JP2692678B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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- JP2692678B2 JP2692678B2 JP1290897A JP1290897A JP2692678B2 JP 2692678 B2 JP2692678 B2 JP 2692678B2 JP 1290897 A JP1290897 A JP 1290897A JP 1290897 A JP1290897 A JP 1290897A JP 2692678 B2 JP2692678 B2 JP 2692678B2
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- Japan
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- transparent conductive
- conductive film
- semiconductor device
- substrate
- resist
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明ほ多結晶シリコンもし
くは非晶質シリコンより成る薄膜トランジスタ(以下T
FTと示す)及び透明導電膜(例えばITO)による配
線パターンを同一基板上に有する半導体装置の製造方法
に関する。
くは非晶質シリコンより成る薄膜トランジスタ(以下T
FTと示す)及び透明導電膜(例えばITO)による配
線パターンを同一基板上に有する半導体装置の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の、多結晶もしくは非晶質シリコン
TFTを用いた半導体装置は、配線に透明導電膜を有す
る場合、水素ガスもしくは水素を含有するガスもしくは
ハロゲン元素を含有するガスのプラズマ雰囲気中に基板
を浸す工程を行う場合は、透明導電膜の形成以前に該工
程を行っていた。なぜなら、透明導電膜形成以降に該工
程を行えば、透明導電膜(例えばITO)が還元された
り、エッチングされたりする為である。
TFTを用いた半導体装置は、配線に透明導電膜を有す
る場合、水素ガスもしくは水素を含有するガスもしくは
ハロゲン元素を含有するガスのプラズマ雰囲気中に基板
を浸す工程を行う場合は、透明導電膜の形成以前に該工
程を行っていた。なぜなら、透明導電膜形成以降に該工
程を行えば、透明導電膜(例えばITO)が還元された
り、エッチングされたりする為である。
【0003】前記プラズマ状態のガス雰囲気中に基板を
浸す理由は、多結晶もしくは非晶質シリコン中の未結合
手に水素もしくはハロゲン元素を結合させる為であり、
この様にすればTFTの特性が向上(オン電流増大、オ
フ電流減少)する事は周知の事実である。
浸す理由は、多結晶もしくは非晶質シリコン中の未結合
手に水素もしくはハロゲン元素を結合させる為であり、
この様にすればTFTの特性が向上(オン電流増大、オ
フ電流減少)する事は周知の事実である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例において
は、ブラズマ状態のガス雰囲気中に基板を浸す工程と、
透明導電膜をパターニングする工程は別々であった。透
明導電膜がITOの場合、パターニングにはウエットエ
ッチング(塩酸と硝酸の混合液等を用いる)とドライエ
ッチング(アルコールガス、もしくは四塩化炭素等を用
いる)の方法があるが、前述のガスプラズマ工程と合わ
せて考えれば2度手間であった。
は、ブラズマ状態のガス雰囲気中に基板を浸す工程と、
透明導電膜をパターニングする工程は別々であった。透
明導電膜がITOの場合、パターニングにはウエットエ
ッチング(塩酸と硝酸の混合液等を用いる)とドライエ
ッチング(アルコールガス、もしくは四塩化炭素等を用
いる)の方法があるが、前述のガスプラズマ工程と合わ
せて考えれば2度手間であった。
【0005】本発明は以上の問題点を解決するもので、
その目的とするところは、高性能なTFTを用いた半導
体襲置の工程数を軽減することにある。
その目的とするところは、高性能なTFTを用いた半導
体襲置の工程数を軽減することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の問題点を解決する
ため、本発明は基板上に多結晶シリコン薄膜トランジス
タあるいは非晶質シリコン薄膜トランジスタと透明導電
膜のパターンとが形成されてなる半導体装置の製造方法
において、該基板上に多結晶シリコン薄膜あるいは非晶
質シリコン薄膜を形成する工程と、該基板上に該透明導
電膜を形成して、該透明導電膜上にマスクとなるレジス
トを形成する工程とを有し、しかる後に、メタノールを
含有するプラズマ状態のガス雰囲気中で該透明導電膜を
パターニングする工程と、該レジストを除去する工程と
を有することを特徴とする。
ため、本発明は基板上に多結晶シリコン薄膜トランジス
タあるいは非晶質シリコン薄膜トランジスタと透明導電
膜のパターンとが形成されてなる半導体装置の製造方法
において、該基板上に多結晶シリコン薄膜あるいは非晶
質シリコン薄膜を形成する工程と、該基板上に該透明導
電膜を形成して、該透明導電膜上にマスクとなるレジス
トを形成する工程とを有し、しかる後に、メタノールを
含有するプラズマ状態のガス雰囲気中で該透明導電膜を
パターニングする工程と、該レジストを除去する工程と
を有することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】図1に本発明の製造方法を用いた
半導体装置の断面図を示す。同図(a)は層間絶縁膜形
成時、同図(b)は透明導電膜上のレジスト形成時、同
図(c)は透明導電膜のパター=ング終了時の半導体装
置の断面図である。同図(a)において、101は絶縁
基板、102はTFTのソース・ドレイン電極部、10
3はTFTのチャネル部であり、102及び103は多
結晶もしくは非晶質シリコンで形成される。104は酸
化シリコン等によるゲート絶縁膜、105は多結晶シリ
コン等により形成されるゲート電極、106は酸化シリ
コン等による層間絶縁膜である。ここまでの製造方法の
一例を示すと、絶縁基板101上に多結晶(非晶質)シ
リコン薄膜を形成し、パターニングし、熱酸化法でゲー
ト絶縁膜104を形成する。そしてゲート電極105を
形成した後、イオン打込法でソース・ドレイン電極10
2を形成し、CVD法で層間絶縁膜106を形成する。
図1(b)において107は透明導電膜(例えばIT
O)、108はレジストである。層間絶縁膜106上に
スパッタ法等で透明導電膜107を形成し、パターニン
グ用にレジスト108を形成する。そして、本発明に於
いては、ここでプラズマ状態のハロゲン元素を含有する
ガスの雰囲気中に図1(b)の状態の半導体装置を浸
す。例えばプラズマ状態の水素ガス中に基板を浸した場
合は、レジスト108に覆われていない部分の透明導電
膜(ITO)107は還元され、黒変する。これと同時
に水素は102及び104で構成される多結晶もしくは
非晶質シリコン内部に浸透する。そして黒変したITO
107を、塩酸と硝酸の混合液で取り除き、レジスト1
08を剥離すれば図1(c)の如き構造が形成され、多
結晶もしくは非晶質シリコン中に充分水素108が損傷
し、透明導電膜107が残らない状態となるが、レジス
ト108の代わりに金属(例えはクロムの如きもの)を
用いれば、完全に図1(c)の如き構造が形成される。
プラズマ状態のガスにメタノールを用いた場合はITO
がエッチングされる為、その後レジスト108を剥離す
るだけでTFTに十分水素が添加された、図1(c)の
如き構造が実現される。プラズマ状態のガスにハロゲン
元素を含む物質を用いた場合は、多結晶もしくは非晶質
シリコンに充分ハロゲン元素が添加されたTFTをも
つ、図1(c)の構造が実現される。
半導体装置の断面図を示す。同図(a)は層間絶縁膜形
成時、同図(b)は透明導電膜上のレジスト形成時、同
図(c)は透明導電膜のパター=ング終了時の半導体装
置の断面図である。同図(a)において、101は絶縁
基板、102はTFTのソース・ドレイン電極部、10
3はTFTのチャネル部であり、102及び103は多
結晶もしくは非晶質シリコンで形成される。104は酸
化シリコン等によるゲート絶縁膜、105は多結晶シリ
コン等により形成されるゲート電極、106は酸化シリ
コン等による層間絶縁膜である。ここまでの製造方法の
一例を示すと、絶縁基板101上に多結晶(非晶質)シ
リコン薄膜を形成し、パターニングし、熱酸化法でゲー
ト絶縁膜104を形成する。そしてゲート電極105を
形成した後、イオン打込法でソース・ドレイン電極10
2を形成し、CVD法で層間絶縁膜106を形成する。
図1(b)において107は透明導電膜(例えばIT
O)、108はレジストである。層間絶縁膜106上に
スパッタ法等で透明導電膜107を形成し、パターニン
グ用にレジスト108を形成する。そして、本発明に於
いては、ここでプラズマ状態のハロゲン元素を含有する
ガスの雰囲気中に図1(b)の状態の半導体装置を浸
す。例えばプラズマ状態の水素ガス中に基板を浸した場
合は、レジスト108に覆われていない部分の透明導電
膜(ITO)107は還元され、黒変する。これと同時
に水素は102及び104で構成される多結晶もしくは
非晶質シリコン内部に浸透する。そして黒変したITO
107を、塩酸と硝酸の混合液で取り除き、レジスト1
08を剥離すれば図1(c)の如き構造が形成され、多
結晶もしくは非晶質シリコン中に充分水素108が損傷
し、透明導電膜107が残らない状態となるが、レジス
ト108の代わりに金属(例えはクロムの如きもの)を
用いれば、完全に図1(c)の如き構造が形成される。
プラズマ状態のガスにメタノールを用いた場合はITO
がエッチングされる為、その後レジスト108を剥離す
るだけでTFTに十分水素が添加された、図1(c)の
如き構造が実現される。プラズマ状態のガスにハロゲン
元素を含む物質を用いた場合は、多結晶もしくは非晶質
シリコンに充分ハロゲン元素が添加されたTFTをも
つ、図1(c)の構造が実現される。
【0008】図1の構造から光電変換素子を形成した、
固体撮像装置の断面図を図2に示す。同図において、図
1と同一の記号は図1と同一のものを表わす。201は
非晶質アシリコン等の光電変換材料、202はアルミニ
ウム等の配線材料である。
固体撮像装置の断面図を図2に示す。同図において、図
1と同一の記号は図1と同一のものを表わす。201は
非晶質アシリコン等の光電変換材料、202はアルミニ
ウム等の配線材料である。
【0009】図1(c)の構造から非晶質シリコンを堆
積及びパターニングし、層間絶縁膜106にスルーホー
ルを開け、アルミニウムを蒸着及びバターニングすれ
ば、図2の如き構造の、絶縁基板側から光を入射する型
の固体撮像装置が実現される。
積及びパターニングし、層間絶縁膜106にスルーホー
ルを開け、アルミニウムを蒸着及びバターニングすれ
ば、図2の如き構造の、絶縁基板側から光を入射する型
の固体撮像装置が実現される。
【0010】園3に、本発明の製造方法を用いた液晶表
示装置用基板の断面図を示す。同図において図1と同一
の記号は図1と同一のものを表わす。まずTFTを形成
し、層間絶縁膜106にスルーホールを形成した後、透
明導電膜を形成する。そして図1における実施例と同様
に、パターニング時のレジスト形成後、プラズマガス雰
囲気中に浸し、レジスト剥離すれば図5の如き構造が形
成出来る。
示装置用基板の断面図を示す。同図において図1と同一
の記号は図1と同一のものを表わす。まずTFTを形成
し、層間絶縁膜106にスルーホールを形成した後、透
明導電膜を形成する。そして図1における実施例と同様
に、パターニング時のレジスト形成後、プラズマガス雰
囲気中に浸し、レジスト剥離すれば図5の如き構造が形
成出来る。
【0011】また本発明は、図1〜図3における絶縁基
板101を、絶縁体薄膜を介して素子のある半導体装置
に置き換えることにより、3次元ICにも適用出来る。
板101を、絶縁体薄膜を介して素子のある半導体装置
に置き換えることにより、3次元ICにも適用出来る。
【0012】この様に、本発明は多結晶もしくは非晶質
シリコンより成るTFTと、透明導電膜による配線を兼
ね備えたあらゆる半導体装置に適用出釆る。
シリコンより成るTFTと、透明導電膜による配線を兼
ね備えたあらゆる半導体装置に適用出釆る。
【0013】
【発明の効果】以上述べた如く本発明を用いることによ
り、高性能なTFTを用いた半導体装置の製造工程数が
軽減される。
り、高性能なTFTを用いた半導体装置の製造工程数が
軽減される。
【図1】(a)〜(c)は本発明の製造方法を用いた半
導体装置の断面図。同図(a)(b)(c)はそれぞれ
層間絶縁膜形成時、透明導電膜上のレジスト形成時、透
明導電膜のバターニング終了時の断面図。
導体装置の断面図。同図(a)(b)(c)はそれぞれ
層間絶縁膜形成時、透明導電膜上のレジスト形成時、透
明導電膜のバターニング終了時の断面図。
【図2】 図1の構造から光電変換素子を形成した、固
体撮像装置の断面図。
体撮像装置の断面図。
【図3】 本発明の製造方法を用いた液晶表示装置用基
板の断面図。
板の断面図。
101・・・絶縁基板 102・・・TFTのソース・ドレイン電極部 103・・・TFTのチャネル部 104・・・ゲート絶縁膜 105・・・TFTのゲート電極 106・・・層間絶縁膜 107・・・透明導電膜 108・・・レジスト
Claims (1)
- 【請求項1】 基板上に多結晶シリコン薄膜トランジス
タあるいは非晶質シリコン薄膜トランジスタと透明導電
膜のパターンとが形成されてなる半導体装置の製造方法
において、 該基板上に多結晶シリコン薄膜あるいは非晶質シリコン
薄膜を形成する工程と、 該基板上に該透明導電膜を形成して、該透明導電膜上に
マスクとなるレジストを形成する工程とを有し、 しかる後に、メタノールを含有するプラズマ状態のガス
雰囲気中で該透明導電膜をパターニングする工程と、 該レジストを除去する工程とを有することを特徴とする
半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1290897A JP2692678B2 (ja) | 1997-01-27 | 1997-01-27 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1290897A JP2692678B2 (ja) | 1997-01-27 | 1997-01-27 | 半導体装置の製造方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2793288A Division JP2646614B2 (ja) | 1988-02-09 | 1988-02-09 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09191113A JPH09191113A (ja) | 1997-07-22 |
JP2692678B2 true JP2692678B2 (ja) | 1997-12-17 |
Family
ID=11818466
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1290897A Expired - Lifetime JP2692678B2 (ja) | 1997-01-27 | 1997-01-27 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2692678B2 (ja) |
-
1997
- 1997-01-27 JP JP1290897A patent/JP2692678B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09191113A (ja) | 1997-07-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970805 |
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FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
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