JPH0519323A - 光メモリーアレイ - Google Patents
光メモリーアレイInfo
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- JPH0519323A JPH0519323A JP19832791A JP19832791A JPH0519323A JP H0519323 A JPH0519323 A JP H0519323A JP 19832791 A JP19832791 A JP 19832791A JP 19832791 A JP19832791 A JP 19832791A JP H0519323 A JPH0519323 A JP H0519323A
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- Japan
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- light
- layer
- pin
- mqw
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 消光比が大きく、高速な応答速度を有し、か
つ入力光強度がゼロになったときもメモリーを可能にす
る。 【構成】 半導体基板1上に入力光Pinを照射すること
により電気出力が変化するフォトトランジスタ2と、電
気出力によりバイアス光Pbiasの反射率が変化する機能
を有し、かつ多重量子井戸構造をi層に含むMQW−p
in変調器3とが垂直に積層された構造からなり、フォ
トトランジスタ2とMQW−pin変調器3とが電気的
に並列に接続され、かつ直列に負荷抵抗7と定電圧源と
が接続される。
つ入力光強度がゼロになったときもメモリーを可能にす
る。 【構成】 半導体基板1上に入力光Pinを照射すること
により電気出力が変化するフォトトランジスタ2と、電
気出力によりバイアス光Pbiasの反射率が変化する機能
を有し、かつ多重量子井戸構造をi層に含むMQW−p
in変調器3とが垂直に積層された構造からなり、フォ
トトランジスタ2とMQW−pin変調器3とが電気的
に並列に接続され、かつ直列に負荷抵抗7と定電圧源と
が接続される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光信号により駆動およ
び制御される光メモリーアレイに関するものである。
び制御される光メモリーアレイに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光メモリーアレイは、光信号処理や光情
報処理のキーデバイスとしてその開発が非常に望まれて
いる。従来、この種の素子としては、例えば文献「アプ
ライド・フィジックス・レターズ52巻,1419頁」
に見られるように同一半導体基板上に形成された2つの
多重量子井戸(MQW)pin型光変調器を外部電極に
より直列に接続し、かつその両端に定電圧源を接続した
構成を有し、第1のpin型光変調器の光入力強度によ
り、第2のpin型光変調器に照射された光の透過光を
変化させる機能を持つ「シンメトリック・シード(S−
SEED)」と呼ばれる素子が提案されている。この素
子では、量子閉じ込めシュタルク効果(QCSE)によ
り、一定強度でバイアスされた光の透過光をそれと同一
波長の入力光により制御することができる。
報処理のキーデバイスとしてその開発が非常に望まれて
いる。従来、この種の素子としては、例えば文献「アプ
ライド・フィジックス・レターズ52巻,1419頁」
に見られるように同一半導体基板上に形成された2つの
多重量子井戸(MQW)pin型光変調器を外部電極に
より直列に接続し、かつその両端に定電圧源を接続した
構成を有し、第1のpin型光変調器の光入力強度によ
り、第2のpin型光変調器に照射された光の透過光を
変化させる機能を持つ「シンメトリック・シード(S−
SEED)」と呼ばれる素子が提案されている。この素
子では、量子閉じ込めシュタルク効果(QCSE)によ
り、一定強度でバイアスされた光の透過光をそれと同一
波長の入力光により制御することができる。
【0003】図10は上述した素子の構成および特性を
説明する図である。図10(a)に要部断面図で示すよ
うにp−AlGaAs層101,i−MQW層102,
n−AlGaAs層103で構成されるMQW−pin
構造1001がip−AlGaAs絶縁層110を介し
てGaAs基板120上に積層されている。第1のpi
n構造1001のn−AlGaAs層103と第2のp
in構造1002のp−AlGaAs層101とが絶縁
層130を介して電極140により接続されている。な
お、150は定電圧源である。
説明する図である。図10(a)に要部断面図で示すよ
うにp−AlGaAs層101,i−MQW層102,
n−AlGaAs層103で構成されるMQW−pin
構造1001がip−AlGaAs絶縁層110を介し
てGaAs基板120上に積層されている。第1のpi
n構造1001のn−AlGaAs層103と第2のp
in構造1002のp−AlGaAs層101とが絶縁
層130を介して電極140により接続されている。な
お、150は定電圧源である。
【0004】このような構成において、受光部としての
第1のpin構造1001に入射される入力光をPin,
光変調部としての第2のpin構造1002に入射され
るバイアス光をPbias,その透過光をPoutとすると、P
in−Pout特性は図10(b)に示すように正論理型の
双安定特性が表れる。
第1のpin構造1001に入射される入力光をPin,
光変調部としての第2のpin構造1002に入射され
るバイアス光をPbias,その透過光をPoutとすると、P
in−Pout特性は図10(b)に示すように正論理型の
双安定特性が表れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
素子では次の3つの問題があった。光変調部の消光比
が低いため、光学処理系が複雑となる。受光部に電流
増幅作用がないため、応答速度が遅くなる。入力光強
度がゼロになったときにメモリーができない。
素子では次の3つの問題があった。光変調部の消光比
が低いため、光学処理系が複雑となる。受光部に電流
増幅作用がないため、応答速度が遅くなる。入力光強
度がゼロになったときにメモリーができない。
【0006】したがって本発明は、上述した従来の問題
を解決するためになされたものであり、その目的は、消
光比が大きく、高速な応答速度を有し、かつ入力光の光
強度がゼロになった時もメモリーを可能にする光メモリ
ーアレイを提供することにある。
を解決するためになされたものであり、その目的は、消
光比が大きく、高速な応答速度を有し、かつ入力光の光
強度がゼロになった時もメモリーを可能にする光メモリ
ーアレイを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明は、半導体基板上に入力光を照射するこ
とにより電気出力が変化する受光部と、電気出力により
バイアス光の反射率が変化する機能を有しかつ多重量子
井戸構造をi層を含むMQW−pin構造からなる光変
調部と、受光部と光変調部との間に導伝性を有しかつバ
イアス光を一定の透過率で受光部に通過させる機能を有
する半導体多層膜とが垂直に積層された構造とからな
り、受光部と光変調部とが電気的に並列に接続され、さ
らにこれと直列に負荷抵抗と定電圧源とが接続された構
造を有している。
るために本発明は、半導体基板上に入力光を照射するこ
とにより電気出力が変化する受光部と、電気出力により
バイアス光の反射率が変化する機能を有しかつ多重量子
井戸構造をi層を含むMQW−pin構造からなる光変
調部と、受光部と光変調部との間に導伝性を有しかつバ
イアス光を一定の透過率で受光部に通過させる機能を有
する半導体多層膜とが垂直に積層された構造とからな
り、受光部と光変調部とが電気的に並列に接続され、さ
らにこれと直列に負荷抵抗と定電圧源とが接続された構
造を有している。
【0008】
【作用】本発明における光メモリーアレイにおいては、 i−MQW層の厚さは、空乏化し得る限度いっぱいま
で厚くしてある。 i−MQW層の障壁層の厚さを井戸層の半分以下に薄
くすることにより、井戸層の総称、すなわち実効的な吸
収長を長くしている。 p層またはn層をDBR(ディストリビューテッド・
ブラッグ・リフレクタ)構造とすることにより、実効的
な吸収長を2倍としている。これらの構造上の特徴によ
り、高コントラストが得られる。また、受光部に電流増
幅作用を有するフォトトランジスタを用いることによ
り、低入力強度で高速応答する。また、バイアス光の一
部を受光部に透過させることにより、メモリー機能を持
たせているため、入力光がなくなってもメモリー状態を
保持できる。さらにリセットがバイアス光を切ることの
みで簡単に行える。
で厚くしてある。 i−MQW層の障壁層の厚さを井戸層の半分以下に薄
くすることにより、井戸層の総称、すなわち実効的な吸
収長を長くしている。 p層またはn層をDBR(ディストリビューテッド・
ブラッグ・リフレクタ)構造とすることにより、実効的
な吸収長を2倍としている。これらの構造上の特徴によ
り、高コントラストが得られる。また、受光部に電流増
幅作用を有するフォトトランジスタを用いることによ
り、低入力強度で高速応答する。また、バイアス光の一
部を受光部に透過させることにより、メモリー機能を持
たせているため、入力光がなくなってもメモリー状態を
保持できる。さらにリセットがバイアス光を切ることの
みで簡単に行える。
【0009】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は本発明による光メモリーアレイの構造
を示す断面図である。また、図2〜図4はその動作原理
および特性を説明する図である。さらに図5〜図9はそ
の層構成および光メモリー特性の具体例を説明する図で
ある。図1において、n型半導体基板1上にn−エミッ
タ層21,p−ベース層22,n−コレクタ層23で形成
されるnpn構造からなるフォトトランジスタ2と、n
−DBR層31,i−MQW層32,p層33からなるM
QW−pin変調器3とが積層された構造を有してい
る。n−型半導体基板1およびMQW−pin変調器3
の表面側には、それぞれAuGeNi電極4およびAu
ZnNi電極5が形成され、電気的に接地されている。
また、MQW−pin変調器3のn−DBR層31上に
はAuGeNi電極6が形成されており、このAuGe
Ni電極6は負荷抵抗7を介して図示しない定電圧源の
+側に接続されている。なお、8は無反射コーティーン
グ層である。
説明する。図1は本発明による光メモリーアレイの構造
を示す断面図である。また、図2〜図4はその動作原理
および特性を説明する図である。さらに図5〜図9はそ
の層構成および光メモリー特性の具体例を説明する図で
ある。図1において、n型半導体基板1上にn−エミッ
タ層21,p−ベース層22,n−コレクタ層23で形成
されるnpn構造からなるフォトトランジスタ2と、n
−DBR層31,i−MQW層32,p層33からなるM
QW−pin変調器3とが積層された構造を有してい
る。n−型半導体基板1およびMQW−pin変調器3
の表面側には、それぞれAuGeNi電極4およびAu
ZnNi電極5が形成され、電気的に接地されている。
また、MQW−pin変調器3のn−DBR層31上に
はAuGeNi電極6が形成されており、このAuGe
Ni電極6は負荷抵抗7を介して図示しない定電圧源の
+側に接続されている。なお、8は無反射コーティーン
グ層である。
【0010】このような構成において、入力光Pin は
n型半導体基板1側より入射され、出力光PoutはMQ
W−pin変調器3に照射されたバイアス光Pbiasの反
射光として取り出される。また、高コントラスト化のた
めにp層33の表面に無反射コーティング層8を形成し
て表面での反射を抑えている。
n型半導体基板1側より入射され、出力光PoutはMQ
W−pin変調器3に照射されたバイアス光Pbiasの反
射光として取り出される。また、高コントラスト化のた
めにp層33の表面に無反射コーティング層8を形成し
て表面での反射を抑えている。
【0011】なお、図1において、各層の伝導性を全て
反転させた構造でも可能である。また、n型半導体基板
1上にMQW−pin変調器3,フォトトランジスタ2
の順に積層した構造でも可能である。
反転させた構造でも可能である。また、n型半導体基板
1上にMQW−pin変調器3,フォトトランジスタ2
の順に積層した構造でも可能である。
【0012】次にこのように構成される光メモリーアレ
イの動作原理を説明するためにまずMQW−pin変調
器3の動作原理を図2を用いて説明する。図2(a)は
MQW−pin構造に逆バイアス電圧Vを印加したとき
のi層の吸収スペクトルの変化示す。量子閉じ込めシュ
タルク効果(QCSE)により、吸収端付近に現れる励
起子吸収ピークが、逆バイアス電圧Vの増加とともに長
波長側にシフトする。この効果により、反射スペクトル
(n層がDBR構造の場合)における吸収ディップも、
図2(b)に示すように逆バイアス電圧Vの増加ととも
に長波長側にシフトする。ここで、ゼロバイアス時(V
=0)の励起子吸収波長λ1における出力光Poutの光強
度および吸収係数αの電圧依存性を図2(c)に示す。
出力光Poutの強度は電圧が増加するにつれて減少し、
吸収係数αはその反対に増加している。
イの動作原理を説明するためにまずMQW−pin変調
器3の動作原理を図2を用いて説明する。図2(a)は
MQW−pin構造に逆バイアス電圧Vを印加したとき
のi層の吸収スペクトルの変化示す。量子閉じ込めシュ
タルク効果(QCSE)により、吸収端付近に現れる励
起子吸収ピークが、逆バイアス電圧Vの増加とともに長
波長側にシフトする。この効果により、反射スペクトル
(n層がDBR構造の場合)における吸収ディップも、
図2(b)に示すように逆バイアス電圧Vの増加ととも
に長波長側にシフトする。ここで、ゼロバイアス時(V
=0)の励起子吸収波長λ1における出力光Poutの光強
度および吸収係数αの電圧依存性を図2(c)に示す。
出力光Poutの強度は電圧が増加するにつれて減少し、
吸収係数αはその反対に増加している。
【0013】図3(a)は図1の等価回路を示したもの
である。バイアス光PbiasはMQW−pin変調器3に
入射され、入力光Pinはフォトトランジスタ2に入射す
る。バイアス光Pbiasのn−DBR層31からフォトト
ランジスタ2への透過光PtrはMQW−pin変調器3
に印加される電圧をV,吸収係数をα,DBRミラーの
反射率をRとすると、次式で表される。 Ptr=(1−R)・Pbias・exp{−α(V)L}
である。バイアス光PbiasはMQW−pin変調器3に
入射され、入力光Pinはフォトトランジスタ2に入射す
る。バイアス光Pbiasのn−DBR層31からフォトト
ランジスタ2への透過光PtrはMQW−pin変調器3
に印加される電圧をV,吸収係数をα,DBRミラーの
反射率をRとすると、次式で表される。 Ptr=(1−R)・Pbias・exp{−α(V)L}
【0014】図3(b)は入力光Pinがゼロでバイアス
光Pbiasのみを入射した場合のMQW−pin変調器3
とフォトトランジスタ2とのそれぞれのI−V曲線を点
線で両方合わせたものを実線で表している。バイアス光
Pbiasはゼロバイアス時のエキシトンピーク波長より長
波長側(図2のλ1)に設定した場合である。図2
(c)に見られるように吸収係数が電圧が増加するにし
たがって増加するためにフォトトランジスタ2への漏れ
光は電圧の増加とともに減少し、電流も減少する。
光Pbiasのみを入射した場合のMQW−pin変調器3
とフォトトランジスタ2とのそれぞれのI−V曲線を点
線で両方合わせたものを実線で表している。バイアス光
Pbiasはゼロバイアス時のエキシトンピーク波長より長
波長側(図2のλ1)に設定した場合である。図2
(c)に見られるように吸収係数が電圧が増加するにし
たがって増加するためにフォトトランジスタ2への漏れ
光は電圧の増加とともに減少し、電流も減少する。
【0015】図3(c)は入力光Pinの光強度を変化さ
せた場合のMQW−pin変調器3とフォトトランジス
タ2との両方を合わせたI−V曲線を示している。ま
た、同時に負荷抵抗7と電源電圧とを合わせて考えたと
きのI−V曲線も実線と点線との2種類を示している。
まず、負荷抵抗7の抵抗値が大きな実線の場合を考え
る。この場合、バイアス光Pbias光の光強度が一定で入
力光Pinの光強度がゼロの場合は動作点は点aにあり、
MQW−pin変調器3には大きな電圧が印加されてい
る。したがって出力光Poutの光強度は極めて小さい。
入力光Pinの光強度をP2まで大きくすると、動作点は
点cまで動くが、このとき、出力光Poutの変化も小さ
いために余り見られない。しかし、入力光Pinの光強度
がP2を超えた場合には、動作点は点cから点dに移
り、出力光Poutは急激に大きくなる。さらに入力光Pi
nの光強度を増加させても動作点は点dのままであるか
ら出力光Poutの光強度は変化しない。次に入力光Pin
をゼロに戻した場合も動作点は点dのままであるから、
出力光Poutの光強度は大きいままメモリーされる。こ
のとき、入出力特性を図4の実線で示している。図4に
示されるように入力光Pinを切ってもメモリー状態が保
持されていることがわかる。この素子をリセットするに
はバイアス光Pbiasをゼロにすることにより動作点を点
hに移してやれば良い。また、負荷抵抗7の抵抗値を小
さいものに変えて図3(c)の点線のようにした場合の
入出力特性は図4の点線のようになる。
せた場合のMQW−pin変調器3とフォトトランジス
タ2との両方を合わせたI−V曲線を示している。ま
た、同時に負荷抵抗7と電源電圧とを合わせて考えたと
きのI−V曲線も実線と点線との2種類を示している。
まず、負荷抵抗7の抵抗値が大きな実線の場合を考え
る。この場合、バイアス光Pbias光の光強度が一定で入
力光Pinの光強度がゼロの場合は動作点は点aにあり、
MQW−pin変調器3には大きな電圧が印加されてい
る。したがって出力光Poutの光強度は極めて小さい。
入力光Pinの光強度をP2まで大きくすると、動作点は
点cまで動くが、このとき、出力光Poutの変化も小さ
いために余り見られない。しかし、入力光Pinの光強度
がP2を超えた場合には、動作点は点cから点dに移
り、出力光Poutは急激に大きくなる。さらに入力光Pi
nの光強度を増加させても動作点は点dのままであるか
ら出力光Poutの光強度は変化しない。次に入力光Pin
をゼロに戻した場合も動作点は点dのままであるから、
出力光Poutの光強度は大きいままメモリーされる。こ
のとき、入出力特性を図4の実線で示している。図4に
示されるように入力光Pinを切ってもメモリー状態が保
持されていることがわかる。この素子をリセットするに
はバイアス光Pbiasをゼロにすることにより動作点を点
hに移してやれば良い。また、負荷抵抗7の抵抗値を小
さいものに変えて図3(c)の点線のようにした場合の
入出力特性は図4の点線のようになる。
【0016】(具体例)本発明による光メモリーアレイ
の第1の実施例を図5に示す。図5はGaAs/AlG
aAsを用いた場合の光メモリーアレイの断面図であ
る。図5において、Siドープn−GaAs基板11
(厚さ350μm)上にn−Al0.3Ga0.7Asエミッ
タ層121(厚さ0.5μm),p−GaAsベース層
122(厚さ0.25μm)およびn−GaAsコレク
タ層123(厚さ4μm)を順に積層した構造からなる
フォトトランジスタ構造12と、このフォトトランジス
タ構造12上にn−AlAs層(厚さ71.5nm)と
n−Al0.3Ga0.7As層(厚さ62.9nm)とを交
互に7周期積層した構造からなるn−DBR層131,
アンドープGaAs井戸層(厚さ10nm)とアンドー
プAl0.3Ga0.7As障壁層(厚さ3nm)とを交互に
310周期積層した構造からなるi−MQW層132お
よびp−Al0.3Ga0.7Asクラッド層(厚さ0.5μ
m)133を順に積層した構造からなる反射モードMQ
Wpin変調器13と、この反射モードMQWpin変
調器13上にp−GaAsキャップ層14とを分子線エ
ピタキシャル成長法により形成した。なお、p型,n型
ドーパントには各々Be,Siを用いた。この成長ウエ
ハを図5のように加工した。p型電極15としてはAu
ZnNiを、n型電極16としてはAuGeNiをそれ
ぞれ用いて形成した。負荷抵抗としてはマイクロクリス
タルシリコン膜17をn−DBR層131上に1μm成
長することにより1KΩの負荷抵抗を構成した。このと
き、SiO2薄膜18を蒸着してi−MQW層132を保
護した。また、高コントラストを得るためにp−GaA
sキャップ層14上にARコーティング19を行ってい
る。
の第1の実施例を図5に示す。図5はGaAs/AlG
aAsを用いた場合の光メモリーアレイの断面図であ
る。図5において、Siドープn−GaAs基板11
(厚さ350μm)上にn−Al0.3Ga0.7Asエミッ
タ層121(厚さ0.5μm),p−GaAsベース層
122(厚さ0.25μm)およびn−GaAsコレク
タ層123(厚さ4μm)を順に積層した構造からなる
フォトトランジスタ構造12と、このフォトトランジス
タ構造12上にn−AlAs層(厚さ71.5nm)と
n−Al0.3Ga0.7As層(厚さ62.9nm)とを交
互に7周期積層した構造からなるn−DBR層131,
アンドープGaAs井戸層(厚さ10nm)とアンドー
プAl0.3Ga0.7As障壁層(厚さ3nm)とを交互に
310周期積層した構造からなるi−MQW層132お
よびp−Al0.3Ga0.7Asクラッド層(厚さ0.5μ
m)133を順に積層した構造からなる反射モードMQ
Wpin変調器13と、この反射モードMQWpin変
調器13上にp−GaAsキャップ層14とを分子線エ
ピタキシャル成長法により形成した。なお、p型,n型
ドーパントには各々Be,Siを用いた。この成長ウエ
ハを図5のように加工した。p型電極15としてはAu
ZnNiを、n型電極16としてはAuGeNiをそれ
ぞれ用いて形成した。負荷抵抗としてはマイクロクリス
タルシリコン膜17をn−DBR層131上に1μm成
長することにより1KΩの負荷抵抗を構成した。このと
き、SiO2薄膜18を蒸着してi−MQW層132を保
護した。また、高コントラストを得るためにp−GaA
sキャップ層14上にARコーティング19を行ってい
る。
【0017】二次アレイとして構成する場合は、各画素
のp型電極15間を第1のCr/Au電極20により接
続するとともにマイクロクリスタルシリコン膜17上に
形成したAl電極21間をポリイミド膜22上に配線し
た第2のCr/Au電極23により接続する。また、本
実施例では負荷抵抗としてマイクロクリスタルシリコン
膜17を用いたが、これ以外にも金属薄膜を用いること
も可能である。
のp型電極15間を第1のCr/Au電極20により接
続するとともにマイクロクリスタルシリコン膜17上に
形成したAl電極21間をポリイミド膜22上に配線し
た第2のCr/Au電極23により接続する。また、本
実施例では負荷抵抗としてマイクロクリスタルシリコン
膜17を用いたが、これ以外にも金属薄膜を用いること
も可能である。
【0018】図6はこのように構成された光メモリーア
レイの入出力特性を測定した結果を示したものである。
このような構成によると、入力光Pinの光強度よりも出
力光Poutの光強度が大きいという光増幅機能を持ち、
20dB以上の高コントラストを持っている。また、立
ち上がり時間も100μm径の試料で20nsと高速で
あった。
レイの入出力特性を測定した結果を示したものである。
このような構成によると、入力光Pinの光強度よりも出
力光Poutの光強度が大きいという光増幅機能を持ち、
20dB以上の高コントラストを持っている。また、立
ち上がり時間も100μm径の試料で20nsと高速で
あった。
【0019】図7は本発明による光メモリーアレイの第
2の実施例として負荷抵抗を構成する他の手段としてn
−DBR層131を分離して用いる構造を示してある。
上記第1の実施例との違いは、負荷抵抗としてマイクロ
クリスタルシリコン膜17や金属薄膜を用いずにn−D
BR層131をエッチングにより分離し、その内の一方
を抵抗層として用いている。この構造はn−GaAsコ
レクタ層123までエッチングすることにより分離され
たn−DBR層131間の段差はポリイミド膜24によ
り埋め込み、その上にSiO2薄膜18を蒸着してi−
MQW層132を保護した。この場合においても図6と
同様の効果が得られた。
2の実施例として負荷抵抗を構成する他の手段としてn
−DBR層131を分離して用いる構造を示してある。
上記第1の実施例との違いは、負荷抵抗としてマイクロ
クリスタルシリコン膜17や金属薄膜を用いずにn−D
BR層131をエッチングにより分離し、その内の一方
を抵抗層として用いている。この構造はn−GaAsコ
レクタ層123までエッチングすることにより分離され
たn−DBR層131間の段差はポリイミド膜24によ
り埋め込み、その上にSiO2薄膜18を蒸着してi−
MQW層132を保護した。この場合においても図6と
同様の効果が得られた。
【0020】図8に示した第3の実施例は第2の実施例
がn−DBR層131をエッチングにより除去したた
め、段差ができ、ポリイミド膜24で埋め込まれなけれ
ばならなかったの対してn−DBR層131の分離にプ
ロトンイオン打ち込みを用いて埋め込みの必要をなくし
た実施例である。プロトンイオンの打ち込みした部分
(図中25)は数十KΩ以上の高抵抗層となり、電気的
にn−DBR層131を二つに分離でき、図7と同様の
効果を持たせることができる。この場合においても図6
と同様の結果が得られた。
がn−DBR層131をエッチングにより除去したた
め、段差ができ、ポリイミド膜24で埋め込まれなけれ
ばならなかったの対してn−DBR層131の分離にプ
ロトンイオン打ち込みを用いて埋め込みの必要をなくし
た実施例である。プロトンイオンの打ち込みした部分
(図中25)は数十KΩ以上の高抵抗層となり、電気的
にn−DBR層131を二つに分離でき、図7と同様の
効果を持たせることができる。この場合においても図6
と同様の結果が得られた。
【0021】図9は本発明による光メモリーアレイの第
4の実施例を示す断面図である。本実施例は低抵抗n−
DBR層131にプロトンイオン打ち込みを行ってその
部分(図中26)を高抵抗化し、負荷抵抗として用いた
光メモリーアレイである。図8に示される実施例との違
いは、イオン打ち込みの面積とその深さとを小さくして
イオン打ち込みを行った部分の抵抗値を数十KΩ以下と
し、負荷抵抗として用いる。この場合もイオン打ち込み
の面積およびその深さを変えることで抵抗値を変えるこ
とができ、図6と同様の結果が得られた。n−DBR層
131 を高抵抗化する他の実施例としては、Be等のp
型ドーパントを拡散させて行うこともできる。
4の実施例を示す断面図である。本実施例は低抵抗n−
DBR層131にプロトンイオン打ち込みを行ってその
部分(図中26)を高抵抗化し、負荷抵抗として用いた
光メモリーアレイである。図8に示される実施例との違
いは、イオン打ち込みの面積とその深さとを小さくして
イオン打ち込みを行った部分の抵抗値を数十KΩ以下と
し、負荷抵抗として用いる。この場合もイオン打ち込み
の面積およびその深さを変えることで抵抗値を変えるこ
とができ、図6と同様の結果が得られた。n−DBR層
131 を高抵抗化する他の実施例としては、Be等のp
型ドーパントを拡散させて行うこともできる。
【0022】なお、上述した実施例では、GaAs/A
lGaAsで光メモリーを構成したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、InGaAs/InP,In
AlAs/InGaAs,GaAs/InGaAs等の
他の材料系にも適用できる。
lGaAsで光メモリーを構成したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、InGaAs/InP,In
AlAs/InGaAs,GaAs/InGaAs等の
他の材料系にも適用できる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明による光メモ
リーアレイによれば、フォトトランジスタの光増幅作用
とオン時間の高速性とを生かし、低入力光の光強度で高
速に光メモリーすることが可能になる。また、本発明に
よる光メモリーアレイによれば、消光比が大きく、かつ
入力光の光強度がゼロになったときもメモリーできるた
め、将来の光情報処理素子として極めて有望となる等の
極めて優れた効果が得られる。
リーアレイによれば、フォトトランジスタの光増幅作用
とオン時間の高速性とを生かし、低入力光の光強度で高
速に光メモリーすることが可能になる。また、本発明に
よる光メモリーアレイによれば、消光比が大きく、かつ
入力光の光強度がゼロになったときもメモリーできるた
め、将来の光情報処理素子として極めて有望となる等の
極めて優れた効果が得られる。
【図1】本発明による光メモリーアレイの構成を示す断
面図である。
面図である。
【図2】(a)はMQW−pin構造に逆バイアス電圧
Vを印加したときのi層の吸収スペクトルの変化を示す
図、(b)はMQW−pin構造に逆バイアス電圧Vを
印加したときのi層の反射スペクトルの変化を示す図、
(c)は光出力強度Poutおよび吸収係数の電圧依存性
を示す図である。
Vを印加したときのi層の吸収スペクトルの変化を示す
図、(b)はMQW−pin構造に逆バイアス電圧Vを
印加したときのi層の反射スペクトルの変化を示す図、
(c)は光出力強度Poutおよび吸収係数の電圧依存性
を示す図である。
【図3】(a)は図1の等価回路図、(b)は入力光が
ゼロでバイアス光のみを入射した場合のMQW−pin
変調器およびフォトトランジスタのそれぞれのI−V曲
線を点線で両方合わせたものを実線で表した図、(c)
は入力光強度を変化させた場合のMQW−pin変調器
とフォトトランジスタとの両方を合わせたI−V曲線お
よび負荷抵抗と電源電圧とを合わせて考えたときのI−
V曲線を示す図である。
ゼロでバイアス光のみを入射した場合のMQW−pin
変調器およびフォトトランジスタのそれぞれのI−V曲
線を点線で両方合わせたものを実線で表した図、(c)
は入力光強度を変化させた場合のMQW−pin変調器
とフォトトランジスタとの両方を合わせたI−V曲線お
よび負荷抵抗と電源電圧とを合わせて考えたときのI−
V曲線を示す図である。
【図4】入出力特性を示す図である。
【図5】光メモリーアレイの第1の実施例を示す断面図
である。
である。
【図6】図5に示される実施例の入出力特性を示す図で
ある。
ある。
【図7】本発明の第2の実施例を示す断面図である。
【図8】本発明の第3の実施例を示す断面図である。
【図9】本発明の第4の実施例を示す断面図である。
【図10】従来の光メモリーアレイの構成を示す断面図
である。
である。
1 n型半導体基板 2 フォトトランジスタ 21 n−エミッタ層 22 p−ベース層 23 n−コレクタ層 3 MQW−pin変調器 31 n−DBR層 32 i−MQW層 33 p層 4 AuGeNi電極 5 AuZnNi電極 6 AuGeNi電極 7 負荷抵抗 8 無反射コーティング層 11 Siドープn−GaAs基板 12 フォトトランジスタ 121 n−Al0.3Ga0.7Asエミッタ層 122 p−GaAsベース層 123 n−GaAsコレクタ層 13 反射モードMQW−pin変調器 131 n−DBR層 132 i−MQW層 133 p層 14 p−GaAsキャップ層 15 p電極 16 n型電極 17 マイクロクリスタルシリコン膜 18 SiO2薄膜 19 ARコーティング 20 第1のCr/Au電極 21 Al電極 22 ポリイミド膜 23 第2のCr/Au電極 24 ポリイミド膜 25 n−DBR層 26 n−DBR層
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 閾値強度以上の入力光の入射によりある
一定の出力光強度を保持する光メモリーアレイにおい
て、半導体基板上に入力光を照射することにより電気出
力が変化する受光部と、前記電気出力によりバイアス光
の反射率が変化しかつ多重量子井戸構造をi層に含むM
QW−pin構造からなる光変調部と、前記受光部と前
記光変調部との間に導伝性を有しかつバイアス光を一定
の透過率で受光部に通過させる半導体多層膜とが基板面
に垂直に積層された構造からなり、前記受光部と前記光
変調部とが電気的に並列に接続されるとともに直列に負
荷抵抗と定電圧源とが接続されたことを特徴とする光メ
モリーアレイ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19832791A JPH0519323A (ja) | 1991-07-15 | 1991-07-15 | 光メモリーアレイ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19832791A JPH0519323A (ja) | 1991-07-15 | 1991-07-15 | 光メモリーアレイ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0519323A true JPH0519323A (ja) | 1993-01-29 |
Family
ID=16389267
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19832791A Pending JPH0519323A (ja) | 1991-07-15 | 1991-07-15 | 光メモリーアレイ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0519323A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005244248A (ja) * | 1995-04-28 | 2005-09-08 | Fujitsu Ltd | 光半導体記憶装置の書込み読出し方法 |
-
1991
- 1991-07-15 JP JP19832791A patent/JPH0519323A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005244248A (ja) * | 1995-04-28 | 2005-09-08 | Fujitsu Ltd | 光半導体記憶装置の書込み読出し方法 |
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