JP2690917B2 - 薄膜形成方法及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

薄膜形成方法及び半導体装置の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は薄膜形成方法に係り、段差急峻部の配線ある
いは電極の低抵抗化を実現し、LSIデバイス製造工程の
簡略化,低温化に好適なリンを含むSi膜を形成する方法
に関する。 〔従来の技術〕 モノシラン(SiH4)の熱分解を用い、低圧化学気相成
長法(LPCVD法)により形成した多結晶シリコン(Si)
膜は、広く半導体装置の電極や配線に利用されている。
LPCVD法で形成した多結晶Si膜はそのままでは抵抗が極
めて大きいため、その後の工程で不純物を周知の熱拡散
法あるいはイオン打込み法により導入し、導電性を得て
いる。尚、この種の薄膜形成方法として関連するものに
は、例えば、ジヤーナル オブ ジ エレクトロケミカ
ル ソサイエテイー127,(1980年)686頁から690頁(J.
Electrochem.Soc.127(1980)pp686−690)が挙げられ
る。 〔発明が解決しようとする問題点〕 上記従来技術のうち、多結晶Si膜にイオン打込みを行
なつた場合、急峻な段差側壁部では不純物濃度の不足す
る領域を生じ、電極あるいは配線が充分な導電性を得ら
れない場合があつた。また、打込んだ不純物を拡散,活
性化するためには900℃以上での熱処理が必要であつ
た。 一方、熱拡散法によるリンのドーピングにおいては、
多結晶Si上部にリンを含んだ酸化Si層が形成されるた
め、この酸化Si層を除去する工程が必要であること、高
温,長時間のリンの熱拡散を行なえば急峻な段差側壁部
へもドーピングが可能であるが、多結晶Si膜の下層がSi
基板の場合、基板にまでリンが拡散し、例えばMOSトラ
ンジスタを構成するドレインの不純物分布を乱すといつ
た不都合があつた。 更に、溝型構造キヤパシタにおいて溝内に埋め込まれ
た電極を多結晶Siで形成し、不純物導入をイオン打込み
法にあるいは熱拡散法いずれの方法で行なつた場合も多
結晶Si膜全体に充分な量の不純物を導入することは困難
であつた。 上記の問題点を解決する1つの方法として、リンをド
ーピングしながら多結晶Si膜を形成する方法(in−situ
ドーピング法)がある。すなわち、SiH4とともに不純物
源となるフオスフインPH3)、ジボラン(B2H6),アル
シン(AsH3)等を流し、多結晶Si膜を形成しながら不純
物を導入する方法である。しかし、SiH4とPH3を用いて
リンをドーピングしながら形成した多結晶Si膜は、リン
をドーピングしないで形成した多結晶Si膜に比べ、その
成長速度が1桁以上小さく、量産性に乏しいこと、負数
のSi基板上に同時に形成した場合、膜厚分布が著しく大
きいといつた欠点があつた。 成長速度を増大するためにSiH4のかわりにSi2H6を用
いて多結晶Si膜を形成する方法も試みられてる。しか
し、これまでの技術では、Si2H6とPH3を原料ガスとして
も不純物を活性化するためには900℃〜1000℃といつた
高温の熱処理が必要であり、熱局熱拡散法と同様に基板
Si中への不純物の拡散を防ぐことができない。 また、Si2H6とPH3とを用いて非晶質Si膜を形成する方
法は、米国特許第4,696,702号に開示されているが、膜
形成後の熱処理については何ら記載されていない。 本発明の目的は、上記問題点を解決すべく、生産性及
び制御性に優れ、低温の熱処理で充分な導電性の得られ
るリンを含むSiを膜を形成することにある。 〔問題点を解決するための手段〕 上記目的は、 原料ガスとしてSi2H6とPH3を用いる 膜形成温度範囲を450℃〜550℃とする 膜形成の圧力範囲を50Pa以下、原料ガスの流量比(PH
3/Si2H6)を5×10-2以下とする これにより達成される。 上記圧力範囲の混合量比が極度に小さくなると、膜の
形成速度が極度に小さくなり実用が困難になるので、実
際に半導体デバイスの形成が可能なように、それぞれの
下限を適宜設定すればよい。 〔作用〕 本発明者は、上記条件によりリンをドーピングしなが
らSi膜を形成することにより、Si膜の成長速度が低下し
ないことウエハ内あるいはウエハ間で均一性のよい膜が
得られること、また膜中の不純物が650℃以上900℃未満
という低温の熱処理で充分に活性化されることを見出し
た。成長速度が低下しない理由は以下のように考えられ
る。 PH3あるいはこれが解離したリンが基板表面(特にSi
表面)に吸着する確率(付着確率)はほぼ1であり、PH
3またはリンは基板表面に容易に吸着して極めて安定な
層を形成する。これに対しSiH4の付着確率はPH3のそれ
に比べかなり小さいた、原料ガスとしてSiH4のPH3を用
い、リンをドーピングしながら多結晶Si膜を形成する場
合、PH3によりSiH4は表面の吸着を阻害され、反応に寄
与することができない。反応に寄与するのは SiH4→SiH2+H2 …(1) なる反応により生成したシリレン(SiH2)などPH3に吸
着を妨げられない非常に活性な反応種であると考えられ
る。しかし、(1)式の反応の起こる確率は小さいた
め、SiH4を用い、リンをドーピングしながら多結晶Si膜
を形成する場合、第3図に示したように、SiH4に対する
PH3の流量が増大するほど膜の成長速度は減少する。 ところが、SiH4のかわりにSi2H6を用いた場合はSi2H6
は、 Si2H6→SiH4+SiH2 …(2) のように分解する。(2)式の起こる確率は(1)式に
比べ非常に大きいため、容易にSiH2のような活性種を生
成することが可能である。このためSi2H6とPH3を原料ガ
スとすると、第3図に示した如く、Si2H6に対するPH3
流量が増加しても膜の成長速度が減少することがない。 なお、第3図中のエラーバーは成長速度のウエハ間の
ばらつきを示したものである。SiH4を原料ガスとして用
いた場合のウエハ間の膜厚のばらつきが±10%以上であ
るのに対し、Si2H6を原料ガスとした場合はばらつきが
±6%以下であり、SiH4のかわりにSi2H6を用いること
により、ウエハ間の膜厚均一性が向上することがわか
る。 次に膜中の不純物の活性化については以下のように考
えられる。SiH4に比べSi2H6は低温で分解しやすいた
め、Si2H6を原料ガスとして用いることによりSiH4を用
いた場合よりも低い温度で、リンをドーピングしながら
Si膜を形成することが可能である。575℃以下で形成し
た膜はそのままでは非晶質状態であり、特定の結晶構造
を有せず、かつ極めて平滑な表面が得られる。 多結晶Siに不純物を導入した場合、既に結晶格子を形
成し、その格子点にあるSi原子を不純物原子が置換する
ためには大きなエネルギーが必要であり、不純物の活性
化のためには900℃以上の高温の熱処理を要する。しか
し、本発明のように、Si原子とP原子が非晶質状態で存
在している場合には、Siが結晶格子を組む際にP原子を
その格子点に取り込むため、非晶質が結晶化する程度の
温度の熱処理により、容易に不純物を活性化することが
可能であると考えられる。 多結晶Si膜に熱拡散法あるいはイオン打込み法により
リンをドーピングした場合、また、リンをドーピングし
ながら多結晶のSi膜を形成した場合には、結晶粒は900
℃以上の熱処理を行なわないと成長しないことは公知の
事実である。しかしながら、本発明者は、リンをドーピ
ングしながら非晶質状態のSi膜を形成した場合には、65
0℃程度の熱処理によりSi膜が多結晶化した段階で既に
巨大な結晶粒が生成することを見出した。 以上述べたように、Si2H6とPH3を原料ガスとしてリン
をドーピングしながら非晶質状態でSi膜を形成すると、
650℃の程度の熱処理により膜中の不純物の活性化と結
晶粒の成長が完了する。このため従来法のような高温の
熱処理を行なわなくても充分に抵抗の低いリンを含むSi
膜が得られる。従つて、不純物の下層Si層への拡散や界
面への偏析を防ぐことができる。 〔実施例〕 以下、本発明の一実施例を説明する。 実施例1 第4図に実験に用いた装置の概略図を示す。本装置の
石英管10の内径は180mmであり、石英管中央に治具40を
置き、これに18mmの間隔で直径160mmの石英製ウエハホ
ルダ50を立てた。このホルダに試料基板60を装着した。
基板にはSi上に熱酸化膜100nmを形成したものを用い
た。 基板60を装着し、石英管内を排気した後、バルブ70及
びバルブ80を空けて、Si2H6を50cc/min,PH3を1cc/min同
時に流した。Si2H6とPH3を流している間の石英管内圧力
30Paに保持した。所定時間ガスを導入して膜形成を行な
つた後、試料を取り出した。その後、650℃,800℃,900
℃,1000℃のN2雰囲気中で20分間熱処理を行なつた後、
比抵抗を四探針法により、また、キヤリア濃度と移動度
をフアン・デル・パウ法を用いたホール測定により評価
した。 第1図は、横軸に膜形成温度,縦軸に膜の比抵抗をと
つたものである。いずれの膜形成温度及び膜形成後の熱
処理温度においても充分な導電性が得られている。第1
図より、膜形成温度が550℃以下では、比抵抗は熱処理
温度に依存していない。 第2図は、横軸に膜形成温度,左縦軸に膜中のキヤリ
ア濃度,右縦軸に膜中のキヤリアの移動度をとつたもの
である。第1図の比抵抗と同様、550℃以下の膜形成温
度では、キヤリア濃度,移動度は膜形成後の熱処理温度
に依存していない。 第1図及び第2図から、550℃以下でリンをドーピン
グしながら形成したSi膜は650℃という低温の熱処理で
活性化が完了し、それ以上の高温の熱処理を行なつても
膜の構造ならびに特性の変化しないことがわかる。 比較のため、従来法であるSiH4とPH3を原料ガスとし
て用い、石英管内温度を630℃,圧力を80Paに維持してS
iH4を200cc/min,PH3を1cc/min流してリンをドーピング
しながら多結晶Si膜を形成した。続いてSi2H6を用いた
場合と同様の温度のN2雰囲気中で熱処理した後、比抵
抗,キヤリア濃度,移動度を測定した。650℃の熱処理
後の比抵抗,キヤリア濃度,移動度はそれぞれ1.1×10
-2Ωcm,7.2×1019cm-3,6.5cm2/V・S,800℃の熱処理後は
1.8×10-3Ωcm,1.2×1020Ωcm-3,12.2cm2/V・S,900℃の
熱処理後は8.4×10-4Ωcm,2.6×1020Ωcm-3,28.8cm2/V
・S,1000℃の熱処理後は8.0×10-4Ωcm,2.8×1020cm-3,
29.1cm2/V・Sであり、活性化のためには900℃以上の熱
処理を要した。尚、多結晶Si膜にリンを熱拡散あるいは
イオン打込みした場合、不純物の活性化のためには900
℃程度以上の熱処理が必要なことは公知の事実である。 本実施例によれば、原料ガスとしてSi2H6とPH3を用い
て550℃以下の温度でリンをドーピングしながらSi膜を
形成することにより、SiH4とPH3を原料ガスとしてリン
をドーピングしながら多結晶Si膜を形成した場合、ある
いは多結晶Si膜にリンを熱拡散法やイオン打込み法でド
ーピングした場合よりもはるかに低温(650℃程度)の
熱処理で不純物を活性化できるという効果がある。 また、膜形成後の熱処理温度が変動しても膜の比抵抗
が変化しないという効果がある。 更に、550℃以下の膜形成温度ではキヤリアの移動度
が30cm2/V・S以上と大きいため、小さな不純物濃度で
も充分な導電性を得ることが可能であり、下地Si基板へ
の不純物の拡散量を低減できるという効果もある。 実施例2 本実施例では、急峻な段差部の配線に多結晶Siを用い
た場合、不純物の導入法により配線抵抗がどの程度異な
るかを測定した例について述べる。 第5図に示す手順で試料1〜3を作成した。まずSi基
板101に厚さ1μmの熱酸化膜102を形成した(第5図
(a))。次いで周知のリソグラフイとドライエツチン
グ法により幅0.8μmの溝103を等間隔になるように形成
した(第5図(b))。続いてLPCVD法で酸化Si膜104を
100nm形成した(第5図(c))。次いで以下の方法でS
i膜形成及び不純物ドーピングを行なつた。試料1ではS
i2H650cc/minとPH31cc/minを石英管内温度525℃,圧力3
0Paで同時に流し、リンをドーピングしながら200nmのSi
膜を形成した。試料2及び試料3についてはSiH4を原料
ガスとし630℃で200nmの多結晶Si膜を形成した後、試料
2についてはリンイオンを打込みエネルギー800KeV,打
込み量5×1015cm-2で打込んだ。試料3については875
℃で20分間リン拡散を行なつた。続いて試料1は650
℃,試料2及び試料3は900℃のN2雰囲気で60分間熱処
理を行なつた。 試料1の多結晶Si膜の平坦部におけるシート抵抗は35
Ω/□であり、段差10個を横切る幅0.8μmの配線抵抗
は1.6kΩで充分な導電性が得られらた。試料2の多結晶
Si膜の平坦部におけるシート抵抗は90Ω/□であつた
が、段差10個を横切る幅0.8μmの配線の抵抗は100kΩ
と非常に高抵抗であつた。試料3については、多結晶Si
膜の平坦部におけるシート抵抗は74Ω/□,段差10個を
横切る幅0.8μmの配線の抵抗は4.5kΩであつた。 本実施例によれば、リンをドーピングしながらSi膜を
形成することにより、イオン打込み法や熱拡散法に比べ
急峻な段差部分の配線抵抗を大幅に低減できる効果があ
る。 実施例3 本実施例では、不純物ドーピング法の違いが基板Si中
への不純物の拡散深さに与える影響を測定した例につい
て述べる。 第5図(b)に示した基板を試料として用いた。試料
4は基板上に、石英管内温度525℃,圧力30PaでSi2H650
cc/min,PH31cc/minを同時に流し、リンを含むSi膜を形
成した後、650℃のN2雰囲気中で60分間熱処理し、基板
にリンを拡散した。試料5は石英管内温度630℃でSiH4
を原料ガスとして基板上に200nmの多結晶Si膜を形成し
た後、875℃で20分間リン拡散を行ない、続いて900℃の
N2雰囲気中で60分間熱処理を行なつた。 N2雰囲気中で熱処理した試料4及び5は溝と垂直な平
面に沿つて劈開し、フツ酸・硝酸混合溶液でエツチング
した後、断面を走査型電子顕微鏡で観察し、第5図
(d)の拡散層幅xを拡散深さとして評価した。 試料5の拡散深さが0.3μmと大きな値を示したのに
対し、試料4の拡散深さは0.01μm以下と無視できる程
小さかつた。 本実施例によれば、原料ガスとしてSi2H6とPH3を用
い、リンをドーピングしながらSi膜を非晶質状態で形成
することにより、活性化のための熱処理が大幅に低温化
できるので、基板中への不純物の拡散深さを無視できる
ほど小さくできるという効果がある。 実施例4 本実施例では、Si膜の形成方法と膜表面の凹凸の関係
について測定した例について述べる。 実施例3で走査型電子顕微鏡により断面を観察した試
料4及び5について、Si表面の凹凸を同じく走査型電子
顕微鏡により観察した。 Si2H6,PH3を用いて非晶質状態で形成したSi膜(試料
4)の表面は、5万倍の倍率でも凹凸は全く観察され
ず、極めて平滑であつた。これに対し、多結晶Si膜形成
後リン拡散を行なつた試料5の表面には0.125μm程度
の凹凸が観察された。尚、試料4及び5の表面状態は熱
処理を行なつても変化しなかつた。 試料4では525℃でSi膜を形成したが、膜形成温度は5
75℃以下であれば平滑な表面を得ることができる。Si2H
6のかわりにSiH4を原料ガスとして用い、630℃でリンを
ドーピングしながら形成した多結晶Si膜の表面では0.05
μm程度の細かい凹凸が観察された。 本実施例によれば、原料ガスとしてSi2H6とPH3を用
い、リンをドーピングしながら非晶質状態でSi膜を形成
することにより、極めて平滑なSi表面を得られる効果が
ある。 SiH4を用いて形成した多結晶Siに熱拡散法によりリン
のドーピングを行なつた多結晶Siの熱酸化膜の耐圧は約
3MV/cm以下と小さかつたが、Si2H6,PH3を原料ガスと
し、リンをドーピングしながら形成したSiの熱酸化膜の
耐圧は6MV/cmと多結晶Siの熱酸化膜と同等の極めて良好
な値が得られた。 上記の実施例1ないし実施例4では条件を限定して実
験を行なつた。石英管内の温度が450℃より低い場合に
は膜の成長速度が1nm/min以下と極めて小さくなり、ス
リープツトの低さという点で実験のLSIデバイス製造に
適さない。石英管内温度が550℃より大きい場合には、
第1図あるいは第2図に示した如く、熱処理温度により
膜の比抵抗,キヤリア濃度,移動度が大きく変化するた
め、制御性が悪くなる。石英管内圧力が50Paより大きく
なると、ウエハ間へのガスの流入が悪くなる結果、膜の
成長速度が著しく低下する。PH3とSi2H6の流量比(PH3/
Si2H6)が5×10-2程度でシート抵抗は飽和に達するた
め、PH3/Si2H6を5×10-2より大きくすることは膜中の
不活性な不純物の濃度を増すこととなり好ましくない。
石英管内温度が450℃から550℃,圧力50Pa以下,PH3とSi
2H6の流量比(PH3/Si2H6)が5×10-2以下の条件範囲内
であれば、いずれの実施例においても所望の効果を得る
ことができる。 〔発明の効果〕 本発明によれば、膜厚方向で均一な不純物分布を有す
るリンを含むSi膜を形成することができる。このSi膜中
の不純物は、従来法よりはるかに低い温度の熱処理で活
性化することが可能なので、基板の不純物分布を乱すこ
となく急峻な段差の側壁部を深い溝内の多結晶Si膜へ不
純物をドーピングすることができ、電極,配線の低抵抗
化が図れる。また、本発明によれば、従来頬に比べウエ
ハ間の膜厚均一性を向上することが可能である。 更にLSIデバイスの製造において大幅な工程の簡略
化,低温化を図ることができ、歩留りの向上,生産コス
トの低減にも大きな効果がある。
【図面の簡単な説明】 第1図は膜の形成温度と比抵抗の関係を示す曲線図、第
2図は膜の形成温度とキヤリア濃度ならびに移動度の関
係を示す曲線図、第3図はPH3とSiH4あるいはSi2H6の流
量比と膜の成長速度の関係を曲線図、第4図は本発明を
実施するにあたり用いた装置の一例を示す模式図、第5
図は本発明の実施例を説明するための工程図である。 10……石英管、20……ヒータ、30……電気炉、 40……治具、50……ホルダー、60……基板、70,80,90…
…バルブ、100……排気系。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−100561(JP,A) 特開 昭60−128612(JP,A) 特開 昭56−40269(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.減圧雰囲気中で、450℃以上550℃以下の温度にて、
    原料ガスとしてジシランとフォスフィンとを用い、基体
    上にリンを含む非晶質シリコン膜を形成する工程と、 熱処理により前記非晶質シリコン膜を結晶化する工程と
    を有することを特徴とする薄膜形成方法。 2.上記雰囲気の圧力は、50Pa以下であることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の薄膜形成方法。 3.上記ジシランの流量に対する上記フォスフィンの流
    量の比が5×10-2以下であることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の薄膜形成方法。 4.上記熱処理の温度は、650℃以上900℃未満であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の薄膜形成方
    法。 5.減圧雰囲気中で、450℃以上550℃以下の温度にて、
    ジシランとフォスフィンとを原料ガスとして、段差を有
    する基体上に不純物としてリンを含む非晶質シリコン膜
    を形成する工程と、 熱処理により、前記不純物を活性化し、前記非晶質シリ
    コン膜を結晶化する工程とを有することを特徴とする薄
    膜形成方法。 6.基体上に開口部を有する絶縁膜を形成する工程と、 前記基体を処理容器内に搬入する工程と、 前記処理容器内を減圧し、450℃以上550℃以下の温度に
    て、ジシランとフォスフィンとを原料ガスとして、前記
    絶縁膜が形成された基体上にリンを含む非晶質シリコン
    膜を形成する工程と、 前記非晶質シリコン膜を熱処理により結晶化する工程と
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。 7.基板上に開口部を有する絶縁膜を形成する工程と、 減圧雰囲気下で、450℃以上550℃以下の温度にて、ジシ
    ランとフォスフィンとを原料ガスとして、前記絶縁膜が
    形成された基板上にリンを含む非晶質シリコン膜を形成
    する工程と、 熱処理により、前記非晶質シリコン膜を結晶化し、前記
    リンを前記基板に拡散する工程とを有することを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
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