JPH02132166A

JPH02132166A - 抗菌性塗料

Info

Publication number: JPH02132166A
Application number: JP28620388A
Authority: JP
Inventors: Yuzo Yokota; 横田　雄三
Original assignee: Nippon Foil Manufacturing Co Ltd
Current assignee: Nippon Foil Manufacturing Co Ltd
Priority date: 1988-11-12
Filing date: 1988-11-12
Publication date: 1990-05-21
Anticipated expiration: 2013-03-25
Also published as: JP2732094B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】【産業上の利用分野】

本発明は、抗菌性に優れた塗膜を得るために用いられる
抗菌性塗料に関するものである。

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】冷蔵庫
等の食料品保存庫や電子レンジ等の加熱調理器等の内壁
は金属製であり、その内表面には一般的に塗膜が設けら
れている。この塗膜は内壁表面に金属の錆が発生ずるの
を防止すると共に、内壁面に美的処理を施すために設け
られているものである。しかし、食料品の菌等が塗膜に付着すると菌が繁殖し、
内壁面が不衛生になるということがあった。また、内壁
面に設けられた塗膜は単に上記の錆の発生の防止等の役
割を果たすだけであり、収納される食料品の腐敗を積極
的に防止するという役割を果たすものではなかった。そこで、本発明はある特定の物質を含有する抗菌性塗料
を用いて、塗膜を得ることにより、この特定の物質の作
用で塗膜を衛生的に保つと共に収納される食料品の腐敗
を防止しようというものである。

【課題を解決するための手段及び作用】即ち、本発明は
放射性鉱物の粉末及び／又は銀鉱物粉末及び／又は酸化
亜鉛粉末を含有してなる抗菌性塗料に関するものである
。本発明において放射性鉱物としては、例えばフエルグソ
ン石，褐廉石，モナズ石等が用いられる６これらは天然
に産するものであり、例えば愛媛県波方地方，福島県飯
坂地方，長野県山口地方，京都府大呂地方，福島県阿武
隅地方，福島県石川地方．岐阜県苗木地方，福岡県小峠
地方，オース１・シリア，インド，マレーシア等で産出
するものである．これらの放射性鉱物の組成は、酸化ラ
ジウム．酸化トリウム，酸化ニオビュム，酸化タンタル
，酸化イットリウム，酸化セリウム，珪酸，酸化鉄，酸
化アルミニウム，酸化チタニウム，酸化カルシウム，酸
化マンガン，酸化マグネシウム，酸化マンガン．酸化エ
ルビウム等よりなるものである。この組成中の酸化トリ
ウム等から放射線が照射される。従って、放射性鉱物と
しては特に酸化トリウム０．０５〜２．０重量％を含有
するものを用いるのが好ましい。酸化トリウムが２．０
重量％を超えると、照射される放射線の量が多くなり、
本発明に係る抗菌性塗料の製造現場の労働環境が悪くな
る傾向が生じる。また、酸化トリウムが０．０５重世％
未満であると、照射される放射線の量が少なくなりすぎ
て、抗菌性が低下する傾向となる。なお、放射性鉱物の粉末の粒径は細かいほど好ましく、
一般的には０．５μ〜３μ程度がよい。本発明において銀鉱物としては、例えばキギン鉱，カク
ギン鉱，シルハニア鉱，ミアジル鉱．べ冫゛ン鉱．アン
ギンＩＬ，ハリギン鉱，ノノレコウギン鉱．タンコウギ
ン鉱．ボリハス鉱等が用いられる。また、前記の鉱物よりも銀の含有量の少ないものであっ
ても使用しうる。即ち、恨鉱物の銀の含有量が０．００
５重量％以上であれば本発明において使用しうるちので
ある。銀と他の物とを接触させることにより、その物に
対して抗菌効果が得られることは知られているが、根鉱
物中の銀の含有量が０．００５重量％未満になると、銀
の抗菌効果が低下する傾向となる。なお、恨鉱物粉末の
粒径も細かいほど好まし《、一般的には０．５μ〜３μ
程度がよい。本発明において用いられる酸化亜鉛は、いわゆる亜鉛萬
又は亜鉛臼と呼ばれているものである。これは、抗菌性を持ち、医薬品や化粧品の増量剤として
も用いられている。酸化亜鉛の粒径も細かいほど好まし
く、一般的には０．５ｌｌ〜３μ程度がよい。本発明においては、上記の放射性鉱物の粉末及び／又は
銀鉱物粉末及び／又は酸化亜鉛を従来公知の塗料に含有
させて、抗菌性塗料を得る。また、放射性鉱物の粉末と
銀鉱物粉末と無機酸化物わ｝末との混合物を焼成してな
るセラミックス粉末を塗料に含有させて、抗閑性塗料を
得てもよい。セラミックス粉末を得る際に用いる無機酸化物粉末とし
ては、二酸化珪素，酸化アルミニウム酸化鉄（■）．酸
化カルシウム，酸化マグネシウム，酸化ナ１・リウム７
酸化カリウム，酸化チタン（ＩＶ）．三酸化二ホウ素等
の粉末が挙げられる。また、この無機酸化物粉末として酸化亜鉛を用いてもよ
い。この無機酸化物粉末の粒径も細かいほど好ましく、
一般的には１〜１０μ程度がよい。セラミックス粉末を得る際における、放射性鉱物の扮未
と銀鉱物粉末と無機酸化物粉末との配合割合は、以下の
とおりであるのが好ましい。即ら、無機酸化物粉末１０
０重量部に対して、放射性鉱物の粉末５〜１００重足部
程度、根鉱物粉末５〜１００重量部程度が好ましい。放
射性鉱物の粉末等が５ｌｆ壇部未満になると、照射され
る放射線の量が少なくなる等によって抗菌効果が低下す
る傾向となる。また、放射性鉱物の粉末等の量が１００
重量部を超えると、連結剤である無ａ酸化物粉末の滑が
相対的に低下し、セラミックス粉末が得られにくくなる
傾向が住じる。本発明に係る抗菌性塗料は、放射性鉱物の粉末，銀鉱物
粉末，酸化亜鉛粉末或いはセラミックス粉末が単独又は
混合状態で含有されてなるものである。放射性鉱物の粉
末，銀鉱物粉末又はセラミックス粉末の含有量は、抗菌
性塗料中に１〜５０重量％程度であるのが好ましい。放
射性鉱物の粉末等の含有量が１重景％未満であると、照
射される放射線の量等が少なくなる傾向が生じる。また
、放射性鉱物の粉末等の含有量が５０重量％を超えると
、得られた塗膜の引張強度が低下する傾向となる。酸化亜鉛の含有量は、抗菌性塗料中に５〜７０重景％程
度であるのが好ましい。酸化亜鉛の含有量が５重量％未
満であると、抗菌性が低下する傾向となる。また、酸化
亜鉛の含有量が７０重量％を超えると、得られた塗膜の
引張強度が低下する傾向となる。本発明に係る抗菌性塗料を得るためには、従来公知の塗
料成分中に、放射性鉱物の粉末及び／又は銀鉱物粉末及
び／又は酸化亜鉛粉末を添加して、混合すればよい。従
来公知の塗料成分は、−Ｃ的に使用されている塗料を用
いればよく、樹脂成分又は樹脂成分と有機溶剤とよりな
るものを使用すればよい。具体的には、ボイル油．カタ
練りペイント，調合ペイント．ワニス．エナメル等の油
性塗料、ラッカー、揮発性フェス、水性塗料、尿素樹脂
塗料、メラミン樹脂塗料、フェノール樹脂塗料、アルキ
ッド樹脂塗料、ポリエステル樹脂塗料、ビニル樹脂塗料
、エポキシ樹脂塗料、エトキシシラン等の無機系エトキ
シ塗料等を用いることができる。このようにして得られた抗菌性塗料を冷蔵庫等の内壁面
に塗布し、乾燥することにより、抗菌性に優れた塗膜を
得ることができる。本発明に係る抗菌性塗料は上記の内
壁面以外にも所望に応じて種々の表面に塗布して用いる
ことができる。

【実施例】

実施例ｌ下記の組成及び配合よりなる抗菌性塗料を得た。エボキシ樹脂塗料　　　　　　　１００重量部フエルグ
ソン石（粒径３μ）３０゛重量部この抗菌性塗料を鉄板
の表面に塗布し、２２０゜Ｃで６０分間焼付し、鉄板表
面に抗菌性の塗膜を得た．この鉄板の塗膜表面に牛肉２
００ｇを置き、それを５゜Ｃに保ったまま放置した。３
日経過後において牛肉には全く変化が見られず、７９日
経過後において若干変色が見られたが食用に供すること
はできた。比較のため、エボキシ樹脂塗料のみで鉄板表面に塗膜を
設け、その塗膜面に牛肉２００　ｇを置き、５゜Ｃに保
ったまま放置した。３日経過後において１／３程度変色
しており、９日経過後においては完全に腐敗していた。この結果より明らかなように、抗菌性塗料より得られた
塗膜は、牛肉中の菌の生長を抑制し、又は菌を殺滅して
牛肉の腐敗を防止しうるちのであることが判る。実施例２下記の組成及び配合よりなる抗菌性塗料を得た。ポリエステル樹脂塗料　　　　　１００重量部ハリギン
鉱（粒径２μ）２０重量部この抗菌性塗料を鉄板の表面に塗布し常温で放置して、
鉄板表面に抗菌性の塗膜を得た。この鉄板の塗膜表面にしゃぶしゃぶ用の牛肉を置き、そ
れを常温で放置した。１日経過後において牛肉には全く
変化が見られなかった。比較のため、ポリエステル樹脂塗料のみで鉄板表面に塗
膜を設け、その塗膜面にしゃぶしゃぶ用の牛肉を置き、
常温で放置した。１日経過後において牛肉はほぼ全体に
亙って変色しており、腐敗が進んでいた。実施例３下記の組成及び配合よりなる抗菌性塗料を得た。ニトロセルロースラッカー　　　　ｘｏｏ重ｉｔｓモナ
ズ石（粒径３μ）２０重量部キギン鉱（粒径２μ）　　　　　　　２０重量部この抗
菌性塗料を鉄板の表面に塗布し常温で放置して、鉄板表
面に抗菌性の塗膜を得た。この鉄板の塗膜表面にマグロの切身を置き、それを常温
で放置した。３時間経過後において切身には殆ど変化が
見られなかった。比較のため、ニトロセルロースラッカーのみで鉄板表面
に塗膜を設け、その塗膜面にマグロの切身を置き、常温
で放置した。３時間経過後において切身はほぼ全体に亙
って変色していた。実施例４まず、ド記の組成及び配合からなる組成物を準備した。無機酸化物（粒径２μ）　　　　　　１００重量部褐廉
石（粒径５ｌｌ）　　　　　　　４０重量部ハリギン鉱
（粒径５μ）２０重量部なお、前記の無機酸化物は二酸化珪素（シリカ）及び酸
化アルミニウｌ、（アルミナ）を主体とするものである
。この組成物を約１０００゜Ｃで２日間焼成して、セラミ
２クスを得、これを粉砕して粒径２μのセラミックスわ
〕末を得た。このセラミックス粉末を用いて、下記の組成及び配合よ
りなる抗菌性塗料を得た。常温硬化型尿素樹脂塗！’４　　　　　１００重着部で
ラミックス粉末（粒径２μ）５０重量部この抗菌性塗料
を鉄板の表面に塗布し常温で放置して、鉄板表面に抗菌
性の塗膜を得た。この鉄板の塗膜表面にマグロの切身を置き、それを常温
で放置した。３時間経過後において切身には殆ど変化が
見られなかった。比較のため、常温硬化型尿素樹脂塗料のみで銖仮表面に
塗１模を設け、その塗膜面にマグロの切身を置き、常温
で放置した。３時間経過後において切身はほぼ全体に亙
って変色し，ていた。実施例５下記の組成及び配合よりなる抗菌性塗料を得た。ポリエステル樹ＢＦ′４塗料　　　　　　１００重最部
酸化！■鉛（粒径ｌμ）７５重量部この抗菌性塗籾を鉄板の表面に塗布し常温で放１ηして
、鉄板表面に抗菌性の塗膜を得た。これを用いて実施例２と同様の試験をしたところ、抗菌
効果を奏することが判った。実施例６下記の組成及び配合よりなる抗菌性塗ｆミ１を得た。ポリエステル樹脂塗料　　　　　　１００重量部ハリギ
ン鉱（粒径２μ）１０重量部酸化亜鉛（粒径ｌμ）３０重量部この抗菌性塗料を鉄板の表面に塗布し常温で放置して、
鉄板表面に抗菌性の塗膜を得た。これを用いて実施例２と同様の試験をしたところ、抗菌
効果を奏ずることが判った。実施例７下記の組成及び配合よりなる抗菌性塗料を得た。二トａセルロースラン力−　　　１００重計部モナズ石
（粒径３ノノ）１５重量部酸化亜鉛（粒径ｌμ）３５重量部この抗菌性塗料を鉄仮の表面に塗布し常温で放置して、
鉄板表面に抗菌性の塗＋ＩＱを得た。これを用いて実施例３と同様の試験をしたところ、抗菌
効果を奏するごとが判った。実施例８Ｆ記の組成及び配合よりなる抗菌性塗料を得た。二Ｉ・ロセルロースラッカー　　　１００ｆｆｉｆｆｌ
部モナズ石（粒径３μ）　　　　　　　１０重量部キギ
ン鉱（粒径２μ）　　　　　　　１０重量部酸化亜鉛（
粒径１μ）２０重量部この抗菌性塗料を鉄板の表面に塗布し常温で故置し，て
、鉄板表面に抗菌性の塗膜を得た。これを用いて実施例３と同トｐの試験をしたところ、抗
菌効果を奏することが判った。実施例９まず、下記の組成及び配合からなる鉗成物を

【１一備し
た。無機酸化物Ｃ粒径２μ）　　　　　　１００重量部褐廉
石（粒径５μ）４０重量部ハリギン鉱（粒径５μ）２０重量部なお、前記の無機酸化物は二酸化珪素（シリカ），酸化
アルミニウム（アルミナ）及び酸化ｉＩ′！！鉛（亜鉛
華）を主体とするものである。この組成物を約ｔｏｏｏ’ｃで２「」間Ｍと成して、セ
ラミ，ノクスを｛１ト、これを粉砕して粒ｉ￥・２μの
セラミ・クスわ）末を得た。このセラミックス粉末を用いて下記の組成及び配合より
なる抗菌Ｍ塗ギ」を得た。常温硬化型１ボ素樹脂塗料　　　　ｌｏ　ｏ　ｉｘｆ量
部セラミンクス粉末（粒径２ｕ）　　　５０車量部この
抗菌性塗料を鉄板の表面に塗布し常温で放置して、鉄板
表面に抗菌性の塗膜を得た。これを用いて実施例４と同様の試験をしたところ、抗菌
効果を奏することが判った。【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る抗菌性塗料は、その
中に放射性鉱物の粉末及び／又は恨鉱物粉末及び／又は
酸化亜鉛粉末、或いは放射性鉱物の粉末と銀鉱物粉末と
無機酸化物粉末との混合物から得られるセラミックス粉
末を含有しているので、得られた塗膜中の放射性鉱物よ
り放射線が照射されたり又は銀鉱物粉末や酸化亜鉛粉末
が外気と接触する。従って、この塗膜が設けられた金属
板等を、例えば冷蔵庫等の食料品保存庫の内壁面として
使用すると、収納されている食料品に放射線が照射され
たり又は食料品と銀鉱物粉末又は酸化亜鉛粉末とが接触
する。依って、食料品中の菌の生長が抑制され又は菌が
殺滅されるので、食料品の腐敗を防止し・うるという効
果を奏する。また、本発明に係る抗菌性塗料より得られる塗膜は、そ
こに菌が付着しても、菌の生長を抑制し又は菌を殺滅す
る。従って、この塗膜を設けた金属板等を冷蔵庫等の内
壁面として使用した場合にも、内壁面にカビ等が発生す
るのを防止でき、冷蔵庫等の内面を衛生的に保つことが
できるという効果を奏する。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）放射性鉱物の粉末を含有してなる抗菌性塗料。
（２）銀鉱物粉末を含有してなる抗菌性塗料。
（３）酸化亜鉛粉末を含有してなる抗菌性塗料。
（４）放射性鉱物の粉末と銀鉱物粉末とを含有してなる
抗菌性塗料。
（５）放射性鉱物の粉末と酸化亜鉛粉末とを含有してな
る抗菌性塗料。
（６）銀鉱物粉末と酸化亜鉛粉末とを含有してなる抗菌
性塗料。
（７）放射性鉱物の粉末と銀鉱物粉末と酸化亜鉛粉末と
を含有してなる抗菌性塗料。
（８）放射性鉱物の粉末と銀鉱物粉末と無機酸化物粉末
との混合物を焼成して得られるセラミックス粉末を含有
してなる抗菌性塗料。
（９）放射性鉱物として、酸化トリウム０．０５〜２０
０重量％含有するものを用いる請求項（１）、（４）、
（５）、（７）又は（８）記載の抗菌性塗料。