JP2691050B2 - ハイブリッドファインダ - Google Patents

ハイブリッドファインダ

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JP2691050B2
JP2691050B2 JP2132524A JP13252490A JP2691050B2 JP 2691050 B2 JP2691050 B2 JP 2691050B2 JP 2132524 A JP2132524 A JP 2132524A JP 13252490 A JP13252490 A JP 13252490A JP 2691050 B2 JP2691050 B2 JP 2691050B2
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【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は光学式又は枠式ビューファインダと電子式ビ
ューファインダとを混合したハイブリッドファインダに
関し、特にビデオカメラ及び電子スチルカメラ等に適用
して有用なものである。
<従来の技術> 従来、家庭用ビデオカメラのファインダは光学式ビュ
ーファインダ(以下OVFと称す)が使用されてきたが、
最近ではOVFに代えてビューファインダ(以下EVFと称
す)の使用が一般化してきた。これは、EVFは、撮影時
においては、スタンバイ(STB)、記録(REC)等のビデ
オカメラのモード情報、日付情報、バッテリ切れ予告等
を文字、数字等で表示した情報(以下キャラクタ情報と
称す)をEVFの画像に重畳させて表示することができる
とともに、記録したビデオ信号を再生して見ることがで
きるという点でOVFより優れているからである。
一方、OVFは、一般にEVFよりも鮮明な画像が得られ、
また視野の大きさを自由に選定することができるという
利点がある。このように、OVFは視野の大きさを自由に
選定することができるので、撮像素子に結像される映像
の範囲、即ちビデオ信号として記録され得る映像の範囲
(以下画枠と称す)よりも大きな範囲を視野とすること
ができる。このため、特に移動体を撮影する場合等、画
枠に対しOVFの視野が広ければ広い程、移動体の移動状
況を把握することが容易になる場合に供して有用なもの
となる。因に、撮像系のみにズームレンズを使用した場
合において、ズームレンズの使用により拡大映像を記録
する場合、EVFに表示される映像の画枠はズームレンズ
の倍率に比例して小さくなるため、EVFだけでは被写体
を見失なう虞がある。
そこで、EVF及びOVFの夫々の特長を活かすため、両者
の画像をハーフミラーで合成して接眼レンズに導くよう
にしたハイブリッドファインダが考えられる。
<発明が解決しようとする課題> 上述の如きハイブリッドファインダでは、OVFで得ら
れる画像がEVFで得られる画像よりも一般に輝度が高い
ため、EVFに表示されるキャラクタ情報の輝度が相対的
に低くなり、このキャラクタ情報が見づらくなることが
懸念される。
本発明は、上述の点に鑑み、OVFの画像とEVFの画像と
を合成した場合でもEVFのキャラクタ情報を鮮明に視認
し得るハイブリッドファインダを提供することを目的と
する。
<課題を解決するための手段> 上記目的を達成する本発明の構成は、次の点を特徴と
する。
(1)光学式又は枠式ビューファインダに入射した光像
と、電子式ビューファインダによって表示された表示画
面とを夫々ハーフミラーを介して接眼レンズに導く光学
系を有するハイブリッドファインダにおいて、 ハーフミラーの一部にNDフィルターを形成して光学式
ファインダから入射する光の光束の一部を、ハーフミラ
ーで重ね合わせる前に、光量低下するようにしたこと。
(2)光学式又は枠式ビューファインダに入射した光像
と、電子式ビューファインダによって表示された表示画
面とを夫々ハーフミラーを介して接眼レンズに導く光学
系を有するハイブリッドファインダにおいて、 ハーフミラーの一部に反射率が他の部分の反射率と異
なるようにして光学式ファインダから入射する光の光束
の一部を、ハーフミラーで重ね合わせる前に、光量低下
するようにしたこと。
<作用> 上記構成の本発明によれば、ハイブリッドファインダ
の視野内の一部が他の部分に較べて暗くなる。したがっ
て、暗くなった部分にEVFのキャラクタ情報を表示する
ことにより、このキャラクタ情報の輝度と背景部分の輝
度の差が大きくなるので、キャラクタ情報を鮮明に視認
することができる。
<実 施 例> 以下本発明の実施例を図面に基づき鮮明に説明する。
第1図は本発明の第1の実施例を示す原理図である。
同図に示すように、対物レンズ1、第1及び第2フィー
ルドレンズ2,3、第1及び第2リレーレンズ4,5からなる
光学系により収束される光はハーフミラー6を透過して
接眼レンズ7に導かれる。即ち、これら対物レンズ1、
第1及び第2フィールドレンズ2,3、第1及び第2リレ
ーレンズ4,5並びに接眼レンズ7でOVF8を形成してい
る。EVF9から出た光はハーフミラー6で反射されて接眼
レンズ7に導かれる。即ち、OVF8に入射した光像とEVF9
の表示画像とはハーフミラー6で合成されて接眼レンズ
7に導かれ、撮影者の眼10ではOVF8による像とEVF9によ
る像との両方が視認される。このとき、EVF9の表示画像
を提供する撮像レンズのズーム率が1倍のときのEVF9の
表示画像と、OVF8の光像とが接眼レンズ7上で重なるよ
う、EVF9の接眼レンズ7に対する位置を調整してある。
OVF8から入射する光の光束の一部は、ハーフミラー6
でEVF9の表示画像と合成する前に光量が低減するように
してある。更に詳言すると、ハーフミラー6を対物レン
ズ1側から見た、即ち裏面(反斜面と反対側の面)側か
ら見た第2図に示すように、ハーフミラー6の一部にND
フィルタ6aが形成してある。このため接眼レンズ7を介
して視認される像は、第3図に示すように、NDフィルタ
6aに対応する部分の輝度が他の部分に詳べて低くなる。
このようにして形成される低輝度部分はキャラクタ表示
領域11としてEVF9のキャラクタ情報12が表示される。
かくて本実施例によれば、背景となるキャラクタ表示
領域11とキャラクタ情報12とのコントラストを大きくす
ることができ、OVF8に基づく像とEVF9に基づく像との輝
度の差が大きく、OVF8に基づく像が遥かに明るい場合で
もキャラクタ情報12は鮮明に視認し得るようになる。
第1図に示すように、本実施例においては遮蔽板14を
設けている。この遮蔽板14は対物レンズ1の前方(被写
体側)に配設するとともに、OVF8の光軸と直角な方向
(図中上下方向)に移動可能に形成してある。即ち、遮
蔽板14はOVF8に対する光像の入射を許容(この状態を開
状態と称す)若しくは遮断(この状態を閉状態と称す)
するシャッタとして機能する。このとき遮蔽板14の開状
態をスイッチ手段(図示せず)で検知してEVF9にはキャ
ラクタ情報12のみが表示されるようにしても良い。この
結果、撮影時には遮蔽板14を開状態にし、OVF8を利用し
て被写体を視認するとともに、ビデオ信号の再生時には
遮蔽板14を閉状態にし、EVF9の表示画像のみを視認する
ことができる。即ち、OVF8とEVF9の一方を適宜選択して
利用することができる。
前記実施例ではハーフミラー6にNDフィルタ6aを形成
することによりOVF8から入射する光の光束の一部の光量
を低減させたが、同様のことは対物レンズ1からハーフ
ミラー6に至る光路の途中に光束の一部を遮蔽する遮蔽
板を設けても良い。即ち、第2図に示すNDフィルター6a
の部分に入射する光を遮蔽板により遮蔽するようにして
も良い。
また、第4図に示すように、前記遮蔽板14と同様の機
能をもつ遮蔽板15の形状を工夫することによっも前記光
束の一部を遮蔽し得る。即ち、遮蔽板15はその上端部に
凸部15aを有しており、遮蔽板15が開状態(図の状態)
のときには対物レンズ1に入射す光束を凸部15aの面積
に応じた分だけ遮蔽するようになっている。
更に、OVF8から入射する光の光束の一部の光量を低減
させるにはハーフミラー6の一部分の反射率を変えるこ
とによっても達成し得る。この場合、第1図に示すよう
に、ハーフミラー6におけるOVF8の入射光が透過光、EV
F9の出射光が反射光となる場合には、第2図に示すNDフ
ィルタ6aに対応する部分の反射率が他の部分よりも大き
くなるようにする一方、逆にハーフミラー6におけるOV
F8の入射光が反射光、EVF9の出射光が透過光となる場合
には、前記NDフィルタ6aに対応する部分の反射率が他の
部分よりも小さくなるようにする。
なお、OVF8の代りに枠式ビューファインダを用いても
勿論良い。
第5図は、第1図に示す実施例に係るハイブリッドフ
ァインダを適用したビデオカメラを概念的に示す説明図
(但し遮蔽板14は省略してある)、第6図はそのブロッ
ク線図である。両図中、第1図と同一部分には同一番号
を付すとともに、相互の同一部分にも同一番号を付して
いる。
第5図に示すように、撮像レンズ16はズームレンズと
なっており、ズームボタン17を操作することにより倍率
を連続的に変化させることができるようになっている。
EVF9には撮像レンズ16を介して撮像素子(図示せず)上
に結像した画像が表示される。EVF9の表示画像は、ハー
フミラー6で反射して接眼レンズ7に導かれる。一方、
対物レンズ1に入射した光像は第1フィールドレンズ
2、第1及び第2リレーレンズ4,5、第2フィールドレ
ンズ3を介してハーフミラー6を透過し、接眼レンズ7
に導かれる。このとき、ハーフミラー6にはNDフィルタ
6aが形成してある。
第6図に示すように、撮像部18は撮像レンズ16と撮像
素子19からなる。信号処理回路20は撮像素子19からの電
気信号に基づきビデオ信号を形成し、記録・再生ユニッ
ト21及びEVFコントローラ22に送出する。EVFコントロー
ラ22は、キャラクタジェネレータ23が送出するキャラク
タ情報と前記ビデオ信号とを適宜合成し、EVFドライバ2
4を介してEVF9に所定の画像を表示させる。光量センサ2
5は撮像レンズ16を介して取り込まれる像の光量を検出
するもので、この光量センサ25が検出する光量情報に基
づきEVF発光輝度決定回路26がEVF9の輝度を決定し、EVF
ドライバ24を介してEVF9の輝度を制御するようになって
いる。検出スイッチ27は遮蔽板14が開状態のとき動作し
てこの状態を表わす信号をEVFコントローラ22に送出す
る。
EVFコントローラ22は、検出スイッチ27の状態、即ち
遮蔽板14の開閉状態とビデオカメラのモードとの組み合
わせにより次の様な制御を行なう。
A) ビデオカメラのモードが録画時、 a) 遮蔽板14が開状態(検出スイッチ27がON状
態)の時、 信号処理回路20から送出されるビデオ信号はミュート
してキャラクタジェネレータ23から送出されるキャラク
タ情報のみをEVF9に表示する。
b) 遮蔽板14が閉状態(検出スイッチ27がOFF状
態)の時、 信号処理回路20から送出されるビデオ信号にキャラク
タジェネレータ23から送出されるキャラクタ情報を重畳
してEVF9に送出する。
B) ビデオカメラのモードが最盛時、 a) 遮蔽板14が開状態の時、 キャラクタジェネレータ23に、再生モニタができない
旨を意味するキャラクタ情報の発生命令を送り、キャラ
クタジェネレータ23から送出される「再生モニタ不能」
を表わすキャラクタ情報をEVF9に表示するとともに、記
録・再生ユニット21に再生動作停止を指示する信号を送
る。
b) 遮蔽板14が閉状態の時、 記録・再生ユニット21で再生されたビデオ信号にキャ
ラクタジェネレータ23から送出されるキャラクタ情報を
重畳してEVF9に送出する。
上記ビデオカメラにおいて、録画時に遮蔽板14を開状
態にすれば、OVF8による光像と、EVF9のキャラクタ情報
とが重畳されて接眼レンズ7上に結像されるが、キャラ
クタ情報が重畳される部分は背景部分がNDフィルタ6aに
よって暗くしてあるので、鮮明なキャラクタ情報を視認
することができる。一方、遮蔽板14を閉状態にすればEV
F9の表示画像、即ちビデオ信号に基づく画像とキャラク
タ情報に基づく画像とを重畳した画像を視認することが
できる。即ち、従来と全く同様のEVF9として機能する。
なお、遮蔽板14を開状態として録画する場合にEVF9が
ビデオ信号に基づく画像も表示するようにしても良い。
この場合には、ズーム倍率を変え乍ら撮影する場合に有
用である。即ち、ズーム倍率を上げた場合、撮像レンズ
16を介して取り込まれる映像の画枠は小さくなるが、こ
の画枠を含み、この画枠より広い視野の光像をOVF8によ
り確認し乍ら目的の被写体を撮影することができるの
で、被写体が移動体であっても、これが画枠内に収まる
ように撮影を進めることが容易になる。
<発明の効果> 以上実施例とともに具体的に説明したように、本発明
によれば、OVFとEVFとで夫々得られる像を重畳してもEV
Fのキャラクタ情報が表示される部分の背景は暗くする
ことができるので、OVFの光像の輝度が高くてもキャラ
クタ情報は鮮明に表示される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す原理図、第2図はそのハ
ーフミラーを抽出して示す説明図、第3図はその接眼レ
ンズ上に結像される像を示す説明図、第4図は本発明の
他の実施例を示す原理図、第5図は第1図に示す実施例
を適用したビデオカメラを概念的に示す説明図、第6図
はそのブロック線図である。 図面中、 6はハーフミラー、 6aはNDフィルター、 7は接眼レンズ、 8は光学式ビューファインダ、 9は電子式ビューファインダである。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光学式又は枠式ビューファインダに入射し
    た光像と、電子式ビューファインダによって表示された
    表示画面とを夫々ハーフミラーを介して接眼レンズに導
    く光学系を有するハイブリッドファインダにおいて、 ハーフミラーの一部にNDフィルターを形成して光学式フ
    ァインダから入射する光の光束の一部を、ハーフミラー
    で重ね合わせる前に、光量低下するようにしたことを特
    徴とするハイブリッドファインダ。
  2. 【請求項2】光学式又は枠式ビューファインダに入射し
    た光像と、電子式ビューファインダによって表示された
    表示画面とを夫々ハーフミラーを介して接眼レンズに導
    く光学系を有するハイブリッドファインダにおいて、 ハーフミラーの一部の反射率が他の部分の反射率と異な
    るようにして光学式ファインダから入射する光の光束の
    一部を、ハーフミラーで重ね合わせる前に、光量低下す
    るようにしたことを特徴とするハイブリッドファイン
    ダ。
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