JP2687942B2 - 固定化酵素膜の形成方法 - Google Patents
固定化酵素膜の形成方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バイオセンサに係る技
術分野に関し、特にバイオセンサ基板上に固定化酵素膜
を形成する方法に関する。
術分野に関し、特にバイオセンサ基板上に固定化酵素膜
を形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の“固定化酵素膜を形成して構成さ
れるバイオセンサ”としては、例えば半導体あるいは絶
縁性基板上に電界効果トランジスタや貴金属電極を設置
し、この上の感応部に酵素を固定化した構造からなるも
のが知られている。
れるバイオセンサ”としては、例えば半導体あるいは絶
縁性基板上に電界効果トランジスタや貴金属電極を設置
し、この上の感応部に酵素を固定化した構造からなるも
のが知られている。
【0003】この種のバイオセンサは、全血あるいは生
体表面から浸出させた浸出液のような溶液中の特定の有
機物が、固定化酵素中で酵素の触媒作用により化学反応
をした時に生じる水素イオン濃度あるいは電子濃度の変
化を検出することにより、特定の有機物の濃度を測定す
るものである。このような選択性をもつ酵素の固定化膜
の例としては、尿素検出用としてウレア−ゼ固定化膜、
グルコ−ス検出用としてグルコ−スオキシダ−ゼ膜、乳
酸検出用として乳酸オキシダ−ゼ膜などが知られてい
る。
体表面から浸出させた浸出液のような溶液中の特定の有
機物が、固定化酵素中で酵素の触媒作用により化学反応
をした時に生じる水素イオン濃度あるいは電子濃度の変
化を検出することにより、特定の有機物の濃度を測定す
るものである。このような選択性をもつ酵素の固定化膜
の例としては、尿素検出用としてウレア−ゼ固定化膜、
グルコ−ス検出用としてグルコ−スオキシダ−ゼ膜、乳
酸検出用として乳酸オキシダ−ゼ膜などが知られてい
る。
【0004】一方、酵素の固定化膜を形成する方法とし
ては、グルコ−スオキシダ−ゼ(以下“GOD”と略記
する)のような酵素、牛血清アルブミン(以下“BSA”
と略記する)及びグルタルアルデヒド架橋剤(以下“G
A”と略記する)を混合した蛋白質溶液を10℃以下に冷
却し、そして、基板温度も10℃以下に冷却した状態で直
ちにスピン塗布する方法が知られている(特開平2−1681
53号公報参照)。
ては、グルコ−スオキシダ−ゼ(以下“GOD”と略記
する)のような酵素、牛血清アルブミン(以下“BSA”
と略記する)及びグルタルアルデヒド架橋剤(以下“G
A”と略記する)を混合した蛋白質溶液を10℃以下に冷
却し、そして、基板温度も10℃以下に冷却した状態で直
ちにスピン塗布する方法が知られている(特開平2−1681
53号公報参照)。
【0005】また、予じめパタ−ン化したい部分に開口
部をもったフォトレジスト膜を設置した後、酵素,BS
A及びGAを混合した蛋白質溶液をスピン塗布する。そ
して、所望の固定化酵素膜厚を得るために、上記蛋白質
溶液を繰り返しスピン塗布する。なお、繰り返すスピン
塗布間には、それぞれGAの架橋反応に必要な時間を置
き、架橋反応を完了させる。その後、上記フォトレジス
トをリフトオフで除去して、局部的な場所に固定化酵素
膜を形成する方法も知られている(特公平3−49388号公
報参照)。
部をもったフォトレジスト膜を設置した後、酵素,BS
A及びGAを混合した蛋白質溶液をスピン塗布する。そ
して、所望の固定化酵素膜厚を得るために、上記蛋白質
溶液を繰り返しスピン塗布する。なお、繰り返すスピン
塗布間には、それぞれGAの架橋反応に必要な時間を置
き、架橋反応を完了させる。その後、上記フォトレジス
トをリフトオフで除去して、局部的な場所に固定化酵素
膜を形成する方法も知られている(特公平3−49388号公
報参照)。
【0006】ここで、従来の固定化酵素膜の形成方法に
ついて、図5を参照して説明する。なお、図5は、従来
の固定化酵素膜の形成方法を説明するための図であっ
て、工程A〜Cからなる工程順概略図であり、工程Aは
フロ−図で示し、工程B及び工程Cは断面図で示す。
ついて、図5を参照して説明する。なお、図5は、従来
の固定化酵素膜の形成方法を説明するための図であっ
て、工程A〜Cからなる工程順概略図であり、工程Aは
フロ−図で示し、工程B及び工程Cは断面図で示す。
【0007】従来の固定化酵素膜の形成方法は、まず図
5工程Aに示すように、BSA35a,GOD35b及びG
A35cを準備し、これらを混合して酵素含有溶液35を調
製する。一方、ガラス基板31上にイオン感応性電界効果
トランジスタ(ISFET32)を形成し、このガラス基板
31上にフォトレジスト33を塗布した後、ISFET32上
に開口部34を設ける(図5工程B参照)。
5工程Aに示すように、BSA35a,GOD35b及びG
A35cを準備し、これらを混合して酵素含有溶液35を調
製する。一方、ガラス基板31上にイオン感応性電界効果
トランジスタ(ISFET32)を形成し、このガラス基板
31上にフォトレジスト33を塗布した後、ISFET32上
に開口部34を設ける(図5工程B参照)。
【0008】そして、図5工程Bに示すように、前記工
程Aで得られた酵素含有溶液35をスピン塗布し、次に、
フォトレジスト33及びこの上の酵素含有溶液35をリフト
オフで除去して、図5工程Cに示すように、ISFET
32上に固定化酵素膜36を形成させる。なお、図5工程C
中の37は、固定化酵素膜36のエッジ部分を示すが、これ
については後述する。
程Aで得られた酵素含有溶液35をスピン塗布し、次に、
フォトレジスト33及びこの上の酵素含有溶液35をリフト
オフで除去して、図5工程Cに示すように、ISFET
32上に固定化酵素膜36を形成させる。なお、図5工程C
中の37は、固定化酵素膜36のエッジ部分を示すが、これ
については後述する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の固定化
酵素膜の形成方法では、図5工程Aに示すように、BS
A35a,GOD35b及びGA35cを混合した酵素含有溶
液35を使用する方法である。
酵素膜の形成方法では、図5工程Aに示すように、BS
A35a,GOD35b及びGA35cを混合した酵素含有溶
液35を使用する方法である。
【0010】ところで、この酵素含有溶液35は、BSA
35a,GOD35b,GA35cを混合した時点で架橋反応
が始まり、約5cpsの粘度が僅か2〜3分間程度で、
常温下で、約100cpsに達してしまう。従って、ガラ
ス基板31上に均一な蛋白質溶液膜(固定化酵素膜36)を形
成するためには、前掲の特開平2−168153号公報に記載
されているように、ガラス基板31を0〜4℃程度に冷却し
なければならず、また、BSA35a,GOD35b,GA
35cの混合時において、氷水で冷却した容器内で混合し
なければならない。
35a,GOD35b,GA35cを混合した時点で架橋反応
が始まり、約5cpsの粘度が僅か2〜3分間程度で、
常温下で、約100cpsに達してしまう。従って、ガラ
ス基板31上に均一な蛋白質溶液膜(固定化酵素膜36)を形
成するためには、前掲の特開平2−168153号公報に記載
されているように、ガラス基板31を0〜4℃程度に冷却し
なければならず、また、BSA35a,GOD35b,GA
35cの混合時において、氷水で冷却した容器内で混合し
なければならない。
【0011】このように、従来の固定化酵素膜の形成方
法では、前掲の特開平2−168153号公報に記載の方法で
も同様であるが、低温環境下でのスピン塗布であるの
で、ガラス基板31上面が結露し易く、このため、蛋白質
膜(即ち固定化酵素膜36)の密着性が劣化し、再現性、安
定性に問題があり、また、繰り返し使用時の信頼性に欠
けるという問題があった。
法では、前掲の特開平2−168153号公報に記載の方法で
も同様であるが、低温環境下でのスピン塗布であるの
で、ガラス基板31上面が結露し易く、このため、蛋白質
膜(即ち固定化酵素膜36)の密着性が劣化し、再現性、安
定性に問題があり、また、繰り返し使用時の信頼性に欠
けるという問題があった。
【0012】さらに、スピン塗布時には、混合してから
塗布するまでの時間を短縮しなければならず、このため
作業性が悪く、一方、多数枚の基板を処理する場合に
は、初めの基板と後半の基板において、固定化酵素膜の
膜厚にバラツキが発生し(約±300%にもなり)、その結
果 、バイオセンサとして構成した時に、必然的にその
性能にもバラツキが生じるという欠点があった。
塗布するまでの時間を短縮しなければならず、このため
作業性が悪く、一方、多数枚の基板を処理する場合に
は、初めの基板と後半の基板において、固定化酵素膜の
膜厚にバラツキが発生し(約±300%にもなり)、その結
果 、バイオセンサとして構成した時に、必然的にその
性能にもバラツキが生じるという欠点があった。
【0013】また、従来の固定化酵素膜の形成方法にお
いて、塗布したい部分に予めフォトレジスト33の開口部
34を設け、スピン塗布する場合も(前掲の図5工程B参
照)同様に問題となる。特にフォトレジスト33の膜を冷
却すると、この膜は、開口パタ−ン角部から亀裂が入
り、その結果として、剥離するようになってしまう。従
って、この膜の上に酵素含有溶液35をスピン塗布する
と、パタ−ン精度に影響を与えることになり、問題が生
じる。
いて、塗布したい部分に予めフォトレジスト33の開口部
34を設け、スピン塗布する場合も(前掲の図5工程B参
照)同様に問題となる。特にフォトレジスト33の膜を冷
却すると、この膜は、開口パタ−ン角部から亀裂が入
り、その結果として、剥離するようになってしまう。従
って、この膜の上に酵素含有溶液35をスピン塗布する
と、パタ−ン精度に影響を与えることになり、問題が生
じる。
【0014】また、所望の膜厚を得るために、前掲の特
公平3−49388号公報に記載の方法のように酵素含有溶液
35を繰り返し塗布する場合には、架橋反応が進行して粘
性が高まることにより、リフトオフで余分な蛋白質膜
(フォトレジスト33の膜上に存在する酵素含有溶液35)を
除去した後では、前掲の図5工程Cに示すように、固定
化酵素膜36のエッジ部分37は、極端に盛り上がる結果に
なってしまう。例えば、固定化酵素膜36の中心部が2μ
m厚とすると、エッジ部分37は急峻な5μm以上の突起
となり(図5工程C参照)、このためゴミの発生源ともな
り、感度のバラツキの原因にもなる。
公平3−49388号公報に記載の方法のように酵素含有溶液
35を繰り返し塗布する場合には、架橋反応が進行して粘
性が高まることにより、リフトオフで余分な蛋白質膜
(フォトレジスト33の膜上に存在する酵素含有溶液35)を
除去した後では、前掲の図5工程Cに示すように、固定
化酵素膜36のエッジ部分37は、極端に盛り上がる結果に
なってしまう。例えば、固定化酵素膜36の中心部が2μ
m厚とすると、エッジ部分37は急峻な5μm以上の突起
となり(図5工程C参照)、このためゴミの発生源ともな
り、感度のバラツキの原因にもなる。
【0015】本発明は、従来の固定化酵素膜の形成方法
で発生する上記諸問題に鑑み成されたものであって、そ
の目的とするところは、上記諸問題を解消し、そして、
酵素やBSAなどの蛋白質膜を基板上に均一に、しかも
安定して再現性良く塗布することができる固定化酵素膜
の形成方法を提供することにある。
で発生する上記諸問題に鑑み成されたものであって、そ
の目的とするところは、上記諸問題を解消し、そして、
酵素やBSAなどの蛋白質膜を基板上に均一に、しかも
安定して再現性良く塗布することができる固定化酵素膜
の形成方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る固定化酵素
膜の形成方法は、従来の固定化酵素膜の形成方法いある
“BAS,GOD,GAなどを混合した酵素含有溶液を
使用する方法”と異なり、 ・架橋剤を含む第1の有機質溶液を基板面上のみに塗布
する工程と、 ・牛血清アルブミン、酵素類の第2の有機質溶液を重ね
て塗布する工程と、 ・必要により、前記基板に超音波振動を印加し、前記第
1および第2の有機質溶 液の有機質間界面の拡散を促進
させる工程と、 ・前記各工程を2回以上繰り返して行う工程と、から少
なくとも構成されることを特徴とし、これにより上記目
的とする固定化酵素膜の形成方法を提供するものであ
る。
膜の形成方法は、従来の固定化酵素膜の形成方法いある
“BAS,GOD,GAなどを混合した酵素含有溶液を
使用する方法”と異なり、 ・架橋剤を含む第1の有機質溶液を基板面上のみに塗布
する工程と、 ・牛血清アルブミン、酵素類の第2の有機質溶液を重ね
て塗布する工程と、 ・必要により、前記基板に超音波振動を印加し、前記第
1および第2の有機質溶 液の有機質間界面の拡散を促進
させる工程と、 ・前記各工程を2回以上繰り返して行う工程と、から少
なくとも構成されることを特徴とし、これにより上記目
的とする固定化酵素膜の形成方法を提供するものであ
る。
【0017】即ち、本発明は、「微小電極あるいはイオ
ン感応性電界効果トランジスタが形成された基板上に、
酵素,架橋剤,アルブミンなどを含む蛋白質溶液を塗布
することにより固定化酵素膜を形成する方法において、 (1) 架橋剤を含む第1の有機質溶液を前記基板面上のみ
に塗布する工程、 (2) 牛血清アルブミン,酵素類の第2の有機質溶液を重
ねて塗布する工程、 (3) 前記(1)の工程と前記(2)の工程を2回以上繰り返し
て塗布する工程、とから少なくとも構成されることを特
徴とする固定化酵素膜の形成方法。」(請求項1)を要旨
とする。
ン感応性電界効果トランジスタが形成された基板上に、
酵素,架橋剤,アルブミンなどを含む蛋白質溶液を塗布
することにより固定化酵素膜を形成する方法において、 (1) 架橋剤を含む第1の有機質溶液を前記基板面上のみ
に塗布する工程、 (2) 牛血清アルブミン,酵素類の第2の有機質溶液を重
ねて塗布する工程、 (3) 前記(1)の工程と前記(2)の工程を2回以上繰り返し
て塗布する工程、とから少なくとも構成されることを特
徴とする固定化酵素膜の形成方法。」(請求項1)を要旨
とする。
【0018】また、本発明は、「上記(2)の工程と(3)の
工程との間に、第1および第2の有機質溶液の有機質間
界面の拡散を促進させるため、“(3)基板に超音波振動
を印加する工程”を組み込み、そして、(1)の工程と(2)
の工程と(3)の工程とからなる工程を、2回以上繰り返
して行う工程とから少なくとも構成されることを特徴と
する固定化酵素膜の形成方法。(請求項2)」を要旨とす
る。
工程との間に、第1および第2の有機質溶液の有機質間
界面の拡散を促進させるため、“(3)基板に超音波振動
を印加する工程”を組み込み、そして、(1)の工程と(2)
の工程と(3)の工程とからなる工程を、2回以上繰り返
して行う工程とから少なくとも構成されることを特徴と
する固定化酵素膜の形成方法。(請求項2)」を要旨とす
る。
【0019】以下、本発明について詳細に説明するが、
それに先立って“有機物溶液の架橋剤添加による硬化”
について説明すると、スピン塗布法などで塗布した有機
物溶液を硬化させるには、予め架橋剤を混合しておけば
一般的には架橋する。通常、100℃程度で加熱して架橋
反応を促進させることができる。
それに先立って“有機物溶液の架橋剤添加による硬化”
について説明すると、スピン塗布法などで塗布した有機
物溶液を硬化させるには、予め架橋剤を混合しておけば
一般的には架橋する。通常、100℃程度で加熱して架橋
反応を促進させることができる。
【0020】しかしながら、本発明で対象とする蛋白質
の場合は、40℃以上に加熱すると分解し、特に本発明で
対象とする酵素などは失活してしまい、本来の機能を発
揮することが不可能になってしまう。そこで、酵素など
を固定化する場合、常温で架橋させなければならない。
の場合は、40℃以上に加熱すると分解し、特に本発明で
対象とする酵素などは失活してしまい、本来の機能を発
揮することが不可能になってしまう。そこで、酵素など
を固定化する場合、常温で架橋させなければならない。
【0021】本発明では、具体的には、2〜3cps程
度のGA溶液(第1の有機質溶液)と、BSA及びGOD
の混合溶液(第2の有機質溶液)とを交互に塗布する工程
を基本とし、この工程を2回以上繰り返して所望の膜厚
とすることを特徴とする。この第1の有機質溶液である
“GA溶液”と、第2の有機質溶液である“BSA及び
GODの混合溶液”とは、単体では硬化せず、双方が接
触した時に各層間の界面から硬化が始まるものである。
なお、各層の1回で塗布する膜厚としては、出来るだけ
薄い方が短時間で架橋反応が完了するが、これでは塗布
回数を増やす必要があるところから、トレ−ドオフで最
適値を求めることが必要となる。
度のGA溶液(第1の有機質溶液)と、BSA及びGOD
の混合溶液(第2の有機質溶液)とを交互に塗布する工程
を基本とし、この工程を2回以上繰り返して所望の膜厚
とすることを特徴とする。この第1の有機質溶液である
“GA溶液”と、第2の有機質溶液である“BSA及び
GODの混合溶液”とは、単体では硬化せず、双方が接
触した時に各層間の界面から硬化が始まるものである。
なお、各層の1回で塗布する膜厚としては、出来るだけ
薄い方が短時間で架橋反応が完了するが、これでは塗布
回数を増やす必要があるところから、トレ−ドオフで最
適値を求めることが必要となる。
【0022】
【実施例】次に、本発明の実施例について図1〜図4を
参照して説明するが、本発明は、以下の実施例により限
定されるものではなく、種々の変更が可能であり、これ
らの変更も本発明に包含されるものである。
参照して説明するが、本発明は、以下の実施例により限
定されるものではなく、種々の変更が可能であり、これ
らの変更も本発明に包含されるものである。
【0023】(実施例1)図1は、本発明の一実施例
(実施例1)を示す工程A〜Dからなる工程順断面概略図
であり、図2は、図1に続く工程E〜Gからなる工程順
断面概略図である。
(実施例1)を示す工程A〜Dからなる工程順断面概略図
であり、図2は、図1に続く工程E〜Gからなる工程順
断面概略図である。
【0024】本実施例1では、まず図1工程Aに示すよ
うに、ガラス基板11上に島状シリコン膜を用いてイオン
感応性電界効果トランジスタ(ISFET12)を形成す
る。次に、図1工程Bに示すように、フォトレジスト13
をスピン塗布し、続いてISFET12上に開口部14を設
ける。
うに、ガラス基板11上に島状シリコン膜を用いてイオン
感応性電界効果トランジスタ(ISFET12)を形成す
る。次に、図1工程Bに示すように、フォトレジスト13
をスピン塗布し、続いてISFET12上に開口部14を設
ける。
【0025】次に、必要に応じて電界処理及び親水性プ
ライマ処理を施して密着性を高める処理をした後、図1
工程Cに示すように、5%グルタールアルデヒド溶液
(GA溶液15a)だけを、ISFET12が設置してある
ガラス基板11の面側のみに、スピン塗布する。この塗布
条件としては、例えばスピン塗布の回転数を2000rpm
とすれば、約0.2μm厚の塗膜が塗布される。また、温
度条件は、GA溶液15a及びガラス基板11とも冷却せ
ず、常温で塗布するが、25℃±2℃程度に制御された環
境下が好ましい。
ライマ処理を施して密着性を高める処理をした後、図1
工程Cに示すように、5%グルタールアルデヒド溶液
(GA溶液15a)だけを、ISFET12が設置してある
ガラス基板11の面側のみに、スピン塗布する。この塗布
条件としては、例えばスピン塗布の回転数を2000rpm
とすれば、約0.2μm厚の塗膜が塗布される。また、温
度条件は、GA溶液15a及びガラス基板11とも冷却せ
ず、常温で塗布するが、25℃±2℃程度に制御された環
境下が好ましい。
【0026】次に、図1工程Dに示すように、酵素溶液
16aをスピン塗布する。この酵素溶液16aとしては、例
えば約300mg/dlの牛血清アルブミン(BSA)と約5
0mg/dlのグルコ−スオキシダ−ゼ(GOD)とを約
2:1に混合した溶液を用い、これをスピン塗布する。
この塗布条件としては、回転数が約2000rpmで、前記
のGA溶液15a塗布と同一で良い。この時、BSAとG
ODとを混合した酵素溶液16aは、GA溶液15aと接触
し、架橋反応が開始する。なお、スピン回転により均一
性も改善され、攪拌も促進される。
16aをスピン塗布する。この酵素溶液16aとしては、例
えば約300mg/dlの牛血清アルブミン(BSA)と約5
0mg/dlのグルコ−スオキシダ−ゼ(GOD)とを約
2:1に混合した溶液を用い、これをスピン塗布する。
この塗布条件としては、回転数が約2000rpmで、前記
のGA溶液15a塗布と同一で良い。この時、BSAとG
ODとを混合した酵素溶液16aは、GA溶液15aと接触
し、架橋反応が開始する。なお、スピン回転により均一
性も改善され、攪拌も促進される。
【0027】次に、図2工程Eに示すように、第2回目
のGA溶液15bを塗布する。この場合、先に塗布したB
SAとGODとの混合された酵素溶液16aの上面のまだ
充分架橋反応が進んでいない部分を硬化させる作用効果
も生じる。続いて、図2工程Fに示すように、第2回目
のBSAとGODとを混合した酵素溶液16bをさらに塗
布する。
のGA溶液15bを塗布する。この場合、先に塗布したB
SAとGODとの混合された酵素溶液16aの上面のまだ
充分架橋反応が進んでいない部分を硬化させる作用効果
も生じる。続いて、図2工程Fに示すように、第2回目
のBSAとGODとを混合した酵素溶液16bをさらに塗
布する。
【0028】第2回目に塗布したGA溶液16bと、スピ
ン回転による攪拌促進作用とで、架橋反応が起こり硬化
する。そして、必要な膜厚例えば約1μmの総厚を得る
には、上記工程E[第2回目のGA溶液を塗布する工
程]及び工程F[第2回目の酵素溶液を積層塗布する工
程]を5〜6回繰り返した後、約30分間常温にて放置す
る。
ン回転による攪拌促進作用とで、架橋反応が起こり硬化
する。そして、必要な膜厚例えば約1μmの総厚を得る
には、上記工程E[第2回目のGA溶液を塗布する工
程]及び工程F[第2回目の酵素溶液を積層塗布する工
程]を5〜6回繰り返した後、約30分間常温にて放置す
る。
【0029】このようにして多層の蛋白質膜を積層して
硬化した後、アセトンに浸漬し、必要に応じて超音波振
動を印加する。この際、フォトレジスト13は、アセトン
に溶解するので、フォトレジスト13の開口部14以外に塗
布された酵素を含む蛋白質膜は、剥離し、除去され、固
定化酵素膜17がISFET12上に形成される(図2工程
G参照)。以上の工程A〜Gによって、ISFET12上
にのみ固定化酵素膜17が設置され、生化学成分のグルコ
−ス濃度を計測するバイオセンサが完成する。
硬化した後、アセトンに浸漬し、必要に応じて超音波振
動を印加する。この際、フォトレジスト13は、アセトン
に溶解するので、フォトレジスト13の開口部14以外に塗
布された酵素を含む蛋白質膜は、剥離し、除去され、固
定化酵素膜17がISFET12上に形成される(図2工程
G参照)。以上の工程A〜Gによって、ISFET12上
にのみ固定化酵素膜17が設置され、生化学成分のグルコ
−ス濃度を計測するバイオセンサが完成する。
【0030】本実施例1の上記工程A〜Gによれば、ガ
ラス基板11及び塗布する蛋白質溶液(GA溶液15a,15
b、酵素溶液16a,16b)を冷却する必要がなく、常温
で作業ができるようになる。また、固定化した酵素膜に
予じめ架橋剤を混合する手間が省け、しかもガラス基板
11が多数枚であっても、任意に膜厚の制御をすることが
でき、常に安定な固定化酵素膜が形成できる作用効果が
生じる。
ラス基板11及び塗布する蛋白質溶液(GA溶液15a,15
b、酵素溶液16a,16b)を冷却する必要がなく、常温
で作業ができるようになる。また、固定化した酵素膜に
予じめ架橋剤を混合する手間が省け、しかもガラス基板
11が多数枚であっても、任意に膜厚の制御をすることが
でき、常に安定な固定化酵素膜が形成できる作用効果が
生じる。
【0031】さらに、本実施例1によれば、作業温度が
常温であるので、特に結露することがなく、その結果、
水分の混入がないため再現性良く、高信頼性のバイオセ
ンサを作製することができる。その他、塗布する蛋白質
溶液は、それぞれ単体では粘性が2〜3cpsであるた
め、従来の固定化酵素膜の形成方法において生じる前記
した“固定化酵素膜36のエッジ部分37の盛り上がり(前
掲の図5工程C参照)”が小さく、急峻な突起が形成し
ないという利点を有する。
常温であるので、特に結露することがなく、その結果、
水分の混入がないため再現性良く、高信頼性のバイオセ
ンサを作製することができる。その他、塗布する蛋白質
溶液は、それぞれ単体では粘性が2〜3cpsであるた
め、従来の固定化酵素膜の形成方法において生じる前記
した“固定化酵素膜36のエッジ部分37の盛り上がり(前
掲の図5工程C参照)”が小さく、急峻な突起が形成し
ないという利点を有する。
【0032】また、従来の固定化酵素膜の形成方法で
は、1〜5μm程度の膜厚バラツキがあったが、本実施
例1によれば、2±0.5μm程度に改善できる。さらに、
本実施例1では、常温での作業が可能になることから、
フォトレジスト開口部パタ−ン精度が高く、1枚のガラ
ス基板に多数個を高密度に作った場合でも、素子間の干
渉がなく、安定したバイオセンサを作製できる利点を有
する。
は、1〜5μm程度の膜厚バラツキがあったが、本実施
例1によれば、2±0.5μm程度に改善できる。さらに、
本実施例1では、常温での作業が可能になることから、
フォトレジスト開口部パタ−ン精度が高く、1枚のガラ
ス基板に多数個を高密度に作った場合でも、素子間の干
渉がなく、安定したバイオセンサを作製できる利点を有
する。
【0033】なお、この実施例1では、ガラス基板11上
にISFET12を形成した構成としたが、本発明は、こ
れに限定されるものではなく、単に微小電極を対向させ
た構成の場合でも有効であり、この場合も前記と同様な
工程A〜Gで作製することができ、これも本発明に包含
されるものである。
にISFET12を形成した構成としたが、本発明は、こ
れに限定されるものではなく、単に微小電極を対向させ
た構成の場合でも有効であり、この場合も前記と同様な
工程A〜Gで作製することができ、これも本発明に包含
されるものである。
【0034】(実施例2)図3は、本発明の他の実施例
(実施例2)を示す工程A〜Dからなる工程順断面概略図
であり、図4は、図3に続く工程E〜Hからなる工程順
断面概略図である。
(実施例2)を示す工程A〜Dからなる工程順断面概略図
であり、図4は、図3に続く工程E〜Hからなる工程順
断面概略図である。
【0035】本実施例2では、まず、ガラス基板11上に
ISFET12を形成し(図3工程A)、フォトレジスト13
に開口部14を設け(図3工程B)、続いて、GA溶液15a
を塗布し(図3工程C)、BSAとGODとを混合した酵
素溶液16aを塗布する(図3工程D)。なお、この工程A
〜Dまでは、前記実施例1と同一である。
ISFET12を形成し(図3工程A)、フォトレジスト13
に開口部14を設け(図3工程B)、続いて、GA溶液15a
を塗布し(図3工程C)、BSAとGODとを混合した酵
素溶液16aを塗布する(図3工程D)。なお、この工程A
〜Dまでは、前記実施例1と同一である。
【0036】次に、図3工程Dに示す状態で、ガラス基
板11を超音波振動板18に載置し、振動を加える(図4工
程E)。その後、前記実施例1と同様、第2回目のGA
溶液15bの塗布(図4工程F)、第2回目のBSAとGO
Dとを混合した酵素溶液16bの塗布(図4工程G)、フォ
トレジスト13の除去(図4工程H)を行い、ISFET12
上に固定化酵素膜17を形成させる。
板11を超音波振動板18に載置し、振動を加える(図4工
程E)。その後、前記実施例1と同様、第2回目のGA
溶液15bの塗布(図4工程F)、第2回目のBSAとGO
Dとを混合した酵素溶液16bの塗布(図4工程G)、フォ
トレジスト13の除去(図4工程H)を行い、ISFET12
上に固定化酵素膜17を形成させる。
【0037】本実施例2によれば、特に図4工程Eに示
すように、GA溶液15aと、BSA及びGOD混合溶液
(酵素溶液16a)との混合が、10KHz〜1MHz程度の
超音波振動を印加することにより、さらに促進され、架
橋反応による硬化が短時間に終了する。従って、本実施
例2では、連続した塗布作業が可能であり、工業的に有
利なプロセスが実現できるという利点を有する。
すように、GA溶液15aと、BSA及びGOD混合溶液
(酵素溶液16a)との混合が、10KHz〜1MHz程度の
超音波振動を印加することにより、さらに促進され、架
橋反応による硬化が短時間に終了する。従って、本実施
例2では、連続した塗布作業が可能であり、工業的に有
利なプロセスが実現できるという利点を有する。
【0038】なお、実施例1,2では、グルコ−ス濃度
を計測するための酵素を用いて説明したが、本発明は、
これに限定されるものではなく、これ以外に例えば尿素
検出用としてウレア−ゼ、乳酸検出用として乳酸オキシ
ダ−ゼ、アルコ−ル検出用としてアルコ−ルオキシダ−
ゼ、クレアチニン検出用としてクレアチナ−ゼなど、各
種の酵素を含んだ蛋白質膜を使っても同様な効果が得ら
れ、これらも本発明に包含されるものである。また、酵
素を含まない“牛血清アルブミンだけの蛋白質膜”で構
成し、pH濃度を計測するセンサなどにも適用でき、蛋
白質の種類を選べば、電解質の計測にも使えるようにな
るが、これらも本発明に包含されるものである。
を計測するための酵素を用いて説明したが、本発明は、
これに限定されるものではなく、これ以外に例えば尿素
検出用としてウレア−ゼ、乳酸検出用として乳酸オキシ
ダ−ゼ、アルコ−ル検出用としてアルコ−ルオキシダ−
ゼ、クレアチニン検出用としてクレアチナ−ゼなど、各
種の酵素を含んだ蛋白質膜を使っても同様な効果が得ら
れ、これらも本発明に包含されるものである。また、酵
素を含まない“牛血清アルブミンだけの蛋白質膜”で構
成し、pH濃度を計測するセンサなどにも適用でき、蛋
白質の種類を選べば、電解質の計測にも使えるようにな
るが、これらも本発明に包含されるものである。
【0039】さらに、前記実施例1,2では、ガラス基
板11上にまずGA溶液15aを塗布し、次に、BSAとG
ODとを混合した酵素溶液16aを積層する例を示したが
(図1工程C〜D,図3工程C〜D参照)、ガラス基板11
上にまずBSAとGODとを混合した酵素溶液16aを塗
布し、次に、GA溶液15aを積層することもでき、これ
も本発明に包含されるものである。
板11上にまずGA溶液15aを塗布し、次に、BSAとG
ODとを混合した酵素溶液16aを積層する例を示したが
(図1工程C〜D,図3工程C〜D参照)、ガラス基板11
上にまずBSAとGODとを混合した酵素溶液16aを塗
布し、次に、GA溶液15aを積層することもでき、これ
も本発明に包含されるものである。
【0040】
【発明の効果】本発明は、以上詳記したとおり、酵素を
固定化する際に、常温でしかも酵素を含んだ蛋白質溶液
と架橋剤溶液とを別々に塗布し、また、必要に応じ架橋
反応を促進させるために超音波振動を印加することによ
り、安定な品質の高い酵素膜固定化を形成させることが
できる効果が生じる。
固定化する際に、常温でしかも酵素を含んだ蛋白質溶液
と架橋剤溶液とを別々に塗布し、また、必要に応じ架橋
反応を促進させるために超音波振動を印加することによ
り、安定な品質の高い酵素膜固定化を形成させることが
できる効果が生じる。
【0041】また、本発明では、常温で作業することが
でき、そのため、特に冷却機能のある特殊な塗布装置を
使用する必要がなく、かつ水分混入のない高感度のバイ
オセンサを作製することができる効果が生じる。さら
に、本発明は、薄い塗布膜の積み重ねによる方法である
ので、膜厚制御が容易であり、膜厚を任意に設定できる
効果がある。
でき、そのため、特に冷却機能のある特殊な塗布装置を
使用する必要がなく、かつ水分混入のない高感度のバイ
オセンサを作製することができる効果が生じる。さら
に、本発明は、薄い塗布膜の積み重ねによる方法である
ので、膜厚制御が容易であり、膜厚を任意に設定できる
効果がある。
【図1】本発明の一実施例(実施例1)を示す工程A〜D
からなる工程順断面概略図
からなる工程順断面概略図
【図2】図1に続く工程E〜Gからなる工程順断面概略
図
図
【図3】本発明の他の実施例(実施例2)を示す工程A〜
Dからなる工程順断面概略図
Dからなる工程順断面概略図
【図4】図3に続く工程E〜Hからなる工程順断面概略
図
図
【図5】従来の固定化酵素膜の形成方法を示す工程A〜
Cからなる工程順概略図
Cからなる工程順概略図
11 ガラス基板 12 ISFET 13 フォトレジスト 14 開口部 15a,15b GA溶液 16a,16b 酵素溶液 17 固定化酵素膜 18 超音波振動板 31 ガラス基板 32 ISFET 33 フォトレジスト 34 開口部 35 酵素含有溶液 35a BSA 35b GOD 35c GA 36 固定化酵素膜 37 エッジ部分
Claims (4)
- 【請求項1】 微小電極あるいはイオン感応性電界効果
トランジスタが形成された基板上に、酵素,架橋剤,ア
ルブミンなどを含む蛋白質溶液を塗布することにより固
定化酵素膜を形成する方法において、 (1) 架橋剤を含む第1の有機質溶液を前記基板面上のみ
に塗布する工程、 (2) 牛血清アルブミン,酵素類の第2の有機質溶液を重
ねて塗布する工程、 (3) 前記(1)の工程と前記(2)の工程を2回以上繰り返し
て塗布する工程、とから少なくとも構成されることを特
徴とする固定化酵素膜の形成方法。 - 【請求項2】 微小電極あるいはイオン感応性電界効果
トランジスタが形成された基板上に、酵素,架橋剤,ア
ルブミンなどを含む蛋白質溶液を塗布することにより固
定化酵素膜を形成する方法において、 (1) 架橋剤を含む第1の有機質溶液を前記基板面上のみ
に塗布する工程、 (2) 牛血清アルブミン,酵素類の第2の有機質溶液を重
ねて塗布する工程、 (3) 前記第1及び第2の有機質溶液を塗布した後、該有
機質間界面の拡散を促進させるため、前記基板に超音波
振動を印加する工程、 (4) 前記(1)の工程と前記(2)の工程と前記(3)の工程と
からなる工程を、2回以上繰り返して行う工程、とから
少なくとも構成されることを特徴とする固定化酵素膜の
形成方法。 - 【請求項3】 前記第2の有機質溶液は、牛血清アルブ
ミン又は酵素の単体あるいはその混合溶液であることを
特徴とする請求項1又は2記載の固定化酵素膜の形成方
法。 - 【請求項4】 前記第1の有機質溶液を塗布する前に、
先に、前記第2の有機質溶液を前記基板上に塗布するこ
とを特徴とする請求項1又は2記載の固定化酵素膜の形
成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7186403A JP2687942B2 (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | 固定化酵素膜の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7186403A JP2687942B2 (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | 固定化酵素膜の形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0915191A JPH0915191A (ja) | 1997-01-17 |
JP2687942B2 true JP2687942B2 (ja) | 1997-12-08 |
Family
ID=16187804
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7186403A Expired - Fee Related JP2687942B2 (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | 固定化酵素膜の形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2687942B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019039734A (ja) * | 2017-08-24 | 2019-03-14 | 学校法人東北学院 | イオン・バイオセンサチップとイオン・バイオセンサモジュールおよびこれらを用いたイオン・バイオセンサ |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6254155A (ja) * | 1985-09-02 | 1987-03-09 | Nec Corp | 半導体バイオセンサ酵素固定化膜の形成方法 |
-
1995
- 1995-06-29 JP JP7186403A patent/JP2687942B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0915191A (ja) | 1997-01-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |