JP2695836B2 - 磁気ヘツド - Google Patents

磁気ヘツド

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JP2695836B2
JP2695836B2 JP63125722A JP12572288A JP2695836B2 JP 2695836 B2 JP2695836 B2 JP 2695836B2 JP 63125722 A JP63125722 A JP 63125722A JP 12572288 A JP12572288 A JP 12572288A JP 2695836 B2 JP2695836 B2 JP 2695836B2
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協 赤城
武司 仲尾
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光磁気デイスク装置の磁界変調用磁気ヘツ
ドに係り、特に高浮上に好適な形状の磁気ヘツドに関す
る。
〔従来の技術〕
従来の浮動型磁気ヘツドは、特公昭57−569に記載の
ように、2つのレール表面に空気ベアリングを形成する
ことにより浮動する形がとられていた。デイスク表面か
らの浮上量は、レールの幅を変化させることにより変え
ることができる。磁気デイスク装置用には、高記録密度
化のためにその浮上量を小さくする必要があり、レール
幅を狭くすることによりその要求を達成させていた。一
方光磁気デイスク装置の磁界変調用磁気ヘツドでは、磁
気ヘツドから発生する磁束は記録密度に関係なく、浮上
量は大きくてもよいため、耐摺動性の観点からできるだ
け大きくとることが望ましい。そのため、現在の磁気ヘ
ツドはレール幅を最大限大きくとつた形状となつてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
光磁気デイスクは、その記録面の内周から外周にかけ
て最大限の有効面積を使い、記録を行なつている。磁気
ヘツドの浮上量を大きくとるために、上記従来技術のよ
うにヘツドの幅そのものを大きくすると、特に最外周部
分に信号が記録できない無駄な部分が生じる等の問題の
ため、ヘツドの幅は必要以上に大きくしない方が望まし
い。
本発明の目的は、浮動磁気ヘツドの外形寸法を従来型
の形状のまま、浮動面の形状を工夫することによつて高
浮上化させることにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、従来方式である二つのレールの間にある
溝の本数を2本にすることにより達成される。その際、
溝の幅と深さは高浮上に適するように選ばれる。
〔作用〕
デイスクが高速回転すると、ヘツド前端からヘツドと
デイスク間の微小間隙に流入した空気は、ヘツド前端付
近のテーパ部分で圧縮され、高い動圧を得る。ヘツド中
央付近では動圧は低下する。ヘツド後端付近では、2本
の溝の底部分に高い動圧を発生するため、以上により前
端1ケ所、後端2ケ所の高圧によつて、ヘツドは安定に
浮動することになる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図,第2図により説明
する。第1図は、本発明の一実施例を模式的に表わした
図である。デイスクの高速回転に伴い発生する高い空気
圧力により浮上する浮上面1,2,3と、その空気と浮上面
に導入するためのテーパ面4,5,6と、磁気変換器9を有
する磁気ヘツドにおいて、ヘツド長手方向に平行に2本
の溝7,8が形成されている。第2図は、第1図の磁気ヘ
ツドの前端側Eから見た正面図である。
溝の幅wと深さhとは、高浮上に適するように決定さ
れる。浮上面と反対側の面は、押付けバネにより適当な
位置を、所定の荷重によつて支持される。いま、ヘツド
長さ5.7mm、ヘツド幅3.7mm浮上面1及び3の幅0.5mm、
浮上面2の幅2.1mm,テーパ面4,5,6のヘツド長手方向の
長さ0.4mm,テーパ面の浮上面からの角度0.8度,溝7,8の
溝w0.3mm,深さh100μmの寸法を持つ磁気ヘツドを、押
し付け荷重6gwの支持バネで、ヘツド前端から全長に対
する比で0.58の位置を支持した場合、ヘツドの線速度20
m/Sで浮上面及び溝の底面に発生する空気の圧力分布は
計算機シミユレーシヨンにより計算すると第3図に示さ
れるようになつた。
すなわち、ヘツドは浮動時にその前端の幅方向中心付
近と、後端の2ケ所の溝部分に高圧のピークが存在し、
流体力学的に支持されるため、安定に浮上することが確
認された。かつ、磁気変換器9を有するヘツド後端の浮
上量は、3.0μmとなり、第4図に示す従来のヘツド
(長さ5.7mm,ヘツド幅3.7mm、一つ浮上面の幅1.7mm,テ
ーパ面のヘツド長手方向の長さ0.4mm、テーパ面の浮上
量からの角度0.8度、溝の幅0.3mm,深さ500μm、押し付
け荷重6gw)の線速度20m/Sにおけるヘツド後端の浮上量
2.6μmに比べて、約15%高浮上化している。
第5図には本発明の第2の実施例の計算機シミユレー
シヨンによる浮上特性Cを、前記第一実施例B、及び従
来例Aと共に示した。本実施例は、第1の実施例と外形
寸法が同一で、2本の溝の深さとともに100μmとして
ある。ヘツド後端の浮上量は、前記第1の実施例及び従
来例に比べ線速度20m/Sで5μmと非常に大きい浮上量
となつた。
本発明の他の実施例として、2本の溝の深さを前記実
施例以外の寸法に形成した。この場合には溝深さが大き
い程、溝底部で発生する圧力は低下し、かわつて中央の
浮上面における圧力が高くなり、浮上安定性の低下がみ
られた。従がつて安定浮上のためには、荷重点の位置等
を調節する必要がある。
〔発明の効果〕
本発明によれば、従来型の浮動磁気ヘツドと同一の形
状で、浮上面形状を工夫することによつてヘツドを高浮
上化するこができる。浮上面に形成する2本の溝の深さ
を1〜200μmの間で変化させることにより、外形寸法
を変えることなく浮上量を数%から最大200%大きくす
ることができた。上述の如く、本発明は光磁気デイスク
装置における磁気ヘツドの耐摺動性向上に大きく寄与す
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の磁気ヘツドの浮上面側から
見た斜視図、第2図は上記実施例のヘツド前端から見た
正面図、第3図は上記実施例のヘツドが、線速度20m/S
で浮動しているときの、浮動面の圧力分布図、第4図は
従来型の磁気ヘツドの浮上面側から見た斜視図、第5図
は本発明の実施例と従来例のヘツド浮上特性を示したグ
ラフである。 1〜3……浮上面、4〜6……テーパ面、7〜8……
溝、9……磁気変換器、11〜12……浮上面、13〜14……
テーパ面、15……溝、16……磁気変換器。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−223841(JP,A) 特開 昭60−261052(JP,A) 特開 昭61−137288(JP,A) 特開 昭61−170922(JP,A) 特開 昭60−129980(JP,A) 特開 昭55−12542(JP,A) 実開 昭62−15166(JP,U) 実開 昭60−123776(JP,U) 実開 昭60−150668(JP,U) 実開 昭60−20075(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光磁気ディスク装置の回転するディスク上
    に配置され、ディスク面との微小な間隔に空気圧を発生
    するための浮上面と、該浮上面に空気流を導入するため
    のテーパ面と、磁気変換器を具備し、その外形寸法が幅
    4〜10mm、長さ2〜10mmの磁界変調用浮動型磁気ヘッド
    であって、ヘッド長手方向に平行な2本の溝が上記テー
    パ面から浮上面にかけて形成され、該溝の幅が0.1〜0.7
    mm、深さが1〜200μmであることを特徴とする磁気ヘ
    ッド。
  2. 【請求項2】前記溝は、その幅と深さにおいてヘッド幅
    に比して浮上時に両側の浮上面下に生じる空気圧よりも
    十分高くなる程度に小さいことを特徴とする請求範囲第
    1項に記載の磁気ヘッド。
JP63125722A 1988-05-25 1988-05-25 磁気ヘツド Expired - Lifetime JP2695836B2 (ja)

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JPH01296474A JPH01296474A (ja) 1989-11-29
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