JP2685988B2 - 磁気ディスク装置 - Google Patents
磁気ディスク装置Info
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B25/00—Apparatus characterised by the shape of record carrier employed but not specific to the method of recording or reproducing, e.g. dictating apparatus; Combinations of such apparatus
- G11B25/04—Apparatus characterised by the shape of record carrier employed but not specific to the method of recording or reproducing, e.g. dictating apparatus; Combinations of such apparatus using flat record carriers, e.g. disc, card
- G11B25/043—Apparatus characterised by the shape of record carrier employed but not specific to the method of recording or reproducing, e.g. dictating apparatus; Combinations of such apparatus using flat record carriers, e.g. disc, card using rotating discs
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B33/00—Constructional parts, details or accessories not provided for in the other groups of this subclass
- G11B33/02—Cabinets; Cases; Stands; Disposition of apparatus therein or thereon
- G11B33/08—Insulation or absorption of undesired vibrations or sounds
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク装置に関
し、特に、高記録密度の媒体を備えた磁気ディスク装置
に適用して有効な技術に関する。
し、特に、高記録密度の媒体を備えた磁気ディスク装置
に適用して有効な技術に関する。
【０００２】
【従来の技術】たとえば、可動ヘッド型磁気ディスク装
置においては、サーボコントロールにより、磁気ヘッド
を記憶媒体である磁気ディスク上の所望のトラック位置
に位置付けることが行われている。この場合、磁気ディ
スク面上の特定情報に対するアクセス要求があり次第、
アクセス時間を短くするため、磁気ヘッドは磁気ディス
クの半径方向に急速に移動する必要がある。
置においては、サーボコントロールにより、磁気ヘッド
を記憶媒体である磁気ディスク上の所望のトラック位置
に位置付けることが行われている。この場合、磁気ディ
スク面上の特定情報に対するアクセス要求があり次第、
アクセス時間を短くするため、磁気ヘッドは磁気ディス
クの半径方向に急速に移動する必要がある。
【０００３】従って、磁気ヘッドの移動、および位置決
めを行うためのヘッド駆動用ボイスコイルモータとして
は、比較的高出力のものが用いられる。
めを行うためのヘッド駆動用ボイスコイルモータとして
は、比較的高出力のものが用いられる。
【０００４】ところが、ベースに固定された高出力のボ
イスコイルモータが、呼び出し命令などにより急速な動
作を行うと、その急速な加減速動作制御による衝撃を受
け、磁気ヘッドを支承するキャリッジが振動するととも
に、その振動により、磁気ディスク装置のベースに対す
る曲げモーメントも生じ、この結果、磁気ヘッドが目的
のトラック位置からずれるオフトラックが発生する。
イスコイルモータが、呼び出し命令などにより急速な動
作を行うと、その急速な加減速動作制御による衝撃を受
け、磁気ヘッドを支承するキャリッジが振動するととも
に、その振動により、磁気ディスク装置のベースに対す
る曲げモーメントも生じ、この結果、磁気ヘッドが目的
のトラック位置からずれるオフトラックが発生する。
【０００５】このような問題は、トラック間隙を狭小化
し磁気ディスク上に設けられるトラック数を増大させる
などして記録密度の向上を図る場合、大きな問題とな
る。
し磁気ディスク上に設けられるトラック数を増大させる
などして記録密度の向上を図る場合、大きな問題とな
る。
【０００６】この問題に対処した従来の磁気ディスク装
置の位置決め機構について、図７および図８を参照しな
がら説明する。
置の位置決め機構について、図７および図８を参照しな
がら説明する。
【０００７】図７は、従来の磁気ディスク装置の位置決
め機構を示す斜視図であり、図８は、その一部断面図で
ある。
め機構を示す斜視図であり、図８は、その一部断面図で
ある。
【０００８】同図における位置決め機構は、サーボヘッ
ドを保持するサーボヘッドアーム５と、情報の書き込み
／読み出しを行う複数のデータヘッド３を保持するデー
タヘッドアーム４を備えたキャリッジ１３を、ピボット
シャフト６を中心に矢印Ａで示される如く回転可能に、
ベアリング１２を介してＩ字型のキャリッジブロック９
に固定したものである。ボイスコイルモータのマグネッ
ト７は、前記キャリッジブロック９の側面にネジ１１に
より固定されており、ボイスコイルモータのボイスコイ
ル８は、キャリッジ１３に接続されている。ボイスコイ
ルモータは、そのボイスコイル８をキャリッジ１３に接
続し、キャリッジ１３をピボットシャフト６にて回転可
能に支持することにより、ロータリ形アクチュエータを
構成している。
ドを保持するサーボヘッドアーム５と、情報の書き込み
／読み出しを行う複数のデータヘッド３を保持するデー
タヘッドアーム４を備えたキャリッジ１３を、ピボット
シャフト６を中心に矢印Ａで示される如く回転可能に、
ベアリング１２を介してＩ字型のキャリッジブロック９
に固定したものである。ボイスコイルモータのマグネッ
ト７は、前記キャリッジブロック９の側面にネジ１１に
より固定されており、ボイスコイルモータのボイスコイ
ル８は、キャリッジ１３に接続されている。ボイスコイ
ルモータは、そのボイスコイル８をキャリッジ１３に接
続し、キャリッジ１３をピボットシャフト６にて回転可
能に支持することにより、ロータリ形アクチュエータを
構成している。
【０００９】このボイスコイルモータを、サーボヘッド
２より得られるサーボ信号にて制御することにより、デ
ータヘッド３は、磁気ディスク１上の所望のトラックに
位置決めされる。
２より得られるサーボ信号にて制御することにより、デ
ータヘッド３は、磁気ディスク１上の所望のトラックに
位置決めされる。
【００１０】本位置決め機構においては、前記マグネッ
ト７を、２本のマグネットサポート１５と、ボルト１４
とにより挟持し、マグネットサポート１５に設けられた
取付穴１０を介してネジ１６によりベース１７に固定
し、ロータリ形アクチュエータの加減速時の回転モーメ
ント（前記矢印Ａ方向）に対する剛性向上を図るととも
に、キャリッジブロック９上に載置したダンピングマス
１８により振動を減衰させ、ベース１７に対するキャリ
ッジ１３の曲げモーメント（図８の矢印Ｂ方向方向）を
低減させている。
ト７を、２本のマグネットサポート１５と、ボルト１４
とにより挟持し、マグネットサポート１５に設けられた
取付穴１０を介してネジ１６によりベース１７に固定
し、ロータリ形アクチュエータの加減速時の回転モーメ
ント（前記矢印Ａ方向）に対する剛性向上を図るととも
に、キャリッジブロック９上に載置したダンピングマス
１８により振動を減衰させ、ベース１７に対するキャリ
ッジ１３の曲げモーメント（図８の矢印Ｂ方向方向）を
低減させている。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記位
置決め機構はマグネット７を挟持するための部品、ダン
ピングマス１８などの多数の余分な部品を必要とし、装
置価格が増加するばかりでなく、重量が増加し、装置全
体が必要以上に大型化するという欠点がある。
置決め機構はマグネット７を挟持するための部品、ダン
ピングマス１８などの多数の余分な部品を必要とし、装
置価格が増加するばかりでなく、重量が増加し、装置全
体が必要以上に大型化するという欠点がある。
【００１２】したがって、本発明の目的は、上記のよう
な従来技術の問題点を解消し、簡単かつ安価な構造で、
アクチュエータの作動時に発生する振動を効果的に減衰
させることが可能な磁気ディスク装置を提供することに
ある。
な従来技術の問題点を解消し、簡単かつ安価な構造で、
アクチュエータの作動時に発生する振動を効果的に減衰
させることが可能な磁気ディスク装置を提供することに
ある。
【００１３】本発明の上記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【００１４】
【課題を解決するための手段】本願に於いて開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記の通りである。
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記の通りである。
【００１５】すなわち、本発明の磁気ディスク装置は、
データが記録される磁気記録円板と、この磁気記録円板
を回転させる回転駆動手段と、磁気記録円板に対するデ
ータの記録／再生動作を行う磁気ヘッドと、この磁気ヘ
ッドを支持するキャリッジと、キャリッジを介して、磁
気ヘッドを磁気記録円板の所望の位置に位置付ける動作
を行うアクチュエータとを搭載したベースと、このベー
スを防振脚を介して支持するフレームと、ベースとフレ
ームとの間に介設された振動減衰部材とからなり、振動
減衰部材は、拘束板と、この拘束板の主面に貼付された
粘弾性材料とで構成され、粘弾性材料がベースおよびフ
レームに選択的に接するように装着されてなるものであ
る。
データが記録される磁気記録円板と、この磁気記録円板
を回転させる回転駆動手段と、磁気記録円板に対するデ
ータの記録／再生動作を行う磁気ヘッドと、この磁気ヘ
ッドを支持するキャリッジと、キャリッジを介して、磁
気ヘッドを磁気記録円板の所望の位置に位置付ける動作
を行うアクチュエータとを搭載したベースと、このベー
スを防振脚を介して支持するフレームと、ベースとフレ
ームとの間に介設された振動減衰部材とからなり、振動
減衰部材は、拘束板と、この拘束板の主面に貼付された
粘弾性材料とで構成され、粘弾性材料がベースおよびフ
レームに選択的に接するように装着されてなるものであ
る。
【００１６】また、上記構成の磁気ディスク装置におい
て、振動減衰部材はベースおよびフレームの外側面にま
たがるように配置されてなるものである。
て、振動減衰部材はベースおよびフレームの外側面にま
たがるように配置されてなるものである。
【００１７】
【００１８】
【作用】上記した本発明の磁気ディスク装置によれば、
アクチュエータの作動時の振動を、当該アクチュエータ
などを支承する本体部に積極的に伝達するとともに、固
定手段を介して連結される支持部材と本体部との間に、
たとえば粘弾性材料からなる振動減衰部材を介在させる
という、小型、簡単かつ安価な構造で、本体部全体の振
動を効果的に減衰させることができる。
アクチュエータの作動時の振動を、当該アクチュエータ
などを支承する本体部に積極的に伝達するとともに、固
定手段を介して連結される支持部材と本体部との間に、
たとえば粘弾性材料からなる振動減衰部材を介在させる
という、小型、簡単かつ安価な構造で、本体部全体の振
動を効果的に減衰させることができる。
【００１９】また、本発明の磁気ディスク装置によれ
ば、本体部と支持部材とを、振動減衰部材のみによって
連結するので、軽量、小型、かつ安価に、アクチュエー
タ作動時に振動を効果的に減衰させることができる。
ば、本体部と支持部材とを、振動減衰部材のみによって
連結するので、軽量、小型、かつ安価に、アクチュエー
タ作動時に振動を効果的に減衰させることができる。
【００２０】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の一実施例
である磁気ディスク装置について詳細に説明する。
である磁気ディスク装置について詳細に説明する。
【００２１】図１は、本実施例の磁気ディスク装置２０
の構成の一例を示す外観斜視図であり、図２はその一部
を示す略断面図、図３は、その一部を破断して示す平面
図である。
の構成の一例を示す外観斜視図であり、図２はその一部
を示す略断面図、図３は、その一部を破断して示す平面
図である。
【００２２】本実施例の磁気ディスク装置２０は、デー
タを磁気的に記録するための磁気記録円板２１、この磁
気記録円板２１を一定の速度で回転させるスピンドル２
２、磁気記録円板２１に対してデータの読み出し／書き
込みを行う磁気ヘッド２３、この磁気ヘッド２３を支持
するキャリッジ２４、コイル２６と磁気回路部（マグネ
ット）２７とを備え、キャリッジ２４をピボット２５を
中心に回転駆動し、磁気ヘッド２３を磁気記録円板２１
の所望の位置に位置決めする動作を行うボイスコイルモ
ータＶＣＭ、磁気ヘッド２３からの記録／再生信号など
の信号を回路部２９に伝達するフレキシブルプリント基
板２８、記録／再生信号などの信号の増幅処理などを行
う回路部２９、およびこれらの部品を搭載したベース３
０から構成されている。
タを磁気的に記録するための磁気記録円板２１、この磁
気記録円板２１を一定の速度で回転させるスピンドル２
２、磁気記録円板２１に対してデータの読み出し／書き
込みを行う磁気ヘッド２３、この磁気ヘッド２３を支持
するキャリッジ２４、コイル２６と磁気回路部（マグネ
ット）２７とを備え、キャリッジ２４をピボット２５を
中心に回転駆動し、磁気ヘッド２３を磁気記録円板２１
の所望の位置に位置決めする動作を行うボイスコイルモ
ータＶＣＭ、磁気ヘッド２３からの記録／再生信号など
の信号を回路部２９に伝達するフレキシブルプリント基
板２８、記録／再生信号などの信号の増幅処理などを行
う回路部２９、およびこれらの部品を搭載したベース３
０から構成されている。
【００２３】また、図２に示されるように、ベース３０
は底部に回路基板３８が装着されているとともに、特殊
ネジ３７によって支持される複数の防振脚３３を介し
て、フレーム３４に搭載されている。
は底部に回路基板３８が装着されているとともに、特殊
ネジ３７によって支持される複数の防振脚３３を介し
て、フレーム３４に搭載されている。
【００２４】この場合、フレーム３４と、ベース３０の
側面は、拘束板３９および粘弾性材料４０からなる振動
減衰部材４１によって連結されており、ベース３０に搭
載されたボイスコイルモータＶＣＭによって駆動される
キャリッジ２４の加減速時などに発生する振動が、振動
減衰部材４１によって瞬時に減衰／消失する構造となっ
ている。
側面は、拘束板３９および粘弾性材料４０からなる振動
減衰部材４１によって連結されており、ベース３０に搭
載されたボイスコイルモータＶＣＭによって駆動される
キャリッジ２４の加減速時などに発生する振動が、振動
減衰部材４１によって瞬時に減衰／消失する構造となっ
ている。
【００２５】拘束板３９として、たとえば、銅板などの
電磁シールド効果を有する導体を用いることにより、シ
ールド板を兼用することもできる。
電磁シールド効果を有する導体を用いることにより、シ
ールド板を兼用することもできる。
【００２６】前述の振動減衰部材４１や粘弾性材料４０
は、板状、ブロック状など、任意の形状のものが市販さ
れており、安価に入手可能である。また、効果的な振動
減衰作用を得る作動周波数なども、粘弾性材料４０の物
性を適当に選ぶことによって、任意のものを得ることが
できる。
は、板状、ブロック状など、任意の形状のものが市販さ
れており、安価に入手可能である。また、効果的な振動
減衰作用を得る作動周波数なども、粘弾性材料４０の物
性を適当に選ぶことによって、任意のものを得ることが
できる。
【００２７】以下、本実施例の磁気ディスク装置２０の
作用の一例を、図４、図５、図６などを併せて参照しな
がら説明する。
作用の一例を、図４、図５、図６などを併せて参照しな
がら説明する。
【００２８】たとえば、磁気ディスク装置２０が上位の
制御装置などから磁気ヘッド２３の移動命令（シーク命
令）を受けとった場合の動作について説明する。
制御装置などから磁気ヘッド２３の移動命令（シーク命
令）を受けとった場合の動作について説明する。
【００２９】外周側トラック３２に位置決めされていた
磁気ヘッド２３を内側トラック３１に移動させるような
移動命令を受けると、ボイスコイルモータＶＣＭのコイ
ル２６に電流が流れ、磁気回路部２７との間における電
磁気的な相互作用によって、図４の矢印Ａで示すような
力がコイル２６に発生する。この時、矢印Ａで示される
力の反力（矢印Ｂ）が磁気回路部２７に発生し、磁気回
路部２７は、ベース３０に固定されているので、このＡ
の反力は、ベース３０を矢印Ｂの方向に変位させる力と
なる。さらに、この時、ピボット２５には、矢印Ａと同
じ方向に矢印ａで示す力が発生するが、ピボット２５
は、やはりベース３０に固定されているので、ピボット
２５に発生する力ａは、ベース３０を矢印ａの方向に変
位させる力となる。
磁気ヘッド２３を内側トラック３１に移動させるような
移動命令を受けると、ボイスコイルモータＶＣＭのコイ
ル２６に電流が流れ、磁気回路部２７との間における電
磁気的な相互作用によって、図４の矢印Ａで示すような
力がコイル２６に発生する。この時、矢印Ａで示される
力の反力（矢印Ｂ）が磁気回路部２７に発生し、磁気回
路部２７は、ベース３０に固定されているので、このＡ
の反力は、ベース３０を矢印Ｂの方向に変位させる力と
なる。さらに、この時、ピボット２５には、矢印Ａと同
じ方向に矢印ａで示す力が発生するが、ピボット２５
は、やはりベース３０に固定されているので、ピボット
２５に発生する力ａは、ベース３０を矢印ａの方向に変
位させる力となる。
【００３０】従って、ベース３０に作用する前記反力Ｂ
とａは向きが逆で作用点が異なるので、これらの合力は
モーメントＭとなり、ベース３０を点線で示すベース３
０′のように回動させることとなる。この時、ベース３
０に固定されたスピンドル２２も同時に２２′に示され
る位置に移動する。
とａは向きが逆で作用点が異なるので、これらの合力は
モーメントＭとなり、ベース３０を点線で示すベース３
０′のように回動させることとなる。この時、ベース３
０に固定されたスピンドル２２も同時に２２′に示され
る位置に移動する。
【００３１】従来のように、防振脚３３のみによって、
ベース３０を、外部からの振動、衝撃などから保護して
いる場合には、当該防振脚３３は、一般にバネ要素が強
いので、ヘッド移動命令で発生した反力による前記スピ
ンドル移動２２′は、当該命令の完了後も反復継続する
（ベース３０の質量と、防振脚３３のバネ定数で決定さ
れる固有振動数にて振動する）。従って、防振脚３３の
みの従来では、図５に示されるように、スピンドル２２
の上述のような振動は、当該スピンドル２２に支持され
た磁気記録円板２１に対する磁気ヘッド２３の位置決め
誤差（オフトラック）３５となり、正確な位置決め動作
が困難になるとともに、スピンドル２２の残留振動が許
容範囲内に減衰し、正確な位置決めが可能になるまでの
所要時間、すなわちセトリングタイムが必要以上に長く
なるという問題を生じることとなる。
ベース３０を、外部からの振動、衝撃などから保護して
いる場合には、当該防振脚３３は、一般にバネ要素が強
いので、ヘッド移動命令で発生した反力による前記スピ
ンドル移動２２′は、当該命令の完了後も反復継続する
（ベース３０の質量と、防振脚３３のバネ定数で決定さ
れる固有振動数にて振動する）。従って、防振脚３３の
みの従来では、図５に示されるように、スピンドル２２
の上述のような振動は、当該スピンドル２２に支持され
た磁気記録円板２１に対する磁気ヘッド２３の位置決め
誤差（オフトラック）３５となり、正確な位置決め動作
が困難になるとともに、スピンドル２２の残留振動が許
容範囲内に減衰し、正確な位置決めが可能になるまでの
所要時間、すなわちセトリングタイムが必要以上に長く
なるという問題を生じることとなる。
【００３２】これに対して、本実施例の場合には、ベー
ス３０と、フレーム３４との間に介設されている振動減
衰部材４１の粘弾性材料４０における大きな振動減衰作
用によって、ベース３０の前述のような残留振動は速や
かに減衰し、図６に示されるように、磁気ヘッド２３の
目的のトラック３１上への位置決め誤差３５が極小にな
るとともに、セトリングタイムも大幅に短縮される。
ス３０と、フレーム３４との間に介設されている振動減
衰部材４１の粘弾性材料４０における大きな振動減衰作
用によって、ベース３０の前述のような残留振動は速や
かに減衰し、図６に示されるように、磁気ヘッド２３の
目的のトラック３１上への位置決め誤差３５が極小にな
るとともに、セトリングタイムも大幅に短縮される。
【００３３】また、振動減衰部材４１は、薄い板状構造
を呈するので、接着などの方法で簡単に装着することが
できる。このため、磁気ディスク装置２０の軽量化、小
型化と、残留振動の削減による性能向上とを両立させる
ことができる。
を呈するので、接着などの方法で簡単に装着することが
できる。このため、磁気ディスク装置２０の軽量化、小
型化と、残留振動の削減による性能向上とを両立させる
ことができる。
【００３４】
【００３５】
【００３６】
【００３７】
【００３８】
【００３９】
【００４０】
【００４１】以上、本発明者によってなされた発明を実
地例を基に具体的に説明したが、本発明は、前記実地例
に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
地例を基に具体的に説明したが、本発明は、前記実地例
に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
【００４２】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【００４３】すなわち、本発明の磁気ディスク装置によ
れば、従来のダンピングマス方式などによって代表され
る、複雑、大型、高価などの欠点を解消し、シーク命令
時に発生する残留振動の速やかな減衰を、小型、軽量、
かつ安価に達成することができるという効果が得られ
る。
れば、従来のダンピングマス方式などによって代表され
る、複雑、大型、高価などの欠点を解消し、シーク命令
時に発生する残留振動の速やかな減衰を、小型、軽量、
かつ安価に達成することができるという効果が得られ
る。
【図１】本発明の一実施例である磁気ディスク装置の構
成の一例を示す外観斜視図である。
成の一例を示す外観斜視図である。
【図２】その一部を示す略断面図である。
【図３】その一部を破断して示す平面図である。
【図４】本発明の磁気ディスク装置の作用の一例を説明
するモデル図である。
するモデル図である。
【図５】本発明の磁気ディスク装置の作用の一例を説明
する説明図である。
する説明図である。
【図６】本発明の磁気ディスク装置の作用の一例を説明
する説明図である。
する説明図である。
【図７】従来の磁気ディスク装置の位置決め機構を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図８】その一部断面図である。
１ 磁気ディスク ２ サーボヘッド ３ データヘッド ４ データヘッドアーム ５ サーボヘッドアーム ６ ピボットシャフト ７ マグネット ８ ボイスコイル ９ キャリッジブロック １０ 取付穴 １１ ネジ １２ ベアリング １３ キャリッジ １４ ボルト １５ マグネットサポート １６ ネジ １７ ベース １８ ダンピングマス ２０ 磁気ディスク装置 ２１ 磁気記録円板 ２２ スピンドル ２３ 磁気ヘッド ２４ キャリッジ ２５ ピボット ２６ コイル ２７ 磁気回路部（マグネット） ２８ フレキシブルプリント基板 ２９ 回路部 ３０ ベース ３１ 内側トラック ３２ 外周側トラック ３３ 防振脚 ３４ フレーム ３５ 誤差（オフトラック） ３７ 特殊ネジ ３８ 回路基板 ３９ 拘束板 ４０ 粘弾性材料 ４１ 振動減衰部材 ＶＣＭ ボイスコイルモータ
Claims (2)
- 【請求項１】 データが記録される磁気記録円板と、こ
の磁気記録円板を回転させる回転駆動手段と、前記磁気
記録円板に対する前記データの記録／再生動作を行う磁
気ヘッドと、この磁気ヘッドを支持するキャリッジと、
前記キャリッジを介して、前記磁気ヘッドを前記磁気記
録円板の所望の位置に位置付ける動作を行うアクチュエ
ータとを搭載したベースと、このベースを防振脚を介し
て支持するフレームと、前記ベースと前記フレームとの
間に介設された振動減衰部材とからなり、前記振動減衰
部材は、拘束板と、この拘束板の主面に貼付された粘弾
性材料とで構成され、前記粘弾性材料が前記ベースおよ
び前記フレームに選択的に接するように装着されてなる
ことを特徴とする磁気ディスク装置。 - 【請求項２】 請求項１記載の磁気ディスク装置におい
て、前記振動減衰部材は前記ベースおよび前記フレーム
の外側面にまたがるように配置されてなることを特徴と
する磁気ディスク装置。
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