JP2687403B2 - 移動通信方式 - Google Patents

移動通信方式

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JP2687403B2
JP2687403B2 JP63071125A JP7112588A JP2687403B2 JP 2687403 B2 JP2687403 B2 JP 2687403B2 JP 63071125 A JP63071125 A JP 63071125A JP 7112588 A JP7112588 A JP 7112588A JP 2687403 B2 JP2687403 B2 JP 2687403B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、複数の無線ゾーンで構成されるサービスエ
リア内に多数の無線電話機を移動自在に配置した移動通
信方式に関する。
(従来の技術) 周知のように、広い地域を有する事務所等では、その
広い地域(サービスエリア)内で多数の無線電話機のそ
れぞれを構内電話機として使用できるようにした例えば
第3図に示すような移動通信方式が採用されている。
第3図において、この移動通信方式は、サービスエリ
アを8個の無線ゾーン(Z1〜Z8)で構成したものであ
る。即ち、複数の加入者線を収容する構内交換機1の内
線L1に無線回線制御装置2を接続する一方、各無線ゾー
ンに1または2以上の無線接続装置3を配置し、無線回
線制御装置2と各無線接続装置3間を接続線L2で接続
し、各無線接続装置3のそれぞれに無線電話機4が無線
接続されるようになっている。
無線接続装置3と無線電話機4間の無線回線は制御チ
ャネルと複数の通話チャネルとからなり、これらは各無
線ゾーンにおいて共用となっている。
まず、発着呼制御の概要を説明する。無線電話機4は
制御チャネルで送信される報知信号の含む位置情報とし
ての位置登録信号を最も高いレベルで受信できた無線接
続装置(またはグループ)に属するように無線回線制御
装置2によって制御される。無線接続装置3は通話空き
チャネルを検索して記憶しており、通話接続時には使用
する通話チャネルを制御チャネルを介して無線電話機4
に通知する。無線回線制御装置2は、回線交換、無線接
続装置3の管理および無線電話機4の位置管理を行う
が、ある無線電話機4の発呼または着呼の際、その無線
電話機4が現在居る無線ゾーンの無線接続装置3を構内
交換機1のその無線電話機4に対応する内線端子に接続
する。
斯くして、無線電話機4はサービスエリア内の各無線
ゾーンの範囲内で場所の制約なく通話が行えるのであ
る。
次いで、無線接続装置3は無線回線制御装置2の制御
下にあって自己が属する無線ゾーンにおいて制御チャネ
ルを介して報知信号を送信する。
これは、無線接続装置3と無線電話機4間のバッテリ
ーセイビング(BS)の同期管理を行い、着呼接続時間の
短縮と制御チャネルの占有時間の短縮を図ろうとするも
のである。即ち、この報知信号には無線電話機の存在す
る無線ゾーンを指定する位置情報と無線電話機のバッテ
リーの省電力化を確保すべくオン・オフを制御するBSタ
イミング情報が位置情報にBSタイミング情報が続く時系
列データとして含まれている。以下、第4図および第5
図を参照して説明する。
第4図は1つの無線ゾーンにおけるBS同期管理の原理
を示す。第4図において、無線接続装置3は、無線回線
制御装置2からの同期信号を受信すると、送信機をオン
にして制御チャネルで連続的に送出する同一のN個の報
知信号をカウンドタウンしながら第5図に示すBS周期と
同じ1.6秒のT3時間連続して無線送信し、最終報知信号
の最終ビット送出後にBS同期管理タイマをリセットする
とともに、送信機をOFFにして制御チャネルで待ち受け
受信の状態となる。なお、8個の無線ゾーンZ1〜Z8にお
ける報知信号をTS1報知信号〜TS8報知信号とし、発生の
順序が番号順になっているとすれば、各無線ゾーンにお
ける報知信号の発生態様は、第5図中下部に示すよう
に、TS1報知信号から順に一定の時間間隔例えば38.4秒
ごとに、それぞれ複数のタイムスロット、第5図の場合
は24のタイムスロットで発生するようになっている。報
知信号をこのように発生させる制御方法には2通りあ
る。1つは無線回線制御装置2が同期信号の送出タイミ
ングを無線ゾーンごとに制御する方法である。他の1つ
は同期信号の送出タイミングは各無線ゾーンにおいて同
一であるが、無線接続装置3が時間管理する方法であ
る。
一方、無線電話機4は、第5図中上部に示すように、
例えば1.6秒のBS周期でもって該周期の開始点から60ms
の期間宛受信機をオンにする動作を行っており、その60
msの期間に受信した信号の受信電界が設定値以上であれ
ばBSを停止して、信号を受信する。そして、受信された
信号が報知信号で、かつ、それに含まれる無線接続装置
(またはグループ)の識別番号が記憶していたものと一
致していた場合は受信を続け、最終報知信号、第5図の
場合は報知信号0の最終ビットを受信後自己のBS周期管
理タイマーをリセットし、無線接続装置3のBS周期管理
タイマーとの同期を合わせる。
無線電話機4における以上の措置は、他の無線ゾーン
から移行してきた無線電話機(同期は外れている)への
無線接続装置(またはグループ)の識別番号の報知、無
線接続装置と無線電話機間のBS同期の確立、自無線ゾー
ンから外に出たことの検出、移行先無線ゾーンの判定、
自無線ゾーン内においてBS同期が確定している無線電話
機に対してBS同期誤差修正を行うのに必要である。
無線電話機4と無線接続装置3間のBS同期を合わせる
ことにより、無線接続装置3は無線電話機4がいつ受信
可能状態であるかを把握でき、その結果、無線電話機4
の受信タイミングに合わせて着呼信号を出力できること
となり、着呼接続時間の短縮、制御チャネルの占有時間
を短縮することができる。
第5図に示してあるように、報知信号の時間間隔38.4
秒はBS周期1.6秒の整数倍、例えば24倍となっているの
で、無線電話機の各無線ゾーンにおけるBSタイミング
(Z1〜Z8)は同位相となっている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、無線ゾーンは不感帯を避ける意味で、例え
ば第6図に示すように若干の重なりをもって設定される
のが通例である。そうすると、隣接する無線ゾーン、例
えば無線ゾーンZ1と同Z7に同時に着呼があった場合、無
線電話機のBS周期は全ての無線ゾーンで同位相があるか
ら、無線ゾーンZ1と同Z7の無線接続装置は全く同じタイ
ミングで同じ周波数の制御チャネルで呼び出しをかける
ことになる。この場合、両ゾーンの境界付近に居る無線
電話機では電波が干渉し合い呼出信号を正しく受信でき
ない。また例え受信できたとしても両無線ゾーンの無線
電話機は全く同じタイミングで同じ制御チャネルで応答
信号を送信するので、電波が干渉し合い両無線ゾーンの
無線接続装置は応答信号を正しく受信できないという問
題点がある。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みなされたも
ので、その目的は、隣接する無線ゾーンにおいて制御チ
ャネルの送信電波が干渉を生じないでタイミングよく送
受信できる移動通信方式を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 前記目的を達成するために、本発明の移動通信方式は
次の如き構成を有する。
即ち、本発明の移動通信方式は、移動運用可能な多数
の無線電話機と、サービスエリア内に設定する複数の無
線ゾーンのそれぞれに配置され、その無線ゾーン内に在
る前記無線電話機の1個または複数個が無線接続される
1個または2個以上の無線接続装置と、加入者線と接続
した構内交換機と前記複数の無線ゾーンそれぞれの前記
無線接続装置間の接続制御を確保する無線回線制御装置
とで構成され;各無線ゾーンの無線接続装置は前記無線
回線制御装置から一定時間ごとに同期信号を受けると無
線ゾーンごとに定めた順序に従って順番にかつ一定の時
間間隔を置いて各無線ゾーンの無線電話機の位置情報と
しての無線ゾーン識別情報と無線電話機の内蔵するバッ
テリーセイビングのオン・オフ指令情報とを含む報知信
号を各無線ゾーンの無線電話機に対して無線送信すると
ともに、その報知信号の送信終了に応答してバッテリー
セイビング動作の時間を設定するバッテリーセイビング
同期管理タイマをリセットし、前記報知信号を受信した
無線電話機はその報知信号の受信終了に応答してバッテ
リーセイビング同期管理タイマをリセットすることによ
って無線接続装置と無線電話機間のバッテリーセイビン
グ同期管理を行うようにした移動通信方式において;前
記無線接続装置の送信する前記報知信号の送信における
一定の時間間隔は無線電話機のバッテリーセイビング周
期と倍数関係にない所定時間間隔に設定して隣接する無
線ゾーンにおける無線電話機間の通話干渉を排除するガ
ードタイムを確保することを特徴とするものである。
(作 用) 次に、前記の如く構成される本発明の移動通信方式の
作用を説明する。
各無線ゾーンにおいて発生する報知信号の送信時間間
隔は、無線電話機のバッテリーセイビング周期と倍数関
係にない所定時間間隔に設定してある。従って、各無線
ゾーンにおいて無線電話機のBS周期の位相は同相とはな
らず、互いにガードタイムとしての位相差をもったもの
となる。
斯くして、隣接する無線ゾーンのそれぞれにおける無
線接続装置と無線電話機は制御チャネルの送信電波が干
渉を生じないでタイミングよく送受信できることにな
る。
(実 施 例) 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図は本発明の移動通信方式において採用される報
知信号の発生時間間隔の一例を示すタイムチャートであ
る。
第1図に示すように、TS1報知信号〜TS8報知信号の発
生時間間隔は、従来の38.4秒から例えば38.6秒に変更
し、BS周期1.6秒との倍数関係を崩してある。その結
果、38.6秒は38.4秒を200msシフトしたものであるか
ら、各無線ゾーンにおけるBSタイミング(Z1〜Z8)は、
第2図に示すように、隣接無線ゾーン間の干渉生起を排
除可能とするガードタイムとしての200ms宛ずれた関係
となる。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明の移動通信方式によれ
ば、各無線ゾーンにおいて発生する報知信号の時間間隔
を無線電話機のBS周期と倍数関係とならないようにした
ので、隣接する無線ゾーンのそれぞれにおける無線接続
装置と無線電話機は制御チャネルの送信電波が干渉を生
じないでタイミングよく送受信できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の移動通信方式において採用される報知
信号の発生時間間隔の一例を示すタイムチャート、第2
図は第1図に示す措置をした結果得られたBSタイミング
のタイムチャート、第3図は移動通信方式の全体構成
図、第4図はBS同期管理の原理説明図、第5図は従来の
BS周期と報知信号の発生時間間隔との関係を示すタイム
チャート、第6図は無線ゾーンの構成例を示す図であ
る。 1……構内交換機、2……無線回線制御装置、 3……無線接続装置、4……無線電話機、 Z1〜Z8……無線ゾーン。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動運用可能な多数の無線電話機と、サー
    ビスエリア内に設定する複数の無線ゾーンのそれぞれに
    配置され、その無線ゾーン内に在る前記無線電話機の1
    個または複数個が無線接続される1個または2個以上の
    無線接続装置と、加入者線と接続した構内交換機と前記
    複数の無線ゾーンそれぞれの前記無線接続装置間の接続
    制御を確保する無線回線制御装置とで構成され;各無線
    ゾーンの無線接続装置は前記無線回線制御装置から一定
    時間ごとに同期信号を受けると無線ゾーンごとに定めた
    順序に従って順番にかつ一定の時間間隔を置いて各無線
    ゾーンの無線電話機の位置情報としての無線ゾーン識別
    情報と無線電話機の内蔵するバッテリーセイビングのオ
    ン・オフ指令情報とを含む報知信号を各無線ゾーンの無
    線電話機に対して無線送信するとともに、その報知信号
    の送信終了に応答してバッテリーセイビング動作の時間
    を設定するバッテリーセイビング同期管理タイマをリセ
    ットし、前記報知信号を受信した無線電話機はその報知
    信号の受信終了に応答してバッテリーセイビング同期管
    理タイマをリセットすることによって無線接続装置と無
    線電話機間のバッテリーセイビング同期管理を行うよう
    にした移動通信方式において;前記無線接続装置の送信
    する前記報知信号の送信における一定の時間間隔は無線
    電話機のバッテリーセイビング周期と倍数関係にない所
    定時間間隔に設定して隣接する無線ゾーンにおける無線
    電話機間の通話干渉を排除するガードタイムを確保する
    ことを特徴とする移動通信方式。
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