JP2692013B2 - 光ゲートアレイ - Google Patents

光ゲートアレイ

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JP2692013B2 JP2179481A JP17948190A JP2692013B2 JP 2692013 B2 JP2692013 B2 JP 2692013B2 JP 2179481 A JP2179481 A JP 2179481A JP 17948190 A JP17948190 A JP 17948190A JP 2692013 B2 JP2692013 B2 JP 2692013B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、第1の光の2次元情報により第2の光の2
次元情報を制御する光ゲートアレイに関するものであ
る。
[従来の技術] 光ゲートアレイは、光情報処理や光信号処理のキーデ
バイスとしてその開発が非常に望まれている。従来、こ
の種の素子としては、例えば文献「アプライド・フィジ
ックス・レターズ52巻,1419頁」にみられるように同一
半導体基板上に形成された2つの多重量子井戸(MOW)p
in型光変調器を外部電極により直列に接続し、かつその
両端に定電圧源を接続した構成を有し、第1のpin型光
変調器の光入力強度により、第2のpin型光変調器に照
射された光の透過光を変化させる機能を有する「シンメ
トリック・シード(S-SEED)」と呼ばれる素子が提案さ
れている。この素子では、一定強度でバイアスされた光
の透過光をそれと同一波長の入力光により制御すること
ができる。その構成および特性を第12図を用いて説明す
る。
第12図は従来素子(S-SEED)の構成および特性を示す
図であり、同図(a)は断面図,同図(b)はその光入
出力特性図である。同図(a)において、100はpin構
造、101はp-AlGaAsクラッド層、102はi-AlGaAs/GaAsMQW
層、103はn-AlGaAsクラッド層、104はip-AlAsAs絶縁
層、105はGsAs基板、106は絶縁層、107は電極、108は定
電圧源、Piは入力光、Pbはバイアス光、Poは出力光であ
る。
このような構成において、p-AlGaAsクラッド層101,i-
AlGaAs/GaAsMQW層102およびn-AlGaAsクラッド層103で構
成されるpin構造100は、ip-AlAsAs絶縁層104を介してGs
As基板105上に積層されている。pin構造100の側面はは
絶縁層106により被覆されている。第1のpin構造のn-Al
GaAsクラッド層103と第2のpin構造のp-AlGaAsクラッド
層101とは電極107により接続されている。いま、第1の
pin構造に入射される入力光をPi,第2のpin構造に入射
されるバイアス光をPb,その透過光をPoとすると、Pi-P
o特性には同図(b)に示す正論理型の双安定特性が表
れる。光の強度変調には、量子閉じ込めシュタルク効果
(QCSE)、すなわちpin構造100の逆バイアス電圧を変化
させるこよにより、i-AlGaAs/GaAsMQW層102の励起子吸
収波長の光の透過率を変調させる効果を用いている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、従来の光ゲートアレイでは、次の3つ
の問題があった。
第1にpin構造の消光比、すなわちスイッチング前後
の出力光Poの強度が2:1〜3:1と低いため、この素子の複
数個直列に配置してカスケード動作させるためには、同
等の特性を有するpin構造を2個並列に配置して相互に
差動スイッチングさせるような複雑な構成が必要とされ
ていた。
第2に入力光とバイアス光とを2つの隣接するpin構
造に同一方向からそれぞれ独立に照射する必要があり、
素子の取り扱いが極めて困難であった。例えば2つの2
次元光パターンの間で論理演算を行う場合、それぞれの
画像を互いの分離を保ったまま、2つのpin構造の間隔
分だけずらしてアレイの平面上に投射させなければなら
ず、そのためには高精度で複雑な光学系が必要とされて
いた。
第3に受光用のpin構造と変調用のpin構造光とが同一
構造であるため、光入出力特性は正論理ゲートに限ら
れ、かつ1程度の利得しか得られなかった。
したがって本発明の目的は、前述した問題点を解決
し、消光比が大きく、素子の構成が簡単でかつ取り扱い
が容易であり、光入出力特性の設計自由度が大きい光ゲ
ートアレイを提供することにある。
[課題を解決するための手段] このような課題を解決するために本発明による光ゲー
トアレイは、第1の光の2次元情報により第2の光の2
次元情報を制御する光ゲートアレイにおいて、半導体基
板上にフォトダイオードもしくはフォトトランジスタ構
造を有し、第1の光の強度によりその電気出力が変化す
る受光部と、多重量子井戸構造をi層に含み、かつ多重
反射構造をp層もしくはn層に含むpin構造からなり、
電気出力により第2の反射率を変化させる機能を有する
光変調部とが垂直に積層され、かつそれらが2次元的配
列されている。
本発明による光ゲートアレイでは、高コントラストを
得るためにMQW-pin構造光変調部に次の3つの構成を有
している。
(1)残留キャリア濃度を1×1014cm−3以下とするこ
とで、ゼロバイアス時に空之化し得るi-MQW層を厚くす
る。
消光比はi-MQW層の厚さに対して指数関数的に増加す
るため、i-MQW層の厚さはQCSE効果が表れる許容限界ま
で厚くしている。
(2)i-MQW層の障壁層の厚さが井戸層の厚さの半分で
ある。
i-MQW層において、光が吸収変調を受けるのは井戸層
のみであるため、障壁層の厚さを可能な限り薄くするこ
とにより、周期数、すなわち井戸層の総数を大きくして
いる。
(3)p層もしくはn層がDBR(ディストリビューテッ
ド・ブラッグ・リフレクタ)構造である。
入射光をDBR層で完全反射させることにより、実効的
な吸収長をi-MQW層の2倍としている。
[作用] 本発明における光ゲートアレイでは、高い消光比が得
られるため、従来素子のように2つのpin構造間で差動
スイッチング動作させる必要がなく、単一のpin構造を
用いた簡単な構成により、複数の光ゲートアレイ間のカ
スケータブルな動作が可能となる。
また、入力光とバイアス光とが基板を境にそれぞれ逆
方向から入射され、出力光はバイアス光として取り出さ
れるため、入力光とバイアス・出力光との分離が容易で
ある。特に2つの2次元光パターンの間で論理演算を行
う場合、それぞれのパターンを光ゲートアレイの両面に
投射されるだけでよく、高精度で複雑な光学系が不要と
なる。
さらに、受光部と変調部とは垂直積層されており、そ
れぞれの層形成を任意に選べるため、光入出力特性(例
えば利得、スイッチング光強度、論理型など)を自由に
設計することができる。例えば受光部をフォトトランジ
スタ構造とすることにより、利得を有するスイッチン
グ、すなわち微弱光により大強度のバイアス光のオン、
オフが可能となる。
[実施例] 以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に説明す
る。
第1図は、本発明による光ゲートアレイの一実施例を
説明する図であり、同図(a)は光ゲートアレイの構成
を示す模式図、同図(b)はその等価回路図である。同
図において、印加電圧によりバイアス光Pbに対する反射
光Poの強度を変化させるMQW-pin構造光変調部1と、後
述するフォトダイオードを電気的に接続するトンネル接
合部2と、入力光Piにより光電流が変化するフォトダイ
オード3とが半導体基板4上に順に積層されている。な
お、MQW-pin構造光変調部1には、バイアス光Pbを完全
反射させるためのDBR構造が含まれている。これらの画
素構成素子(すなわちMQW-pin構造光変調部1,トンネル
接合部2,フォトダイオード3)を同一基板平面上にマト
リックス状に配列することにより、2次元アレイを形成
している。ここで入力光となる第1の光を基板裏面から
照射するとともにバイアス光となる第2の光を素子表面
に照射し、その反射光を出力光として取り出す。各画素
構成素子の最上層と最下層とは電極62および半導体基板
4を介して電気的に相互に接続されており、これらの両
端である電極60,61には定電圧源9が接続されている。
また、このように構成される光ゲートアレイは、同図
(b)に等価回路で示すようにMQW-pin構造光変調部1
とフォトダイオード3とが極性を揃えて直列接続された
ものが画素数分だけ並列に接続され、この両端に定電圧
源9が接続されている。なお、この定電圧源9は、MQW-
pin構造光変調部1,フォトダイオード3が逆バイアスさ
れる向きに接続されている。また、各画素構成素子は、
入力光Piによりそれぞれ独立に動作する。
次に第2図および第3図を用いて本発明による光ゲー
トアレイの動作原理を説明する。
まず、第2図を用いてMQW-pin構造光変調部1の動作
を説明する。同図(a)に示す構成をMQW-pin構造光変
調部1に逆バイアスを印加したときのi-MQW層の吸収ス
ペクトルの変化を同図(b)に示し、反射スペクトルの
変化を同図(c)に示す。逆バイアス電圧Vが増加する
につれ、量子閉じ込めシュタルク効果(QCSE)により励
起子吸収ピーク(1e-1hh)は長波長側にシフトする。こ
れに伴ってMQW-pin構造光変調部1の反射スペクトル上
に現れる吸収ディップが長波長側にシフトする。ここで
MQW-pin構造光変調部1に照射する光の波長を逆バイア
ス時(V=VB)の励起子吸収ピーク(λ)にチューニ
ングしておくと、その反射光強度は同図(d)に示すよ
うにバイアス電圧Vの増加とともに減少する。すなわち
pin構造光変調部1の印加電圧により出力光の強度を変
調できる。
次に第3図を用いて上記MQW-pin構造変調部1とフォ
トダイオード3とを組み合わせた光ゲートアレイの動作
を説明する。同図(a)は、上記MQW-pin構造光変調部
1とフォトダイオード3とを組み合わせた光ゲートの構
造を示す図であり、同図(b)はMQW-pin構造光変調部
1のI−V曲線とフォトダイオード3および定電圧源9
の負荷曲線とを重ねて示したものである。ここでV1,V2
はそれぞれMQW-pin構造光変調部1,フォトダイオード3
の逆バイアス電圧、すなわちp層からみたn層の電位で
定義される。また、IはMQW-pin構造光変調部1,フォト
ダイオード3の光電流の向きを正としている。また、V
b1はMQW-pin構造光変調部1のビルトイン電圧、Vb2はフ
ォトダイオード3のビルトイン電圧である。このように
電圧を定義した場合、V1+V2は一定で定電圧電源9の電
源電圧Vに等しくなる。すなわちMQW-pin構造光変調部
1,フォトダイオード3の逆バイアス電圧の和は一定であ
り、MQW-pin構造光変調部1の電圧が増加するほどフォ
トダイオード3の電圧は減少する。
いま、MQW-pin構造光変調部1に一定強度のバイアス
光Pbを照射しておき、フォトダイオード3に入射される
入力光Piの強度をゼロから増加させ、バイアス光Pbの反
射強度をモニタすると、同図(b)に示すように入力光
PiがL0,L1,L2,・・・L7と増加するにつれ、フォトダイ
オード3のI−V曲線がI軸(電流I)ni沿って上方に
シフトするため、MQW-pin構造光変調部1の動作点は、W
0,W1,W2・・・W7と移動する。ここでpin構造光変調部1
の電圧V1は動作点W2からW5にかけて急激に増加する。こ
こで前述したようにバイアス電圧Vの増加によりpin構
造光変調部1の出力光Poが減少するため、同図(c)に
示すようにPi-Po特性には負論理のゲート特性が現れ
る。なお、フォトダイオード3の代わりにフォトトラン
ジスタを接続した場合の動作原理も全く同様に説明され
る。
次に本発明による光ゲートアレイのMQW-pin構造光変
調部1において、高コントラストを得るための改良点を
AlGaAs/GaAs系を例として説明する。
まず、第1にMQW-i層の残留キャリア濃度を通常値よ
りも2桁程度低い1014cm-3に低減化することにより、ゼ
ロバイアス時で空之化し得る最大i層厚を従来の4倍の
4μmに伸ばし、この値を光ゲートアレイに適用した。
第2にAlGaAs障壁層の厚さを従来の1/3の30Åとする
ことにより、i-MQW層に含まれる井戸層に総数を1.5倍以
上に増加させた。すなわちi-MQW層の厚さを4μmとし
た場合、従来のMQW構造(障壁層100Å,井戸層100Å)
では200周期であるが、本発明に係わる構造(障壁層30
Å,井戸層100Å)では310周期が可能である。
第3にn層をn-AlAs層(715Å)とn-Al0.3Ga0.7As(6
29Å)とを交互に25周期積層させたDBR構造とすること
により、実効的な吸収長を2倍とした。
このような構成によると、従来の10倍以上の消光比
(30:1)を得ることができる。なお、これらの改良点
は、InGaAs/InP,InAlAs/InGaAs,GaAs/InGaAsなどの他の
材料系にも適用できる。
次に本発明の具体例を第4図〜第11図を用いて以下の
順に説明する。
(1)受光部と変調部との接続にトンネル接合を用いた
GaAs系素子。
(2)受光部と変調部との接続に中間電極を用いたGaAs
系素子。
(3)AlGaAsエピタキシャル基板を用いたGaAs系素子。
(4)受光部にフォトトランジスタ構造を用いたGaAs系
素子。
(5)上記(1)のInP系素子。
(6)上記(4)のInP系素子。
(1)受光部と変調部との接続にトンネル接合を用いた
GaAs系素子。
第4図に素子の断面図を示す。同図において、Siドー
プn-GaAs基板40(厚さ350μm)上に3つの構成部分、
すなわちp-GaAsキャップ層10(厚さ0.1μm),p-Al0.3G
a0.7Asクラッド層11(厚さ0.5μm),アンドープGaAs
井戸層(厚さ100Å)とアンドープAl0.3Ga0.7As障壁層
(厚さ30Å)とを交互に310周期積層した構造からなるi
-MQW層12およびn-AlAs層(厚さ715Å)とn-Al0.3Ga0.7A
s層(厚さ629Å)とを交互に25周期積層した構造からな
るn-DBR層13を順に積層した構造からなる反射モードMQW
-pin構造光変調部1と、n++‐GaAs層20(厚さ0.1μm)
およびp++‐GaAs層21(厚さ0.1μm)からなるトンネル
インターコネクト2′と、p-Al0.3Ga0.7As層30(厚さ0.
5μm),i-GaAs層31(厚さ5μm)およびn-Al0.3Ga0.7
As層32(厚さ0.5μm)からなるDH(ダブルヘテロ)構
造pinフォトダイオード3とを分子線エピタキシャル成
長法により積層した。なお、p型,n型ドーパントによは
それぞれBe,Siを用いた。
成長ウエハから1.5cm角のチップを切り出した。その
中央部の1cm角に範囲にわたり、直径100μm,200μmピ
ッチで50×50のマトリックス状にメサ分割することによ
り、画素構成素子を形成した。p-GaAsキャップ層の表面
には、外径80μm,内径60μmの円環状のAuZnNiオーミッ
ク電極60(厚さ1000Å),エッチングによりGaAs基板表
面を露出させたチップ周辺部にはAuGeNiのオーミック電
極61(厚さ1000Å)を形成した。画素構成素子の側面を
SiN膜70により保護し、隣接する素子の間隔をポリイミ
ド膜71により埋め込んだ。AuZnNiオーミック電極60相互
を接続するために光入出力部(円環状電極の内側)とチ
ップ周辺部以外の全面にAuGr電極(厚さ2000Å)とを形
成した。受光部のp-GaAs層10を素子の裏側のGaAs基板40
をそれぞれ選択エッチングにより剥離した後、SiN反射
防止膜72,73(厚さ1200Å)を形成した。チップをパタ
ーン電極付のガラス基板に透明エポキシにより接着した
後、AuCr電極62,AuGeNi電極61と一対のガラス基板上の
パターン電極とをそれぞれワイヤボンディングにより接
続した。そして30Vの定電圧源を基板側を正極,素子側
を負極として接続した。
第5図は、画素構成素子の光入出力特性の一例であ
る。入力光Pi,バイアス光Pbともに波長850nmの半導体
レーザ光を用いた。入力光Piは基板の裏面から入射さ
せ、その強度を0〜15mWの間で変化させた。バイアス光
Pbとして強度10mWのレーザ光をスポット径50μm以下に
絞り込み、素子表面の光入出力部に入射させ、その反射
光Poの強度をパワーメータにより測定した。同図に示す
ようにPi-Po特性には負論理の閾値特性が現れ、消光比
(PoH/PoL)は30:1,利得(ΔPo/ΔPi)は1程度であっ
た。入力光照射用の半導体レーザをパルス動作させ、反
射光の応答をフォトダイオードで測定したところ、応答
速度は20nsであった。なお、i-MQW層を従来構造(AlGaA
s層100Å,GaAs層100Å,50周期)とした場合の消光比は
3:1であり、MQW構造の改良により消光比が10倍増加して
いることを確認した。
(2)受光部と変調部との接続に中間電極を用いたGaAs
系素子。
第4図に示す素子では、受光部と変調部との接続にト
ンネル接合を用いているため、内部抵抗が大きく応答速
度が遅くなるとともに使用可能なバイアス光強度の最大
値がトンネルピーク電流値により制限されるという問題
がある。さらにトンネルインターコネクト2′を形成す
るp++‐GaAs層のドーパントであるBeの熱拡散が顕著な
ため、その上部に積層されるMQW-pin構造の成長温度と
成長時間とを精密に制御する必要が生じる。
第6図は、このような問題点を解決するため、トンネ
ルインターコネクト2′の代わりにメタルインターコネ
クト、すなわち中間電極を用いた素子の断面図である。
同図においては、SiドープGaAs半導体基板40上に第4図
と同一構造の反射モードMQW-pin構造光変調部1と、n+
‐GaAs層42(厚さ0.5μm),p++‐GaAs層43(厚さ0.5
μm)で形成されるインターコネクト層4′と、第4図
と同一構造のpinダイオード3とが順に積層された構造
である。
成長ウエハから1.5cm角のチップを切り出した。その
中央部の1cm角に範囲にわたり、次のような3回のメサ
エッチングを行い、20×20アレイを形成した。
第1段階:直径200μm,500μmピッチのドットマトリッ
クスパターンをマスクにGaAs基板40の表面が露出するま
で。
第2段階:直径150μm,500μmピッチのドットマトリッ
クスパターンをマスクにp+‐GaAs層43が露出するまで。
第3段階:直径100μm,500μmピッチのドットマトリッ
クスパターンをマスクにn+‐GaAs層42が露出するまで。
第2段階,第3段階のメサエッチングにより露出した
p+‐GaAs層43の表面と、n+‐GaAs層42の表面とを円環状
AuCr電極63(外径175μm,内径125μm)により接続し
た。受光部と変調部との接続部における抵抗損失の減少
により、応答速度が10nmに改善された。消光比,利得は
ともに上記(1)と同様であった。
(3)AlGaAsエピタキシャル基板を用いたGaAs系素子。
第4図に示す素子の他の問題は、GaAs基板が動作波長
850nmに光を吸収するため、基板側の受光部においてGaA
s基板を完全に剥離しなければならないことである。第
7図は、この問題を解決した素子の断面図である。同図
においては、第4図と全く同様の素子構造が液相エピタ
キシャル成長法により作製されたAlGaAsエピタキシャル
基板(Al組成0.15,厚さ300μm,Teドープ量1×1018c
m-3)上に形成されている。AlGaAsエピタキシャル基板
のバンドギャップは波長換算値で780nm,850nmにおける
透過率は60%であった。この素子の消光比は30:1,利得
は1程度であった。応答速度はAlGaAs基板上に形成され
たAuGeNi電極のオーミック抵抗により40nsであった。
(4)受光部にフォトトランジスタ構造を用いたGaAs系
素子。
第4図〜第7図に示した光ゲートアレイは、受光部に
増幅作用のないフォトダイオードを用いているため、利
得が小さく、微弱光による高強度光のオン,オフが困難
である。第8図は受光部にヘテロ接合フォトトランジス
タ(HPT)構造を用いた素子の断面図であり、高利得の
スイッチングを可能にしたものである。SiドープGaAs基
板上に第4図と同一構造の反射モードMQW-pin構造光変
調部1と、n-Al0.3Ga0.7Asエミッタ層50(厚さ2μ
m),p-GaAsベース層51(厚さ0.25μm)およびn-GaAs
コレクタ層52(厚さ4μm)からなるHPT構造5とを分
子線エピタキシャル成長法により形成した。その他の構
造は第4図と同様であり、1cm角内に50×50アレイを形
成した。30Vの定電圧源を基板側に正極、素子側に負極
として接続した。
上記素子の光入出力特性を第11図内に実線で示す。入
力光Pi,バイアス光Pbともに波長850nmの半導体レーザ
光を用いた。入力光Pi,バイアス光Pbともに波長850nm
の半導体レーザ光を用いた。入力光Piは基板の裏面から
入射させ、その強度を0〜200μWの間で変化させた。
バイアス光Pbとして強度10mWのレーザ光をスポット径50
μm以下に絞り込み、素子表面の光入出力部に入射さ
せ、その反射光Poの強度をパワーメータにより測定し
た。Pi=50μWにおいて負論理の閾値特性が現れ、消光
比(PoH/PoL)は30:1,利得(ΔPo/ΔPi)は60であっ
た。入力光照射用の半導体レーザをパルス動作させ、反
射光を応答をフォトダイオードで測定したところ、応答
速度は10nsであった。
第9図は、第8図の素子に比べてさらに大きな利得を
得るためにHPT構造の層構成が反転されている素子の層
構成である。すなわちHPT構造5において、表面側からn
-GaAsコレクタ層52(厚さ4μm),p-GaAsベース層51
(厚さ0.25μm)およびn-Al0.3Ga0.7Asエミッタ層50
(厚さ2μm)の順に積層されている。エミッタ側から
入力光Piが入射するために高感度となり、HPT構造5の
利得が増加する。
上記素子の光入出力特性を第11図に破線で示す。利得
は第8図に示す素子の1.25倍の75,応答速度は20nsであ
った。
HPT構造5にはBeを高濃度ドープしたp++‐GaAsベース
層を含むため、アニールにより熱劣化し易い。第8図,
第9図の構造は、HPT構造5の上にMQW-pin構造光変調部
1が積層されるため、その成長時間と成長温度とを精密
に制御するとともに素子作製プロセスの際の熱処理にも
留意する必要がある。第10図は、このような作製上の困
難を解決した素子の断面図である。すなわちTeドープn-
Al0.15Ga0.85As基板41(厚さ100μm)上に上方からn-A
l0.3Ga0.7Asエミッタ層50(厚さ2μm),p-GaAsベース
層51(厚さ0.25μm)およびn-GaAsコレクタ層52(厚さ
4μm)からなるHPT構造5と、n++‐GaAs層20(厚さ0.
1μm)およびp++‐GaAs層21(厚さ0.1μm)からなる
トンネルインターコネクト2′と、p-AlAs層(厚さ715
Å)とp-Al0.3Ga0.7As層(厚さ629Å)とを交互に25周
期積層した構造からなるp-DBR層14,アンドープGaAs井戸
層(厚さ100Å)とアンドープAl0.3Ga0.7As障壁層(厚
さ30Å)とを交互に310周期積層した構造からなるi-MQW
層12およびn-Al0.3Ga0.7Asクラッド層15(厚さ0.5μ
m)を順に積層した構造からなる反射モードMQW-pin構
造光変調部1とが積層されている。素子表面の円環状電
極63がAuGeNiで形成されているほかは第8図と同様であ
る。
第11図に上記素子の光入出力特性を一点破線で示す。
入力光Piを素子の表面から入射させ、その強度を0〜20
0μWの間で変化させた。バイアス光Pbとして強度10mW
のレーザ光をスポット径50μm以下に絞り込み、基板裏
面の光入出力部に入射させ、その反射光Poの強度をパワ
ーメータにより測定した。バイアス光Pbと反射光Poとが
それぞれAlGaAs基板を透過するため、出力光Poの強度は
0.7倍に減少しているが、消光比,利得および応答速度
は第8図に示す素子と同様であった。
(5)上記(1)のInP系素子。
第4図と同一構成の素子を下記の2つの材料系で作製
した。ただし、光ゲートアレイの動作波長(1.3〜1.5μ
m)の光はInP基板を透過するため、基板側の受光部に
おいて基板は剥離されていない。
[InGaAs/InP系] 反射モードMQW-pin構造光変調部1は、p+-In0.53Ga
0.47Asキャップ層10(厚さ0.1μm)と、p-InPクラッド
層11(厚さ0.5μm)と、アンドープIn0.53Ga0.47As井
戸層(厚さ80Å)とアンドープInP障壁層(厚さ30Å)
とを270周期交互に積層させた構造からなるi-MQW層12
と、n-InP(厚さ1222Å)とn-In0.63Ga0.37As0.8P
0.2(厚さ1130Å)とを40周期交互に積層させた構造か
らなるn-DBR層13とから構成されている。また、トンネ
ルインターコネクト2′は、n++-In0.53Ga0.47As層20
(厚さ0.1μm)と、p++-In0.53Ga0.47As層21(厚さ0.1
μm)とから構成されている。さらにフォトダイオード
3は、p-InP層30(厚さ0.5μm)と、i-In0.53Ga0.47As
層31(厚さ2μm)と、n-InP層32(厚さ0.5μm)とか
ら構成されている。また、基板としては、n-InP基板40
(厚さ200μm)を用い、エピタキシャル成長には、ガ
スソースMBE法を用いた。アレイの寸法,作製法は上記
(3)と同様である。また、入力光Pi,バイアス光Pb
もに波長1550nmの半導レーザ光を用いた。入力光Piは基
板の裏面から入射させ、その強度を0〜20mWの間で変化
させた。バイアス光Pbとしては強度10mWのレーザ光をス
ポット径50μm以下に絞り込み、素子表面の光入出力部
に入射させ、その反射光Poの強度をパワーメータにより
測定した。25Vの定電圧源を基板側を正極,素子側を負
極として接続した。Pi-Po特性において、Pi=3.4mWで負
論理の閾値特性が現れ、消光比(PoH/PoL)は20:1,応答
速度は20nsであった。
[InGaAs/InAlAs系] 反射モードMQW-pin構造光変調部1は、p+-In0.53Ga
0.47Asキャップ層10(厚さ0.1μm)と、p−In0.52Al
0.48Asクラッド層11(厚さ0.5μm)と、アンドープIn
0.53Ga0.47As井戸層(厚さ70Å)とアンドープIn0.52Al
0.48As障壁層(厚さ30Å)とを300周期交互に積層させ
た構造からなるi-MQW層12と、n-In0.52Al0.48As(厚さ1
225Å)とn-In0.52(Al0.25Ga0.75)0.48As(厚さ1120
Å)とを40周期交互に積層させた構造からなるn-DBR層1
3とから構成されている。また、トンネルインターコネ
クト2′は、n++-In0.53Ga0.47As層20(厚さ0.1μm)
と、p++-In0.53Ga0.47As層21(厚さ0.1μm)とから構
成されている。さらにフォトダイオード3は、p-In0.52
Al0.48As層30(厚さ0.5μm)と、i-In0.53Ga0.47As層3
1(厚さ2μm)と、n-In0.52Al0.48As層32(厚さ0.5μ
m)とから構成されている。また、基板としては、n-In
P基板40(厚さ200μm)を用い、エピタキシャル成長に
は、MBE法を用いた。アレイの寸法,作製法は上記
(3)と同様である。また、入力光Pi,バイアス光Pb
もに波長1550nmの半導レーザ光を用いた。入力光Piは基
板の裏面から入射させ、その強度を0〜15mWの間で変化
させた。バイアス光Pbとしては強度10mWのレーザ光をス
ポット径50μm以下に絞り込み、素子表面の光入出力部
に入射させ、その反射光Poの強度をパワーメータにより
測定した。25Vの定電圧源を基板側を正極,素子側を負
極として接続した。Pi-Poにおいて、Pi=3.4mWで負論理
の閾値特性が現れ、消光比(PoH/PoL)は25:1,応答速度
は20nsであった。
(6)上記(4)のInP系素子。
第8図と同一構成の素子を下記の2つの材料で作製し
た。ただし、光ゲートアレイの動作波長(1.3〜1.5μ
m)の光はInP基板を透過するため、基板側の受光部に
おいて基板は剥離されていない。
[InGaAs/InP系] 反射モードMQW-pin構造光変調部1は、p+-In0.53Ga
0.47Asキャップ層10(厚さ0.1μm)と、p-InPクラッド
層11(厚さ0.5μm)と、アンドープIn0.53Ga0.47As井
戸層(厚さ80Å)とアンドープInP障壁層(厚さ30Å)
とを270周期交互に積層させた構造からなるi-MQW層12
と、n−InP(厚さ1222Å)とn-In0.63Ga0.37As0.8P0.2
(厚さ1130Å)とを40周期交互に積層させた構造からな
るn-DBR層13とから構成されている。また、HPT構造5
は、n-InPエミッタ層50(厚さ2μm)と、p-In0.53Ga
0.47Asベース層51(厚さ0.25μm)と、n-In0.53Ga0.47
Asコレクタ層52(厚さ4μm)とから構成されている。
また、基板としては、n-InP基板40(厚さ200μm)を用
い、エピタキシャル成長には、ガスソースMBE法を用い
た。アレイの寸法,作製法は上記(4)と同様である。
また、入力光Pi,バイアス光Pbともに波長1550nmの半導
レーザ光を用いた。入力光Piは基板の裏面から入射さ
せ、その強度を0〜300μWの間で変化させた。バイア
ス光Pbとしては強度10mWのレーザ光をスポット径50μm
以下に絞り込み、素子表面の光入出力部に入射させ、そ
の反射光Poの強度をパワーメータにより測定した。25V
の定電圧源を基板側に正極,素子側を負極として接続し
た。Pi-Po特性において、Pi=180μWで負論理の閾値特
性が現れ、消光比(PoH/PoL)は20:1,応答速度は10nsで
あった。
[InGaAs/InAlAs系] 反射モードMQW-pin構造光変調部1は、p+-In0.53Ga
0.47Asキャップ層10(厚さ0.1μm)と、p-In0.52Al
0.48Asクラッド層11(厚さ0.5μm)と、アンドープIn
0.53Ga0.47As井戸層(厚さ70Å)とアンドープIn0.52Al
0.48As障壁層(厚さ30Å)とを300周期交互に積層させ
た構造からなるi-MQW層12と、n-In0.52Al0.48As(厚さ1
225Å)とn-In0.52(Al0.25Ga0.75)0.48As(厚さ1120
Å)とを40周期交互に積層させた構造からなるn-DBR層1
3とから構成されている。また、HPT構造5は、n-In0.52
Al0.48Asエミッタ層50(厚さ2μm)と、p-In0.53Ga
0.47Asベース層51(厚さ0.25μm)と、n-In0.53Ga0.47
Asコレクタ層52(厚さ4μm)とから構成されている。
また、基板としては、n-InP基板40(厚さ200μm)を用
い、エピタキシャル成長には、MBE法を用いた。アレイ
の寸法,作製法は上記(3)と同様である。また、入力
光Pi,バイアス光Pbともに波長1520nmの半導レーザ光を
用いた。入力光Piは基板の裏面から入射させ、その強度
を0〜300μWの間で変化させた。バイアス光Pbとして
は強度10mWのレーザ光をスポット径50μm以下に絞り込
み、素子表面の光入出力部に入射させ、その反射光Po
強度をパワーメータにより測定した。25Vの定電圧源を
基板側を正極,素子側を負極として接続した。Pi-Po
性において、Pi=180μWで負論理の閾値特性が現れ、
消光比(PoH/PoL)は25:1,応答速度は10nsであった。
以上の具体例において、下記を変更した構造も可能で
ある。
(1)n型基板の代わりにp型基板を用い、各層の伝導
型を全て反転させた構造。
(2)第10図に一例を示したようにMQW-pin構造光変調
部と、フォトダイオードもしくはHPT構造の積層順序と
を反転させた構造。
(3)i-MQW層にGaAs/InGaAsもしくはAlGaAs/InGaAsを
用い、DBR層にAlAs/GaAsを用い、受光部にInGaAspinダ
イオードもしくはHPT構造を用いて0.95μm帯で駆動さ
せる光ゲートアレイ。
(4)受光部が下記の素子。
pnp構造のフォトトランジスタ。
i-MQW層を含むpinフォトダイオード。
ベース−コレクタ間にi-MQW層を含むHPT構造。
(5)基板にSi基板を用い、ヘテロエピタキシャル成長
によりGaAs系もしくはInP系の層構成を形成した素子。
[発明の効果] 以上、説明したように本発明による光ゲートアレイに
よれば、消光比30:1以上の多重量子井戸(MQW)‐pin構
造を用いていることにより、複数の光ゲートを直列に配
置してカスケータブルに動作させるためには、従来素子
のように2つのpin構造間でスイッチング動作させる必
要がなく、単一のpin構造を用いた簡単な構成で可能で
ある。また、入力光とバイアス光は基板を境にそれぞれ
反対側から照射すれば良く、吸収が簡単である。このこ
とは、2つの光の2次元パターンの間で論理演算を行う
場合、それぞれのパターンを光ゲートアレイの両面に投
射させるだけで良く、高精度で複雑な光学系を必要とし
ない。さらに本発明による光ゲートアレイでは、受光部
と変調部とは垂直積層されており、それぞれの層構成を
任意に選べるため、例えば正負両論理のゲート動作が可
能であるとともに受光部をフォトトランジスタ構造とす
ることにより、微弱光により大強度のバイアス光のオ
ン,オフが可能となるなどの光入出力特性の設計自由度
が大きい。したがって本発明による光ゲートアレイを用
いることにより、複数の光の2次元情報間の論理演算を
簡単な構成で高速にかつ精度良く行うことができるなど
の極めて優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による光ゲートアレイの一実施例による
構成を説明する図、第2図は本発明に係わるMQW-pin変
調部の動作原理を説明する図、第3図は本発明による光
ゲートアレイの動作原理を説明する図、第4図は本発明
による光ゲートアレイの具体例を説明する受光部と変調
部との接続にトンネル接合を用いたGaAs系素子の断面
図、第5図は第4図に示す素子の光入出力特性を示す
図、第6図は本発明による光ゲートアレイの具体例を説
明する受光部と変調部との接続に中間電極を用いたGaAs
系素子の断面図、第7図は本発明による光ゲートアレイ
の具体例を説明するAlGaAsエピタキシャル基板を用いた
GaAs系素子の断面図、第8図〜第10図は本発明による光
ゲートアレイの具体例を説明する受光部にフォトトラン
ジスタ構造を用いたGaAs系素子の断面図、第11図は第8
図〜第10図で示した素子の光入出力特性を示す図、第12
図は従来素子の構造を説明する図である。 1……MQW-pin構造光変調部、10……p-GaAsキャップ
層、11……p-Al0.3Ga0.7Asクラッド層、12……i-Al0.3G
a0.7As/GaAsMQW層、13……n-DBR層、14……p-DBR層、15
……n-Al0.3Ga0.7Asクラッド層、2……トンネル接合
部、2′……トンネルインターコネクト、20……n++‐G
aAs層、21……p++‐GaAs層、22……n+‐GaAs層、23……
p+‐GaAs層、3……フォトダイオード、30……p-Al0.3G
a0.7As層、31……i-GaAs層、32……n-Al0.3Ga0.7As層、
4……半導体基板、4′……インターコネクト層、40…
…n-GaAs基板、41……n-Al0.15Ga0.85As基板、5……HP
T(ヘテロ接合フォトトランジスタ)構造、50……n-Al
0.3Ga0.7Asエミッタ層、51……p-GaAsベース層、52……
n-GaAsコクレタ層、6……電極、60……AuznNi円環状表
面電極、61……AuGeNi基板電極、62……AuCr接続電極、
63……AuCr中間電極、64……AuGeNi円環状電極、7……
絶縁層、70……SiN絶縁層、71……ポリイミド膜、72…
…SiN反射防止層、9……定電圧源。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−216628(JP,A) 特開 平1−179124(JP,A) 特開 平1−259579(JP,A) 特開 平2−103021(JP,A) 特表 昭63−501528(JP,A) Appl.Phys.Lett.,V ol.50 No.17(1987)p.1119− p.1121

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の光の2次元情報により第2の光の2
    次元情報を制御する光ゲートアレイにおいて、半導体基
    板上に第1の光の強度により電気出力が変化するpin構
    造もしくはpn接合型フォトダイオードと、前記電気出力
    により前記第1の光と同一波長の第2の光の光の反射強
    度を変化させる機能を有し、多重量子井戸構造をi層に
    含み、第1の光と同じ波長の光を反射する多重反射構造
    をp層もしくはn層に含むpin構造光変調部とが垂直に
    積層され、かつそれらが2次元的に配列されていること
    を特徴とする光ゲートアレイ。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光ゲートアレイにおいて、
    前記pin構造光変調部の多重量子井戸構造i層の残留キ
    ャリア濃度を1×1014cm-3以下とし、かつ前記多重量子
    井戸構造の障壁層の厚さを井戸層の厚さの半分以下とし
    たことを特徴とする光ゲートアレイ。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の光ゲートアレイに
    おいて、前記フォトダイオードとpin構造光変調部との
    電気的接続に高濃度ドープp層とn層とからなるトンネ
    ル接合を用いたことを特徴とする光ゲートアレイ。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載の光ゲートアレイに
    おいて、前記フォトダイオードとpin構造光変調部との
    電気的接続に金属電極を用いたことを特徴とする光ゲー
    トアレイ。
  5. 【請求項5】請求項1,2,3または4記載の光ゲートアレ
    イにおいて、前記第1の光の強度により電気出力が変化
    するpin構造もしくはpn接合型フォトダイオードに代え
    てフォトトランジスタ構造を用いたことを特徴とする光
    ゲートアレイ。
  6. 【請求項6】請求項1,2,3,4または5記載の光ゲートア
    レイにおいて、前記第1の光と第2の光との両方が透過
    する半導体基板を用いたことを特徴とする光ゲートアレ
    イ。
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