JP2687724B2 - 照明装置 - Google Patents

照明装置

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JP2687724B2
JP2687724B2 JP2338118A JP33811890A JP2687724B2 JP 2687724 B2 JP2687724 B2 JP 2687724B2 JP 2338118 A JP2338118 A JP 2338118A JP 33811890 A JP33811890 A JP 33811890A JP 2687724 B2 JP2687724 B2 JP 2687724B2
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  • Circuit Arrangement For Electric Light Sources In General (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、人の嗜好や気分といった定量化しにくい
条件に応答して光や配光を自動的に変化させる照明装置
に関するものである。
従来の技術 近年、照明装置に対して単に明るさを提供するだけで
なく、快適な生活や仕事の場を演出するものであること
が要望されつつある。このような要望に応える照明装置
はその照度や演色性,配光などを、照明させる空間の用
途、あるいは利用者の嗜好に合わせて調節,設定できる
ことが望まれる。また、時刻,季節などの時間的要因や
温度,湿度などの環境的要因に従って、調節,設定した
照度や演色性,配光を変化させる必要がある。さらに、
照明される空間を利用している人数やその利用目的が変
わればまた、照明装置の状態を変更できることが望まし
い。
このような要求を実現するものとして、たとえば第5
図に示すような調光式の照明装置がある。第5図の照明
装置では、壁面に取付けられたスイッチにランプ1およ
び2の明るさを調節できるボリューム3が組み込まれて
いる。ボリューム3を操作してランプの明るさを変化さ
せることによって、室内の照度を希望に応じて設定でき
る。また、ランプ1として蛍光ランプを、ランプ2とし
て電球を用い、さらにそれぞれの明るさを独立に変えら
れるようにすれば、蛍光ランプ主体の爽やかな照明と、
電球を主とする温かみのある照明を使い分けることがで
きる。
ランプの組み合わせとしては、第5図の例以外にも
赤,青,緑など原色の光色を持つランプを組み合わせる
ことも可能であり、さらに、直接照明と間接照明のよう
に配光特性の異なる照明器具を複数組み合わせることも
できる。いずれの場合においても照明装置は、調節する
ランプや照明器具の数に対応した入力スイッチやボリュ
ームを備え、個々の状況に応じた照明状態が得られるよ
うに利用者がこれらの入力機器を調節すればよい。
また最近は、マイクロコンピュータなどを用いてあら
かじめいくつかの照明状態を記憶させておき、選択スイ
ッチで希望する照明状態を瞬時に再現する機能を付加し
た装置も考案されている。
発明が解決しようとする課題 しかし、このような多数のランプ,照明器具を組み合
わせた従来の調光式の照明装置は元来、舞台照明やホー
ル,宴会場などの照明用に開発されたもので、家庭やオ
フィスで用いるには操作が複雑であるという問題があ
る。また、利用状況に応じて1日の内に何度も調節し直
す場合、そのつど操作が必要となる。このような操作
は、前述したように、あらかじめランプの光色や配光な
どの組み合わせを記憶させておき、それらを選択するこ
とによって単純化できるが、利用者の好みは千差万別で
あり、そのすべてに応えることは事実上、不可能である
という課題があった。
本発明はこのような課題を解決するためなされたもの
で、照明状態を設定する入力器の選択、調節パターンを
学習することによって、利用者の照明に対する嗜好を予
測して最適の照明状態を自動的に再現し、利用者の嗜好
にあった照明を実現する照明装置を提供するものであ
る。
課題を解決するための手段 この課題を解決するため本発明は、1灯以上のランプ
を含む1台以上の照明器具と、前記ランプあるいは前記
照明器具の点灯状態を変化させる制御回路と、前記照明
器具の点灯状態を入力する入力器と、前記入力器により
入力された前記照明器具の点灯状態の変化パターンを学
習し、前記変化パターンを反映した前記照明器具の点灯
状態を設定する信号を、前記制御回路へ出力する学習回
路とを有するものである。さらに、タイマ機能や環境の
測定機能、また照明する範囲内に存在する利用者の数や
活動状態を計測する機能を備え、細かな条件を学習する
と共に、照明器具あるいはランプとして演色性や配光の
異なるものを組み合わせて、提供する照明状態に変化の
幅を持たせたものである。
作用 この構成により、入力スイッチ等による設定の変化パ
ターンが学習回路によって記憶,推論され、利用者の利
用傾向を反映した照明を予測して提供できる。すなわち
利用開始の当初、状況の変化に応じて利用者が入力スイ
ッチによって何度か照明の状態を設定すれば、以降、そ
の変化周期を学習回路が推論することによって、入力が
なくても予測される状態に照明を調節できる。さらに、
温度,外光などの環境的要因、あるいは室内の利用者の
人数や、利用者の発する音や体温などを合わせて計測し
て、その時に選択された照明の状態と共に学習させるこ
とによって、利用者の嗜好や気分を自動的に反映した照
明が実現できる。
実施例 次に実施例に従って本発明の構成,効果を説明する。
第1図は本発明の一実施例の照明装置の基本構成を説
明する図である。第1図において10は2灯のランプを備
えた照明器具、11はランプの明るさを調節する制御回
路、12はランプの明るさを設定するコントローラ、13は
コントローラ12と制御回路11との間に接続された学習回
路である。照明器具10は蛍光ランプ101と電球102とを備
えている。また、学習回路はたとえばマイクロコンピュ
ータなどを内蔵してコントローラ12の設定値が変更され
る時間間隔および設定値を記憶し、演算を施す回路であ
る。
続いて本発明の照明装置の動作を説明する。コントロ
ーラ12は蛍光ランプ101および電球102の調光用のつまみ
を1つずつ備えている。利用者はたとえば透明感のある
爽やかな明かりを好む時には蛍光ランプの明るさを高
め、温かみのある明かりを好むときには電球の明るさを
強めるといった、気分に応じた照明状態を調節できる。
本発明者らの研究によると、このような照明状態の設定
には利用者特有の周期的パターンが見られた。例えば、
ある利用者では昼間は蛍光ランプ主体に、また夜間は電
球主体としたり、季節的には夏季は蛍光ランプの比率を
高め、冬季は電球の比率を高めるなどの周期的パターン
があった。
そこで学習回路13は、コントローラ12の設定量、およ
びそれが設定された時間的間隔を順次、学習回路に設け
られた記憶領域に記憶する。通常、このような記憶装置
はクロック信号を供給されているので、時間的間隔の記
憶は容易に行なえる。第2図(a)において白丸で示す
点は、設定された電球と蛍光ランプの明るさの比率を、
それが設定時間を横軸にとったものである。
学習学習13はこのような記憶値から一定の周期を推定
して、第2図(a)の実戦のように時間に対応した設定
値を推論する。第2図(b)は電球と蛍光ランプを合わ
せた照明器具10全体の照度を縦軸に示したものである。
ここでは、週末は照度を抑え、週明けには照度を上げる
1週間の周期が見られ、これも学習回路13によって実線
のように推論されることになる。学習回路13は、コント
ローラからの指令がない場合は、以上の推論値によって
照明器具を制御する。したがって、照明の状態は利用者
の好みを反映するように自動的に変化するようになる。
学習回路には以上のような推論の過程をプログラミン
グしたマイクロコンピュータ回路が利用者できるほか、
ニューロプロセッサなども適している。
次に、より実用的な本発明の実施例を第3図にしたが
って詳しく説明する。
第3図において201,202は蛍光ランプ251を備えた照明
装置、203,204は電球252を備えた照明器具である。ここ
で201,203はランプが直接室内をテラス直接照明器具で
あり、一方202,204は間接照明器具である。各照明器具
は制御回路21に接続され、それぞれ独立にその照度を変
化できる。また、22は照明器具201から204の照度を調節
するボリュームを備えたコントローラ、23はコントロー
ラ22と制御回路21との間に接続された学習回路、24から
27は学習回路に接続されたセンサであり、24は室内の温
度を、25は室内の湿度を、26は室内の音響を、27は室外
から室内に入射する光の強度を測定する。また、28は学
習回路と接続されたカレンダー機能を有するタイマであ
る。ここで学習回路はたとえばマイクロコンピュータな
どを内蔵して、コントローラ22の設定値が変更される都
度、その設定値と共にセンサ24から27の測定値、および
タイマ28の指示値を記憶する。
さて、利用者はそのときの気分や嗜好に応じてコント
ローラ22を操作して、各照明器具の照度を調節する。例
えば、温かみのある照明を望むときには電球の比率を高
めにする、あるいは週日には直接照明主体にし、週末に
は間接照明主体とするなど、好みによって様々な照明の
パターンが考えられる。学習回路はカレンダー機能を備
えたタイマ28を持っているため、周期的な利用パターン
を時刻や曜日と結び付けて記憶,演算し、利用者の望む
照明状態を曜日,時刻に応じて推論,予測する。さら
に、センサ24から27によって室内の温度,湿度といった
内部的な環境条件、また室内で発生する音響によって利
用者の活動状態まで測定して、照明状態の非周期的な変
動成分を予測可能としている。
第4図は、第3図の実施例のようにタイマや各種のセ
ンサによって多くのパラメータが学習回路に入力される
場合の学習方法を説明する図である。第4図において、
X軸はセンサおよびタイマからの指示値を示している。
センサおよびタイマからの指示値は共にいくつかのパラ
メータからなる値であるが、図の制約からこれを1軸に
表現した。また、Y軸は学習回路から制御回路へ出力さ
れる照明の状態を示す。照明の状態もいくつかのパラメ
ータからなるが、これも1軸に簡略化した。
第4図(a)は本発明の照明装置が学習に入る前の状
態を示す。学習回路はセンサのどのような指示値に対し
ても一定の値を制御回路へ出力する。この状態は装置の
出荷時に仮に与えられたものである。
センサおよびタイマからの指示値がx1の時に、利用者
がコントローラを調整し、照明状態が当初の状態から変
化したとする。新しい設定値は学習回路を介して第4図
(b)のy1のように制御回路へ出力されると共に、学習
回路に記憶される。また、学習回路はx1近傍の照明状態
をも内挿によって予測し、第4図(b)の実線のように
照明状態の推論値を得る。センサおよびタイマからの指
示値、すなわちx軸の値が変化しても、コントローラか
らの入力がない場合、学習回路は実線の推論値をそのま
ま、制御回路に出力する。
環境の変化にしたがって、何度かコントローラが調整
され、x2からxn点で以上のような学習が行なわれたとす
ると、推論値は第4図(c)の実線のようになる。学習
点がある程度の数になると、推論値は利用者の個人的嗜
好を反映したものとなり、コントローラを調整しなくと
も、好むの照明状態が自動的に得られるようになる。
第1の実施例においては学習のためパラメータは時間
だけであったので、設定値の変化の周期性を利用するな
ど、比較的簡単な演算処理によって推論が可能であっ
た。しかし、第2の実施例においては、環境的要因など
パラメータが増加するのに伴って、演算量は飛躍的に多
くなり、タイマコンピュータ回路では膨大な記憶容量
や、計算時間を要することになる。このような場合、ニ
ューロプロセッサを用いた学習回路が本発明の目的に照
らして適しているといえる。
本発明によれば、X軸上の各点に対応する照明状態を
メーカが利用者の好みを調査するなどして設定しておく
必要はない。利用者が使い込むに従って学習が行なわれ
自動的に利用者の好みを反映していくわけであるから、
千差万別である個人の嗜好を反映することが可能であ
る。また、タイマだけでなく各種の環境的要因を測定す
るセンサ類を備えているので、照明状態の周期的な変化
パターンに加えて利用者の気分を反映した照明を実現す
ることができる。
なお、センサとしては本実施例で示したもの以外にも
例えば室内に入ってきた人の数を計測するものや、赤外
線などを受けて、人の動きや配置を測定できるものなど
を併用してもよい。
また、間接照明用の器具と直接照明用の器具を別々に
用意することは必ずしも必要なく、一台の照明器具で、
ランプの位置や遮光器を動かすことによって照明する範
囲を変えるようにしてもよい。さらに、印加する電圧の
波形や周波数を変化させることによって、光色を変える
ことのできるランプを用いてもよい。
以上のような構成により本発明の照明装置は、人の嗜
好や気分といった定量化しにくい条件を、複雑な操作な
しに照明の状態に反映できることになる。
発明の効果 以上説明したように、本発明は入力によって設定され
た照明の状態を、周囲環境や利用者の活動状態と共に記
憶,学習することによって、利用者の嗜好や気分を反映
した照明状態を自動的に再現できるという、優れた特徴
を有する照明装置を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例を説明するブロック図、
第2図は本発明の第1の実施例による学習の過程を説明
する図、第3図は本発明の第2の実施例を説明するブロ
ック図、第4図は本発明の第2の実施例による学習状態
を説明する図、第5図は従来の照明器具の例を説明する
ブロック図である。 1,2……ランプ、3……ボリューム、10……照明器具、1
1……制御回路、12,22……コントローラ、13,23……学
習回路、101,251……蛍光ランプ、102,252……電球、24
……温度センサ、25……湿度センサ、26……音響セン
サ、27……光センサ、28……タイマ、201,203……直接
照明器具、202,204……間接照明器具。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾形 芳郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 森下 賢幸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 田村 洋一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−24193(JP,A) 特開 平1−253194(JP,A) 特開 平2−201607(JP,A) 特開 昭62−188198(JP,A)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1灯以上のランプを含む1台以上の照明器
    具と、前記ランプあるいは前記照明器具の点灯状態を変
    化させる制御回路と、前記照明器具の点灯状態を入力す
    る入力器と、前記入力器により入力された前記照明器具
    の点灯状態の変化パターンを学習し、前記変化パターン
    を反映した前記照明器具の点灯状態を設定する信号を、
    前記制御回路へ出力する学習回路とを有することを特徴
    とする照明装置。
  2. 【請求項2】時計またはカレンダー機能を持つことを特
    徴とする請求項1記載の照明装置。
  3. 【請求項3】照明される範囲内あるいはその周囲の環境
    を計測する機能を持つことを特徴とする請求項1または
    請求項2記載の照明装置。
  4. 【請求項4】照明される範囲内に存在する人の数を検知
    する機能、または人の活動状態を計測する機能を持つこ
    とを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記載
    の照明装置。
  5. 【請求項5】ランプ、または照明器具の分光分布または
    配光特性を変化させられることを特徴とする請求項1な
    いし請求項4のいずれかに記載の照明装置。
  6. 【請求項6】学習回路にニューロプロセッサを用いたこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかの記
    載の照明装置。
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