JP2690591B2 - 光走査装置 - Google Patents

光走査装置

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JP2690591B2 JP2088448A JP8844890A JP2690591B2 JP 2690591 B2 JP2690591 B2 JP 2690591B2 JP 2088448 A JP2088448 A JP 2088448A JP 8844890 A JP8844890 A JP 8844890A JP 2690591 B2 JP2690591 B2 JP 2690591B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は電子写真装置やバーコードスキャナ等の機器
に利用される光走査装置に関するものである。
従来の技術 近年、簡易で高品質な印刷方法として電子写真法が開
発され、これを実現するものとしては光走査装置が存し
ている。この光走査装置とは、光偏向素子をモータの回
転軸に取付けて半導体レーザ等のレーザ光源の出射光路
上に配置し、前記光偏向素子の反射面の反射光路上に感
光体やバーコードなどの被走査面を位置させたものであ
る。ここで、光偏向素子としてポリゴンミラーを利用し
た場合は、その多数の反射面で複数の走査光を光束に形
成できるが、これは各反射面間に必然的に生じる特性差
を補正することが困難であり、モータの側方に半導体レ
ーザやコリメータレンズ等の光学部品を配置するために
装置の小型化が困難である課題を有している。
このような課題を解決した光走査装置としては、特開
昭62−257119号公報に開示された装置が存する。そこ
で、上記公報に開示された装置を光走査装置の第一の従
来例として第7図及び第8図に基づいて説明する。この
光走査装置1は、モータの回転軸(共に図示せず)に回
転自在に支持された光偏向素子である透明部材2の一端
に軸心に対して45度に傾斜した反射面3を形成し、この
反射面3と対向する周面に非円筒面4を形成したもので
ある。なお、この光走査装置1では、図示したように、
前記透明部材2の回転中心とレーザ光源(図示せず)の
光軸とが部材や光路間の配置の必要上から外れている。
このような構成において、この光走査装置1では、回
転する透明部材2の軸心方向から入射した光が反射面3
の反射で偏向走査され、この走査光が非円筒面4を透過
する際に所定の屈折力が作用するようになっている。こ
こで、一般的にポリゴンミラー等の光偏向素子を用いた
光走査装置などでは、光路や光学部品の違いによってポ
ストオブジェクティブ型やプレオブジェクティブ型のも
の(共に図示せず)が存しており、反射面の回転軸に対
して光路が傾斜した装置は走査光に像面湾曲等の収差が
生じるので専用の補正光学系を要している。つまり、こ
れと同様な収差が傾斜した反射面3で形成された走査光
にも生じることになるが、上述の光走査装置1では、こ
の走査光の収差を非円筒面4の屈折力で補正するように
なっている。
さらに、特開平1−283512号公報に開示された装置を
光走査装置の第二の従来例として第9図及び第10図に基
づいて説明する。この光走査装置5では、軸心方向に対
して45度に傾斜した反射面6を有する光偏向素子である
反射ミラー7をモータ8の回転軸に直結し、このモータ
8の上面上に取付けられて前記反射ミラー7を被う円管
体9の周面に前記反射面6と対向するスリット10が形成
されている。なお、レーザ光源(図示せず)は、前記モ
ータ8の軸心上に位置するように前記円管体9の上部開
口に対向配置されている。
このような構成において、この光走査装置5では、モ
ータ8の駆動力で回転する反射ミラー7の軸心方向から
入射した光が反射面6の反射で偏向走査され、この走査
光が円管体9のスリット10を通過する際にビーム形状が
成形されるようになっている。
発明が解決しようとする課題 第一の従来例として例示した光走査装置1は、収差が
少ない走査光を形成することができるが、透明部材2の
形状が極めて複雑で生産性が低く、部品や光路の配置の
必要上からレーザ光源の光軸が透明部材2の回転中心か
ら外れているため、その走査光が副走査方向に変動する
ことになる。
また、第二の従来例として例示した光走査装置5で
は、レーザ光源の光軸を反射ミラー7の回転中心に一致
させることができるので、走査光が副走査方向に変動す
るようなことはないが、上述のような構造では、モータ
8と反射ミラー7とレーザ光源とが直線状に配列される
ことになって装置が大型化する。
課題を解決するための手段 ステータの円管状の立設部に軸受を介してロータの中
空構造の回転軸を支持してモータを形成し、前記立設部
と前記回転軸との中空部分を光路として前記ステータに
半導体レーザを取り付けると共に前記ロータの前記回転
軸の端部に光偏向素子を取り付け、前記光路中にコリメ
ータレンズを配置した。
作用 モータのロータとステータとの立設部と回転軸とを中
空構造としてその内部を光路とし、ステータに半導体レ
ーザを取り付け、ロータに光偏向素子を取り付け、か
つ、光路内にコリメータレンズを配置することにより、
全体の大きさがモータ自体の大きさとほとんど同じで良
く、これにより、構造を簡易化するとともに装置全体を
極めて小型化することができ、しかも、光偏向素子の回
転中心と半導体レーザの光軸とを一致させることができ
る。
実施例 本発明の第一の実施例を第1図ないし第3図に基づい
て説明する。本実施例の光走査装置11では、モータ12の
ステータ13の円管状の立設部14に軸受15を介して支持さ
れたローター16の回転軸であるシャフト部17が中空構造
になっている。そして、このシャフト部17の上端に相当
する位置には、回転中心に対して反射面18が45度に傾斜
した光偏向素子である反射ミラー19が取付けられてい
る。また、前記シャフト部17の中空部内には、前記ステ
ータ13の底部に立設された鏡筒20が位置しており、この
鏡筒20の上部下部にコリメータレンズ21と半導体レーザ
22とが取付けられている。なお、前記ステータ13と前記
ローター16とには、各々外方に拡開した部分に相対向す
るコイル23とマグネット24とが取付けられている。
このような構成において、この光走査装置11では、コ
イル23とマグネット24との磁気引力によってローター16
と共に反射ミラー19が回転する。そして、半導体レーザ
22から出射されてコリメータレンズ21で平行光束化され
たレーザ光が、回転する反射ミラー19の反射面18に入射
して偏向走査され、これを中心に回転する走査光が形成
される。この時、この光走査装置11で形成される走査光
は、反射ミラー19の反射面18の回転中心と入射光の光軸
とが位置しているので、副走査方向に変動するようなこ
とがない。そして、この光走査装置11は、半導体レーザ
22から反射ミラー19に至る光路がモータ12のシャフト部
17内に位置しているので、装置全体が極めて小型化され
ている。
なお、本実施例の光走査装置11では、光偏向素子とし
て反射ミラー19を利用したものを例示したが、第2図に
例示するように、光偏向素子として45度等に傾斜した反
射面25を有するプリズム26を利用することも可能であ
る。
また、本実施例の光走査装置11では、半導体レーザ22
と反射ミラー19との間に配置されるコリメータレンズ21
を、ステータ13に立設した鏡筒20内に固定してモータ12
のシャフト部17内に配置したものを例示したが、本発明
は上記構造に限定されるものでもなく、第3図に例示す
るように、このコリメータレンズ21をモータ12のロータ
ー16のシャフト部17の中空部内に直接取付けた光走査装
置27なども実施可能である。この場合、前述の光走査装
置11に比して鏡筒20等の部品が省略されて構造も簡略化
されるので、機器の小型軽量化に寄与することができ
る。
つぎに、本発明の第二の実施例を第4図ないし第6図
に基づいて説明する。この光走査装置28は、挾角45度の
二つの反射面29,30を有する光偏向素子であるペンタプ
リズム31がシャフト部17の一端に相当するローター16の
上面に取付けられている。
このような構成において、この光走査装置28は、半導
体レーザ22から出射されてコリメータレンズ21で平行光
束化されたレーザ光がローター16と共に回転するペンタ
プリズム31に入射し、各反射面29,30で順次反射されて
回転する走査光が形成される。
ここで、前述の光走査装置11等の光偏向素子である反
射ミラー19等は、第5図に例示するように、ローター16
の振れ等のために角度が変動すると反射光の出射方向が
変化するが、本実施例の光走査装置28の光偏向素子であ
るペンタプリズム31は、第6図に例示するように、その
角度が変動しても反射光の出射方向が変化しない。しか
も、上述のようにペンタプリズム31の二つの反射面29,3
0で反射されて90度に変更された走査光は、ペンタプリ
ズム31に面倒れが発生するなどしても副走査方向に変動
することがない。従って、この走査装置11は、走査光の
光学特性が良好で補正光学系等を要せず、ローター16に
振れ等が発生しても走査光が安定している。
なお、本実施例の光走査装置28では、挾角45度の二つ
の反射面を有する光偏向素子としてペンタプリズム31を
例示したが、二枚の反射ミラー(図示せず)で挾角45度
の二つの反射面を形成することも可能である。
発明の効果 本発明は上述のように、ステータの円管状の立設部に
軸受を介してロータの中空構造の回転軸を支持してモー
タを形成し、前記立設部と前記回転軸との中空部分を光
路として前記ステータに半導体レーザを取り付けると共
に前記ロータの前記回転軸の端部に光偏向素子を取り付
け、前記光路中にコリメータレンズを配置したので、モ
ータのロータとステータとの立設部と回転軸とを中空構
造としてその内部を光路とし、ステータに半導体レーザ
を取り付け、ロータに光偏向素子を取り付け、かつ、光
路内にコリメータレンズを配置することにより、全体の
大きさがモータ自体の大きさとほとんど同じで良く、こ
れにより、構造を簡易化するとともに装置全体を極めて
小型化することができ、しかも、光偏向素子の回転中心
と半導体レーザの光軸とを一致させることができると云
う効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第一の実施例を示す縦断側面図、第2
図は変形例を示す要部の側面図、第3図は他の変形例を
示す縦断側面図、第4図は本発明の第二の実施例を示す
縦断側面図、第5図及び第6図は光学特性の説明図、第
7図は第一の従来例を示す側面図、第8図は要部の平面
図、第9図は第二の従来例を示す斜視図、第10図は縦断
側面図である。 11,27,28……光走査装置、12……モータ、17……回転
軸、19,26,31……光偏向素子、21……コリメータレン
ズ、22……半導体レーザ、29,30……反射面
フロントページの続き (72)発明者 岩舟 恵男 静岡県三島市南町6番78号 東京電気株 式会社技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−239211(JP,A) 特開 昭54−99444(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステータの円管状の立設部に軸受を介して
    ロータの中空構造の回転軸を支持してモータを形成し、
    前記立設部と前記回転軸との中空部分を光路として前記
    ステータに半導体レーザを取り付けると共に前記ロータ
    の前記回転軸の端部に光偏向素子を取り付け、前記光路
    中にコリメータレンズを配置したことを特徴とする光走
    査装置。
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