JP2689213B2 - ベニヤスライサー - Google Patents

ベニヤスライサー

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JP2689213B2
JP2689213B2 JP24041693A JP24041693A JP2689213B2 JP 2689213 B2 JP2689213 B2 JP 2689213B2 JP 24041693 A JP24041693 A JP 24041693A JP 24041693 A JP24041693 A JP 24041693A JP 2689213 B2 JP2689213 B2 JP 2689213B2
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敏雄 竹内
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竹内興業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は製材されたワークを切削
してベニヤを製造するベニヤスライサーに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、ベニヤスライサーは図9及び図
10に示す様に所定間隔を有して並設したレールa、
a’上にレールa、a’と適宜角度をなした水平なる
カッターbをレールa、a’に沿ってスライド自在とな
る様に載架し、又カッターbの下部には、ワークwより
切削されたベニヤvの搬送方向をカッターbの刃先に対
して直角とする矯正コンベヤc、c’…を多数固設し、
該矯正コンベヤc、c’…は、ベニヤvの搬送中に、こ
れを矯正する上下一対のコンベヤよりなり、該コンベヤ
を、カッターbの直下方を始端として降下状に設け、又
カッターbの上方には、ワークwを懸吊固定する昇降自
在なるクランプ装置dを配設している。 かかるベニヤス
ライサーは、カッターbのスライドにより矯正コンベ
ヤc、c’…もカッターbと共に移動し、しかも矯正コ
ンベヤc、c’…の搬送方向はカッターbのスライド
方向と適宜角度をなしているため、上下コンベヤの間隔
に若干の遊び設けずにベニヤvを上下コンベヤにより
挟み込めば、ベニヤvが破砕することとなり、よって
正コンベヤc、c’…における上下コンベヤの間隔は、
ベニヤvのカーリングを最少限に抑える程度として若干
の遊びを設けなければならず、その結果、ベニヤvを平
板状となすことが困難となる欠点を有していた。 又、
ークwの種類によって矯正コンベヤc、c’…に対する
摩擦抵抗が異なるために、矯正コンベヤc、c’…の空
回りが発生したり、又矯正コンベヤc、c’…の移動等
によりベニヤvの積載位置が一定でなく、このため機
械的に積み重ね出来ず、その結果作業者によりベニヤ
を整然と積載しなければならない欠点を有していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は切削されたベ
ニヤの破砕を防止し、ベニヤの完全矯正を図ると共に、
ベニヤを正確に定位置に積載し、ワークの切削工程から
ベニヤの積載工程までの全自動化を可能となしたベニヤ
スライサーを提供せんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術に
基づく、ベニヤの矯正搬送時における破砕、ベニヤの位
置決め積載の課題に鑑み、水平配置したワークに対しカ
ッターを斜方に往復移動自在となし、該カッターの上下
動にのみ追動する矯正搬送装置を後方に設け、矯正搬送
装置はベニヤの搬送方向をカッターに対し直角となした
矯正取出コンベヤとこれに連続する吸引コンベヤからな
り、平行立設した一対のラックの夫々に、ワークに対し
カッターの刃先が上下動する時に、ラックに対して相対
移動する第一及び第二ピニオンを噛合し、第二ピニオン
には、カッターの刃先が下動した時に、第二ピニオンの
回転によって生じる駆動力を伝動する第二ワンウエイク
ラッチを介して、矯正取出コンベヤの駆動軸を連繋し、
又第一ピニオンには、カッターの刃先が上動した時に、
第一ピニオンの回転によって生じる駆動力を伝動する第
一ワンウエイクラッチを介して、吸引コンベヤの駆動軸
と、第一ピニオンからの駆動力を伝動する第三ワンウエ
イクラッチを介してなる矯正取出コンベヤの駆動軸とを
連繋したことにより、カッターの切削状態に対応して矯
正取出コンベヤと吸引コンベヤを連繋作動させられ、無
理のないベニヤの矯正搬送によって、矯正取出コンベヤ
の空回りを防止しベニヤを同一位置、同タイミング、
及び同一姿勢にて矯正搬送し、かかる状態を継続維持し
た吸引コンベヤによる搬送にてベニヤの定位置決め積載
を可能として上記欠点を解決せんとしたものである。
【0005】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
すると、1は本発明に係るベニヤスライサーの本体であ
り、角柱状に製材されたワークWの切削装置2の後方に
切削されたベニヤの矯正搬送装置3を配設すると共に、
切削装置2の前方にワーク保持装置4を配設している。
【0006】先ず、切削装置2について説明すると、5
は切削装置2の基台であり、該基台5は支柱フレーム
6、6aを左右に立設すると共に、該支柱フレーム6、6a
上に梁フレーム7を横架し、支柱フレーム6、6aの側部
は縦長矩形状の開口部8、8aを貫設している。
【0007】9は略口型に形成したスライド枠体であ
り、該スライド枠体9は略横長直方体状の台枠10の両側
に支柱11、11a を設けると共に、該支柱11、11a に下部
を前方降下状に傾斜した略断面台形状の梁枠12を横架し
てなり、台枠10の前端部は梁枠12のそれより若干前方へ
突出し、該梁体12の前端部には略平板状のカッターホル
ダー13を固定し、該カッターホルダー13にはカッター14
をその刃先の刃線が下方へ指向すると共に水平となる様
に固定し、カッター14に対設して裏金15を台枠10前端部
に立設固定し、カッター14の刃先と裏金15上端の隙間を
刃口16となしている。
【0008】そして、スライド枠体9の支柱11、11a 下
端に夫々同形の直角三角状の摺動部17、17a を設け、該
摺動部17、17a はその斜行する部位を滑り面18、18a と
なすと共に、該滑り面18、18a が平行となる様に配設
し、スライド枠体9はその両側を支柱フレーム6、6aの
開口部8、8aに摺動自在に挿通すると共に、摺動部17、
17a の滑り面18、18a を支柱フレーム6、6aの内側にし
て基台5上に設置したローラー19、19a 上に滑走自在に
摺接配置し、支柱フレーム6、6a間においてスライド枠
体9を斜方へ往復移動自在となしている。
【0009】20はスライド枠体9の駆動モーターであ
り、該駆動モーター20はスライド枠体9の一側近傍に設
置し、駆動モーター20の駆動軸にクランク棒21を枢着
し、該クランク棒21に連接棒22を枢着し、該連接棒22を
スライド枠体9の一側端部の所定位置に枢着している。
【0010】次に、矯正搬送装置3について説明する
と、矯正搬送装置3はカッター14の後方に配設した上下
コンベヤ23、24からなる矯正取出コンベヤ25とこれに連
続する吸引コンベヤ26にて構成し、ベニヤの搬送方向を
カッター14に対し直角となしている。
【0011】そして、上コンベヤ23と吸引コンベヤ26は
スライド枠体9の後方に配設したダクトボックス27に設
置され、下コンベヤ24はダクトボックス27の下方に所定
間隔を設けて対設したコンベヤ台28に設置されている。
【0012】ダクトボックス27は気密状に閉塞した横長
な中空角柱状に形成し、前面上方の両側に一対のアーム
29、29a を突設すると共に、該アーム29、29a の先端に
は前記スライド枠体9の往復方向に回転自在なローラー
30、30a を枢着し、該ローラー30、30a を前記スライド
枠体9の梁枠12上面に摺接配置している。
【0013】コンベヤ台28は横長な略角柱状に形成し、
その前端をスライド枠体9の台枠10後方にして後端を前
記ダクトボックス27の前端(前面)に対応配置してい
る。
【0014】ダクトボックス27の前端両側とコンベヤ台
28の後端両側をリニヤガイド31、31a にて連結して矯正
搬送装置3のフレーム32となしており、リニヤガイド3
1、31a を前記支柱フレーム6、6a後部の上下にわたっ
て設けたリニヤレール33、33aに装着し、矯正搬送装置
3をスライド枠体9の上下動にのみ追動する様になして
いる。
【0015】又、34はダクトボックス27の一端に蛇腹管
を介して連結した吸引装置である。
【0016】矯正取出コンベヤ25はベニヤの板厚に対応
する様に上下対向して上コンベヤ23と下コンベヤ24を連
動して設け、下コンベヤ24はその始端をカッター14の直
ぐ後方にして搬送方向をカッター14の直角方向に設定す
ると共に、所定間隔を有して多数を水平並設し、コンベ
ヤ台28上に下コンベヤ24の後方のローラー35を配設し、
該ローラー35に隣接してコンベヤ台28上に固定した支持
板36を前方へ延出形成し、該支持板36の前端に前方のロ
ーラー35a を枢着し、後方のローラー35は全て駆動軸37
に装着している。
【0017】38はダクトボックス27に内方連通する直方
形状のサクションボックスであり、サクションボックス
38はダクトボックス27下部の長手方向にわたって所定間
隔をもって多数並設すると共に後方へ延出形成し、サク
ションボックス38の両側下方に直方形状のコンベヤベッ
ド39、39a を延出形成し、該コンベヤベッド39、39aは
サクションボックス38に内方連通すると共に下部全体に
吸引口を設けている。
【0018】又、コンベヤベッド39、39a は下コンベヤ
24と同列に配設されると共に、コンベヤベッド39、39a
の後方には夫々ローラー40、40a を枢着し、前方には同
一駆動軸41に各ローラー42、42a を装着し、前後方のロ
ーラー40、40a 、42、42a に多数の透孔43、43a …を設
けた無端ベルトを掛け渡して吸引コンベヤ26となしてい
る。
【0019】44はサクションボックス38に装備したエア
ーアクチュエターであり、該エアーアクチュエター44は
コンベヤベッド39、39a の吸引口の適宜開閉装置を連結
し、ダクトボックス27からコンベヤベッド39、39a への
吸引流を遮断及び開放操作する。
【0020】上コンベヤ23はその搬送面を吸引コンベ
ヤ26のそれと同一平面上にして、且つ並設した下コン
ベヤ24間上方に水平並設し、その始端に対応する前方
のローラー45は下コンベヤ24の前方のローラー3
5aより若干後方に配置すると共に、後端に対応する後
方のローラー46は前記吸引コンベヤ26の前方のロー
ラー42、42aの後方に配置し、ダクトボックス27
の前面上方に同一駆動軸47に装着されたローラー48
を配置し、かかるローラー45、46、48に無端ベル
トを掛け渡して上コンベヤ23となし、該上コンベヤ2
3の弛緩側に案内ローラー49を配置している。
【0021】50はダクトボックス27の前面に突設した前
方のローラー45と案内ローラー49の支持板である。
【0022】矯正搬送装置3の駆動伝達機構について説
明すると、各支柱フレーム6、6aの夫々には歯を後方
に指向させたラック51、52が上下にわたって配設さ
れており、該ラック51、52には、ワークWに対しカ
ッター14の刃先が上下動する時に、ラック51、52
に対して相対移動する第一及び第二ピニオン53、54
を噛合し、該第一及び第二ピニオン53、54には相互
に逆方向にのみ伝動する第一及び第二ワンウエイクラッ
チ55、56を連結している。即ち、第二ピニオン54
には、カッター14の刃先が下動した時に、第二ピニオ
ン54の回転によって生じる駆動力を伝動する第二ワン
ウエイクラッチ56を連結し、又第一ピニオン53に
は、カッター14の刃先が上動した時に、第一ピニオン
53の回転によって生じる駆動力を伝動する第一ワンウ
エイクラッチ55を連結している。
【0023】、一方の第一ピニオン53は一方向だ
けに伝動する第一ワンウエイクラッチ55を介して前記
吸引コンベヤ26の駆動軸41に連結、該駆動軸41
に固着した歯車58に歯車59を噛合し、該歯車59
、第一ピニオン53からの駆動力を伝動する第三ワン
ウエイクラッチ60を介して、下コンベヤ24の駆動軸
37の一端に連結している。
【0024】又、他方の第二ピニオン54は前記とは
逆方向にだけ伝動する第二ワンウエイクラッチ56を介
してダクトボックス27の他側底部に回転自在に横架し
た伝動軸57に連結、該伝動軸57には一対のスプロ
ケット61、61aを並設し、一方のスプロケット61
には下コンベヤ24の駆動軸37の他端に固着したスプ
ロケット62を無端チェーン63にて連結し、又他方の
スプロケット61aはダクトボックス27の前面上方に
設置したスプロケット64に無端チェーン65にて連結
し、該無端チェーン65には上コンベヤ23の駆動軸4
7の一端に固着したスプロケット66を噛合している。
【0025】本実施例において、矯正取出コンベヤ25の
下コンベヤ24は単なるベルトコンベヤからなるものを示
したが、かかる方式に限定されることなく、下コンベヤ
24に吸着機能を具備してもよい。
【0026】この場合の下コンベヤ24の構成を図8に基
づいて説明すると、後方のローラー35は前記と同一構成
にして、コンベヤ台28を前記の吸引装置34或いは別途設
置した吸引装置 (図示せず) に連結したダクトボックス
と成さしめ、該コンベヤ台28の前端に内方連通するボッ
クス状の立上り部67を設け、該立上り部67の両側上方に
コンベヤベッド68、68a を前方へ延出形成し、該コンベ
ヤベッド68、68a は立上り部67に内方連通すると共に上
部全体に吸引口を設け、コンベヤベッド68、68a の前方
には夫々ローラー35a を枢着し、前後のローラー35、35
a に多数の透孔を設けた無端ベルトを掛け渡している。
【0027】前記コンベヤベッド68、68a には図示しな
いエアーアクチュエターを装備し、該エアーアクチュエ
ターはコンベヤベッド68、68a の吸引口の適宜開閉装置
を連結し、コンベヤ台28からコンベヤベッド68、68a へ
の吸引流を遮断及び開放操作する様になしている。
【0028】次に、ワーク保持装置4について説明する
と、69はスライド枠体9の前方に配設したワーク載置台
であり、該ワーク載置台69は上面を水平に設け、該上面
両側の夫々にスライド枠体9に対して直角方向にレール
70、70a 及び送り螺子棒71、71a を並設している。
【0029】72はL型板状に形成した進退自在なるワー
クWの押圧板であり、該押圧板72はその垂壁部73にワー
ク保持部74を設け、該ワーク保持部74は垂壁部73の横手
方向にわたり所定間隔を置いてクランパー75、75a …を
配設し、該クランパー75、75a …は回動自在に垂設した
螺状体76にクランプ77を螺入し、該クランプ77をエアー
モーター78、78a …に連結した螺状体76の回動により上
下動自在となしている。
【0030】押圧板72底部の両側には案内体79、79a 及
び移動体80、80a が夫々固定され、案内体79、79a をレ
ール70、70a に摺動自在に装着し、移動体80、80a を送
り螺子棒71、71a に螺入し、該送り螺子棒71、71a の回
動により押圧板72をスライド枠体9に対し進退自在とな
している。
【0031】又、送り螺子棒71、71a はその後端を適宜
伝動手段により主動軸81の両端に連結してなり、該主動
軸81の適宜個所にはベルト車82を固定してなり、一方ワ
ーク載置台69の後部に設置したモーター83の駆動軸にベ
ルト車82a を固定し、夫々のベルト車82、82a にタイミ
ングベルト84を掛け渡している。
【0032】85はベニヤのストック部であり、該ストッ
ク部85は吸引コンベヤ26の下方に配設されている。
【0033】次に本発明に係るベニヤスライサーの作用
について説明すると、先ず、ワークWをワーク保持部74
に設置してエアーモーター78、78a …の作動にて螺状体
76を回転させることにより、クランプ77を降下させてワ
ークWを水平に固定保持する。
【0034】そして、モーター83の作動によりタイミン
グベルト84を介して主動軸81を回転させ、送り螺子棒7
1、71a が回転することにより押圧板72がカッター14側
に前進してワークWをカッター14に当接させる。
【0035】次に、駆動モーター20の作動により、クラ
ンク棒21を介して連接棒22を横方向へ往復移動させるこ
とにより、スライド枠体9の摺動部17、17a の傾斜した
滑り面18、18a がローラー19、19a を滑走し、カッター
14をワークWに対して斜方に下動させ、これによりワー
クWをスライスし、スライス後カッター14は上動する。
【0036】かかるスライド枠体9の斜方への往復移動
時において、矯正搬送装置3のローラー30、30a はスラ
イド枠体9の横方向の移動に対し定位置で回転するだけ
のため横方向には移動せず、リニヤレール33、33a に沿
ってスライド枠体9と共に上下往復する。
【0037】ベニヤのスライス時、即ち矯正搬送装置3
の下動時には、矯正取出コンベヤ25が作動してスライス
しているベニヤを矯正取出コンベヤ25にて矯正搬送し、
矯正搬送装置3の上動時には矯正取出コンベヤ25及び吸
引コンベヤ26が作動し、先にスライスしたベニヤを矯正
取出コンベヤ25にて吸引コンベヤ26へ挟持しながら矯正
搬送し、続く下動時には吸引コンベヤ26はベニヤを吸着
した状態にて作動停止し、最下端に位置した時に吸着し
たベニヤがストック部85上に接触状態で位置し、かかる
時点で吸引コンベヤ26による吸着が解除され、ストック
部85上にベニヤを載置し、かかる作動の繰り返しにより
ストック部85上にベニヤを積み重ねる。
【0038】かかる作動状況を矯正搬送装置3の駆動伝
達機構と共に説明すると、矯正搬送装置3の上下往復移
動において、ラック51、52に噛合した第一及び第二
ピニオン53、54が回転し、下動時には第二ワンウエ
イクラッチ56によって第二ピニオン54の回転のみを
伝動軸57に伝動し、上動時には第一ワンウエイクラッ
チ55によって第一ピニオン53の回転のみを吸引コン
ベヤ26の駆動軸41に伝動する。
【0039】したがって、下動時には伝動軸57のみが
回転し、これによりスプロケット61は無端チェーン6
3、スプロケット62を介して下コンベヤ24の駆動軸
37を回転させると共に、スプロケット61aは無端チ
ェーン65、スプロケット64を介して上コンベヤ23
の駆動軸47を回転させ、上下コンベヤ23、24を作
動させ、この時第一ピニオン53の回転は、第一ワンウ
エイクラッチ55によって吸引コンベヤ26の駆動軸4
1に伝動されず、又第三ワンウエイクラッチ60によっ
て下コンベヤ24の駆動軸37と歯車59は不連続状態
であるため、駆動軸37の回転は吸引コンベヤ26の駆
動軸41に伝動されず、吸引コンベヤ26は停止状態と
なしている。
【0040】尚、吸引コンベヤ26の吸引作用は矯正搬送
装置3が最下端に達した時点以外持続している。
【0041】又、上動時には吸引コンベヤ26の駆動軸
41のみが回転して吸引コンベヤ26を作動させると共
に、この駆動軸41の歯車58に噛合した歯車59は
ワンウエイクラッチ60により下コンベヤ24の駆動
軸37を回転させ、同時に駆動軸37のスプロケット6
2の回転により無端チェーン63、スプロケット61を
介して第二ワンウエイクラッチ56によって第二ピニオ
ン54とは不連続状態の伝動軸57を回転させると共
に、該伝動軸57のスプロケット61aを回転させ、該
スプロケット61aは無端チェーン65を介してスプロ
ケット66を回転させることにより、上コンベヤ23の
駆動軸47を回転させ、上下コンベヤ23、24を作動
させる。
【0042】
【発明の効果】要するに本発明は、刃先を水平となした
カッター14を固定したスライド枠体9の両側下端に斜
行した滑り面18、18aを平行に設け、該滑り面1
8、18aをローラー19、19aに滑走自在に摺接配
置し、水平配置したワークWに対しカッター14を斜方
に往復移動自在となしたので、スライド枠体9を滑降さ
せることにより、カッター14は自重を伴ってワークW
を斜め切りできるため、単に垂直に切り下ろす場合に比
し、水平方向への押し切りが加わり、その切削能力を向
上でき、スライスされたベニヤの仕上がりを良好となす
ことができる。 又、スライド枠体9の上下動にのみ追動
する矯正搬送装置3をスライド枠体9後方に設け、矯正
搬送装置3はベニヤの搬送方向をカッター14に対し直
角となした矯正取出コンベヤ25とこれに連続する吸引
コンベヤ26からなり、平行立設した一対のラック5
1、52の夫々に、ワークWに対しカッター14の刃先
が上下動する時に、ラック51、52に対して相対移動
する第一及び第二ピニオン53、54を噛合し、第二ピ
ニオン54には、カッター14の刃先が下動した時に、
第二ピニオン54の回転によって生じる駆動力を伝動す
る第二ワンウエイクラッチ56を介して、矯正取出コン
ベヤ25の駆動軸37、47を連繋したので、スライド
枠体9による斜方への往復移動によって、矯正搬送装置
3はスライド枠体9の上下方向の移動にのみ追動し、下
動時には第二ワンウエイクラッチ56により、第二ピニ
オン54の回転によって生じる駆動力が、矯正取出コン
ベヤ25の駆動軸37、47に伝動され、矯正取出コン
ベヤ25のみを作動させて、カッター14によりスライ
スされたベニヤを矯正取出コンベヤ25にて挟持搬送で
き、この時第一ピニオン53の回転によって生じる駆動
力は、第一ワンウエイクラッチ55によって、又第二ピ
ニオン54からの駆動力は、第三ワンウエイクラッチ6
0によって、吸引コンベヤ26の駆動軸41に伝動され
ず、吸引コンベヤ26を停止状態となすことが出来る。
又、第一ピニオン53には、カッター14の刃先が上動
した時に、第一ピニオン53の回転によって生じる駆動
力を伝動する第一ワンウエイクラッチ55を介して、吸
引コンベヤ26の駆動軸41と、第一ピニオン53から
の駆動力を伝動 する第三ワンウエイクラッチ60を介し
てなる矯正取出コンベヤ25の駆動軸37、47とを連
繋したので、上動時には第一ワンウエイクラッチ55に
より、第一ピニオン53の回転によって生じる駆動力
が、吸引コンベヤ26の駆動軸41に伝動されると共
に、第三ワンウエイクラッチ60により、矯正取出コン
ベヤ25の駆動軸37、47に伝動され、矯正取出コン
ベヤ25及び吸引コンベヤ26を作動させることが出来
る。 これにより、先にスライスしたベニヤを矯正取出コ
ンベヤ25にて吸引コンベヤ26へ挟持搬送すると共
に、スライスしているベニヤを矯正取出コンベヤ25に
て挟持搬送でき、続く下動時に、先にスライスしたベニ
ヤは、吸引コンベヤ26におけるストック部85の対応
位置に達し、前記の如く作動を停止してベニヤを吸着状
態とし、矯正搬送装置3が最下端に位置した時に、吸引
コンベヤ26はベニヤの吸着を解除し、ストック部85
上にベニヤを位置決め積載できる。
【0043】この様に、カッター14がワークWを連続
スライスするために、スライド枠体9が上下動する時に
生じる力を、ラック51、52に対して相対移動する第
一及び第二ピニオン53、54の回転力に変換し、かか
る回転力を矯正搬送装置3における矯正取出コンベヤ2
5及び吸引コンベヤ26の駆動力として利用することが
できるため、矯正搬送装置3をスライド枠体9と別駆動
とする必要がなく、又カッター14の切削状態に対応し
て矯正取出コンベヤ25と吸引コンベヤ26を連繋作動
させることができるため、ベニヤの矯正搬送に無理がな
く、切削と搬送の連繋をスムーズに行え、よってベニヤ
の肉厚に対応して矯正取出コンベヤ25のベニヤの挟持
間隔を遊びなく一致させられ、矯正取出コンベヤ25の
空回りを防止してベニヤを同一位置、同タイミング、及
同一姿勢にて矯正搬送でき、かかる状態を継続維持し
た吸引コンベヤ26による搬送にてベニヤの定位置決め
積載を可能とする。
【0044】したがって、本発明によれば、従来の様に
ベニヤを破砕することなく平滑なベニヤを製造でき、又
ワークWの切削工程、ベニヤの矯正搬送工程及び積載工
程までの全自動化が可能となり、人員削減による経済性
及び安全性の向上を図ることができ、しかも本体1の設
置スペースの縮小化や製造費を安価にできる。
【0045】前記矯正取出コンベヤ25は上下に対設する
上下コンベヤ23、24からなり、下コンベヤ24に吸引機能
を具備したので、切削したベニヤの搬送中において、下
コンベヤ24による吸着搬送によりベニヤの姿勢、位置が
ずれるこはとなく、かかる状態のベニヤを続く吸引コン
ベヤ26に確実に継続維持できるため、吸引コンベヤ26に
よるベニヤの位置決め積載をより正確且つ確実となすこ
とができる等その実用的効果甚だ大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るベニヤスライサーの側面図であ
る。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1の背面図である。
【図4】要部の概略断面図である。
【図5】スライド枠体の作動状態を示す概略図である。
【図6】矯正搬送装置の正面図である。
【図7】上下コンベヤの駆動軸の連結状態を示す図であ
る。
【図8】矯正取出コンベヤの変形例を示す概略図であ
る。
【図9】従来のベニヤスライサーの平面図である。
【図10】図9の要部断面図である。
【符号の説明】
3 矯正搬送装置 9 スライド枠体 14 カッター 18、18a 滑り面 19、19a ローラー 23 上コンベヤ 24 下コンベヤ 25 矯正取出コンベヤ 26 吸引コンベヤ 37 駆動軸 41 駆動軸 47 駆動軸 51 ラック 52 ラック 53 ピニオン 54 ピニオン 55 ワンウエイクラッチ 56 ワンウエイクラッチ 60 ワンウエイクラッチ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刃先を水平となしたカッターを固定した
    スライド枠体の両側下端に斜行した滑り面を平行に設
    け、該滑り面をローラーに滑走自在に摺接配置し、水平
    配置したワークに対しカッターを斜方に往復移動自在と
    なし、又スライド枠体の上下動にのみ追動する矯正搬送
    装置をスライド枠体後方に設け、矯正搬送装置はベニヤ
    の搬送方向をカッターに対し直角となした矯正取出コン
    ベヤとこれに連続する吸引コンベヤからなり、平行立設
    した一対のラックの夫々に、ワークに対しカッターの刃
    先が上下動する時に、ラックに対して相対移動する第一
    及び第二ピニオンを噛合し、第二ピニオンには、カッタ
    ーの刃先が下動した時に、第二ピニオンの回転によって
    生じる駆動力を伝動する第二ワンウエイクラッチを介し
    て、矯正取出コンベヤの駆動軸を連繋し、又第一ピニオ
    ンには、カッターの刃先が上動した時に、第一ピニオン
    の回転によって生じる駆動力を伝動する第一ワンウエイ
    クラッチを介して、吸引コンベヤの駆動軸と、第一ピニ
    オンからの駆動力を伝動する第三ワンウエイクラッチを
    介してなる矯正取出コンベヤの駆動軸とを連繋したこと
    を特徴とするベニヤスライサー。
  2. 【請求項2】 前記矯正取出コンベヤは上下に対設する
    上下コンベヤからなり、下コンベヤに吸引機能を具備し
    たことを特徴とする請求項1記載のベニヤスライサー。
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