JP2695387B2 - 地熱発電設備 - Google Patents

地熱発電設備

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JP2695387B2
JP2695387B2 JP6313795A JP31379594A JP2695387B2 JP 2695387 B2 JP2695387 B2 JP 2695387B2 JP 6313795 A JP6313795 A JP 6313795A JP 31379594 A JP31379594 A JP 31379594A JP 2695387 B2 JP2695387 B2 JP 2695387B2
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弘 堀家
由和 牧
大生 田中
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/10Geothermal energy

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  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地下から得られる地熱
エネルギである天然水蒸気を利用して発電を行う地熱発
電設備に関する。
【0002】
【従来の技術】スプリンクラー設備などの消防用設備な
どには、常時電力を供給する電源が、火災および落雷な
どによって停電した場合に備え、非常用原動機、たとえ
ばガスタービンまたはディーゼルエンジンなど設置する
こととされている。地熱地帯では、地下からの蒸気また
は熱水を利用して発電する地熱発電設備が実用化されて
いる。このような地熱発電設備は、地熱地帯のホテル、
会社あるいは特定供給施設などにおいて用いられること
ができる。
【0003】従来では、このような地熱発電設備を建設
して、地熱噴気による環境破壊の進行の防止と自家発電
を兼ねて建設されているけれども、蒸気井の経年的また
は突発的劣化によって、発電電力が安定しないという問
題がある。
【0004】また地熱蒸気は、飽和蒸気であり、したが
ってこの飽和蒸気を気水分離器で分離しても、蒸気ター
ビンの入口では、或る程度の湿り蒸気となり、蒸気ター
ビン内部で、その水滴が動翼に衝突して動力が痩せて折
損するドレンカットなどの固有の被害を生じる場合があ
る。
【0005】典型的な先行技術は、特開昭62−255
506に開示されている。この先行技術では、地熱蒸気
を気水分離器で分離し、ガスタービンからの排ガスによ
って昇温して過熱蒸気とし、蒸気タービンに供給するよ
うに構成され、蒸気タービンとガスタービンとには、個
別的に発電機がそれぞれ設けられて、発電を行う。
【0006】このような先行技術では、2つの発電機が
個別的に設けられているので、一方の発電機が休止した
ときには、その後の再起動時には、それらの発電機が接
続されるべき商用交流電源との位相の同期動作を行わな
ければならず、操作が面倒であるという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、発電
電力を安定して供給することができるようにし、また蒸
気タービンに湿り蒸気ではなく過熱蒸気を効率的に供給
することができるようにし、さらに運転操業を容易にす
ることができるようにした地熱発電設備を提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、地熱蒸気によ
って駆動される蒸気タービンと、原動機と、発電機と、
蒸気タービンからの動力を発電機に伝達する第1の一方
向クラッチと、原動機からの動力を発電機に伝達する第
2の一方向クラッチとを含み、蒸気タービンは、混気タ
ービンであり、地熱蒸気は、蒸気タービンの中間段に供
給されて混気され、原動機からの排ガスによって蒸気を
発生する排熱ボイラが設けられ、この排熱ボイラからの
蒸気が、蒸気タービンの初段に供給されることを特徴と
する地熱発電設備である。また本発明は、地熱蒸気によ
って駆動される蒸気タービンと、原動機と、蒸気タービ
ンによって駆動される第1の発電機と、原動機によって
駆動される第2発電機とを含み、蒸気タービンは、混気
タービンであり、地熱蒸気は、蒸気タービンの中間段に
供給されて混気され、原動機からの排ガスによって蒸気
を発生する排熱ボイラが設けられ、この排熱ボイラから
の蒸気が、蒸気タービンの初段に供給されることを特徴
とする地熱発電設備である。また本発明は、地熱蒸気に
よって駆動される蒸気タービンと、原動機と、発電機
と、蒸気タービンからの動力を発電機に伝達する第1の
一方向クラッチと、原動機からの動力を発電機に伝達す
る第2の一方向クラッチとを含み、原動機からの排ガス
を、第1および第2過熱器に、この順序で導き、蒸気タ
ービンからの蒸気を復水器に導き、復水器からの水を、
第1過熱器に導いて過熱して蒸気タービンに導き、地熱
蒸気を第2過熱器で過熱して蒸気タービンに導くことを
特徴とする地熱発電設備である。また本発明は、第2過
熱器からの排ガスを熱源として原動機の燃焼用空気を冷
却する吸収式冷凍機が備えられることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明に従えば、発電機は、地熱蒸気が供給さ
れる蒸気タービンだけではなく、原動機によってもまた
駆動されることができるようにし、蒸気タービンからの
動力は第1の一方向クラッチを介して発電機に伝達さ
れ、また原動機からの動力は、第2の一方向クラッチを
介して発電機に伝達される。したがって地熱蒸気が充分
に得られる状態では、原動機を休止しておけばよく、こ
のとき蒸気タービンによって駆動される発電機の動力
は、原動機には、伝達されず、遮断され、その後蒸気タ
ービンによって駆動される発電機からの発電電力が使用
可能となり、たとえば商用交流電源に供給することもま
た可能となる。この発電機は、同期発電機であるとき、
商用交流電源の容量が充分大きいので、この発電機は常
に商用交流電源と同期動作をして回転駆動される。発電
機は、誘導発電機であってもよい。
【0010】地熱蒸気の流量または圧力が減少したとき
には、蒸気タービンによって駆動される発電機の発電電
力は減少し、このとき原動機によって発電機を駆動し、
発電機による発電電力を安定させる。原動機の始動時の
低速度回転時には、原動機からの動力が第2の一方向ク
ラッチを介して発電機に伝達されることはなく、したが
って蒸気タービンによる発電機の発電出力の不足分を補
うように、原動機によってその発電機を駆動することが
できる。
【0011】
【0012】
【0013】本発明に従えば、蒸気タービンと原動機と
には、第1および第2の各発電機をそれぞれ連結して駆
動するようにしてもよく、これらの第1および第2の各
発電機は、商用交流電源に接続されて電力を供給するよ
うに構成されてもよい。
【0014】さらに蒸気タービンを混気タービンとし、
その蒸気タービンの中間段に地熱蒸気を供給し、また原
動機の排ガスによって排熱ボイラから得られた蒸気を、
蒸気タービンの初段に供給し、熱効率の向上を図ること
もまた可能である。
【0015】さらに本発明に従えば、原動機の排ガスを
第1および第2の各過熱器に導き、地熱蒸気は、第2過
熱器で過熱して蒸気タービンに供給し、また蒸気タービ
ンからの蒸気を復水器で復水し、その水を第1過熱器で
過熱し、第2過熱器からの過熱された地熱蒸気ととも
に、蒸気タービンに供給して循環するようにし、これに
よって熱効率の向上をさらに図ることができる。
【0016】また本発明に従えば、第2過熱器からの排
ガスを熱源とする吸収式冷凍機によって、原動機に供給
される燃焼用空気を冷却して、その燃焼用空気の密度を
高めて大きな質量流量で燃焼機に燃焼用空気を供給する
ことができるようにし、これによって原動機の発生動
力、したがって発電電力を向上することができる。
【0017】
【0018】原動機は、ガスタービンおよびディーゼル
機関などでもよい。
【0019】
【0020】
【0021】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の全体の構成を示
す系統図である。地熱井1からの地熱蒸気は、管路2か
らサイレンサ3を経て排出され、本発明の地熱発電設備
において、その地熱蒸気が用いられるとき、開閉弁4を
閉じて管路5から気水分離器6に与えられ、湿り蒸気の
水蒸気が、管路7から第1流量制御弁V1を経て、蒸気
タービン8に供給され、蒸気タービン8が駆動される。
この蒸気タービン8の出力軸からの動力は、第1の一方
向クラッチ9から、その回転速度を減速する減速機10
の入力軸11に伝達され、さらにその減速機10の出力
軸12からの動力は、軸継手13を経て、発電機14の
回転軸15が回転駆動される。発電機14の回転軸15
には、ロータが固定されており、ステータとの電磁界作
用によって、発電電力が電力ライン16から取り出さ
れ、商用交流電源17あるいは単独に負荷される。蒸気
タービン8からの蒸気は、管路18から復水器19に与
えられ、ノズル20から噴射される水と、管路18から
の水蒸気とが直接接触する。復水器19からの水は、ポ
ンプ21を経て、管路22から冷却塔23のノズル24
に導かれ、フアン25による空気との接触によって冷却
される。冷却塔23からの水はポンプ26を経て、管路
27から、復水器19のノズル20に供給される。復水
器19からのガスは、ガス抽出器28を経て大気放散さ
れる。地熱井1からのガスには、前述の蒸気のほかに、
空気、SO2、H2Sなどが含まれており、これらのガス
が、ガス抽出器28から大気放散される。管路7の水蒸
気は、たとえば200℃、3kgf/cm2である。
【0022】地熱井1の水蒸気の流量が低下したときに
発電機14を駆動して電力を安定に発生させることがで
きるようにするために、非常用原動機としてガスタービ
ン29が備えられる。このガスタービン29は、燃焼用
空気を圧縮する空気圧縮機30と、その空気圧縮機30
からの圧縮空気を燃焼用空気として用いて管路31から
の燃料を燃焼する燃焼器32と、燃焼器32からのガス
によって駆動されるタービン33とを含む。管路31か
らの燃料は、第2流量制御弁V2によって、その流量が
制御される。タービン33の出力軸は、減速機34によ
って減速され、第2の一方向クラッチ35を介して、発
電機14の回転軸15のもう1つの端部に連結されて動
力が伝達される。
【0023】地熱井1では、たとえば図2に示されるよ
うにその水蒸気流量G1の変動に応じて、圧力Pが変化
する。参照符36で示される範囲では、水蒸気流量G1
が減少するにつれて、その圧力Pが低下してゆく。
【0024】図3は、図1に示される実施例の電気的構
成を示すブロック図である。第1および第2流量制御弁
V1,V2は、マイクロコンピュータなどによって実現
される処理回路37によって、それらの回路が制御され
る。発電機14からライン16を経て発生される発電電
力W1は、電力計38によって検出される。またこの発
電機14の発電電力の予め定める値W1は、発電電力設
定手段39によって設定される。管路7における地熱井
1からの水蒸気の圧力は、圧力検出手段40によって検
出される。
【0025】図4は、図3に示される処理回路3の動作
を説明するためのフローチャートである。ステップa1
からステップa2に移り、第1流量制御弁V1の開度
が、その予め定める開度、たとえば最大開度V0以上
(V1≧V0)であるかどうかが判断される。第1流量
制御弁V1の開度が、予め定める開度未満、すなわちた
とえば上述のように最大開度V0未満であれば、ステッ
プa3に移り、電力計38によって検出される検出電力
Wが、発電電力設定手段39において設定される電力W
0になるように(W=W0)、処理回路37は第1流量
制御弁V1の開度を制御する。
【0026】図5は、図1に示される実施例の動作を説
明するための図である。図5(1)は、地熱井1からの
水蒸気の流量G1を示し、図5(2)はその水蒸気の圧
力Pを示す。図5(3)は発電機14によって発生され
る電力Wを示し、この発電電力Wが一定値W0になるよ
うに、図5(4)に示されるように第1流量制御弁V1
の開度が、時刻t1以降において水蒸気の流量G1が低
下すると、大きな開度に変化される。時刻t2において
第1流量制御弁V1の開度が最大開度V0になる。地熱
蒸気の流量G1がさらに減少すれば、あるいは発電電力
設定手段39における設定電力W0が増大するように設
定されれば、第1流量制御弁V1の開度が最大開度V0
であっても、その水蒸気の流量は不足し、このとき時刻
t2以降では、図4のステップa4に示されるように、
第1流量制御弁V1の最大開度V0に保ったままで、ス
テップa5では、ガスタービン29が起動される。
【0027】ガスタービン29の燃料流量を制御する第
2流量制御弁V2の開度は図5(5)に示されるとおり
であり、これによって燃料流量G2は、図5(6)に示
されるように変化される。時刻t2〜t3および時刻t
3〜t4の範囲では、地熱蒸気の流量G1の低下に応じ
て、または設定電力W0の変化に応じて、第2流量制御
弁V2の開度が変化される。このようにして、蒸気ター
ビン8からの動力は第1一方向クラッチ9を経て、さら
に減速機10を経て、発電機14に動力が伝達され、こ
の蒸気タービン8からの動力が、地熱蒸気の不足時で
は、ガスタービン29から減速機34を介する動力が、
第2一方向クラッチ35を経て発電機14に伝達され、
発電機14による発電電力Wが、設定電力W0に保たれ
る。発電機14は、商用交流電源17の容量が充分に大
きいので、その商用交流電源17の周波数に同期して、
回転駆動される。
【0028】蒸気タービン8は、抽気タービンであっ
て、その中間段からの蒸気は、管路42を経て周辺地域
に供給され、熱消費装置において、たとえば暖房および
給湯のために用いられることができる。蒸気タービン8
の中間段から抽気される管路42の蒸気は、たとえば1
kgf/cm2である。
【0029】図6は、本発明の他の実施例の全体の構成
を示す系統図である。この実施例は前述の実施例に類似
し、対応する部分には同一の参照符を付す。この実施例
では、発電機14の回転軸15には、歯車列43の出力
軸44が連結される。歯車列43は2つの入力軸45,
46を有し、一方の入力軸45には、蒸気タービン8か
らの動力が伝達されるための第1の一方向クラッチ9が
介在される。また歯車列43の他方の入力軸46には、
ガスタービン29のタービン33の出力軸が、第2の一
方向クラッチ35を介して連結され、タービン33の動
力が入力軸46に伝達される。
【0030】図7は、歯車列43の構成を簡略化して示
す図である。歯車列43の出力軸44に固定される歯車
47は、2つのアイドル歯車48,49に噛合い、これ
らの歯車48,49は、各入力軸45,46に固定され
た歯車50,51に噛合う。歯車列43の構成は、その
他の構成であってもよい。このような構成によってもま
た、地熱蒸気の不足時に、ガスタービン29の動力によ
って発電機14を駆動することができる。その他の構成
は、前述の実施例と同様である。
【0031】図8は、本発明の他の実施例の全体の構成
を示す系統図である。この実施例は前述の図1〜図5に
示される実施例に類似し、対応する部分には同一の参照
符を付す。この実施例では、気水分離機6から蒸気ター
ビン8に地熱蒸気を導く管路7の途中に、過熱器53を
介在する。この過熱器53には、ガスタービン29のタ
ービン33から排出される排ガスを、管路54を経て導
く。管路7の地熱蒸気の温度は、たとえば200℃であ
り、管路54の排ガス温度は、たとえば570℃であ
る。過熱器53において、地熱蒸気を過熱した排ガス
は、サイレンサ55から大気放散される。過熱器53で
過熱された管路56の地熱蒸気は、たとえば350℃に
過熱されて、蒸気タービン8に供給される。これによっ
てガスタービン29の排ガスの熱が回収され、熱効率が
向上され、省エネルギ効果が達成され、また発電機14
による発電電力を増大することができる。その他の構成
は、前述の実施例と同様である。
【0032】図9は、本発明のさらに他の実施例の全体
の構成を示す系統図である。この実施例は前述の実施例
に類似するけれども、注目すべきは蒸気タービン18は
前述のように抽気タービンであるだけでなく、混気ター
ビンでもあり、その中間段に、管路7からの地熱蒸気が
供給されて混気される。さらにガスタービン29のター
ビン33からの排ガスは、管路58から排ガスボイラ5
9に供給される。排ガスボイラ59では、管路60から
供給される水が、伝熱管61で加熱され、蒸気ドラム6
2からの水蒸気は、過熱器63で過熱され、たとえば5
10℃、60kgf/cm2の乾き水蒸気が、管路64
から蒸気タービン18の初段に供給されて、蒸気タービ
ン18が駆動される。その他の構成は、前述の実施例と
同様である。
【0033】図10は、本発明のさらに他の実施例の全
体の構成を示す系統図である。この実施例は、前述の図
9の実施例に類似するけれども、注目すべきは、蒸気タ
ービン18によって第1の発電機14aが駆動され、ま
たガスタービン29によって第2の発電機14bが駆動
される。これらの発電機14a,14bは、商用交流電
源17に共通に接続されてあるいは単独に電力を供給す
る。その他の構成は、前述の実施例と同様である。
【0034】図11は、本発明のさらに他の実施例の全
体の構成を示す系統図である。前述の実施例と対応する
部分には、同一の参照符を付す。この実施例では、ガス
タービン29のタービン33からの高温度、たとえば5
75℃の排ガスは、管路68から第1過熱器69に導か
れ、管路70を経て、第2過熱器71に導かれ、さらに
管路72から排出される。蒸気タービン8からの蒸気
は、復水器73のノズル74から噴射され、その水は、
管路75からポンプ76によって第1過熱器69に供給
されて過熱され、管路78から蒸気タービン8に循環さ
れて供給される。地熱蒸気は、気水分離機6から管路8
0を経て、第2過熱器71で過熱され、管路78から、
前述の第1過熱器69からの過熱蒸気とともに、蒸気タ
ービン8に導かれる。管路70における排ガスの温度は
たとえば250℃であり、第2過熱器71から管路72
に導かれる排ガスの温度はたとえば150℃である。こ
の管路72の排ガスは、吸収式冷凍機82の再生器83
に導かれ、この管路72の排ガスを熱源として、吸収式
冷凍機82における熱媒体としての冷水が昇温される。
【0035】ガスタービン29の燃焼用空気は、管路8
1から、吸収式冷凍機82の蒸発器84に導かれて冷却
され、管路85から、その冷却された燃焼用空気が供給
され、こうしてガスタービン29の出力が向上される。
その他の構成は、前述の実施例と同様である。
【0036】本発明によれば、第1および第2の各一方
向クラッチ9,35は、いろんな構成を有していてもよ
い。ガスタービン29に代えて、他の原動機、たとえば
ディーゼル機関などであってもよい。
【0037】上述の実施例において、発電機14のロー
タが固定されている回転軸15には、スラスト軸受が設
けられておらず、これによって発電機14の構成が簡素
化されている。この回転軸15には、たとえばフランジ
継手などのような軸継手13を介して、減速機10の出
力軸12が連結される。減速機10は、出力軸12のス
ラスト軸受を有しており、この減速機10の出力軸12
に作用するスラスト力が、減速機10のスラスト軸受に
よって受けられる。このような構成によれば、発電機1
4の回転軸に作用するスラスト力は、減速機10の出力
軸12に設けられるスラスト軸受によって受けられ、第
1の一方向クラッチ9にスラスト力が作用することはな
い。したがって第1の一方向クラッチ9の構成を簡素化
することができる。また減速機34の出力軸にはスラス
ト軸受が備えられており、回転軸15のスラスト力は、
上述のように減速機10の出力軸に備えられる軸受によ
って受けられるので、ガスタービン29側の第2の一方
向クラッチ35には、発電機14の回転軸15のスラス
ト力が作用しなくなり、このことによって、第1の一方
向クラッチ9と同様に第2の一方向クラッチ35の構成
を簡略化することができる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、発電機を蒸気タービン
および原動機によって駆動することができるようにし、
地熱蒸気は変動し、蒸気井の経年的または突発的劣化が
生じても、発電電力を安定して供給することができる。
【0039】
【0040】
【0041】蒸気タービンと原動機とによって第1およ
び第2の各発電機を個別的に駆動する構成であってもま
た、上述のように地熱蒸気の減少時においても、安定し
た発電電力を得ることができる。
【0042】
【0043】さらに本発明によれば、蒸気タービンへの
地熱蒸気を、原動機からの排ガスの排熱を利用する第2
過熱器で過熱し、また蒸気タービンからの蒸気を復水し
た後、原動機の排ガスを利用する第1過熱器で過熱して
再び蒸気タービンに供給し、熱効率の向上を図ることが
でき、さらに第2過熱器からの排ガスを熱源とする吸収
式冷凍機によって、原動機に供給される燃焼用空気を冷
却して密度を増大し、原動機の出力、したがって発電機
による発電電力を増大することができる。
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】また本発明によれば、発電機による余剰電
力を、周辺地域に供給することができ、さらに地熱蒸気
の余剰熱水および蒸気を同時に供給して周辺地域で利用
することができる。
【0048】さらに本発明による地熱発電設備の起動電
力は、ガスタービンおよびディーゼル機関などである言
わば非常用原動機によって確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体の構成を示す系統図で
ある。
【図2】地熱井から得られる地熱水蒸気の流量G1と圧
力Pとの関係を示すグラフである。
【図3】図1に示される実施例の電気的構成を示すブロ
ック図である。
【図4】図3で示される処理回路37の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図5】図1〜図4に示される実施例の動作を説明する
ための図である。
【図6】本発明の他の実施例の全体の構成を示す系統図
である。
【図7】図6に示される実施例における歯車列43の具
体的な構成を示す図である。
【図8】本発明のさらに他の実施例の全体の構成を示す
系統図である。
【図9】本発明の他の実施例の全体の構成を示す系統図
である。
【図10】本発明のさらに他の実施例の全体の構成を示
す系統図である。
【図11】本発明の他の実施例の全体の構成を示す系統
図である。
【符号の説明】
1 地熱井 6 気水分離器 8 蒸気タービン 9 第1の一方向クラッチ 10,34 減速機 14 発電機 14a 第1の発電機 14b 第2の発電機 17 商用交流電源 29 ガスタービン 30 空気圧縮機 32 燃焼器 33 タービン 35 第2の一方向クラッチ 37 処理回路 38 電力計 39 発電電力設定手段 43 歯車列 44,97 出力軸 45,46,91 入力軸 53,63 過熱器 59 排ガスボイラ 69 第1過熱器 71 第2過熱器 82 吸収式冷凍機 83 再生器 84 蒸発器 V1 第1流量制御弁 V2 第2流量制御弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 大生 福岡県福岡市中央区赤坂1丁目5番5の 206号 (56)参考文献 特開 昭62−255506(JP,A) 特開 昭62−135605(JP,A) 特開 平3−54305(JP,A) 実開 平1−93305(JP,U) 実開 平3−10001(JP,U)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地熱蒸気によって駆動される蒸気タービ
    ンと、 原動機と、 発電機と、 蒸気タービンからの動力を発電機に伝達する第1の一方
    向クラッチと、 原動機からの動力を発電機に伝達する第2の一方向クラ
    ッチとを含み、 蒸気タービンは、混気タービンであり、 地熱蒸気は、蒸気タービンの中間段に供給されて混気さ
    れ、 原動機からの排ガスによって蒸気を発生する排熱ボイラ
    が設けられ、 この排熱ボイラからの蒸気が、蒸気タービンの初段に供
    給されることを特徴とする地熱発電設備。
  2. 【請求項2】 地熱蒸気によって駆動される蒸気タービ
    ンと、 原動機と、 蒸気タービンによって駆動される第1の発電機と、 原動機によって駆動される第2発電機とを含み、 蒸気タービンは、混気タービンであり、 地熱蒸気は、蒸気タービンの中間段に供給されて混気さ
    れ、 原動機からの排ガスによって蒸気を発生する排熱ボイラ
    が設けられ、 この排熱ボイラからの蒸気が、蒸気タービンの初段に供
    給されることを特徴とする地熱発電設備。
  3. 【請求項3】 地熱蒸気によって駆動される蒸気タービ
    ンと、 原動機と、 発電機と、 蒸気タービンからの動力を発電機に伝達する第1の一方
    向クラッチと、 原動機からの動力を発電機に伝達する第2の一方向クラ
    ッチとを含み、 原動機からの排ガスを、第1および第2過熱器に、この
    順序で導き、 蒸気タービンからの蒸気を復水器に導き、 復水器からの水を、第1過熱器に導いて過熱して蒸気タ
    ービンに導き、 地熱蒸気を第2過熱器で過熱して蒸気タービンに導くこ
    とを特徴とする地熱発電設備。
  4. 【請求項4】 第2過熱器からの排ガスを熱源として原
    動機の燃焼用空気を冷却する吸収式冷凍機が備えられる
    ことを特徴とする請求項3記載の地熱発電設備。
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