JP2694233B2 - 超音波モータ及び超音波モータ付電子機器 - Google Patents

超音波モータ及び超音波モータ付電子機器

Info

Publication number
JP2694233B2
JP2694233B2 JP5170611A JP17061193A JP2694233B2 JP 2694233 B2 JP2694233 B2 JP 2694233B2 JP 5170611 A JP5170611 A JP 5170611A JP 17061193 A JP17061193 A JP 17061193A JP 2694233 B2 JP2694233 B2 JP 2694233B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
moving body
rotation
speed
vibrating body
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5170611A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0686573A (ja
Inventor
隆 佐藤
Original Assignee
セイコーインスツルメンツ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by セイコーインスツルメンツ株式会社 filed Critical セイコーインスツルメンツ株式会社
Priority to JP5170611A priority Critical patent/JP2694233B2/ja
Publication of JPH0686573A publication Critical patent/JPH0686573A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2694233B2 publication Critical patent/JP2694233B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、圧電振動子を固定し
た振動体と、振動体に所定の圧力で接触する移動体とを
有する超音波モータ及び超音波モータ付電子機器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、図3に示すように、圧電振動子1
2は振動体11に接着固定する。移動体13は、振動体
11に接触する。ベアリング15は、固定台14に固定
する。振動体11の中心穴11aは、ベアリング15の
外周に固定する。ベアリング15は、移動体13の回転
を案内する。
【0003】Cリング16は、皿ばね17を保持する。
Cリング16は、移動体13に固定する。皿ばね17
は、移動体13に固定したCリング16とベアリング1
5を所定の圧力で加圧する。皿ばね17の弾性力によ
り、振動体11と移動体13は所定の圧力で接触する。
【0004】圧電振動子12に振動波を発生させ、振動
体11で振動波を増幅させる。移動体13は、振動体1
1の振動により摩擦力により回転する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の超音波
モータでは、下記の課題があった。 (1)振動体と移動体との間の摩擦力により移動体を回
転させる構造であるので、振動体と移動体との間の接触
圧力の変化により移動体の回転速度が変化する。 (2)振動体と移動体との接触面の磨耗により接触圧力
が変化して、移動体の回転速度が経時的に変化する。
【0006】そこで、この発明の目的は、従来のこのよ
うな課題を解決するため、移動体の回転を伝達する増速
手段を設け、位置検出手段により増速手段の回転運動の
状態を検出する構成として、移動体の回転状態を高精度
で検出して速度を制御した高性能な超音波モータ及び超
音波モータ付電子機器を得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】振動体と移動体との間の
接触圧力の変化や接触面の磨耗によ移動体の回転速度
が変化するという課題を解決するために、この発明は、
圧電振動子を固定した振動体と、振動体に所定の圧力で
接触し、振動体より大きな外径を有するとともに、外周
部に歯車部を有する移動体と、移動体の回転中心とは異
なる回転中心を有し、歯車部と係合して移動体の回転運
動を伝達し、移動体の回転速度を増加させる増速手段
と、増速手段の回転運動の状態を検出する位置検出手段
と、位置検出手段の出力する位置検出信号を入力して移
動体の回転を制御する出力信号を圧電振動子に出力する
制御回路と、を有する構成とした。また、振動体と移動
体とを所定の圧力で加圧する、加圧ばねを有する構成と
し、増速手段の回転運動の状態を検出する回転検出手段
と、回転検出手段の出力する回転検出信号を入力して移
動体の回転を制御する出力信号を圧電振動子に出力する
制御回路と、制御回路の出力信号を入力して、圧電振動
子を伸縮運動させる駆動信号を出力する駆動回路と、を
有する構成とした。さらに、振動体の中心穴部を固定台
に固定した構成とし、振動体に所定の圧力で接触し、回
転伝達部と出力取り出し部を有する移動体と、増速手段
の回転運動の状態を検出する回転速度検出手段と、回転
速度検出手段の出力する速度検出信号を入力して移動体
の回転を制御するための出力パルスを作成する制御回路
と、を有する構成とした。そして、移動体の回転運動に
より動作する出力取り出し手段を有する構成とした。
【0008】
【作用】上記のように構成された超音波モータにおいて
は、振動体に圧電振動子を固定し、移動体は振動体に所
定の圧力で接触する。増速手段は、移動体の回転運動を
伝達し、移動体の回転速度を増加させる。位置検出手段
は、増速手段の回転運動の状態を検出する。
【0009】制御回路は、位置検出手段の出力する位置
検出信号を入力して移動体の回転を制御する出力信号を
圧電振動子に出力する。制御回路の動作により、超音波
モータの動作は正確に制御される。さらに、本発明の超
音波モータは、出力取り出し手段を介して正確な速度で
回転する出力軸が構成できるため、超音波モータ付き電
子機器に適用した場合、指針式電子時計をはじめとし
て、広範で有用な電子機器を得ることができる。
【0010】
【実施例】以下に、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。図1は、本発明の超音波モータ付電子機器の
実施例の断面図である。図1において、圧電振動子12
は、振動体11に接着等により固定する。移動体13
は、振動体11に接触する。ベアリング15は、固定台
14に固定する。振動体11の中心穴11aは、ベアリ
ング15の外周に固定する。ベアリング15は、移動体
13の回転を案内する。
【0011】Cリング16は、皿ばね17を保持する。
Cリング16は、移動体13に固定する。皿ばね17
は、移動体13に固定したCリング16とベアリング1
5を所定の圧力で加圧する。皿ばね17の弾性力によ
り、振動体11と移動体13は所定の圧力で接触する。
【0012】圧電振動子12に振動波を発生させ、振動
体11で振動波を増幅させる。移動体13は、振動体1
1との間の摩擦力により回転する。移動体13には、出
力取り出し部13aを形成する。移動体13の外周に
は、歯車部13bを形成する。移動体13の歯車部13
bは、ピニオン18の歯部と噛み合う。移動体13の歯
車部13bの歯数はピニオン18の歯部の歯数よりも大
きい。よって、移動体13の歯車部13bとピニオン1
8の歯部により、増速輪列を構成する。移動体13の回
転により、ピニオン18は、移動体13より高い速度で
回転する。
【0013】回転板111は、ピニオン18に固定し、
一体となって回転する。回転板111の外周部近傍に
は、複数のスリット112を等間隔に設ける。光源19
と受光素子110は、スリット112をはさむ位置に対
向して設置する。光源19の発する光は、スリット11
2を通過して受光素子110に入射する。回転板111
のスリット112のない部分においては、光源19の発
する光は、受光素子110には入射しない。
【0014】図2は、本発明の超音波モータ付電子機器
の実施例のブロック図である。図2において、検出回路
223は、受光素子110の出力信号を入力してスリッ
ト112の一定時間内の通過個数やスリット112の通
過速度を検出する。演算回路224は、発振回路220
の出力する基準信号と検出回路223の出力する速度信
号とを比較して、回転板111の角速度の変化あるいは
移動距離の変化を演算する。
【0015】制御回路221は、演算回路224の演算
結果に基づく出力信号により、移動体13が設定した角
速度または設定した移動距離で回転するように駆動回路
222の動作を制御する。駆動回路222は、必要な動
作に対応した駆動信号を超音波モータ230の圧電振動
子12に印加する。
【0016】回転板111の回転の検出は、上記の実施
例のほかに、回転板111の一方の面に電極パターンを
設け、回転板111の電極パターンと対向して固定した
電極パターンを誘電体を介して設置し、この2つの電極
パターンの間の容量位相の変化を基準信号と比較するこ
とによってもできる。
【0017】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように、移動
体の回転運動を伝達し移動体の回転速度を増加させる増
速手段と、増速手段の回転運動の状態を検出する位置検
出手段と、位置検出手段の出力する位置検出信号を入力
して移動体の回転を制御する出力信号を圧電振動子に出
力する制御回路と、を有する構成としたので、以下に記
載する効果を有する。 (1)移動体の回転運動を高精度で検出でき、精度は増
速手段の増速比により必要なものとすることができる。 (2)超音波モータの回転速度を精度良く制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超音波モータ付電子機器の実施例の断
面図である。
【図2】本発明の超音波モータ付電子機器の実施例のブ
ロック図である。
【図3】従来の超音波モータの断面図である。
【符号の説明】
11 振動体 12 圧電振動子 13 移動体 14 固定台 15 ベアリング 16 Cリング 17 皿ばね 18 ピニオン 19 光源 110 受光素子 111 回転板 112 スリット 220 発振回路 221 制御回路 222 駆動回路 223 検出回路 224 演算回路

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電振動子(12)を固定した振動体
    (11)と、 振動体(11)に所定の圧力で接触し、振動体(11)
    より大きな外径を有するとともに、外周部に歯車部(1
    3b)を有する移動体(13)と、移動体(13)の回転中心とは異なる回転中心を有し、
    歯車部(13b)と係合して 移動体(13)の回転運動
    を伝達し、移動体(13)の回転速度を増加させる増速
    手段(18、111)と、 増速手段(18、111)の回転運動の状態を検出する
    位置検出手段(19、110)と、 位置検出手段(1
    9、110)の出力する位置検出信号を入力して移動体
    (13)の回転を制御する出力信号を圧電振動子(1
    2)に出力する制御回路(221)と、 を有することを特徴とする超音波モータ。
  2. 【請求項2】 固定台(14)と、 圧電振動子(12)を固定し、かつ、固定台(14)に
    固定した振動体(11)と、 振動体(11)に所定の圧力で接触し、振動体(11)
    より大きな外径を有するとともに、外周部に歯車部(1
    3b)を有する移動体(13)と、 振動体(11)と移動体(13)とを所定の圧力で加圧
    する加圧ばね(17)と、移動体(13)の回転中心とは異なる回転中心を有し、
    歯車部(13b)と係合して 移動体(13)の回転運動
    を伝達し、その回転速度を増加させる増速輪列(18、
    111)と、 増速輪列(18、111)の回転運動の状態を検出する
    回転検出手段(19、110)と、 回転検出手段(19、110)の出力する回転検出信号
    を入力して移動体(13)の回転を制御する出力信号を
    作成する制御回路(221)と、 制御回路(221)の出力信号を入力して、圧電振動子
    (12)を伸縮運動させる駆動信号を出力する駆動回路
    (222)と、 を有することを特徴とする超音波モータ。
  3. 【請求項3】 固定台(14)と、 圧電振動子(12)を固定し、かつ、固定台(14)に
    中心穴部を固定した振動体(11)と、 振動体(11)に所定の圧力で接触し、回転伝達部(1
    3b)と出力取り出し部(13a)を有する移動体(1
    3)と、 振動体(11)と移動体(13)とを所定の圧力で加圧
    する加圧ばね(17)と、 移動体(13)の回転伝達部(13b)と接触して回転
    運動伝達を受ける回転入力部(18)を有し、移動体
    (13)の回転速度を増速する増速輪列(18、11
    1)と、 増速輪列(18、111)の回転速度を検出する回転速
    度検出手段(19、110、112)と、 回転速度検出手段(19、110)の出力する速度検出
    信号を入力して移動体(13)回転速度を制御するた
    めの出力パルスを作成する制御回路(221)と、 制御回路(221)の出力信号を入力して圧電振動子
    (12)を伸縮運動させる駆動信号を出力する駆動回路
    (222)と、 を有することを特徴とする超音波モータ。
  4. 【請求項4】 固定台(14)と、 圧電振動子(12)を固定し、固定台(14)に固定し
    た振動体(11)と、 振動体(11)に所定の圧力で接触し、振動体(11)
    より大きな外径を有するとともに、外周部に歯車部(1
    3b)を有する移動体(13)と、 振動体(11)と移動体(13)とを所定の圧力で加圧
    する加圧手段(17)と、 移動体(13)の回転運動により動作する出力取り出し
    手段(13a)と、移動体(13)の回転中心とは異なる回転中心を有し、
    歯車部(13b)と係合して 移動体(13)の回転運動
    を伝達し、移動体(13)の回転速度を増加させる増速
    手段(18、111)と、 増速手段(18、111)の回転運動の状態を検出する
    回転検出手段(19、110)と、 回転検出手段(19、110)の出力する回転検出信号
    を入力して移動体(13)の回転を制御する出力信号を
    圧電振動子(12)に出力する制御回路(221)と、 を有することを特徴とする超音波モータ付電子機器。
JP5170611A 1993-07-09 1993-07-09 超音波モータ及び超音波モータ付電子機器 Expired - Lifetime JP2694233B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5170611A JP2694233B2 (ja) 1993-07-09 1993-07-09 超音波モータ及び超音波モータ付電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5170611A JP2694233B2 (ja) 1993-07-09 1993-07-09 超音波モータ及び超音波モータ付電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0686573A JPH0686573A (ja) 1994-03-25
JP2694233B2 true JP2694233B2 (ja) 1997-12-24

Family

ID=15908072

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5170611A Expired - Lifetime JP2694233B2 (ja) 1993-07-09 1993-07-09 超音波モータ及び超音波モータ付電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2694233B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4657429B2 (ja) * 1999-09-21 2011-03-23 セイコーインスツル株式会社 超音波モータを用いた直動機構、揺動機構およびそれらを用いた電子機器

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63108223A (ja) * 1986-10-24 1988-05-13 Nikon Corp 表面波モ−タの回転数検出機構

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0686573A (ja) 1994-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05273361A (ja) 超音波モータ付電子機器
US5619089A (en) Ultrasonic motor and electronic apparatus provided with an ultrasonic motor
JPH0522476B2 (ja)
JP2694233B2 (ja) 超音波モータ及び超音波モータ付電子機器
US5473215A (en) Position detector of the rotor of a piezo-electric motor
US5479380A (en) Ultrasonic motor for driving an analog electronic watch
GB2113842A (en) A sensor for detecting rotational movement
US3365799A (en) Angular position measuring device
JP2003014495A (ja) 位置検出手段を具備した電子機器
JPS60113675A (ja) 電子時計のモ−タ−
FR2749394B1 (fr) Appareil de mesure de rotation
GB2148556A (en) Time measuring instrument
JP2694313B2 (ja) 超音波モータを用いた電子機器
JPH04161829A (ja) 回転体軸受の異常検出方法
KR960014485B1 (ko) 각가속도 측정 장치
JPH0663899B2 (ja) 動的バランサ
JPS61111433A (ja) トルク測定装置
JP3334196B2 (ja) 角速度センサの感度測定装置
JP2000092868A (ja) 超音波モータ及び超音波モータ付き電子機器
JP2000078864A (ja) 位置検出方法並びに装置及び超音波モータ
JPH10185580A (ja) ジャイロセンサ
JPH0837785A (ja) 超音波モータ及び超音波モータ付き電子機器
JPH11341844A (ja) 位置検出方法並びに装置及びこれを用いた超音波モータ
JPH03243180A (ja) 振動波モータ
JPS6257010A (ja) 位置制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070912

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080912

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080912

Year of fee payment: 11