JPH0810308B2 - 光ゲートアレイ - Google Patents
光ゲートアレイInfo
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- JPH0810308B2 JPH0810308B2 JP22834990A JP22834990A JPH0810308B2 JP H0810308 B2 JPH0810308 B2 JP H0810308B2 JP 22834990 A JP22834990 A JP 22834990A JP 22834990 A JP22834990 A JP 22834990A JP H0810308 B2 JPH0810308 B2 JP H0810308B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は光ゲートアレイに関し、特に第1の光の2次
元入力情報により第2の光の2次元出力情報を制御し、
かつその出力状態を保持する機能をもつ光ゲートアレイ
に関するものである。
元入力情報により第2の光の2次元出力情報を制御し、
かつその出力状態を保持する機能をもつ光ゲートアレイ
に関するものである。
光ゲートアレイは、光情報処理や光信号処理のキーデ
バイスとして、その開発が非常に望まれている。従来、
この種の素子としては、例えば文献「アプライド・フィ
ジックス・レターズ52巻、1419頁」に見られるように、
同一半導体基板上に形成された2つの多重量子井戸(MQ
W)pin型光変調器を外部電極により直列に接続し、かつ
その両端に定電圧源を接続した構成を有し、第1のpin
型光変調器の光入力強度により、第2のpin型光変調器
に照射された光の透過光を変化させる機能をもつ「シン
メトリック・シード(S−SEED)」と呼ばれる素子が提
案されている。この素子では、量子閉じ込めシュタルク
効果(QCSE)により、一定強度でバイアスされた光の透
過光をそれと同一波長の入力光により制御することがで
きる。その構成と特性を第10図を用いて説明する。
バイスとして、その開発が非常に望まれている。従来、
この種の素子としては、例えば文献「アプライド・フィ
ジックス・レターズ52巻、1419頁」に見られるように、
同一半導体基板上に形成された2つの多重量子井戸(MQ
W)pin型光変調器を外部電極により直列に接続し、かつ
その両端に定電圧源を接続した構成を有し、第1のpin
型光変調器の光入力強度により、第2のpin型光変調器
に照射された光の透過光を変化させる機能をもつ「シン
メトリック・シード(S−SEED)」と呼ばれる素子が提
案されている。この素子では、量子閉じ込めシュタルク
効果(QCSE)により、一定強度でバイアスされた光の透
過光をそれと同一波長の入力光により制御することがで
きる。その構成と特性を第10図を用いて説明する。
第10図(a)及び(b)はこの従来素子の構成および
光入出力特性を示すものであり、この素子は、第10図
(a)に示すように、p−AlGaAs層101,i−MQW層102,n
−AlGaAs層103で構成されるMQW-pin構造100が、ip-AlGa
As絶縁層104を介してGaAs基板105上に積層されている。
そして第1のpin構造100のn−AlGaAs層103と第2のpin
構造1001のp−AlGaAs層101とが電極107により接続され
ている。今、第1のpin構造100に入射される入力光をP
in、第2のpin構造1001に入射されるバイアス光をP
bias、その透過光をPoutとすると、Pin-Pout特性には
第10図(b)に示す正論理型の双安定特性が現れる。な
お、第10図中106は絶縁膜、108は定電圧源である。
光入出力特性を示すものであり、この素子は、第10図
(a)に示すように、p−AlGaAs層101,i−MQW層102,n
−AlGaAs層103で構成されるMQW-pin構造100が、ip-AlGa
As絶縁層104を介してGaAs基板105上に積層されている。
そして第1のpin構造100のn−AlGaAs層103と第2のpin
構造1001のp−AlGaAs層101とが電極107により接続され
ている。今、第1のpin構造100に入射される入力光をP
in、第2のpin構造1001に入射されるバイアス光をP
bias、その透過光をPoutとすると、Pin-Pout特性には
第10図(b)に示す正論理型の双安定特性が現れる。な
お、第10図中106は絶縁膜、108は定電圧源である。
ところで前記の従来素子では、次のような4つの問題
点があった。
点があった。
第1に、pin構造の消光比が低いため、この素子を多
段に接続して動作させるためには2つのビーム間で差動
スイッチングさせる必要があり、第10図(a)に示すよ
うに2個のpin構造で1ゲートを構成する必要があっ
た。
段に接続して動作させるためには2つのビーム間で差動
スイッチングさせる必要があり、第10図(a)に示すよ
うに2個のpin構造で1ゲートを構成する必要があっ
た。
第2に、入力光をゼロとするとオフ状態にリセットさ
れるため、オン状態を保持するためには一定強度の光を
常に照射する必要があった。
れるため、オン状態を保持するためには一定強度の光を
常に照射する必要があった。
第3に、ディテクタ部がpin構造であるため、スイッ
チングするためにはバイアス光と同程度の入力光強度が
必要である。
チングするためにはバイアス光と同程度の入力光強度が
必要である。
第4に、入力光とバイアス光を2つの隣接するpin構
造に同一方向よりそれぞれ独立に照射する必要があり、
素子の取扱いが非常に困難であった。すなわち、S/N比
向上の点から入力光とバイアス光の分離が必要となり、
高精度で複雑な光学系が必要とされた。
造に同一方向よりそれぞれ独立に照射する必要があり、
素子の取扱いが非常に困難であった。すなわち、S/N比
向上の点から入力光とバイアス光の分離が必要となり、
高精度で複雑な光学系が必要とされた。
本発明は以上の点に鑑みてなされたもので、その目的
は、上記の問題点を解決し、消光比が大きく、高速で、
完全メモリ性を有し、かつ素子構成が簡単な光ゲートア
レイを実現することにある。
は、上記の問題点を解決し、消光比が大きく、高速で、
完全メモリ性を有し、かつ素子構成が簡単な光ゲートア
レイを実現することにある。
このような目的を達成するために本発明は、第1の光
の2次元入力情報により第2の光の2次元出力情報を制
御し、その出力状態を保持する機能をもつ光ゲートアレ
イにおいて、半導体基板上に、第1の光を照射すること
により電気出力が変化し、かつ光をオフしてもその状態
を保持するpnpn構造光サイリスタと、多重量子井戸(MQ
W)構造をi層に含み、かつ多層反射構造をp層または
n層に含む構造からなり、印加電圧により第2の光の反
射光もしくは透過光強度が変化するMQW-pin変調器とが
垂直方向に積層され、かつそれらが2次元的に配列され
ていることを特徴とする。
の2次元入力情報により第2の光の2次元出力情報を制
御し、その出力状態を保持する機能をもつ光ゲートアレ
イにおいて、半導体基板上に、第1の光を照射すること
により電気出力が変化し、かつ光をオフしてもその状態
を保持するpnpn構造光サイリスタと、多重量子井戸(MQ
W)構造をi層に含み、かつ多層反射構造をp層または
n層に含む構造からなり、印加電圧により第2の光の反
射光もしくは透過光強度が変化するMQW-pin変調器とが
垂直方向に積層され、かつそれらが2次元的に配列され
ていることを特徴とする。
本発明による光ゲートアレイでは、上記構成に基いて
次の3つの構造をとることにより高コントラストが得ら
れるため、単一のpin構造で光ゲート動作が可能とな
る。
次の3つの構造をとることにより高コントラストが得ら
れるため、単一のpin構造で光ゲート動作が可能とな
る。
(1) i−MQW層の厚さは、残留キャリア濃度におい
てゼロバイアス時に空乏化し得る程度まで厚くしてあ
る。
てゼロバイアス時に空乏化し得る程度まで厚くしてあ
る。
(2) i−MQW層の障壁層の厚さを井戸層の半分以下
に薄くすることにより、i層中における実効的な吸収長
を長くしている。
に薄くすることにより、i層中における実効的な吸収長
を長くしている。
(3) p層またはn層をDBR(ディストリビューテッ
ド・ブラッグ・リフレクタ)構造といることにより、実
効的な吸収長を2倍としている。
ド・ブラッグ・リフレクタ)構造といることにより、実
効的な吸収長を2倍としている。
また本発明素子では、完全メモリ性、すなわち入力光
をオフしてもスイッチング後の光出力状態が保持される
機能をもつ。
をオフしてもスイッチング後の光出力状態が保持される
機能をもつ。
ディテクタ部は光サイリスタであるため、数μWの入
力光でスイッチング可能であり、かつ応答速度は数nsで
ある。
力光でスイッチング可能であり、かつ応答速度は数nsで
ある。
さらに、入力光とバイアス光が基板を境にそれぞれ逆
方向から入射され、出力光はバイアス光の反射光として
取り出されるため、入力光とバイアス・出力光の分離が
容易である。特に、2つの2次元光パターンの間で論理
演算を行う場合、各々のパターンを光ゲートアレイの両
面に投射させるだけでよく、高精度で複雑な光学系を必
要としない。
方向から入射され、出力光はバイアス光の反射光として
取り出されるため、入力光とバイアス・出力光の分離が
容易である。特に、2つの2次元光パターンの間で論理
演算を行う場合、各々のパターンを光ゲートアレイの両
面に投射させるだけでよく、高精度で複雑な光学系を必
要としない。
まず、第1図を用いて本発明素子の構造について述べ
たあと、第2図から第6図を用いてその動作原理と特性
について説明する。さらに、第7図から第9図を用い
て、素子の層構造と光入出力特性の具体例を示す。
たあと、第2図から第6図を用いてその動作原理と特性
について説明する。さらに、第7図から第9図を用い
て、素子の層構造と光入出力特性の具体例を示す。
第1図は本発明素子の基本構造の断面図を示したもの
であり、同図(a)は反射型素子を、同図(b)は透過
型素子をそれぞれ示す。本発明の反射型光ゲートアレイ
は、その素子構造を第1図(a)に示すように、p型半
導体基板3上に、p層11,n層12,p層13,およびn層14か
らなるpnpn構造光サイリスタ1と、n−DBR構造21,i−M
QW層22およびpクラッド層23からなるMQW-pin変調器2
とが積層された構造を有する。そして半導体基板3とpi
n変調器2の表面側には電極4,5がそれぞれ形成されてお
り、ここに定電圧源8を基板側が+(プラス)となるよ
うに接続する。入力光Pinは基板3側より光サイリスタ
1に入射され、出力光Poutはpin変調器2に照射された
バイアス光Pbaisの反射光として取り出されるものとな
っている。
であり、同図(a)は反射型素子を、同図(b)は透過
型素子をそれぞれ示す。本発明の反射型光ゲートアレイ
は、その素子構造を第1図(a)に示すように、p型半
導体基板3上に、p層11,n層12,p層13,およびn層14か
らなるpnpn構造光サイリスタ1と、n−DBR構造21,i−M
QW層22およびpクラッド層23からなるMQW-pin変調器2
とが積層された構造を有する。そして半導体基板3とpi
n変調器2の表面側には電極4,5がそれぞれ形成されてお
り、ここに定電圧源8を基板側が+(プラス)となるよ
うに接続する。入力光Pinは基板3側より光サイリスタ
1に入射され、出力光Poutはpin変調器2に照射された
バイアス光Pbaisの反射光として取り出されるものとな
っている。
また本発明の透過型光ゲートアレイは、その素子構造
を第1図(b)に示すように、p型半導体基板3上に、
pnpn構造光サイリスタ1と、n層20,i−MQW層22,および
pクラッド層23からなるMQW-pin変調器2とが積層され
た構造を有する。ここで、光サイリスタ1のエネルギー
バンドギャップEg2は、pin変調器2のエネルギーバンド
ギャップEg1より大きくしてある。入力光Pin(エネル
ギーhν2)、バイアス光Pbias(エネルギーhν1(<
hν2))ともに基板3側より入射され、出力光Poutは
バイアス光の透過光としてpin変調器2側より取り出さ
れるものとなっている。
を第1図(b)に示すように、p型半導体基板3上に、
pnpn構造光サイリスタ1と、n層20,i−MQW層22,および
pクラッド層23からなるMQW-pin変調器2とが積層され
た構造を有する。ここで、光サイリスタ1のエネルギー
バンドギャップEg2は、pin変調器2のエネルギーバンド
ギャップEg1より大きくしてある。入力光Pin(エネル
ギーhν2)、バイアス光Pbias(エネルギーhν1(<
hν2))ともに基板3側より入射され、出力光Poutは
バイアス光の透過光としてpin変調器2側より取り出さ
れるものとなっている。
なお、第1図(a)及び(b)において、n型半導体
基板を用い各層の伝導型をすべて反転させた構造も可能
である。また半導体基板上に、MQW-pin構造,光サイリ
スタの順に積層し、入出力光の照射方向を反転させた構
造も可能である。
基板を用い各層の伝導型をすべて反転させた構造も可能
である。また半導体基板上に、MQW-pin構造,光サイリ
スタの順に積層し、入出力光の照射方向を反転させた構
造も可能である。
次に本発明素子の動作原理を説明するために、まずMQ
W-pin変調器の動作原理を第2図を用いて説明する。
W-pin変調器の動作原理を第2図を用いて説明する。
第2図(a)は、MQW-pin構造(同図(d)参照)に
逆バイアス電圧Vをかけたときのi−MQW層の吸収スペ
クトルの変化を示す。量子閉じ込めシュタルク効果(QC
SE)により、吸収端付近に現れる励起子吸収ピークq
が、V(=0,V′,V″)の増加と共に長波長側にシフト
する。この効果により、透過スペクトル(n層が通常の
クラッド層の場合)、および反射スペクトル(n層がDB
R構造の場合)における吸収ディップも、第2図(b)
に示すようにV(=0,V′,V″)の増加とともに長波長
側にシフトする。ここで、逆バイアス印加時(V=
V″)の励起子吸収波長λ1、ゼロバイアス時(V=
0)の励起子吸収波長λ2における光出力強度Poutの電
圧依存性を第2図(c)に示す。波長λ1の場合Vの増
加とともにPoutは減少するが、λ2の場合は逆に増加す
る。なお、第2図中αはi−MQW層の吸収係数を、P
outT,PoutRはそれぞれMQW-pin構造の透過光出力,反射
光出力を示す。
逆バイアス電圧Vをかけたときのi−MQW層の吸収スペ
クトルの変化を示す。量子閉じ込めシュタルク効果(QC
SE)により、吸収端付近に現れる励起子吸収ピークq
が、V(=0,V′,V″)の増加と共に長波長側にシフト
する。この効果により、透過スペクトル(n層が通常の
クラッド層の場合)、および反射スペクトル(n層がDB
R構造の場合)における吸収ディップも、第2図(b)
に示すようにV(=0,V′,V″)の増加とともに長波長
側にシフトする。ここで、逆バイアス印加時(V=
V″)の励起子吸収波長λ1、ゼロバイアス時(V=
0)の励起子吸収波長λ2における光出力強度Poutの電
圧依存性を第2図(c)に示す。波長λ1の場合Vの増
加とともにPoutは減少するが、λ2の場合は逆に増加す
る。なお、第2図中αはi−MQW層の吸収係数を、P
outT,PoutRはそれぞれMQW-pin構造の透過光出力,反射
光出力を示す。
以上のように、MQW-pin変調器2の光出力強度は逆バ
イアス電圧により変化させることができ、その増減の方
向は動作波長により選択できる。
イアス電圧により変化させることができ、その増減の方
向は動作波長により選択できる。
第3図に本発明素子の等価回路を示す。
この素子は、第3図に示すように、pnpn構造光サイリ
スタ1,MQW-pin変調器2,および定電圧電源8(電圧VB)
が直列接続された回路で表される。ここで、MQW-pin変
調器2の逆バイアス電圧(p層に対するn層の電位)を
V1、光サイリスタ1の順バイアス電圧(n層に対する
p層の電位)をV2、定電圧電源8の正極より光サイリ
スタ1とMQW-pin変調器2を通って負極へ流れ込む電流
をIと定義する。V1とV2の和は常にVBに保たれる。
言い換えれば、光サイリスタ1の印加電圧が減少すれ
ば、その分MQW-pin変調器2の印加電圧が増加する。
スタ1,MQW-pin変調器2,および定電圧電源8(電圧VB)
が直列接続された回路で表される。ここで、MQW-pin変
調器2の逆バイアス電圧(p層に対するn層の電位)を
V1、光サイリスタ1の順バイアス電圧(n層に対する
p層の電位)をV2、定電圧電源8の正極より光サイリ
スタ1とMQW-pin変調器2を通って負極へ流れ込む電流
をIと定義する。V1とV2の和は常にVBに保たれる。
言い換えれば、光サイリスタ1の印加電圧が減少すれ
ば、その分MQW-pin変調器2の印加電圧が増加する。
次に、光サイリスタ1への入力光Pinを0から増加さ
せていった場合、MQW-pin変調器2の印加電圧V1の変化
について説明する。第4図にMQW-pin変調器2と光サイ
リスタ1のI−V曲線を、V1−I座標上に重ねて示
す。はバイアス光Pbaisを照射したときのMQW-pin変
調器2のI−V曲線、は入力光Pinがゼロのときの光
サイリスタ1のI−V曲線である。Pin=0のときの動
作点はAであり、MQW-pin変調器2はほぼゼロバイアス
状態である。次に、Pinが増加してP1に達したとき光
サイリスタ1のI−V曲線はとなる。このとき動作点
はBからCへジャンプするため、V1は急激に増加す
る。すなわち、MQW-pin変調器は、ゼロバイアスからフ
ルバイアス状態に急激にスイッチングする。ここで、P
inがP1より増加しても()0に減少しても()、
動作点はCにとどまる。
せていった場合、MQW-pin変調器2の印加電圧V1の変化
について説明する。第4図にMQW-pin変調器2と光サイ
リスタ1のI−V曲線を、V1−I座標上に重ねて示
す。はバイアス光Pbaisを照射したときのMQW-pin変
調器2のI−V曲線、は入力光Pinがゼロのときの光
サイリスタ1のI−V曲線である。Pin=0のときの動
作点はAであり、MQW-pin変調器2はほぼゼロバイアス
状態である。次に、Pinが増加してP1に達したとき光
サイリスタ1のI−V曲線はとなる。このとき動作点
はBからCへジャンプするため、V1は急激に増加す
る。すなわち、MQW-pin変調器は、ゼロバイアスからフ
ルバイアス状態に急激にスイッチングする。ここで、P
inがP1より増加しても()0に減少しても()、
動作点はCにとどまる。
動作点をCからAに戻すには、Pin=0の状態でP
biasを一旦オフする。すなわちMQW-pin変調器が暗状態
になればI−V曲線はとなり、動作点はDにジャンプ
する。再度Pbiasをオンしたとき、動作点はDからAに
移る。または、Pin=0の状態でVBをオフしてもよ
い。
biasを一旦オフする。すなわちMQW-pin変調器が暗状態
になればI−V曲線はとなり、動作点はDにジャンプ
する。再度Pbiasをオンしたとき、動作点はDからAに
移る。または、Pin=0の状態でVBをオフしてもよ
い。
第5図及び第6図は、それぞれ動作状態がλ1,λ2に
おけるPin-Pout特性を示したものである。第5図におい
て同図(a)はλ1に設定したときのPin-Pout特性であ
り、同図(b)〜(d)は同図(a)の動作点における
各バイアス光,入力光,出力光のON-OFF状態をそれぞれ
示す。入力光Pinがゼロのとき、MQW-pin変調器はゼロ
バイアス状態すなわち透過状態であるが(A)、Pin=
P1のとき吸収状態にスイッチングするため、出力光P
outは急激に減少する。(B→C)。さらにPin=0と
しても、MQW-pin変調器は吸収状態にブロックされるた
め、Poutは低い値を維持する(C→E)。ここでバイ
アス光Pbiasをパルス的にオフすると、透過状態にリセ
ットされる(E→A)。このように、光入出力特性には
完全メモリ性を有する負論理型双安定性が現れる。
おけるPin-Pout特性を示したものである。第5図におい
て同図(a)はλ1に設定したときのPin-Pout特性であ
り、同図(b)〜(d)は同図(a)の動作点における
各バイアス光,入力光,出力光のON-OFF状態をそれぞれ
示す。入力光Pinがゼロのとき、MQW-pin変調器はゼロ
バイアス状態すなわち透過状態であるが(A)、Pin=
P1のとき吸収状態にスイッチングするため、出力光P
outは急激に減少する。(B→C)。さらにPin=0と
しても、MQW-pin変調器は吸収状態にブロックされるた
め、Poutは低い値を維持する(C→E)。ここでバイ
アス光Pbiasをパルス的にオフすると、透過状態にリセ
ットされる(E→A)。このように、光入出力特性には
完全メモリ性を有する負論理型双安定性が現れる。
また、第6図において同図(a)はλ2に設定したと
きのPin-Pout特性であり、その特性は、第6図(a)に
示すように正論理型双方安定性が現れる。なお、第6図
(b)〜(d)は同図(a)の動作点における各バイア
ス光,入力光,出力光のON-OFF状態をそれぞれ示す。
きのPin-Pout特性であり、その特性は、第6図(a)に
示すように正論理型双方安定性が現れる。なお、第6図
(b)〜(d)は同図(a)の動作点における各バイア
ス光,入力光,出力光のON-OFF状態をそれぞれ示す。
次に、本発明による光ゲートアレイのMQW-pin構造に
おいて、高コントラストを得るための改良点を、AlGaAs
/GaAs系を例として説明する。
おいて、高コントラストを得るための改良点を、AlGaAs
/GaAs系を例として説明する。
まず第1に、i−MQW層の残留キャリア濃度を通常値
よりも2桁程度低い1014cm-3に低減化することにより、
ゼロバイアス時で空乏化し得る最大i層厚を従来の4倍
の4μmに伸ばし、この値を光ゲートアレイに適用し
た。
よりも2桁程度低い1014cm-3に低減化することにより、
ゼロバイアス時で空乏化し得る最大i層厚を従来の4倍
の4μmに伸ばし、この値を光ゲートアレイに適用し
た。
第2に、AlGaAs障壁層の厚さを従来の1/2の50Åとす
ることにより、i−MQW層に含まれる井戸層の総数を1.5
倍近く増加させた。すなわち、i−MQW層の厚さを4μ
mとした場合、従来のMQW構造(障壁層100Å、井戸層10
0Å)では200周期であるが、本発明に係わる構造(障壁
層50Å、井戸層100Å)では270周期が可能である。
ることにより、i−MQW層に含まれる井戸層の総数を1.5
倍近く増加させた。すなわち、i−MQW層の厚さを4μ
mとした場合、従来のMQW構造(障壁層100Å、井戸層10
0Å)では200周期であるが、本発明に係わる構造(障壁
層50Å、井戸層100Å)では270周期が可能である。
第3に、n層をn−AlGaAs層(715Å)とn−Al0.3Ga
0.7As(629Å)とを交互に25周期積層させたDBR構造と
することにより、実効的な吸収長を2倍とした。
0.7As(629Å)とを交互に25周期積層させたDBR構造と
することにより、実効的な吸収長を2倍とした。
以上により、従来の10倍以上の消光比(30:1)を得る
ことができる。なお、これらの改良点はInGaAs/InP,InA
lAs/InGaAs,GaAs/InGaAs等の他の材料系にも適用でき
る。
ことができる。なお、これらの改良点はInGaAs/InP,InA
lAs/InGaAs,GaAs/InGaAs等の他の材料系にも適用でき
る。
以下、本発明の実施例について具体的に説明する。
実施例1;GaAs/AlGaAs系反射型素子 第7図に示すように、ZnドープGaAs基板31上に、p+-G
aAs層111(厚さ1μm),n−GaAs層121(厚さ2μm),
p−GaAs層131(厚さ0.2μm),n+-GaAs層141(厚さ0.5
μm)で形成されるpnpn構造光サイリスタ1と、n−Al
As層(厚さ629Å)とn−Al0.3Ga0.7As層(厚さ715Å)
とを交互に25周期積層させた構造のn−DBR層211,アン
ドープGaAs(厚さ100Å)とアンドープAl0.3Ga0.7As
(厚さ50Å)とを交互に270周期積層させた構造のi−M
QW層221,p−Al0.3Ga0.7As層231(厚さ0.5μm),p+-Ga
As層24(厚さ0.1μm)で形成されるMQW-pin変調器2
を、分子線エピタキシャル成長により積層した。この時
p型,n型ドーパントにはBe,Siを用いた。
aAs層111(厚さ1μm),n−GaAs層121(厚さ2μm),
p−GaAs層131(厚さ0.2μm),n+-GaAs層141(厚さ0.5
μm)で形成されるpnpn構造光サイリスタ1と、n−Al
As層(厚さ629Å)とn−Al0.3Ga0.7As層(厚さ715Å)
とを交互に25周期積層させた構造のn−DBR層211,アン
ドープGaAs(厚さ100Å)とアンドープAl0.3Ga0.7As
(厚さ50Å)とを交互に270周期積層させた構造のi−M
QW層221,p−Al0.3Ga0.7As層231(厚さ0.5μm),p+-Ga
As層24(厚さ0.1μm)で形成されるMQW-pin変調器2
を、分子線エピタキシャル成長により積層した。この時
p型,n型ドーパントにはBe,Siを用いた。
そして成長ウエハより1.5cm角にチップを切り出し
た。その中央部の1cm角の範囲にわたり、直径100μm、
200μmのピッチで50×50のマトリックス状にメサ分解
することにより、ビット構成素子を形成した。p−GaAs
キャップ層24の表面には、外径80μm、内径60μmの円
環状のAuZnNiオーミック電極51(厚さ1000Å)、基板の
裏側には一面のAuZnNi/Cr/Auオーミック電極41(厚さ10
00Å)を形成した。ビット構成素子の側面をSiN膜61に
より絶縁し、隣接する素子の間隙をポリイミド62により
埋め込んだ。表面のAuZnNiオーミック電極51相互を接続
するために、光入出力部(円環状電極の内側)にAuCr電
極52(厚さ2000Å)を形成した。受光部のp−GaAs層と
素子の裏側のGaAs基板31をそれぞれ選択エッチングによ
り剥離した後、SiN反射防止膜71(厚さ1200Å)を形成
した。チップをパターン電極付のガラス基板に透明エポ
キシにより接着したあと、表面電極、基板電極と1対の
ガラス基板上のパターン電極とをそれぞれワイヤ・ボン
ディングにより接続した。30Vの定電圧源8を、基板側
をプラス、表面側をマイナスとして接続した。
た。その中央部の1cm角の範囲にわたり、直径100μm、
200μmのピッチで50×50のマトリックス状にメサ分解
することにより、ビット構成素子を形成した。p−GaAs
キャップ層24の表面には、外径80μm、内径60μmの円
環状のAuZnNiオーミック電極51(厚さ1000Å)、基板の
裏側には一面のAuZnNi/Cr/Auオーミック電極41(厚さ10
00Å)を形成した。ビット構成素子の側面をSiN膜61に
より絶縁し、隣接する素子の間隙をポリイミド62により
埋め込んだ。表面のAuZnNiオーミック電極51相互を接続
するために、光入出力部(円環状電極の内側)にAuCr電
極52(厚さ2000Å)を形成した。受光部のp−GaAs層と
素子の裏側のGaAs基板31をそれぞれ選択エッチングによ
り剥離した後、SiN反射防止膜71(厚さ1200Å)を形成
した。チップをパターン電極付のガラス基板に透明エポ
キシにより接着したあと、表面電極、基板電極と1対の
ガラス基板上のパターン電極とをそれぞれワイヤ・ボン
ディングにより接続した。30Vの定電圧源8を、基板側
をプラス、表面側をマイナスとして接続した。
第8図は上記第7図に示した画素構成素子の光入出力
特性の一例である。入力光、バイアス光ともに850-855n
mの半導体レーザー光を用いた。入力光は基板の裏面よ
り入射させ、その強度Pinを0−100μwの間で変化さ
せた。バイアス光として強度1mWのレーザ光をスポット
径50μm以下に絞り込み素子表面の光入出力部に入射さ
せ、その反射光強度Poutをパワーメータにより測定し
た。第8図(a)に示すように、λ=855nmのときPin-P
out特性には負論理型双安定特性が現れ、消光比(P
outH/POUTL)は30:1、応答速度は50nsであった。Pinを
ゼロに戻しても低透過状態を維持し、Pbiasをオフする
ことにより高透過状態にリセットすることを確認した。
特性の一例である。入力光、バイアス光ともに850-855n
mの半導体レーザー光を用いた。入力光は基板の裏面よ
り入射させ、その強度Pinを0−100μwの間で変化さ
せた。バイアス光として強度1mWのレーザ光をスポット
径50μm以下に絞り込み素子表面の光入出力部に入射さ
せ、その反射光強度Poutをパワーメータにより測定し
た。第8図(a)に示すように、λ=855nmのときPin-P
out特性には負論理型双安定特性が現れ、消光比(P
outH/POUTL)は30:1、応答速度は50nsであった。Pinを
ゼロに戻しても低透過状態を維持し、Pbiasをオフする
ことにより高透過状態にリセットすることを確認した。
一方、λ=850nmのときPin-Pout特性には第8図
(b)に示すように正論理型の双安定特性が現れ、消光
比は40:1、応答速度は30nsであった。この場合にも、上
記のメモリ動作、リセット動作を確認した。
(b)に示すように正論理型の双安定特性が現れ、消光
比は40:1、応答速度は30nsであった。この場合にも、上
記のメモリ動作、リセット動作を確認した。
実施例2;GaAs/AlGaAs系透過型素子 第9図に示すように、ZnドープGaAs基板31上に、p+-A
l0.1Ga0.9As層112(厚さ1μm),n−Al0.1Ga0.9As層12
2(厚さ2μm),p−Al0.1Ga0.9As層132(厚さ0.2μ
m),n+-Al0.3Ga0.7As層142(厚さ0.5μm)で形成さ
れる光サイリスタ1と、n−Al0.3Ga0.7As層201(厚さ
0.5μm),アンドープGaAs層(厚さ100Å)とアンドー
プAl0.3Ga0.7As(厚さ50Å)とを交互に270周期積層さ
せた構造のi−MQW層221,p−Al0.3Ga0.7As層231(厚さ
0.5μm),p+-GaAs層24(厚さ0.1μm)で形成されるM
QW-pin変調器2を、分子線エピタキシャル成長により積
層した。素子作製プロセスは上記実施例1と同様であ
る。
l0.1Ga0.9As層112(厚さ1μm),n−Al0.1Ga0.9As層12
2(厚さ2μm),p−Al0.1Ga0.9As層132(厚さ0.2μ
m),n+-Al0.3Ga0.7As層142(厚さ0.5μm)で形成さ
れる光サイリスタ1と、n−Al0.3Ga0.7As層201(厚さ
0.5μm),アンドープGaAs層(厚さ100Å)とアンドー
プAl0.3Ga0.7As(厚さ50Å)とを交互に270周期積層さ
せた構造のi−MQW層221,p−Al0.3Ga0.7As層231(厚さ
0.5μm),p+-GaAs層24(厚さ0.1μm)で形成されるM
QW-pin変調器2を、分子線エピタキシャル成長により積
層した。素子作製プロセスは上記実施例1と同様であ
る。
ここで、入力光には波長750nm、バイアス光には855nm
の半導体レーザ光を用いた。入力光は基板の裏面より入
射させ、その強度Pinを0−100μWの間で変化させ
た。バイアス光として強度1mWのレーザ光をスポット径5
0μm以下に絞り込み基板の裏面よりに入射させ、その
透過光強度Poutをパワーメータにより測定した。Pin-P
out特性には負論理型双安定特性が現れ、消光比(P
outH/PoutL)は18:1、応答速度は50nsであった。
の半導体レーザ光を用いた。入力光は基板の裏面より入
射させ、その強度Pinを0−100μWの間で変化させ
た。バイアス光として強度1mWのレーザ光をスポット径5
0μm以下に絞り込み基板の裏面よりに入射させ、その
透過光強度Poutをパワーメータにより測定した。Pin-P
out特性には負論理型双安定特性が現れ、消光比(P
outH/PoutL)は18:1、応答速度は50nsであった。
実施例3;GaAs/InGaAs系反射型素子 ZnドープGaAs基板上に、p+-GaAs層(厚さ1μm),n
−GaAs層(厚さ2μm),p−GaAs層(厚さ0.2μm),n
+-GaAs層(厚さ0.5μm)で形成される光サイリスタ1
と、n−AlAs層(厚さ758Å)とn−GaAs層(厚さ629
Å)とを交互に25周期積層させた構造のn−DBR層,ア
ンドープIn0.15Ga0.85As層(厚さ100Å)とアンドープG
aAs(厚さ100Å)とを交互に100周期積層させた構造の
i−MQW層,p+-GaAs層(厚さ0.5μm)で形成されるMQW
-pin変調器2を、分子線エピタキシャル成長により積層
した。
−GaAs層(厚さ2μm),p−GaAs層(厚さ0.2μm),n
+-GaAs層(厚さ0.5μm)で形成される光サイリスタ1
と、n−AlAs層(厚さ758Å)とn−GaAs層(厚さ629
Å)とを交互に25周期積層させた構造のn−DBR層,ア
ンドープIn0.15Ga0.85As層(厚さ100Å)とアンドープG
aAs(厚さ100Å)とを交互に100周期積層させた構造の
i−MQW層,p+-GaAs層(厚さ0.5μm)で形成されるMQW
-pin変調器2を、分子線エピタキシャル成長により積層
した。
素子作製プロセスは、基板側のGaAs層のエッチングを
省略したほかは、実施例2と同様である。
省略したほかは、実施例2と同様である。
入力光、バイアス光ともに1050nmの固体レーザ光を用
いた。入力光は基板の裏面より入射させ、その強度Pin
を0−100μWの間で変化させた。バイアス光として強
度1mWのレーザ光をスポット径50μm以下に絞り込み素
子表面の光入出力部に入射させ、その反射光強度Pout
をパワーメータにより測定した。Pin-Pout特性には負論
理型双安定特性が現れ、消光比(PoutH/PoutL)は10:
1、応答速度は80nsであった。
いた。入力光は基板の裏面より入射させ、その強度Pin
を0−100μWの間で変化させた。バイアス光として強
度1mWのレーザ光をスポット径50μm以下に絞り込み素
子表面の光入出力部に入射させ、その反射光強度Pout
をパワーメータにより測定した。Pin-Pout特性には負論
理型双安定特性が現れ、消光比(PoutH/PoutL)は10:
1、応答速度は80nsであった。
実施例4;InGaAs/InAlAs系反射型素子 ZnドープInP基板上に、p+-In0.53Ga0.47As層(厚さ1
μm),n−In0.53Ga0.47As層(厚さ2μm),p−In0.53
Ga0.47As層(厚さ0.2μm),n+-In0.53Ga0.47As層(厚
さ0.5μm)で形成される光サイリスタ1と、n−In
0.52Ga0.48As層(厚さ1225μm)とn−In0.52(Al0.25
Ga0.75)0.48As(厚さ1120Å)とを40周期交互に積層さ
せた構造からなるn−DBR層,アンドープIn0.53Ga0.47A
s井戸層(厚さ70Å)とアンドープIn0.52Al0.48As障壁
層(厚さ50Å)を250周期交互に積層させた構造からな
るi−MQW層,p−In0.52Al0.48Asクラッド層(厚さ0.5μ
m),p+-In0.53Ga0.47Asキャップ層(厚さ0.1μm)で
形成されるMQW-pin変調器2を、分子線エピタキシャル
成長により積層した。
μm),n−In0.53Ga0.47As層(厚さ2μm),p−In0.53
Ga0.47As層(厚さ0.2μm),n+-In0.53Ga0.47As層(厚
さ0.5μm)で形成される光サイリスタ1と、n−In
0.52Ga0.48As層(厚さ1225μm)とn−In0.52(Al0.25
Ga0.75)0.48As(厚さ1120Å)とを40周期交互に積層さ
せた構造からなるn−DBR層,アンドープIn0.53Ga0.47A
s井戸層(厚さ70Å)とアンドープIn0.52Al0.48As障壁
層(厚さ50Å)を250周期交互に積層させた構造からな
るi−MQW層,p−In0.52Al0.48Asクラッド層(厚さ0.5μ
m),p+-In0.53Ga0.47Asキャップ層(厚さ0.1μm)で
形成されるMQW-pin変調器2を、分子線エピタキシャル
成長により積層した。
ここで、入力光,バイアス光ともに波長1520nmの半導
体レーザ光を用いた。入力光は基板の裏面より入射さ
せ、その強度Pinを0−10μWの間で変化させた。バイ
アス光として強度10mWのレーザ光をスポット径50μm以
下に絞り込み素子表面の光入出力部に入射させた。Pin-
Pout特性には負論理型双安定特性が現れ、消光比(P
outH/PoutL)は25:1、応答速度は100nsであった。
体レーザ光を用いた。入力光は基板の裏面より入射さ
せ、その強度Pinを0−10μWの間で変化させた。バイ
アス光として強度10mWのレーザ光をスポット径50μm以
下に絞り込み素子表面の光入出力部に入射させた。Pin-
Pout特性には負論理型双安定特性が現れ、消光比(P
outH/PoutL)は25:1、応答速度は100nsであった。
実施例5;InGaAs/InP系反射型素子ZnドープInP基板上
に、p+-In0.53Ga0.47As層(厚さ1μm),n−In0.53Ga
0.47As層(厚さ2μm),p−In0.53Ga0.47As層(厚さ0.
2μm),n+-In0.53Ga0.47As層(厚さ0.5μm)で形成
される光サイリスタ1と、n−InP(厚さ1222Å)とn
−In0.63Ga0.37As0.80P0.20(厚さ1130Å)とを40周期
交互に積層させた構造からなるn−DBR層,アンドープI
n0.53Ga0.47As井戸層(厚さ80Å)とアンドープInP障壁
層(厚さ50Å)とを交互に230周期積層させた構造から
なるi−MQW層,p−InPクラッド層(厚さ0.5μm),p+-
In0.53Ga0.47Asキャップ層(厚さ0.1μm)で形成され
るMQW-pin変調器2を、ガスソースMBE法を用いて成長し
た。
に、p+-In0.53Ga0.47As層(厚さ1μm),n−In0.53Ga
0.47As層(厚さ2μm),p−In0.53Ga0.47As層(厚さ0.
2μm),n+-In0.53Ga0.47As層(厚さ0.5μm)で形成
される光サイリスタ1と、n−InP(厚さ1222Å)とn
−In0.63Ga0.37As0.80P0.20(厚さ1130Å)とを40周期
交互に積層させた構造からなるn−DBR層,アンドープI
n0.53Ga0.47As井戸層(厚さ80Å)とアンドープInP障壁
層(厚さ50Å)とを交互に230周期積層させた構造から
なるi−MQW層,p−InPクラッド層(厚さ0.5μm),p+-
In0.53Ga0.47Asキャップ層(厚さ0.1μm)で形成され
るMQW-pin変調器2を、ガスソースMBE法を用いて成長し
た。
ここで、入力光,バイアス光ともに波長1550nmの半導
体レーザ光を用いた。入力光は基板の裏面より入射さ
せ、その強度Pinを0−100μWの間で変化させた。バ
イアス光として強度1mWのレーザ光をスポット径50μm
以下に絞り込み素子表面の光入出力部に入射させた。P
in-Pout特性には負論理型双安定特性が現れ、消光比
(PoutH/PoutL)は20:1、応答速度は100nsであった。
体レーザ光を用いた。入力光は基板の裏面より入射さ
せ、その強度Pinを0−100μWの間で変化させた。バ
イアス光として強度1mWのレーザ光をスポット径50μm
以下に絞り込み素子表面の光入出力部に入射させた。P
in-Pout特性には負論理型双安定特性が現れ、消光比
(PoutH/PoutL)は20:1、応答速度は100nsであった。
以上説明したように本発明による光ゲートアレイは、
消光比30:1以上のMQW-pin構造を用いることにより、単
一のpin構造で光ゲートを構成できる。また、ディテク
タ部に光サイリスタを用いているため、高速動作し、か
つメモリ機能をもつ。また、入力光とバイアス光は基板
を境にそれぞれ反対側から照射されるため、2つの光の
2次元パターン間の論理演算を容易に行うことができ
る。
消光比30:1以上のMQW-pin構造を用いることにより、単
一のpin構造で光ゲートを構成できる。また、ディテク
タ部に光サイリスタを用いているため、高速動作し、か
つメモリ機能をもつ。また、入力光とバイアス光は基板
を境にそれぞれ反対側から照射されるため、2つの光の
2次元パターン間の論理演算を容易に行うことができ
る。
以上により、本発明による光ゲートアレイを用いるこ
とにより、複数の光の2次元情報間の論理演算を、簡単
な構成で、高速にかつ精度よく行うことができる。
とにより、複数の光の2次元情報間の論理演算を、簡単
な構成で、高速にかつ精度よく行うことができる。
第1図は本発明による光ゲートアレイの素子断面の模式
図であって、第1図(a)はその反射型素子の模式図、
第1図(b)は透過型素子の模式図、第2図は本発明に
係るMQW-pin変調器の動作原理を説明するためのもので
あって、第2図(a)はそのi−MQW層の吸収スペクト
ルを示す図、第2図(b)は透過および反射スペクトル
を示す図、第2図(c)は変調特性を示す図、第2図
(d)はMQW-pin構造の模式図、第3図は本発明素子の
等価回路図、第4図は本発明素子の動作原理説明図、第
5図及び第6図はそれぞれ本発明素子の説明に供する光
入出力特性図、第7図は本発明の第1の実施例によるGa
As/AlGaAs系反射型素子の層構成図、第8図(a)及び
(b)は第7図に示す素子の光入出力特性図、第9図は
本発明の第2の実施例によるGaAs/AlGaAs系透過型素子
の層構成図、第10図(a)及び(b)は従来素子(S−
SEED)の一例を示す構成図およびその光入出力特性図で
ある。 1……pnpn構造光サイリスタ、2……MQW-pin変調器、
3……p型半導体基板、4,5……電極、8……定電圧
源、20……n層、21……n−DBR層、22……i−MQW層、
23……pクラッド層。
図であって、第1図(a)はその反射型素子の模式図、
第1図(b)は透過型素子の模式図、第2図は本発明に
係るMQW-pin変調器の動作原理を説明するためのもので
あって、第2図(a)はそのi−MQW層の吸収スペクト
ルを示す図、第2図(b)は透過および反射スペクトル
を示す図、第2図(c)は変調特性を示す図、第2図
(d)はMQW-pin構造の模式図、第3図は本発明素子の
等価回路図、第4図は本発明素子の動作原理説明図、第
5図及び第6図はそれぞれ本発明素子の説明に供する光
入出力特性図、第7図は本発明の第1の実施例によるGa
As/AlGaAs系反射型素子の層構成図、第8図(a)及び
(b)は第7図に示す素子の光入出力特性図、第9図は
本発明の第2の実施例によるGaAs/AlGaAs系透過型素子
の層構成図、第10図(a)及び(b)は従来素子(S−
SEED)の一例を示す構成図およびその光入出力特性図で
ある。 1……pnpn構造光サイリスタ、2……MQW-pin変調器、
3……p型半導体基板、4,5……電極、8……定電圧
源、20……n層、21……n−DBR層、22……i−MQW層、
23……pクラッド層。
Claims (2)
- 【請求項1】第1の光の2次元入力情報により第2の光
の2次元出力情報を制御し、その出力状態を保持する機
能をもつ光ゲートアレイにおいて、 半導体基板上に、 第1の光を照射することにより電気出力が変化し、かつ
光をオフしてもその状態を保持するpnpn構造光サイリス
タと、 多重量子井戸(MQW)構造をi層に含み、かつ多層反射
構造をp層またはn層に含む構造からなり、印加電圧に
より第2の光の反射光強度が変化するMQW-pin変調器と
が、 両者のp層どうしもしくはn層どうしが隣接するように
垂直方向に積層され、かつそれらが2次元的に配列され
ていることを特徴とする光ゲートアレイ。 - 【請求項2】第1の光の2次元入力情報により第2の光
の2次元出力情報を制御し、その出力状態を保持する機
能をもつ光ゲートアレイにおいて、 半導体基板上に、 第1の光を照射することにより電気出力が変化し、かつ
光をオフしてもその状態を保持するpnpn構造光サイリス
タと、 多重量子井戸(MQW)構造をi層に含み、印加電圧によ
り第2の光の透過光強度が変化するMQW-pin変調器と
が、 両者のp層どうしもしくはn層どうしが隣接するように
垂直方向に積層され、かつそれらが2次元的に配列され
ていることを特徴とする光ゲートアレイ。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22834990A JPH0810308B2 (ja) | 1990-08-31 | 1990-08-31 | 光ゲートアレイ |
EP91100737A EP0443332B1 (en) | 1990-01-23 | 1991-01-22 | Optical gate array |
DE69112235T DE69112235T2 (de) | 1990-01-23 | 1991-01-22 | Optisches Gate-Array. |
US07/928,530 US5451767A (en) | 1990-01-23 | 1992-08-13 | Optical modulator gate array including multi-quantum well photodetector |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22834990A JPH0810308B2 (ja) | 1990-08-31 | 1990-08-31 | 光ゲートアレイ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04110834A JPH04110834A (ja) | 1992-04-13 |
JPH0810308B2 true JPH0810308B2 (ja) | 1996-01-31 |
Family
ID=16875073
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22834990A Expired - Fee Related JPH0810308B2 (ja) | 1990-01-23 | 1990-08-31 | 光ゲートアレイ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0810308B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2657289B2 (ja) * | 1990-11-02 | 1997-09-24 | 日本電信電話株式会社 | 光ゲートアレイ |
JP2905739B2 (ja) * | 1996-04-24 | 1999-06-14 | 株式会社エイ・ティ・アール光電波通信研究所 | 全光型半導体画像記憶装置とその画像記憶及び消去方法、及び全光型半導体論理演算装置とその論理演算方法 |
-
1990
- 1990-08-31 JP JP22834990A patent/JPH0810308B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04110834A (ja) | 1992-04-13 |
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