたインク5は、紫
外線ランプ12からの紫外線の照射は照光により含有して
いる光硬化性樹脂の重合度を高めることにより溶融粘度
を高められ、転写ローラ10の作用により熱転写プリンタ
1に転写される。このとき、インク5の溶融粘度が高め
られているので、用紙11に転写されたインク5は切断さ
れにくく、したがって、第3図に示すように、用紙11が
ラフ紙であっても、インク5がラフ紙の各突起13,13…
間に橋架されるようにして切断されることなく連続的に
転写されることになり、ラフ紙にも良好な品質の印字を
行なうことができる。
このように本実施例によれば、インクリボン3に低い
溶融粘度のインク5を塗布ローラ7により安定的に再塗
布して、インクリボン3の繰返し使用を行なうことがで
きるし、また、サーマルヘッド9により溶融された部位
のインク5をインクリボン3から剥離する際にも、イン
ク5の溶融粘度が低いので、インクリボン3に残置され
た部位のインク5との間における切れを良好になすこと
ができ、印字品質の劣化を防止することができる。さら
に、転写ドラム8上においてインク5の溶融粘度を高め
るので、ラフ紙に対しても良好な品質の印字を行なうこ
とができる。
なお、本発明は、前述した実施例に限定されるもので
はなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の熱転写印字方法および
熱転写プリンタによれば、表面粗さの粗いラフ紙に対し
ても良好な品質の印字を行なうことができるという優れ
た効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る熱転写プリンタの実施例を示す概
略正面図、第2図は第1図の熱転写プリンタに使用され
る感熱転写媒体の実施例を示す側面図、第3図は本発明
に係る熱転写印字方法によるラフ紙に対する印字状態を
示す拡大側面図である。 1……熱転写プリンタ、2A駆動プーリ、2B……従動プー
リ、3……インクリボン、4……ベースフィルム、5…
…インク、6……インク貯留槽、7……塗布ローラ、8
……転写ドラム、9……サーマルヘッド、10……転写ロ
ーラ、11……用紙、12……紫外線ランプ、13……突起。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光硬化性樹脂を含有したインクをベースフ
    ィルムに積層してなる感熱転写媒体を用意し、この感熱
    転写媒体を介してサーマルヘッドを転写体に圧接し、サ
    ーマルヘッドの発熱素子を選択的に発熱して感熱転写媒
    体のインクを部分的に転写体に圧接し、この転写体上の
    インクに照光を行なってインク内の光硬化性樹脂を硬化
    し、この光硬化性樹脂を硬化された後のインクを用紙に
    転写して印字を行なうことを特徴とする熱転写印字方
    法。
  2. 【請求項2】走行可能に配置されベースフィルムを備え
    た感熱転写媒体と、この感熱転写媒体に光硬化性樹脂を
    含有したインクを塗布する塗布手段と、前記感熱転写媒
    体のインクを部分的に溶融するサーマルヘッドと、この
    サーマルヘッドにより溶融された部位のインクが転写さ
    れる転写体と、この転写体上のインクに照光する照光手
    段と、この照光手段により照光された部位のインクを用
    紙に転写する転写手段とを設けたことを特徴とする熱転
    写プリンタ。
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