JP2688629B2 - 圧延用焼入れロールの製造方法 - Google Patents

圧延用焼入れロールの製造方法

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JP2688629B2
JP2688629B2 JP3297148A JP29714891A JP2688629B2 JP 2688629 B2 JP2688629 B2 JP 2688629B2 JP 3297148 A JP3297148 A JP 3297148A JP 29714891 A JP29714891 A JP 29714891A JP 2688629 B2 JP2688629 B2 JP 2688629B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合金鋼を用いた圧延用
焼入ロールの製造法に係り、高硬度と耐摩耗性、耐事故
性(靭性)及び耐食性に富み、特に焼入れ性に優れた金
属用冷間圧延ロール及び熱間圧延ロールの製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、冷間圧延用作業ロールは炭化物形
成元素のCr,Mo,W,及びV等を含有した特殊用途
鋼が用いられている。特殊用途鋼はセミハイス系で組成
はC:0.8〜1.4%,Si:0.25%,Mn:0.2
5%,Cr:4%,Mo:1.0〜4.25%,W:2.
0%以下,V:1.0〜2.0%である。特殊用途鋼は鍛
造により炭化物を細かく破砕して使用される。用途は木
工用工具、高温用のベアリング及びローラベアリングの
レース等の小型の部材に使用される(特殊鋼の熱処理:
昭和46年6月、日刊工業)。また、通常の工具鋼の熱
処理においては十分な硬さが得られ、焼入性の点におい
ても問題はなかった。
【0003】しかし、最近、太径のロール又は鋼製の芯
材の外周に高硬度の材質の外層を溶着した太径の複合ロ
ールの製造が試みられるようになり、従来用いられてい
た特殊用途鋼では焼入性の点で問題が生じてきた。太径
ロールの焼入は漸進加熱をしながら加熱部に液体冷媒を
噴射して行なうため直径40mm以上の太ものロールに
なると冷却速度が遅くなり、焼入時の硬さが出にくくな
り、また硬さが得られても硬さむらを起すという問題が
ある。
【0004】いま一つの問題点は高硬度を得るために焼
入温度を高くすると、表面のみが局部加熱を起し割れ発
生の原因を生ずる。また、焼入温度を高くして強制的に
冷却すると硬さはある程度上昇するが割れ発生の原因と
なる。その上、結晶粒が粗大化し靭性が劣化し、太径ロ
ールを製造する上に問題を生じる。
【0005】一方、熱間圧延機においては、圧延材を冷
却するため多量の冷却水が使用される。このため、補強
ロールは腐食により孔食を発生し表面の肌荒れが起き
て、著しく劣化させる問題が生じた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術におい
て、圧延用焼入れロールに用いる材料は特殊用途鋼であ
り、また熱処理方法は漸進焼入法を用いるため、十分に
満足するロールの硬さを得ることは困難であった。
【0007】本発明は、前記従来技術の問題点を解決す
るため、従来の特殊用途鋼の組成にMn及びNiを複合
添加し、あるいはさらにNb,Ti,Zr,Al及びC
u等を添加した合金鋼を用いることにより、サブゼロ処
理後焼もどしによる残留オーステナイト量を15〜40
%残留させても、高硬度と耐摩耗性、耐事故性(靭性)
及び耐食性に富み、焼入性を向上させた圧延用焼入ロー
ルの製造方法を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上述の焼入
性についての問題点を解決するために、従来材の特殊用
途鋼の組成であるC,Si,Mn,Cr,Mo,W及び
Vに加えて、Mn含有量を増加すると共にNiを複合添
加した合金鋼により、ロールの焼入性の向上を図った。
このMn,Niを複合添加した合金鋼により、又はこの
合金鋼にさらにNb,Ti,Zr、Al、Cu及びCo
のうちの1種以上を添加した別の合金鋼によれば、サブ
ゼロ処理後焼もどしによる残留オーステナイト量が15
〜40%残留するにもかかわらず、100〜650℃の
焼もどしの熱処理でHs80以上の高い硬度が得られ、
しかも太径ロールでも十分に焼が入り、その上、耐摩耗
性及び耐事故性(靭性)並びに耐食性を向上すること見
出し、本発明を完成した。
【0009】本発明の第1の圧延用焼入れロールの製造
方法は、重量%でC:0.7〜1.4%,Si:0.8〜
2.5%,Mn:0.8〜2.5%,Ni:0.5〜2.5
%,Cr:2.5〜6.5%,Mo:2.5〜8.5%,
W:0.3〜3.0%,V:0.5〜4.5%,Co:5.
50〜12.0%,残部Fe及び不可避的不純物からな
るロール材を焼入れする工程、該焼入れされたロール材
をサブゼロ処理する工程、該サブゼロ処理されたロール
材を焼もどしする工程を有し、該焼もどし後のロール材
に含む残留オーステナイト量を20〜40体積%とする
ことを特徴とする。
【0010】また、本発明の第2の圧延用焼入れロール
の製造方法は、重量%でC:0.7〜1.4%,Si:
0.8〜2.5%,Mn:0.8〜2.5%,Ni:0.5
〜2.5%,Cr:2.5〜6.5%,Mo:2.5〜8.
5%,W:0.3〜3.0%,V:0.5〜4.5%,C
o:5.50〜12.0%と、Ti:1.0%以下,N
b:1.0%以下,Zr:1.0%以下,Al:1.0%
以下及びCu:1.0%以下の少なくとも一種と、残部
Fe及び不可避的不純物からなるロール材を焼入れする
工程、該焼入れされたロール材をサブゼロ処理する工
程、該サブゼロ処理されたロール材を焼もどしする工程
を有し、該焼もどし後のロール材に含む残留オーステナ
イト量を15〜40体積%とすることを特徴とする。
【0011】本発明の第3の圧延用焼入れロールの製造
方法は、鋼製芯材と、該芯材の外周に溶着した外層材と
からなる圧延用焼入ロールの製造方法において、外層材
は重量%でC:0.7〜1.4%,Si:0.8〜2.5
%,Mn:0.8〜2.5%,Ni:0.5〜2.5%,C
r:2.5〜6.5%,Mo:2.5〜8.5%,W:0.
3〜3.0%,V:0.5〜4.5%,Co:5.50〜1
2.0%と、Ti:1.0%以下,Nb:1.0%以下,
Zr:1.0%以下,Al:1.0%以下及びCu:1.
0%以下の少なくとも一種と、残部Fe及び不可避的不
純物からなるロール材を焼入れする工程、該焼入れされ
たロール材をサブゼロ処理する工程、該サブゼロ処理さ
れたロール材を焼もどしする工程を有し、該焼もどし後
の外層材材に含む残留オーステナイト量を15〜40体
積%とすることを特徴とする。
【0012】また、本発明の第4の圧延用焼入れロール
の製造方法は、重量%でC:0.7〜1.4%,Si:
0.8〜2.5%,Mn:0.8〜2.5%,Ni:0.5
〜2.5%,Cr:2.5〜6.5%,Mo:2.5〜8.
5%,W:0.3〜3.0%,V:0.5〜4.5%,
o:5.50〜12.0%,残部Fe及び不可避的な不純
物からなる鋼塊を、またはその鋼塊の組成にさらにT
i:1.0%以下,Nb:1.0%以下,Zr:1.0%
以下,Al:1.0%以下及びCu:1.0%以下の少な
くとも一種を添加した別の鋼塊を1100〜1230℃
で拡散焼鈍する焼鈍工程と、該拡散焼鈍された鋼塊を1
050〜1200℃鍛造する鍛造工程と、該鍛造された
鋼塊を所定形状のロール材に加工する機械加工工程と、
該ロール材を1000〜1300℃から焼入れする焼入
れ工程と、該焼入れされたロール材を0〜−196℃に
急冷してサブゼロ処理を行うサブゼロ処理工程と、該サ
ブゼロ処理されたロール材を100〜650℃で焼戻し
する焼もどし工程とを有し、焼もどし後のロール材に含
む残留オーステナイト量を15〜40体積%とすること
を特徴とする。
【0013】
【作用】本発明の方法により製造される圧延用焼入れロ
ールは、C,Si,Mn,Cr,Mo,W及びVを含む
従来の特殊用途鋼に、Mnを増しそれと共にNiを複合
添加させた合金鋼から構成され、又はこの合金鋼にさら
にAl,Cu,Nb,Ti及びZrの少なくとも1種を
添加した別の合金により構成されている。このように上
記合金元素を添加することにより、合金鋼を高硬度と
し、耐摩耗性、耐事故性(靭性)、耐食性を向上させ
た。しかも、焼入れ後のサブゼロ処理及び焼もどしによ
る残留オーステナイト量が15〜40%残留しても、硬
さがHs80以上が得られる。また、焼入の際に発生す
る表面の割れ及び表面の溶融による割れの問題もなく、
高硬度と耐摩耗性、耐事故性(靭性)、耐食性に優れた
太径ロールの製造が容易になった。
【0014】これらは冷間圧延機に組み入れられ長時間
使用される作業ロール、熱間圧延機の補強ロール用の合
金材料として極めて好ましい作用と効果を持っている。
次に、低合金高速度工具鋼の各成分範囲の限定理由につ
いて説明する。
【0015】Cは焼入状態で一部基地に溶解し、合金鋼
の強度、硬度を向上させる。C量が少ないと二次硬化が
少なく、またC量が高すぎると溶融点が下がり、焼入温
度を下げないと共晶組織を生じて脆くなる。今回の詳し
い検討からC量が0.7%未満では炭化物を作るための
C量が少なく、1.4%を超えると靭性が劣化するの
で、最適範囲としては0.7〜1.4%である。
【0016】Siは製鋼精錬において普通元素として分
類され、鋼中にある程度不可避的に含まれている成分で
ある。通常は脱酸の目的で添加される程度であり、含有
量も0.4%以下となっている。低合金高速度工具鋼に
Siを添加することは焼もどし二次硬化現象を促進さ
せ、高硬度と耐摩耗性、靭性、耐酸化性を向上させる。
0.8%未満では二次硬化現象による硬さの増加が少な
く、2.5%を超えると靭性が損なわれる。従って、含
有量としては0.8〜2.5%が望ましい。
【0017】Mnは製鋼上必ず含んでいる元素で、通常
添加される量は0.4%以下である。今回の実験におい
てMn量を0.8〜2.5%とした。その根拠としてMn
は焼入性に寄与する元素であり、0.8%未満では効果
が少なく、2.5%を超えると残留オーステナイトが安
定化し、硬さを上げることが困難となり、また鋼塊に割
れが生じやすくなることを考慮して、0.8〜2.5%と
する。Niとの共存で更に効果を増す。
【0018】Niはオーステナイト及びフェライトにも
固溶して基地組織を強化する。また、基地組織を微細に
する。Cr及びMoと共存して焼入性を増し、基地の強
化と靭性、耐摩耗性を向上させる効果がある。0.5未
満ではその効果性が発揮されず、2.5%を超えるとオ
ーステナイトが残留して硬さが得られない。Mnとの複
合添加で効果を上げる。特に0.5〜2.0%が好まし
い。
【0019】CrはCと結合して炭化物を晶出し、硬
度、耐摩耗性、焼入性、耐食性の向上に寄与する元素で
ある。Cr含有量が2.5%未満では耐摩耗性が不足
し、6.5%を超えると靭性が低下する。従って2.5
〜6.5%とする。
【0020】Moはその一部がCと結合してM6C炭化
物を形成し、残部は基地に固溶して、二次硬化現象で硬
さを増加させる元素である。また、耐食性の向上にも寄
与する。少ないと熱処理の安定性を欠き、多いとMoの
炭化物が網目状となり好ましくない。2.5〜8.5%十
分な働きをする。
【0021】WはMoと同様に一部Cと結合してM6
炭化物を形成し、残部は基地に固溶して二次硬化現象に
より硬さを増加させる。その含有量は0.3〜3.0%が
適当であり、多くても少なくても特性が発揮されない。
【0022】VはCと結合して極めて硬いMC型炭化物
を作り、耐摩耗性を上げる。また、研削性を困難にする
元素でもあり、V炭化物は高温で固溶しにくく、結晶粒
の成長を妨げる。一方、VはCとの結びつきが強いので
焼入時に固溶し、析出炭化物を析出させる。最適の焼入
れ焼もどし硬さを得るにはCとVの量的関係が必要であ
る。今回の実験から0.5〜4.5%で十分であり、0.
5%未満では特性が発揮されず、4.5%を超えると溶
解作業性及び研削性の点で問題を生ずる。
【0023】Nbは一部Cと結合してNbC炭化物を形
成する。NbCは硬い炭化物を生成して耐摩耗性を増す
と同時に、Vの共存によってV炭化物の形態を多角形上
から球状となり、靭性及び耐粒界腐食性を向上させる。
1.0%を超えるとNb炭化物が共晶状となり、靭性が
低下する。従ってNbは1.0%以下とした。
【0024】Tiは一部Cと結合してTiCを形成し、
V及びCrと併用して用いると耐摩耗性と耐粒界腐食性
を向上させる。1%を超えるとスクラッチ疵が発生する
ので、1%以下で十分な働きをするZrは炭化物及びフ
ェライト生成元素であり、強力な清浄作用や結晶粒の微
細化効果をもたらす。また、安定なZrC炭化物を形成
する。1%を超えると単独添加では炭化物が角状とな
り、靭性を劣化させる。従って、Zrは1.0%とし
た。
【0025】Alは脱酸剤として用いられる元素で、結
晶粒の微細化元素及び耐酸化性に寄与する。1%以下で
十分な働きをする。1%を超えると鋼の鋳造性を悪くす
る。
【0026】Cuは組織の微細化に寄与する元素であ
り、また、耐酸化性を向上する。1%以下が好ましく、
1%を超えると鋳造の際に割れ発生の原因となる。
【0027】Coは炭化物を形成せずほとんど基地中に
固溶する。CoはCのFeへの固溶度を高め、炭化物が
基地中に固溶する量を増大するので焼もどし硬さ、高温
硬さ及び基地の強度を増す。また、脱炭性を増し溶融点
を上げ、残留オーステナイト量を増す傾向がある。その
量は12.0%以下で十分である。
【0028】その他、不可避的に含有される不純物の
P,S,Nについて説明する。
【0029】Pは微量でも偏析する元素であり、焼割れ
の原因となる。脆性を著しく増加するので普通は0.1
%以下であれば特に問題はない。
【0030】SはPと同様に有害な元素であるが、Mn
S,TiSなどなるべく害の少ない形にするため、0.
1%以下であればよい。
【0031】次に、サブゼロ処理後焼もどしによる残留
オーステナイトが15%を超え40%の範囲にするため
には、100〜650℃の焼もどしにより、残留オース
テナイトを分解するとともに基地中に炭化物を析出させ
て硬度と耐摩耗性を向上させる。耐事故性(靭性)の点
からは残留オーステナイト量を15〜40%の範囲で残
留させることにより、靭性が向上してクラック発生後に
クラックの進展を防止する。
【0032】また、熱間圧延機用の補強ロールは鋼材を
冷却するために、圧延冷却水を多量に使用することか
ら、残留オーステナイト量は15%以上で40%以下の
範囲で残留させることにより、耐食性を著しく向上させ
ることができる。
【0033】サブゼロ処理は、材料を焼入れして室温ま
で下げた後、室温以下の冷媒中に入れて行う処理で、0
〜マイナス196℃で行われ、マイナス50〜マイナス
70℃が好ましい。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。
【0035】〈実施例1〉 本発明にかかる圧延用焼入れロールは、従来からロール
材として用いらるC,Si,Mn,Cr,Mo,W及び
Vを含む特殊工具鋼よりMnの含有量を高くすると共に
Niを複合添加した合金鋼により、またはこの合金鋼に
の組成にさらにAl,Cu,Nb,Ti,Zr及びCo
のうちの少なくとも1種とを含む別の合金鋼により構成
され、そしてサブゼロ処理後焼もどしによる残留オース
テナイト量を15〜40%有するものである。従って、
この圧延用焼入れロールは、高硬度であり、耐摩耗性、
耐事故性(靭性)、耐食性、焼入性に優れている。
【0036】表1に本発明の圧延用焼入れロールを構成
する各種の合金鋼(以後本発明材という)の化学組成
を、それと比較する比較材及び従来材の化学組成と共に
示す。
【0037】
【表1】
【0038】表1において、本発明材はNo.1〜10
の符号で示し、比較材はNo.11,12,13の符号
で、従来材はNo.14の符号で示す。従来材No.1
4は従来からこの種ロールに用いられていた特殊用途鋼
であり、本発明材に比較してSi,Mn,Ni,Mo,
W及びVの含有量が低い。比較材について、No.11
は本発明材よりCとMoの含有量が低いが、Mn,Ni
の含有量は高く、W及びVは添加されていない。No.
12はC,Si,Mn,Ni,Cr,Moは本発明材の
成分範囲にあり、その他V,Nb,Ti,Zrが添加さ
れているが、本発明材の成分範囲を超えていおり、Wは
添加されていない。また、No.13は本発明材よりC
とNiの含有量が高く、Si,Wの含有量が低く、Cu
及びAlがそれぞれ2%、2.5%含有している。
【0039】本発明材、比較材及び従来材それぞれの残
留オーステナイト量の測定、熱処理硬さ、摩耗試験及び
曲げ試験を行なうために、試料を作製した。各試料は、
それぞれ所定の化学組成になるように原材料を高周波溶
解炉で溶解し、金型に鋳込んで鋼塊として作製した。鋳
込後の鋼塊は880℃で10Hr保持し、それから温度
を下げて750℃で15Hr保持した後、炉冷による焼
鈍しを行なった。
【0040】表2の第1欄は残留オーステナイト量の測
定結果を示す。残留オーステナイトの測定には、鋼塊か
ら作製した直径5mmで長さ75mmの棒状の試験片を用
い、磁気分析法により測定した。残留オーステナイトの
測定のあたり、本発明材No.1〜10は1000〜1
100℃から焼入を行ない、直ちに液体窒素で冷却した
マイナス70℃のアルコール中でサブゼロ処理を施し、
その後、480〜500℃で焼もどしを行なった。また
比較材No.11〜13は1100℃から焼入後、同様
にサブゼロ処理を施し、それから500℃で焼もどしを
行なった。また従来材14も1125℃から焼入れ後、
同様にサブゼロ処理を施し、500℃の焼もどしを行な
った。
【0041】
【表2】
【0042】本発明材のNo.1〜10の残留オーステ
ナイト量は、焼入時で45〜89%の範囲にあり、サブ
ゼロ処理及び焼もどしによって20〜40%に減少し
た。また比較材の試料No.11,12,13の残留オ
ーステナイト量は、焼入時でそれぞれ95,50,80
%を示し、また焼もどしによりそれぞれ50,10,4
5に減少し、その結果本発明材の範囲(15〜40%)
から外れている。従来材の試料No.14残留オーステ
ナイト量は焼入時で45%であり、焼もどしを行なうと
により5%と低い値となった。
【0043】表2第2欄は熱処理硬さを示す。熱処理硬
さは15mm角の試験片を用いてロックウェル硬度計で
測定した。表2では測定した硬度HRCをHsに換算し
た値を示す。熱処理については、上記と同じく、本発明
材No.1〜10は1000〜1100℃から焼入れ、
サブゼロ処理及び500℃の焼もどしを、比較材No.
11〜13は1100℃から焼入れ、サブゼロ処理及び
500℃での焼もどしを、また比較材No.14は11
25℃から焼入れ、サブゼロ処理及び500℃での焼も
どしを施した。
【0044】熱処理硬さは従来材No.14がHs78
であり、比較材No.11,12,13はHs78〜7
9であるが、本発明材1〜10はHs88〜97の高硬
度が得られた。
【0045】表2の第3欄は研摩式摩耗試験による摩耗
減量を示す。この試験方法は回転数600rpmで回転
する直径20cmのターンテーブルにエメリーペーパを張
り、その上に、直径1.8cmの試験片を荷重800gで押し
つけ、2分20秒間摩耗させる試験法を用いた。試験前
後の重量差をもって摩耗量とし、各試験材の耐摩耗性の
比較を行なった試験の結果は、従来材No.14の摩耗
減量が45mgと最も多く、比較材No.11,12,1
3は40〜44mgであった。一方本発明材No.1〜1
0は30〜38mgと摩耗減量が少なく、従来材に比較し
て1.2〜1.5倍耐摩耗性に優れていることが明かと
なった。
【0046】表2の第4欄は靭性評価のための静的曲げ
試験の結果を示す。支点間距離40mm、中央一点荷重
曲げ治具を用いて試験を行った。目標となる従来材N
o.14の坑折力は300Kg/mm2で、撓み量1.2
mmである。本発明材No.1〜10は高硬度であるに
もかかわらず坑折力は350〜375Kg/mm2で、
撓み量1.3〜1.45mmと高い値を示した。
【0047】〈実施例2〉 表1に示す本発明材No.3の合金鋼を用いて多段式圧
延機の作業ロールを作成した。図1は、その作業ロール
を組み込んだ多段式圧延機のロール構成を示す図であ
る。この多段式圧延機において、2本の作業ロール1は
圧延材5を挾むように上下に配置され、そしてそれぞれ
の作業ロール1はそれと直接接する2本の第一中間ロー
ル2によりバックアップされ、その2本の第一中間ロー
ル2は3本の第二中間ロール3により、さらに3本の第
二中間ロールは4本のバックアツプベアリングロール4
によりバックアップされている。そして上記の作業ロー
ル1、中間ロール3,4及びバックアツプベアリングロ
ール4は、ロールハウジング6により支持されている。
【0048】作業ロールの作製方法はつぎのとおりであ
る。まず本発明材No.3の合金鋼の原材料を高周波溶
解炉で溶解し、鋼塊を製造した。その鋼塊を、880℃
で5Hr保持し、それから温度を下げて725℃で10
Hr保持した後、炉冷する二段焼なましを行った。次い
で1150℃で拡散焼鈍し、1050〜1150℃でプ
レス、タップ鍛造、拘束鍛造により鍛造した。鍛造した
素材は直径85mm、長さ1200mmに機械加工し
て、作業ロールの形状に仕上げた。機械加工されたロー
ル材は、磁気探傷及び染色探傷試験により検査を行った
結果、無欠陥であった。このロール材を無酸化炉を用い
て1050℃から空冷し、直ちにマイナス70℃のサブ
ゼロ処理し、その後500℃で焼もどしした。その結
果、ロール材の金属組織はマルテンサイト組織、MC,
6C,M73および残留オーステナイトを有し、ロー
ル表面の硬さはHs91(HRC65)の高硬度が得ら
れた。
【0049】この作業ロールを多段式圧延機に組入れて
使用した結果、従来材No.14からなる作業ロールに
比較して、本発明材No.3からなる作業ロールは非常
に良好な成績を示し、ロール寿命を大巾に延長すること
ができた。本発明材は多段式圧延機の作業ロールの他
に、中間ロールとしても好敵な材質であることが明白で
ある。
【0050】〈実施例3〉 表1に示す本発明材No.3の合金を用いて4重式圧延
機用で直径450mmの作業ロールを作製した。図2は
4重式圧延機のロール構成図を示す。圧延材7を直接圧
延する上、下一対の作業ロール8,9は補強ロール1
0,11で支持されている。12,12′は圧延荷重、
13,13′はロールベンデング力を示している。
【0051】図3は作業ロールの作製方法を示す図で、
作業ロールはエレクトロスラグ再溶解装置を用いて作製
した。図3に示すように、作業ロールとなる鋼塊は回転
定盤20の上に立てられた直径200mmの鋼製の芯材
15(軸受鋼)の外周に本発明材No.3からなる外層
14を溶製して製作される。ここで外層14の外形を形
成するために環状の水冷鋳型19が用いられ、この環状
の水冷鋳型19と芯材15の間に溶融される電極パイプ
16が挿入されている。外層14を溶製するための電力
は、電極パイプ16、外層14の上部に形成される溶融
スラグ17、外層14、定盤20及びその定盤20に接
触するカーボンブラシ21を介して供給される。なお、
スタート盤18は外層14の端部を形成するために用い
られる。
【0052】溶製した鋼塊の溶着性について調べるた
め、超音波探傷試験により接合境界部の健全性について
チエックした。その結果、外層部は芯材と完全に溶着一
体化されていることが確認された。また、溶製後の鋼塊
を横断面から切断してマクロ組織による外観を観察し
た。マクロ組織は接合部にミクロキャビテイ等の内部欠
陥は発生していなかった。従って、高速圧延、高圧下、
高荷重圧延を行っても接合境界部からの剥離現象は生じ
ていなことが明白となった。
【0053】溶解後の鋼塊は1175℃で15Hr時間
拡散焼鈍を行った。拡散焼鈍した鋼塊を作業ロールの形
状に機械加工した後、そのロール部材を1050℃から
漸進焼入を行い、サブゼロ処理を行い、さらに焼もどし
を順次行った。焼もどしは、500℃で1Hr保持した
後、空冷する工程を3回繰返した。このようにして得た
作業ロールの外層部における残留オーステナイト量は3
5%であった。
【0054】本発明材からなるロールは、適度の残留オ
ーステナイト量を有するために、従来ロールに比べて熱
処理時に発生する割れもなく、しかもロール表面の硬さ
はHs91(HRC65)を示し、4重式圧延機の作業
ロールとして優れた材質であることが明かとなった。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、圧延用焼入れロール
を、従来のC,Si,Mn,Cr,Mo,W及びVを含
む特殊用途鋼に、Mnを増しそのMnと共にNiを複合
添加させた合金鋼から構成して、又はこの合金鋼にさら
にAl,Cu,Nb,Ti及びZrの少なくとも1種を
添加した別の合金により構成して、焼入後焼もどしによ
る残留オーステナイト量を15〜40%含ませるものと
したので、従来の特殊用途鋼からなる圧延用焼入れロー
ルに比較して、高硬度であり、耐摩耗性が1.2〜1.
5倍向上させることができ、また、耐事故性(靭性)、
耐食性、焼入性を向上させることができる。そして、本
発明の圧延用焼入れロールは、多段式圧延機のロールの
他に4重式及び6重式圧延機の作業ロール、中間ロー
ル、補強ロール等に用いた場合にそれらロールの寿命を
大巾に延長することができ、その効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】多段式圧延機のロール構成を示す概略断面図で
ある。
【図2】4重式圧延機のロール構成を示す概略断面図で
ある。
【図3】エレクトロスラグ再溶解装置を示す概略断面図
である。
【符号の説明】
1 作業ロール 2 第一中間ロール 3 第二中間ロール 4 バックアップベアリングロール 5 圧延材 6 ハウジング 7 圧延材 8,9 作業ロール 10,11 補強ロール 12,12′ 圧延荷重 13,13′ ロールベンデイング力 14 外層 15 芯材 16 電極パイプ 17 溶融スラグ 18 スタート盤 19 水冷鋳型 20 回転定盤 21 カーボンブラシ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 哲郎 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 下タ村 修 茨城県勝田市堀口832番地の2 株式会 社 日立製作所 勝田工場内 (56)参考文献 特開 平3−122251(JP,A) 特開 平2−153045(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%でC:0.7〜1.4%,Si:
    0.8〜2.5%,Mn:0.8〜2.5%,Ni:0.5
    〜2.5%,Cr:2.5〜6.5%,Mo:2.5〜8.
    5%,W:0.3〜3.0%,V:0.5〜4.5%,
    o:5.50〜12.0%,残部Fe及び不可避的不純物
    からなるロール材を焼入れする工程、該焼入れされたロ
    ール材をサブゼロ処理する工程、該サブゼロ処理された
    ロール材を焼もどしする工程を有し、該焼もどし後のロ
    ール材に含む残留オーステナイト量を20〜40体積
    とすることを特徴とする圧延用焼入ロールの製造方法
  2. 【請求項2】 重量%でC:0.7〜1.4%,Si:
    0.8〜2.5%,Mn:0.8〜2.5%,Ni:0.5
    〜2.5%,Cr:2.5〜6.5%,Mo:2.5〜8.
    5%,W:0.3〜3.0%,V:0.5〜4.5%,
    o:5.50〜12.0%と、Ti:1.0%以下,N
    b:1.0%以下,Zr:1.0%以下,Al:1.0%
    以下及びCu:1.0%以下の少なくとも一種と、残部
    Fe及び不可避的不純物からなるロール材を焼入れする
    工程、該焼入れされたロール材をサブゼロ処理する工
    程、該サブゼロ処理されたロール材を焼もどしする工程
    を有し、該焼もどし後のロール材に含む残留オーステナ
    イト量を20〜40体積とすることを特徴とする圧延
    用焼入ロールの製造方法
  3. 【請求項3】 鋼製芯材と、該芯材の外周に溶着した外
    層材とからなる圧延用焼入ロールの製造方法において、
    外層材は重量%でC:0.7〜1.4%,Si:0.8〜
    2.5%,Mn:0.8〜2.5%,Ni:0.5〜2.5
    %,Cr:2.5〜6.5%,Mo:2.5〜8.5%,
    W:0.3〜3.0%,V:0.5〜4.5%Co:5.5
    0〜12.0%と、Ti:1.0%以下,Nb:1.0%
    以下,Zr:1.0%以下,Al:1.0%以下及びC
    u:1.0%以下の少なくとも一種と、残部Fe及び不
    可避的不純物からなるロール材を焼入れする工程、該焼
    入れされたロール材をサブゼロ処理する工程、該サブゼ
    ロ処理されたロール材を焼もどしする工程を有し、該焼
    もどし後の外層材材に含む残留オーステナイト量を20
    〜40体積%とすることを特徴とする圧延用焼入ロール
    の製造方法
  4. 【請求項4】 重量%でC:0.7〜1.4%,Si:
    0.8〜2.5%,Mn:0.8〜2.5%,Ni:0.5
    〜2.5%,Cr:2.5〜6.5%,Mo:2.5〜8.
    5%,W:0.3〜3.0%,V:0.5〜4.5%,C
    o:5.50〜12.0%,残部Fe及び不可避的な不純
    物からなる鋼塊を、または重量%でC:0.7〜1.4
    %,Si:0.8〜2.5%,Mn:0.8〜2.5%,N
    i:0.5〜2.5%,Cr:2.5〜6.5%,Mo:
    2.5〜8.5%,W:0.3〜3.0%,V:0.5〜4.
    5%,Co:5.50〜12.0%,と,Ti:1.0%
    以下,Nb:1.0%以下,Zr:1.0%以下,Al:
    1.0%以下及びCu:1.0%以下の少なくとも一種
    と、残部Fe及び不可避的な不純物からなる鋼塊を11
    00〜1230℃で拡散焼鈍する焼鈍工程と、該拡散焼
    鈍された鋼塊を1050〜1200℃鍛造する鍛造工程
    と、該鍛造された鋼塊を所定形状のロール材に加工する
    機械加工工程と、該ロール材を1000〜1300℃か
    ら焼入れする焼入れ工程と、該焼入れされたロール材を
    0〜−196℃に急冷してサブゼロ処理を行うサブゼロ
    処理工程と、該サブゼロ処理されたロール材を100〜
    650℃で焼戻しする焼もどし工程とを有し、該焼もど
    し後のロール材に含む残留オーステナイト量を20〜4
    0体積%とすることを特徴とする圧延用焼入ロールの製
    造方法。
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