JP2687563B2 - ボールペン体の製造方法 - Google Patents

ボールペン体の製造方法

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JP2687563B2 JP1082706A JP8270689A JP2687563B2 JP 2687563 B2 JP2687563 B2 JP 2687563B2 JP 1082706 A JP1082706 A JP 1082706A JP 8270689 A JP8270689 A JP 8270689A JP 2687563 B2 JP2687563 B2 JP 2687563B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) ボールペンチップの先端小口部にボールを抱持してな
るボールペン体の製造方法に関する。
(従来の技術) 一例として、特開昭53-82532号公報開示のものを挙げ
る。ボール受座を球面加工することを開示しており、そ
の特許請求の範囲の記載は、「ボールが嵌合し得る程度
の内径をもった適宜長さの小径金属パイプをつくり、次
いでこの小径金属パイプのボール嵌合部となる部分を残
した先端寄りの部分を外周数個所から孔が完全に塞がら
ない適当な深さに打込んで、これら打込み凹入壁で囲ま
れた中心部にキャピラルホールを形成すると共に上記打
込み凹入壁の一端傾斜面でボール嵌合部のボール受座面
を形成し、然る後このボール受座面をボール回転が滑ら
かに行われるように球面加工し、次いでこのボール嵌合
部にボールを嵌めて、該ボールが一部露出して回転する
ようにボール嵌合部の開口端であるパイプ先端縁を屈曲
させて上記ボールを回転自在に抱持せしめることを特徴
とするボールペン体の製造方法。」となっている。ま
た、発明の詳細な説明の欄中に「ボール嵌合部3にボー
ル1径と合った球面6aを先端に有するプロッチ6を適当
な打込力で打込んで、その座打ち作用によってボール受
座面3aをボール1の回転が滑らかに行なわれるように球
面加工する」という記載がある(公報第2頁右上欄最下
行〜同左下欄第4行)。
(発明が解決しようとする課題) ボールとボール受座の接触が線接触であるより、面接
触する方が書き味は滑らかになる。前記公報開示のもの
もこの点を考慮している。
しかし、単にボール径と合った球面を先端に有する治
具、それは例えばボールそのものであってもよいけれ
ど、この治具を打込んでボール受座に球面部を形成して
も満足な面接触関係は得られない。
何故ならば、確かに、ボール受座は球面状に塑性変形
するが、スプリングバック効果(弾性変形分の形状復元
効果)により、治具先端の球面形状と若干異なったもの
となる。
(課題を解決するための手段) 小口部形成の小径化をした後、インキと接触させる前
に、ボールにロールを接触させてボールを回転させる。
即ち、本発明は、金属製ボールペンチップの先端小口部
にボールを抱持してなるボールペン体の製造方法であっ
て、ボールを収容後、小口部形成の小径化をし、更にそ
の後、インキと接触させる前に、ボールにロールを接触
させてボールを回転させ、これにより、ボールとボール
受座の面接触部を形成してなるボールペン体の製造方法
を要旨とする。
以下、添付図面に基づき詳述する。第1図において、
参照符号Aはボールペン体であり、超硬金属や、アルミ
ナ、ジルコニア等のセラミックなどからなるボール1と
ステンレス、洋白、真鍮などからなり、必要に応じてめ
っきなどの表面処理を施したボールペンチップ2とより
なる。ボールペンチップ2は、中心孔2aと、放射溝2b
と、小径化された先端小口部2cと、図面上ボール1に一
致させて描いた球面部となったボール受座2dとを有して
いる。しかし、ボール1とボール受座2dとは前述スプリ
ングバック効果により実際には線接触状の接触をしてい
る。
そこで、ロールBによる処理をする。このロールBは
ボール1に接触してボール1を回転させるものであり、
このボール1の回転によってボール受座2dを研磨する。
つまり、ボール1が研磨具となっている。尚、ロールB
は適宜材質よりなっていてよいが、例えば表面がゴム質
で弾力性を有するようになされているのが望ましい。ボ
ール1に大きな衝撃を与えることなく回転させられるか
らである。また、このロールBによる処理をするとき、
ボールペン体Aを自転させるか、ロールBをボールペン
体Aの外周に沿って回転させるかなどすることで、ボー
ル1の回転がムラのないものとなるようにする。尚、ロ
ールBとボール1との接触部は適宜であってよく、ま
た、回転方向も適宜であってよいが、なるべく図面横方
向の力の成分を大きくし、ボール1のボール受座2dに対
する圧力を大きくして、研磨の迅速性を高めるため、図
中、ロールBは小口部2c近くにてボール1と接触するも
のとし、また、ロールBの回転方向を矢印で示すものと
した。ちなみに、図示の状態で回転方向を逆にすると、
ロールBが小口部2aとぶつかる方向となる。
このようにして、ボール受座2dを研磨した後の状態例
を第2図に示す。この第2図において、点描した部分が
あるが、この部分がボール1による研磨を受けた部分2e
である。即ち、第2図において、ボール受座2dは、元の
球面部の一部がボール1による研磨を受けた部分となっ
ている。球面部のすべてをボール1によって、研磨して
しまっても書き味を滑らかにする上ではよいが、このよ
うに球面部の一部を残存させれば該部に水性インキ、油
性インキなど適宜のインキが入り込むので、インキ吐出
性の向上に寄与する。
以上、一般に砲弾型ボールペン体と称されているもの
に基づいて説明したが、本発明はボールペンチップとし
てパイプを利用し、ボール受座としてパイプ側壁に内方
突出部を形成した、一般にパイプ式ボールペン体と称さ
れているものなどにも適用できる。
(実施例) ステンレスよりなるチップにドリル加工してボール抱
持部用の孔と中心孔2aを形成し、ブローチ加工して5個
の放射溝2bを形成し、直径0.6mmのボール1を入れ、上
から押圧して球面部を形成後、小口部の小径化のための
カシメ加工をして添付第1図に示したようなボールペン
体Aを作製した。
このボールペン体Aを600rpmで自転させながら、ボー
ル1に直径4mmのゴム表面ロールBを約10秒間接触させ
た。ここで、ロールBの回転数は2000rpmにした。
こうして得たものを、ロールBによる処理工程を経な
いままとしたものと書き味比較してみたところ、ロール
Bによる処理工程を経ないままとしたものの書き味抵抗
を1.00としたとき、0.85となった。
同様に、直径0.7mmのボール1を有するボールペン体
AについてロールBによる処理工程を経たものと経ない
ままとしたものを比較してみたところ、工程を経たもの
は0.86(工程を経ないままのもの1.00)の書き味抵抗と
なった。
(発明の効果) ロールによる回転をボールに伝え、ボールを研磨具と
してボール受座を研磨したので、ボールなどそれぞれの
部品に寸法バラツキがあってもまったく無関係に個々の
ボールに対応する面接触部をボール受座に形成できるの
で、書き味良好なボールペン体を得ることができる。し
かも、その研磨はインキと接触させる前になしたので、
研磨によるゴミが生じても固化しないし、仮りにこのゴ
ミがインキ吐出に悪影響を及ぼすことが懸念される場合
でも除去することが容易であるし、また、固体間に液体
を存在させない摩耗をさせるので、研磨時間も短くて済
む。このように、本発明によれば書き味滑らかなホール
ペン体を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の製造方法について説明するためのもの
で、第1図はボールペン体とロールとを接触させた状態
の要部断面図、第2図はロールを回転させた後のボール
受座の状態を示す要部断面斜視図。 A……ボールペン体、B……ロール、1……ボール、2
……ボールペンチップ、2a……中心孔、2b……放射溝、
2c……小口部、2d……ボール受座、2e……ボールによる
研磨を受けた部分。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属製ボールペンチップの先端小口部にボ
    ールを抱持してなるボールペン体の製造方法であって、
    ボールを収容後、小口部形成の小径化をし、更にその
    後、インキと接触させる前に、ボールにロールを接触さ
    せてボールを回転させ、これにより、ボールとボール受
    座の面接触部を形成してなるボールペン体の製造方法。
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US6082920A (en) * 1997-01-07 2000-07-04 Mitsubishi Pencil Kabushiki Kaisha Ball-point pen
JP4565684B2 (ja) * 1999-12-21 2010-10-20 三菱鉛筆株式会社 ボールペンチップの製造方法

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JPH02261698A (ja) 1990-10-24

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