JP2694442B2 - 写真フイルム乾燥装置 - Google Patents

写真フイルム乾燥装置

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JP2694442B2
JP2694442B2 JP63030767A JP3076788A JP2694442B2 JP 2694442 B2 JP2694442 B2 JP 2694442B2 JP 63030767 A JP63030767 A JP 63030767A JP 3076788 A JP3076788 A JP 3076788A JP 2694442 B2 JP2694442 B2 JP 2694442B2
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敏之 山岸
徹 渡辺
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、撮影フィルムの自動現像機に組込まれる乾
燥装置に関し、特にフィルムに赤外線を入射するように
した乾燥装置に関する。
〔従来の技術〕
上述のような乾燥装置は、特開昭49-50932号,同54-2
6734号,同57-212443号,同58-5053号各公報によって知
られている。これら従来の乾燥装置は、乾燥装置を通過
するフィルムに対し最初から最後まで同一波長域の赤外
線を入射するものであった。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述のような従来の乾燥装置では、現像フィルムの黒
化部と白抜け部とで残留水分に差が生じたり、乾燥を十
分に行うようにした場合には黒化部または白抜け部のゼ
ラチン層が先に硬化してギラ付くようになるための画質
低下が生じたりし易いと言う問題がある。
本発明者らは、この問題について研究した結果、現
像,定着,水洗および乾燥前の除液工程を経た現像フィ
ルムの保有する水分は、全体に一様ではなく、第1図に
乾燥前に示したように黒化部の水分の方が白抜け部の水
分よりも多いこと、そして、赤外線の現像フィルムへの
吸収は、第2図と第3図から分かるように、波長数μm
以下の近赤外線は黒化部にはよく吸収されても白抜け部
の吸収率が低く、それに対して波長の長い遠赤外線は黒
化部にも白抜け部にも比較的よく吸収されることから、
現像フィルムに最初から最後まで遠赤外線を入射するよ
うにした場合は、黒化部も白抜け部もほゞ同じ乾燥速度
で乾燥されて、第1図に遠赤外乾燥で示したように、最
初の水分が少なかった白抜け部の水分が0になったとき
にも黒化部には水分が残り、その黒化部の水分も0にし
ようとすれば白抜け部が過乾燥となってゼラチン層の硬
化等の変質をするようになり、最初から最後まで近赤外
線を入射するようにした場合は、黒化部の乾燥速度に対
して白抜け部の乾燥速度が著しく遅くなるため、第1図
に近赤外乾燥で示したように、黒化部の水分が0になっ
たときにも白抜け部には水分が残り、白抜け部の水分も
0にしようとすれば黒化部が過乾燥となってゼラチン層
の硬化等の変質をするようになり、さりとて黒化部と白
抜け部の水分が同時に0となるような遠赤外と近赤外の
適当に混じった波長−エネルギ分布の赤外線を求めるこ
とは非常に難しいことに原因があると究明した。
本発明は、上述の問題の解消を目的としてなされたも
のであり、黒化部と白抜け部の水分を同時に0とするよ
うな乾燥を行うことができ、したがって、黒化部や白抜
け部を過乾燥して変質させたりすることなく現像フィル
ムを十分に乾燥し得る写真フィルム乾燥装置の提供を目
的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、第1図の乾燥前から近赤外乾燥までの
近赤外線入射による乾燥過程においては、途中に前半近
赤外乾燥と点線で示したような白抜け部と黒化部の水分
がほゞ同じになるときがあるから、それ以後の乾燥を遠
赤外線入射で行うようにすれば、それ以後は白抜け部と
黒化部がほゞ同じ速度で乾燥して、白抜け部と黒化部の
水分を同時に0にするようにできると想到した。
本発明は、この着想に基いてなされたものであり、現
像,定着,水洗されたフィルムの乾燥装置において、乾
燥装置を通過するフィルムに対して赤外線を入射し、そ
のうちの前記通過過程の前半部で入射する赤外線の波長
よりも長波長の赤外線を通過過程の後半部で入射するよ
うにしたことを特徴とする写真フィルム乾燥装置にあ
る。
〔作用〕
本発明乾燥装置は、黒化部の方が白抜け部よりも保有
水分の多い前半部では、フィルムに主として近赤外線を
入射して黒化部を白抜け部よりも早い乾燥速度で乾燥
し、そして黒化部と白抜け部の残留水分がほゞ同じにな
ったら、それ以後の後半部では、フィルムに主として遠
赤外線を入射することで黒化部と白抜け部をほゞ同じ速
度で乾燥して、黒化部と白抜け部の水分をほゞ同時に0
とし、したがって、黒化部や白抜け部にゼラチン層の硬
化等の変質を生ぜしめることなく十分なフィルムの乾燥
が行われるようにしたものである。
〔実施例〕
以下、本発明を図示例によって説明する。
第4図は本発明乾燥装置の一例を示す自動現像機の構
成概要図、第5図は本発明乾燥装置の他の例を示す構成
概要図、第6図は本発明乾燥装置に用いられる赤外線源
の例を示すエネルギ分布グラフである。
第4図の自動現像機は、X線フィルム等の撮影済みフ
ィルムFをフィルム挿入口1から機内に挿入すると、フ
ィルムFが送り込みローラ2によって現像槽31に送り込
まれ、現像槽3のローラ群によって現像液中を通り渡り
部4に送られ、渡り部4のラーラ群によって現像液を絞
り落とされて定着槽5に送られ、定着槽5のローラ群に
よって定着液中を通り渡り部6に送られ、渡り部6のロ
ーラ群によって定着液を絞り落とされて水洗槽7に送ら
れ、水洗槽7のローラ群によって洗浄水中を通り出口ロ
ーラで一応洗浄水を絞り落とされて乾燥前除液部8に送
られ、乾燥前除液部8のローラ群によってさらに洗浄水
を絞り落とされたり吸い取られたりして乾燥装置9に送
り込まれるものである。
乾燥装置9に送り込まれたフィルムFは、千鳥に配設
した送りローラ10群によって下方に送られ、そのフィル
ム通路両側の一つおきの送りローラ10の後方にそれぞれ
配設した赤外線源11または11′から赤外線を線源前方の
送りローラ10の前後に亘る部分に入射されると共に、吹
き付けファン12によって外気ダクト13からの外気Aと乾
燥装置9内の循環気Bを吹き付けられて水分を蒸発させ
られ、最下方の送り出しローラ群14によってフィルム排
出口15から機外に排出される。ここで、赤外線源11また
は11′を送りローラ10の後方に配設したのは、送りロー
ラ10間に配設するよりも送りローラ10間のフィルムに赤
外線を一様な強さで入射させ得るからであり、これによ
ってフィルムFを局部的に強く加熱することが無くな
る。そして、このように配設した場合は、線源前方の送
りローラ10に赤外線が強く入射してその送りローラ10が
強く加熱されるようになるから、それを防止するため
に、その送りローラ10の赤外線源11または11′に対面す
る側には保護カバー16を設けている。
このようにしても、保護カバー16で反射された赤外線が
フィルムFに入射するようになったり、保護カバー16を
介して送りローラ10に伝えられた熱がフィルムFの加熱
に利用されたりして、それ程熱効率は低くならない。
フィルム通路の前半部に配設した赤外線源11は、例え
ば石英管内にタングステンフィラメントを封入した赤外
線間と反射笠との組み合わせから成るものであり、後半
部に配設した赤外線源11′は、例えばZrO2セラミックス
を発熱体とした赤外線ヒータ(旭硝子(株)製商品名IN
FRALEX)と反射笠との組み合わせから成るものである。
これによって、前半部では、フィルムFに第6図のIの
ような相対エネルギ分布の赤外線が入射するから、この
赤外線で第2図と第3図の透過率の相違により黒化部が
白抜け部よりも早い速度で乾燥されて、最初多かった黒
化部の水分が白抜け部の水分とほゞ同じになり、同じに
なった以後の後半部では、フィルムFに第6図のIIのよ
うな相対エネルギ分布の赤外線が入射するから、この赤
外線で黒化部も白抜け部もほゞ同じ速度で乾燥されて、
黒化部と白抜け部の水分を同時にほゞ0とするように乾
燥することができ、したがって黒化部や白抜け部にゼラ
チン層表面の硬化のような変質を生ぜしめることなく、
画質を低下させずにフィルムFの十分な乾燥を行うこと
ができる。なお、赤外線源11や11′は、石英管内に反射
面を設けた赤外線管や反射板にセラミックス発熱体を設
けた板状赤外線ヒータを用いて、反射笠を省略してもよ
い。また、前半部や後半部は、実験的に黒化部と白抜け
部の水分がほゞ同じになるときや0になるときを求める
ことによって決定することができる。
フィルムFから蒸発した水分は、吹き付けファン12に
よる空気の吹き付けによってフィルムFの表面から除か
れ、外気Aの取り入れおよび水分の蒸発によって圧力が
高くなる乾燥装置9内の空気はそれに相当する量が一方
または両方の側壁に設けた排気孔9aから排気ダクト17内
に排出され、排気Cとして排気ファン18により現像槽3,
定着槽5および水洗槽7の上部からの排気Dと共に機外
に排出される。
フィルムFの加熱は、赤外線源11および11′からの赤
外線によるだけでなく、さらに外気Aを加熱するように
してもよい。その場合、外気Aの温度は、フィルムFの
画質を低下させないように、吹き付け空気の温度が50℃
以下、特に35〜45℃の範囲にあるようにするのが好まし
い。外気Aの加熱は、外気ダクト13が機壁に開口してい
る吸込口付近にヒータを設けることなどによって行えば
よい。
第5図の乾燥装置9は、上,下一対の送りローラ10に
よってフィルムFを水平に送り、赤外線源11および11′
が送りローラ10の間に配設されていて、フィルムFへの
空気の吹き付けが図示していない送風ファンによって外
気ダクト13内に送り込まれた外気Aの吹き出しノズル13
aからの吹き出しによって行われる点が第4図の乾燥装
置9と異なる。
この乾燥装置9によっても、第4図の乾燥装置9とほゞ
同様に、フィルムFを乾燥することができる。この乾燥
装置9も自動現像機に組み込まれるものであること、ま
たフィルムFの加熱を赤外線源11,11′からの赤外線に
よる加熱だけに限らず、外気Aの加熱と合わせて行うよ
うにしてもよいことは言うまでもない。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、本発明乾燥装置によれば、現像
フィルムを黒化部と白抜け部の水分が殆ど同時に0とな
るように乾燥することが容易にでき、したがって、黒化
部や白抜け部のゼラチン層硬化等による画質低下を生ぜ
しめることなく、現像フィルムを十分に乾燥することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図の現像フィルム黒化部と白抜け部の保有水分の乾
燥による変化が赤外線の種類によって異なることを示す
グラフ、第2図と第3図はそれぞれ黒化部と白抜け部の
赤外線透過率グラフ、第4図は本発明乾燥装置の一例を
示す自動現像装置の構成概要図、第5図は本発明乾燥装
置の他の例を示す構成概要図、第6図は本発明乾燥装置
に用いられる赤外線源の例を示すエネルギ分布グラフで
ある。 F……フィルム、1……フィルム挿入口、3……現像
槽、5……定着槽、7……水洗槽、8……乾燥前除液
部、9……乾燥装置、9a……排気孔、10……送りロー
ラ、11,11′……赤外線源、12……ファン、13……ダク
ト、A……外気、B……循環気、14……送り出しロー
群、15……フィルム排出口、17……排気ダクト、18……
排気ファン、C,D……排気。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】現像,定着,水洗されたフィルムの乾燥装
    置において、乾燥装置を通過するフィルムに対して赤外
    線を入射し、そのうちの前記通過過程の前半部で入射す
    る赤外線の波長よりも長波長の赤外線を通過過程の後半
    部で入射するようにしたことを特徴とする写真フィルム
    乾燥装置。
JP63030767A 1988-02-15 1988-02-15 写真フイルム乾燥装置 Expired - Lifetime JP2694442B2 (ja)

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