JP2694314B2 - ウエブの振落とし装置 - Google Patents
ウエブの振落とし装置Info
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- JP2694314B2 JP2694314B2 JP5014933A JP1493393A JP2694314B2 JP 2694314 B2 JP2694314 B2 JP 2694314B2 JP 5014933 A JP5014933 A JP 5014933A JP 1493393 A JP1493393 A JP 1493393A JP 2694314 B2 JP2694314 B2 JP 2694314B2
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Description
【産業上の利用分野】本発明は、ウエブの振落とし装置
に関するものである。
に関するものである。
【従来の技術】従来より、熱処理装置の導出部に処理済
のウエブを引出すための引出し装置を設置している。引
出し装置には、ウエブをこの装置の上方へ案内するガイ
ドローラが配され、このガイドローラの下方に振落とし
装置が設けられている。振落とし装置は、水平方向に揺
動する一対の相対向するウエブガイド板よりなり、ガイ
ドローラに案内されたウエブを、前記一対のウエブガイ
ド板の間に通して下向きに振落とし、運搬台車に収納す
る。本出願人は、先に上記ウエブの振落とし装置とし
て、ガイドローラのウエブ供給側にウエブの継目やマー
ク等の識別印を検出する継目検出センサを設け、前記一
対のウエブガイド板の少なくとも一方のガイド板が、固
定ガイド板と移動ガイド板の二層構造を成し、固定ガイ
ド板は振落とし装置に支持され、移動ガイド板は固定ガ
イド板に沿って下方にスライド可能に設け、前記継目検
出センサによる識別印の検出に伴って前記移動ガイド板
が下方にスライドしてウエブの振落とし幅が拡大され、
前記識別印の部分を運搬台車の外側へ引出せるようにし
たものを提案した(特開平4−24271号)。
のウエブを引出すための引出し装置を設置している。引
出し装置には、ウエブをこの装置の上方へ案内するガイ
ドローラが配され、このガイドローラの下方に振落とし
装置が設けられている。振落とし装置は、水平方向に揺
動する一対の相対向するウエブガイド板よりなり、ガイ
ドローラに案内されたウエブを、前記一対のウエブガイ
ド板の間に通して下向きに振落とし、運搬台車に収納す
る。本出願人は、先に上記ウエブの振落とし装置とし
て、ガイドローラのウエブ供給側にウエブの継目やマー
ク等の識別印を検出する継目検出センサを設け、前記一
対のウエブガイド板の少なくとも一方のガイド板が、固
定ガイド板と移動ガイド板の二層構造を成し、固定ガイ
ド板は振落とし装置に支持され、移動ガイド板は固定ガ
イド板に沿って下方にスライド可能に設け、前記継目検
出センサによる識別印の検出に伴って前記移動ガイド板
が下方にスライドしてウエブの振落とし幅が拡大され、
前記識別印の部分を運搬台車の外側へ引出せるようにし
たものを提案した(特開平4−24271号)。
【発明が解決しようとする課題】上記振落とし装置であ
ると、ウエブの識別印の部分を運搬台車の外側に引出す
ことはできる。しかし、運搬台車内がウエブで一杯にな
って運搬台車を交換する場合には、装置を一旦停止して
識別印の箇所でウエブを手によって引裂いて切り離す必
要がある。そこで、本発明は、必要な個所でウエブを自
動的に幅方向に切断できるウエブの振落とし装置を提供
するものである。
ると、ウエブの識別印の部分を運搬台車の外側に引出す
ことはできる。しかし、運搬台車内がウエブで一杯にな
って運搬台車を交換する場合には、装置を一旦停止して
識別印の箇所でウエブを手によって引裂いて切り離す必
要がある。そこで、本発明は、必要な個所でウエブを自
動的に幅方向に切断できるウエブの振落とし装置を提供
するものである。
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1のウエ
ブの振落とし装置は、ウエブを運搬台車等のバケットに
折畳み状態で収納するウエブの振落とし装置であって、
ウエブの継目やマーク等の識別印を検出する継目検出手
段と、ウエブを折畳み状態で第1落下範囲に振落す振落
し手段と、前記振落し手段の下方において水平に配され
た一対のレールと、前記一対のレールの間に沿って退避
地点から前記振落し手段の下方にある振落し地点まで移
動自在に配され、前記振落し地点において前記振落し手
段から振落されたウエブを受け止めて第2落下範囲に移
動させて落とすコンベアと、前記継目検出手段によって
検出した識別印が前記振落し手段の位置に来た時に前記
コンベアを前記退避地点から前記振落し地点に移動させ
る移動手段とよりなるものである。請求項2のウエブの
振落とし装置は、ウエブを運搬台車等のバケットに折畳
み状態で収納するウエブの振落とし装置であって、ウエ
ブの継目やマーク等の識別印を検出する継目検出手段
と、ウエブを折畳み状態で第1落下範囲に振落す振落し
手段と、前記振落し手段から振落されたウエブを受け止
めて第2落下範囲に移動させて落とす水平に配されたコ
ンベアと、前記継目検出手段によって検出した識別印が
前記振落し手段の位置に来た時に前記コンベアを退避地
点から前記振落し手段の下方に移動させる移動手段と、
コンベアに設けられたウエブを幅方向に切断する切断手
段と、バケットがウエブで一杯になったことを判別する
判別手段と、前記判別手段がウエブでバケットが一杯に
なったことを判別し、前記コンベアが振落し手段の下方
に移動した場合に前記切断手段を作動させる制御手段と
よりなるものである。
ブの振落とし装置は、ウエブを運搬台車等のバケットに
折畳み状態で収納するウエブの振落とし装置であって、
ウエブの継目やマーク等の識別印を検出する継目検出手
段と、ウエブを折畳み状態で第1落下範囲に振落す振落
し手段と、前記振落し手段の下方において水平に配され
た一対のレールと、前記一対のレールの間に沿って退避
地点から前記振落し手段の下方にある振落し地点まで移
動自在に配され、前記振落し地点において前記振落し手
段から振落されたウエブを受け止めて第2落下範囲に移
動させて落とすコンベアと、前記継目検出手段によって
検出した識別印が前記振落し手段の位置に来た時に前記
コンベアを前記退避地点から前記振落し地点に移動させ
る移動手段とよりなるものである。請求項2のウエブの
振落とし装置は、ウエブを運搬台車等のバケットに折畳
み状態で収納するウエブの振落とし装置であって、ウエ
ブの継目やマーク等の識別印を検出する継目検出手段
と、ウエブを折畳み状態で第1落下範囲に振落す振落し
手段と、前記振落し手段から振落されたウエブを受け止
めて第2落下範囲に移動させて落とす水平に配されたコ
ンベアと、前記継目検出手段によって検出した識別印が
前記振落し手段の位置に来た時に前記コンベアを退避地
点から前記振落し手段の下方に移動させる移動手段と、
コンベアに設けられたウエブを幅方向に切断する切断手
段と、バケットがウエブで一杯になったことを判別する
判別手段と、前記判別手段がウエブでバケットが一杯に
なったことを判別し、前記コンベアが振落し手段の下方
に移動した場合に前記切断手段を作動させる制御手段と
よりなるものである。
【作 用】請求項1のウエブの振落とし装置の動作状態
について説明する。まず、第1落下範囲にウエブの運搬
台車を置き、第2落下範囲にウエブの運搬台車の外側が
位置させる。通常運転にあっては、振落とし手段によっ
て、ウエブは第1落下範囲すなわち運搬台車に折畳み状
態で振落とされる。ウエブの継目やマークなどの識別印
が継目検出手段によって検出されると、移動手段によっ
て、コンベアが一対のレールの間を退避地点から振落と
し手段の下方の振落し地点に移動する。そして、コンベ
アは、振落とし手段から振落とされたウエブを受止めて
移動させ第2落下範囲すなわち運搬台車の外側にウエブ
を振落とす。請求項2のウエブの振落とし装置にあって
は、判別手段がウエブでバケットが一杯になったことを
判別し、前記コンベアが振落とし手段の下方に移動した
場合に、コンベアに設けられた切断手段がウエブを幅方
向に切断する。
について説明する。まず、第1落下範囲にウエブの運搬
台車を置き、第2落下範囲にウエブの運搬台車の外側が
位置させる。通常運転にあっては、振落とし手段によっ
て、ウエブは第1落下範囲すなわち運搬台車に折畳み状
態で振落とされる。ウエブの継目やマークなどの識別印
が継目検出手段によって検出されると、移動手段によっ
て、コンベアが一対のレールの間を退避地点から振落と
し手段の下方の振落し地点に移動する。そして、コンベ
アは、振落とし手段から振落とされたウエブを受止めて
移動させ第2落下範囲すなわち運搬台車の外側にウエブ
を振落とす。請求項2のウエブの振落とし装置にあって
は、判別手段がウエブでバケットが一杯になったことを
判別し、前記コンベアが振落とし手段の下方に移動した
場合に、コンベアに設けられた切断手段がウエブを幅方
向に切断する。
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。符号10は、熱処理装置等からウエブWを引出
す引出し装置を兼ねた振落とし装置である。この振落と
し装置10は一対の基台12と基台12の上部から後方
へ延びた一対の支持腕14と、基台12の中央部より後
方へ水平に延びた一対のレール台16とよりなる。符号
46は、一対の支持腕14の後端部と一対のレール台1
6の後端部とを連結する連結柱であって、これによっ
て、レール台16が水平に支持されている。符号18
は、基台12のウエブWの導入口付近に設けられた複数
個の引出しローラである。符号20,22,24,2
6,28,30は、ウエブWを支持腕14にある振落と
し位置まで案内する案内ローラである。そして、符号3
2は、振落とし位置に設けられた最終案内ローラであ
る。符号34は、最終案内ローラ32の下方に設けられ
たウエブWを折畳み状態に振り落す手段であるガイド板
である。ガイド板34の上端部は枢支され、ガイド板用
モータ36によって振子状に駆動する。符号38は、一
対のレール台16,16を移動するコンベア台車であっ
て、台車用モータ40によって移動する。そして、コン
ベア台車38の移動位置は、ガイド板34の真下の位置
(以下,振落し地点という)と、支持腕14の基部(以
下,退避地点という)との間である。コンベア台車38
には、水平に配されたベルトコンベア42が設けられて
おり、ベルトコンベア42の上に落下したウエブWを前
方から後方(図1における矢印の方向)に移動させる。
このベルトコンベア42の駆動は、コンベア用モータ4
4によって行なう。符号48は、一対のレール台16,
16の間に架設された架設部材である。符号49は、架
設部材48の前面の左右に設けられたエアシリンダ49
aよって移動する押え部材であって、振落し地点にある
ベルトコンベア42の後部に運ばれてきたウエブWを押
えて真下に落す役割をするとともに、ウエブWを幅方向
に切断する際に、ウエブWを押さえて切断を行ない易く
する。符号50は、図2に示すようにコンベア台車38
の後端部下方に設けられたカッタ装置50である。カッ
タ装置50は、図3に示すようにコンベア台車38の後
部下方に幅方向に沿って設けられたカッタ取付け部51
にあるベルト52によって、カッタ本体54を水平方向
に移動自在となっており、カッタ本体54には回転歯5
6が設けられている(図8参照)。そして、ベルトコン
ベア42の後部から垂れ下がったウエブWを幅方向に回
転歯56によって切断する。符号58は、引出しローラ
18の近傍に設けられた継目検出センサである。この継
目検出センサ58によって、ウエブWとウエブWとの継
目、もしくはウエブWに設けられたマーク等の識別印を
検出する。符号60は、最終案内ローラ32に設けられ
た測長装置である。測長装置60は、ウエブWの走行距
離を検出する。符号62は、ウエブWの運搬台車であ
る。これには、ウエブWを折畳み状態で収納する第1収
納部64と、その隣りに設けられた識別印の部分だけを
収納する第2収納部64とからなる。符号66は、図5
に示すようにガイド板用モータ36と台車用モータ40
とコンベア用モータ44とカッタ装置50と継目検出セ
ンサ58と測長装置60とを制御するマイクロコンピュ
ータよりなる制御部である。次に、上記構成の振落とし
装置10の作動状態について説明する。この振落とし装
置10の作動状態は、通常運転,識別印引出し運
転,識別印切断運転の三段階に分れており、以下それ
ぞれについて説明する。 通常運転(図6参照) 通常運転とは、運搬台車62の第1収納部64にウエブ
Wを折畳み状態で収納する運転状態をいう。運搬台車6
2の第1収納部64を振落し地点の真下の位置(以下、
第1落下範囲という)に配する。コンベア台車38は、
退避地点に位置している。ウエブWは引出しローラ18
から案内ローラ20〜30を経て最終案内ローラ32に
至り、振子運動をしているガイド板34に案内される。
振子運動するガイド板34によって、ウエブWは第1収
納部64に折畳み状態で収納される。 識別印引出し運転(図7参照) 識別印引出し運転とは、識別印のあるウエブWの部分を
第2収納部64に収納する運転状態をいう。通常運転に
おいて、継目検出センサ58がウエブWの識別印を検出
すると、その検出した時点から測長装置60がウエブW
の走行距離を測長し、その識別印の部分がガイド板34
の位置にきたときに、制御部66は、コンベア台車38
を退避地点から振落し地点に移動させる。同時にベルト
コンベア42を動かして、ウエブWを振落し地点からや
や後方の位置(以下、第2落下範囲という)に移動さ
せ、押え部材49の位置から第2落下範囲に振落とす。
この場合に、第2収納部64が、第2落下範囲の位置に
配されているため、識別印の部分だけ第2収納部64に
収納される。この識別印の部分を収納すると、コンベア
台車38は振落し地点から再び退避地点に戻る。そし
て、再び通常運転を続ける。 識別印切断運転(図8参照) 識別印切断運転とは、運搬台車62がウエブWによって
一杯になったために、ウエブWを切断して新しい運搬台
車62に入れ換える場合の運転状態をいう。 (a) 識別印の部分を何回検出すると、運搬台車62
がウエブWによって一杯になるかを、あらかじめ制御部
66に設定しておく。以下,この回数を設定回数とい
う。 (b) 通常運転と識別印引出し運転を交互に続けた
後、継目検出センサ58が識別印を設定回数だけ検出す
ると、(c)に進む。 (c) 設定回数における識別印を検出した時点から測
長装置60がウエブWの走行距離を測長する。 (d) 測長装置60の測長によって、識別印がガイド
板34の位置にきたときに、制御部66は、コンベア台
車38を退避地点から振落し地点に移動させる。同時に
ベルトコンベア42を動かして、ウエブWを第2落下範
囲に移動させ、押え部材49によって押さえる。 (e)この状態で、カッタ本体54をウエブWの幅方向
に沿って移動させ、回転歯56によってウエブWの識別
印の位置で幅方向に切断する。 (f)ウエブWを切断した後は、運搬台車62を新しい
ものと入れ換える。この運搬台車62を入れ換えている
間でもウエブWの供給は続けて、ガイド板34からウエ
ブWを振落としておく。しかしながら、振落とされたウ
エブWはベルトコンベア42に溜った状態となっている
ため、ウエブWは地面に落下しない。 (g) 運搬台車62を新しく入れ換えると、コンベア
台車38を再び退避地点に戻して、ウエブWの先端を第
2落下範囲に落すとともに、ウエブWをガイド板34か
ら第1落下範囲に振落としていく。これにより、運搬台
車62を入れ換える場合でも、ウエブWを自動的に切断
し、かつ、運搬台車62を入れ換えている間でもウエブ
Wの供給を続けて、新しく入れ換えた後には、ふたたび
前の動作と同じようにウエブWを振落としていくことが
できる。なお、振落とし装置10と、運搬台車62を自
動的に入れ換える移動装置を組合わせれば、ウエブWの
振落とし装置10の出口付近で省人化に役立つ。
明する。符号10は、熱処理装置等からウエブWを引出
す引出し装置を兼ねた振落とし装置である。この振落と
し装置10は一対の基台12と基台12の上部から後方
へ延びた一対の支持腕14と、基台12の中央部より後
方へ水平に延びた一対のレール台16とよりなる。符号
46は、一対の支持腕14の後端部と一対のレール台1
6の後端部とを連結する連結柱であって、これによっ
て、レール台16が水平に支持されている。符号18
は、基台12のウエブWの導入口付近に設けられた複数
個の引出しローラである。符号20,22,24,2
6,28,30は、ウエブWを支持腕14にある振落と
し位置まで案内する案内ローラである。そして、符号3
2は、振落とし位置に設けられた最終案内ローラであ
る。符号34は、最終案内ローラ32の下方に設けられ
たウエブWを折畳み状態に振り落す手段であるガイド板
である。ガイド板34の上端部は枢支され、ガイド板用
モータ36によって振子状に駆動する。符号38は、一
対のレール台16,16を移動するコンベア台車であっ
て、台車用モータ40によって移動する。そして、コン
ベア台車38の移動位置は、ガイド板34の真下の位置
(以下,振落し地点という)と、支持腕14の基部(以
下,退避地点という)との間である。コンベア台車38
には、水平に配されたベルトコンベア42が設けられて
おり、ベルトコンベア42の上に落下したウエブWを前
方から後方(図1における矢印の方向)に移動させる。
このベルトコンベア42の駆動は、コンベア用モータ4
4によって行なう。符号48は、一対のレール台16,
16の間に架設された架設部材である。符号49は、架
設部材48の前面の左右に設けられたエアシリンダ49
aよって移動する押え部材であって、振落し地点にある
ベルトコンベア42の後部に運ばれてきたウエブWを押
えて真下に落す役割をするとともに、ウエブWを幅方向
に切断する際に、ウエブWを押さえて切断を行ない易く
する。符号50は、図2に示すようにコンベア台車38
の後端部下方に設けられたカッタ装置50である。カッ
タ装置50は、図3に示すようにコンベア台車38の後
部下方に幅方向に沿って設けられたカッタ取付け部51
にあるベルト52によって、カッタ本体54を水平方向
に移動自在となっており、カッタ本体54には回転歯5
6が設けられている(図8参照)。そして、ベルトコン
ベア42の後部から垂れ下がったウエブWを幅方向に回
転歯56によって切断する。符号58は、引出しローラ
18の近傍に設けられた継目検出センサである。この継
目検出センサ58によって、ウエブWとウエブWとの継
目、もしくはウエブWに設けられたマーク等の識別印を
検出する。符号60は、最終案内ローラ32に設けられ
た測長装置である。測長装置60は、ウエブWの走行距
離を検出する。符号62は、ウエブWの運搬台車であ
る。これには、ウエブWを折畳み状態で収納する第1収
納部64と、その隣りに設けられた識別印の部分だけを
収納する第2収納部64とからなる。符号66は、図5
に示すようにガイド板用モータ36と台車用モータ40
とコンベア用モータ44とカッタ装置50と継目検出セ
ンサ58と測長装置60とを制御するマイクロコンピュ
ータよりなる制御部である。次に、上記構成の振落とし
装置10の作動状態について説明する。この振落とし装
置10の作動状態は、通常運転,識別印引出し運
転,識別印切断運転の三段階に分れており、以下それ
ぞれについて説明する。 通常運転(図6参照) 通常運転とは、運搬台車62の第1収納部64にウエブ
Wを折畳み状態で収納する運転状態をいう。運搬台車6
2の第1収納部64を振落し地点の真下の位置(以下、
第1落下範囲という)に配する。コンベア台車38は、
退避地点に位置している。ウエブWは引出しローラ18
から案内ローラ20〜30を経て最終案内ローラ32に
至り、振子運動をしているガイド板34に案内される。
振子運動するガイド板34によって、ウエブWは第1収
納部64に折畳み状態で収納される。 識別印引出し運転(図7参照) 識別印引出し運転とは、識別印のあるウエブWの部分を
第2収納部64に収納する運転状態をいう。通常運転に
おいて、継目検出センサ58がウエブWの識別印を検出
すると、その検出した時点から測長装置60がウエブW
の走行距離を測長し、その識別印の部分がガイド板34
の位置にきたときに、制御部66は、コンベア台車38
を退避地点から振落し地点に移動させる。同時にベルト
コンベア42を動かして、ウエブWを振落し地点からや
や後方の位置(以下、第2落下範囲という)に移動さ
せ、押え部材49の位置から第2落下範囲に振落とす。
この場合に、第2収納部64が、第2落下範囲の位置に
配されているため、識別印の部分だけ第2収納部64に
収納される。この識別印の部分を収納すると、コンベア
台車38は振落し地点から再び退避地点に戻る。そし
て、再び通常運転を続ける。 識別印切断運転(図8参照) 識別印切断運転とは、運搬台車62がウエブWによって
一杯になったために、ウエブWを切断して新しい運搬台
車62に入れ換える場合の運転状態をいう。 (a) 識別印の部分を何回検出すると、運搬台車62
がウエブWによって一杯になるかを、あらかじめ制御部
66に設定しておく。以下,この回数を設定回数とい
う。 (b) 通常運転と識別印引出し運転を交互に続けた
後、継目検出センサ58が識別印を設定回数だけ検出す
ると、(c)に進む。 (c) 設定回数における識別印を検出した時点から測
長装置60がウエブWの走行距離を測長する。 (d) 測長装置60の測長によって、識別印がガイド
板34の位置にきたときに、制御部66は、コンベア台
車38を退避地点から振落し地点に移動させる。同時に
ベルトコンベア42を動かして、ウエブWを第2落下範
囲に移動させ、押え部材49によって押さえる。 (e)この状態で、カッタ本体54をウエブWの幅方向
に沿って移動させ、回転歯56によってウエブWの識別
印の位置で幅方向に切断する。 (f)ウエブWを切断した後は、運搬台車62を新しい
ものと入れ換える。この運搬台車62を入れ換えている
間でもウエブWの供給は続けて、ガイド板34からウエ
ブWを振落としておく。しかしながら、振落とされたウ
エブWはベルトコンベア42に溜った状態となっている
ため、ウエブWは地面に落下しない。 (g) 運搬台車62を新しく入れ換えると、コンベア
台車38を再び退避地点に戻して、ウエブWの先端を第
2落下範囲に落すとともに、ウエブWをガイド板34か
ら第1落下範囲に振落としていく。これにより、運搬台
車62を入れ換える場合でも、ウエブWを自動的に切断
し、かつ、運搬台車62を入れ換えている間でもウエブ
Wの供給を続けて、新しく入れ換えた後には、ふたたび
前の動作と同じようにウエブWを振落としていくことが
できる。なお、振落とし装置10と、運搬台車62を自
動的に入れ換える移動装置を組合わせれば、ウエブWの
振落とし装置10の出口付近で省人化に役立つ。
【発明の効果】本発明の請求項1のウエブの振落とし装
置であると、ウエブを運搬台車に折畳み状態で振落とす
ことができ、また、継目等の識別印が検出された場合に
は自動的にその識別印がある部分だけ第2落下範囲に落
とすことができる。請求項2のウエブの振落とし装置に
あっては、切断手段によって、ウエブを幅方向に切断で
きるため、運搬台車をウエブで満杯になり入れ換える際
にわざわざウエブを人の手によって切断する必要がな
い。そのため、振落とし装置10の出口付近で省人化に
役立つ。
置であると、ウエブを運搬台車に折畳み状態で振落とす
ことができ、また、継目等の識別印が検出された場合に
は自動的にその識別印がある部分だけ第2落下範囲に落
とすことができる。請求項2のウエブの振落とし装置に
あっては、切断手段によって、ウエブを幅方向に切断で
きるため、運搬台車をウエブで満杯になり入れ換える際
にわざわざウエブを人の手によって切断する必要がな
い。そのため、振落とし装置10の出口付近で省人化に
役立つ。
【図1】本発明の一実施例を示す振落とし装置の斜視図
である。
である。
【図2】同じく後方から振落とし装置を見た要部拡大斜
視図である。
視図である。
【図3】カッタ装置の分解斜視図である。
【図4】支持腕とレール台の縦断面図である。
【図5】振落とし装置のブロック図である。
【図6】通常運転における振落とし装置の説明図であ
る。
る。
【図7】識別印引出し運転における振落とし装置の説明
図である。
図である。
【図8】識別印切断運転における振落とし装置の説明図
である。
である。
10……振落とし装置 16……レール台 18……引出しローラ 20〜30……案内ローラ 32……最終案内ローラ 34……ガイド板 36……ガイド板用モータ 38……コンベア台車 40……台車用モータ 42……ベルトコンベア 44……コンベア用モータ 50……カッタ装置 58……継目検出センサ 60……測長装置 62……運搬台車
Claims (2)
- 【請求項1】ウエブを運搬台車等のバケットに折畳み状
態で収納するウエブの振落とし装置であって、 ウエブの継目やマーク等の識別印を検出する継目検出手
段と、 ウエブを折畳み状態で第1落下範囲に振落す振落し手段
と、前記振落し手段の下方において水平に配された一対のレ
ールと、 前記一対のレールの間に沿って退避地点から前記振落し
手段の下方にある振落し地点まで移動自在に配され、前
記振落し地点において 前記振落し手段から振落されたウ
エブを受け止めて第2落下範囲に移動させて落とすコン
ベアと、前記 継目検出手段によって検出した識別印が前記振落し
手段の位置に来た時に前記コンベアを前記退避地点から
前記振落し地点に移動させる移動手段とよりなることを
特徴とするウエブの振落とし装置。 - 【請求項2】ウエブを運搬台車等のバケットに折畳み状
態で収納するウエブの振落とし装置であって、 ウエブの継目やマーク等の識別印を検出する継目検出手
段と、 ウエブを折畳み状態で第1落下範囲に振落す振落し手段
と、 前記振落し手段から振落されたウエブを受け止めて第2
落下範囲に移動させて落とす水平に配されたコンベア
と、 前記継目検出手段によって検出した識別印が前記振落し
手段の位置に来た時に前記コンベアを退避地点から前記
振落し手段の下方に移動させる移動手段と、 コンベアに設けられたウエブを幅方向に切断する切断手
段と、 バケットがウエブで一杯になったことを判別する判別手
段と、 前記判別手段がウエブでバケットが一杯になったことを
判別し、前記コンベアが振落し手段の下方に移動した場
合に前記切断手段を作動させる制御手段とよりなること
を特徴とするウエブの振落とし装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5014933A JP2694314B2 (ja) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | ウエブの振落とし装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5014933A JP2694314B2 (ja) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | ウエブの振落とし装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06228856A JPH06228856A (ja) | 1994-08-16 |
JP2694314B2 true JP2694314B2 (ja) | 1997-12-24 |
Family
ID=11874775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5014933A Expired - Fee Related JP2694314B2 (ja) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | ウエブの振落とし装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2694314B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH062979B2 (ja) * | 1990-05-18 | 1994-01-12 | 株式会社ヒラノテクシード | 帯状物の振落し装置 |
-
1993
- 1993-02-01 JP JP5014933A patent/JP2694314B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06228856A (ja) | 1994-08-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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