JP2687077B2 - タイル壁面の施工方法 - Google Patents

タイル壁面の施工方法

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JP2687077B2
JP2687077B2 JP8664293A JP8664293A JP2687077B2 JP 2687077 B2 JP2687077 B2 JP 2687077B2 JP 8664293 A JP8664293 A JP 8664293A JP 8664293 A JP8664293 A JP 8664293A JP 2687077 B2 JP2687077 B2 JP 2687077B2
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敏文 山川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、下地基板の表面にタイ
ルを接着固定するタイル壁面の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、外装下地上にタイルを施工する方
法としては、下地に下塗り、中塗りを施した上にモルタ
ルをほぼ同じ厚さに塗ってから、その上にタイルを押し
つけて貼り付けていく圧着工法が一般に知られている
が、タイルをセメントモルタルで貼り付ける際のタイル
割付けや、その後に行う目地処理など熟練した職人の高
度な施工技術および長い時間を必要とするものであっ
た。
【0003】このような湿式法タイル施工の問題点を解
決するものとして、下地基板の表面に複数本の突条を平
行に設け、板状の化粧ブロックを各突条間に複数枚ずつ
並べてはめ込んで取り付けて成る壁材が発明されてい
る。(実開平4−2825号公報参照)
【0004】このように、基板表面に突条が形成される
ことにより、タイルの割り付けが容易に行うことができ
るようになる。しかし、このタイル張り用パネルでは、
突条により割り付けられた標識に従い、接着剤を用いて
タイルを接着固定することにより、該突条部分が目地部
を形成するというものであるが、タイルおよび下地板の
突条の成型精度が悪く、タイルと突条との間に隙間が生
ずることとなり、意匠的に好ましくないため、最終的に
目地部分に目地モルタルをいれ込みこてにより平らにす
る目地施工が必要となり、依然満足できるものではなか
った。
【0005】更に、タイルをはめ込んで固定する方式は
接着剤でタイルを下地基板に固定するものであるが、長
年の年月が経過後に接着剤が剥離すると、タイルの下地
基板へはめ込む際の引っ掛け部分が緩いため、地震等の
振動によりタイルが容易に外れ脱落する危険性が高いも
のであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、最終的に
目地部にセメントモルタルを入れ込む必要が生ずるので
あれば、実開平4−2825号に記載されるような表面
に凸条が形成された下地基板を用い、凸条以外の部分に
セメントモルタルを塗布した後、タイルを圧着すると同
時に目地部も形成できるような工法を提供すべく検討し
たところ、凸条の先端にレベルをあわせ、凸条以外の部
分に塗布されたセメントモルタルの上にタイルを圧着
し、このタイルを上下左右に揺動させることにより、タ
イル下のセメントモルタルがタイルの長さ方向端辺およ
び幅方向端辺に押し出され盛り上がるため、この塗り上
がったセメントモルタルで目地部を形成しようとした。
【0007】しかし、押し出されるセメントモルタル
は、その大部分がタイルの長さ方向端辺に押し出され、
幅方向には出にくく、すなわち、凸条の形成された部分
表面へのセメントモルタルの盛り上がりが少ないため、
依然として凸条部分の目地にセメントモルタルを入れこ
む必要が生じてしまった。
【0008】この現象は、裏面に「うらあし」が形成さ
れているタイルにおいて、うらあしの凸条がタイルの長
さ方向と平行に形成されており、一段と長さ方向端辺へ
のセメントモルタルの流れが促進され、幅方向へのセメ
ントモルタルの押出しはほとんど生じなかった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来技術の問題点を解決する施工が容易で、一回の作業で
タイルの圧着固定と目地施工とを完了させることがで
き、しかも下地基板にタイルが強固の固定される施工技
術を提供することを目的として鋭意工夫の結果完成され
たものである。
【0010】すなわち本発明は、基板1の表面に複数本
の凸条2が平行に設けられ、該凸条2の幅方向一方の立
ち上がりが垂直に立ち上がり、他方が傾斜して立ち上が
るよう形成されてなるタイル下地基板を構造下地材に固
定し、凸条2と凸条2の間の平面部6に接着剤またはセ
メントモルタルを塗布した後、タイルを圧着することで
タイル裏面の接着剤またはセメントモルタル7を凸条2
表面に盛り上げさせ、次いで前記凸条2の傾斜した立ち
上がり部2bとタイル8上面との間に固定用ビス9を打
ち込むことによりタイルを固定することを特徴とするタ
イル壁面の施工方法である。
【0011】
【作用】本発明のタイル下地基板は、表面に平行に設け
られた凸条2の立ち上がり部の一方を傾斜するよう設け
ることにより、タイル施工において、この凸条2の先端
付近にまでセメントモルタル7を塗り込み、次いで凸条
2と凸条2の間にタイル8を圧着することで、タイルの
長さ方向端辺だけでなく、タイル8と凸条2の傾斜した
傾斜立ち上がり部2bとの間からセメントモルタル7が
押し出され凸条2の上に盛り上がることとなり、この盛
り上がった部分をこてにより平らにするだけですべての
目地部3の施工を行うことができるものである。
【0012】さらに、タイル8の圧着後、凸条2の傾斜
した傾斜立ち上がり部2bとタイル8上面との間に固定
用ビス9を打ち込むことにより、セメントモルタル7の
硬化を持つことなくタイル8を完全に固定することがで
き、また長期間の経過した後も強固にタイル8を固定す
ることができるものである。
【0013】
【実施例】以下図面に従い本発明のタイル壁面の施工方
法を説明する。図1は本発明に用いるタイル下地基板1
の一例の斜視図を示すものである。また、図2は図1の
A−A部切断面を示すものである。本発明に用いるタイ
ル下地基板1は、その表面に複数本の凸条2が平行に設
けられ、その凸条2は幅方向一方の垂直立ち上がり部2
aが垂直に立ち上がり、他方の傾斜立ち上がり部2bが
鈍角に傾斜して立ち上がる形状に形成されている。
【0014】また、タイル下地基板1の対向する側端に
は下実4および上実5のように実加工が施され、タイル
下地基板1を外装下地材面に固定する際のタイル下地基
板間の連接が行われる。
【0015】この実は相決り加工に限定されることな
く、本実加工等でもなんらさしつかえない。このタイル
下地基板1は、セメントを主成分とする混練物の押出成
型または成型盤によるプレスにより、あるいは型枠への
流し込み等により得られる。
【0016】本発明に用いるタイル下地基板1は、表面
に凸条2を設けることにより、タイル割り付けを容易に
行うことができ、さらにその凸条2の幅方向一方の立ち
上がり部2bが鈍角に傾斜して形成されることにより、
凸条2の先端付近にレベルをあわせてセメントモルタル
を塗り、このセメントモルタル7と、タイル8を圧着す
ることにより盛り上がってくるセメントモルタル7によ
り目地部3を形成するに十分なセメントモルタル7が確
保されるものである。
【0017】また、タイル8の長さ方向端辺にもセメン
トモルタル7が押し出され、隣接するタイルとの間の目
地部3を形成するに十分なセメントモルタルが盛り上が
る。6は凸条2,2間の平面部である。
【0018】また、凸条2の一方に傾斜した傾斜立ち上
がり部2bが形成されているため、この傾斜した傾斜立
ち上がり部2bとタイル8上面との間に固定用ビス9を
打ち込み、固定用ビス9が徐々に深く入り込むにしたが
って、固定用ビス9のビス頭が傾斜した傾斜立ち上がり
部2bとタイル8上面の間隔を徐々に広げながら打ち込
まれることになり、タイル8はタイル下面に位置するも
う一本の凸条2の垂直の垂直立ち上がり部2aと固定用
ビス9の頭部分に挟持されることとなり完全に固定され
る。
【0019】本発明のタイル壁面の施工方法を以下説明
する。まず、タイル下地基板1を外装下地面に釘打ち等
により連接固定した後、タイル下地基板1上に接着剤あ
るいはセメントモルタル7(以下セメントモルタルと略
す。)を凸条2の先端面にレベルをあわせ塗布する。
【0020】この状態において、セメントモルタル7の
表面に露出した凸条2により、タイル8の割り付け位置
は確保することができる。次いでセメントモルタル7が
固くなる前にタイル8を圧着するものであるが、このタ
イル8の圧着によりタイル8裏面に塗布されていたセメ
ントモルタル7がタイル8の長さ方向端辺および幅方向
端辺から流出し盛り上がってくる。図3はこの状態を施
工面において立て方向(タイルの幅方向)に切断した断
面図である。
【0021】タイル8下側面を凸条2の垂直に立ち上が
った垂直立ち上がり部2aに接触させた状態で、該接触
部を支点としタイル上側をセメントモルタル8中に圧着
することにより、タイル8の埋め込まれた体積分だけセ
メントモルタル8が、鈍角に傾斜して形成された傾斜立
ち上がり部2bを通って凸条2上に盛り上がることとな
る。本発明においては凸条2の一方(施工時下側)を鈍
角に傾斜した傾斜立ち上がり部2bとするため、さほど
の圧力を掛けなくとも塗布されたセメントモルタルは凸
条2上に盛り上がることとなる。
【0022】こうして、タイル8と凸条2の間からセメ
ントモルタル7が盛り上がった状態で図4に示すように
凸条2の傾斜した傾斜立ち上がり部2bとタイル8上面
との間に固定用ビス9を打ち込む。タイル8上面は垂直
に立ち上がっているのに対し、凸条2の傾斜立ち上がり
部2bは傾斜しているためタイル上面と凸条2との間隔
は奥に行くに連れて狭くなって行く。
【0023】この間に適当寸法のビス頭を持つ固定用ビ
ス9を打ち込むことにより、ビスが深く打ち込まれるに
したがってビス頭が凸条2の傾斜した傾斜立ち上がり部
2bとタイル上面との間隔を広げながら打ち込まれるこ
ととなる。
【0024】同時にタイル8の下面にはもう一本の凸条
2があるため、タイルはこの凸条2の垂直の垂直立ち上
がり部2aと固定用ビス9との間に挟持され完全に固定
されることとなる。
【0025】このため施工後セメントモルタルが硬化し
ない間のタイルの固定機能を果たすと共に、長期間の間
にタイル固定用のセメントモルタルあるいは接着剤が剥
離することとなっても、タイル8は固定用ビス9により
固定され脱落することがない。
【0026】このとき用いる固定用ビス9はタイル8と
傾斜した傾斜立ち上がり部2bとの間の、奥に行くにし
たがって狭くなる寸法より大きい寸法のビス頭を有する
ものであれば一般に入手することのできるビスを用いる
ことができる。
【0027】また、固定用ビス9はタイル1枚に対して
少なくとも一本以上打ち込むことにより十分機能を果た
すものであり、固定用ビス9は電動のドライバー等によ
り簡単に打ち込むことができる。また、固定用ビスとし
て釘等を用いても何ら差し支えない。
【0028】最後にタイル8の幅方向端辺のセメントモ
ルタル7、およびタイル8と横方向に隣接するタイル8
の間から盛り上がったタイル8の長さ方向端辺のセメン
トモルタル7をこてで平らにすることにより図5に示す
ように目地部が形成される。図5はタイルを施工した壁
面の縦方向断面図である。
【0029】また、固定用ビス9は凸条2よりビス頭が
深く打ち込まれるため、セメントモルタル中に埋もれる
ことなととなり、表面からは固定用ビスが打ち込まれた
ことは分からず、目地部の意匠性においても何ら問題の
ないものである。
【0030】また、本発明のタイル下地基板において、
タイルの割り付けに従い、表面に形成されている凸条2
と直交する方向にも小凸部を有する凸条を、凸条2から
凸条2に渡って、あるいは渡ることなく設けることがで
きる。このような凸条を設けることにより、タイルの長
さ方向および幅方向の位置が明確となり、タイル圧着に
かかる時間がさらに短縮される。
【0031】
【発明の効果】本発明のタイル壁面の施工方法は、下地
基板として表面に平行に設けられた凸条2の、幅方向一
方の立ち上がり部を傾斜して立ち上がるよう形成するこ
とにより、凸条2面までセメントモルタル7を塗り込
み、次いで凸条2と凸条2の間にタイル8を圧着するこ
とで、タイルの長さ方向端辺だけでなく、タイル8と凸
条2との間からセメントモルタル7が押し出されタイル
の幅方向端辺の凸条2の上に盛り上がることとなる。
【0032】この盛り上がった部分をこてにより平らに
するだけで目地部の施工も行うことができるものであ
り、新たに目地部へセメントモルタルを入れこむ作業が
不要となり、施工に要する時間を著しく短縮することが
できる。
【0033】さらに、タイルの圧着後、凸条2の傾斜し
た傾斜立ち上がり部2bとタイル上面との間に固定用ビ
ス9を打ち込むことにより、固定用ピス9とタイル8下
面の凸条2との間にタイルが挟持されることとなりセメ
ントモルタルの硬化を持つことなくタイルを完全に固定
することができるものである。
【0034】同時に長期間の間にタイル固定用のセメン
トモルタルあるいは接着剤が剥離しても固定用ビスによ
り固定されることによりタイルが脱落することが防止さ
れるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明タイル下地基板の斜視図、
【図2】図1のA−A断面図、
【図3】施工面を縦方向に切断した断面図、
【図4】同じく固定用ビス9を打ち込んだときの断面
図、
【図5】同じく目地部3を施工した場合の断面図、
【符号の説明】
1:タイル下地基板、2:凸条、2a:垂直立ち上がり
部、2b:傾斜立ち上がり部、3:目地部、4:下実、
5:上実、6:平面部、7:セメントモルタル、8:タ
イル、9:固定用ビス。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板1の表面に複数本の凸条2が平行に
    設けられ、該凸条2幅方向一方の立ち上がり部が垂直に
    立ち上がり、他方が傾斜して立ち上がるよう形成されて
    なるタイル下地基板を構造下地材に固定し、凸条2と凸
    条2の間の平面部6に接着剤またはセメントモルタルを
    塗布した後、タイルを圧着することでタイル裏面の接着
    剤またはセメントモルタル7を凸条2表面に盛り上げさ
    せ、次いで前記凸条2の傾斜した立ち上がり部2bとタ
    イル8上面との間に固定用ビス9を打ち込むことにより
    タイルを固定することを特徴とするタイル壁面の施工方
    法。
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