JP2693851B2 - 木質材料の塗装方法 - Google Patents

木質材料の塗装方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、木質材料の塗装方法に関するものであ
る。さらに詳しくは、この発明は、外観品位やつき板の
基材への接着力を向上させ、塗装工程を簡略化し、着色
ムラがなく、経時変化による塗膜の目やせを防止するこ
とのできる木質材料の塗装方法に関するものである。
(従来の技術) 従来より、建築用内装材等として外観の高品位な鏡面
塗装等を施した木質材料が用いられてきており、そのた
めの様々な工夫が数多くなされてきている。
通常、このような木質材料の高品位塗装、たとえば木
目鏡面塗装においては、第2図に例示したように、未処
理のつき板(人工もしくは天然の)(ア)を基材(イ)
に真空プレス等により貼付けた後に、着色塗装(ウ)お
よびポリクリアー塗装(エ)を施し、研摩およびバフ仕
上げして鏡面(オ)を形成している。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の鏡面塗装の方法にお
いては、未処理のつき板(ア)を基材(イ)に貼付けた
後に塗装することから、目ぼれ、ピンホール等の組織欠
陥部の多いつき板、特に人工木質系つき板の場合には、
塗料のつき板への吸込みが著しく、目やせが避けられ
ず、何度も塗装しなければならない。このため、塗装回
数の増加が不可避となる。また、塗装後の着色ムラが発
生し、塗装完了後の経時変化による塗膜の目やせが顕著
であるという欠点がある。しかも、従来の場合には、つ
き板(ア)と基材(イ)との接着力も不充分であった。
このため、生産性向上に限度があるとともに、製品品
質の維持が難しかった。
この発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたもの
であり、従来の木質材料の高品位塗装法の欠点を改善
し、外観品位およびつき板の接着力を向上させ、塗装工
程を簡略化することができ、着色ムラがなく、塗装後の
経時変化による塗膜の目やせをも防止することのできる
新しい塗装方法を提供することを目的としている。
(課題を解決するための手段) この発明は、上記の課題を解決するものとして、つき
板にシート裏打ちしたつき板シートを仕上げ塗装と同色
に予備着色塗装し、基材に貼付けた後に塗装仕上げを施
すことを特徴とする木質材料の塗装方法を提供する。
また、この発明は、上記の方法において、予備塗装し
たつき板シートを複数のプレス機を用いて基材に貼付け
ることや、つき板シートの形成およびこのシートの基材
への貼付けに耐溶剤性に優れた接着剤を使用することを
好ましい態様としてもいる。
以下、図面に沿ってこの発明の塗装方法についてさら
に詳しく説明する。
第1図は、この発明の塗装方法の一工程例を示したも
のである。たとえばこの第1図に示すことができるよう
に、 (a) まず、人工木質材もしくは天然木質材からなる
つき板(1)に、裏打ちシート(2)を配設一体化す
る。この裏打ちシート(2)としては、和紙、不織布等
を用いることができ、特に、30〜40g/m2程度の和紙を好
適に用いることができる。
この時、平板プレス加工等によって一体化することが
できる。この際のプレス条件としては、温度90〜100
℃、圧力7〜10kg/cm2、処理時間2〜3分程度とするこ
とができる。
また、この際に接着剤を用いるが、酢酸ビニル樹脂
系、ウレタン系等の接着剤が例示される。その塗布量
は、5〜20g/m2程度とすることができる。より接着力を
向上させるためには、耐溶剤性の良好なウレタンエマル
ジョン、水性ビニルウレタン等の接着剤が有効である。
この際の塗布量としては、一般的に6〜10g/m2程度とす
る。
(b) 次いで、得られたつき板シート(3)に、ロー
ルコータ塗装装置(4)等によって予備着色塗装を行
う。この予備着色塗装は、仕上げ塗装、鏡面塗装の前塗
装として位置づけられるものである。
この予備着色塗装を施すことにより、塗料のつき板へ
の吸込み、目やせを防止し、着色ムラや塗膜の経時変化
をも抑止することができる。また、鏡面塗装等の仕上げ
塗装の工程を簡略化することができる。半製品としての
予備着色塗装したつき板シート(5)をそのままの状態
で保管することが可能となる。このことにより充分な養
生を行うことができる。
この予備着色塗装には、台板(6)を用い、仕上げ塗
装と同色に塗装する。塗料(7)としては、たとえばポ
リエステルサイディングシーラー、ウレタンサイディン
グシーラー、UV硬化塗料等を用い、好ましくは、仕上時
の50〜80%、さらには70〜80%までの色付けを行う。
(c) 予備着色塗装したつき板シート(5)は、続い
て真空プレスによって基材(8)に配設して一体化す
る。
この時のプレス条件は、一般的には、温度90〜100℃
程度とし、またその際には、酢酸ビニル樹脂系、ウレタ
ン樹脂系等の接着剤を、塗布量5〜20g/m2程度として使
用することができる。
この場合にも、ウレタンエマルジョン、水性ビニルウ
レタン等の耐溶剤性に優れた接着剤を用いることにより
接着力は大きく向上する。
塗布量は一般的に6〜10g/m2程度とすることができ
る。
以上の工程により得られる積層板は、続いて塗装仕上
げを施すことができるが、つき板(1)と基材(8)と
の接着力を向上させるには、さらに平板プレス処理する
ことが有効である。
この時のプレス条件は、温度90〜100℃、圧力7〜10k
g/cm2、時間2〜3分程度とすることができる。接着力
は大きく向上する。
塗装仕上げ処理については、次の手順に沿うことがで
きる。すなわち、 (d) まず、つき板(1)表面にポリクリアー塗装を
施す。ポリエステル系塗料を用い、10〜50g/m2程度の割
合の透明塗装を施す。
(e) その後、レベルサンダー等によって研摩し、 (f) つき板(1)表面にスプレー塗装等により着色
塗装を施す。この時の塗料としては、たとえばウレタン
シーラーを用いることができ、その塗布量は、最終仕上
げの20〜50%程度の色付けとなるようにする。
(g) 続いて、再度ポリクリアー塗装を施す。ポリエ
ステル系塗料を用い、40〜50g/m2程度の割合の塗装を施
す。
(h) このようにして得られた塗装を、たとえば、#
400,#600,#800程度のレベルサンダー等によって研摩
し、さらに (i) たとえば、3連バフによる5往復程度のバフ仕
上げを施す。
以上の塗装仕上げ処理により、この発明の木質鏡面板
を得ることができる。もちろん、上記の工程について様
々な細部の態様が可能であることはいうまでもない。た
とえば工程(d)(e)を省略することも可能である。
(作 用) この発明の方法においては、従来の方法のように未処
理のつき板を直接基材に貼付けて塗装することなく、つ
き板にシートを裏打ちしたつき板シートに予備着色塗装
を施した後に基材に貼付けるため、つき板への従来のよ
うな塗料の吸込みを抑制し、塗装仕上げ後のつき板、塗
膜等の動きを極小化することができ、特に鏡面塗装仕上
げの場合、塗膜の着色ムラや目やせを効果的に防止する
ことができる。充分な養生が可能であることから、塗装
完成後の着色ムラや経時変化による木質材や塗膜の目や
せを防止する。また、複数のプレス機の使用と耐溶剤性
接着剤の使用によってつき板と基材との接着力は大巾に
向上する。
(実施例) 0.3mm厚の人工銘木からなるつき板を水性ビニルウレ
タン接着剤を介して和紙裏打ちシートとともに平板プレ
ス加工して一体化した。平板プレス時の温度は95℃、圧
力8kg/cm2、加圧時間2分とした。接着剤の塗布量は8g/
m2とした。
続いて、得られたつき板シートの表面に、ウレタンサ
イディングシーラーによって予備着色塗装した。着色
は、仕上時の80%となるようにした。
次いで、この予備着色塗装したつき板シートを、温度
98℃、圧力4kg/cm2で、18mm厚の中比重繊維板(MDF)に
3分間真空プレスして配設一体化した。
この際、水性ビニルウレタンを6g/m2の塗布量で塗装
した。
真空プレス終了後、さらに、温度100℃、圧力7kg/cm2
において2分間平板プレス処理した。
次いで、15g/m2の塗布量でポリクリアー塗装し、#40
0,#600のレベルサンダーで研摩した。続いてウレタン
シーラーを最終着色の20%の色付けとなるように着色塗
装し、さらに、40g/m2の塗布量でポリクリアー塗装し
た。得られた塗装表面を、#400,#600,#800のレベル
サンダーで研摩し、3連バフによる5往復バフ仕上げを
施した。
つき板の基材への接着力は向上し、着色ムラはなく、
塗膜の目やせも防止された。
(発明の効果) この発明により、以上詳しく説明した通り、 1) つき板の目やせを防止し、しかも、予備着色塗装
により充分な養生時間が得られるので、塗膜の着色ムラ
や経時的変化を抑え、目やせを防止することができる。
2) さらには、予備塗装したつき板シートを使用する
ことによる塗装工程の簡略化が図られる。半製品として
の予備着色塗装つき板シートをそのまま保管することも
できる。
3) 複数のプレス工程、および耐溶剤性接着剤を使用
によって、つき板と基材との接着強度は大きく向上す
る。
着色ムラがなく、高級感のある品質信頼性に優れた鏡
面板等の木質塗装板を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の木質材料の塗装方法の工程の一部
を例示した工程斜視図である。 第2図は、従来の木質鏡面板の製造工程を例示した斜視
図である。 1……つき板、2……和 紙 3……つき板シート 4……ロールフータ塗装装置 5……予備着色塗装つき板シート 6……台 板、7……塗 料 8……基 材

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】つき板にシート裏打ちしたつき板シートを
    仕上げ塗装と同色に予備着色塗装し、基材に貼付けた後
    に塗装仕上げを施すことを特徴とする木質材料の塗装方
    法。
  2. 【請求項2】予備着色塗装において仕上げ時の50〜80%
    の色付けをする請求項(1)記載の塗装方法。
  3. 【請求項3】つき板シートを基材に貼付けた後にポリク
    リアー塗装および研摩を行い、次いで着色塗装、ポリク
    リアー塗装、研摩を行う請求項(1)記載の塗装方法。
  4. 【請求項4】つき板シートの形成およびこのシートの基
    材への貼付けに耐溶剤性接着剤を使用する請求項(1)
    記載の塗装方法。
  5. 【請求項5】つき板シートと基材への貼付けに複数のプ
    レス機を用いる請求項(1)記載の塗装方法。
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