JP2693126B2 - N,n´−ジ弗素化ジアザビシクロアルカン誘導体と、n−弗素化アザゾニアビシクロアルカン−ルイス酸アダクトならびにその求電性弗化剤としての使用と方法 - Google Patents
N,n´−ジ弗素化ジアザビシクロアルカン誘導体と、n−弗素化アザゾニアビシクロアルカン−ルイス酸アダクトならびにその求電性弗化剤としての使用と方法Info
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Description
有用な新しいN,N´−ジ弗素化ジアザビシクロアルカ
ン誘導体と、前記N,N´−ジ弗素化ジアザビシクロア
ルカン誘導体の合成法と前記化合物を弗素化剤として用
いる方法に関する。本発明はさらに前記N,N´−ジ弗
素化ジアザビシクロアルカン誘導体の合成工程で形成さ
れる新しいN−弗素化アザアゾニアビシクロアルカン−
ルイス酸アダクトを提供する。
に使用される有機、特にカルボアニオン基質に対し位置
選択性の弗素化剤を調査している。多数のこのような求
電子性弗素化剤は周知であるが、このような弗素化剤が
一般の用途には高価で、危険性があり、取扱いが不便さ
らに選択性の点で不安定かつ不十分であるため、商業的
実用性には限度があった。
式3で示される安定性があり、効果的な求電性弗素化剤
であるN−弗素化ジアザビシクロアルカンを開示してい
る:
はクワタナイジング(quaternizing)有機
基を示し;おのおののR1 、R2 、R3 、R4 とR5 は
独立して水素、C1 −C6 アルキル、アリール、C1 −
C6 アルキル置換アリールもしくはアリール置換C1 −
C6 アルキルを示し;そして、おのおののX- は独立し
て対立イオンを示すか、あるいは2X- が単一2価対立
イオンを示す]
る化学式6の化合物合成の方法を開示し、その場合、化
学式4の対応N−置換ジアザビシクロアルカン誘導体を
弗素化して列挙組成物に至る:
- は上記定義の通り]
ン誘導体にある対立イオンとして弗化物を必要としない
時は、弗素化をアルカリ金属塩と共存させて実施して必
要とする対立イオンを付与するか、あるいはアルカリ金
属塩を別の工程において弗化生成物に添加して弗化物イ
オンを置換する。しかし、この手順はアルカリ金属弗化
物副生成物を形成させることを必要とし、また前記生成
物は結果として生成するF- と付随HF- 2 イオンから
分離させることが困難である。そのうえ、かなりの量の
有機溶剤、通常アセトニトリルが前記生成物の共沈の発
生防止のため必要である。
ス酸を弗素化工程前、工程中、もしくは工程後に添加す
ることで克服できることが意外にもわかった。用語“容
易に弗化できるルイス酸”とは、F- と容易に結合し、
また前記遊離ルイス酸のアダクト例えばアミンからもし
くはエーテルから誘導されたものを含むルイス酸(Y)
を言う。この改良方法は1992年11月11日出願の
米国特許願第07/973,437号の要旨である。
化学式5の新しいアザアゾニアビシクロアルカン−ルイ
ス酸アダクトを単離性中間物として形成する:
上述のように定義;Yは容易に弗化できるルイス酸であ
る]
クタン(別の表現では、テトラ−エチレンジアミン、T
EDA)は、例えば商品名DABCO(Air Products a
nd Chemicals Inc. )で市場で入手でき、ウレタンフォ
ーム、エラストマーと塗料、エポキシ樹脂および同様の
物品に用いられる。N,N−テトラハロ−1,4−ジア
ザビシクロ[2.2.2]で、その中のハロゲンが塩
素、臭素もしくは沃素であることは周知で、1,4−ジ
アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタンから、例えば四
塩化炭素中のハロゲンとの処理により容易に合成でき
る。しかし、対応するテトラフルオロ化合物は不明のも
ので、類似の方法では合成できない。1,4−ジアザビ
シクロ[2.2.2]オクタンを弗素で合成して、1,
4−ジフルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.
2.2]オクタンジフルオリドを生成する試みでは、未
同定の白色固形物を生じ、それは若干の弗素化能力を示
すが、周囲温度で求電性弗素化力のない有色物質に容易
に分解する。
asschen)ほか(1975年刊Can.J.Ch
em)第53号、第723乃至726頁)が、とりわけ
トリエチレンジアミンのトリエチルアミン・トリフルオ
ロボランとの反応を用いるトリエチレンジアミントリフ
ルオロボランの合成を開示している。
年刊、“J.Inorg.Nucl.Chem.”第3
8号、第2,322乃至2,323頁)が、とりわけ、
キヌクリジンのトリメチルアミントリフルオロボランと
の反応を用いるキヌクリジン−トリフルオロモノボラン
(1−アザビシクロ[2.2.2]−オクタン−トリフ
ルオロモノボランの合成を開示している。
(1986年12月10日公開)は、とりわけ、N−フ
ルオロピリジニウム塩を任意に置換させたピリジンの弗
素とルイス酸との反応による合成を開示している。典型
的方法では、弗素と窒素との混合物をピリジンもしくは
置換ピリジンのアセトニトリルと、引続き添加された前
記ルイス酸(実施例41−44)の溶液に通すか、ある
いは置換ピリジンと前記ルイス酸の双方(実施例45)
の溶液に通した。
991年刊、Bull.Chem.Soc.Jpn.第
64号、第1,081乃至1,092頁)も、とりわ
け、N−フルオロピリジニウム塩を前記ヨーロッパ特許
第A−0204535号の方法による合成を開示してい
る。その報告では、ピリジン−BF3 錯体の弗素化が極
微粒のN−フルオロピリジニウムテトラ−フルオロボレ
ートを生じるが、3,5−ジクロロ−とペンタクロロ−
ピリジン−BF3 錯体の弗素化が対応するテトラフルオ
ロボレートをかなりの収率(それぞれ79%と87%)
で与える。N−フルオロペンタクロロピリジニウムテト
ラフルオロボレートの合成時、トリフルオロ酢酸を溶剤
として使用する必要があったようである。トリフルオロ
酢酸は通常溶剤としては用いられず、アセトニトリルと
比較して、かなり高価につき、また製品からの除去が一
層困難である。
ヨーロッパ特許第A−0204535号の教示ならびに
T.ウメモトほか(上述)と対照的に、弗素/窒素混合
物をそのアセトニトリルでの溶液、なるべくなら水を入
れた溶液に通して弗素化するとN−フルオロ−ピリジニ
ウムピリジンヘプタフルオロジボレートを生じることを
教示している。しかし、生成物は実際にはN−フルオロ
ピリジニウムピリジニウムテトラフルオロボレートトリ
フルオロヒドロキシボレートであると考えられている
(1992年刊J.Chem.Soc.,Chem.C
ommun.第595乃至596頁のR.E.バンクス
ほかの論文の引用10参照)。
なりの量で入手できる出発原料から容易に達成できる特
別の効果的求電性弗素化剤を提供する。
つアダクトを1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オ
クタンの片方または両窒素原子で形成させる場合、生成
物は容易に片方もしくは両窒素原子で弗素化して有効な
求電性弗素化剤を提供できることがわかった。他の1,
4−ジアザビシクロアルカンのモノ−アダクトあるいは
ジ−アダクトを同様に弗素化して、求電性弗素化剤を提
供できる。そのうえ、本出願人は、1,4−ジフルオロ
−ジアザビシクロアルカンがさらに、対応する1,4−
ビス(アルキルシリル)−1,4−ジアゾニアビシクロ
アルカン塩の弗素化により合成できることを見出した。
N´−ジ弗素化ジアザビシクロアルカン誘導体を提供す
る:
のR1 、R2 、R3 ,R4 とR5 は個々に水素、C1 −
C6 アルキル、アリール、C1 −C6 アルキル−置換ア
リールもしくはアリール−置換C1 −C6 アルキルを示
し;そして、おのおののX- は対立イオンを示すか、あ
るいは2X- が単一の2価対立イオンを示す。]
式7のN−弗素化アザアゾニアビシクロアルカン−ルイ
ス酸アダクトを示す:
のおののR1 、R2 、R3 、R4 とR5 は個々に水素、
C1 −C6 アルキル、アリール、C1 −C6 アルキル−
置換アリールもしくはアリール−置換C1 −C6 アルキ
ルを示し;おのおののX- は対立イオンを示し;そして
Yは容易に弗素化できるルイス酸を示す。]
れかが水素以外のものである時、それはなるべくならベ
ンジル、フェニルもしくは、特にC1 −C4 、特定的に
メチルであることである。通常、2と3の環位置のR1
の1つだけと、5と6の環位置にR1 の1つだけが水素
以外のものである。なるべくなら、すべてのR1 が水素
で、通常、R2 、R3 、R4 とR5 の1つだけが水素以
外のものであること。好ましくはR2 乃至R5 のどれも
が水素であることである。
のおののR1 が水素(すなわち、化学式6の化合物が
1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンの誘導
体であることである。従って、好ましい実施例によれ
ば、前記化学式6のN,N´−弗素化1,4−ジアザビ
シクロ[2.2.2]オクタン誘導体が化学式8の誘導
体である:
学式7の好ましいN−弗素化アザアゾニビシクロアルカ
ン−ルイス酸アダクトが化学式9のアダクトである]
ンは、前記クワタナイジング弗素に対立するイオンであ
ればどのような陰イオンであって差支えない。通常、必
ずというわけではないが、前記対立イオンは弱い求核性
のものとなる。適切な化合物がジアザビシクロアルカン
−ルイス酸アダクトから合成された化学式6又は8の化
合物である(後述参照)か、あるいは化学式7又は9の
化合物である時、前記対立イオンは通常、前記ルイス酸
から誘導される(すなわち、X- =YF- )。
化物(F- );フルオロスルフェート(SO3 F- );
アルカンスルホネート、特にメタンスルホネート(CH
3 SO3 - );アルキルスルフェート特にメチルスルフ
ェート(CH3 SO4 - );ペルフルオロアルカンスル
ホネート、好ましくはトリフレート(CF3 SO3 -)
とノナフレート(C4 F9 SO3 - );アレーンスルホ
ネート、特にトシレート(すなわちP−トルエン−スル
ホネート;CH3 C6 H4 SO3 - );アルカンカルボ
キシレート;ペルフルオロアルカンカルボキシレート;
テトラフルオロボレート(BF4 - );テトラフェニル
ボレート(Ph4 B- );ヘキサフルオロホスフェート
(PF6 - );ヘキサフルオロアンチモネート(SbF
6 - );クロレート(ClO3 - );とスルフェート
(SO4 --=2X- )が含まれる。好ましい陰イオンは
弗化物、トリフレート、トシレートと、特にテトラフル
オロボレートである。
9の成分Yを遊離かつ容易に弗素化できるルイス酸
(Y)もしくはそのアダクトから誘導する。用語“容易
に弗素化できるルイス酸”は容易にF- と結合してYF
- を形成するルイス酸(Y)を意味し、かつ遊離ルイス
酸のアダクト例えばアミンあるいはエーテルからの誘導
体を含む。前記アダクト成分は、必要な反応の進行を妨
げないという意味の反応条件下で不活性のものであれば
どのようなものでも差支えない。相応しくは、前記アダ
クトがアミン、特にトリメチルアミンから、あるいはエ
ーテルとりわけジエチルエーテルの誘導体であることで
ある。前記ルイス酸は、式MLm [式中、Mはルイス酸
−形成元素;おのおののLが弗素、ペルフルオロアルキ
ルもしくはペルフルオロアリール;そしてmがMの原子
価である]のペルフルオロ化ルイス酸であるか、あるい
はF- と容易に結合して複雑な副反応を起さないでYF
- を形成する他のルイスアシド(Y)のどのようなもの
でもよい。Mは通常金属もしくは周期律表の族III
A、IVB、VA、VBもしくはVIAの非金属とな
る。適当なルイス酸には、三弗化アルミニウム、五弗化
アンチモン、五弗化砒素、三弗化硼素、トリス(トリフ
ルオロメチル)−硼素、トリス(トリフルオロフェニ
ル)硼素、五弗化ニオブ、五弗化燐、三酸化セレン、三
酸化硫黄、五弗化タンタル、六弗化テルル、四弗化チタ
ン、五弗化バナジウムと四弗化ジルコニウムが含まれ
る。現在五弗化燐、三酸化硫黄と特に三弗化硼素が好ま
しい。
1,4−ジアゾビシクロ[2.2.2]オクタン誘導体
を引用して以下に説明するが、前記化学式の残余の化合
物を類似の反応体から合成できることがわかる。適切な
反応順序のいくつかを次の化学式10として示すことが
できる:
は対立イオンX- に相当し、また適切な化合物をルイス
酸アダクトの弗素化により形成する時、X- はYF- で
ある。]
クタン(V)に類似し、その中の環炭素原子をR1 乃至
R5 (上述の定義の通り)により置換するか、あるいは
1つ2つの追加の炭素原子を化学式11の架橋環に有す
る化合物:
は本質的に周知のものに類似の方法により合成できる。
詳述すれば、化学式11のnが0である化合物は対応N
−(ヒドロキシ−エチル)ピペラジンを酸化エチレンも
しくは適当に置換された酸化エチレンと反応させること
により前記N−(ヒドロキシエチル)ピペラジンが入手
できる。置換ピペラジン反応体はエタノールアミン、酸
化エチレンとアンモニアを前記エタノールアミンと酸化
エチレンまたはそのいずれかを適当に置換反応させて入
手できる。nが1もしくは2であるジアザビシクロノナ
ン誘導体は対応ピペラジンもしくはホモピペラジンを適
当な2ハロゲン化アルキルで処理して得られる。
ッチ式反応装置を用い、その中に弗素をガスの1回装填
として減圧で、あるいは大気圧で、窒素もしくは他の不
活性希釈液と配合した弗素の連続流としてのいずれかで
入れる。式VIIのアダクトを弗素化すると、同一もし
くは異なるルイス酸の量が存在して前記化学式7のN−
弗素化アダクトの対立イオンYF- を提供する。
を適切な中間体(化学式10におけるIV´、VI、V
IIもしくはVIII)の適当な有機溶剤例えばトリク
ロロフルオロメタンもしくは特にアセトニトリル中での
攪拌低温溶液もしくは懸濁液に通す。通常、温度は−3
5℃乃至−78℃の範囲で、また弗素圧は20mmHg
(2.7kPa)以下である。第2の列挙弗素化の方法
では、不活性ガス通常窒素で十分に希釈した弗素を前記
溶液に約周囲圧力で通す(米国特許第4,479,90
1号と第5,086,178号参照)。
ダクトの形成に適する反応条件は前記ルイス酸の物理的
状態に左右される。前記ルイス酸が周囲温度で液体もし
くは固体である場合、それを1,4−ジアザビシクロ
[2.2.2]オクタン(化学式10におけるV)の、
ルイス酸自体が前記ルイス酸反応体よりも弱い場合、無
水、好ましくは極性溶剤での溶液に単純に添加である。
適当な溶剤にはアセトニトリル、ジエチルエーテルとジ
メチルスルホキシドが含まれる。通常、反応を−10℃
乃至+40℃、なるべくならほぼ周囲温度で、無水状態
にして実施する。ルイス酸が周囲温度で気体である場
合、それを前記溶剤での1,4−ジアザビシクロ−
[2.2.2]オクタンの溶液の入った低温反応装置に
入れて濃縮でき、その混合物を例えば周囲温度に無気条
件下で熱入れできる。別の例として、前記ルイス酸を生
でまたは不活性ガス例えば窒素で希釈するかして化学式
10におけるVIIの1,4−ジアザビシクロ[2.
2.2]オクタンの攪拌溶液の入った冷却反応装置に入
れる。冷管の温度はルイス酸ガスの沸点によるが、通常
−200℃乃至−100℃の範囲である。
アダクトが化学式10におけるVIIのモノ−アダクト
であるか、あるいはVIIIのジ−アダクトであるかが
定まる。
−ビス(トリアルキルシリル)−1,4−ジアゾニア−
ビシクロアルカン塩を単離させないで、対応する1,4
−ジアザビシクロ[2.2.2]−オクタン(化学式1
0におけるV)と適当なトリメチルシリル化剤(2R´
3 SiX)の混合物を弗素化条件に曝らすようにする。
クロアルカン誘導体と化学式7のN−弗素化アザアゾニ
アビシクロアルカン−ルイス酸アダクトも対応する1−
ペルフルオロアルカノイル−1,4−ジアゾニアビシク
ロアルカン−ルイス酸アダクト(Rがペルフルオロアル
カノイルである前述の化学式5に相当する)の弗素化に
より合成できる。適切に表現すれば、前記アダクトは1
−ペルフルオロブチリル−1,4−ジアゾニア−ビシク
ロアルカン−トリフルオロモノボランテトラフルオロボ
レートであり、そしてテトラフルオロ硼酸アルカリ金属
をアセトニトリル中で共存させ窒素の下で弗素化を行
う。1−ペルフルオロブチリル−1,4−ジアゾニアビ
シクロアルカン−トリフルオロモノ−ボランテトラフル
オロボレートは、ハロゲン化ペルフルオロブチリルを
1,4−ジアゾニアビシクロアルカン−トリフルオロモ
ノボランとアセトニトリル中でテトラフルオロ硼酸ナト
リウムを共存させる接触により容易に合成できる。
素剤としてそれ自体周知の方法で用いる(例えば、19
88年刊、J.Chem.Soc.Perkin.Tr
ans.第1巻のR.E.バンクスほかの論文参照)。
前記N,N´−ジ弗素化ジアザビシクロアルカン誘導体
は水分と共存すると不適当と考えられるので、例えばポ
リアルケンもしくは耐弗化水素性の同様の容器に入れて
乾燥窒素の下での貯蔵により大気水分から保護した方が
よい。
証する。トリフルオロ酢酸を外部参照として用い、19
FNMRスペクトルを188.3MHzで記録した(正
数値はダウンフィールド(downfield)吸収を
参照)。
1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン−トリフ
ルオロモノボランテトラフルオロボレート)
希釈した弗素(計算値で10mモル)を、1,4−ジア
ザビシクロ[2.2.2]−オクタン−トリフルオロモ
ノボラン((1975年刊、Can.J.Chem、第5
3号、第723頁乃至726頁のJ.M.ヴァン.パー
シェン(Van Paasschen)とR.A.ギア
ナンゲル(Geanangel)の論文参照))(1.0
g、5.5mモル)と、テトラフルオロ硼酸ナトリウム
(0.6g、5.5mモル)の、HPLC−級アセトニ
トリル(100cm3 )中での低温(計算値、−35
℃)強力攪拌溶液に通して緩やかに泡立たせた。反応溶
液を濾過して弗化ナトリウムを除去し、濾液を減圧によ
り蒸発させ、黄色固形物を残した。これを少量の乾燥ア
セトニトリルで白色になるまで洗浄、濾過して回収、周
囲温度で真空乾燥して、元素分析によりNMRが、1−
フルオロ−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.
2]オクタン−トリフルオロモノボランテトラフルオロ
ボレート(1.05g、3.7mモル、65%)である
ことを示した[実際値:C、25.0;H、4.3;
N、9.3;活性F(+ NF)、6.6%、C6 H12B
2 F8 N2 はC、25.2;H、4.2;N、9.8;
活性F、6.7%を必要とする]、m.p.(分解)1
72乃至173℃、δF (CD3 CNでの溶液;外部C
F3 CO2 H基準)+125.0(br.s;+ N
F)、−72.0(s;BF3 /BF4 - )ppm、δ
H (同一溶液)3.42(m;3×CH2 )、4.20
(br.m;3xCH2 )、(不純物により発生した未
帰属吸収が前記1 Hスペクトルに存在した)。数日間ガ
ラスに入れ周囲温度で貯蔵の後、試料は沃素滴定分析に
より純度が少くとも90%あることがわかった。
4−ジアゾニアシクロ[2.2.2]オクタンビス(テ
トラフルオロボレート))
ら弗化フルオロキヌクリジニウムの合成に用いた装置と
方法(1988年刊、J.Chem.Soc.,Per
kin Trans、第1号、第2805頁のR.E.
バンクス(Banks)、R.A.デュボイソン(Du
Boisson)、W.D.モートン(Morton)
とE.チリオポウロス(Tsiliopoulos)の
論文参照)により、実施例1で合成した前記1−フルオ
ロ−4−アザ−1−アゾニアビシクロ−[2.2.2]
オクタン−トリフルオロモノボランテトラフルオロボレ
ート(0.3g、1.05mモル)の乾燥アセトニトリ
ル(200cm3 )での低温(−35℃)攪拌混合物を
生の弗素(20mmHg(2.7kPa)圧力以下)で
弗素消費が微少になるまで処理した。弗素が変化しない
まま前記反応装置から汲上げられるようになって初め
て、乾燥窒素で真空を解き、前記装置を室温に熱入れさ
せた。反応混合物を蒸発させて、残った白色固形物が乾
燥アセトニトリル(2×25cm3 )で洗浄、真空乾燥
してNMR分析にかけ、本質的に1,4−ジフルオロ−
1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンビ
ス(テトラフルオロ−ボレート)(0.29g、0.9
0mモル、86%)、δF (CD3 CNでの溶液;外部
CF3 CO2 H標準)+116.2(s;+ NF)、−
73.0(s;BF4 - )ppm(rel.int.
1:4);δH (同一溶液)4.72ppmであること
がわかった。
4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンビス
(テトラフルオロボレート))
釈した弗素を1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オ
クタン−ビス(トリフルオロモノボラン)(1.0g、
4.0mモル)の乾燥AnalaRアセトニトリル(1
00cm3 )での低温(−35℃)攪拌溶液に通して排
出ガスが弗素に対し強い陽性試験反応を示す(KI紙)
まで緩やかに泡立たせた。(1980年刊Inorg.
Chem第19号、第455乃至457頁H.C.ブラ
ウン(Brown)とB.シンガラム(Singara
m)および1974年刊Spectrochem.Ac
ta.PartA第30a号第1021頁、J.R.マ
ックディヴィット(McDivitt)とG.L.ハン
フレイ(Humphrey)の2論文参照。反応が進む
に従い、懸濁錯体が溶解した。反応溶液を減圧で、周囲
温度で蒸発させ、淡黄色固体残渣を残した。これを少量
の乾燥アセトニトリルと併せて振盪させ、その混合物を
濾過し微量の不溶性物質を除去した;濾液の蒸発により
吸湿性白色固形物が残った(0.62gで、NMR分析
により1,4−ジフルオロ−1,4−ジアゾニアビシク
ロ[2.2.2]オクタンビス(テトラ−フルオロボレ
ート[δF (CD3 CNでの溶液;外部CF3 CO2 H
標準)+116.25(s;+ NF)、−72.83
(s;2×BF4 - );δH (同一溶液)4.72(b
r.s)ppm]であって、1−フルオロ−4−アザ−
1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン−トリフ
ルオロモノボランテトラフルオロボレートと出発原料で
汚染されていることがわかった)。1,4−ジフルオロ
−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−オクタ
ンの反応性性質[例えば水分の共存と、弗化物イオンの
共存生成で起こる酸化力の減少、塩のD2 Oでの溶液の
19FNMF分析が適当な間隔で続く工程(室温で60分
以内に起こる前記+ NF吸収の完全喪失で、そのスペク
トルがわずかF- BF4 - の2つの吸収からなり、その
時のそれぞれのppmが−50.2と72.5であ
る)]ため、条件の合う元素分析(実際値:C、25.
8;H、5.0;N、11.4;BF4 、49.6。C
6 H12B2 F10N2 の計算値:C、22.3;H、3.
7;N、8.6;BF4 、53.6%)、もしくはF+
成分の沃素滴定推計の入手が不可能であった(実際値:
7.7%。計算値:11.7%;I- aq.対I2 の酸
化が20℃の温度で同時に起きた)。
4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンビス
(ヘキサフルオロホスフェート))
ビシクロ[2.2.2]オクタン−ビス(ペンタ−フル
オロホスホラン)(0.50g、1.37mモル)のア
セトニトリル(100cm3 )中の低温(−35℃)懸
濁液を弗素(計算値窒素中のF2 の容量比で1:10)
で反応器排出ガスが弗素に対する強い正の試験反応を示
すまで処理した。反応混合物が蒸発すると白色固形物が
でき、それを乾燥アセトニトリル(30cm3 )で溶解
させ、また乾燥ジエチルエーエル(20cm3)を前記
溶液に液滴にして添加して精製した。これは0.54g
(1.23mモル、90%)の1,4−ジフルオロ−
1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−オクタン
ビス(ヘキサフルオロホスフェート)、δF (CD3 C
Nでの溶液;外部CF3 CO2 H基準)+116.29
(+ NF)、+5.76(d、PF6 - ;J PF705H
z)ppm、δH (同一溶液)4.75ppm、それは
水性沃化カリウムと直ちに反応して沃素を遊離させ、水
分と共存して分解した[D2Oでの溶液は5時間後のそ
の19FNMRスペクトルには+ NF吸収示さないで、ピ
ーク吸収は+5.81(PF6 - )と−51.70(F
- )ppmの時であった]。
ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン−ビス(ペンタ
フルオロ−ホスホラン)を乾燥アセトニトリル(50c
m3)中のPF5 (21.43mモル)とTEDA(1
0.53mモル)から合成した。前記黄色生成物を未使
用のアセトニトリル中で溶解して精製し、脱色木炭を添
加、懸濁液を濾過、さらに濾液を乾燥ジエチルエーテル
で処理した。これは必要とされる錯体の83%の収率を
示し、それを濾過して回収、真空乾燥すると、NMR分
析により純粋であることがわかった[δH 3.25
(s);δF +3.5ppm、J PF709Hz]。
4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンビス
(フルオロスルフェート))
クタン−三酸化硫黄(0.4g)の1:2錯体を実施例
3に説明の通り弗素化した。生成物を単離し、実施例4
に説明の通り、そのビス(ヘキサフルオロホスフェー
ト)類似体の精製を行って、1,4−ジフルオロ−1,
4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]ビス( フルオロ
−スルフェート)を産した(0.45g、88%収量)
[δF (D2 Oでの未使用溶液;外部CF3 CO2 H基
準)+115.0(s;+ NF)、−52.0(s;分
解からのF- )、−73.0(s;FSO3 - )、δH
(同一溶液)4.85(m)ppm]で、これは水性沃
化カリウムを水で溶解し、夜通しそのままに放置する
時、沃素に酸化させるその能力を喪失した。
4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンビスト
リフレート))
10%F2 )を1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]
オクタン(1.0g、8.9mモル)とトリメチルシリ
ルトリフェート(3.9g、17.6mモル)との乾燥
アセトニトリル(100cm3 )中の混合で合成された
低温(−35℃)攪拌溶液に通した。反応装置からの流
出ガスに弗素の極めて強い試験反応があらわれた時、反
応溶液を蒸発させて得られた白色固体残滓を乾燥アセト
ニトリル(30cm3 )中で溶解させた。この溶液に乾
燥ジエチルエーテルを添加すると、1,4−ジフルオロ
−1,4−ジアゾニアシクロ[2.2.2]−オクタン
ビストリフレート(3.6g、8mモル、91%)の沈
澱を生じ、それを真空乾燥するとばらつきのないNMR
パラメーターを有する材料ができる[CD3 CNでの溶
液;外部CF3 CO2 H基準)+116.0(+ N
F)、0.9(CF3 SO3 - )ppm;δH (同一溶
液)4.83ppm]
4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンビス
(テトラフルオロボレート)と1−フルオロ−4−アザ
−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン−トリ
フルオロモノボランテトラフルオロボレート)工程A: 1−ヘプタフルオロ−n−ブチリル−1,4−ジアゾニ
アビシクロ[2.2.2]−オクタン−トリフルオロモ
ノボランテトラフルオロボレート
リド(4.65g、20mモル)を、1,4−ジアゾニ
アビシクロ[2.2.2]オクタン−トリフルオロモノ
ボラン(3.57g、20mモル)、テトラフルオロ硼
酸ナトリウム(2.19g、20mモル)と無水アセト
ニトリル(100cm3 )の冷凍混合物を含む低温(−
196℃)パイレックスTM(PylexTM)チューブに
縮合させた。前記チューブを密封(ロタフロ(TM)(Ro
taflo(TM))タップ)して、20℃の温度に熱入れ
できるようにし、3日間機械的に振盪した。生成物を濾
過して塩化ナトリウムを除去、濾液を蒸発(ロタヴェー
パー(TM)(Rotavapor(TM)))させると、白色
固体残滓が残り、それを元素分析にかけると、不純1−
ヘプタフルオロ−n−ブチリル−1,4−ジアゾニアビ
シクロ[2.2.2]オクタン−トリフルオロモノボラ
ンテトラフルオロボレートであることがわかった[実際
値:C、26.6;H、2.6;F、53.9;N、
6.6、C10H12B2 F14N2 OはC、25.9:H、
2.6;F、57.4;N、6.0%を必要とする]、
融点241乃至243℃、δF [CD3 CN−(C
D3 )2 SOでの溶液;外部CF3 CO2 H基準]−
2.47(CF3 )、−39.29(CF2 )、−4
8.6(CF2 )、−70.8(BF3 、BF4 - )p
pm。
[2.2.2]オクタンビス(テトラフルオロボレー
ト)と1−フルオロ−4−アザ−1−アゾニアビシクロ
[2.2.2]オクタン−トリフルオロモノボランテト
ラフルオロボレート
1−ヘプタフルオロ−n−ブチリル−1,4−ジアゾニ
アビシクロ−[2.2.2]オクタン−トリフルオロモ
ノボランテトラフルオロボレート(4.0g、8.6m
モル)と、テトラフルオロ硼酸ナトリウム(0.94
g、8.6mモル)との乾燥アセトニトリル(200c
m3 )の低温(−40℃)懸濁液を弗素(計算値:N2
中の容量比で1:10のF2 )で、反応装置流出ガスが
弗素の正試験反応を示すまで処理した。生成物を通常の
方法で仕上げると1,4−ジフルオロ−1,4−ジアゾ
ニアビシクロ[2.2.2]オクタンビステトラフルオ
ロボレート(1.4g、4.3mモル、50%)がで
き、(実際値:C、22.2;H、4.0;F、58.
7;N、7.2。C6 H12B2 F10N2 の計算値:C、
22.2;H、3.7;F、58.7;N、8.7]ま
た1−フルオロ−4−アザ−1−アゾニアビシクロ
[2.2.2]オクタン−トリフルオロ−モノボランテ
トラフルオロボレート(0.85g、3.0mモル、3
5%)ができ、両生成物はN+ F化合物(水分KI紙)
の正の試験反応を示し、NMR分析で同定された( 1H
と19F)。
1−アゾニアビシクロ−[2.2.2]オクタン−トリ
フルオロモノボランテトラフルオロボレートでの弗素
化) (A)アニソールの弗素化; アニソール(すなわちメトキシベンゼン)(0.38
g、3.52mモル)と、1−フルオロ−4−アザ−1
−アゾニアビシクロ[2.2.2]−オクタン−トリフ
ルオロモノボランテトラフルオロボレート(1.0g、
3.5mモル)との乾燥アセトニトリル(50cm3 )
中で混合し、ガラスアンプルに入れ、90℃の温度で夜
通し無気条件で加熱した。生成物を乾燥ジエチルエーテ
ル(50cm3 )で希釈すると白色固形物の沈澱を生
じ、それを濾過して除去、NMR分光分析(1 Hと
19F)にかけ、1−ヒドロ−4−アザ−1−アゾニアビ
シクロ[2.2.2]オクタン−トリフルオロ−モノボ
ランテトラフルオロボレートであることがわかった。濾
液を蒸発により縮合させ、19FNMR分光分析とGC
分析にかけると2−と4−フルオロアニソールの5:3
の混合物であることがわかった(82%収量)。
−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン−トリフル
オロモノボランテトラフルオロボレート(0.3g)の
乾燥メタール(50cm3 )で溶解させた等モル混合物
を室温で夜通し攪拌し、計算値では1:1の2−および
4−フルオロフェノールが72%の収量でできた。
4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン塩での
弗素化) (A)アニソールの弗素化; 実施例8(A)の手順を、0.12gのアニソールと
0.5gの1,4−ジフルオロ−1,4−ジアゾニア−
ビシクロ[2.2.2]オクタンビストリフレートとを
併用して反復、2−と4−のフルオロアニソールの1.
7:1の混合物を75%の収量で得た。
ロ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタ
ン塩で置換すると、生成物比(2−フルオロアニソール
対4−フルオロアニソール)と収量(アニソールに対
し)は次の通りであった。
化ジエチル; ジエチルソジオ(フェニル)−マロネートの無水テトラ
ヒドロフラン[THF(15cm3 )での水素化ナトリ
ウム(2.5mモル)とジエチルフェニルマロネート
(0.5g、2.1mモル)から在来の方法で合成し
た]の低温(−10℃)溶液を1,4−ジフルオロ−
1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンビ
ストリフレート(0.95g、2.12mモル)の乾燥
アセトニトリル(50cm3 )での低温(−10℃)攪
拌溶液に窒素の雰囲気の下で添加した。反応混合物を室
温に熱入れし、その後、ジエチルエーテル(100cm
3 )で希釈した。混合物をその後、0.5M蓚酸(30
cm3 )、10%水性炭酸水素カリウム(30cm3 )
と飽和ブライン(30cm3 )をこの順番で用いて洗
浄、乾燥(MgSO4 )、濾過して、濾液を減圧で蒸発
させて適当なパラメーターを備えるジエチルフルオロ
(フェニル)−マロネート(65%収量)を得た。
は現在市場でかなりの量で入手できる出発材料から容易
に得られる有効な求電性弗素化剤を提供するものであ
る。
Claims (16)
- 【請求項1】 化学式1で示されるN,N´−ジ弗素化
ジアザビシクロアルカン誘導体: 【化1】 [式中、nは0、1もしくは2を示し;おのおのの
R1 、R2 、R3 、R4 とR5 は個々に水素、C1 −C
6 アルキル、アリール、C1 −C6 アルキル置換アリー
ルもしくはアリール置換C1 −C6 アルキルを示し;そ
して、おのおののX-は個々に対立イオンを示すか、あ
るいは2X- が単一2価対立イオンを示す] - 【請求項2】 前記nが0、そしておのおののR1 乃至
R5 が水素であることを特徴とする請求項1の化合物。 - 【請求項3】 前記X- を弗化物;フルオロ−スルフェ
ート;メタンスルホネート;硫酸ジメチル;トリフレー
ト;ノナフレート;トシレート;テトラフルオロボレー
ト;テトラフェニルボレート;ヘキサフルオロホスフェ
ート;クロレートとヘキサフルオロアンチモネートから
なる群より選ぶことを特徴とする請求項1又は2の化合
物。 - 【請求項4】 前記X- をテトラフルオロボレート、ト
シレートとトリフレートからなる群より選ぶことを特徴
とする請求項3の化合物。 - 【請求項5】 前記両X- がテトラフロオロボレートで
あることを特徴とする請求項4の化合物。 - 【請求項6】 化学式2で示されるN−弗素化アザゾニ
アビシクロアルカン−ルイス酸アダクト: 【化2】 [式中、nは0、1もしくは2を示し;おのおのの
R1 、R2 、R3 、R4 とR5 は個々に水素、C1 −C
6 アルキル、アリール、C1 −C6 アルキル置換アリー
ルもしくはアリール置換C1 −C6 アルキルを示し;お
のおののX- が対立イオンを示し;そして、 Yは、三弗化アルミニウム、五弗化アンチモン、五弗化
砒素、三弗化硼素、トリス(トリフルオロ−メチル)硼
素、トリス(トリフルオロ−フェニル)硼素、五弗化ニ
オブ、五弗化燐、三酸化セレン、三酸化硫黄、五弗化タ
ンタル、六弗化テルル、四弗化チタン、六弗化バナジウ
ム及び四弗化ジルコニウム、並びにこれ らの配位化合物
からなる群より選ばれるルイス酸を示す] - 【請求項7】 前記Yが三弗化硼素であることを特徴と
する請求項6の化合物。 - 【請求項8】 前記nが0、そしておのおののR1 乃至
R5 が水素であることを特徴とする請求項6又は7の化
合物。 - 【請求項9】 前記X- を弗化物;フルオロスルフェー
ト;メタンスルホネート;硫酸メチル;トリフレート;
ノナフレート;トシレート;テトラフルオロボレート;
テトラフェニルボレート;ヘキサフルオロホスフェー
ト;クロレート及びヘキサフルオロアンチモネートから
なる群より選ぶことを特徴とする請求項6〜8のいずれ
かの化合物。 - 【請求項10】 前記X- がテトラフルオロボレート、
トシレート及びトリフレートからなる群より選ぶことを
特徴とする請求項9の化合物。 - 【請求項11】 前記X- がYF- であって、式中、Y
が三弗化アルミニウム、五弗化アンチモン、五弗化砒
素、三弗化硼素、トリス(トリフルオロ−メチル)硼
素、トリス(トリフルオロ−フェニル)硼素、五弗化ニ
オブ、五弗化燐、三酸化セレン、三酸化硫黄、五弗化タ
ンタル、六弗化テルル、四弗化チタン、六弗化バナジウ
ム及び四弗化ジルコニウム、並びにこれらの配位化合物
からなる群より選ばれるルイス酸であることを特徴とす
る請求項6の化合物。 - 【請求項12】 前記YF- がテトラフルオロボレート
であることを特徴とする請求項11の化合物。 - 【請求項13】・1,4−ジフルオロ−1,4−ジアゾ
ニアビシクロ[2.2.2]オクタンビス(テトラフル
オロボレート)と; ・1,4−ジフルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ
[2.2.2]オクタンビス(テトラフルオロボレー
ト)と; ・1,4−ジフルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ
[2.2.2]オクタンビス(ヘキサフルオロホスフェ
ート)と; ・1,4−ジフルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ
[2.2.2]オクタンビス(フルオロスルフェート)
と; ・1,4−ジフルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ
[2.2.2]オクタンビストリフレート からなる群より選ぶ化合物。 - 【請求項14】 1−フルオロ−4−アザ−1−アゾニ
アビシクロ[2.2.2]オクタン−トリフルオロモノ
ボランテトラフルオロボレートからなる化合物。 - 【請求項15】 弗素化剤が請求項1の化合物であるこ
とを特徴とする求電性弗素化の方法。 - 【請求項16】 弗素化剤が請求項4の化合物であるこ
とを特徴とする求電性弗素化の方法。
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