JP2692799B2 - 撮像素子及びその周辺回路の実装構造 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は例えばビデオカメラ等の撮像素子を有する装
置における撮像素子及びその周辺回路の実装構造に関す
るものである。 ［従来の技術］ 従来、例えばカメラ一体型VTRにおける撮像素子及び
その周辺回路の取付けは第６図に示す様になっていた。 第６図はカメラ一体型VTRにおける撮像素子及びその
周辺回路の取付け状態を示した図で、１はレンズ、４は
撮像素子の取付け基板で夫々本体の取付け部２に取付け
られている。 取付け基板４には撮像素子３が取付けられ、更に撮像素
子３が電気的に取付けられている基板4aと電源回路５の
様な撮像素子３の周辺回路が取付けられている複数の電
気基板６がワイヤーコネクタ７により接続されている。
また、８はシールドケースで電気基板６を全体を覆う様
に取り付けられており、以上示した１〜８により構成さ
れるカメラ部及びVTR部９は外装10により覆われてい
る。 尚、10aはグリツプ部で、撮像操作時に用いられる。 ［発明が解決しようとする課題］ 以上示した様なカメラ一体型VTRにおける撮像素子及
びその周辺回路の取付け配置であると各基板がレンズの
光軸方向に並ぶ為、装置の寸法が光軸方向に長くなって
しまうという問題点があった。 また、従来の取付け配置だと、周辺回路が取り付けら
れている複数の基板間はワイヤコネクタ等により接続さ
れている為、コスト高となり、更にカメラ部の調整時に
前記基板を取り出して調整を行なう必要が有り、組立の
作業効率が悪く、メンテナンスがやりにくい構造になっ
ていた。 本発明は、上記の欠点を解消し、安価で小型化および
メンテナンスの楽な撮像素子及びその周辺回路の実装方
法を提示する事を目的とする。 ［課題を解決する為の手段］ 本発明の撮像素子及びその周辺回路の実装方法は、被
写体からの撮像光を電気信号に変換する撮像素子と、前
記撮像素子を取りつけた主基板と、前記撮像素子の周辺
回路とを備え、前記主基板が撮像装置本体に取りつけら
れている撮像装置における撮像素子及びその周辺回路の
実装構造において、前記主基板を前記撮像装置に形成さ
れ該撮像装置を保持するためのグリップ部内へと延長
し、前記周辺回路を設けた複数の小基板を従基板にコネ
クタ接続で立設して実装し、前記主基板の前記グリップ
部内への延長部分に前記複数の小基板を実装されてなる
前記従基板を交差する方向にコネクタにより機械的及び
電気的に接続して、前記従基板と該従基板上に実装され
てなる前記複数の小基板からなる基板ブロックを前記グ
リップ部内に収納したことを特徴とするものである。 そして、撮像素子の周辺には周辺回路がなくなり、装
置の小型化を図る事が出来、またメンテナンスを行なう
場合はグリップ部から従基板、小基板を取り出して容易
に作業を行なう事が出来る。 ［実施例］ 以下、本発明を実施例に基づいて説明する。 第１図は本発明の一実施例としてカメラ一体型VTRに
おける撮像素子及びその周辺回路の取付け配置を示す断
面図を上部から見た図である。 なお、第１図において、第６図と同様のものには同じ
付番を付し、詳細な説明は省略する。 第１図に示す様に本実施例では撮像素子３が電気的に
接続されている基板4aに対しサブ基板11を約90°の位置
に配置し、更にサブ基板11上に複数枚の小基板11aを設
置し、この小基板上に撮像素子３の周辺回路を取り付け
る構造になっており、更に前記サブ基板11をグリツプ部
10a内に実装される様にする事により周辺回路が実装さ
れる基板がグリツプ部10a内に立体的に配置される為、
効率の良い実装を行なう事が出来、レンズ１の光軸方向
に余分なスペースを取らず、装置の光軸方向の寸法を短
かくする事が出来る。 また、基板4aとサブ基板11との接続はコネクタ13によ
り接続され、サブ基板11と小基板11aとの接続は基板用
コネクタを用いたり、該小基板11aから直接接続ピンを
出し、該サブ基板11と電気的に接続する様にする事によ
り、従来の様にワイヤで接続することを用いるよりも低
コスト化を図る事が出来る。 第２図は第１図の主要部の分解斜視図で、基板６に撮
像素子３の電源回路５及び駆動回路を実装し、サブ基板
11及び小基板11aにカメラ部の信号処理回路を実装し、
基板4aとサブ基板11とを着脱可能なコネクタ13により電
気的に接続する様にしたものである。 以上の様な構造にする事により、光学系（図中1,
2）、撮像素子及びその駆動系（図中３〜５）、信号処
理系（図中11,11a）といった具合に、機能別に基板のブ
ロツクをまとめる事が出来る為、各機構のグレードアツ
プを独立して行なったり、またメンテナンスも容易に行
なう事が出来る様になる。 第３図は第１図の外観図で、第５図において10bで示
す破線部は従来の外形を示しており、本発明によりこの
10bだけ短くでき、大幅な小型化が図れる様になる。 第４図は本発明の他の実施例として第１図の実施例よ
りもクリツプ10aがレンズ１の後方に設けられているカ
メラ一体型VTRの断面図を上部から見た図で、第１図と
同様のものには同じ付番を付してある。 第４図に示す様に本発明はグリツプ部10aの位置に応
じて適宜基板4aとサブ基板11との接続位置を変える事に
より基板の実装を行なう事が可能である。 第５図は第４図の主要部の分解斜視図である。 ［効果］ 以上説明したように、本発明では、前記撮像素子の周
辺回路を設けた複数の小基板を従基板にコネクタ接続で
立設して実装し、前記主基板の前記グリップ部内への延
長部分に前記複数の小基板を実装されてなる前記従基板
を交差する方向にコネクタにより機械的及び電気的に接
続して、従基板と該従基板上に実装されてなる複数の小
基板からなる基板ブロックを前記グリップ部内に収納し
たことにより、撮像装置に形成されたグリップ内の空間
を有効に活用し、装置内の撮像素子の周辺の空間を削減
することができ、撮像装置本体の小型化・軽量化を図る
ことができるようになった。 さらに、周辺回路を設けた複数の小基板を従基板にコ
ネクタ接続で立設して実装し、前記主基板の前記グリッ
プ部内への延長部分に前記複数の小基板を実装されてな
る前記従基板を交差する方向にコネクタにより機械的及
び電気的に接続したことにより、装置の組み立てやメン
テナンスの作業効率を改善することができ、例えば回路
の１つの機能が故障した場合には、グリップ部から従基
板を取り出すことができるし、従基板上に立設された複
数の小基板のうち、故障した回路の設けられた小基板だ
けを交換すればよいため、回路基板全体を交換し修理す
る場合に比べて、手間とコストを削減することができる
ようになった。 また、撮像装置本体に取り付けられている主基板に従
基板を接続し、その従基板に小基板が実装されて、従基
板及び小基板がグリップに取り付けられていないので、
グリップを開けやすい構造とすることができ、装置の組
み立てやメンテナンスの作業効率をさらに改善できる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の一実施例としてカメラ一体型VTRにお
ける撮像素子及びその周辺回路の取付け配置を示す断面
図を上部から見た図である。 第２図は第１図の主要部の分解斜視図である。 第３図は第１図の外観図を示す図である。 第４図は本発明の他の実施例の断面図を上部から見た図
である。 第５図は第４図の主要部の分解斜視図である。 第６図は従来のカメラ一体型VTRにおける撮像素子及び
その周辺回路の取付けを示した図である。 ３……撮像素子 4a……基板 ５……電源回路 10a……グリツプ部 11……サブ基板 11a……小基板 13……コネクタ

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 １．被写体からの撮像光を電気信号に変換する撮像素子
   と、前記撮像素子を取りつけた主基板と、前記撮像素子
   の周辺回路とを備え、前記主基板が撮像装置本体に取り
   つけられている撮像装置における撮像素子及びその周辺
   回路の実装構造において、 前記主基板を前記撮像装置に形成され該撮像装置を保持
   するためのグリップ部内へと延長し、 前記周辺回路を設けた複数の小基板を従基板にコネクタ
   接続で立設して実装し、 前記主基板の前記グリップ部内への延長部分に前記複数
   の小基板を実装されてなる前記従基板を交差する方向に
   コネクタにより機械的及び電気的に接続して、前記従基
   板と該従基板上に実装されてなる前記複数の小基板から
   なる基板ブロックを前記グリップ部内に収納したことを
   特徴とする撮像素子及びその周辺回路の実装構造。