JPH06157224A - 食品又は飼料用防菌防カビ剤 - Google Patents

食品又は飼料用防菌防カビ剤

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JPH06157224A
JPH06157224A JP4339454A JP33945492A JPH06157224A JP H06157224 A JPH06157224 A JP H06157224A JP 4339454 A JP4339454 A JP 4339454A JP 33945492 A JP33945492 A JP 33945492A JP H06157224 A JPH06157224 A JP H06157224A
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JP
Japan
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silver
antibacterial
antifungal agent
ceramics
ceramic
Prior art date
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Pending
Application number
JP4339454A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiminori Atsumi
公則 渥美
Akira Inose
昭 猪瀬
Keijiro Fujita
恵二郎 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sangi Co Ltd
Original Assignee
Sangi Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 食品又は飼料に配合使用する防菌防カビ剤を
提案する。 【構成】 カルシウム含有化合物、二酸化珪素、酸化マ
グネシウム、二酸化チタン、酸化亜鉛より選ばれた少く
とも1つのセラミックスに0.001〜5重量%の銀を担
持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食品又は飼料に添加し
て使用される防菌防カビ剤であって、抗菌性金属をセラ
ミックスに担持させてえられた防菌防カビ剤に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、食生活が豊かになり、多種多様の
食品が店頭に並ぶようになった。特にハム、ソーセー
ジ、蒲鉾、めん、チーズ、和菓子、洋菓子等の加工食品
の大量生産、広範囲な流通が行なわれ、惣菜等の調理食
品が増えるなど、食生活が多様化するに伴なって、食品
中の大腸菌、黄色ブドウ球菌、腸炎ビブリオ、サルモネ
ラ菌、コウジカビ等の細菌やカビの繁殖が問題となって
いる。そこで、これらを防止するために、安息香酸、ソ
ルビン酸、デヒドロ酢酸、パラオキシ安息香酸、プロピ
オン酸などの有機系保存料が多く使用されるようになっ
た。
【0003】一方、牛、豚などの家畜用飼料として、粗
飼料、濃厚飼料及び鉱物質飼料が配合使用されており、
家畜の成育に必要な各種のミネラル、例えばリン、カル
シウム、マグネシウム、ナトリウム、など、が鉱物質飼
料により補給されている。然しながら、これらの配合飼
料は、保存中環境条件によりカビや細菌が繁殖し、飼料
価値を低下させることがあるため、カビ、細菌の繁殖を
妨げるためプロピオン酸ナトリウム、プロピオン酸カル
シウム、デヒドロ酢酸ナトリウムなどの防カビ剤を0.1
5〜0.5%添加することが行われており、又食用動物の
衛生対策として、クロルテトラサイクリン、アンブロリ
ウムの抗生物質、デコキネート、フィカルバジンなどの
有機合成抗菌剤が使用されている。
【0004】しかし、これらの保存料、防カビ剤、抗生
物質、抗菌剤は、有機物であり、熱に弱く、水可溶性で
あり、それ自体の安定性、安全性、又食品への残留性な
どの問題を内臓している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来飼料、食品等に使
用されている防菌防カビ剤は、前記のような欠点を有し
ているため、その使用方法が限定されいた。本発明は、
従来使用されている防菌防カビ剤のような欠点を有せ
ず、熱及び化学的に安定であり、水に不溶で、生体に吸
収され難いので安全性にすぐれ、食品への残留性などの
心配のない食品又は飼料に添加して使用できる防菌防カ
ビ剤を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決するため、無機系抗菌剤の使用を検討した結果、リ
ン酸3カルシウム、ハイドロキシアパタイトなどのカル
シウム含有化合物、二酸化珪素、酸化マグネシウム、二
酸化チタン、酸化亜鉛のように、生体に比較的吸収され
難く、安定で、安全性の高いセラミックスに抗菌性を有
する金属を担持させた抗菌性セラミックスを使用するこ
とにより前記課題を解決できることを認めた。
【0007】ある種の金属が微量で強い抗菌性を示すこ
とは古くから知られているが、これら抗菌性金属の内に
は、生体に吸収された場合強い毒性を示すものも存在す
る。従って本発明に使用される抗菌性金属は、たとえば
吸収されたとしても生体に対し比較的毒性を示さない金
属、例えば、鉄、金、銀、などから選ばれる必要があ
る。入手、処理の方法などを考慮すると、ケーキやアイ
スクリームなどの装飾に用いる銀色のアラザンなどにも
使われている銀を抗菌性金属として使用することが好ま
しい。生体に対し比較的毒性の少ない抗菌性金属を前記
セラミックスに担持させる方法を、抗菌性金属として銀
を例にとって以下に説明する。
【0008】水溶液中に懸濁させたセラミックス懸濁液
中に硝酸銀のような水溶性銀塩を加え、銀塩をセラミッ
クスに吸着させた後、脱水、洗浄、乾燥して銀イオンを
担持させたセラミックスを得た後、800℃以上でそれ
を焼成するか、350℃以上に加熱して水素ガスを流し
て銀を還元することにより銀を担持したセラミックスが
えられる。また高速気流中衝撃法などにより、銀の微粉
末をセラミックスにコーティングすることによってもえ
られる。セラミックスに担持させる銀量は、使用する水
溶性銀塩又は銀微粉末量とセラミックス量との比を変え
ることにより適宜選択されるが、担持量が少なすぎると
得られる担持セラミックスの防菌防カビ性が弱く、多す
ぎると黒変する場合を生じ、製品として好ましくないの
で、その担持量は好ましくはセラミックスに対し0.00
1〜5重量%程度である。
【0009】前記の如く、銀を担持したセラミックス
は、保存条件により銀が黒変し、製品品質を劣化させる
場合が生じる。この銀の黒変を妨げるため、セラミック
スとしてカルシウム含有化合物、酸化マグネシウム、二
酸化チタン及び酸化亜鉛より選ばれた少くとも1つと、
二酸化珪素とを配合したセラミックスを担体として使用
すると、担持した銀の黒変を防ぐことが可能となる。即
ち上記配合したセラミックスに前記の如く銀塩を担持さ
せた後、800℃以上で焼成することにより、白色で、
変色を生じない使用し易い防菌防カビ剤がえられる。こ
の場合二酸化珪素の配合量は他のセラミックスに対し0.
5〜10重量%で充分に白色度を保持する。
【0010】このようにして得られた銀担持セラミック
スは、その銀担持量に比例して抗菌抗カビ性を示すが、
一般には食品や飼料に0.01%以上配合することにより
充分な効果を示す。以下に実施例をあげて本発明を具体
的に説明する。
【0011】
【実施例1】市販の小麦粉にデキストリンを3%添加
し、これに水分量が35%となるように食塩水を加え
た。食塩は小麦粉に対して1.5%になるように添加し、
生地とした。
【0012】
【実施例2】実施例1の生地に、銀を1%担持したハイ
ドロキシアパタイトを10%、銀を2%担持したリン酸
3カルシウムを0.5%、銀を5%担持した二酸化ケイ素
を0.01%、銀を0.001%担持した酸化マグネシウム
を1%、銀を0.1%担持した二酸化チタンを5%、銀を
3%担持した酸化亜鉛を0.1%それぞれ添加し、ミキサ
ーで20分間攪拌、混合した後、同一の型に入れて、そ
れぞれ成型した。(2−1)〜(2−6)これら成型物
をそれぞれポリエチレンとポリプロピレンの積層フィル
ムで包装した。
【0013】
【実施例3】実施例1の生地に、銀を1%担持したハイ
ドロキシアパタイト90部と二酸化珪素10部の防菌、
防カビ剤を10%、銀を2%担持したリン酸3カルシウ
ム98部と二酸化珪素2部の防菌、防カビ剤を0.5%、
銀を0.001%担持した酸化マグネシウム99.5部と二
酸化珪素0.5部の防菌、防カビ剤を1%、銀を0.1%担
持した二酸化チタン99部と二酸化珪素1部の防菌、防
カビ剤を5%、銀を3%担持した酸化亜鉛95部と二酸
化珪素5部の防菌、防カビ剤を0.1%それぞれ添加し、
ミキサーで20分間攪拌、混合した後、同一の型に入れ
て、それぞれ成型した。(3−1)〜(3−5)これら
成型物をそれぞれ実施例2)で使用したのと同様の積層
フィルムで包装した。実施例2で作成した成型物は薄い
灰白色であったが、実施例3)で作成した成型物はきれ
いな白色であった。
【0014】
【比較例】防菌、防カビ用セラミックスを添加しない実
施例1の生地をそのまゝ実施例2と同様にミキサーで攪
拌、混合して、前記と同様の型に入れて成型し、同様の
ポリエチレンとポリプロピレンの積層フィルムで包装し
た。
【0015】
【実施例4】実施例2、3及び比較例で包装した成型物
を20℃で保存した。2週間後、実施例(2−1)〜
(2−6)及び(3−1)〜(3−5)において何れも
カビの繁殖は見られなかったが、比較例においては4日
目よりカビの繁殖が認められた。
【0016】
【発明の効果】本発明による銀をセラミックスに担持さ
せた防菌防カビ剤は、食品又は飼料に配合しても安全、
安定に使用でき、従来使用されている有機系防菌防カビ
剤と同等又はそれ以上の効果を示す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銀をセラミックスに担持させたことを特
    徴とする食品又は飼料に添加使用する食品又は飼料用防
    菌防カビ剤。
  2. 【請求項2】 セラミックスが、カルシウム含有化合
    物、二酸化珪素、酸化マグネシウム、二酸化チタン、酸
    化亜鉛より選ばれた少くとも1つである請求項1の防菌
    防カビ剤。
  3. 【請求項3】 セラミックスが、カルシウム含有化合
    物、酸化マグネシウム、二酸化チタン、酸化亜鉛より選
    ばれた少くとも1つのセラミックスと二酸化珪素とより
    なるセラミックスである請求項1の防菌防カビ剤。
  4. 【請求項4】 カルシウム含有化合物が、リン酸3カル
    シウム及び/又はハイドロキシアパタイトである請求項
    2又は3の防菌防カビ剤。
  5. 【請求項5】 二酸化珪素の量が他のセラミックスに対
    し0.5〜10重量%である請求項3又は4の防菌防カビ
    剤。
  6. 【請求項6】 銀のセラミックスへの担持量が、セラミ
    ックスに対し0.001〜5重量%である請求項2乃至5
    のいずれか1項の防菌防カビ剤。
JP4339454A 1992-11-27 1992-11-27 食品又は飼料用防菌防カビ剤 Pending JPH06157224A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006016404A1 (ja) * 2004-08-11 2006-02-16 Handa, Sachiko 抗アレルギー性調整乳及びその製造方法
CN100381053C (zh) * 2005-05-20 2008-04-16 东北大学 一种低成本抗菌材料及其制造方法
JP2014117241A (ja) * 2012-12-18 2014-06-30 Nangoku Kosan Kk 家畜用飼料原料
JP2020195334A (ja) * 2019-06-03 2020-12-10 株式会社フォーエバー 除菌性食品添加剤およびこれを含む除菌性食品
CN114190403A (zh) * 2021-12-31 2022-03-18 广东粤港澳大湾区国家纳米科技创新研究院 基于纳米氧化锌与纳米二氧化钛的复合抗菌材料及应用、陶瓷材料与陶瓷

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CN114190403B (zh) * 2021-12-31 2023-09-26 广东粤港澳大湾区国家纳米科技创新研究院 基于纳米氧化锌与纳米二氧化钛的复合抗菌材料及应用、陶瓷材料与陶瓷

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