JP2852232B2 - コンピュータ - Google Patents

コンピュータ

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JP2852232B2
JP2852232B2 JP8102328A JP10232896A JP2852232B2 JP 2852232 B2 JP2852232 B2 JP 2852232B2 JP 8102328 A JP8102328 A JP 8102328A JP 10232896 A JP10232896 A JP 10232896A JP 2852232 B2 JP2852232 B2 JP 2852232B2
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  • Memory System Of A Hierarchy Structure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】キャッシュを有するコンピュ
ータに関し、特に、高速で効率的な2次キャッシュを有
するコンピュータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のL2キャッシュ(以下、1次キャ
ッシュをレベル1キャッシュまたはL1キャッシュと呼
び、2次キャッシュをレベル2キャッシュまたはL2キ
ャッシュと呼ぶ。)を有するコンピュータに関して図を
参照して説明する。
【0003】図12は従来のL2キャッシュを有するコ
ンピュータのブロック図である。
【0004】図12において、このコンピュータは、ホ
ストバス34にL1キャッシュ32を有するCPU31
と、L2キャッシュ33(ダイレクトマップ方式のキャ
ッシュ)と、メインメモリ36をコントロールするコン
トローラ35が接続され、メインメモリ36はコントロ
ーラ35に接続されている。
【0005】L1キャッシュ32はCPU31に内臓さ
れているのでL2キャッシュ33より高速処理が可能で
ある。L1キャッシュ32には、メインメモリ36内の
データの一部が格納される。L2キャッシュはメインメ
モリ36より高速処理が可能で、一般的に、L1キャッ
シュ32よりも大容量である。ホストバス34はアドレ
ス、データ、ステータス等を転送するバスである。
【0006】また、ダイレクトマップ方式のキャッシュ
とは1ウェイセットアソシアティブ方式のキャッシュで
ある。
【0007】上述した構成において、L2キャッシュ3
3は、L1キャッシュ32に格納されていないメインメ
モリ36のデータを格納することにより、性能を向上さ
せる役目を持っている。
【0008】従来のダイレクトマップ方式のL2キャッ
シュは、L2キャッシュとメモリマップとの関係におい
て、L2キャッシュエリア、ノンキャッシュエリア、ラ
イトスルーエリア、ライトバックエリア等の設定が可能
である。しかし、ダイレクトマップ方式のシステムにお
いて、特定のメモリエリア(以下、このエリアをL2S
キャッシュエリアと記す)をL2キャッシュに保持する
ための仕組みは無い。
【0009】2ウェイ以上のセットアソシアティブ方式
を改良して、1ウェイをL2Sキャッシュエリア専用に
割り当てる方法は存在する。ただし、この方法の場合、
システム構成費用が高くなり、低コストでシステムを実
現する事はできない。この結果、システム構成を低コス
トで実現可能でメモリ性能をある程度向上させる事が可
能なダイレクトマップ方式のL2キャッシュシステムが
普及している。
【0010】ダイレクトマップ方式のL2キャッシュシ
ステムは、キャッシュメモリ(L2データSRAM)と
ディレクトリ(TAGRAM)の下位アドレスが1対1
に対応した構成からなるシステムである。この方式で
は、ディレクトリ(TAGRAM)に格納する下位アド
レスは一意であり、従って、同一の下位アドレスを持っ
たラインを2組同時にL2キャッシュに格納する事は不
可能である。
【0011】L2キャッシュの有効利用の視点から、
「特開平5−73415号公報」においては、CPU内
部のL1キャッシュと、外部のL2キャッシュに格納さ
れるラインが重複する事を削減する目的のための手段が
提示されている。この手段はL2キャッシュの容量がL
1キャッシュの容量より少ない時、CPUが要求するア
ドレスに対応するラインがL1キャッシュに存在しない
が、しかし、L2キャッシュに存在する場合、L2キャ
ッシュに存在したラインとL1キャッシュに存在したラ
インを相互交換する手段を使用する事で、L1キャッシ
ュとL2キャッシュの有効利用を実現している。
【0012】また「特開平5−257807号公報」で
はL1キャッシュリードミスし、さらにL2キャッシュ
リードミスした場合のメインメモリからのリードの処理
速度向上の手段が提示されている。
【0013】「特開平4−288644号公報」では、
L1、L2同時にリードミスした場合、主メモリからの
リードデータをL1、L2キャッシュに単純に重複格納
するのではなく、L1キャッシュモニターを採用する事
で、L1キャッシュの内部状態によって、例えば、L1
キャッシュにノンヴァリッドキャッシュラインが存在し
ないケースなどはL2キャッシュにのみ主メモリからの
キャッシュラインを格納し、L1キャッシュには格納し
ないなどの処理を行う事でL1、L2キャッシュ有効利
用と、L1、L2キャッシュの同時リードミスを削減す
る手段が提示されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術の
第1の問題は、ダイレクトマップ方式のL2キャッシュ
システムでは、たとえば、マルチタスク処理等で、TA
GRAMに格納される同じ下位アドレスをもったAライ
ンとBラインが頻繁にCPUからリードアクセスされる
時、AラインとBラインの両方をL2キャッシュに同時
に入れることが不可能であるため、AラインとBライン
を交互にアクセスするたびにキャッシュラインフィルが
行われてしまうことである。したがって、この時のアク
セスはL2キャッシュアクセスではなく、主メモリリー
ドサイクルに返還されてしまい、Aライン、Bラインは
キャッシュエリアに属するラインであるが処理速度が遅
くなってしまう。
【0015】第2の問題は、ダイレクトマップ方式では
システム起動中にユーザができる限りL2キャッシュア
クセスしたいエリア(L2Sキャッシュエリア)があ
り、システムが動作中に現在のキャッシュエリアの範囲
に別のキャッシュエリアの追加または削除を実施する場
合には、L2キャッシュ全てをフラッシュしなければな
らないことである。また、ダイレクトマップ方式のL2
キャッシュシステムではL2キャッシュエリアが複数に
分割してL2キャッシュマップを構成している場合、特
定のエリアだけを優先させてL2キャッシュに格納して
置くことはできない。
【0016】本発明の目的は、ダイレクトマップライト
スルー方式を採用するL2キャッシュシステムの制限事
項、「TAGRAMのアドレス、言い替えれば、L2キ
ャッシュラインの下位アドレスにおいて、同一の下位ア
ドレスを持ったラインをL2キャッシュに2組格納する
事は不可能である。」に対し、可能な限りコストを抑え
てその制限から生じる上述してきた欠点を緩和し、高速
処理化を実現することである。
【0017】詳述すると、第1の目的は、システムに高
負荷のマルチタスク処理をさせる場合、ユーザが設定し
た特定メモリエリア(L2Sキャッシュエリア)アクセ
スに対しては、L2キャッシュリードミスした場合で
も、L2キャッシュと同等に近い(主メモリよりも高速
な)アクセス可能な補助バッファにL2Sキャッシュエ
リアに属するラインを格納することで、他のL2キャッ
シュエリアよりも高速処理を可能にすることである。
【0018】第2の目的は、L2Sキャッシュエリアの
処理はL2キャッシュ自身と独立制御可能に構成するこ
とで、システム動作中にL2SキャッシュエリアをL2
キャッシュに影響を与えること無く切り替え可能とする
ことである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の第1のコンピュ
ータは、 (a)第1のキャッシュを内蔵するCPUと、 (b)主記憶装置と、 (c)前記主記憶装置のアドレスとデータの一部を格納
するダイレクトマップライトスルー方式の第2のキャッ
シュと、 (d)ユーザが頻繁にリード、ライトを繰り返す特定領
域に対し、前記第2のキャッシュから追い出されたアド
レスとデータとを複数組格納するアドレス・データバッ
ファと、 (e)前記第2のキャッシュでキャッシュミスの場合に
は、前記アドレス・データバッファにアクセスし、前記
アドレス・データバッファに前記CPUからリクエスト
されたデータが存在すれば、前記アドレス・データバッ
ファから前記CPUに前記データを転送する手段と、を
備える。
【0020】本発明の第2のコンピュータは、前記第2
のキャッシュのエントリに対応して、各エントリが前記
特定領域であるかどうかを示すフラグを格納する手段を
備える。
【0021】本発明の第3のコンピュータは、(a)前
記アドレス・データバッファ内の各組の各アドレスが前
記CPUによってアクセスされた回数を保持する複数の
カウンタと、(b)前記カウンタが規定値を越えると、
そのカウンタに対応する前記アドレス・データバッファ
のアドレスおよびデータを前記第2のキャッシュに書き
込む手段と、を備える。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明のコンピュータにつ
いて図面を参照して説明する。図1は、本発明のコンピ
ュータのブロック図である。図2は、本発明のコンピュ
ータのメモリマップ図である。図3は、アドレスのフォ
ーマット図である。図4(a)は、図1のL2Sアドレ
スバッファのブロック図である。図4(b)は、図1の
L2Sデータバッファのブロック図である。
【0023】図1を参照すると、本発明のコンピュータ
は、L1キャッシュ100を有するCPU1と、レベル
2キャッシュのアドレス部が各エントリに格納されるL
2−TAGRAM2と、このL2−TAGRAM2の各
エントリに対応して各エントリがL2Sキャッシュエリ
アであるかどうかを示すSDフラグが格納されるL2S
−SRAM3と、L2−TAGRAM2に対応するデー
タが格納されるL2データSRAM4と、システムコン
トローラ7と、上記全てを接続するホストバス8と、シ
ステムコントローラ7とバス5を介して接続されるメイ
ンメモリ6とから構成される。
【0024】L2キャッシュ200は、L2−TAGR
AM2と、L2データSRAM4とから構成される。
【0025】また、システムコントローラ7は、L2S
キャッシュエリアのアドレス部とデータが複数個格納さ
れるL2Sバッファ15と、通常のL2キャッシュエリ
アに関する制御を実施するL2コントロール部11と、
L2Sキャッシュエリアに関する制御を実施するL2S
コントロール部12と、メインメモリ6を制御するメイ
ンメモリコントロール部10と、その他図示しない機能
回路とから構成される。また、L2Sバッファ15は、
L2Sキャッシュエリアのアドレス部が複数個格納され
るL2Sアドレスバッファ13と、このアドレス部のメ
インメモリ上のアドレスに格納されているデータを複数
保持するL2Sデータバッファ14とから構成される。
【0026】図2を参照すると、本発明のコンピュータ
のメモリ空間は、最大で4Gバイトであり、したがっ
て、アドレスは32ビットである。メモリマップはアド
レス0h〜FFFFFFFFh(hは16進数であるこ
とを示す。)となる。そして、システムの初期化時に、
メモリ空間の中でL2キャッシュエリアとしてアドレス
0h〜A、B〜C、D〜FFFFFFFFhまでが設定
され、さらにL2SキャッシュエリアとしてL2キャッ
シュエリアのB〜Cのブロックの一部であるE〜Fの領
域が設定される。L2SキャッシュエリアはL2キャッ
シュエリアの一部であり、L2キャッシュエリアの1ラ
インとL2Sキャッシュエリアの1ライン長は同一ライ
ン長である。
【0027】次に、このメモリ空間と図1のそれぞれの
ブロックに接続されるアドレスとの関係を図3を参照し
て説明する。
【0028】図3(a)を参照すると、本発明のコンピ
ュータで扱うアドレスは、32ビットであり、アドレス
上位AD−1(AD31−AD*)と、アドレス下位A
D−2(AD**−AD05)と、L2キャッシュライ
ン内アドレスAD−3(AD04−AD0)とに区分
される。ここで、*=**+1である。
【0029】図3(b)を参照すると、L2−TAGR
AM2に格納されるアドレスは、アドレス上位AD−1
であり、L2−TAGRAM2を索引するアドレスは、
アドレス下位AD−2である。
【0030】図3(c)を参照すると、L2S−SRA
M3に格納されるデータは、SDフラグであり、L2S
−SRAM3を索引するアドレスは、アドレス下位AD
−2である。
【0031】図3(d)を参照すると、L2Sアドレス
バッファ13に格納されるアドレスは、アドレス上位A
D−1および、アドレス下位AD−2である。
【0032】図3(e)を参照すると、L2データSR
AM4を索引するアドレスであり、アドレス下位AD−
2である。
【0033】L2Sバッファ15について図4を参照し
て説明する。
【0034】L2Sバッファ15はL2Sアドレスバッ
ファ13とL2Sデータバッファ14とから構成され
る。
【0035】図4(a)を参照すると、L2Sアドレス
バッファ13は、インタフェースのラッチであるL2S
アドレス入力バッファ130と、出力バッファ139
と、実質的なアドレスバッファであるL2Sアドレスバ
ッファ第1段131〜L2Sアドレスバッファ第4段1
34と、これらに対応する比較回路であるL2Sアドレ
ス第1段コンペア部135〜L2Sアドレス第4段コン
ペア部138と、L2Sアドレスバッファ第1段131
〜L2Sアドレスバッファ第4段134に対応し各アド
レスのアクセス回数を格納するL2Sアクセスカウンタ
第1段131A〜L2Sアクセスカウンタ第4段134
Aとから構成される。
【0036】図4(b)を参照すると、L2Sデータバ
ッファ14は、インタフェースのラッチであるL2Sデ
ータ入力バッファ140およびL2Sデータ出力バッフ
ァ145と、L2Sアドレスバッファ第1段131〜L
2Sアドレスバッファ第4段134に対応するデータが
格納されるL2Sデータバッファ第1段141〜L2S
データバッファ第4段144とから構成される。
【0037】次に本発明のコンピュータの動作について
図面を参照して説明する。
【0038】図5〜図11は下記の動作(1)〜(5)
の動作の概念図である。
【0039】AD−2が等しいL2Sキャッシュエリア
に属する2組のラインをA、Bとし、また、AD−2が
A、Bと等しい任意のラインをCラインとする。
【0040】(1)まず、CPU1からのBラインに対
するメインメモリ6へのリードリクエストの結果が、L
2キャッシュ200でミスした場合について説明する
(図5参照)。
【0041】CPU1がリクエストしたBラインのアド
レスをホストバス8を介してL2−TAGRAM2が受
け取ると、L2キャッシュミスであることが判明する。
メインメモリ6に対しては、メインメモリコントロール
部10からL2キャッシュ200およびL2Sバッファ
15でのヒット・ミスの判定を待たずにリード要求が発
行される。もしヒットであれば、後からそのリード要求
をキャンセルする。
【0042】メインメモリコントロール部10は、ホス
トバス8上のリクエストのアドレスによって指定される
データを、メインメモリ6を制御することにより、Bラ
インをメインメモリ6からリードして、ホストバス8を
介してCPU1に転送する。また、L2コントロール部
11によってBラインはL2データSRAM4に格納さ
れ、さらに、Bラインのアドレスの上位アドレスAD−
1が下位アドレスAD−2で指されるL2−TAGRA
M2のエントリに格納される。
【0043】また、L2Sコントロール部1は、CP
U1がリードリクエストしたこのアドレスがL2Sキャ
ッシュエリアかどうかを検出し、そうであれば、L2S
−SRAM3の対応するエントリのSDフラグをL2S
キャッシュエリアを示すように変更する。
【0044】また、CPUがリクエストしたBラインの
アドレスをホストバス8に出力すると同時に、L2Sコ
ントロール部1は、L2S−SRAM3のリクエスト
に対応するエントリを索引し、L2−TAGRAM2か
ら追い出されるアドレスがL2Sキャッシュエリアかど
うか、SDフラグを調べる。この結果、SDフラグが、
L2Sキャッシュエリアで無いことを示していれば、
(1)の処理を行うだけである。
【0045】(2)もし、追い出されるライン(以下A
ラインと記す。)がL2Sキャッシュエリアであれば、
Bラインをメインメモリ6からCPU1に転送し、L2
キャッシュ200に格納する前に、AラインをL2Sバ
ッファ15の空いている(有効でない)段に格納する
(図6参照)。すなわち、L2Sアドレスバッファ13
のL2Sアドレス入力バッファ130に、L2−TAG
RAM2から追い出されたメモリアドレスのアドレス上
位AD−1およびリクエストのアドレス下位AD−2を
入れ、その後、L2Sアドレスバッファ第1段131〜
第4段134のいずれかにAD−1およびAD−2を格
納する(アドレスバッファは、FIFO形式等が可能で
ある。)。
【0046】また、AラインのデータをL2Sデータバ
ッファ14のL2Sデータ入力バッファ140を介して
L2Sアドレスバッファ13の対応する段に格納する。
(2)の動作を示した概念図が図6である。そして、
(2)の動作後BラインのCPU1への転送とL2キャ
ッシュ200への格納の処理を行う(図7参照)。
【0047】また、AラインをL2Sバッファ15に格
納する際、L2Sバッファ15に空きがない場合、L2
Sアクセスカウンタ第1段131A〜第4段134Aの
うち、カウンタ値が最小の段をクリアし、その段に、A
ラインを格納する。また、カウンタ値が全て同一値であ
るときには、あらかじめ指定した段のバッファをクリア
し、その段にAラインを格納する。
【0048】(3)次に、(2)の動作後、L2−TA
GRAM2から追い出されてL2Sアドレスバッファ
に格納されているAラインに対して、リクエストが出
された場合について説明する(図8参照)。(1)の場
合と同様に、L2−TAGRAM2でキャッシュミスが
発生する。また、L2Sアドレスバッファ13にもリク
エストのメモリアドレスが入力され、L2Sアドレスバ
ッファ第1段131〜L2Sアドレスバッファ第4段1
34に格納されているアドレスとL2Sアドレス第1段
コンペア部135〜L2Sアドレス第4段コンペア部1
38により比較される。この時、(2)においてAライ
ンのアドレスがL2Sアドレスバッファ第1段131〜
第4段134のいずれかに格納されているので、比較し
た結果は一致する。
【0049】CPU1からのリクエストがAラインのリ
ードであった場合、L2Sコントロール部12は、L2
Sアドレスバッファ第1段131〜第4段134の一致
した段に対応するL2Sデータバッファ第1段141〜
L2Sデータバッファ第4段144のいずれかからデー
タを読み出し、ホストバス8を介してCPU1に転送す
る。
【0050】CPUのリクエストがAラインに対するラ
イトであった場合、ホストバス8に出力されたAライン
のデータをL2Sデータ入力バッファ140にラッチし
た後、L2Sデータバッファ第1段141〜第4段14
4の一致した段にAラインのデータを格納し、メインメ
モリ6にも格納する。
【0051】また、この時、L2Sアクセスカウンタ第
1段131A〜L2Sアクセスカウンタ第4段134A
のうち一致した段に対応するものがカウントアップされ
る。
【0052】(4)次に、(3)の結果、L2Sアドレ
スバッファ13に格納されているAラインに対応するア
クセスカウンタが規定値に到達した場合について説明す
る。L2Sコントロール部12はホストバス8がアイド
ルの状態の時、L2S−SRAM3にAラインのAD−
2をドライブすることによって、対応するSDフラグを
入力し、L2キャッシュ200にエントリされている対
応するライン(以下Cラインと記す。)がL2Sキャッ
シュエリアかどうか判断する。その結果、 (5)CラインがL2Sキャッシュエリアでない場合
(図9参照)、ホストバス8がアイドルの状態の時、L
2Sコントロール部12がAラインのアドレスAD−
1、AD−2とデータをバス8にドライブする。L2コ
ントロール部11はAラインのデータをL2データSR
AM4に格納し、L2−TAGRAM2のAD−2で示
されるアドレスにAD−1を格納し、L2S−SRAM
3のSDフラグにAラインがL2Sキャッシュエリアで
あることを記録する。さらに、L2Sバッファ15のA
ラインが格納されていた段のバッファのデータがクリア
される。
【0053】(6)逆に、CラインがL2Sキャッシュ
エリアの場合(図10参照)、ホストバス8がアイドル
の状態の時、L2Sコントロール部12はAラインのA
D−2をホストバスにドライブする。L2コントロール
部11はL2−TAGRAM2から対応するCラインの
アドレスAD−1を、L2データSRAM4から対応す
るデータをホストバス8に出力させることで、L2Sコ
ントロール部12はAD−1をL2Sアドレス入力バッ
ファ130に格納させ、データをL2Sデータ入力バッ
ファ140に格納させる。
【0054】その後、L2Sコントロール部12はAラ
インのAD−1とデータをホストバス8に出力すること
でL2コントロール部1はAラインのAD−1をL2
−TAGRAMのアドレスAD−2にエントリし、デー
タをL2データSRAM4に格納し、L2S−SRAM
3のSDフラグにAラインがL2Sキャッシュエリアで
あることを記録する(図11参照)。次に、L2Sバッ
ファ15のAラインが格納されていた段のL2Sアドレ
スバッファおよびL2Sデータバッファに、それぞれ、
L2Sアドレス入力バッファ130およびL2Sデータ
入力バッファ140からアドレスおよびデータを格納す
る。
【0055】また、L2Sキャッシュエリアを変更する
場合には、システムコントローラ7がホストバス8を獲
得し、L2Sバッファ15とL2S−SRAM3とをク
リアし、L2Sコントロール部12内に設定されている
L2Sキャッシュエリアを変更する。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のコンピュ
ータは、システムに高負荷のマルチタスク処理をさせる
場合、ユーザが設定した特定メモリエリア(L2Sキャ
ッシュエリア)アクセスに対しては、L2キャッシュリ
ードミスした場合でも、L2キャッシュと同等に近い
(主メモリよりも高速な)アクセス可能な補助バッファ
にL2Sキャッシュエリアに属するラインを格納し、C
PUのリクエストに対応することで、他のL2キャッシ
ュエリアよりも高速処理が可能となる。
【0057】また、L2Sキャッシュエリアの処理はL
2キャッシュ自身と独立制御可能に構成することで、シ
ステム動作中にL2SキャッシュエリアをL2キャッシ
ュに影響を与えること無く切り替え可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンピュータのブロック図である。
【図2】本発明のコンピュータのメモリマップ図であ
る。
【図3】アドレスのフォーマット図である。
【図4】分図(a)は、図1のL2Sアドレスバッファ
のブロック図である。分図(b)は、図1のL2Sデー
タバッファのブロック図である。
【図5】本発明のコンピュータの動作を説明する概念図
である。
【図6】本発明のコンピュータの動作を説明する概念図
である。
【図7】本発明のコンピュータの動作を説明する概念図
である。
【図8】本発明のコンピュータの動作を説明する概念図
である。
【図9】本発明のコンピュータの動作を説明する概念図
である。
【図10】本発明のコンピュータの動作を説明する概念
図である。
【図11】本発明のコンピュータの動作を説明する概念
図である。
【図12】従来のコンピュータのブロック図である。
【符号の説明】
1、31 CPU 2 L2−TAGRAM 3 L2S−SRAM 4 L2データSRAM 5、8、34 バス 6 メインメモリ 7 システムコントローラ 10 メインメモリコントロール部 11 L2コントロール部 12 L2Sコントロール部 13 L2Sアドレスバッファ 14 L2Sデータバッファ 15 L2Sバッファ 32、100 L1キャッシュ 33、200 L2キャッシュ 35 コントローラ 130 L2Sアドレス入力バッファ 131〜134 L2Sアドレスバッファ第1段〜第
4段 131A〜134A L2Sアクセスカウンタ第1段
〜第4段 135〜138 L2Sアドレス第1段コンペア部〜
第4段コンペア部 140 L2Sデータ入力バッファ 141〜144 L2Sデータバッファ第1段〜第4
段 145 L2Sデータ出力バッファ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)第1のキャッシュを内蔵するCPU
    と、 (b)主記憶装置と、 (c)前記主記憶装置のアドレスとデータの一部を格納
    するダイレクトマップライトスルー方式の第2のキャッ
    シュと、 (d)ユーザが頻繁にリード、ライトを繰り返す特定領
    域に対し、前記第2のキャッシュから追い出されたアド
    レスとデータとを複数組格納するアドレス・データバッ
    ファと、 (e)前記第2のキャッシュでキャッシュミスの場合に
    は、前記アドレス・データバッファにアクセスし、前記
    アドレス・データバッファに前記CPUからリクエスト
    されたデータが存在すれば、前記アドレス・データバッ
    ファから前記CPUに前記データを転送する手段と、 を有することを特徴とするコンピュータ。
  2. 【請求項2】 前記第2のキャッシュのエントリに対応
    して、各エントリが前記特定領域であるかどうかを示す
    フラグを格納する手段を有することを特徴とする請求項
    1記載のコンピュータ。
  3. 【請求項3】(a)前記アドレス・データバッファ内の
    各組の各アドレスが前記CPUによってアクセスされた
    回数を保持する複数のカウンタと、(b)前記カウンタ
    が規定値を越えると、そのカウンタに対応する前記アド
    レス・データバッファのアドレスおよびデータを前記第
    2のキャッシュに書き込む手段と、を有することを特徴
    とする請求項2記載のコンピュータ。
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