JP2695751B2 - 有機珪素基を有する酸素含有クロルホスファゼン、その製法及び有機珪素化合物の縮合法及び平衡化法 - Google Patents

有機珪素基を有する酸素含有クロルホスファゼン、その製法及び有機珪素化合物の縮合法及び平衡化法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酸素原子を介して燐原
子に結合された有機珪素基を有する酸素含有クロルホス
ファゼン、その製法並びに有機珪素化合物の縮合法及び
/又は平衡化法におけるその使用に関する。
【0002】
【従来の技術】屡々、燐ニトリルクロリド(Phosp
hornitrilchloride)又は燐ニトリド
クロリド(Phosphornitridchlori
de)とも称されるクロルホスファゼン(Chlorp
hosphazene)は、すでに長い間、有機珪素化
合物の縮合−及び/又は平衡化反応のための触媒として
公知である。これについて、例えば西ドイツ国特許(D
E)第2229514B号明細書(Wacker−Ch
emie GmbH、1978年4月20日交付)もし
くは相応する米国特許(US)第3839388号明細
書に示されており、その中で、1よりも大きい燐原子対
窒素原子の比を有するクロルホスファゼンが記載されて
いる。主にイオン性ホスファゼン構成要素から成るこの
触媒の、有機溶剤中での限られた溶解性が、欠点であ
る。更に、西ドイツ国特許(DE)第3725377号
明細書A(Wacker−Chemie GmbH;1
989年2月9日交付)もしくは、相応する米国特許出
願(US−Anmeldung)整理番号(Serie
nnummer)第226023号明細書中に、この燐
ニトリルクロリドと、環状ジオルガノポリシロキサンと
の反応が記載されている。それに対して、同様に有機珪
素化合物の縮合−及び/又は平衡化反応のための触媒と
して適している酸素含有クロルホスファゼン、特にホス
ホリルクロルホスファゼン、すなわち、少なくとも1個
のPCl2O−基を有するクロルホスファゼンは、実際
に、全ての有機溶剤中に可溶である。しかし、有機溶剤
が一般に所望されていないことは、まれなことではな
い。そのような場合には、その多くが液体である酸素含
有クロルホスファゼンを、溶剤なしで使用することもで
きるが、これは、屡々、特に、反応混合物中の触媒の配
量もしくは均一の分配に関して問題となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的物は、有
機珪素基を有する酸素含有クロルホスファゼンである。
【0004】
【課題を解決するための手段】有機珪素基を有する酸素
含有クロルホスファゼンとは、殊に、一般式: Z−PCl2=N(−PCl2=N)n−PCl2O (I)、 [式中、Zは、酸素原子を介して、燐原子に結合された
有機珪素基を表わし、かつnは0又は1〜6の整数、有
利に0又は1〜4の整数、特に有利に1〜3の整数を表
わす]のものである。
【0005】式(I)によって表わされていないが、塩
素原子は全部又は部分的に基Qによって代えられていて
良く、その際Qは、例えば一価の有機基、例えばアルコ
キシ基、アリールオキシ基、塩素原子とは別のハロゲン
原子、有機珪素基及び燐含有基を表わす。
【0006】式(I)の有機珪素基を有する酸素含有ク
ロルホスファゼンとは、有利に、その中で塩素原子が1
個も基Qによって置換されていないものである。
【0007】本発明による、有機珪素基を有する酸素含
有クロルホスファゼンは次の互変異性体である:
【0008】
【化3】
【0009】従って、SiOP−結合を有する化合物の
ための全ての説明は、相応する互変異性体にも無制限に
あてはまる。
【0010】有機珪素基Zとは、有利に、一般式:
【0011】
【化4】
【0012】[式中、Rは、同一又は異なっていてよ
く、水素原子又は一価の有機基を表わし、Xは、同一又
は異なっていてよく、塩素原子又は基−OR1を表わ
し、この際R1は、同様に一価の有機基を表わし、a
は、0、1、2又は3、有利に1、2又は3、特に有利
に2又は3であり、かつbは、0、1又は2、有利に0
又は1であるが、a及びbからなる合計は、3よりも小
さいか又は3であるという条件を有する]の単位からな
る、酸素原子を介して燐原子に結合された基のことであ
る。
【0013】aの平均値は、有利に、1、5〜3、特に
有利に、1.8〜2.7である。
【0014】bの平均値は、有利に0〜1、特に有利に
0.01〜0.5である。
【0015】基Rとは、有利に、1〜12個の炭素原子
を有する、場合により置換された炭化水素基であり、こ
の際、1〜6個の炭素原子を有する炭化水素基、特にメ
チル基が特に有利である。
【0016】基Rの例は、アルキル基、例えばメチル
−、エチル−、n−プロピル−、イソ−プロピル−、n
−ブチル−、イソ−ブチル−、t−ブチル−、n−ペン
チル−、イソ−ペンチル−、ネオ−ペンチル−、三級−
ペンチル−基、ヘキシル基、例えばn−ヘキシル基、ペ
ンチル基、例えばn−ヘプチル基、オクチル基、例えば
n−オクチル基及びイソ−オクチル基、例えば2,2,
4−トリメチルペンチル基、ノニル基、例えばn−ノニ
ル基、デシル基、例えばn−デシル基、ドデシル基、例
えばn−ドデシル基;アルケニル基、例えばビニル−、
アリル−、3−ノルボルネニル−、n−5−ヘキセニル
−及び4−ビニルシクロヘキシル基;シクロアルキル
基、例えばシクロペンチル−、シクロヘキシル−、4−
エチルシクロヘキシル−、シクロヘプチル基、ノルボル
ニル基及びメチルシクロヘキシル基;アリール基、例え
ばフエニル−、ナフチル−及びビフエニルイル基;アル
カリール基、例えばo−、m−、p−トリル基、キシリ
ル基及びエチルフエニル基;アルアルキル基、例えばベ
ンジル基、α−及びβ−フエニルエチル基である。
【0017】一価の置換された炭化水素基Rの例は、シ
アンアルキル基、例えばβ−シアンエチル基、ハロゲン
アルキル基、例えば3,3,3−トリフルオルプロピル
基及びγ−クロルプロピル基、ハロゲンアリール基、例
えばo−、m−、及びp−クロルフエニル基、アシルオ
キシアルキル基、例えばγ−アクリルオキシプロピル基
及びγ−メタクリルオキシプロピル基である。
【0018】基R1とは、有利に、1〜4個の炭素原子
を有するアルキル基、特に有利に、メチル−及びエチル
基である。
【0019】基−OR1である基Xの例は、アルコキシ
基、例えばメトキシ−及びエトキシ基である。
【0020】本発明による有機珪素基を有する酸素原子
含有のクロルホスファゼンとは、殊に分子量300〜3
0000を有するものである。
【0021】本発明による有機珪素基を有するホスファ
ゼンの例は
【0022】
【化5】
【0023】であり、この際Meはメチル基であり、P
hはフエニル基であり、かつViはビニル基である。
【0024】本発明のもう1つの目的は、有機珪素基を
有する酸素原子含有のクロルホスファゼンの製法であ
り、これは、少なくとも1種の、式: PCl3=N(−PCl2=N)n−PCl2O (III) [式中、nは、0又は1〜6の整数、有利に0又は1〜
4の整数、特に有利に1〜3の整数を表わす]の酸素含
有クロルホスファゼンを、式:
【0025】
【化6】
【0026】[式中、R2は、同一又は異なっていてよ
く、かつ基Rのために挙げられたものであり、R3は、
同一又は異なっていてよく、かつ基R1のために挙げら
れたものであり、cは、0、1、2又は3であり、有利
に1、2又は3、特に有利に2又は3であり、かつd
は、0、1、2又は3、有利に0、1又は2、特に有利
に0又は1であるが、c及びdからなる合計は4よりも
小さいか又は4であるという条件を有する]の単位から
なる少なくとも1種の有機珪素化合物と反応させること
を特徴とする。
【0027】式(III)によって表わされていない
が、塩素原子は全部又は部分的に基Qによって代えられ
ていてよく、この際、Qは前記のものである。
【0028】式(III)の酸素含有クロルホスファゼ
ンとは、有利に、式中でどの塩素原子も基Qによって置
換されていないものである。
【0029】cの平均値は、有利に1.5〜3、特に有
利に1.8〜2.7である。
【0030】dの平均値は、有利に0〜1、特に有利に
0〜0.5である。
【0031】式(III)の化合物の例は、
【0032】
【化7】
【0033】が特に有利である。
【0034】本発明による方法で使用される、式(I
V)の有機珪素化合物の例は、シラン、例えば
【0035】
【化8】
【0036】が特に有利であり、かつMeは、メチル基
を表わし、Etはエチル基を表わし、Octはn−オク
チル基を表わし、Phはフエニル基を表わし、かつVi
はビニル基を表わす。
【0037】オルガノポリシロキサンの概念には、本発
明の範囲では、オリゴマーのシロキサンも解されるべき
である。
【0038】本発明により使用される、式(IV)の単
位からなる有機珪素化合物とは、オルガノポリシロキサ
ンのことである場合には、粘度0.6〜1000mm2
/sを有するものが有利である。
【0039】本発明による方法では、式(IV)の単位
からなる有機珪素化合物は、各々、使用される式(II
I)の酸素含有クロルホスファゼンの総重量に対して、
殊に20〜10000重量%、特に有利に、50〜50
00重量%の量で、使用される。
【0040】本発明による方法は、殊に、20〜170
℃の温度、特に有利に30〜130℃の温度で、かつ5
0〜1100hPa、特に有利に900〜1100hP
aの圧力で、実施される。
【0041】本発明による方法は、有機溶剤の存在で又
は不在で実施でき、この際、有機溶剤を使用しないのが
有利である。
【0042】本発明により使用される有機珪素化合物が
dが0を表わす式(IV)の単位からなるオルガノポリ
シロキサンである場合には、適切な反応速度を保持する
ために、反応には屡々100℃以上の温度が必要であ
る。この場合には、特に、更になお長鎖のクロルホスフ
ァゼン、すなわちn≧3である式(III)のクロルホ
スファゼンを使用する場合にも、有機溶剤の添加が有利
であることが判る。
【0043】本発明による方法で有機溶剤を使用する場
合には、殊に、式(III)の酸素含有クロルホスファ
ゼン、式(IV)の有機珪素化合物及び本発明による、
有機珪素基を有するホスファゼンに対して、不活性であ
り、かつその沸点が、1hPaの圧力で、120℃以上
ではないもの(従って、それは比較的に簡単な方法で再
び蒸留的に除去可能である)が有利である。
【0044】そのような有機溶剤の例は、塩素化炭化水
素、例えばクロロホルム、異性体のトリクロルエタン、
トリクロルエテン、異性体のテトラクロルエタン、テト
ラクロルエテン及び1,2,3−トリクロルプロパン;
エーテル、例えばジオキサン、テトラヒドロフラン、ジ
エチルエーテル及びジエチレングリコールジメチルエー
テル;エステル、例えば酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸
n−及びイソ−プロピル、炭酸ジエチル及び蟻酸エチ
ル;炭化水素、例えば、n−ヘキサン、ヘキサン−異性
体混合物、シクロヘキサン、ヘプタン、オクタン、洗浄
ベンジン(Wasch−benzin)、石油エーテ
ル、ベンゾール、トルオール及びキシロールであり、こ
の際、炭化水素、特にトルオール及びキシロール、及び
塩化炭化水素、特に、クロロホルム、トリ−及びテトラ
クロルエテン及び1,2,3−トリクロルプロパンが特
に有利である。
【0045】溶剤を併用する場合には、式(III)の
クロルホスファゼン及び式(IV)の単位からなる有機
珪素化合物の総量に対して、有利に20〜500重量
%、特に50〜300重量%の量を使用する。
【0046】本発明による方法で使用される個々の成分
は、各々、この種の成分の1種類並びにこの種の成分の
少なくとも2種類からなる混合物であってよい。
【0047】本発明による方法は、ヒドロキシル基を有
する物質、例えば水、アルコール、カルボン酸及びシラ
ノール(シロキサノール)(Sil(ox)anol)
の除外下に有利に実施される。
【0048】本発明による方法の有利な1実施態様で
は、式(III)の酸素含有クロルホスファゼン及び式
(IV)の単位からなる有機珪素化合物を混合し、かつ
強力に撹拌する。反応混合物が均一になってから、更に
約1時間続けて撹拌する。有機溶剤の存在で反応を実施
する場合には、有機溶剤の除去後の反応混合物が、均一
のままであるならば、反応は終了している。
【0049】本発明による、有機珪素基を有する酸素含
有クロルホスファゼンは、液状、油性又はペースト状の
物質であり、この際、粘稠度は、いかなる成分が分子中
に優勢であるかに応じて、クロルホスファゼンか、又は
有機珪素基の特性によって、より多く影響される。
【0050】本発明による方法は、簡単な方法で、有機
珪素基を有する酸素含有クロルホスファゼンを製造する
ことができるという利点を有する。
【0051】更に、本発明による方法は、ホスファゼン
への有機珪素基の結合が極めて高い選択性で経過すると
いう大きな利点を有する。
【0052】本発明により使用される式(III)のク
ロルホスファゼンが、数個の燐−クロル−基を有する
が、酸素不含の末端の燐−原子の所にのみSiOP−結
合が結合される。
【0053】式(IV)の単位からなる有機珪素化合物
は、市販の化合物であり、もしくは珪素−化学で慣用の
方法により製造され得る。
【0054】式(III)の酸素含有クロルホスファゼ
ンは、公知の方法により合成されうる。これについて
は、例えば、M.Bermann;“The Phos
phazotrihalides”、Advances
in Inorganic and Radiochemistry14(197
2)、Academic Press New York、London、特に1
〜30頁参照。更に、酸素含有クロルホスファゼンは、
イオン性クロルホスファゼンと、ヒドロキシル基を有す
る化合物との反応によっても製造されうる。
【0055】本発明のもう1つの目的は、酸素含有クロ
ルホスファゼンの製法であり、それは、式:
【0056】
【化9】
【0057】[式中nは、0又は1〜6の整数であり、
有利に0又は1〜4の整数、特に有利に1〜3の整数を
表わし、かつAは負の1価帯電されたイオンである]の
イオン性クロルホスファゼンを、ヒドロキシル基を有す
る化合物と反応させることを特徴とする。
【0058】この本発明による方法によって得られる酸
素含有クロルホスファゼンは、式: Y−PCl2=N(−PCl2=N)n−PCl2O (VI) [式中nは前記のものであり、かつYはクロル基又はヒ
ドロキシル基を表わす]を有する。
【0059】式(V)及び(VI)によって表わされて
いないが、塩素原子は、全部又は部分的に、基Qによっ
て代えられていてよく、この際、Qは前記のものであ
る。
【0060】式(V)及び(VI)の化合物とは、有利
に、式中のどの塩素原子も基Qによって置換されていな
いものである。
【0061】Yがヒドロキシル基である場合には、次の
互変異性体が存在する:
【0062】
【化10】
【0063】式中nは前記のものであり、この際一般
に、平衡はpH<7で左側に、すなわち化合物(VI)
に多くあり、かつpH>7では、右側に、すなわち化合
物(VI′)に多くある。
【0064】更に、Yがヒドロキシル基であり、かつホ
スファゼンが3個よりも多い燐原子を有する場合には、
平均鎖員に当該する他の限界構造、例えば
【0065】
【化11】
【0066】がある。
【0067】従って、YがOHである式(VI)の化合
物のための全ての次の記載は、互変異性体化合物、例え
ば(VI′)及び(VI″)のそれにも無制限であては
まるべきである。
【0068】Aは殊にハロゲニドイオン、特にクロリ
ド、又は一般式:[Mmm+1]~のリュイス酸へのハロ
ゲニドイオンの付加体を表わし、この際mは中心元素M
の原子価もしくは酸化段階を表わし、かつDは、ハロゲ
ン原子を表わす。
【0069】式:[Mmm+1]~であるAとは、有利
に、BF4~、BCl4~、AlCl4~、FeCl4~、PF
6~、PCl6~、SbF6~、SbCl6~、HgI3~、Nb
Cl6~、MoCl6~、TaCl6~、であり、この際、ヘ
キサクロロホスフェートイオンが特に有利である。
【0070】本発明による方法で使用される、式(V)
のイオン性ホスファゼンの例は、
【0071】
【化12】
【0072】が特に有利に使用される。
【0073】式(V)のイオン性ホスファゼンの製造
は、すでに公知である。これについては、例えば、M.
Bermann;“The Phosphazotri
halides”、Advances in Inor
ganic and Radiochemistry1
4(1972)、Academic Press Ne
w York、London、特に1〜30頁、参照。
【0074】直鎖化合物
【0075】
【化13】
【0076】は、例えば、五塩化燐と、塩化アンモニウ
ム、又は環状のジクロルホスファゼン、例えば(PNC
23又は(PNCl24との反応によって、極めて簡
単に製造され得る。この化合物は、加熱によって、五塩
化燐の放出下で、相応する塩化物
【0077】
【化14】
【0078】に変換されうる。これは、一般式:[Mm
m][式中M、D及びmは前記のものである]のハロ
ゲン化合物と反応して、再び、式:
【0079】
【化15】
【0080】の化合物になる。
【0081】酸素含有クロルホスファゼンの製造のため
の本発明による方法では、ヒドロキシル基を含有する化
合物として、有機並びに無機の化合物を使用することが
できる。
【0082】ヒドロキシル基を有する化合物とは、有利
に、水、アルコール、カルボン酸、燐−及びホスホン酸
並びにそのモノエステル、スルホン酸、シラノール並び
にSi−結合ヒドロキシル基を有するオルガノポリシロ
キサンであり、この際水、1〜6個の炭素原子を有する
アルコール、例えばメタノール、エタノール、イソプロ
パノール、1−ブタノール、1−ペンタノール及びシク
ロヘキサノール、カルボン酸、例えば蟻酸及び酢酸、シ
ラノール、例えばトリメチルシラノール及びトリフエニ
ルシラノール、並びにヒドロキシル基を有するオルガノ
ポリシロキサン、例えばペンタメチルジシロキサノー
ル、が特に有利である。
【0083】式(V)イオン性クロルホスファゼン及び
ヒドロキシル基を有する化合物の使用モル比は、一方で
は、所望の、式(VI)の酸素含有クロルホスファゼン
の構造に、かつ他方では、式(V)の陰イオンAの種類
に依存する。陰イオンAが、選択された反応条件下で、
ヒドロキシル基を有する化合物に対して不活性である場
合(例えばこれが、例えばAとして単一のハロゲニドを
有する化合物の場合にあてはまる)、式(V)のイオン
性クロルホスファゼン1モル当り、1個のヒドロキシル
基を含有する化合物1モルで、式(VI)の酸素含有ク
ロルホスファゼンが得られ、この際YはClである。こ
れに対して、ヒドロキシル基を含有する化合物2当量
で、Yがヒドロキシル基である式(VI)の酸素含有ク
ロルホスファゼンが生じる。
【0084】それに対して、陰イオンAが、選択された
反応条件下で、ヒドロキシル基を有する化合物に対し
て、反応性である場合、例えばこれがAとしてPCl6~
である場合に、これは使用比の選択の際に一緒に考慮し
なければならない。例えば、ヒドロキシル基を有する化
合物2モル及びAがPCl6~である式(V)のホスファ
ゼン1モルを用いて、YがClである式(VI)の酸素
含有ホスファゼンを得て、かつヒドロキシル基を有する
化合物3モル及びAがPCl6~である式(V)のホスフ
ァゼン1モルを用いて、式中Yがヒドロキシル基である
式(VI)の酸素含有ホスファゼンを得る。
【0085】式中Yがヒドロキシル基を表わす式(V
I)の酸素含有クロルホスファゼンの製造は、本発明に
よる方法によって、式(V)のイオン性クロルホスファ
ゼンから出発して、一段階でのみならず二段階でも、行
なわれ得る。
【0086】本発明による方法を二段階で実施する場合
には、先ず、Yが塩素原子である式(VI)の酸素含有
クロルホスファゼンが生成するような量だけのヒドロキ
シ官能性化合物を、イオン性クロルホスファゼンと反応
させ、次いで、それを、場合により単離後に、ヒドロキ
シル基を有する化合物、もう1当量と、反応させて、Y
がヒドロキシル基である式(VI)のホスファゼンにす
る。この方法は、例えば、極めて純粋な、ヒドロキシル
基を有する酸素含有ホスファゼンを所望とし、かつ第一
段階の酸素含有クロルホスファゼンを(例えば、良好に
結晶する固体又は蒸留可能な液体が重要であるので)ヒ
ドロキシル官能性最終生成物よりも良好に精製すべきで
ある場合に、有利である。
【0087】酸素含有ホスファゼンの本発明による製法
は、有機溶剤の存在で、又は不在で実施され得て、その
際、殊に有機溶剤は使用される。
【0088】有機溶剤を使用する場合には、殊に、本発
明による酸素含有ホスファゼンがその中に溶解し、かつ
ヒドロキシル基を含有していないものがものが重要であ
る。使用される有機溶剤は、先ず第一に、それが溶解し
ているのであれ、又は単に分散しているのであれ、ヒド
ロキシル基を含有する化合物の良好な分配に配慮し、か
つ反応熱の効果的な排出を可能とし、このことは、本発
明による反応の選択性に重要である。
【0089】本発明による方法で有機溶剤を使用する場
合には、これは、各々式(V)のイオン性クロルホスフ
ァゼンの重量に対して、殊に50〜1000重量%、特
に有利に100〜500重量%の量で行なわれる。
【0090】酸素含有ホスファゼンの本発明による製法
で使用されうる有機溶剤の例は、実際には、環境の雰囲
気の圧力で、0℃以上の温度で、液状であり、かつその
沸点が、約100Paの圧力で、150℃以上ではなく
(それによって、これは生成物の極端に大きな熱的負荷
なしで、蒸留的に再び除去可能である)、かつ塩化水素
及び燐−塩基−基に対して十分に耐性であるもの、例え
ば、脂肪族及び芳香族炭化水素、塩化炭化水素、エステ
ル、エーテル又は酸アミド並びにこれらの溶剤の混合物
である。
【0091】酸素含有クロルホスファゼンの本発明によ
る製法で使用されうる有機溶剤とは、有利に、脂肪族及
び芳香族炭化水素及び塩素化炭化水素であり、この際、
n−ヘキサン、シクロヘキサン、トルオール、キシロー
ル及びクロロホルムが特に有利である。
【0092】酸素含有ホスファゼンの本発明による製法
は、殊に0〜120℃、特に有利に20〜70℃の温度
で、かつ900〜1100hPaの圧力で、実施され
る。しかしながらより高い、又はより低い圧力での実施
も同様に可能である。
【0093】本発明による方法で使用される個々の成分
とは、各々、この種の成分の1種類並びにこの種の成分
の少なくとも2種類からなる混合物である。
【0094】本発明による方法の有利な実施態様によ
り、少なくとも1種の式(V)のイオン性ホスファゼン
に、ヒドロキシル基不含の有機溶剤を加え、かつ所望の
反応温度の調整後に、少なくとも1種のヒドロキシ官能
性化合物を、場合により、有機溶剤に混合して、反応温
度が発熱反応の際に前もって与えられた範囲で留まるよ
うな速度で供給する。反応の終結は、塩化水素の発生が
止みかつ発熱がもはや生じないことで判る。
【0095】ヒドロキシ官能性化合物は不溶性である
が、本発明による酸素含有クロルホスファゼンは可溶性
である有機溶剤を、本発明による方法で使用する場合に
は、反応の終結を、ヒドロキシル基を有する化合物の消
滅で、簡単に知ることもできる。
【0096】本発明による方法の終了後に、そうして得
られた一般式(VI)の酸素含有クロルホスファゼン
を、自体公知の方法で、単離することができ、その際、
使用された出発化合物、式(V)のイオン性ホスファゼ
ン並びにヒドロキシ官能性化合物の種類に依り、種々の
単離法、例えば蒸留又は抽出が適用される。本発明によ
り製造された酸素含有クロルホスファゼンは、殊に、反
応混合物の他の全成分を、場合により減圧下で、蒸留除
去することによって、単離される。
【0097】本発明による方法は、酸素含有クロルホス
ファゼンを、簡単な方法で製造することができるという
利点を有する。もう1つの利点は、本発明による反応の
高い選択性であり、これは実際に定量的な収率につなが
る。選択性は、出発物質の相応の使用比の選択によっ
て、完全に目的とされかつ再製可能な、Yが塩素原子又
はヒドロキシル基である式(VI)の酸素含有クロルホ
スファゼンが製造可能である程に高い。すなわち、数個
の燐−塩素−基が、各々の場合において、存在している
としても、1個もしくは数個の酸素原子が再製可能で、
常に、ホスファゼン分子中の1又は数ケ所の同一の位置
に結合される。
【0098】本発明による、有機珪素基を有する酸素含
有クロルホスファゼンは、従来もそのためにホスファゼ
ンが使用されている全ての目的のために、使用されう
る。
【0099】本発明のもう1つの目的は、有機珪素基を
有する酸素含有クロルホスファゼンの存在での、有機珪
素化合物の縮合及び/又は平衡化のための方法である。
【0100】本発明による方法で使用される有機珪素基
を有する酸素含有クロルホスファゼンとは、有利に、式
(I)のものであり、この際、式: Cl[Me2SiO]kPCl2=N(−PCl2=N)l
−PCl2O [式中、kは2〜400の数字であり、lは1〜3の数
字であり、かつMeはメチル基である]の化合物が特に
有利である。
【0101】本発明により使用される、有機珪素基を有
する酸素含有クロルホスファゼンの用量は、本発明によ
る方法の範囲では、縮合及び/又は平衡化による有機珪
素化合物の従来公知の製法の場合と同様であってよい。
しかしながら、本発明により使用される、有機珪素基を
有する酸素含有クロルホスファゼンの高い有効性に基づ
き、一般に、従来公知の方法の場合よりも低い量で、全
く十分である。
【0102】有機珪素化合物の縮合−及び/又は平衡化
反応の促進のための触媒として有効な、有機珪素基を有
する酸素含有クロルホスファゼンは、縮合すべき及び/
又は平衡化すべき有機珪素化合物の総重量に対して、殊
に0.1〜1000重量−ppm(100万重量部あた
りの重量部)、特に有利に1〜300重量−ppmの量
で使用される。
【0103】本発明による方法の場合には、有機珪素基
を有する酸素含有クロルホスファゼンは、殊に、純粋物
質として使用される。
【0104】しかしこれを、−所望の場合には−、有機
珪素基を有する酸素含有クロルホスファゼンと反応しな
いか又は、少なくとも、短時間、すなわち数時間以内
は、有機珪素化合物の縮合及び/又は平衡化を促進する
その作用が言うに値する程に低下させる方法では、反応
しない物質と混合して、使用することもできる。その例
は、有機溶剤である。
【0105】本発明による方法では、有機珪素化合物と
して、従来もホスファゼンを基礎とする触媒の存在で縮
合及び/又は平衡化され得た任意の有機珪素化合物を使
用することができる。
【0106】有機珪素化合物の縮合反応は、特に、脱水
下での2個のSi−結合ヒドロキシル基の反応、更に例
えば、脱アルコール下でのSi−結合ヒドロキシル基と
Si−結合アルコキシ基との反応、又は脱ハロゲン化水
素下でのSi−結合ハロゲン原子との反応である。
【0107】平衡化反応とは、シロキサン単位のシロキ
サン結合の転位である。
【0108】縮合−及び平衡化反応は、屡々同時に経過
する。
【0109】本発明による方法で使用され得る有機珪素
化合物は、一般に公知であり、かつ屡々、一般式: E(SiR4 2O)eSiR4 2E (VII) 及び (SiR4 2O)f (VIII) [式中、R4は、同一又は異なっていてよく、水素原子
又は一価の、場合により置換された炭化水素基を表わ
し、Eは、同一又は異なっていてよく、ヒドロキシル
基、基−OR5、−OSiR 又はハロゲン原子を表
わし、この際Rは一価の有機基でありかつR4は前記
のものであり、eは、0又は少なくとも1、有利に2〜
1000、特に有利に2〜500の整数でありかつf
は、3〜12、有利に4〜8の整数、特に有利に4であ
る]によって表わされる。
【0110】屡々使用される式によって表わされない
が、ジオルガノシロキサン単位の5モル%までが、他の
シロキサン単位、例えば、R4SiO3/2−及び/又はS
iO4/ 2−単位によって、代えられていてよく、この
際、R4は前記のものである。
【0111】基R4とは、有利に水素原子及び1〜18
個の炭素原子を有する炭化水素基であり、この際1〜4
個の炭素原子を有する炭化水素基、特にメチル基が、特
に有利である。
【0112】基R4の例は、Rについて前記の例並びに
n−オクタデシル基、アントリル−及びフェナントリル
基である。
【0113】一価の、置換された炭化水素基R4の例
は、基Rについて前記の置換された炭化水素基である。
【0114】基R5とは、有利に、1〜4個の炭素原子
を有するアルキル基、特に有利にメチル−及びエチル基
である。
【0115】本発明による方法で使用される式(VI
I)の有機珪素化合物の粘度は、温度25℃で、殊に
0.6〜106mm2/s、特に有利に10〜104mm2
/sである。
【0116】式(VII)の化合物の例は、25℃で粘
度80mm2/sを有するα,ω−ジヒドロキシジメチ
ルポリシロキサン、25℃で粘度20000mm2/s
を有するα,ω−ジヒドロキシジメチルポリシロキサ
ン、25℃で粘度40mm2/sを有するα,ω−ジク
ロロジメチルポリシロキサン、25℃で粘度25mm2
/sを有するα,ω−ビス(トリメチルシロキシ)ポリ
メチル水素シロキサン、25℃で粘度25mm2/sを
有するα,ω−ビス(トリメチルシロキシ)ポリジメチ
ルシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン及び1,3−
ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン
である。
【0117】式(VIII)の化合物の例は、ヘキサメ
チルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラ
シロキサン及びデカメチルシクロペンタシロキサンであ
る。
【0118】式(VII)においてEが−OSiR
4 3(R4は前記のものである)を表わす場合には、これ
は鎖長を調整する有機珪素化合物である。
【0119】更に、本発明による方法では、ホスファゼ
ンを基礎とする触媒の存在で縮合及び/又は平衡化のた
めの従来公知の方法でも併用され得た任意の、鎖長を調
整する有機珪素化合物を使用することができる。
【0120】この種の、鎖長を調整する有機珪素化合物
とは、Eが−OSiR4 3である式(VII)の化合物の
ほかに、式: R6 3SiG (IX) [式中R6は、同一又は異なっていてよく、R4について
前記したものであり、かつGは、ヒドロキシル基、基−
OR5又はハロゲン原子を表わし、この際R5は一価の有
機基である]のものである。
【0121】基R6の例は、有機基であるR4のために挙
げられた例である。
【0122】Gとは、殊にヒドロキシル基、塩素原子、
メトキシ基及びエトキシ基である。
【0123】式(IX)の化合物の例は、トリメチルク
ロルシラン及びトリメチルメトキシシランである。
【0124】使用される、鎖長調整有機珪素化合物の量
は、縮合及び/又は平衡によって製造されるオルガノポ
リシロキサンの分子量の所望程度に従い、かつすでに公
知である。
【0125】本発明により使用される有機珪素化合物
は、市販の生成物であるか、もしくは、シリコーン−化
学で常用の方法により製造可能である。
【0126】本発明による方法で使用される個々の成分
とは、各々、この種の成分の1種、並びにこの種の成分
の少なくとも2種からなる混合物であってよい。
【0127】本発明による方法で、適用される温度及び
圧力もまた、有機珪素化合物の縮合及び/又は平衡化の
ための従来公知の方法の場合と同じであってよい。
【0128】縮合−及び/又は平衡化反応は、殊に、5
0〜200℃、特に有利に80〜160℃で、実施され
る。
【0129】縮合−及び/又は平衡化反応は、環境雰囲
気の圧力で、要するに900〜1100hPaで実施さ
れてよい。縮合の際に生成される分解生成物、例えば
水、HCl又はアルコールの排出を容易にするために、
有機珪素化合物の縮合及び/又は平衡化を、殊に80k
Pa以下の圧力で実施する。しかし縮合、特に平衡化
は、より高い圧力で、実施することも可能である。
【0130】本発明による方法は、回分方法でも、連続
的にも実施されてよい。
【0131】所望の粘度の達成後に、本発明により使用
される触媒もしくは、この触媒から縮合すべき及び/又
は平衡化すべき有機珪素化合物との反応によって生成さ
れ、かつ同様に有機珪素化合物の縮合及び/又は平衡化
を促進する反応生成物を、従来もホスファゼンと関連し
て使用された阻害剤もしくは不活性化剤、例えばトリイ
ソノニルアミン、n−ブチルリチウム、リチウムシロキ
サノレート、ヘキサメチルジシラザン及び酸化マグネシ
ウムの添加によって、阻害するもしくは不活性化するこ
とによって、本発明による方法の範囲内で得られる有機
珪素化合物の粘度を一定に保持することができる。
【0132】本発明による方法で使用される成分の相互
の良好な分配を保証するために、殊にこれらの物質の混
合物を本発明による方法の実施中、振り動かす。
【0133】本発明により製造されたオルガノポリシロ
キサン、特に直鎖のオルガノポリシロキサンは、従来公
知の方法により有機珪素化合物の縮合及び/又は平衡化
によって生成された直鎖のオルガノポリシロキサンが同
様に使用され得た全ての目的のために、例えば保護剤及
び化粧用処方剤のために、繊維滑剤として、オルガノポ
リシロキサンエラストマーの製造のために(この際網状
化は、直鎖のオルガノポリシロキサンの末端位の単位の
種類に依り、縮合、例えばSiC−結合ビニル基へのS
i−結合水素原子の付加によって又はラジカル生成によ
って、行なわれ得る)、及び粘着性物質を拒絶する被覆
物の製造のために使用され得る。
【0134】本発明により使用される、縮合−及び平衡
化過程を促進する、有機珪素基を有する酸素含有クロル
ホスファゼンは、高い活性を示す。更に、本発明により
使用される、有機珪素基を有する酸素含有クロルホスフ
ァゼンは、それが極めて良好に純粋物質として、有機溶
剤なしに、使用され得て、その際、少ない使用量でも簡
単で正確な配量が可能であるという利点を有する。
【0135】次に記載される実施例中、他の記載のない
限り、全ての部及び百分率の表示は、重量による。更
に、全ての粘度表示は、温度25℃に依る。他の記載の
ない限り、次の実施例は、環境雰囲気の圧力、要するに
約1000hPaで、かつ室温で、即ち約20℃で、も
しくは反応成分(Reaktanden)の共同供給
(Zusammengeben)の際に室温で、付加的
な加熱又は冷却せずに生じる温度で、実施した。
【0136】すでに前記引用の西ドイツ国特許(DE)
第2229514B号明細書に依り、五塩化燐と塩化ア
ンモニウムとの(PCl5:NH4Clの比3:1〜1.
5〜1の範囲で)反応により、次の生成物もしくは生成
物の混合物を得る:
【0137】
【化16】
【0138】次に、Meはメチル基を表わす。
【0139】
【実施例】
例1 撹拌機及びガス排出口を備えたフラスコ中で、水分の遮
断下で、ホスファゼンB64.82g(0.1モル)
を、トルオール100ml中に分散させる。撹拌下で、
この混合物に、室温で、脱イオン水を、発熱反応による
混合物の温度が40℃以上に上昇しないように、徐々に
添加する。反応混合物が均一でありかつHCl−ガスが
もはや漏出しなくなれば、反応は終了している。30℃
及び100Paで、揮発成分を除去する。黄土色油状物
38.2gが残留し、これから、0℃で、短時間後に、
無色の結晶が生成する。2時間後に、全物質が、やや帯
黄色の、蝋様固体に硬化している。収量:PCl3=N
−PCl2=N−PCl2O32.7g、融点:34℃。
【0140】前記で製造されたホスホリルクロルホスフ
ァゼン20g(0.052モル)を、トルオール30m
l中に溶かし、かつ撹拌下で、水0.94g(0.05
2モル)を加える。30分間後に、混合物を、50℃及
び100Paで濃縮させる。橙色の液体が残留する。
【0141】収量:HO−PCl2=N−PCl2=N−
PCl2O 18.5g。
【0142】例2 撹拌機、ガス排出口及び還流冷却器を備えたフラスコ中
で、ホスファゼン−混合物C75.83gを、n−ヘキ
サン200ml中に分散させる。強力な撹拌下で、この
混合物に、ヘキサンの沸騰温度で、無水エタノール9.
21g(0.2モル)を少量ずつ添加する。HCl−ガ
スが、もはや漏出しなくなれば、反応は終了している。
二相の反応混合物から、30℃及び100Paで、全て
の揮発性成分を除去する。澄明な褐色油状物が残留す
る。
【0143】収量:PCl3=N−PCl2=N−PCl
2O(5%)及びPCl3=N(−PCl2=N)2−PC
2O(95%)からなる混合物47.7g。
【0144】例3 ガス排出口を有するフラスコ中で、1,2,3−トリク
ロルプロパン250ml中のホスファゼンC126.4
gの溶液に、50℃で、脱イオン水9.0g(0.5モ
ル)を加え、かつこの温度で、HCl−ガスがもはや漏
出しなくなるまでの間、撹拌する。引続いて、溶剤を、
他の揮発性成分と一緒に、80℃及び50Paで除去す
る。残渣として、褐色の油状液体が残留する。
【0145】収量:HO−PCl2=N−PCl2=N−
PCl2O(5%)及びHO−PCl2=N(−PCl2
=N)2−PCl2O(95%)からなる混合物69.4
g。
【0146】例4 ガス排出口を備えたフラスコ中で、室温で、脱イオン水
3.6g(0.2モル)を、撹拌下で、トルオール10
0ml中のホスファゼンD86.3gの分散液に滴加す
る。その際、水添加の速度は、発熱反応に依る混合物の
温度が40℃以上に上昇しないように、調整する。HC
l−ガスがもはや漏出しなくなれば、反応は終了してい
る。揮発性成分を40℃及び200Paで除去する。黄
褐色の液体が残留する。
【0147】収量:PCl3=N(−PCl2=N)2
PCl2O(15%)及びPCl3=N(−PCl2
N)3−PCl2O(85%)からなる混合物57.1
g。
【0148】例5 結晶性ホスファゼンA100g(0.188モル)上
に、SO2−ガス流(約0.5 l/分)を、1時間導
入する。50℃及び100Paで揮発性成分を除去した
後に、明黄色の油状物が得られ、これは、室温でやや帯
黄色の、蝋様固体に硬化する。
【0149】 収量:PCl3=N−PCl2O 49.6g。
【0150】撹拌機及びコックを備えたフラスコ中で、
前記のPCl3=N−PCl2O 20g(74.3ミリ
モル)及び粘度350mm2s~1のα,ω−ビス(トリ
メチルシロキシ)ポリジメチルシロキサン50gを、同
時にN2−流での洗浄下で、2時間、100℃で、撹拌
する。引続いて、室温に冷却する。生成物、粘度10m
2s~1の無色の油状液体は、次の平均組成を有する:
【0151】
【化17】
【0152】例6 PCl3=N−PCl2=N−PCl2O(その製造は、
例1に記載されている)10g(26ミリモル)を、入
念な水分遮断下で、粘度200mm2s~1のα,ω−ビ
ス(トリメチルシロキシ)ポリジメチルシロキサン19
5gと共に、3h、120℃で、撹拌する。その際、次
の平均組成を有する無色の澄明な油状物(粘度:195
mm2s~1)を得る:
【0153】
【化18】
【0154】例7 PCl3=N−PCl2=N−PCl2O(その製造は、
例1に記載されている)40g(103.9ミリモル)
を、入念な水分遮断下で、オクタメチルシクロテトラシ
ロキサン120g(404.6ミリモル)と共に、3時
間、130℃で、撹拌する。最初は不均一な反応混合物
は、約1時間後にはすでに、完全に澄明であり、かつ反
応の終りには、室温への冷却後も、澄明のままである。
無色の液体(粘度:12mm2s~1)は、次の平均組成
を有する:
【0155】
【化19】
【0156】例8 PCl3=N−PCl2=N−PCl2O(5%)及びP
Cl3=N(−PCl2=N)2−PCl2O(95%)か
らなる混合物(その製造は例2に記載されている)40
gを、入念な水分遮断下で、オクタメチルシクロテトラ
シロキサン120g(404.6ミリモル)と共に、3
時間130℃で撹拌する。最初に不均一な反応混合物
は、約1時間後にすでに、完全に澄明であり、かつ反応
の終りには、室温への冷却後も、澄明のままである。生
成物として、次の平均組成を有する、粘度15mm2s~
1の澄明な、やや帯黄色の液体を得る:
【0157】
【化20】
【0158】例9 PCl3=N(−PCl2=N)2−PCl2O(15%)
及びPCl3=N(−PCl2=N)3−PCl2O(85
%)からなる混合物(その製造は例4に記載されてい
る)5gを、オクタメチルシクロテトラシロキサン19
5g(657.5ミリモル)と共に、110℃で、4時
間、撹拌する。生成物として、粘度1850mm2s~1
の、やや混濁した無色の油状物を得る。これは次の平均
組成を有する:
【0159】
【化21】
【0160】例10 撹拌機を備えたフラスコ中で、粘度約80mm2s~1
α,ω−ジヒドロキシポリジメチルシロキサン1425
g及び粘度約20mm2s~1のα,ω−ビス(トリメチ
ルシロキシ)ポリジメチルシロキサン75gを、150
℃に加熱し、かつ撹拌下で、例6で製造された、次の平
均組成の触媒0.2gを加える:
【0161】
【化22】
【0162】触媒の添加後に、反応容器中の圧力を、約
100Paに低下させ、かつ反応混合物を更に10分間
150℃で撹拌する。引続いて、圧力を再び環境空気の
値に高め、かつ触媒の不活性化のために、n−ブチルリ
チウム5gと、粘度350mm2s~1のα,ω−ビス
(トリメチルシロキシ)ポリジメチルシロキサン250
gとの反応によって、製造された、塩基性のシロキサン
混合物0.6gを添加する。生成物として、粘度400
0mm2s~1のα,ω−ビス(トリメチルシロキシ)ポ
リジメチルシロキサンを得る。これはガラス様透明、無
色かつ無臭であり、かつ約200℃での数日間の貯蔵で
も、その特性を変えない。
【0163】例11 撹拌機を備えたフラスコ中で、粘度約25mm2s~1
α,ω−ビス(トリメチルシロキシ)ポリメチル水素シ
ロキサン960g及び粘度350mm2s~1のα,ω−
ビス(トリメチルシロキシ)ポリジメチルシロキサン4
00gに、例8で製造された、平均組成:
【0164】
【化23】
【0165】の触媒0.11gを、120℃で、加え、
かつこの温度で10分間撹拌する。室温への冷却後に、
触媒の不活性化のために、酸化マグネシウム2gを、反
応混合物中に加入撹拌し、引続いて、濾過する。生成物
は、粘度35mm2s~1の無色の澄明な油状物である。
これは次の組成を有する:
【0166】
【化24】
【0167】例12 らせん形反応器中で、粘度約120mm2s~1のα,ω
−ジヒドロキシポリジメチルシロキサン1500kg/
h及び例9により製造された、平均組成:
【0168】
【化25】
【0169】の触媒120g/hを、連続的に配量す
る。反応器中の温度は、160℃、圧力は、6kpPa
である。約2分間の平均滞留時間後に、触媒を、トリイ
ソノニルアミン15ml/hの連続的添加によって、不
活性化する。生成物、粘度約350000mm2s~1
α,ω−ジヒドロキシポリジメチルシロキサンは、無
色、澄明かつ無臭である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 オットー シュナイダー ドイツ連邦共和国 ブルクハウゼン カ ール−ボッシュ−シュトラーセ 6

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式: Z−PCl =N(−PCl =N) −PCl (I) [式中Zは、酸素原子を介して燐原子に結合された、
    式: 【化1】 (式中、 Rは、同一又は異なっていてよく、水素原子又は一価の
    有機基を表わし、 Xは、同一又は異なっていてよく、塩素原子又は基−O
    を表わし、R は一価の有機基を表わし、 aは、0、1、2又は3であり、かつ bは、0、1又は2であるが、aとbの合計は、3より
    も小さいか又は3である)の単位からなる基を表わし、
    nは1〜6の整数を表わし、式(I)中に示されている
    塩素原子は、全て又は部分的に、基Qで変えられていて
    よく、Qはアルコキシ基、アリールオキシ基のような有
    機基、塩素以外のハロゲン素子、有機珪素基及び燐含有
    基を表わす]の有機珪素基を有する酸素含有ホスファゼ
    ン。
  2. 【請求項2】 有機珪素を有する酸素原子ホスファゼン
    を製造するために、 式: PCl =N(−PCl =N) −PCl (III) [式中、nは、0又は1〜6の整数を表わし、式(II
    I)中に示されている塩素原子は部分的に基Qで代えら
    れていてよく、Qはアルコキシ基、アリールオキシ基の
    ような有機基、塩素以外のハロゲン原子、有機珪素基及
    び燐含有基を表わし、ここで、末端の酸素不含の燐原子
    は少なくとも1個の塩素原子を有するという条件を有す
    る]の酸素含有ホスファゼン少なくとも1種を、式: 【化2】 [式中、 は、同一又は異なっていてよく、かつ基Rのために
    挙げられた意味を有し、 は、同一又は異なっていてよく、かつ基R1のため
    に挙げられた意味を有し、 cは、0、1、2又は3であり、かつ dは、0、1、2又は3であるが、 c及びdからなる合計は4よりも小さいか又は4である
    という条件を有する]の単位からなる有機珪素化合物少
    なくとも1種と反応させることを特徴とする、有機珪素
    を有する酸素含有ホスファゼンの製法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の有機珪素基を有する酸
    素含有ホスファゼンの存在での有機珪素化合物の縮合法
    及び/又は平衡化法。
JP6115675A 1993-05-28 1994-05-27 有機珪素基を有する酸素含有クロルホスファゼン、その製法及び有機珪素化合物の縮合法及び平衡化法 Expired - Lifetime JP2695751B2 (ja)

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