JP2691288B2 - 金属箔複合材料 - Google Patents

金属箔複合材料

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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、食料品の包装材料や食料品の調理用包材と
して好適に使用しうる金属箔複合材料に関するものであ
る。
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来より、アルミニウム箔等の金属箔は種々の用途に
用いられている。中でも、アルミニウム箔は、食料品の
包装材料として好適に使用されている。 しかし、このアルミニウム箔は単に食料品を包装する
ためにのみ用いられているものであり、積極的に包装さ
れる食料品の腐敗を防止しようというものではない。 そこで、本発明はアルミニウム箔等の金属箔の表面
に、ある特定の物質を塗布することにより、この物質の
作用によって、包装される食料品の腐敗を積極的に防止
しようというものである。
【課題を解決するための手段及び作用】
即ち、本発明は放射性鉱物の粉末及び/又は銀鉱物粉
末及び/又は酸化亜鉛粉末と塗料成分とからなる抗菌性
塗料を、金属箔に塗布することにより、金属箔表面に塗
膜を設けたことを特徴とする金属箔複合材料に関するも
のである。 本発明において放射性鉱物としては、例えばフェルグ
ソン石,褐廉石,モナズ石等が用いられる。これらは天
然に産するものであり、例えば愛媛県波方地方,福島県
飯坂地方,長野県山口地方,京都府大呂地方,福島県阿
武隅地方,福島県石川地方,岐阜県苗木地方,福岡県小
峠地方,オーストラリア,インド,マレーシア等で産出
するものである。これらの放射性鉱物の組成は、酸化ラ
ジウム,酸化トリウム,酸化ニオビユム,酸化タンタ
ル,酸化イットリウム,酸化セリウム,珪酸,酸化鉄,
酸化アルミニウム,酸化チタニウム,酸化カルシウム,
酸化マンガン,酸化マグネシウム,酸化マンガン,酸化
エルビウム等よりなるものである。この組成中の酸化ト
リウム等から放射線が照射される。従って、放射性鉱物
としては特に酸化トリウム0.05〜2.0重量%を含有する
ものを用いるのが好ましい。酸化トリウムが2.0重量%
を超えると、照射される放射線の量が多くなり、本発明
に係る抗菌性塗料の製造現場の労働環境が悪くなる傾向
が生じる。また、酸化トリウムが0.05重量%未満である
と、照射される放射線の量が少なくなりすぎて、抗菌性
が低下する傾向となる。なお、放射性鉱物の粉末の粒径
は細かいほど好ましく、一般的には0.5μ〜3μ程度が
よい。 本発明において銀鉱物としては、例えばキギン鉱,カ
クギン鉱、シルバニア鉱,ミアジル鉱,ペッツ鉱,アン
ギン鉱,ハリギン鉱,ノルコウギン鉱,タンコウギン
鉱,ポリバス鉱等が用いられる。また、前記の鉱物より
も銀の含有量の少ないものであっても使用しうる。即
ち、銀鉱物の銀の含有量が0.005重量%以上であれば本
発明において使用しうるものである。銀と他の物とを接
触させることにより、その物に対して抗菌効果が得られ
ることは知られているが、銀鉱物中の銀の含有量が0.00
5重量%未満になると、銀の抗菌効果が低下する傾向と
なる。なお、銀鉱物粉末の粒径も細かいほど好ましく、
一般的には0.5μ〜3μ程度がよい。 本発明において用いられる酸化亜鉛は、いわゆる亜鉛
華又は亜鉛白と呼ばれているものである。これは、抗菌
性を持ち、医薬品や化粧品の増量剤としても用いられて
いる。酸化亜鉛の粒径も細かいほど好ましく、一般的に
は0.5μ〜3μ程度がよい。 本発明においては、上記の放射性鉱物の粉末及び/又
は銀鉱物粉末及び/又は酸化亜鉛と従来公知の塗料成分
とを混合して、抗菌性塗料を得る。また、放射性鉱物の
粉末と銀鉱物粉末と無機酸化物粉末との混合物を焼成し
てなるセラミックス粉末と塗料成分とのを混合して、抗
菌性塗料を得てもよい。 セラミックス粉末を得る際に用いる無機酸化物粉末と
しては、二酸化珪素,酸化アルミニウム,酸化鉄(II
I),酸化カルシウム,酸化マグネシウム,酸化ナトリ
ウム,酸化カリウム,酸化チタン(IV),三酸化二ホウ
素等の粉末が挙げられる。また、この無機酸化物粉末と
して酸化亜鉛を用いてもよい。この無機酸化物粉末の粒
径も細かいほど好ましく、一般的には1〜10μ程度がよ
い。 セラミックス粉末を得る際における、放射性鉱物の粉
末と銀鉱物粉末と無機酸化物粉末との配合割合は、以下
のとおりであるのが好ましい。即ち、無機酸化物粉末10
0重量部に対して、放射性鉱物の粉末5〜100重量部程
度、銀鉱物粉末5〜100重量部程度が好ましい。放射性
鉱物の粉末等が5重量部未満になると、照射される放射
線の量が少なくなる等によって抗菌効果が低下する傾向
となる。また、放射性鉱物の粉末等の量が100重量部を
超えると、連結剤である無機酸化物粉末の量が相対的に
低下し、セラミックス粉末が得られにくくなる傾向が生
じる。 本発明に用いる抗菌性塗料は、放射性鉱物の粉末,銀
鉱物粉末,酸化亜鉛粉末或いはセラミックス粉末が単独
又は混合状態で含有されてなるものである。放射性鉱物
の粉末,銀鉱物粉末又はセラミックス粉末の含有量は、
抗菌性塗料中に1〜50重量%程度であるのが好ましい。
放射性鉱物の粉末等の含有量が1重量%未満であると、
照射される放射線の量等が少なくなる傾向が生じる、ま
た、放射性鉱物の粉末等の含有量が50重量%を超える
と、得られた塗膜の引張強度が低下する傾向となる。酸
化亜鉛の含有量は、抗菌性塗料中5〜70重量%程度であ
るのが好ましい。酸化亜鉛の含有量が5重量%未満であ
ると、抗菌性が低下する傾向となる。また、酸化亜鉛の
含有量が70重量%を超えると、得られた塗膜の引張強度
が低下する傾向となる。 本発明に用いる抗菌性塗料を得るためには、従来公知
の塗料成分と、放射性鉱物の粉末及び/又は銀鉱物粉末
及び/又は酸化亜鉛粉末と、を混合すればよい。従来公
知の塗料成分は、一般的に使用されている塗料を用いれ
ばよく、樹脂成分又は樹脂成分と有機溶剤等とよりなる
ものを使用すればよい。具体的には、ボイル油,カタ練
りペイント,調合ペイント,ワニス,エナメル等の油性
塗料、ラッカー、揮発性ワニス、水性塗料、尿素樹脂塗
料、メラミン樹脂塗料、フェノール樹脂塗料、アルキッ
ド樹脂塗料、ポリエステル樹脂塗料、ビニル樹脂塗料、
エポキシ樹脂塗料、エトキシシラン等の無機系エトキシ
塗料等を用いることができる。 また、本発明において塗料成分として、アルコール系
有機溶剤中に水及び一般式(I)で表されるアルコキシ
シランを溶解させたものを用いることも好ましい。 一般式(I); (式中、Rは炭化水素基又はアルコキシ(炭素数1〜
3)炭化水素基であって、炭化水素基の炭素数は1〜6
である。また、nは0〜12である。)この塗料成分を用
いれば、得られた塗膜は耐熱・耐蝕性を示す。従って、
この塗料成分を用いて得られた本発明に係る金属箔複合
材料は、食料品の包装材料としてのみならず、電子レン
ジ等で食料品を加熱調理する際の調理用包材としても使
用することができる。 この場合に用いるアルコール系有機溶剤としては、エ
タノール,イソプロパノール,エチルセロソルブ等が単
独で又は混合して用いられる。 この場合に用いるアルコキシシランは、ケイ酸のアル
キルエステル誘導体である。具体的な構造方法として
は、例えば1モルの四塩化ケイ素と4モルのアルカノー
ル又はアルコキシアルカノールとを反応させてテトラア
ルコキシシランを得る方法である。このテトラアルコキ
シシランをそのまま用いてもよいが、シラン濃度を上げ
るため部分加水分解して、テトラアルコキシシランを重
合し2〜12量体のアルコキシシランを得、それを用いて
もよい。また、種々の重合度のアルコキシシランを混合
して用いてもよく、好適な重合度は3〜6である。 アルコキシシランの具体例としては、炭化水素基の炭
素数が2のエトキシシラン,炭素数3のプロポキシシラ
ン,炭素数4のブトキシシランが用いられる。また、ア
ルコキシ炭化水素基においてアルコキシとしてメトキシ
を用い且つ炭化水素基の炭素数が2の2−メトキシエト
キシシランが用いられる。この中でも特にエトキシシラ
ンを用いるのが最も好ましい。これは、炭化水素基の炭
素数が少ないほど加水分解速度が速いためである。ま
た、炭素数が1のメトキシシランは毒性があるため、取
り扱いの点で若干問題がある。エトキシシランは、無色
又は微黄色の透明の液体である。比重は重合度が増すに
従って大きくなり、0.9〜1.3程度の範囲の値である。粘
度も重合度が増すに従って大きくなり、0.6cps〜15.0cp
s程度の範囲の値である。 この場合に用いる水は、アルコキシシランを加水分解
させるためのものである。アルコキシシランが加水分解
すると、樹脂状の二酸化珪素を生成する。アルコキシシ
ランと水とは互いに溶解しないので、両者を直接混合す
ると、水濃度が局部的に高くなり、部分的にゲル化(二
酸化珪素の生成)が進行し、安定な抗菌性塗料が得られ
にくくなる。従って、水とアルコキシシランとに可溶な
アルコール系有機溶剤に、両者を溶解させ均一に混合す
ることにより、安定な抗菌性塗料が得られのである。 アルコール系有機溶剤中にアルコキシシランと水とを
溶解させた抗菌性塗料を塗布する際、加水分解反応を促
進させるために触媒を溶剤中に添加するのが好ましい。
触媒を用いなけば、加水分解反応が極めて緩慢となるか
らである。触媒としては、各種の酸又は塩基が用いられ
るが、一般的には酸、特に塩酸を用いるのが好ましい。 また、塗料成分として、有機溶剤中に下記一般式(I
I)で表されるアルキルチタネートを溶解させたものを
用いることも好ましい。 一般式(II); (式中、Rは炭素数1〜22の炭化水素基を表す。)この
塗料成分を用いれば、得られた塗膜は耐熱・耐蝕性を示
す。従って、この塗料成分を用いて得られた本発明に係
る金属箔複合材料は、食料品の包装材料としてのみなら
ず、電子レンジ等で食料品を加熱調理する際の調理用包
材としても使用することができる。 この場合に用いるアルキルチタネートとしては、テト
ラプロピルチタネート,テトラブチルチタネート,テト
ラステアリルチタネート等が用いられる。また、有機溶
剤としては、エタノール,ヘキサン,ベンゼン,四塩化
炭素等が用いられる。 以上に述べた塗料成分と、放射性鉱物の粉末及び/又
は銀鉱物粉末及び/又は酸化亜鉛粉末と、を混合して抗
菌性塗料を得、これを金属箔の表面に塗布し、金属箔に
塗膜を設けることにより、本発明に係る金属箔複合材料
を得ることができる。この塗膜は、塗料成分の種類によ
って種々のものが得られ、例えば上記のアルコキシシラ
ンを主成分とする塗料成分を用いれば、二酸化珪素膜が
得られ、上記のアルキルチタネートを主成分とする塗料
成分を用いれば、酸化チタン膜が得られる。
【実施例】
実施例1 下記の組成及び配合よりなる抗菌性塗料を得た。 エポキシ樹脂塗料 100重量部 フェルグソン石(粒径3μ) 30重量部 この抗菌性塗料をアルミニウム箔の表面に塗布し、22
0℃で60分間焼付し、アルミニウム箔表面に抗菌性の塗
膜を得、金属箔複合材料を得た。 この金属箔複合材料の塗膜面に内側にして、牛肉200g
を包み、それを5℃に保ったまま放置した。4日経過後
において牛肉には全く変化が見られず、10日経過後にお
いて若干変色が見られたが食用に供することはできた。 比較のため、エポキシ樹脂塗料のみでアルミニウム箔
表面に塗膜を設け、その塗膜面を内側にして牛肉200gを
包み、5℃に保ったまま放置した。4日経過後において
1/3程度変色しており、10日経過後においては完全に腐
敗していた。 この結果より明らかなように、抗菌性塗料を塗布する
ことにより得られた金属箔複合材料は、牛肉中の菌の生
長を抑制し、又は菌を殺滅して牛肉の腐敗を防止しうる
ものであることが判る。 実施例2 下記の組成及び配合よりなる抗菌性塗料を得た。 ポリエステル樹脂塗料 100重量部 ハリギン鉱(粒径2μ) 20重量部 この抗菌性塗料をアルミニウム箔表面に塗布し常温で
放置して、アルミニウム箔表面に抗菌性の塗膜を得、金
属箔複合材料を得た。 この金属箔複合材料の塗膜面を内側にして、しゃぶし
ゃぶ用の牛肉を包み、それを常温で放置した。1日経過
後において牛肉には全く変化が見られなかった。 比較のため、ポリエステル樹脂塗料のみでアルミニウ
ム箔表面に塗膜を設け、その塗膜面を内側にして、しゃ
ぶしゃぶ用の牛肉を包み、常温で放置した。1日経過後
において牛肉はほぼ全体に亙って変色しており、腐敗が
進んでいた。 実施例3 下記の組成及び配合よりなる抗菌性塗料を得た。 ニトロセルロースラッカー 100重量部 モナズ石(粒径3μ) 20重量部 キギン鉱(粒径2μ) 20重量部 この抗菌性塗料をアルミニウム箔表面に塗布し常温で
放置して、アルミニウム箔表面に抗菌性の塗膜を得、金
属箔複合材料を得た。 この金属箔複合材料の塗膜面を内側にして、マグロの
切身を包み、それを常温で放置した。3時間経過後にお
いて切身には殆ど変化が見られなかった。 比較のため、ニトロセルロースラッカーのみでアルミ
ニウム箔表面に塗膜を設け、その塗膜面を内側にしてマ
グロの切身を包み、常温で放置した。3時間経過後にお
いて切身はほぼ全体に亙って変色していた。 実施例4 まず、下記の組成及び配合からなる組成物を準備し
た。 無機酸化物(粒径2μ) 100重量部 褐廉石(粒径5μ) 40重量部 ハリギン鉱(粒径5μ) 20重量部 なお、前記の無機酸化物は二酸化珪素(シリカ)及び
酸化アルミニウム(アルミナ)を主体とするものであ
る。 この組成物を約1000℃で2日間焼成して、セラミック
スを得、これを粉砕して粒径2μのセラミックス粉末を
得た。 このセラミックス粉末を用いて、下記の組成及び配合
よりなる抗菌性塗料を得た。 常温硬化型尿素樹脂塗料 100重量部 セラミックス粉末(粒径2μ) 50重量部 この抗菌性塗料をアルミニウム箔表面に塗布し常温で
放置して、アルミニウム箔表面に抗菌性の塗膜を得た。 この金属箔複合材料の塗膜面を内側にして、マグロの
切身を包み、それを常温で放置した。3時間経過後にお
いて切身には殆ど変化が見られなかった。 比較のため、常温硬化型尿素樹脂塗料のみでアルミニ
ウム箔表面に塗膜を設け、その塗膜面を内側にして、マ
グロの切身を包み、常温で放置した。3時間経過後にお
いて切身はほぼ全体に亙って変色していた。 実施例5 下記の組成及び配合よりなる抗菌性塗料を得た。 エトキシシラン(平均5量体) 100重量部 エタノール 50重量部 水 10重量部 塩酸(IN) 1重量部 酸化亜鉛(粒径1μ) 75重量部 ここで、エトキシシラン(平均5量体)は、重合度の
平均が5のものである。これは、エトキシシラン(平均
5量体)の総重量に対して、SiO2の重量が約40重量%で
あった。 この抗菌性塗料をアルミニウム箔表面に塗布し常温で
放置して、アルミニウム箔表面に抗菌性の塗膜を得、金
属箔複合材料を得た。 これを用いて実施例2と同様の試験をしたところ、抗
菌効果を奏することが判った。 また、この金属箔複合材料を用い、その塗膜面を内側
としてしゃぶしゃぶ用肉を包んだまま、少量の水を加え
加熱調理したところ、良好に調理することができた。 実施例6 下記の組成及び配合よりなる抗菌性塗料を得た。 テトラブチルチタネート 10重量部 エタノール 500重量部 ハリギン鉱(粒径2μ) 1重量部 酸化亜鉛(粒径1μ) 3重量部 この抗菌性塗料をアルミニウム箔表面に、相対湿度約
50%の条件下で塗布した。その後、雰囲気温度200℃に
設定した乾燥機中に導入し、テトラブチルチタネートを
乾燥させ、アルミニウム箔表面に酸化チタン膜よりなる
塗膜を生成させ、金属箔複合材料を得た。 これを用いて実施例2と同様の試験をしたところ、抗
菌効果を奏することが判った。 また、この金属箔複合材料を用い、その塗膜面を内側
としてしゃぶしゃぶ用肉を包んだまま、少量の水を加え
加熱調理したところ、良好に調理することができた。 実施例7 下記の組成及び配合よりなる抗菌性塗料を得た。 ニトロセルロースラッカー 100重量部 モナズ石(粒径3μ) 15重量部 酸化亜鉛(粒径1μ) 35重量部 この抗菌性塗料をアルミニウム箔表面に塗布し常温で
放置して、アルミニウム箔表面に抗菌性の塗膜を得、金
属箔複合材料を得た。 これを用いて実施例3と同様の試験をしたところ、抗
菌効果を奏することが判った。 実施例8 下記の組成及び配合よりなる抗菌性塗料を得た。 ニトロセルロースラッカー 100重量部 モナズ石(粒径3μ) 10重量部 キギン鉱(粒径2μ) 10重量部 酸化亜鉛(粒径1μ) 20重量部 この抗菌性塗料をアルミニウム箔表面に塗布し常温で
放置して、アルミニウム箔表面に抗菌性の塗膜を得、金
属箔複合材料を得た。 これを用いて実施例3と同様の試験をしたところ、抗
菌効果を奏することが判った。 実施例9 まず、下記の組成及び配合からなる組成物を準備し
た。 無機酸化物(粒径2μ) 100重量部 褐廉石(粒径5μ) 40重量部 ハリギン鉱(粒径5μ) 20重量部 なお、前記の無機酸化物は二酸化珪素(シリカ),酸
化アルミニウム(アルミナ)及び酸化亜鉛(亜鉛華)を
主体とするものである。 この組成物を約1000℃で2日間焼成して、セラミック
スを得、これを粉砕して粒径2μのセラミックス粉末を
得た。 このセラミックス粉末を用いて下記の組成及び配合よ
りなる抗菌性塗料を得た。 常温硬化型尿素樹脂塗料 100重量部 セラミックス粉末(粒径2μ) 50重量部 この抗菌性塗料をアルミニウム箔表面に塗布し常温で
放置して、アルミニウム箔表面に抗菌性の塗膜を得、金
属箔複合材料を得た。 これを用いて実施例4と同様の試験をしたところ、抗
菌効果を奏することが判った。
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る金属箔複合材料
は、金属箔の表面に塗膜が設けられており、その塗膜中
に放射性鉱物の粉末及び/又は銀鉱物粉末及び/又は酸
化亜鉛粉末、或いは放射性鉱物の粉末と銀鉱物粉末と無
機酸化物粉末との混合物から得られるセラミックス粉末
が含有されている。従って、その塗膜面を内側として食
料品を包装すると、塗膜中の放射性鉱物より食料品に放
射線が照射されたり又は銀鉱物粉末や酸化亜鉛粉末が食
料品と接触する。依って、食料品中の菌の生長が抑制さ
れ又は菌が殺滅されるので食料品の腐敗を防止しうると
いう効果を奏する。 また、請求項(10)又は(11)記載の塗料成分を用い
て、金属箔複合材料を得ると、塗膜が耐熱・耐蝕性であ
るため、食料品の腐敗を防止すると共に包装したままで
加熱調理しうるという効果をも奏する。 なお、以上主に本発明に係る金属箔複合材料が飲食品
の包装材料等に用いられる場合を中心として説明した
が、その他の用途にも用いうることは勿論である。

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属箔に、放射性鉱物の粉末と塗料成分と
    からなる抗菌性塗料を塗布することにより、塗膜を設け
    たことを特徴とする金属箔複合材料。
  2. 【請求項2】金属箔に、銀鉱物粉末と塗料成分とからな
    る抗菌性塗料を塗布することにより、塗膜を設けたこと
    を特徴とする金属箔複合材料。
  3. 【請求項3】金属箔に、酸化亜鉛粉末と塗料成分とから
    なる抗菌性塗料を塗布することにより、塗膜を設けたこ
    とを特徴とする金属箔複合材料。
  4. 【請求項4】金属箔に、放射性鉱物の粉末と銀鉱物粉末
    と塗料成分とからなる抗菌性塗料を塗布することによ
    り、塗膜を設けたことを特徴とする金属箔複合材料。
  5. 【請求項5】金属箔に、放射性鉱物の粉末と酸化亜鉛粉
    末と塗料成分とからなる抗菌性塗料を塗布することによ
    り、塗膜を設けたことを特徴とする金属箔複合材料。
  6. 【請求項6】金属箔に、銀鉱物粉末と酸化亜鉛粉末と塗
    料成分とからなる抗菌性塗料を塗布することにより、塗
    膜を設けたことを特徴とする金属箔複合材料。
  7. 【請求項7】金属箔に、放射性鉱物の粉末と銀鉱物粉末
    と酸化亜鉛粉末と塗料成分とからなる抗菌性塗料を塗布
    することにより、塗膜を設けたことを特徴とする金属箔
    複合材料。
  8. 【請求項8】金属箔に、放射性鉱物の粉末と銀鉱物粉末
    と無機酸化物粉末との混合物を焼成して得られるセラミ
    ックス粉末及び塗料成分からなる抗菌性塗料を塗布する
    ことにより、塗膜を設けたことを特徴とする金属箔複合
    材料。
  9. 【請求項9】放射性鉱物として、酸化トリウム0.05〜2.
    0重量%含有するものを用いる請求項(1),(4),
    (5),(7)又は(8)記載の金属箔複合材料。
  10. 【請求項10】塗料成分として、アルコール系有機溶剤
    中に水及び一般式(I)で表されるアルコキシシランを
    溶解させたものを用いる請求項(1)〜(9)記載の金
    属箔複合材料。 一般式(I); (式中、Rは炭化水素基又はアルコキシ(炭素数1〜
    3)炭化水素基であって、炭化水素基の炭素数は1〜6
    である。また、nは0〜12である。)
  11. 【請求項11】塗料成分として、有機溶剤中に下記一般
    式(II)で表されるアルキルチタネートを溶解させたも
    のを用いる請求項(1)〜(9)記載の金属箔複合材
    料。 一般式(II); (式中、Rは炭素数1〜22の炭化水素基を表す。)
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