JP2690691B2 - ライトバック・キャッシュ・メモリを有する演算処理装置 - Google Patents

ライトバック・キャッシュ・メモリを有する演算処理装置

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JP2690691B2
JP2690691B2 JP6145106A JP14510694A JP2690691B2 JP 2690691 B2 JP2690691 B2 JP 2690691B2 JP 6145106 A JP6145106 A JP 6145106A JP 14510694 A JP14510694 A JP 14510694A JP 2690691 B2 JP2690691 B2 JP 2690691B2
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剛 池田
隆志 多賀
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新潟日本電気株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ライトバック方式の外
部キャッシングメモリを有する演算処理装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来のライトバック方式のメモリ・キャ
ッシュ機構を有する演算処理装置は、CPUと主メモリ
とキャッシュメモリと、これらを制御する制御装置から
構成されており、主メモリとキャッシュメモリ内の情報
の同一性を保持する為に、更新されたキャッシュメモリ
内のデータを主メモリに書き込むライトバック・サイク
ルが使用されていた。すなわち、CPU(中央演算処理
装置)が実行されたメモリ読み込み命令の対象ブロック
がキャッシュメモリ内に記憶されていない場合(キャッ
シュ・ミス・リード)、キャッシュメモリ内にその対象
ブロックを記憶する場所(置換対象ブロック)を新たに
用意する必要があり、置換対象ブロックに既存の情報が
ある場合、そこに主メモリからの情報を上書きすること
になる。
【0003】ところで、ライトバック方式では、既にキ
ャッシュメモリ内の置かれている領域へのメモリ書き込
み命令はキャッシュメモリに対してのみ行われるため、
最新の情報はキャッシュメモリ内に存在し、主メモリ内
の情報は古い、誤った情報であると言える。そこで上書
きする前に、その新しい情報を主メモリに転送する必要
がある。これをライトバックと呼ぶ。また、このとき転
送される情報をライトバック・データと呼ぶことにす
る。一般にライトバックが行われるのは、キャッシュ・
ミス・リードの時のみである。
【0004】図4に、このような従来のバック・キャッ
シュ機構を有する演算処理装置の一例を示す。図4で
は、演算処理および外部記憶手段に対する情報の読み書
きを行うCPU1と、中速、大容量の記憶手段である主
メモリ2と、高速、中容量の記憶手段であるキャッシュ
メモリ3はCPU・バス9に接続されている。また、C
PU1が実行したメモリ命令を判断し、主メモリ2,キ
ャッシュメモリ3及びCPU1が制御するメモリコント
ローラ4は、CPU・バス9を通じてCPU1の命令を
受け取り、主メモリ制御信号13、キャッシュメモリ制
御信号14、及びCPU制御信号12を通じて各装置を
制御する。
【0005】次に、図5を参照して本例の動作について
説明する。図5は図4に示した従来例におけるキャッシ
ュ・ミス・リード時のデータの転送の様子を示す。図5
(A)、及び(B)は時間の経過による様子の違いを示
す。まず図5の(A)に示すライトバック・データのキ
ャッシュメモリから主メモリへの転送34について説明
をする。CPU1の実行したメモリ命令がキャッシュ・
ミス・リードとメモリコントローラ4が判断すると、ま
ずメモリコントローラ4はキャッシュメモリ制御信号1
4を通じてキャッシュ3から置換対象ブロックの情報を
読み出すように制御を行う。するとCPU/バス9にそ
の情報が現れる。その際、メモリコントローラ4は、主
メモリ制御信号13を通じて、主メモリ2にCPU・バ
ス9に現れた情報を書き込むように制御を行う。以上が
ライトバック・データのキャッシュメモリ3から主メモ
リ2への転送34である。
【0006】次に図5の(B)に示す主メモリからの読
み込みについて説明を行う。前記ライトバック・データ
の転送34が終了すると、メモリコントローラ1はCP
U1のメモリ読み込み命令で要求のあった領域のデータ
を主メモリ2から読み出すように制御を行う。読み出さ
れたデータはCPU・バス9に現れる。この際、メモリ
コントローラ4はCPU1に対してデータがCPU・バ
ス9に有効になったことを伝える。(レディ信号をアク
ティブにする)と、CPU1はデータを受け取る(3
5)ことが出来る。更にこの際、図中36に示すよう
に、メモリコントローラはキャッシュメモリ3にこのC
PU・バス9に現れたデータを書き込むように制御を行
う。
【0007】上述の例においては、キャッシュメモリ3
から主メモリ2へのライトバックが終了してからでなけ
れば主メモリ2からの読み出しができないという欠点が
ある。
【0008】この欠点を除した従来の他の例を図6に示
す。図6では主メモリ2は双方向トランシーバ37を介
してCPU・バス9に接続されている。高速、中容量の
記憶手段であるキャッシュメモリ3はCPU・バス9に
接続され、更にデータを一時記憶可能なライトバック・
バッファ38を介して主メモリ2に接続されている。ま
た、CPU1が実行したメモリ命令を判断し、主メモリ
2、キャッシュメモリ3、双方向トランシーバ37、ラ
イトバック・バッファ38、及びCPU1を制御するメ
モリコントローラ4は、CPU・バス9を介してCPU
1の命令を受け取り、主メモリ制御信号13、キャッシ
ュメモリ制御信号14、双方向トランシーバ制御信号3
9、ライトバック・バッファ制御信号40、及びCPU
制御信号12を通じて各装置を制御する。
【0009】次に図7を参照して、本例の動作について
説明を行う。図7は図6に示した従来例におけるキャッ
シュ・ミス・リード時のデータの転送を示す。図7では
(A)から(D)の順に時間が経過している。図6に示
した従来例のキャッシュ・ミス・リード時には、まず図
7の(A)に示すライトバック・データのライトバック
・バッファ38への転送20が行われる。つまり、CP
U1の実行したメモリ命令がキャッシュ・ミス・リード
とメモリコントローラ4が判断すると、まずメモリコン
トローラ4はキャッシュメモリ制御信号14を通じてキ
ャッシュメモリ3から置換対象ブロック24の情報を読
み出すように制御を行う。するとCPU・バス9にその
情報が現れる。その際、図中20に示すように、メモリ
コントローラ4は、ライトバック・バッファ38にCP
U・バス9に現れたデータを一時記憶するように制御を
行う。
【0010】前記ライトバック・データのライトバック
バッファ38への転送20が終し、CPU・バス9が解
放されると、図7の(B)に示すように、メモリコント
ローラ4はCPU1のメモリ読み込み命令で要求のあっ
たメモリ領域32のデータを主メモリ2から読み出すよ
うに制御を行う。この際、双方向トランシーバ37は既
に主メモリ・バス10からCPU・バス9の方向にデー
タを転送できるようにメモリコントローラ4によって制
御されている。よって読み出されたデータはCPU・バ
ス9に現れる。この際、メモリコントローラ4はCPU
1に対してデータがCPU・バス9に有効になったこと
を伝える26(レディ信号をアクティブにする)と、C
PU1はデータを受け取りCPU内部のキャッシュ22
に転送することが出来る(図中35)。更に、図中36
に示すように、メモリコントローラ4はキャシュメモリ
3にこのCPU・バス9に現れたデータを書き込むよう
に制御を行う。
【0011】主メモリ2から読み出しが全て完了すると
次に、図7の(C)に示すように、まずメモリコントロ
ーラ4は要求データの転送完了をCPU1に伝える(図
中43)。更にメモリコントローラ4は双方向トランシ
ーバ37をハイ・インピーダンス状態に制御しCPU.
バス9とメモリ・バス10を切り離す。またメモリコン
トローラ4はライトバック・バッファ38に一時記憶さ
れているライトバック・データを主メモリ・バス10に
読み出すようにライトバック・バッファ38を制御す
る。この際、メモリコントローラ4は主メモリ・バス1
0に現れたライトバック・データを主メモリ2の当該ア
ドレスに書き込むように制御を行う。
【0012】その結果図7の(D)に示すように、図7
の(A)において主メモリ2内のメモリ命令対象ブロッ
ク32にあったデータD1、D2、D3、D4がCPU
内部キャッシュ22及びキャッシュメモリ3内の置換対
象ブロック24へ転送され、サイクル開始時点において
キャッシュメモリ3内の置換対象ブロック24にあった
データC1、C2、C3、C4は主メモリ内のライトバ
ック・データ転送アドレス23への転送が完了する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た改良された例によっても、ライトバックが行われてい
る間は、CPUの命令に対して待ち時間(ウェイト)が
挿入されるので、演算処理装置の性能が低下するという
問題点がある。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1の本発明は、キャッ
シュメモリ・バスと主メモリ・バスの間に存し、CPU
が要求するデータがキャッシュメモリに無く、当該デー
タを主メモリより読み出し、更に当該データを前記キャ
ッシュメモリに記憶するというキャッシュ・ミス・リー
ドにおいて、当該データを記憶する前記キャッシュメモ
リ内の該当するブロックに、有効な他のデータ(ライト
バック対象データ)が存在し、当該ライトバック対象デ
ータを主メモリへ書き戻す動作(リプレースメント・ラ
イトバック)を必要とする時に前記キャッシュメモリ内
の当該ライトバック対象データが入力されるライトバッ
ファと、CPU・バスとキャッシュメモリ・バスの間に
存し、前記入力と並行して前記主メモリから読み出され
た当該データが入力され、前記ライトバッファへの当該
ライトバック対象データの入力終了後に当該データをキ
ャッシュメモリに出力する他のライトバッファと、主メ
モリ・バスとCPU・バスの間に存し、前記主メモリか
らの読み出し終了後は高インピーダンス状態になって、
前記ライトバッファ内のライトバック対象データが主メ
モリ・バスに出力されるときに、主メモリ・バスとCP
U・バスとを切り離す双方向トランシーバーとを設けた
ライトバック・キャッシュ・メモリを有する。
【0015】第2の本発明は、CPU・バスとキャッシ
ュメモリ・バスの間に存し、キャッシュ・ヒット・ライ
ト時において、CPU・バスからキャッシュメモリ・バ
スの方向に低インピーダンス状態になり、CPUが出力
する書き込みデータをキャッシュメモリ・バスへ伝送す
る双方向トランシーバと、キャッシュメモリ・バスと主
メモリ・バスの間に存し、キャッシュヒット・ライト時
において、前記双方向トランシーバを通り前記キャッシ
ュメモリ・バス上に伝送された当該書き込みデータが入
力されつつ、当該書き込みデータを主メモリバスへ出力
するライトバッファと、主メモリ・バスとCPU・バス
の間の存し、キャッシュ・ヒット・ライト時には高イン
ピーダンス状態になっている他の双方向トランシーバと
を設けたライトバック・キャッシュ・メモリを有する。
【0016】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0017】図1は、本発明の第1の実施例を示すブロ
ック図であり、演算処理および外部記憶手段に対する情
報の読み書きを行うCPUがCPU・バス9に接続され
る。中速、大容量の記憶手段である主メモリ2は主メモ
リ・バス10に接続され、主メモリ・バス10は第2の
双方向トランシーバ6を介してCPU・バス9に接続さ
れる。高速、中容量の記憶手段であるキャッシュメモリ
3はキャッシュメモリ・バス11に接続され、キャッシ
ュメモリ・バス11は第1の双方向トランシーバ5、及
びCPU・バス9からのデータを一時記憶可能な第1の
ライト・バッファ7を介してCPU・バス9に接続さ
れ、更にキャッシュメモリ3からのデータを一時記憶可
能な第2のライト・バッファ8を介して主メモリ2に接
続される。
【0018】CPU・バス9に接続されたメモリコント
ローラ4はCPU1が実行した命令を判断し、主メモリ
2、キャッシュメモリ3、第1の双方向トランシーバ
5、第2の双方向トランシーバ6、第1のライト・バッ
ファ7、第2のライト・バッファ8及びCPU1を制御
する。また、メモリコントローラ4はCPU・バス9を
通じてCPU1の命令を受け取り、主メモリ制御信号1
3、キャッシュメモリ制御信号14、第1の双方向トラ
ンシーバ制御信号15、第1の双方向トランシーバ制御
信号16、第1のライト・バッファ制御信号17、第2
のライト・バッファ制御信号18及びCPU制御信号1
2を用いて各装置を制御する。
【0019】次に本実施例の動作について説明する。ま
ず、キャッシュ・ヒット・リードの場合、キャッシュメ
モリ3内の該当データを第1の双方向トランシーバ5を
経由してCPU1へ転送する。第1のトランシーバ5
は、当然キャッシュメモリ3からCPU・バス9の方向
に低インピーダンス状態となっている。キャッシュメモ
リ3、第1の双方向トランシーバ5、及びCPU1の制
御はメモリコントローラ4が行う。
【0020】次に、キャッシュ・ミス・ライトの場合、
CPU1からのライト・データは第2の双方向トランシ
ーバ6を経由して主メモリ2の該当アドレスへ転送され
る。この場合には、第2のトランシーバ6は、当然CP
U・バス9から主メモリ2の方向に低インピーダンス状
態となっている。CPU1,第2の双方向にトランシー
バ6、及び主メモリ2の制御はメモリコントローラ4が
行う。以上、2つの場合にはいずれもライトバックの必
要がない。
【0021】次に、図2を参照してキャッシュ・ミス・
リードの場合について説明する。図2では(A)から
(D)の順に時間が経過している。まず、図2の(A)
に示すように、キャッシュメモリ4からのライトバック
・データの読み出し20と、CPU要求データの主メモ
リ2からの読み出し27が同時に行われる。すなわち、
CPU1の実行したメモリ命令がキャッシュ・ミス・リ
ードとメモリコントローラ4が判断すると、まずメモリ
コントローラ4はキャッシュメモリ3から置換対象ブロ
ック24の情報を読み出すように制御を行う。するとキ
ャッシュメモリ・バス11にその情報が現れる。その
際、メモリコントローラ4は、第2のライト・バッファ
8にキャッシュメモリ・バス11に現れたデータを一時
記憶するように制御を行う。
【0022】一方、メモリコントローラ4は、CPU1
のメモリ読み込み命令の直後に、要求のあったメモリ領
域32のデータの主メモリ2からの読み出しを開始でき
る。この際、第2の双方向トランシーバ6は主メモリ・
バス10からCPU・バス9の方向にデータを転送でき
るようにメモリコントローラ4によって制御されてい
る。よって読み出されたデータはCPU・バス9に表れ
る。この際、メモリコントローラ4はCPU1に対して
データがCPU・バス9に有効になったことをレディ信
号26によって伝えると、CPU1はデータを受け取り
CPU内部のキャッシュ22に転送する。
【0023】メモリコントローラ4は第1のライト・バ
ッファ7に、このCPU・バス9に現れたデータを一時
記憶するように制御を行う(図中27)。キャッシュメ
モリ3は主メモリ2に比べ高速な応答が可能であるた
め、置換対象ブロック24のデータC1〜C4のライト
・バッファ8への転送(図中20)が主メモリ2からの
CPU1へのデータ転送(図中27)よりも先に終了す
る。
【0024】その後、図2(B)に示すように、第1の
ライト・バッファ7に一時記憶されているデータD1、
D2のキャッシュメモリ3への転送25を行う。この
際、主メモリ2からのCPU1へのデータの転送(図中
27)はまだ継続されている。主メモリ2からの読み出
しにかかるデータ転送(図中27)が完了すると、図2
(C)に示すように、メモリコントローラ4は要求デー
タD1〜D4の転送完了をCPU1の伝える(図中4
3)。
【0025】続いて、第2のライト・バッファ8に一時
記憶されているライト・バック・データC1〜C4の主
メモリの該当アドレス23への転送を行う(図中2
1)。この際、メモリコントローラ4により第2の双方
向トランシーバ6はその出力がハイ・インピーダンス状
態に制御され、主メモリ2へのライトバック・データの
転送21はCPU1の次の命令実行の妨げとはならない
(主メモリへのアクセスを要する場合を除く)。主メモ
リ2へのライトバック・データの転送21の終了で、キ
ャッシュ・ミス・リードにかかる制御は完了する。
【0026】つまり、図2(D)に示すように、図2の
(A)で主メモリ内のメモリ命令対象ブロック32にあ
ったデータD1〜D4がCPU内部キャッシュ22及び
キャッシュメモリ3内の置換対象ブロック24へ転送さ
れ、図2(A)ではキャッシュメモリ3内の置換対象ブ
ロック24にあったデータC1〜C4は主メモリ内のラ
イトバック・データ転送先アドレス23へ転送される。
【0027】次にキャッシュ・ヒット・ライトで、かつ
キャッシュメモリ3内の該当ブロックが更新されていな
い場合について、図3を参照して説明する。キャッシュ
メモリ3内には、あるブロックが更新されているかどう
かを記録する部分(ダーティ・ビット)28が夫々のブ
ロックに対して用意されており、このダーティ・ビット
28によりメモリコントローラ4は、該当ブロックが更
新されているかどうかを判断する。ダーティ・ビット
は”1”の時が「更新されている」状態を表し、図3
(A)に示すように”0”が「更新されていない」状態
を表す。なお、このダーティー・ビット28はメモリコ
ントローラ4内に置かれる場合もある。
【0028】まず、メモリコントローラ4がキャッシュ
・ヒット・ライトで、かつ該当ブロックが更新されてい
ないと判断すると、図3(A)に示すように、第1の双
方向トランシーバ5のデータ転送方向をCPU・バス9
からキャッシュメモリ・バス11の方向に制御し、第2
の双方向トランシーバ6をその出力がハイ・インピーダ
ンスになるように制御する。更に、第2のライト・バッ
ファ8をキャッシュメモリ・バス11に現れたデータを
一時記憶するように制御する。一方、第1のライトバッ
ファ7はここでは用いない。
【0029】CPUからの書き込み命令が、1キャッシ
ュ内ブロックのどのワードの書き込みを行うかは様々で
ある。ここでは、ブロックの先頭から2ワード分にデー
タを書き込む場合を例に説明を行う。図3(A)に示
す、CPU1内部のライトバッファ42にあるD1及び
D2が、CPUが書き込みを行うライト・データであ
る。なお、CPUの1回のデータ転送により転送される
データの最大の大きさをワードと呼ぶことにする。本文
中ではC1、D1等と記述しているデータの大きさがこ
れに相当する。またCPUが1回のブロック転送で転送
可能な最大のデータの大きさ、及びそれを格納する領域
をブロックと呼ぶことにする。
【0030】一方、主メモリ2の該当ブロック23、及
びキャッシュメモリ3の該当ブロック24には同一デー
タC1〜C4が記憶されて、ダーティ・ビット28は該
当ブロック24が「更新されていない」状態であること
を示す、リセット状態(”0”である。
【0031】図3の(B)はデータ転送の様子を示す。
CPU1からのライト・データは第1の双方向トランシ
ーバ5を介してキャッシュメモリ3内のブロック24へ
書き込まれ(図中31)、CPUに対してレディ信号2
6が返され、該当ブロック24のダーティ・ビット28
がセットされる(図中29)。この際、キャッシュメモ
リ・バス11に現れたデータは第2のライトバッファ8
に一時記憶される(図中41)。更にこのデータは主メ
モリ・バス10にも即座に転送され、主メモリ2の該当
アドレス23への書き込み(図中33)が開始される。
【0032】主メモリ2への書き込み33は、これに続
くCPUの命令が主メモリ2へのアクセスを必要とする
(つまりキャッシュ・ミスあるいは非キャッシュメモリ
領域へのメモリ命令など)まで継続される。主メモリへ
のライト・データ書き込み(図中33)の途中でCPU
1により主メモリ2へのアクセス要求が生じた場合、C
PU1の命令実行を優先し、即座に主メモリへのライト
・データに書き込み(図中33)を中止する。この場
合、ダーティー・ビット28は「更新された」状態を表
す、セット状態(”1”)になっている。尚、この一連
の制御はメモリコントローラ4により行われる。
【0033】ライト・データの主メモリ2への書き込み
が完了すると、図3(C)に示すように、キャッシュメ
モリ3の該当ブロック24と主メモリ2の該当ブロック
23の内容が同じになる。このように主メモリへの書き
込み33が完了すると、該当ダーティ・ビット28はメ
モリコントローラ4によりリセットされ(図中30)、
該当ダーティ,ヒットの内容は“0”に書き換えられ
る。
【0034】尚、キャッシュ・ヒット・ライトでかつ該
当ブロックが「更新されている」状態の場合は、メモリ
コントローラ4の制御によりCPU1からのライト・デ
ータを第1の双方向トランシーバ5を介してキャッシュ
メモリ3への該当ブロック24に書き込むのみであり、
主メモリ2への書き込みは行わない。
【0035】以上に説明した実施例は、キャッシュ・ミ
ス・リードにおいて必要なライトバック及びキャッシュ
・ヒット・ライト時における更新済みブロックの発生抑
制のいずれにおいても効果を発揮するよう構成されてい
るが、一方においてのみ有効な実施例も容易に実現でき
る。すなわち、キャッシュ・ミス・リード時においての
み有効とするのであれば、図1において第1の双方向ト
ランシーバ5を不要とし、またキャッシュ・ヒット・ラ
イト時においてのみ有効とするのであれば図1において
第1のライトバッファ7は不要であると共に第1のトラ
ンシーバ5は高インピーダンス状態を形成する必要がな
い。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明はライトバ
ック・サイクルとCPU・サイクルを並行して行う構成
としたため、従来のライトバック・キャッシュ機構を有
する演算処理装置における性能低下の原因であったライ
トバック・サイクルによるCPU・サイクルにおけるウ
ェイトを削減できる。
【0037】また、キャッシュ・ヒット時にCPUから
のライト・データを可能な範囲で主メモリにも書き込む
ことにより、ライトバック・サイクルの発生頻度自体を
減らし性能向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】図1の実施例において、キャッシュ・ミス・リ
ードが発生した場合の各部の動作状況を示す図である。
【図3】図1の実施例において、キャッシュ・ヒット・
ライトが発生し、かつキャッシュメモリないの該当ブロ
ックが更新されていない場合の各部の動作状況を示す図
である。
【図4】従来の第1の例を示すブロック図である。
【図5】図4の従来例において、キャッシュ・ミス・リ
ードが発生した場合の各部の動作状況を示す図である。
【図6】従来の第2の例を示すブロック図である。
【図7】図6の従来例において、キャッシュ・ミス・リ
ードが発生した場合の各部の動作状況を示す図である。
【符号の説明】
1 CPU(中央演算処理捜査) 2 主メモリ(メインメモリ) 3 キャッシュメモリ 4 メモリコントローラ 5 第1の双方向トランシーバ 6 第2の双方向トランシーバ 7 第1のライト・バッファ 8 第2のライト・バッファ 9 CPU・バス 10 主メモリ・バス 11 キャッシュメモリ・バス

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャッシュメモリ・バスと主メモリ・バ
    スの官に存し、CPUが要求するデータがキャッシュメ
    モリに無く、当該データを主メモリより読み出し、更に
    当該データを前記キャッシュメモリに記憶するというキ
    ャッシュ・ミス・リードにおいて、当該データを記憶す
    る前記キャッシュメモリ内の該当するブロックに、有効
    な他のデータ(ライトバック対象データ)が存在し、当
    該ライトバック対象データを主メモリへ書き戻す動作
    (リプレースメント・ライトバック)を必要とする時に
    前記キャッシュメモリ内の当該ライトバック対象データ
    が入力されるライトバッファと、 CPU・バスとキャッシュメモリ・バスの間に存し、前
    記入力と並行して前記主メモリから読み出された当該デ
    ータが入力され、前記ライトバッファへ当該ライトバッ
    ク対象データの入力終了後に当該データをキャッシュメ
    モリに出力する他のライトバッファと、 主メモリ・バスとCPU・バスの間に存し、前記主メモ
    リからの読み出し終了後は高インピーダンス状態になっ
    て、前記ライトバッファ内のライトバック対象データが
    主メモリ・バスに出力されるときに、主メモリ・バスと
    CPU・バスとを切り離す双方向トランシーバーとを設
    けたライトバック・キャッシュ・メモリを有する演算処
    理装置。
  2. 【請求項2】 CPU・バスとキャッシュメモリ・バス
    の間に存し、キャッシュ・ヒット・ライト時において、
    CPU・バスからキャッシュメモリ・バスの方向に低イ
    ンピーダンス状態になり、CPUが出力する書き込みデ
    ータをキャッシュメモリ・バスへ伝送する双方向トラン
    シーバと、 キャッシュメモリ・バスと主メモリ・バスの間に存し、
    キャッシュヒット・ライト時において、前記双方向トラ
    ンシーバを通り前記キャッシュメモリ・バス上に伝送さ
    れた当該書き込みデータが入力されつつ、当該書き込み
    データを主メモリバスへ出力するライトバッファと、 主メモリ・バスとCPU・バスの間に存し、キャッシュ
    ・ヒット・ライト時には高インピーダンス状態になって
    いる他の双方向トランシーバとを設けたライトバック・
    キャッシュ・メモリを有する演算処理装置。
  3. 【請求項3】 CPUとキャッシュメモリ・バスの間に
    存し、リプレースメント・ライトバックを要するキャッ
    シュ・ミス・リード時には高インピーダンス状態、また
    キャッシュ・ヒット・ライト時においてCPU・バスか
    らキャッシュメモリ・バスの方向に低インピーダンス状
    態になる双方向トランシーバを設け、請求項1に於ける
    双方向トランシーバはキャッシュ・ヒット・ライト時に
    は高インピーダンス状態になり、 前記キャッシュメモリ・バスと主メモリ・バスの間の前
    記ライトバッファをキャッシュ・ヒット・ライト時には
    CPU・バスから前記双方向トランシーバを通りキャッ
    シュメモリ・バスに出力された書き込みデータを入力し
    つつ主メモリ・バスに出力させるように構成したことを
    特徴とする請求項1記載のライトバック・キャッシュ・
    メモリを有する演算処理装置。
JP6145106A 1994-06-27 1994-06-27 ライトバック・キャッシュ・メモリを有する演算処理装置 Expired - Fee Related JP2690691B2 (ja)

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