JP2688552B2 - 可変遅延装置 - Google Patents
可変遅延装置Info
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- JP2688552B2 JP2688552B2 JP3343186A JP34318691A JP2688552B2 JP 2688552 B2 JP2688552 B2 JP 2688552B2 JP 3343186 A JP3343186 A JP 3343186A JP 34318691 A JP34318691 A JP 34318691A JP 2688552 B2 JP2688552 B2 JP 2688552B2
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- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03H—IMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
- H03H11/00—Networks using active elements
- H03H11/02—Multiple-port networks
- H03H11/26—Time-delay networks
- H03H11/265—Time-delay networks with adjustable delay
Landscapes
- Pulse Circuits (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は調節可能な遅延装置に関
する。本発明は特に例えば1秒当たり1ギガビット以上
の極めて高いレートのディジタルデータ伝送のシステム
に適用される。
する。本発明は特に例えば1秒当たり1ギガビット以上
の極めて高いレートのディジタルデータ伝送のシステム
に適用される。
【0002】
【従来の技術】現行の遅延装置は一般にRC回路で作ら
れている。遅延の調節は抵抗及び/又は容量の値の変化
によって実行される。例えばMOS(酸化金属半導体)
形の電界効果トランジスタを有する集積回路では、抵抗
及び容量は一般にトランジスタによって構成される。
れている。遅延の調節は抵抗及び/又は容量の値の変化
によって実行される。例えばMOS(酸化金属半導体)
形の電界効果トランジスタを有する集積回路では、抵抗
及び容量は一般にトランジスタによって構成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の遅延装置の欠
点は、R値及びC値を変化させるための調整電流または
調整電位に対して遅延量が指数関数的に変化することで
ある。また、従来の装置ではRまたはCの値が変化して
も、遅延装置の出力電圧が一定のままであるようにする
ために、RC回路を入力バッファ回路と出力バッファ回
路との間に配置する必要がある。本発明の目的は、バッ
ファ回路を必要とせず、且つ遅延量を直線的に変化させ
ることが容易な遅延装置を提供することにある。
点は、R値及びC値を変化させるための調整電流または
調整電位に対して遅延量が指数関数的に変化することで
ある。また、従来の装置ではRまたはCの値が変化して
も、遅延装置の出力電圧が一定のままであるようにする
ために、RC回路を入力バッファ回路と出力バッファ回
路との間に配置する必要がある。本発明の目的は、バッ
ファ回路を必要とせず、且つ遅延量を直線的に変化させ
ることが容易な遅延装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明によれば、第1及び第2のトランジスタ(12、
13)、該第1及び第2のトランジスタに電流(I)を
供給する電流源(16)、及び該第1及び第2のトラン
ジスタにそれぞれ直列に接続された第1及び第2の調節
可能な抵抗素子(14、15)を有する少なくとも1つ
の差動増幅器(11)と、調節可能な遅延(θ)を発生
させるために前記電流源から供給される電流の強度を双
曲線的に変化させるべく前記電流源に接続された調節回
路(23、25)と、前記第1及び第2の調節可能な抵
抗素子に接続されており、該第1及び第2の調節可能な
抵抗素子に流れる電流の強度に拘わらず該第1及び第2
の調節可能な抵抗素子のそれぞれの端子間の電圧を実質
的に一定の値(Vref)に維持するための維持手段
(23、24)とを有することを特徴とする可変遅延装
置(10)が提供される。
本発明によれば、第1及び第2のトランジスタ(12、
13)、該第1及び第2のトランジスタに電流(I)を
供給する電流源(16)、及び該第1及び第2のトラン
ジスタにそれぞれ直列に接続された第1及び第2の調節
可能な抵抗素子(14、15)を有する少なくとも1つ
の差動増幅器(11)と、調節可能な遅延(θ)を発生
させるために前記電流源から供給される電流の強度を双
曲線的に変化させるべく前記電流源に接続された調節回
路(23、25)と、前記第1及び第2の調節可能な抵
抗素子に接続されており、該第1及び第2の調節可能な
抵抗素子に流れる電流の強度に拘わらず該第1及び第2
の調節可能な抵抗素子のそれぞれの端子間の電圧を実質
的に一定の値(Vref)に維持するための維持手段
(23、24)とを有することを特徴とする可変遅延装
置(10)が提供される。
【0005】本発明の遅延装置によれば、遅延量を広い
範囲にわたって精密に制御することが可能であり、ま
た、調節可能な抵抗素子による電圧降下は一定であるの
で、遅延装置の出力電圧、即ち遅延信号の電圧は遅延量
によらず一定である。
範囲にわたって精密に制御することが可能であり、ま
た、調節可能な抵抗素子による電圧降下は一定であるの
で、遅延装置の出力電圧、即ち遅延信号の電圧は遅延量
によらず一定である。
【0006】
【実施例】本発明の特徴及び利点は添付図面を参照して
例として挙げた実施例に関する以下の説明から明らかと
なるであろう。
例として挙げた実施例に関する以下の説明から明らかと
なるであろう。
【0007】図1では、本発明による遅延装置10は、
基本的にはECL(エミッタ結合論理)ゲート11から
作られている。このECLゲートには、例えば+5ボル
トとアースとの値を夫々有する電位VCCとVEEとの
間の電圧が供給される。ECLゲートの2つの入力バイ
ポーラトランジスタ12及び13は各々それらのベース
で正入力信号INと反転入力信号IN*を受信する。そ
れらのコレクタは各々の負荷抵抗14及び15を介して
電位VCCに接続される。それらのエミッタはバイポー
ラトランジスタ17と抵抗18とで作られた電流源16
によって結合されて電位VEEに接続される。トランジ
スタ17はそのコレクタをトランジスタ12及び13の
エミッタに接続され、そのエミッタを抵抗18に接続さ
れ、そのベースは調節電位Vdに接続されている。トラ
ンジスタ12及び13のコレクタは後続エミッタを有す
る2つの出力増幅器を形成する2つのトランジスタ19
及び20のベースにも接続している。それらのコレクタ
は電位VCCに接続し、それらのエミッタは各抵抗21
及び22によって電位VEEに接続され、OUT及びO
UT*の正及び反転の出力信号を送出する。従来の方法
では、抵抗はMOS形の各トランジスタにより構成され
る。抵抗14及び15は、電位VCCを各トランジスタ
12及び13のコレクタに、ゲート電極を維持電位Vh
に接続されたドレン−ソースパスを有するPMOSトラ
ンジスタで作られている。実際上は、抵抗18,21及
び22はまた通常、アースを各トランジスタ17,19
及び20のエミッタに結合し、そしてゲート電極に所定
の電位をかけたドレン−ソースパスを有するNMOSト
ランジスタ(図示せず)で作られる。
基本的にはECL(エミッタ結合論理)ゲート11から
作られている。このECLゲートには、例えば+5ボル
トとアースとの値を夫々有する電位VCCとVEEとの
間の電圧が供給される。ECLゲートの2つの入力バイ
ポーラトランジスタ12及び13は各々それらのベース
で正入力信号INと反転入力信号IN*を受信する。そ
れらのコレクタは各々の負荷抵抗14及び15を介して
電位VCCに接続される。それらのエミッタはバイポー
ラトランジスタ17と抵抗18とで作られた電流源16
によって結合されて電位VEEに接続される。トランジ
スタ17はそのコレクタをトランジスタ12及び13の
エミッタに接続され、そのエミッタを抵抗18に接続さ
れ、そのベースは調節電位Vdに接続されている。トラ
ンジスタ12及び13のコレクタは後続エミッタを有す
る2つの出力増幅器を形成する2つのトランジスタ19
及び20のベースにも接続している。それらのコレクタ
は電位VCCに接続し、それらのエミッタは各抵抗21
及び22によって電位VEEに接続され、OUT及びO
UT*の正及び反転の出力信号を送出する。従来の方法
では、抵抗はMOS形の各トランジスタにより構成され
る。抵抗14及び15は、電位VCCを各トランジスタ
12及び13のコレクタに、ゲート電極を維持電位Vh
に接続されたドレン−ソースパスを有するPMOSトラ
ンジスタで作られている。実際上は、抵抗18,21及
び22はまた通常、アースを各トランジスタ17,19
及び20のエミッタに結合し、そしてゲート電極に所定
の電位をかけたドレン−ソースパスを有するNMOSト
ランジスタ(図示せず)で作られる。
【0008】本発明によれば、ECLゲート11は電流
源16の供給するバイアス電流Iを双曲線形に変化さ
せ、各負荷抵抗14及び15と電流との積を一定値に保
持する調節回路23に接続されている。調節回路23は
1つの入力端子23aと2つの制御端子23b及び23
cとを有する。入力端子23aは外部制御信号Eを受信
する。制御端子23b及び23cは各々維持電位Vhと
調節電位Vdとを供給する。調節回路は、制御端子23
aに給電する維持発信器24と、制御端子23bに給電
し分圧器26及び制御発信器27を内蔵する調節発信器
25とを含む。制御発信器27は外部制御信号Eを受信
し、そしてバス42によって送り出されるP−1選択信
号SS2−SSP(図示せず)を発生する。分圧器26
は電位VCCとVEEとの間に配置されており、各並列
分岐線内に接続された複数の抵抗R1−RPと直列のベ
ース抵抗R0とによって構成される。抵抗R2〜RP
は、対応する選択信号SS2−SSPによって制御され
る各開閉器SW2−SWPによって選択的にアースに接
続される。分岐線とベース抵抗R0の抵抗との結合は節
点Jを形成する。調節発信器25は、正入力が節点Jと
接続されている演算増幅器(オペアンプ)28と、トラ
ンジスタ29と、エミッタ抵抗30とを含んでいる。ト
ランジスタ29のベースは演算増幅器28の出力と接続
され、エミッタは抵抗30を介してアースに接続され、
コレクタはPMOSトランジスタから成る抵抗31を介
して電位VCCに接続されている。維持発信器24は演
算増幅器32を含んでおり、その正入力は基準電圧V
REFを受け取り、負入力はトランジスタ29のコレク
タに接続されており、その出力は抵抗14,15及び3
1を構成するPMOSトランジスタのゲート電極に印加
される。
源16の供給するバイアス電流Iを双曲線形に変化さ
せ、各負荷抵抗14及び15と電流との積を一定値に保
持する調節回路23に接続されている。調節回路23は
1つの入力端子23aと2つの制御端子23b及び23
cとを有する。入力端子23aは外部制御信号Eを受信
する。制御端子23b及び23cは各々維持電位Vhと
調節電位Vdとを供給する。調節回路は、制御端子23
aに給電する維持発信器24と、制御端子23bに給電
し分圧器26及び制御発信器27を内蔵する調節発信器
25とを含む。制御発信器27は外部制御信号Eを受信
し、そしてバス42によって送り出されるP−1選択信
号SS2−SSP(図示せず)を発生する。分圧器26
は電位VCCとVEEとの間に配置されており、各並列
分岐線内に接続された複数の抵抗R1−RPと直列のベ
ース抵抗R0とによって構成される。抵抗R2〜RP
は、対応する選択信号SS2−SSPによって制御され
る各開閉器SW2−SWPによって選択的にアースに接
続される。分岐線とベース抵抗R0の抵抗との結合は節
点Jを形成する。調節発信器25は、正入力が節点Jと
接続されている演算増幅器(オペアンプ)28と、トラ
ンジスタ29と、エミッタ抵抗30とを含んでいる。ト
ランジスタ29のベースは演算増幅器28の出力と接続
され、エミッタは抵抗30を介してアースに接続され、
コレクタはPMOSトランジスタから成る抵抗31を介
して電位VCCに接続されている。維持発信器24は演
算増幅器32を含んでおり、その正入力は基準電圧V
REFを受け取り、負入力はトランジスタ29のコレク
タに接続されており、その出力は抵抗14,15及び3
1を構成するPMOSトランジスタのゲート電極に印加
される。
【0009】図1に示す調節可能な遅延装置10の動作
は図2及び3のグラフを参照して説明される。図2のグ
ラフは分圧器26の抵抗R1−RP間に並列接続された
抵抗の数Nの変化の関数として電流源16によって生じ
るバイアス電流Iの変化を表す。こうしてこの分圧器は
ディジタル−アナログ変換器として機能する。図3のグ
ラフは、数Nの変化の関数として入力信号IN及びIN
*に対する出力信号OUT及びOUT*の遅延θの変化
を表す。制御発信器27は開閉器SW2−SWNを形成
するN個の選択信号SS2−SSNを生じることによっ
て数Nを決定する。Rは各抵抗の制御値を表し、kRは
ベース抵抗R0の値を表し、そしてβはR0/R1比を
表し、ここでk及びβは2つの任意の正の数であり、R
Sは電流源16の抵抗18の抵抗値であり、これは抵抗
30の抵抗値に等しい。これらの条件の下で、調節電圧
Vdは点Jのそれに相当する。即ち、 Vd=VCC/(kN+β+1) であり、他方では維持発信器24は電圧Vhをトランジ
スタ14,15及び31のドレーン上の電位が基準電圧
VREFに等しくなるような値に確実に保持する。従っ
て、トランジスタ29又はトランジスタ17を通過する
電流の強度Iは、 I=VCC/[Rs・(kN+β+1)] である。それ故電流IはA/(BN+C)型の双曲線法
則に従って変化する。式中のA,B及びCは予め定めら
れた係数である。このような変化を図2のグラフに表
す。Nの関数としての遅延θの変化を表す線は、図3に
おける θ=CN+D 型の直線となる。
は図2及び3のグラフを参照して説明される。図2のグ
ラフは分圧器26の抵抗R1−RP間に並列接続された
抵抗の数Nの変化の関数として電流源16によって生じ
るバイアス電流Iの変化を表す。こうしてこの分圧器は
ディジタル−アナログ変換器として機能する。図3のグ
ラフは、数Nの変化の関数として入力信号IN及びIN
*に対する出力信号OUT及びOUT*の遅延θの変化
を表す。制御発信器27は開閉器SW2−SWNを形成
するN個の選択信号SS2−SSNを生じることによっ
て数Nを決定する。Rは各抵抗の制御値を表し、kRは
ベース抵抗R0の値を表し、そしてβはR0/R1比を
表し、ここでk及びβは2つの任意の正の数であり、R
Sは電流源16の抵抗18の抵抗値であり、これは抵抗
30の抵抗値に等しい。これらの条件の下で、調節電圧
Vdは点Jのそれに相当する。即ち、 Vd=VCC/(kN+β+1) であり、他方では維持発信器24は電圧Vhをトランジ
スタ14,15及び31のドレーン上の電位が基準電圧
VREFに等しくなるような値に確実に保持する。従っ
て、トランジスタ29又はトランジスタ17を通過する
電流の強度Iは、 I=VCC/[Rs・(kN+β+1)] である。それ故電流IはA/(BN+C)型の双曲線法
則に従って変化する。式中のA,B及びCは予め定めら
れた係数である。このような変化を図2のグラフに表
す。Nの関数としての遅延θの変化を表す線は、図3に
おける θ=CN+D 型の直線となる。
【0010】本発明による遅延装置10は幾つかの利点
を有している。主要な利点は非常に高い周波数で遅延θ
が線形変化することである。ECLゲート11内の能動
素子としてバイポーラトランジスタが存在することによ
って、遅延時間βの信頼性と均一性とが得られる。これ
によって、図示の例では250psのオーダーの遅延装
置10のバイアホール(via−hole)の極めて短
い遅延時間θに関してNMOS及びPMOSトランジス
タ内の遅延の大きな差のためにCMOS(相補型MO
S)差動増幅器内に生じるであろう不均一性の問題が解
決される。別の利点は、ECLゲート11のトランジス
タ12及び13のベース上に相補性入力信号IN及びI
N*が使用されていることである。実際、入力信号IN
と基準電圧との使用は、様々な集積回路間の構成素子の
特性のばらつきのため基準電圧上での信号INのエッジ
のセンタリングの問題を引き起こす可能性がある。セン
タリングのずれは不均一な遅延θを生じる。反対に、図
示の例では、センタリングは相補性入力信号のエッジの
交叉点上で実行され、これが全てのバラツキを補正し、
かつ安定した遅延時間を保証することになる。
を有している。主要な利点は非常に高い周波数で遅延θ
が線形変化することである。ECLゲート11内の能動
素子としてバイポーラトランジスタが存在することによ
って、遅延時間βの信頼性と均一性とが得られる。これ
によって、図示の例では250psのオーダーの遅延装
置10のバイアホール(via−hole)の極めて短
い遅延時間θに関してNMOS及びPMOSトランジス
タ内の遅延の大きな差のためにCMOS(相補型MO
S)差動増幅器内に生じるであろう不均一性の問題が解
決される。別の利点は、ECLゲート11のトランジス
タ12及び13のベース上に相補性入力信号IN及びI
N*が使用されていることである。実際、入力信号IN
と基準電圧との使用は、様々な集積回路間の構成素子の
特性のばらつきのため基準電圧上での信号INのエッジ
のセンタリングの問題を引き起こす可能性がある。セン
タリングのずれは不均一な遅延θを生じる。反対に、図
示の例では、センタリングは相補性入力信号のエッジの
交叉点上で実行され、これが全てのバラツキを補正し、
かつ安定した遅延時間を保証することになる。
【0011】当業者は図示の実施例に数多くの変形例を
もたらすことができる。特に、経験によれば、演算増幅
器28及び32の存在は遅延装置10の応答時間をかな
り増加させ、かつ寄生振動の問題及び演算増幅器32に
印加される負の入力電圧の変化範囲が広いために維持発
信器24の実施に関する別の問題が生じてくる。例えば
1秒当たり1ギガビット以上の極めて高い周波数に対し
て、図4に示す実施例はこれらの問題を解決し、本発明
の好ましい実施例となっている。
もたらすことができる。特に、経験によれば、演算増幅
器28及び32の存在は遅延装置10の応答時間をかな
り増加させ、かつ寄生振動の問題及び演算増幅器32に
印加される負の入力電圧の変化範囲が広いために維持発
信器24の実施に関する別の問題が生じてくる。例えば
1秒当たり1ギガビット以上の極めて高い周波数に対し
て、図4に示す実施例はこれらの問題を解決し、本発明
の好ましい実施例となっている。
【0012】図4に示す遅延装置10はECLゲート1
1及び調節回路23を使用している。このため同じ参照
数字は図1に示した遅延装置のものと同じ機能を示す。
主要な差異は維持発信器24及び調節発信器25の構造
にある。分圧器26はダイオードとして組み込まれたバ
イポーラトランジスタ33を含んでおり、そのエミッタ
はアースに、そのコレクタはベースに、そして停止抵抗
R1によって点Jに接続している。バイポーラトランジ
スタ34のエミッタはアースに接続し、そのコレクタ
は、ゲート電極とソースとが結合して維持電圧Vhを供
給するPMOSトランジスタ35のドレン−ソースパス
を介して電位VCCに接続する。ダイオードとして組み
込まれたバイポーラトランジスタ36のエミッタは抵抗
37を通過してアースに接続されており、そのベースは
ECLゲート11の電流源16のトランジスタ17のベ
ースと共通であり、そのコレクタは、2つのダイオード
38と、ゲート電極が維持電位Vhに接続されたPMO
Sトランジスタで作られた抵抗39とによって引き続い
て電位VCCに結合している。トランジスタ33のベー
ス−エミッタ結合の電圧Vbeは分圧器26の他の全て
の分岐線内で接合ダイオード40を付加することによっ
て補整される。
1及び調節回路23を使用している。このため同じ参照
数字は図1に示した遅延装置のものと同じ機能を示す。
主要な差異は維持発信器24及び調節発信器25の構造
にある。分圧器26はダイオードとして組み込まれたバ
イポーラトランジスタ33を含んでおり、そのエミッタ
はアースに、そのコレクタはベースに、そして停止抵抗
R1によって点Jに接続している。バイポーラトランジ
スタ34のエミッタはアースに接続し、そのコレクタ
は、ゲート電極とソースとが結合して維持電圧Vhを供
給するPMOSトランジスタ35のドレン−ソースパス
を介して電位VCCに接続する。ダイオードとして組み
込まれたバイポーラトランジスタ36のエミッタは抵抗
37を通過してアースに接続されており、そのベースは
ECLゲート11の電流源16のトランジスタ17のベ
ースと共通であり、そのコレクタは、2つのダイオード
38と、ゲート電極が維持電位Vhに接続されたPMO
Sトランジスタで作られた抵抗39とによって引き続い
て電位VCCに結合している。トランジスタ33のベー
ス−エミッタ結合の電圧Vbeは分圧器26の他の全て
の分岐線内で接合ダイオード40を付加することによっ
て補整される。
【0013】調節回路23の主要な機能は、分圧器26
の抵抗R1を通過する電流Iを再生することである。こ
の再生はまずトランジスタ33及び34から成る第1電
流ミラーによって実行される。トランジスタ35によっ
て、この電流ミラーは負荷抵抗値14,15及び39に
維持電圧Vhを供給する維持発信器24を形成する。次
いで、電流IはPMOSトランジスタ35及び39より
成る第2電流ミラーによって再生される。電流Iはさら
にトランジスタ36及び17より成る第3電流ミラーに
よって再生される。こうして、電源16の電流Iは下記
の公式に従って停止抵抗R1によって分圧器26内で決
定される。
の抵抗R1を通過する電流Iを再生することである。こ
の再生はまずトランジスタ33及び34から成る第1電
流ミラーによって実行される。トランジスタ35によっ
て、この電流ミラーは負荷抵抗値14,15及び39に
維持電圧Vhを供給する維持発信器24を形成する。次
いで、電流IはPMOSトランジスタ35及び39より
成る第2電流ミラーによって再生される。電流Iはさら
にトランジスタ36及び17より成る第3電流ミラーに
よって再生される。こうして、電源16の電流Iは下記
の公式に従って停止抵抗R1によって分圧器26内で決
定される。
【0014】 I=(VCC−Vbe)/[R1・(kN+β+1)] それ故、この電流Iは図2に示すものと同様の A/
(BN+C)型の双曲線法則に従って変化する。従っ
て、遅延時間θは図3に描かれたように変化する。実際
は、維持電圧Vhは主として第2電流ミラーのPMOS
トランジスタのドレンのコンダクタンス効果のため僅か
に変動する。それ故このミラーは完全ではなく、ECL
ゲート11のトランジスタ12及び13のコレクタ電圧
に僅かな変化(電圧揺れ)を現れさせる。それ故ゲート
11内のバイアス電流Iは僅かに変化する。その結果、
図3に点線で示すように、理論的直線から徐々に隔たる
変化曲線が得られる。しかし、図4に示す遅延装置10
は極めて高い周波数に適合し、かつ容易に集積化可能の
単純な構造を有するという利点を提供する。
(BN+C)型の双曲線法則に従って変化する。従っ
て、遅延時間θは図3に描かれたように変化する。実際
は、維持電圧Vhは主として第2電流ミラーのPMOS
トランジスタのドレンのコンダクタンス効果のため僅か
に変動する。それ故このミラーは完全ではなく、ECL
ゲート11のトランジスタ12及び13のコレクタ電圧
に僅かな変化(電圧揺れ)を現れさせる。それ故ゲート
11内のバイアス電流Iは僅かに変化する。その結果、
図3に点線で示すように、理論的直線から徐々に隔たる
変化曲線が得られる。しかし、図4に示す遅延装置10
は極めて高い周波数に適合し、かつ容易に集積化可能の
単純な構造を有するという利点を提供する。
【0015】図1及び4に示す装置10によって生じる
遅延時間θはこうして例えば250psの所定の最大範
囲DL内で線形に調節されることができる。もし所望す
る遅延時間が単一の遅延装置10の能力を超えるような
ときは、図5に示すように数個のECLゲート11を付
加することもまた可能である。
遅延時間θはこうして例えば250psの所定の最大範
囲DL内で線形に調節されることができる。もし所望す
る遅延時間が単一の遅延装置10の能力を超えるような
ときは、図5に示すように数個のECLゲート11を付
加することもまた可能である。
【0016】図5は広い範囲の値の中で入力信号をほぼ
線形に遅延させるという利点を与える本発明による遅延
装置10の構造を概要図で表す。この遅延装置は通例で
は数個のECLゲートを内蔵している。図5の実施例で
は、遅延装置10は遅延調節可能な3つのECLゲート
11a−11c及びそれらの入力信号を同じ固定値θf
だけ遅らせる2つのECLゲート41a,41bから成
る。ゲート11a−11cは同じ調節回路23によって
制御され、調節回路23から発するバス42’によって
送られる各々の選択信号SEL0−SEL2によって能
動化される。図6(6A,6B)は、図5にその原理を
図解された遅延装置10の好ましい実施例を示し、図7
はその結果得られる遅延の変化曲線の好ましい形状を表
す。図4,5及び6に示す遅延装置10と同じまたは等
価の機能を有する素子は同じ参照数字を有する。
線形に遅延させるという利点を与える本発明による遅延
装置10の構造を概要図で表す。この遅延装置は通例で
は数個のECLゲートを内蔵している。図5の実施例で
は、遅延装置10は遅延調節可能な3つのECLゲート
11a−11c及びそれらの入力信号を同じ固定値θf
だけ遅らせる2つのECLゲート41a,41bから成
る。ゲート11a−11cは同じ調節回路23によって
制御され、調節回路23から発するバス42’によって
送られる各々の選択信号SEL0−SEL2によって能
動化される。図6(6A,6B)は、図5にその原理を
図解された遅延装置10の好ましい実施例を示し、図7
はその結果得られる遅延の変化曲線の好ましい形状を表
す。図4,5及び6に示す遅延装置10と同じまたは等
価の機能を有する素子は同じ参照数字を有する。
【0017】図6(6A,6B)の遅延装置10では、
調節回路23は図4のそれに類似した構造を有する。さ
らに詳細には、分圧器26において選択され得る抵抗の
最大数Pは32であり、これらの抵抗は、参照番号R2
−R33を付されて区別され、対応する選択信号SS2
−SS33に動作する各開閉器SW2−SW33によっ
て選択される。これらの条件下で、制御発信器27は、
32個の開閉器のディジタル制御の単なる32ビットの
シフトレジスタであってもよい。各接合ダイオード40
はバイポーラトランジスタのベース−エミッタ結合によ
って従来通り構成される。停止抵抗R1はまた常に閉じ
ている開閉器SW1を有している。調節回路23はまた
3つの同じ電流ミラー33,34;35,39;36,
17と、抵抗37とダイオード38とを含む。これに付
け加わっているのは、開閉器44を介してソースをアー
スに、ゲート電極を電位VCCに接続したNMOSトラ
ンジスタ43だけである。
調節回路23は図4のそれに類似した構造を有する。さ
らに詳細には、分圧器26において選択され得る抵抗の
最大数Pは32であり、これらの抵抗は、参照番号R2
−R33を付されて区別され、対応する選択信号SS2
−SS33に動作する各開閉器SW2−SW33によっ
て選択される。これらの条件下で、制御発信器27は、
32個の開閉器のディジタル制御の単なる32ビットの
シフトレジスタであってもよい。各接合ダイオード40
はバイポーラトランジスタのベース−エミッタ結合によ
って従来通り構成される。停止抵抗R1はまた常に閉じ
ている開閉器SW1を有している。調節回路23はまた
3つの同じ電流ミラー33,34;35,39;36,
17と、抵抗37とダイオード38とを含む。これに付
け加わっているのは、開閉器44を介してソースをアー
スに、ゲート電極を電位VCCに接続したNMOSトラ
ンジスタ43だけである。
【0018】3つのゲート11a−11cは図4のもの
に類似している。それらの2つのバイポーラトランジス
タ12及び13は、PMOSトランジスタ35及び39
のそれと共通のゲート電極を有しているPMOSから成
る、同一の各負荷抵抗14及び15に接続されており、
こうして調節回路23の制御端子23bによって供給さ
れる維持電圧Vhを受ける。3つのゲート11a−11
cの電源16は、調節回路23の制御端子23Cによっ
て供給された調節電圧Vdによって制御されたバイポー
ラトランジスタ17を有する。各抵抗18は、アースさ
れたソースと、制御発信器27の出力に接続されたバス
42’に供給される各選択信号SEL0ーSEL2を受
信するゲート電極とを有する各NMOSトランジスタ4
5a−45cに直列に接続されている。3つのゲート1
1a−11c内のトランジスタ12及び13のコレクタ
は、抵抗21及び22と共に3つのゲート11a−11
cに共通の出力回路を構成するトランジスタ19及び2
0のベースに夫々結合される。
に類似している。それらの2つのバイポーラトランジス
タ12及び13は、PMOSトランジスタ35及び39
のそれと共通のゲート電極を有しているPMOSから成
る、同一の各負荷抵抗14及び15に接続されており、
こうして調節回路23の制御端子23bによって供給さ
れる維持電圧Vhを受ける。3つのゲート11a−11
cの電源16は、調節回路23の制御端子23Cによっ
て供給された調節電圧Vdによって制御されたバイポー
ラトランジスタ17を有する。各抵抗18は、アースさ
れたソースと、制御発信器27の出力に接続されたバス
42’に供給される各選択信号SEL0ーSEL2を受
信するゲート電極とを有する各NMOSトランジスタ4
5a−45cに直列に接続されている。3つのゲート1
1a−11c内のトランジスタ12及び13のコレクタ
は、抵抗21及び22と共に3つのゲート11a−11
cに共通の出力回路を構成するトランジスタ19及び2
0のベースに夫々結合される。
【0019】固定遅延素子を構成する2つのゲート41
a及び41bは基準発信器46に結合されており、各ゲ
ートは3つのゲート11a−11cに類似した構造を有
している。従って、同じ構成素子は同じ参照数字を有す
る。それ故、基準発信器46は、また直列センブリ3
6,37,38,39及び43のものに類似した構造を
有する。しかしながら、それが制御する固定遅延を考慮
して、発信器46のトランジスタ39及び43のゲート
電極は夫々アース電位と、そして開閉器44を介してV
CCの電位に接続されている。ゲート11a及び41a
のトランジスタ12及び13は入力信号IN及びIN*
を受信する共通のベースを有する。トランジスタ12及
び13のベースもまた共通である。ゲート41a及び4
1b内のトランジスタ12及び13のPMOS負荷トラ
ンジスタのゲート電極は発信器46のトランジスタ39
のそれと共通である。それらの電源16では、トランジ
スタ17のベースは発信器46のトランジスタ36のそ
れと共通である。各電源16は、また、アースされたソ
ースと、発信器46のトランジスタ43のそれと共通の
ゲート電極とを有するNMOSトランジスタ43に直列
に接続されている。ゲート41a及び41bは、また、
3つのゲート11a−11cに共通のそれと同一の出力
回路を備えている。増幅器41aの出力回路の相補型出
力はゲート11b及び41bのトランジスタ12及13
の各ベースに接続されている。同様に、ゲート41bの
出力回路の相補型出力はゲート11cのトランジスタ1
2及び13の各ベースに接続されている。
a及び41bは基準発信器46に結合されており、各ゲ
ートは3つのゲート11a−11cに類似した構造を有
している。従って、同じ構成素子は同じ参照数字を有す
る。それ故、基準発信器46は、また直列センブリ3
6,37,38,39及び43のものに類似した構造を
有する。しかしながら、それが制御する固定遅延を考慮
して、発信器46のトランジスタ39及び43のゲート
電極は夫々アース電位と、そして開閉器44を介してV
CCの電位に接続されている。ゲート11a及び41a
のトランジスタ12及び13は入力信号IN及びIN*
を受信する共通のベースを有する。トランジスタ12及
び13のベースもまた共通である。ゲート41a及び4
1b内のトランジスタ12及び13のPMOS負荷トラ
ンジスタのゲート電極は発信器46のトランジスタ39
のそれと共通である。それらの電源16では、トランジ
スタ17のベースは発信器46のトランジスタ36のそ
れと共通である。各電源16は、また、アースされたソ
ースと、発信器46のトランジスタ43のそれと共通の
ゲート電極とを有するNMOSトランジスタ43に直列
に接続されている。ゲート41a及び41bは、また、
3つのゲート11a−11cに共通のそれと同一の出力
回路を備えている。増幅器41aの出力回路の相補型出
力はゲート11b及び41bのトランジスタ12及13
の各ベースに接続されている。同様に、ゲート41bの
出力回路の相補型出力はゲート11cのトランジスタ1
2及び13の各ベースに接続されている。
【0020】遅延装置10の作動原理は図5及び7から
明らかである。ゲート41a及び41bは常に能動化さ
れ、夫々は発信器46の送り出す電圧によって決定され
る同じ固定遅延θfを有する。ゲート11a−11cは
同一範囲の値DL(図7)内で遅延θを各々線形に変化
させるため調節回路23によって制御され、制御発信器
27から発する対応する選択信号SEL0−SEL2に
よって能動化される。もし、制御発信器27がゲート1
1aだけを能動化すれば、ゲートの送出する出力信号O
UT及びOUT*は範囲DL内(図7)に含まれる遅延
θa=θだけ遅延される。そこで遅延装置10は図4の
ように作動する。もし、ゲート11bだけが値θ(例え
ばこの3つの場合の選択信号SS20に対応する)に調
節された遅延に能動化されれば、入力信号IN及びIN
*はまずゲート41aを通過し従って固定値θfだけ遅
延される。出力信号OUT及びOUT*はそれ故値θd
=θf+θだけ遅延する。要するに、もしゲート11c
だけが値θに調節された遅延に能動化されるならば、入
力信号IN及びIN*はまずゲート41a及び41bを
通過し、それ故固定値2θfだけ遅延する。出力信号O
UT及びOUT*はそれ故値θc=2θf+θだけ遅延
する。
明らかである。ゲート41a及び41bは常に能動化さ
れ、夫々は発信器46の送り出す電圧によって決定され
る同じ固定遅延θfを有する。ゲート11a−11cは
同一範囲の値DL(図7)内で遅延θを各々線形に変化
させるため調節回路23によって制御され、制御発信器
27から発する対応する選択信号SEL0−SEL2に
よって能動化される。もし、制御発信器27がゲート1
1aだけを能動化すれば、ゲートの送出する出力信号O
UT及びOUT*は範囲DL内(図7)に含まれる遅延
θa=θだけ遅延される。そこで遅延装置10は図4の
ように作動する。もし、ゲート11bだけが値θ(例え
ばこの3つの場合の選択信号SS20に対応する)に調
節された遅延に能動化されれば、入力信号IN及びIN
*はまずゲート41aを通過し従って固定値θfだけ遅
延される。出力信号OUT及びOUT*はそれ故値θd
=θf+θだけ遅延する。要するに、もしゲート11c
だけが値θに調節された遅延に能動化されるならば、入
力信号IN及びIN*はまずゲート41a及び41bを
通過し、それ故固定値2θfだけ遅延する。出力信号O
UT及びOUT*はそれ故値θc=2θf+θだけ遅延
する。
【0021】装置10によって提供される遅延変化曲線
は固定遅延θfがDLに等しいならば線形となるであろ
うことが理解される。しかしこの場合、2つの遅延範囲
の結合点の周囲のわずかな遅延の変化、例えばθa及び
θbは対応するゲート11a及び11bを能動化するた
め発信器27を発振させるであろう。図7では、遅延θ
fは範囲DLより小さくなるように選択され、従って曲
線全体は鋸歯の形状を有する。この曲線の利点は遅延θ
a,θb及びθc間の重なり合いDθにあり、これが発
信器27のどんな発振をも防ぐことができる。例えば、
もし重なり合いDθが範囲DLのおよそ半分に相当する
ならば、範囲DLの終わりに制御発信器27は次の範囲
の中心点から出発して遅延をより有利に制御できる。そ
れ故この種の遅延装置によって作り出される遅延の全体
的変化は鋸歯状曲線にも拘らず線形にとどまることが明
らかである。
は固定遅延θfがDLに等しいならば線形となるであろ
うことが理解される。しかしこの場合、2つの遅延範囲
の結合点の周囲のわずかな遅延の変化、例えばθa及び
θbは対応するゲート11a及び11bを能動化するた
め発信器27を発振させるであろう。図7では、遅延θ
fは範囲DLより小さくなるように選択され、従って曲
線全体は鋸歯の形状を有する。この曲線の利点は遅延θ
a,θb及びθc間の重なり合いDθにあり、これが発
信器27のどんな発振をも防ぐことができる。例えば、
もし重なり合いDθが範囲DLのおよそ半分に相当する
ならば、範囲DLの終わりに制御発信器27は次の範囲
の中心点から出発して遅延をより有利に制御できる。そ
れ故この種の遅延装置によって作り出される遅延の全体
的変化は鋸歯状曲線にも拘らず線形にとどまることが明
らかである。
【0022】実際、図6に示す遅延装置10のゲート1
1a−11cの選択は、発信器27によって提供される
各信号SEL0−SEL2を用い、対応するトランジス
タ43a−43cを能動化することによって実行され
る。トランジスタ43は開閉器として働き、多くの、例
えば32個の他の遅延装置を含んでいる集積回路内にお
いて、遅延装置10が能動化されない際はそれらのゲー
トは電流を消費しない。この種の集積回路では、能動化
された遅延装置だけが開閉器44を閉止する。
1a−11cの選択は、発信器27によって提供される
各信号SEL0−SEL2を用い、対応するトランジス
タ43a−43cを能動化することによって実行され
る。トランジスタ43は開閉器として働き、多くの、例
えば32個の他の遅延装置を含んでいる集積回路内にお
いて、遅延装置10が能動化されない際はそれらのゲー
トは電流を消費しない。この種の集積回路では、能動化
された遅延装置だけが開閉器44を閉止する。
【0023】さらに、ゲート11a−11cの1つだけ
を図6に示すタイプの遅延装置10内に用いることがで
きる。この場合、入力信号IN及びIN*がこの単一の
増幅器(遅延θa)のみ、又はこれと固定遅延θfを有
する少なくとも1つの増幅器とを通過することによって
遅延するように遅延装置の回路を構成する必要がある。
固定遅延回数の数は任意である。遅延変化θの範囲DL
に少なくとも等しい少なくとも1つの固定遅延θfに対
して可変遅延θを付け加えるというのが動作原理であ
る。図6の遅延装置10の変形例のように、負荷抵抗1
4及び15はもはやゲート11a−11cに共通ではな
く、各ゲート内で異なる値を有することがでる。この場
合、これらのゲートの範囲DLは様々な値と傾斜とを有
しており、各固定遅延θfは先行する範囲DLの値を参
照しなければならない。それ故全体的な曲線はほぼ線形
の変化範囲の結合による非線形の様々な形状を取り得
る。
を図6に示すタイプの遅延装置10内に用いることがで
きる。この場合、入力信号IN及びIN*がこの単一の
増幅器(遅延θa)のみ、又はこれと固定遅延θfを有
する少なくとも1つの増幅器とを通過することによって
遅延するように遅延装置の回路を構成する必要がある。
固定遅延回数の数は任意である。遅延変化θの範囲DL
に少なくとも等しい少なくとも1つの固定遅延θfに対
して可変遅延θを付け加えるというのが動作原理であ
る。図6の遅延装置10の変形例のように、負荷抵抗1
4及び15はもはやゲート11a−11cに共通ではな
く、各ゲート内で異なる値を有することがでる。この場
合、これらのゲートの範囲DLは様々な値と傾斜とを有
しており、各固定遅延θfは先行する範囲DLの値を参
照しなければならない。それ故全体的な曲線はほぼ線形
の変化範囲の結合による非線形の様々な形状を取り得
る。
【0024】広い変化範囲を有する本発明による遅延装
置の他の実施例のブロック図を図8に示す。遅延装置1
0は4つの縦続接続されたECLゲート11a−11d
を含む。ゲート11a−11dは入力信号IN及びIN
*を引き続いて遅らせるため同一の調節回路23によっ
て制御される。それらの出力信号OUTa−OUTd及
びOUTa*−OUTd*はまたマルチプレクサ47の
各入力に印加され、マルチプレクサは遅延装置10の相
補型出力信号OUT及びOUT*を送出する。ゲートが
最大遅延が250psのオーダーである遅延範囲DLを
作り出すことができる場合、1秒当たり1ギガビットの
レートで1ビット伝送する周期に相当する1nsのオー
ダーの遅延まで広がる遅延θを遅延装置10から得るこ
とが可能である。図8の構成例から当業者は場合に応じ
て多少とも性能の高い他の変形例を考案することができ
る。
置の他の実施例のブロック図を図8に示す。遅延装置1
0は4つの縦続接続されたECLゲート11a−11d
を含む。ゲート11a−11dは入力信号IN及びIN
*を引き続いて遅らせるため同一の調節回路23によっ
て制御される。それらの出力信号OUTa−OUTd及
びOUTa*−OUTd*はまたマルチプレクサ47の
各入力に印加され、マルチプレクサは遅延装置10の相
補型出力信号OUT及びOUT*を送出する。ゲートが
最大遅延が250psのオーダーである遅延範囲DLを
作り出すことができる場合、1秒当たり1ギガビットの
レートで1ビット伝送する周期に相当する1nsのオー
ダーの遅延まで広がる遅延θを遅延装置10から得るこ
とが可能である。図8の構成例から当業者は場合に応じ
て多少とも性能の高い他の変形例を考案することができ
る。
【0025】図示の実施例から多数の変形例を提案する
ことができる。特に、図示のECLゲートの代わりに、
バイポーラトランジスタ及び/又は電界効果トランジス
タを有する単一の差動増幅器を用いれば充分である場合
もある。ECLゲートの利点は主として極めて短い遅延
と高周波数でのその性能とにあり、これらはそのトラン
ジスタ12及び13の不飽和性と、周波数の関数として
の出力電圧の変化(電圧揺れ)が小さいこととによるも
のである。以上の説明から更に単純又はより改良された
調節回路23であれば、多少とも高密度に、多少とも広
範囲にそして多少とも線形性を有するようにして遅延θ
を変化させることができるであろうことが分かる。一般
に、ECLゲート11内又は代替の単一の差動増幅器内
の電源は抵抗18しか含まない。この場合、又は図示の
場合には、バイアス電流の調節は抵抗18の値に作用す
ることによって実行される。また以上のことから、EC
Lゲート又は代替の差動増幅器は正入力信号INのみを
受信し、他方の入力端子は所定の固定電位に印加され
る。また当業者には遅延θを連続的に変化させることも
可能である。
ことができる。特に、図示のECLゲートの代わりに、
バイポーラトランジスタ及び/又は電界効果トランジス
タを有する単一の差動増幅器を用いれば充分である場合
もある。ECLゲートの利点は主として極めて短い遅延
と高周波数でのその性能とにあり、これらはそのトラン
ジスタ12及び13の不飽和性と、周波数の関数として
の出力電圧の変化(電圧揺れ)が小さいこととによるも
のである。以上の説明から更に単純又はより改良された
調節回路23であれば、多少とも高密度に、多少とも広
範囲にそして多少とも線形性を有するようにして遅延θ
を変化させることができるであろうことが分かる。一般
に、ECLゲート11内又は代替の単一の差動増幅器内
の電源は抵抗18しか含まない。この場合、又は図示の
場合には、バイアス電流の調節は抵抗18の値に作用す
ることによって実行される。また以上のことから、EC
Lゲート又は代替の差動増幅器は正入力信号INのみを
受信し、他方の入力端子は所定の固定電位に印加され
る。また当業者には遅延θを連続的に変化させることも
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による調節可能な遅延装置の好ましい一
実施例の回路を示すブロック図である。
実施例の回路を示すブロック図である。
【図2】図1に示す遅延装置のバイアス電流の双曲線型
変化を図解するグラフである。
変化を図解するグラフである。
【図3】図1に示す装置によって発生した遅延θの線形
変化を図解するグラフである。
変化を図解するグラフである。
【図4】本発明による遅延装置の別の実施例のブロック
図である。
図である。
【図5】広い変化範囲にわたって線形遅延を調節するこ
とができる本発明による遅延装置の変形例のブロック図
である。
とができる本発明による遅延装置の変形例のブロック図
である。
【図6A】図5に示す遅延装置の実施例のブロック図で
ある。
ある。
【図6B】図6Aにつながる、図5に示す遅延装置の実
施例のブロック図である。
施例のブロック図である。
【図7】図6に示した装置によって発生した遅延の変化
曲線を図解するグラフである。
曲線を図解するグラフである。
【図8】広い変化範囲にわたって線形遅延を表す本発明
による遅延装置の変形例のブロック図である。
による遅延装置の変形例のブロック図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 第1及び第2のトランジスタ(12、1
3)、該第1及び第2のトランジスタに電流(I)を供
給する電流源(16)、及び該第1及び第2のトランジ
スタにそれぞれ直列に接続された第1及び第2の調節可
能な抵抗素子(14、15)を有する少なくとも1つの
差動増幅器(11)と、調節可能な遅延(θ)を発生さ
せるために前記電流源から供給される電流の強度を双曲
線的に変化させるべく前記電流源に接続された調節回路
(23、25)と、前記第1及び第2の調節可能な抵抗
素子に接続されており、該第1及び第2の調節可能な抵
抗素子に流れる電流の強度に拘わらず該第1及び第2の
調節可能な抵抗素子のそれぞれの端子間の電圧を実質的
に一定の値(Vref)に維持するための維持手段(2
3、24)とを有することを特徴とする可変遅延装置
(10)。 - 【請求項2】 前記電流源は、該電流源の電流強度の双
曲線的変化を発生させるために、前記調節回路により制
御される調整用電位(Vd)に接続された第1のトラン
ジスタ(17)を有する請求項1に記載の装置。 - 【請求項3】 前記電流源は負荷抵抗(18)を有し、
前記調節回路は電流を変化させるために該負荷抵抗に作
用するように接続されている請求項1に記載の装置。 - 【請求項4】 前記調節可能な遅延が直線的に変化する
請求項1から3のいずれか一項に記載の装置。 - 【請求項5】 前記調節可能な抵抗素子のそれぞれは、
少なくとも第2のトランジスタから構成され、前記維持
手段は、前記一定の値に対応する基準電位(VREF)
を受け取る演算増幅器(32)を有し、前記第2のトラ
ンジスタの導通を制御する請求項1から4のいずれか一
項に記載の装置。 - 【請求項6】 前記維持手段は、前記調節可能な抵抗素
子に接続された電界効果トランジスタ(35、39)か
らなるカレントミラーを含む請求項1から4のいずれか
一項に記載の装置。 - 【請求項7】 前記差動増幅器は2つの入力を備え、該
入力に入力信号(IN)の互いに相補の信号を受け取る
請求項1から6のいずれか一項に記載の装置。 - 【請求項8】 前記差動増幅器がECLゲートである請
求項1から7のいずれか一項に記載の装置。 - 【請求項9】 複数の差動増幅器(11a−11d)を
有し、これらの各出力がマルチプレクサ(47)に接続
されている請求項1から8のいずれか一項に記載の装
置。 - 【請求項10】 前記差動増幅器は第1の可変遅延
(q)を発生し、更に少なくとも1つの固定遅延(図5
のθf)を発生させる手段(41a, 41b)と、該
少なくとも1つの固定遅延を選択し、少なくとも第2の
可変遅延(θa,θb,θc)を発生させるべく選択さ
れた固定遅延を前記第1の可変遅延に付加する選択手段
(23、図5及び7のSEL0−SEL2)とを有する
請求項1から8のいずれか一項に記載の装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
FR9016339 | 1990-12-27 | ||
FR9016339A FR2671245B1 (fr) | 1990-12-27 | 1990-12-27 | Dispositif de retard reglable. |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04294631A JPH04294631A (ja) | 1992-10-19 |
JP2688552B2 true JP2688552B2 (ja) | 1997-12-10 |
Family
ID=9403720
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3343186A Expired - Fee Related JP2688552B2 (ja) | 1990-12-27 | 1991-12-25 | 可変遅延装置 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5463343A (ja) |
EP (1) | EP0493150B1 (ja) |
JP (1) | JP2688552B2 (ja) |
CA (1) | CA2057824C (ja) |
DE (1) | DE69107432T2 (ja) |
ES (1) | ES2071263T3 (ja) |
FR (1) | FR2671245B1 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4227282C1 (de) * | 1992-08-18 | 1993-11-25 | Siemens Ag | Digitaler Stromschalter |
FR2731570B1 (fr) * | 1995-03-07 | 1997-05-23 | Sgs Thomson Microelectronics | Circuit logique a etage differentiel |
CA2170666A1 (en) * | 1995-03-17 | 1996-09-18 | Taewon Jung | Complementary multiplexer with low disabled-output capacitance, and method |
US5872477A (en) * | 1997-06-13 | 1999-02-16 | Vtc Inc. | Multiplexer with CMOS break-before-make circuit |
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