JP2694238B2 - コンパクトホイスト - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 a.産業上の利用分野 本発明は、西独特許出願公開第3330528号公報により
電気的に作動されるチェーンコンベヤーとして公知によ
うなコンパクトホイストに関する。

b.従来の技術 このようなコンパクトホイストのスプロケットは電動
機と伝動装置との間に配置されている。迅速に回転する
駆動が緩慢に走行する出力軸により行われる電動機軸と
出力軸とのこの同軸構造の場合には、重量平衡が良好で
はあるが取付け及び保守の面で大きな欠点があり摩耗部
品の予備部品コストが高く、通常のスプロケットの代わ
りに他の巻取り装置又はより大きいスプロケットをコン
パクトホイストに装備することができないので非常に融
通性が低い。

激しい使用の際に頻繁に摩耗するスプロケットはこの
装置の場合には伝動装置の解体及び電動機の取外しの後
に交換しなければならない。この場合に伝動装置内の油
を排出し次いで再び充填しなければならない。

更に、チェーンコンベヤーの操作者がチェーンに規則
的に油脂を塗布しないと短期間内にスプロケットの摩耗
が発生し、発生した場合には、スプロケットと一体的に
構成されている出力軸一式を交換しなければならない。
ケーシングがチェーン案内の役割を引受け従ってスプロ
ケットを密に包囲しているので、例えばポケット数を高
めるか又は直径を大きくするか又は多重層で巻取るロー
プ用ドラムを組込むか等によりスプロケットを変形する
ことは可能でない。

c.発明が解決しようとする課題 本発明の課題は、これらの欠点を除去し、特に取付け
及び保守及び修繕に好適でありコスト的にも好適であり
利用面で融通性があり自動取付けに適しているコンパク
トホイストを提供することにある。

d.課題を解決するための手段 上記課題は、電動機軸が、電動機に対向して位置する
伝動装置蓋の中に支承され、伝動装置−出力軸は一方で
は担持ケーシングの壁の中に、他方では端板の中に支承
されることにより解決される。スプロケットの取外しの
ために電動機も伝動装置も開く必要はなく、電動機取外
しの際に形成される大きい取付け開口によりスプロケッ
ト又はその他の巻取り装置を、部品を更に解体しなくと
も交換することができる。スプロケット交換時間は本発
明の支承装置の場合には僅か数分（約７分）であり、こ
れに対して類似の構造の他の公知のチェーンコンベヤー
の場合には約1/2ないし１時間である。

本発明の別の実施例においては、電動機の端板のため
の担持ケーシングの中央開口がスプロケット又は他の巻
取り装置の直径より大きい。この開口によりスプロケッ
ト、又は伝動装置−出力軸のヘッドセンタリング装置を
有するインボリュート歯車の上にシフト式座部により支
承されているその他の巻取り装置を取付け又は取外しす
ることができる。

本発明の別の実施例においてはコンパクトホイスト上
面に、蓋により閉鎖可能な開口を有し、この開口を通っ
て選択的に担持手段は出ることができる。伝動装置蓋の
外側には有利には、例えば端子盤及び保護固定線路及び
パルス発生器及び／又はリミットスイッチ等の制御素子
のための固定面が設けられている。担持ケーシングは、
種々の大きさの電動機のねじ留めのための種々異なる孔
を有する。これにより、非常に種々の効率即ち負荷及び
行程運動速度を得ることができる。担持ケーシング側の
付加的孔により、ホイストを側方においてもフランジ接
合することができ、これは定置作動において又はある種
の組込み前提条件の下では有利である。

本発明のコンパクトホイストは下部の担持手段出口
に、種々の担持手段案内部材の選択的収容のための接合
面を有する。

本発明の別の実施例においては、ケーシング蓋は挿入
開口を有し、これらの挿入開口の中に、例えば種々異な
る寸法の給電ケーブル、及び耐張部材を含む制御ケーブ
ル、プラグ接続体のためと、リミット遮断のための電気
スイッチの収容ためとの電気装備の種々の挿入部材が任
意の配置で形状結合で嵌込まれる。更に本システムによ
り、コンパクトホイストの外部でプレハブされ検査され
た電気設備を側方から挿入することが可能になる。

ホイストのリミットスイッチ遮断装置を簡単に取付け
ることできるために担持ケーシングの下面に予め孔が設
けられており、この孔の中に固定用ねじを直接にねじ込
むことができる。直接切換する切換素子を、カプセル化
された電気装置組込み室の中に組込むことにより高度の
機械的保護が得られる。本発明においては、外部に取付
けられているレバーが、密封されたゴム膜を介して、直
接に作用する切換素子を作動する。これにより、外部に
位置するスイッチからケーブルを貫通案内する必要がな
くなり、制御電気装置全体を予め配線しておいてから組
込むことが可能となる。更に担持ケーシングは、担持手
段出口の領域に側方の凹部を有し、この凹部により担持
手段をほぼ垂直に上方へ向かって方向変換し、このよう
にして滑車の全長を好適に定めることができる。

e.実施例 次に本発明を実施例に基づき図を用いて説明する。第
１図が示すように、サスペンションボルト２を有する担
持ケーシング１が電動機11と、エレクトロキャップ22を
有する伝動装置領域との間に配置されている。担持ケー
シング１の中に、相互交換の可能な巻線装置のための伝
動装置−出力軸14が配置されている。これらの巻線装置
は顧客の希望に依存して通常のスプロケット23a又は２
重スプロケット23b又はローラチェーンのためのスプロ
ケット23c又は歯付ベルトローラ23d又はフラットロープ
ドラム23e又は丸形ロープドラム23fであることもある。

第２図において、担持ケーシング１は片側に、伝動装
置−出力軸14のための軸受６を有するケーング壁５を有
し、伝動装置−出力軸14はスプロケット23aを具備す
る。他方のケーシング側は、電動機11の端板12のための
大きい中央開口15を有し、電動機11の中には伝動装置−
出力軸14の第２の軸受15が配置されている。担持ケーシ
ング１にねじ止めされている伝動装置蓋17は、電動機軸
13の伝動装置側端部のための電動機軸受16を具備する。
第３図は、担持ケーシング１のフランジ面９が中央開口
４の他に、種々異なる大きさの電動機の接続のための多
くのねじ孔７を有することを示している。フランジ面９
は、何らかの担持構造にコンパクトホイストを接続する
ための２つの固定用孔８を有する。

第２図及び第４図及び第６図から、担持ケーシング１
が下面に、種々の担持手段案内部材28aないし28bのため
の挿入溝10を有し、担持手段案内部材28aないし28bによ
り、それぞれ用いられている担持手段29が案内されるこ
とが分かる。これは第２の実施例においてはチェーンで
あり、このチェーンのために担持ケーシング１は上面
に、保護ねじ32を有する挿入部材31のための開口30を有
し、保護ねじ32は、スプロケット23aからのチェーンの
押出しを阻止する。担持ケーシング１は、第５図に示さ
れている、第10図の担持手段の案内のための凹部34を有
する。

伝動装置蓋17は、制御素子26のための多くの固定面25
を有し、制御素子26は、電気装置用キャップ22を包囲す
る電気装置組込み室33の中に突出する制御素子26と、ケ
ーブルのためと切換素子18bのためとの挿入開口10aとを
有する。第12図は、担持ケーシング１から間隔をおいて
位置する電動機11と、大きい中央開口４から到来するチ
ェーンホイル23aとを示す。

第６図ないし第８図は、上部のフック位置Ａと下部の
フック位置Ｂとのためのリミットスイッチの構成部品を
示す。担持ケーシング１の中にねじ19がねじ込みされ、
ねじ19の頭部に、ばね35により保持されている２アーム
式てこ20が支持されている。てこ20は切換素子21の作動
を作用し、切換素子21はゴム膜24を具備し、挿入部材18
bにより伝動装置蓋17の中に固定されている。

２つのてこ20は取付け部材20aによりシーソースイッ
チ３の孔3aの中に突出し、シーソースイッチ３は、第８
図に示されている静止面3bにより担持手段29のための担
持手段案内部材28aにばね35aの作用により当接し、ぱね
35aはねじ19aの頭に支持されている。シーソースイッチ
３の作動面3cは屋根状に配置され、担持手段29の切換ス
トッパ36を最高又は最低の負荷位置で走行する場合に切
換素子の交番作動を可能にする。

第９図は短い懸架滑車におけるコンパクトホイストを
示し、フラットロープ−担持手段29はフラットロープ用
ドラム23eから上部開口30を通って方向変換ローラ37と
下部フランジ38とを巡って固定点39へ案内されている。

第10図の実施例において、担持ケーシング１は下面に
チェーン方向変換部材28cを有し、チェーン方向変換部
材28cから担持手段29が凹部34を通って方向変換ローラ3
7aを巡って負荷フック40へ案内し、負荷フック40はコン
パクトホイストの脇に牽引することができ、従って走行
寸法Ｃ及びＬは小さい。

第11図は単一チェーン案内部材28a及び２重チェーン
案内部材28b、及び第10図のチェーン方向変換部材28c、
及びフラットロープのための押圧ローラ部材28dを示
す。

【図面の簡単な説明】

第１図は種々のスプロケット又は巻取り装置を有するコ
ンパクトホイストの概念図、第２図はコンパクトホイス
トの水平な縦断面図、第３図は第２図のコンパクトホイ
ストの担持ケーシングの側面図、第４図は第３図のIV-I
V切断線に沿って切断した断面図、第５図は第３図の平
面図、第６図は担持ケーシング及び伝送装置蓋における
リミットスイッチの下面図、第７図は第６図のVII-VII
切断線の沿って切断した断面図、第８図はＸ方向で見た
第６図のシーソースイッチの図、第９図は下部フランジ
のためのフラットロープを有する短い懸架線路滑車にお
けるコンパクトホイストの図、第10図は高位置に懸架さ
れている負荷フックのためのフラットロープを有する短
い懸架線路滑車におけるコンパクトホイストの図、第11
図は種々の担持手段−案内部材の側面図、第12図は第２
図のコンパクトホイストであるが電動機を取外した縦断
面図である。 3a……孔、3b……静止面、3c……作動面、４……中央開
口、５……ケーシング壁、６……軸受、７……ねじ孔、
８……固定用孔、９……フランジ面、10……挿入溝、11
……電動機、12……端板、13……電動機軸、14……伝動
装置出力軸、15……軸受、16……電動機軸受、17……伝
動装置蓋、18……切換素子、18a……切換素子、18b……
挿入部材、19……ねじ、20……レバー、20a……取付け
部材、21……切換素子、22……電気装置用キャップ、23
a……スプロケット、23b……２重スプロケット、23c…
…ローラチェーンのためのスプロケット、23d……歯付
ベルト用ローラ、23e……フラットロープ用ドラム、23f
……丸形ロープ用ドラム、24……ゴム膜、25……固定
面、26……制御素子、27……接合面、28a……単一チェ
ーン案内部材、28b……２重チェーン案内部材、28c……
チェーン方向変換部材、28d……押圧ローラ部材、29…
…担持手段、30……開口、31……挿入部材、32……保護
ねじ、33……電気装置組込み室、34……凹部、35……ば
ね、36……切換ストッパ、37,37a……方向変換ローラ、
38……下部フランジ、39……固定点、40……負荷フッ
ク。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハインツ・ハッセルマン ドイツ連邦共和国、デー 5800 ハーゲ ン、マックス‐プランク‐シュトラーセ 62

Claims (11)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】中央担持ケーシングと、電動機に対向して
   配置されているカプセル化されている伝動装置とを備
   え、伝動装置に電動機軸が同軸で、中空軸として形成さ
   れておりスプロケット等により担持されている伝動装置
   −出力軸を通って案内されているコンパクトホイストに
   おいて、電動機軸（13）が、電動機（11）に対向して位
   置する伝動装置蓋（17）の中に支承され、伝動装置−出
   力軸（14）は一方では担持ケーシング（１）の壁（５）
   の中に、他方では端板（12）の中に支承され、電動機
   （11）の端板（12）のための担体ケーシング（１）の中
   央開口（４）がスプロケット（23a）又は他の巻取り装
   置（23bないし23f）の直径より大きいことを特徴とする
   コンパクトホイスト。
2. 【請求項２】前記伝動装置−出力軸（14）が少なくとも
   前記スプロケット（23a）又は前記他の巻取り装置（23b
   ないし23f）及び電動機側の伝動装置軸受（15）の領域
   内に、ヘッドセンタリング装置及びシフト式座部を有す
   るインボリュート歯車を有する特許請求の範囲第１項記
   載のコンパクトホイスト。
3. 【請求項３】前記担持ケーシング（１）が上面に、前記
   蓋（31）により閉鎖可能な開口（30）を有し、開口（3
   0）を通って選択的に担持手段進出が行われるを特徴と
   する特許請求の範囲第１項記載のインボリュート歯車。
4. 【請求項４】前記伝動装置蓋（17）の外側に、例えば端
   子盤及び保護固定線路及びパルス発生器及びリミットス
   イッチ等の制御素子（26）のための固定面（25）が設け
   られていることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載
   のコンパクトホイスト。
5. 【請求項５】前記担持ケーシング（１）が担持手段進出
   側に、種々の担持手段案内部材（28aないし28d）の収容
   のための接合面（27）を有することを特徴とする特許請
   求の範囲第１項記載のコンパクトホイスト。
6. 【請求項６】前記担持ケーシング（１）が電動機側に、
   種々の寸法の電動機の取付けのための多くのねじ孔
   （７）を備えることを特徴とする特許請求の範囲第１項
   記載のコンパクトホイスト。
7. 【請求項７】前記担持ケーシング（１）が付加的な固定
   用孔（８）とフランジ面（９）とを備えることを特徴と
   する特許請求の範囲第１項記載のコンパクトホイスト。
8. 【請求項８】前記伝動装置蓋（７）が下面に、種々の挿
   入部材（18aないし18b）の収容のためを挿入開口（10）
   を有することを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   コンパクトホイスト。
9. 【請求項９】前記担持ケーシング（１）が、例えばリミ
   ットスイッチ等の電気切換素子（21）の作動のためのレ
   バー（20）の選択的支承のためのねじ（19）のための孔
   を備えていることを特徴とする特許請求の範囲第１項記
   載のコンパクトホイスト。
10. 【請求項１０】終位置遮断のための前記切換素子（21）
    が、前記伝動装置蓋（17）と電気装置用キャップ（22）
    から形成されている閉じている電気装置組込み室（33）
    の中に位置し、外部から、ゴム膜（24）を介してレバー
    （20）により作動可能であることを特徴とする特許請求
    の範囲第10項記載のコンパクトホイスト。
11. 【請求項１１】前記担持ケーシング（１）が、負荷フッ
    クを有するずれた担持手段を案内するための横方向の凹
    部（34）を有することを特徴とする特許請求の範囲第10
    項記載のコンパクトホイスト。