JP2688785B2 - 粒状トナー材料 - Google Patents

粒状トナー材料

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JP2688785B2
JP2688785B2 JP2027015A JP2701590A JP2688785B2 JP 2688785 B2 JP2688785 B2 JP 2688785B2 JP 2027015 A JP2027015 A JP 2027015A JP 2701590 A JP2701590 A JP 2701590A JP 2688785 B2 JP2688785 B2 JP 2688785B2
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アグフア・ゲヴエルト・ナームロゼ・ベンノートチヤツプ
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は静電荷パターン又は像を現像するための粒状
トナー材料に関する。
静電写真(electrostatography)においては、静電荷
潜像は帯電したトナー粒子によつて可視化、即ち現像さ
れる。
電子写真においては、静電荷潜像は代表的には導電性
支持体上の光導電性絶縁材料の被覆を含む電子写真材料
で得られる。前記被覆は、暗所において均一な表面電荷
が与えられ、次いで光又はX線の如き活性電磁放射線の
像パターンに露出される。光導電性材料上の電荷は照射
された部域で消散して静電荷パターンを形成し、これは
次いで検電的マーキング材料で現像される。マーキング
材料又はトナーとも称される材料は絶縁性液体中で担持
されるか又は乾燥粉末の形で、電荷パターン又は所望に
よつて放電パターンの何れかに従つて露光された面上に
付着する。光導電性素子が再使用可能なもの、例えばセ
レン被覆ドラムであるとき、トナー像は紙の如き別の面
に転写され、次いで定着されて原画のコピーを提供す
る。
種々の静電現像剤が静電荷パターンを現像するのに使
用するため利用できる。乾燥現像剤と液体現像剤の間に
は明確な区別がなされている。既知の実施態様によれ
ば、乾燥現像剤において、キヤリヤー粒子はそれに静電
的に付着するトナー粒子と混合されている。キヤリヤー
は種々の材料を含むことができ、その名が意味する如
く、現像されるべき電荷パターンに静電的に応答するマ
ーキング粒子を運ぶための媒体として作用する。更に普
通の種類のキヤリヤー−トナー現像剤の中には、例えば
米国特許第2618552号に記載されている如きカスケード
現像に使用するために知られている乾燥現像剤及び例え
ば米国特許第3003462号に記載されている如き磁気ブラ
シ現像に使用するため知られている乾燥現像剤がある。
カスケード現像法は、表面に多数の静電的に接着する
トナー粒子をそれぞれ有する比較的大きなキヤリヤー粒
子からなる現像混合物を、静電潜像担持面を横切つてこ
ろがすか流すことによつて行われる。この混合物が像担
持面を横切るとき、トナー粒子が像の帯電部域で静電的
に付着する。
磁気ブラシ法は、多数の小さい静電的に付着するトナ
ー粒子を担持する磁性キヤリヤー粒子からなる現像混合
物と組合せた磁性手段を用いることを含む。この方法に
おいては、現像剤組成物は現像サイクル中、例えば内側
に装着された磁極を有する手段を有する回転可能非磁性
シリンダーの周囲の磁場によつてゆるいブラシ状配向で
保持される。磁性キヤリヤー粒子は画かれた磁場によつ
てシリンダーに引きつけられ、そしてトナー粒子はその
反対の静電極性によつてキヤリヤー粒子に保持される。
現像前及び現像中、トナーは、相互の摩擦作用から誘導
される摩擦帯電により、キヤリヤー材料の符号とは反対
の符号の静電荷を得る。トナー粒子が接続している磁性
キヤリヤーのブラシ状塊体が静電像を担持する面に引き
つけられるとき、トナー粒子は反対に帯電した潜像に静
電的に引きつけられ、静電像に相当する可視トナー像を
形成する。静電荷は光導電性面の非露光部域に残つてい
ることから、電子写真は本来直接ポジ法である。しかし
ながら或る場合には、フオトコピーは写真ネガからポジ
プリントを製造することを要求する。
このようなことは縁効果による原画として線ネガを用
いて可能である。縁効果によつて、負電荷は、本来正電
荷を担持するが露光によつて漏洩する露光部域で誘起さ
れるであろう。従つて本来全面的に正に帯電された光導
電体被覆は本来ネガの線パターンに相当するその正電荷
を失つたとき、負符号の電荷は尚周囲の静電荷パターン
の縁効果によつて露光された線パターン中で誘起され
る。これは、正に帯電されたトナーが前記負電荷によつ
て引きつけられるようになり、ポジ像が原ネガに対して
現像されるようにする。
大きな像の反転現像は、正に帯電したとき、導電性キ
ヤリヤー粒子を介して予め正に帯電した光導電体被覆の
放電部域に負電荷を現像電極が誘起するように作用する
磁気ブラシアプリケーターにバイアス電圧を印加するこ
とによつて同様に可能である(ロンドン−ニユーヨーク
のザ・フオーカル・プレス1975年発行、拡大及び改訂版
のアール・エム・シヤフアート著「エレクトロフオトグ
ラフイ」第50頁〜第51頁、及びロンドンのアカデミツク
・フレス1979年発行、テイ・ピー・マツクリーン著「エ
レクトロニツク・イメイジング」第231頁参照)。
乾式トナー現像法において、トナーは通常中に溶解又
は分散させた電荷制御剤及び着色剤を有する天然又は合
成樹脂の微細粉末である。
乾燥トナーに使用するための既知の正電荷制御化合物
には英国特許第1253573号に記載されているニグロシン
染料塩基及びその塩の如き染料塩基及びその塩がある。
かかる電荷制御剤は通常溶融状態で熱可塑性樹脂中に加
えられて樹脂中に分散させられる。冷却したとき混合物
は微粉末化し、所望粒度を有する粒子を例えばウインド
シフターで分離する。
着色した電荷制御物質は、それらの色がトナー塊体に
意識的に加えられた色を妨害する欠点を有する。多色再
現に要求されるスペクトル的に純粋な色又は中性黒色を
得るためには、電荷制御剤の固有の色は重大な邪魔もの
を形成する。従つて無色の電荷制御物質の使用が好まし
い。
特開昭60−188959号によれば、静電像現像トナーは電
荷制御剤として下記一般式(I): (式中R1,R2,R3及びR4の各々は,C1〜C6アルキル基で
あり、R5は水素又はC1〜C5アルキル基であり、R6は水素
又はC1〜C12アルキル基又はC3〜C12アルケニル基又はC7
〜C12アラルキル基であり、nは1〜4の整数であり、R
7はnが1であるときアシル基又はN−置換カルバモイ
ル基であり、nが2であるときジアシル基、ジアルバモ
イル基又はカルボニル基であり、nが3であるときトリ
アシル基であり、nが4であるときテトラアシル基であ
る)に相当するピペリジン化合物を含有する。
本発明の目的は、トナー材料の着色剤を妨害せず、又
トナー像を熱定着するに当つて付与される熱及び光及び
紫外線の作用によつて変色することに対し有機染料を保
護する安定剤としても作用すに無色透明電荷制御剤をト
ナー材料が含有する静電荷像を現像するための粒状トナ
ー材料を提供することにある。
更に本発明の目的は、電荷制御剤がトナー粒子に特に
高い正電荷を与え、トナー材料中に存在する重合体バイ
ンダー材料と良好な混和性又は相溶性を有するかかるト
ナー材料を提供することにある。
本発明の別の目的及び利点は以下の説明ら明らかにな
るであろう。
本発明によれば静電潜像の現像に使用するための粒状
トナー材料を提供し、前記粒状トナー材料は摩擦接触帯
電によつて正味の正電荷を得ることができ、キヤリヤー
粒子と摩擦接触したとき粒状トナー材料に正電荷を与え
ることのできる無色化合物及び着色剤と組合せた形での
バインダーとして熱可塑性樹脂を含有し、前記無色化合
物がその分子構造中に少なくとも1つのポリアルキル置
換ピペリジン基及び立体的ヒンダードフエノール基を含
有することを特徴とする。
本発明による粒状トナー材料において、前記無色化合
物は全トナー組成物に対して0.5〜5重量%の範囲の量
で使用するのが好ましい。
本発明により使用する好ましい化合物は下記一般式
(A)に相当する: 式中R1は水素又は炭素原子数1〜4を有するアルキル
基であり、R2はそれぞれ炭素原子数1〜12を有するアル
キル基もしくはヒドロキシアルキル基、それぞれ炭素原
子数3又は4を有するアルケニル基もしくはアルキニル
基、又はベンジル基の如きアラルキル基であり、R3は水
素又はメチル基であり、R4及びR5はそれぞれ炭素原子数
1〜5を有するアルキル基又は炭素原子数5〜8を有す
るシクロアルキル基であり、Xは酸素又はNHであり、Y
は水素、炭素原子数1〜12を有するアルキル基又は−Cn
HnCOOR7基(nは0又は1〜10の整数であり、R7は水
素、又は炭素原子数1〜18のアルキル基である)であ
り、又はYは式: (R1及びR2は前述した通りである)の置換基であり、又
はYは式 (R1及びR2は前述した通りであり、R9は水素又は炭素原
子数1〜4を有するアルキル基である)であり、mは1
又は2であり、pは0又は1である。
前記一般式(A)による化合物の代表例は、前記化合
物が光安定剤として使用されているカラー写真用記録材
料に関する米国特許第4268593号に記載されている。
前記化合物を製造するための合成法は米国特許第4198
334号及び第4268593号及びドイツ公開特許(DE−OS)第
2456364号、第2647452号、第2654058号及び第2656769号
に記載されている。
例示のため、下記構造式(Z)を有する前記一般式
(A)によるエステル化合物の製造を以下に示す。
23.3gのブチルマロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチ
ル−4−ピペリジニル)エステル及び13.2gのN−(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ジメチル
アミンを200mlのトルエンに溶解した。0.25gのLiNH2
加えた後混合物を15分間還流加熱し、ブチル(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロン酸ビス
(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)エス
テルを得た。融点:147℃。
本発明によるトナー粒子の特に高い摩擦電気正帯電は
前記構造式(Z)による化合物で得られる。
本発明によるトナー粒子材料は、いわゆる一成分トナ
ーとして、又はキヤリヤー粒子との混合物の形で使用で
きる。
トナー材料は、前記一般式(A)による無色正電荷付
与性重合体アミノ化合物及び着色剤及び熱可塑性バイン
ダーを含有する均質混合した各成分の固化組成物を粉砕
することによる、又は好適な揮発性溶媒中の溶液を噴霧
乾燥することによる如き通常の任意の方法で作ることが
できる。
トナー粒子は3〜30μmの範囲の粒度を有するのが好
ましく、更に好ましくは5〜20μmの範囲である。
前記一般式(A)によるピペリジン核の塩基性環窒素
原子を酸との反応によつて又は四級化によつて塩の形に
変えたとき、正電荷制御性が維持されることが実験的に
確証された。
無色電荷制御物質はトナーの熱可塑性樹脂バインダー
中に溶解した状態で存在するのが好ましいけれども、こ
れは厳密には必要ではない。前記物質が分散状態で存在
するとき、着色剤の色が分散物のオパール様特性を鮮明
にすることはない。一般式(A)による化合物のアミノ
塩及び四級誘導体を使用するとき、コロイド状分散物が
殆んど得られる。
前記一般式(A)によるアミンから誘導されるアミノ
塩又は四級アンモニウム塩を使用するとき、これらの塩
のアニオンは当業者に知られている任意の種類のもので
ありうる。好適なアニオンには例えばヒドロキシル(OH
-)、塩素、沃素、硫酸、ZnCl-4、及びトルスルホン酸
イオンがある。キヤリヤー粒子表面に対するアニオンの
親和性は摩擦電気帯電における役割を果しうる(ロンド
ン及びニユーヨークのザ・フオーカル・プレス1975年発
行、アール・エム・シヤフアート著「エレクトロフオト
グラフイ」第559頁〜第560頁参照)。
トナー粒子のアニオンのキヤリヤー粒子への移動に有
利であり、これによつて摩擦電気帯電が改良されること
のある、アニオンとカチオンのクーロン引力を低下させ
るため、好ましくは相対的に大きな大きさのアニオン、
例えばPF6 -及び米国特許第4525446号における液体電気
泳動現像剤に使用するため記載されているテトラフエニ
ルボライドアニオンの如き他の大きな大きさのアニオン
を使用する。
キヤリヤー粒子上でのトナー粒子のスミアリングが少
なくなるため、長い現像剤寿命に有利である硬質トナー
を得るため、100〜120℃の範囲の融点、60℃より大なる
ガラス転移温度(Tg)を有し、その構造中に主重量部の
芳香族基例えばフエニル基を有する熱可塑性樹脂が好ま
しい。前記重合体は、トナーの正帯電性を更に改良する
ため少量重量部の電子供与性基例えばアルキルアミノ又
はアリールアミノ基を含有するとよい。
本発明により用いられる電荷付与性化合物は、スチレ
ン含有量が好ましくは少なくとも50モル%であるスチレ
ンのコポリマー又はホモポリマーからなる群から選択し
た樹脂である熱可塑性樹脂バインダーに溶解又は分散さ
せたとき特に高い正帯電を生ずる。本発明によるトナー
材料に使用するための好ましいスチレンのコポリマーに
は、スチレン−(メタ)アクリル酸エステルのコポリマ
ー、例えばスチレン−メチルアクリレートコポリマー、
スチレン−エチルアクリレートコポリマー、スチレン−
n−ブチルアクリレートコポリマー、スチレン−n−オ
クチルアクリレートコポリマー、スチレン−メチルメタ
クリレートコポリマー、スチレン−エチルメタクリレー
トコポリマー、スチレン−n−ブチルメタクリレートコ
ポリマー、スチレン−イソブチルメタクリレートコポリ
マー、スチレン−o−オクチルメタクリレートコポリマ
ー、スチレン−ヘプタデシルメタクリレートコポリマ
ー、コポリ(スチレン−ブタジエン)、及びジアルキル
アミノ基を含有する単量体単位の25重量%以下を含有す
るスチレンのコポリマーがある。
前記基を含有する好ましいコポリマーは下記一般式
(B)を有する: 式中xは83〜87重量%であり、yは0〜4重量%であ
り、zは13〜17重量%である、そして106〜115℃の範囲
の融点(リング及びボール法)を有する。
別々に又は組合せて使用しうる前記コポリマーは、含
まれる単量体を用いて出発する普通の付加重合によつて
作ることができる。
本発明による粒状トナー材料において、染料又は顔料
である着色剤は重合体樹脂バインダー中に可溶性又は可
分散性であることができる。
着色剤のスペクトル吸収帯域において充分な光学密度
を有するトナー粒子を得るため、着色剤は好ましくは全
トナー組成物に対して少なくとも2重量%の量で、更に
好ましくは5〜15重量%の量で使用する。
黒色トナーについては着色剤としてカーボンブラツク
が好ましい。
カーボンブラツク及びそのために類似の形の例にはラ
ンプブラツク、チヤンネルブラツク、及びフアーネスブ
ラツクがあり、例えばSPEZIALSCHWARZ IV(西ドイツ国
のデグツサ社の商品名)及びVULCAN XC72及びCABOT REG
AL 400(米国のキヤボツト・コーポレイシヨンの商品
名)がある。
好ましいカーボンブラツクの特性を下表1に示す。
カラー像の製造のためのトナーは、フタロシアニン染
料、キナクリドン染料、トリアリールメタン染料、硫化
染料、アクリジン染料、アゾ染料及び蛍光染料の群の有
機染料又は顔料を含有できる。これらの染料の調査はニ
ユーヨークのエルセビイアー・パブリツシング・カンパ
ニイ1950年発行、ポウル・カーラー著「オーガニツク・
ケミストリー」に見出すことができる。
代表的な無機顔料には黒色酸化鉄(III)、酸化銅(I
I)及び酸化クロム(III)粉末、ミロリブルー、ウルト
ラマリンコバルトブルー及び過マンガン酸バリウムを含
む。
磁性を有するトナー粒子を得るため、トナー製造中に
磁性材料又は可磁化性材料を加えることができる。
前記用途に好適である磁性材料には、鉄、コバルト、
ニツケルを含む磁性又は可磁化性金属及び(ヘマタイ
ト)Fe2O3、(マグネタイト)Fe3O4、CrO2、及び磁性フ
エライトを含む各種可磁化性酸化物、例えば亜鉛、カド
ミウム、バリウム及びマンガンから誘導されたこれらの
ものがある。同様に種々の磁性合金、例えばパーマロイ
及びコバルト−リン、コバルト−ニツケル等の合金又は
これらの混合物を使用できる。良好な結果はトナーの樹
脂バインバーに対して磁性材料約30〜約80重量%を用い
て得ることができる。
トナーの製造に当つて、着色剤及び所望により磁性材
料は、攪拌しながら樹脂溶融物に均質に分散又は溶解し
た材料の混合物が得られるまで溶融樹脂バインダーの混
合物に微粒子化した状態で加えるとよい。
冷却後、得られた固体塊を例えばハンマーミルで続い
てジエツトミルで破砕し、粉砕して1〜50μの平均粒度
にする。例えばエアシフターで分離した3〜30μmの粒
度を有する画分を使用する。形成される粉末は50℃以下
で粘着しないのがよい。
電荷担持面の与えられた電荷密度にとつて、一定の大
きさのトナー粒子で得られる最大現像濃度は電荷/トナ
ー粒子質量化で決定される、これはキヤリヤー粒子との
摩擦接触によつて得られる摩擦電気電荷によつて実質的
に決る。
特別の実施態様において、本発明によるトナーは、ト
ナーがキヤリヤーとの摩擦接触により正電荷を得るキヤ
リヤー−トナー混合物で付与される。キヤリヤー−トナ
ー混合物はカスケード又は磁気ブラシ現像によつて静電
潜像を担持する面に付与するのが好ましい、これらの方
法は1972年4月のIEEEトランスアクシヨンズ・オン・エ
レクトロン・デバイス第ED−19巻、第497頁〜第504頁の
トーマス・エル・トーソンの論文、「ゼログラフイツク
・デイベロツプメント・プロセス」に詳述されている。
磁気ブラシ現像のため及びカスケードに使用するため
に好適なキヤリヤー粒子は英国特許第1438110号に記載
されている。
キヤリヤー粒子はトナー粒子より少なくとも3倍大き
い大きさであるのが好ましい。カスケード現像に使用す
るためには、それらの粘度は50〜1000μの範囲が好まし
い。
キヤリヤー粒子は所望によつて酸化物外皮を設けた鉄
又は鋼から作ることができる。他の種類のキヤリヤーは
樹脂バインダー材料中に微細に分散させたフエライト又
はマグネタイトの如き磁性材料に基づいたもので、いわ
ゆる複合型キヤリヤーがある。それらの例は米国特許第
4600675号及び公開されたヨーロツパ特許出願第0289663
号に与えられている。鉄又は鋼キヤリヤーはトナーの摩
擦帯電を増強するため特別の前処理を受けるとよい。キ
ヤリヤービーズの好適な被覆処理は例えば前記英国特許
第1438110号に記載されている。
磁気ブラシ現像において、キヤリヤー粒子は磁気的に
引きつけることができる。特に好適なのは米国特許第27
86440号による鉄ビーズキヤリヤー粒子である、これに
よると粒子はグリース及び他の不純物がなくなるまで洗
われ、直径1.52×10-1〜2.03×10-1mmを有する。
本発明の好ましい実施態様において、トナー粒子は、
薄い酸化鉄外皮を有する50〜200μの範囲の直径の鉄キ
ヤリヤービーズと混合する。これらのキヤリヤービーズ
は殆んど球形を有し、例えば英国特許第1174571号に記
載されている如き方法で作られる。
現像剤組成物はキヤリヤー粒子100重量部について例
えばトナー粒子1〜5重量部を含有するとよい。
特別の実施態様によれば、現像剤の流動性は、トナー
粒子をコロイドシリカ粒子及び/又は弗素化重合体のマ
イクロビーズの如き流れ改良性物質と混合することによ
つて改良される。流れ改良性物質は例えばトナーに対し
て0.05〜1重量%の量で使用する。
コロイドシリカはその目的のため英国特許第1438110
号に記載されている。特に有用なのは、300m2/gの比表
面積を有するコロイドシリカに対するAEROSIL300(西ド
イツ国のデグツサ社の商品名)である。比表面積は、An
alytical Chemistry 第30巻、第8号(1958年)第1387
頁〜第1390頁(「データーミネイシヨン・オブ・サーフ
エイス・エリア・アドソープシヨン・メジヤーメント・
バイ・コンテイニユアス・フロー・メソツド」にネルセ
ン及びエガーツエンによつて記載された方法で測定でき
る。
トナーのみならずキヤリヤー粒子の流動性を改良する
のに好適な弗素化重合体は米国特許第4187329号に記載
されている。上記用途のために好ましい弗素化重合体
は、325〜329℃の融点及び3〜4μmの粒度を有するポ
リ(テトラフルオロエチレン)である。かかるポリ(テ
トラフルオロエチレン)は西ドイツ国のフアルブブエル
ケ・アー・ゲーによつて商品名HOSTAFLON TF−VP−9209
で市販されている。
その目的のために有用な他の弗素化重合体には、英国
のペンウオルト・コーポレイシヨンのプラスチツク・デ
イビジヨンによつて商品名KYNAR RESIN301で市販されて
いる5μmの平均粒度を有するポリビニリデンフルオラ
イドがある。
コロイドシリカ及び/又は前記弗素化重合体粒子は、
好ましくはトナーと0.15〜0.075重量%の割合で混合す
る。これによつてトナーは、非粘着性になり、例えば導
電性基体例えばアルミニウム上の光導電性Se−As合金の
蒸着被覆を有するゼログラフプレート又はドラム上でフ
イルムを形成する減少した傾向が得られる。
下記比較実施例は本発明を示すが、これに限定するも
のではない。部、比及び百分率は全て他に特記せぬ限り
重量による。
比較実施例 着色なしのトナー製造 選択した樹脂バインダーと溶融したとき混入した電荷
制御剤が透明混合物を生ずるか否かをチエツクするため
着色剤を用いずに擬制トナーを作つた。
二つの比較無色擬制トナーを、後掲する電荷制御物質
5部とリング及びボール軟化点:123℃を有する(スチレ
ン−n−ブチルメタクリレート)(65/35)のコポリマ
ー95部(このコポリマーは熱可塑性バインダーとして作
用する)とを溶融状態で混合して作つた。混合物は30分
間130℃で溶融混練した。次いで混合物を室温に冷却
し、破砕し、次いでジエツトミルで粉砕して粉末にし
た。
ウインドシフターで平均粒度13μmを有するトナー粒
子画分を分離した。
現像剤製造 分離したトナー粒子3%を、平均粒度80μm及び酸化
鉄外皮を有する鉄ビーズキヤリヤー粒子と混合して検電
的現像剤を作つた。形成された粉末混合物の摩擦帯電
を、上記混合物で約30容量%充填した直径6cmを有する
金属シリンダー中で、60rpmの速度で回転させて、30分
攪拌して生ぜしめた。
測定 異なる摩擦電気電荷測定法を利用でき、この全てが混
合したキヤリヤー粒子からトナー粒子を分離し、分離し
たトナー粒子の電荷を直接的に又は間接的に測定するこ
とに基づいている。用いた方法によつて、少し異なるク
ーロン/g(c/g)で表わした電荷対質量比(Q/M)値が得
られる。比較しうる結果を得るため、同じ平均粒度のト
ナーを用い、同じ分離及び測定法を使用すべきである、
何故なら摩擦帯電は表面現象であるからである。
本実施例においてはキヤリヤー粒子からのトナーの分
離は市場で入手しうるブローオフ型の粉末仕込測定装置
で行つた。一定の質量に対する擬性トナーの表面積を計
算し、形成されたブローオフ分離からのQ/Mデータを用
いることによつて、電荷密度を計算し、C/cm2で表示し
た。
本発明において用いられる構造式(Z)による電荷制
御物質及び前述した特開昭60−188959の下記構造式 を有する電荷制御化合物No.14を用いて得られた結果を
下表2に示す。
表 2 電荷制御化合物 10-10C/cm2 化合物Z +27.4 化合物Z・2HCl +22.5 No.14 + 8.1 前記両電荷制御剤を用いて得られた擬制トナーは完全
に光学的に透明であつた、これは用いた樹脂バインダー
に対しそれらの良好な相溶性を証明している。
フロントページの続き (72)発明者 エドビグ・エチエンヌ・ド・デイン ベルギー国ベ 2560 ルムス、ビゼルス トラート 68 ビユス 4

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静電潜像の現像に使用するための粒状トナ
    ー材料であり、前記粒状トナー材料が、摩擦電気接触帯
    電によって正電荷を得ることができ、キヤリヤー粒子と
    摩擦接触したとき粒状トナー材料に正電荷を与えること
    のできる無色化合物及び着色剤と組合せたバインダーと
    して熱可塑性樹脂を含有する粒状トナー材料において、
    前記無色化合物が、下記一般式(A): 〔式中R1は水素又は炭素原子数1〜4を有するアルキル
    基であり、R2はそれぞれ炭素原子数1〜12を有するアル
    キル基もしくはヒドロキシアルキル基、それぞれ炭素原
    子数3又は4を有するアルケニル基もしくはアルキニル
    基、又はアラルキル基であり、R3は水素又はメチル基で
    あり、R4及びR5はそれぞれ炭素原子数1〜5を有するア
    ルキル基又は炭素原子数5〜8を有するシクロアルキル
    基であり、Xは酸素又はNHであり、Yは水素、炭素原子
    数1〜12を有するアルキル基もしくは−CnHnCOOR7
    (nは0又は1〜10の整数であり、R7は水素、又は炭素
    原子数1〜18のアルキル基である)であり、又はYは
    式: (R1及びR2は前述した通りである)の置換基であるかも
    しくは式: (R1及びR2は前述した通りであり、R9は水素又は炭素原
    子数1〜4を有するアルキル基である)の置換基であ
    り、mは1又は2であり、pは0又は1である〕に相当
    することを特徴とする粒状トナー材料。
  2. 【請求項2】前記無色化合物を、全トナー組成物に対し
    て0.5〜5重量%の範囲の量で使用する請求項1記載の
    粒状トナー材料。
  3. 【請求項3】前記無色化合物が、スチレン含有量が少な
    くとも50モル%であるスチレンのコポリマー及びホモポ
    リマーからなる群から選択した樹脂である熱可塑性バイ
    ンダー中に溶解又は分散されている請求項1又は2記載
    の粒状トナー材料。
  4. 【請求項4】前記コポリマーを、スチレン−メチルアク
    リレートコポリマー、スチレン−エチルアクリレートコ
    ポリマー、スチレン−n−ブチルアクリレートコポリマ
    ー、スチレン−n−オクチルアクリレートコポリマー、
    スチレン−メチルメタクリレートコポリマー、スチレン
    −エチルメタクリレートコポリマー、スチレン−n−ブ
    チルメタクリレートコポリマー、スチレン−イソブチル
    メタクリレートコポリマー、スチレン−n−オクチルメ
    タクリレートコポリマー、スチレン−ヘプタデシルメタ
    クリレートコポリマー、コポリ(スチレン−ブタジエ
    ン)、及びジアルキルアミノ基を含む単量体単位の25重
    量%までを含有するスチレンのコポリマーからなる群か
    ら選択する請求項3記載の粒状トナー材料。
  5. 【請求項5】着色剤がカーボンブラックである請求項1
    〜4の何れかに記載の粒状トナー材料。
  6. 【請求項6】着色剤が、フタロシアニン染料、キナクリ
    ドン染料、トリアリールメタン染料、硫化染料、アクリ
    ジン染料、アゾ染料及びフルオレセイン染料からなる群
    から選択した有機染料又は顔料である請求項1〜4の何
    れかに記載の粒状トナー材料。
  7. 【請求項7】トナー粒子が磁性材料又は磁化性材料を含
    む請求項1〜6の何れかに記載の粒状トナー材料。
  8. 【請求項8】前記材料が、静電荷潜像のカスケード又は
    磁気ブラシ現像に使用するのに好適なキヤリヤー粒子と
    の混合物の形で存在する請求項1〜7の何れかに記載の
    粒状トナー材料。
  9. 【請求項9】前記キヤリヤー粒子がトナー粒子よりも大
    きさにおいて少なくとも3倍大であり、50〜1000μの範
    囲の平均粒度を有する請求項8記載の粒状トナー材料。
  10. 【請求項10】キヤリヤー粒子が酸化物外皮を設けた鉄
    又は鋼から作られる請求項8又は9記載の粒状トナー材
    料。
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