JPH04213432A - 半導体光スイッチ - Google Patents

半導体光スイッチ

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JPH04213432A
JPH04213432A JP2406203A JP40620390A JPH04213432A JP H04213432 A JPH04213432 A JP H04213432A JP 2406203 A JP2406203 A JP 2406203A JP 40620390 A JP40620390 A JP 40620390A JP H04213432 A JPH04213432 A JP H04213432A
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JP
Japan
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light
semiconductor
semiconductor layer
layer
wavelength
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Pending
Application number
JP2406203A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhiko Susa
須佐信彦
Tokuro Omachi
大町督郎
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低いスイッチングエネ
ルギーと大きな消光比で動作する半導体光スイッチに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】化合物半導体材料として、AlGaAs
とGaAsを例にして、従来の半導体光スイッチの例を
、図6を参照して説明する。図6は、従来の半導体光ス
イッチの回路構成を示す図である。半導体素子はPin
 の積層構造を有するPin ダイオードであり、この
ダイオードは外部抵抗Rを介して逆バイアスされるよう
に電源に接続されている。ここで、i−MQW層は、不
純物をドープしない真性半導体、またはキャリア濃度が
n層またはp層より低く、かつ厚さが10nm程度のA
lGaAsとGaAsを交互に多層積層した、いわゆる
多重量子井戸層である。図7(a) は、MQW に印
加された電界強度をパラメータとした、Al0.3Ga
0.7As(5nm) /GaAs (2.8nm)か
らなる多重量子井戸層の光吸収率の波長依存性を示す図
である。言うまでもなく、光吸収率が小さい波長で透過
光強度が強い。すなわち、同図から明らかなように、電
界強度が大きいほど光吸収のピーク波長が長波長側にシ
フトする。この性質を利用して光スイッチを動作させる
。以下に動作原理を説明する。
【0003】制御光の波長を850nm 、読み出し光
の波長を860nm に設定する。Pin ダイオード
に印加されている電圧は逆バイアス状態なので、制御光
が照射されない状態では流れる電流は無視できる。従っ
て、外部抵抗Rによる電圧降下が小さいので、直接、電
源電圧がPin ダイオードに加わるため、i−MQW
 層中の電界強度は大きい。この時の多重量子井戸層に
おける光吸収率は図7(a) の点線で表わされる。次
に、波長850nm の制御光を入射すると、i−MQ
W 層に吸収され光電流が流れる。このため、抵抗Rに
よる電圧降下が大きくなり、Pin ダイオードに加わ
る電圧が下がる。この結果、i−MQW 層の電界強度
が下がり、制御光に対する光吸収率がますます増加する
ので、一層大きな電流が流れ、光吸収率が増加する。最
終的に、i−MQW 層における光吸収特性は、図7(
a) の実線に示すようになる。このように制御光と光
吸収率は一種の正帰還の関係にあり、図7(b) に示
すように制御光強度とその透過光強度の関係は双安定動
作をする。また、一たんスイッチをオンした後、制御光
強度を図7(b) のPcに保つと、オン状態が保持さ
れる。
【0004】読み出し光の波長を860nm に選ぶと
、読み出し光の透過強度は、制御光強度の変化に応じて
図7(c) に示すように双安定的に変化する。すなわ
ち、読み出し光の強状態と弱状態を、それぞれ、オン、
オフ状態に対応させることによって、光スイッチング動
作が実現される。制御光と読み出し光の波長を変える利
点は、読み出し光の波長を制御光の波長よりも長くした
方が、そのオン、オフの消光比が大きくなるからである
【0005】この素子の応答速度は、Pin ダイオー
ドの容量Cと負荷抵抗Rの積であるCR時定数で決まる
。負荷抵抗Rが一般に数十MΩと大きいので、100 
μm 径の素子の応答速度はμsec オーダである。 動作光エネルギーは3pJ程度で、電子デバイスの1f
Jと比較して大きい。 また読み出し光強度のオン−オフ比も高々数dBと小さ
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、素子構造を
改良することによって、前記従来の半導体光スイッチの
欠点を取り除き、消光比が大きく、動作光エネルギーが
少ない半導体光スイッチを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体光スイッ
チは、動作光エネルギーを低減するため、増幅機構のあ
るトランジスタ構造、またはサイクリスタ構造の中に光
吸収層として作用するi−MQW 層を組み込み、さら
に消光比を大きくするために、読み出し光に対して反射
鏡として作用するn−DBR (Distribute
d Bragg Reflector :  分布ブラ
ッグ型反射鏡)を組み込む。
【0008】
【実施例】以下、本発明の半導体光スイッチのトランジ
スタ構造およびサイリスタ構造の実施例を、図1〜図5
を用いて詳細に説明する。半導体として、代表的なAl
GaAsおよびGaAs系材料を例にとって説明するが
、本発明の主旨を損なわない範囲で他の半導体材料を用
い、かつ改良を行うことができることは言うまでもない
【0009】図1は、本発明の実施例1のヘテロ接合フ
ォトトランジスタ (HPT)構造の回路構成を示す図
であって、1はワイドエネルギーギャップのn−Al0
.3Ga0.7Asからなるエミッタ、2はp−Alx
 Ga1−x Asからなるベースである。x、すなわ
ちAlの組成は、エミッタ・ベース接合から離れるにし
たがって、エネルギーバンドギャップが減少するように
する。xをこのように変化させると、よく知られている
ようにベース中の内部電界が発生し、エミッタから注入
される電子ベース中で加速され応答速度が速くなる。3
はi−MQW 層であって、Al0.3Ga0.7As
(5nm厚) とGaAs(2.8nm厚) を交互に
50層積層したもので、コレクタ・ベース間の電圧が加
わる層であり、また光吸収層として作用する。4はこの
i−MQW 層3に隣接し、n−AlGaAs/GaA
sから構成されるn−DBR である。4を構成するA
lGaAsとGaAsの厚さは、読み出し光の波長の4
分の1であり、読み出し光に対して完全反射鏡として作
用するようにする。この実施例では、読み出し光の波長
として860nm を選び、Al0.3Ga0.7As
(厚さ63nm) /AlAs (厚さ73.1nm)
 を10対積層してn−DBR を形成した。
【0010】動作原理は、図7(a) を用いて説明し
た従来の半導体光スイッチの場合とほぼ同じである。動
作に際しては、エミッタ・コレクタ間は図1に示すよう
なバイアスにする。この時、ベース・コレクタ間に逆バ
イアスが加わっているので、i−MQW 層に大きな電
界が加わっている。制御光を入射すると、i−MQW 
層で光が吸収されて、電子・正孔対を発生する。電子は
光電流として、外部回路を流れ、外部抵抗Rにより電圧
降下を生じ、i−MQW 層の電界強度が下がる。この
作用は正帰還的に作用して、光吸収率がさらに増加する
ことは、従来の半導体光スイッチと同様である。一方、
正孔は、図2のエネルギーバンド図に示すように、ベー
スに蓄積され、この結果、エミッタとベース間の障壁の
高さが低下して、多くの電子がエミッタからベースに注
入される、いわゆる、トランジスタ動作が生ずる。した
がんて、光励起により生成された電子より多くの電子が
流れる。このことは、増幅作用があることを意味する。 一般に数十倍以上の増幅率がとれる。この分、制御光エ
ネルギーを数十分の一に小さくできる。
【0011】読み出し光で、トランジスタの電気的オン
−オフ状態を光学的に検出する方法を説明する。例えば
、読み出し光の波長を図7(a) の時と同様に、86
0nm に選ぶと、i−MQW 層の電界強度が大きい
時は吸収される。電界強度が小さいときは、i−MQW
 層で吸収されずに透過する。i−MQW 層を透過し
た読み出し光は、n−DBR で反射されて再び入射光
側に戻り、オン状態を示す強い光信号となる。読み出し
光がi−MQW 層に吸収される場合、i−MQW 層
で吸収されて微弱になった読み出し光は、DBR で反
射され再びi−MQW 層で吸収されるので、オフ状態
を示す出力信号は極めて微弱なものとなる。従って、素
子の電気的オン−オフ状態が、読み出し光強度の強弱に
対応する。このことは、制御光によりトランジスタを電
気的にオン、オフさせることにより、読み出し光(信号
光)強度をオン(強)、オフ(弱)させる、すなわち光
スイッチ動作させることができることを意味する。ここ
でオン−オフ時の消光比はDBR が無いときより大き
くなる。
【0012】以上、読み出し光と制御光の波長が異なる
場合を説明したが、同じ波長を用いてもよい。すなわち
850nm の光に対しても、DBRはほぼ完全反射鏡
として作用するので、読み出し光と制御光の波長が85
0nm の時は、制御光もn−DBR で反射されて、
2回i−MQW 層を通過し吸収される。このため、よ
り少ない制御光のパワーでこの半導体素子をオン−オフ
させることが可能である。また、この半導体素子のトラ
ンジスタが電気的にオフのときに、読み出し光の反射強
度が相対的に強くなり、トランジスタが電気的にオンの
ときには、読み出し光の反射強度が小さい。つまり、読
み出し光に対してインバータ動作をする。図3は、本発
明の実施例2のサイリスタ構造の回路構成を示す図であ
る。動作原理と構造は、図1のトランジスタ構造の場合
とほぼ同じで、図1のトランジスタの5を構成するn−
GaAsの代わりに、6を構成するp−GaAsとし、
npinp 型のサイリスタを構成している。
【0013】以下、動作原理を簡単に説明する。i−M
QW 層およびDBR 層の組成、厚さは、図1のトラ
ンジスタと同じである。また制御光、読み出し光の波長
の関係は図7(a) に示す通りとする。制御光はi−
MQW 層に吸収され、電子・正孔対が生成される。こ
れらの電子、正孔は、それぞれ図4のエネルギーバンド
図に示すように、n−DBR4、p−Alx Ga1−
x As2に蓄積され、n−Al0.3Ga0.7As
1 、p−GaAs6 からの電子、正孔注入に対する
障壁高さが低くなる。この結果、電子、正孔の注入が促
進される。これら注入された電子・正孔は、n−DBR
 、p−Alx Ga1−x Asに蓄積され、さらに
障壁を低下させるという、一種の正帰還的作用をする。 従って、サイリスタ型でも、増幅作用が存在するので、
制御光エネルギーを低減できる。通常、増幅率は、数十
倍以上とれるので、この分、制御光エネルギーが低くで
きる。この場合も、反射鏡(DBR) のため、消光比
が大きく取れる利点がある。サイリスタ型の電圧・電流
特性を図5に示す。制御光入射により、スイッチング電
圧が低下する。すなわちバイアス電圧を適当にすると、
制御光入射で素子を電気的オフ状態からオン状態にスイ
ッチできる。読み出し光による読み出しもトランジスタ
型と同様である。
【0014】以上の説明では、制御光と読み出し光の波
長が異なっていたが、同じにしてもよい。すなわち85
0nm の光に対してもDBR はほぼ完全反射鏡とし
て作用するので読み出し光と制御光の波長が850nm
 のときは、制御光もn−DBR で反射され、i−M
QW 層を2回通過し、この間にi−MQW 層で2回
吸収される。このため、より少ない制御光パワーでこの
素子をオン、オフさせることも可能である。この時、サ
イリスタの電気的なオン、オフ状態に対して読み出し光
の強弱関係が逆になるので、インバータ動作になる。
【0015】またバイアス電圧を適当に選んだとき、制
御光をゲート光、読み出し光を信号光と考え、ゲート光
と信号光を同時に入射させた時にのみサイリスタをオン
させる動作モードも可能である。
【0016】なお言うまでもなく、サイリスタ型の特徴
は、一たん電気的にオンにすると、電源をオフしない限
り、オン状態が保持される、つまりメモリー機能がある
。以上の実施例では、AlGaAs/GaAsを例にあ
げたが、InP 基板上のInGaAs/InGaAs
、InGaAs(P) /InP などの格子整合系や
GaAs/InGaAs格子不整合系の材料の組合せで
もよい。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体光
スイッチは、npinトランジスタおよびnpinp 
サイタスタに、i−MQW 層(光吸収層)およびn−
DBR (反射鏡)を設けると、増幅作用があるので、
制御光エネルギーを少なくとも数十分の一に低減でき、
DBR により光が、i−MQW 層を2回透過するの
で、消光比が大きくとれる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のトランジスタ型半導体光ス
イッチの回路構成を示す図である。
【図2】本発明の実施例1の半導体光スイッチのエネル
ギーバンド図である。
【図3】本発明の実施例2のサイリスタ型半導体光スイ
ッチの回路構成を示す図である。
【図4】本発明の実施例2の半導体光スイッチの逆バイ
アス時のエネルギーバンド図である。
【図5】本発明の実施例2の半導体光スイッチの電流・
電圧特性図である。
【図6】従来の半導体光スイッチの回路構成を示す図で
ある。
【図7】(a)は、多重量子井戸層(i−MQW 層)
の吸収スペクトルを示す図であり、 (b)は、制御光強度と制御光の透過強度を示す図であ
り、 (c)は、制御光強度と読み出し光出力(反射光)を示
す図である。
【符号の説明】
1  n−Al0.3Ga0.7As 2  p−Alx Ga1−x As 3  i−MQW 層(多重量子井戸層)4  n−D
BR  5  n−GaAs 6  p−GaAs 7  n側電極 8  p側電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  第1の導電型を有する第1の半導体層
    (1) と、第1の導電型とは逆の第2の導電型を有す
    る第2の半導体層(2) と、第1または第2の導電型
    のいずれかを与える不純物を意図的に添加しないか、ま
    たは他の層のキャリア濃度より低い多重量子井戸層(3
    ) と、第1と同じ導電型を有する第3の半導体層(4
    ) および第4の半導体層(5) とが、これらの順に
    積層されている半導体積層体と、該半導体積層体の第1
    の半導体層(1) に設けた電極端子と、該半導体積層
    体の第4の半導体層(5) に設けた電極端子を有し、
    かつ該半導体積層体が第1の半導体層(1) の主面と
    垂直な面に光入射面を有し、第1の波長の制御光により
    、第2の波長の読み出し光を制御する半導体光スイッチ
    において、第1の波長の光に対して上記多重量子井戸層
    (3) が吸収性を有し、第2の波長の光に対して該半
    導体積層体の上記第1の半導体層(1) 、第2の半導
    体層(2) が透過性を有し、上記多重量井戸層(3)
     が吸収性を有し、上記第3の半導体層(4) が、上
    記第2の波長の光に対する反射層であることを特徴とす
    る半導体光スイッチ。
  2. 【請求項2】  第1の導電型を有する第1の半導体層
    (1) と、第1の導電型とは逆の第2の導電型を有す
    る第2の半導体層(2) と、第1または第2の導電型
    のいずれかを与える不純物を意図的に添加しないか、ま
    たは他の層のキャリア濃度より低い多重量子井戸層(3
    ) と、第1と同じ導電型を有する第3の半導体層(4
    ) と、第2の半導体と同じ導電型を有する第4の半導
    体層(6) とが、これらの順に積層されている半導体
    積層体と、該半導体積層体の第1の半導体層(1) に
    設けられた電極端子と、該半導体積層体の第4の半導体
    層(6) に設けた電極端子を有し、かつ該半導体積層
    体が第1の半導体層(1) の主面と垂直な面に光入射
    面を有し、第1の波長の制御光により、第2の波長の読
    み出し光を制御する半導体光スイッチにおいて、第1の
    波長の光に対して上記多重量子井戸層(3)が吸収性を
    有し、第2の波長の光に対して該半導体積層体の上記第
    1の半導体層(1) 、第2の半導体層(2) が透過
    性を有し、上記多重量子井戸層(3) が吸収性を有し
    、上記第3の半導体層(4) が、上記第2の波長の光
    に対する反射層であることを特徴とする半導体光スイッ
    チ。
JP2406203A 1990-12-07 1990-12-07 半導体光スイッチ Pending JPH04213432A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5457386A (en) * 1991-11-26 1995-10-10 Hitachi, Ltd. Multiple-coil adopting a quadrature detection method applied thereto and a signal processing circuit employing the same in an MRI apparatus in a vertical magnetic system
US5677552A (en) * 1992-04-23 1997-10-14 Nec Corporation Optical control circuit for an optical pnpn thyristor

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