JP2690647B2 - 誤差補償型変圧器 - Google Patents
誤差補償型変圧器Info
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Description
相差補償を行う誤差補償型変圧器の改良に関するもので
ある。
する。図3は、例えば特開昭63−188914号公報
に示された従来の誤差補償型変圧器を示す回路図であ
る。
限流用の抵抗器、4は一次巻線、5は変圧器TRの鉄
心、6は二次巻線、7は補償インピーダンスZc、8は
演算増幅器、9は演算増幅器8の出力端子と反転入力端
子の間に接続された帰還抵抗器、10は演算増幅器8の
出力端子と非反転入力端子の間に接続された帰還抵抗
器、11は出力端子、12は二次巻線6に接続された出
力端子である。なお、抵抗器3、帰還抵抗器9及び10
の抵抗値はそれぞれR1、R2及びR3である。
照しながら説明する。図4は、図3に示す変圧器TRの
部分を等価回路で表した図である。図4において、入力
電圧をe、抵抗器3を含む変圧器TRの一次側インピー
ダンスをZ1、二次漏れインピーダンスをZ2、励磁電流
をIm、励磁インピーダンスをZm、演算増幅器8の非
反転入力端子の電圧をE1、出力端子11、12間の電
圧をE0とする。
は以下の式が成立する。
される。
れる。
て、抵抗器3の抵抗値R1が漏れリアクタンスに比べて
十分大きければ、電流I2は電流I1と等しくなり、入力
電圧eと同相になる。
両端に生じる電圧により、変圧器の二次漏れインピーダ
ンスによる電圧を相殺し、二次漏れインピーダンスの影
響を排除する作用を有する。
誤差補償型変圧器のような単一定格電圧のものを、例え
ば、110Vと220Vの共用にしようとする場合、2
つの変圧器を直列に接続して中間タップを出す方法が考
えられるが、110Vの定格電圧の場合と220Vの定
格電圧の場合とでは二次側に発生する電圧の位相や大き
さが異なるという問題点があった。また、演算増幅器8
の入力側又は出力側に高周波ノイズが印加されると、帰
還抵抗器10−補償インピーダンス7の正帰還回路によ
り、非反転入力端子に高周波ノイズが帰還され、増幅さ
れて出力に高周波ノイズが重畳されるという問題点があ
った。
めになされたもので、二次漏れインピーダンスの影響を
排除でき、かつ、二次側電圧の位相や大きさの誤差のな
い複数の定格電圧を共用することができる誤差補償型変
圧器を得ることを目的とする。また、高周波ノイズの影
響を防ぐことができる誤差補償型変圧器を得ることを目
的とする。
る誤差補償型変圧器は、次に掲げる手段を備えたもので
ある。 〔1〕 第1の定格電圧が接続される第1の入力端子と
一次巻線の間に接続された第1の抵抗器。 〔2〕 第2の定格電圧が接続される第2の入力端子と
前記第1の抵抗器の間に接続された第2の抵抗器。 〔3〕 二次巻線に発生する二次誘起電圧を増幅する増
幅手段。 〔4〕 前記二次巻線と前記増幅手段の間に挿入され二
次漏れインピーダンスによる電圧を相殺する補償素子。
器は、次に掲げる手段を備えたものである。 〔1〕 第1の定格電圧が接続される第1の入力端子と
一次巻線の間に接続された第1の抵抗器。 〔2〕 第2の定格電圧が接続される第2の入力端子と
前記第1の抵抗器の間に接続された第2の抵抗器。 〔3〕 二次巻線に発生する二次誘起電圧を増幅する増
幅手段。 〔4〕 前記二次巻線と前記増幅手段の間に挿入され二
次漏れインピーダンスによる電圧を相殺する補償素子。 〔5〕 前記補償素子に並列に接続されたコンデンサ。
おいては、第1の定格電圧が接続される第1の入力端子
と一次巻線の間に接続された第1の抵抗器と、第2の定
格電圧が接続される第2の入力端子と前記第1の抵抗器
の間に接続された第2の抵抗器によって、前記第1の定
格電圧が印加されたときに一次巻線に流れる電流値と前
記第2の定格電圧が印加されたときに一次巻線に流れる
電流値とが同一にされる。また、増幅手段によって、二
次巻線に発生する二次誘起電圧が増幅される。そして、
前記二次巻線と前記増幅手段の間に挿入された補償素子
によって、二次漏れインピーダンスによる電圧が相殺さ
れる。
器においては、第1の定格電圧が接続される第1の入力
端子と一次巻線の間に接続された第1の抵抗器と、第2
の定格電圧が接続される第2の入力端子と前記第1の抵
抗器の間に接続された第2の抵抗器によって、前記第1
の定格電圧が印加されたときに一次巻線に流れる電流値
と前記第2の定格電圧が印加されたときに一次巻線に流
れる電流値とが同一にされる。また、増幅手段によっ
て、二次巻線に発生する二次誘起電圧が増幅される。さ
らに、前記二次巻線と前記増幅手段の間に挿入された補
償素子によって、二次漏れインピーダンスによる電圧が
相殺される。そして、前記補償素子に並列に接続された
コンデンサによって、高周波ノイズが除去される。
を参照しながら説明する。図1は、この発明の実施例1
を示す回路図であり、入力端子1〜出力端子12は上述
した従来機器のものと全く同一である。なお、各図中、
同一符号は同一又は相当部分を示す。
が接続される入力端子、14は抵抗値がR4の抵抗器で
ある。なお、入力端子1には110Vの定格電圧が接続
される。
の抵抗器は、前述したこの発明の実施例1では抵抗器3
に相当し、この発明の第2の抵抗器は、実施例1では抵
抗器14に相当し、この発明の増幅手段は、実施例1で
は演算増幅器8、帰還抵抗器9及び10から構成されて
いる。
る。誤差補償型変圧器の本質的な動作は上述した従来の
ものと同一である。
て説明する。式7より、 Z2−(R2/R3)・Zc=0 とすると、式6よ
り、 e=Z1・I1 となる。
W1とすると、 Z1=R1+ZW1 であるので、 I1=e/(R1+ZW1)となる。
となる。従って、式5より、誤差補償型変圧器の出力電
圧E0は、以下のようになり、電流I1に比例する。 E0=−R2・(R3+Zc)・I1/R3 … 式9
続した場合は、電流I1は以下のようになる。 I1=110/(R1+ZW1) … 式10
び2に接続した場合は、電流I1は以下のようになる。 I1=220/(R1+ZW1+R4) … 式11
式10及び11は同じ電流となり、誤差補償型変圧器の
出力電圧E0も同じ値になる。
場合について説明する。 E1/(R1+ZW1)=E2/(R1+ZW1+R4) … 式12 となるように、R4を設定すれば、出力電圧E0は入力
電圧がE1とE2で同じ値になる。
なり、入力共用が可能となる。
補償インピーダンス7の両端に生じる電圧により、変圧
器TRの二次漏れインピーダンスによる電圧を相殺し、
二次漏れインピーダンスの影響を排除する。さらに、一
次側に式13を満足する抵抗器14を接続したので、二
次側電圧の位相や大きさの誤差のない110V及び22
0Vの定格電圧を共用することができるという効果を奏
する。
2を参照しながら説明する。図2は、この発明の実施例
2を示す回路図であり、補償インピーダンス7に並列に
接続されたコンデンサ15以外は上述した実施例1のも
のと全く同一である。なお、各図中、同一符号は同一又
は相当部分を示す。
の抵抗器は、前述したこの発明の実施例2では抵抗器3
に相当し、この発明の第2の抵抗器は、実施例2では抵
抗器14に相当し、この発明の増幅手段は、実施例2で
は演算増幅器8、帰還抵抗器9及び10から構成されて
いる。
圧110Vと220Vの共用については上述した実施例
1と同様である。ここで、例えば、演算増幅器8の出力
側に高周波ノイズが発生すると、帰還抵抗器10−補償
インピーダンス7の正帰還回路により、演算増幅器8の
非反転入力端子に高周波ノイズが帰還されて増幅される
ことになる。しかしながら、コンデンサ15によりこの
高周波ノイズが除去されるので、演算増幅器8に混入さ
れない。
の作用効果を奏するうえに、さらに、補償インピーダン
ス7の両端に並列にノイズ除去用のコンデンサ15を接
続したので、スイッチング電源等の高周波ノイズの影響
により、演算増幅器8の出力に高周波が重畳しないよう
にすることができるという効果を奏する。
で定格電圧110Vと220Vの共用の場合を説明した
が、定格電圧はこれらに限らないし、また、共用電圧数
も3以上の任意に選択でき同様の作用、効果を期待でき
る。
圧器は、以上説明したとおり、第1の定格電圧が接続さ
れる第1の入力端子と一次巻線の間に接続された第1の
抵抗器と、第2の定格電圧が接続される第2の入力端子
と前記第1の抵抗器の間に接続された第2の抵抗器と、
二次巻線に発生する二次誘起電圧を増幅する増幅手段
と、前記二次巻線と前記増幅手段の間に挿入され二次漏
れインピーダンスによる電圧を相殺する補償素子とを備
え、前記第1の定格電圧が印加されたときに一次巻線に
流れる電流値と前記第2の定格電圧が印加されたときに
一次巻線に流れる電流値とが同一になるように前記第2
の抵抗器の抵抗値を選定したので、二次漏れインピーダ
ンスの影響を排除でき、かつ、二次側電圧の位相や大き
さの誤差のない複数の定格電圧を共用することができる
という効果を奏する。
器は、以上説明したとおり、第1の定格電圧が接続され
る第1の入力端子と一次巻線の間に接続された第1の抵
抗器と、第2の定格電圧が接続される第2の入力端子と
前記第1の抵抗器の間に接続された第2の抵抗器と、二
次巻線に発生する二次誘起電圧を増幅する増幅手段と、
前記二次巻線と前記増幅手段の間に挿入され二次漏れイ
ンピーダンスによる電圧を相殺する補償素子と、前記補
償素子に並列に接続されたコンデンサとを備え、前記第
1の定格電圧が印加されたときに一次巻線に流れる電流
値と前記第2の定格電圧が印加されたときに一次巻線に
流れる電流値とが同一になるように前記第2の抵抗器の
抵抗値を選定したので、二次漏れインピーダンスの影響
を排除でき、二次側電圧の位相や大きさの誤差のない複
数の定格電圧を共用することができ、かつ、高周波ノイ
ズの影響を防ぐことができるという効果を奏する。
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】 第1の定格電圧が接続される第1の入力
端子と一次巻線の間に接続された第1の抵抗器、第2の
定格電圧が接続される第2の入力端子と前記第1の抵抗
器の間に接続された第2の抵抗器、二次巻線に発生する
二次誘起電圧を増幅する増幅手段、及び前記二次巻線と
前記増幅手段の間に挿入され二次漏れインピーダンスに
よる電圧を相殺する補償素子を備え、前記第1の定格電
圧が印加されたときに一次巻線に流れる電流値と前記第
2の定格電圧が印加されたときに一次巻線に流れる電流
値とが同一になるように前記第2の抵抗器の抵抗値を選
定したことを特徴とする誤差補償型変圧器。 - 【請求項2】 第1の定格電圧が接続される第1の入力
端子と一次巻線の間に接続された第1の抵抗器、第2の
定格電圧が接続される第2の入力端子と前記第1の抵抗
器の間に接続された第2の抵抗器、二次巻線に発生する
二次誘起電圧を増幅する増幅手段、前記二次巻線と前記
増幅手段の間に挿入され二次漏れインピーダンスによる
電圧を相殺する補償素子、及び前記補償素子に並列に接
続されたコンデンサを備え、前記第1の定格電圧が印加
されたときに一次巻線に流れる電流値と前記第2の定格
電圧が印加されたときに一次巻線に流れる電流値とが同
一になるように前記第2の抵抗器の抵抗値を選定したこ
とを特徴とする誤差補償型変圧器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3293176A JP2690647B2 (ja) | 1991-11-08 | 1991-11-08 | 誤差補償型変圧器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3293176A JP2690647B2 (ja) | 1991-11-08 | 1991-11-08 | 誤差補償型変圧器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05135963A JPH05135963A (ja) | 1993-06-01 |
JP2690647B2 true JP2690647B2 (ja) | 1997-12-10 |
Family
ID=17791399
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3293176A Expired - Fee Related JP2690647B2 (ja) | 1991-11-08 | 1991-11-08 | 誤差補償型変圧器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2690647B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6198268B1 (en) * | 1999-06-30 | 2001-03-06 | General Electric Company | Dual-rated current transformer circuit having at least two input circuits |
CN102682985B (zh) * | 2012-05-16 | 2015-04-22 | 深圳市深泰明科技有限公司 | 一种高压电子式电压互感器 |
-
1991
- 1991-11-08 JP JP3293176A patent/JP2690647B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05135963A (ja) | 1993-06-01 |
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