JP2684898B2 - フィルム検版装置 - Google Patents

フィルム検版装置

Info

Publication number
JP2684898B2
JP2684898B2 JP25261091A JP25261091A JP2684898B2 JP 2684898 B2 JP2684898 B2 JP 2684898B2 JP 25261091 A JP25261091 A JP 25261091A JP 25261091 A JP25261091 A JP 25261091A JP 2684898 B2 JP2684898 B2 JP 2684898B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image data
original
film
image
hard copy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP25261091A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05142743A (ja
Inventor
秀樹 山下
茂 半田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Inc filed Critical Toppan Inc
Priority to JP25261091A priority Critical patent/JP2684898B2/ja
Publication of JPH05142743A publication Critical patent/JPH05142743A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2684898B2 publication Critical patent/JP2684898B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Storing Facsimile Image Data (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)
  • Image Analysis (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷の原版フィルムに
おいて、修正前の原版フィルムと修正後の原版フィルム
とを比較することによって、修正後の原版フィルムの絵
柄あるいは文字等が所定の位置に指定通り配置されてい
るかどうか等の検査をするフィルム検版装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、4色印刷用刷版の原版フィルム
を作成する場合には、絵柄原稿を色分解したフィルムあ
るいは平網、文字等の各種材料を各色毎に数枚の透明な
フィルムに貼り込んでゆき、遮光マスクフィルム等と重
ね合わせて未露光フィルムに数回露光し、現像を行い、
イエロー、マゼンタ、シアン、スミ4版の原版フィルム
(ポジフィルム)を作成することは良く知られている。
【0003】上記原版フィルム(旧版)にミスが発見さ
れた場合、あるいは、指定の変更があった場合には、前
記各種材料を貼り込んだ透明なフィルムを修正し、もう
一度未露光フィルムに露光仕直して、新たに原版フィル
ム(新版)を作成している。このような修正作業は、手
作業でかつ複雑なので、ミスの箇所あるいは指定の変更
箇所以外の部分を誤って修正してしまったり、透明なフ
ィルムに貼り込まれた前記材料の位置をずらしてしまっ
たりすることがあった。このように旧版から新版に原版
フィルムを修正した際には、新版に新たにミスがある可
能性があるので新版の検版が必要であったが、検版は手
間のかかる作業であり、またミスを見逃す可能性があ
り、特に修正箇所以外にミスがある場合には、見逃す可
能性が高くなる傾向があった。
【0004】そこで、従来より、同じ印刷物のための複
数の原版フィルム、例えば前記旧版と新版とをTVカメ
ラで撮影し、その画像をTVモニタに重ねて映出するこ
とにより、新版のの絵柄あるいは文字等が、修正箇所以
外の部分で旧版と同一であるか、そして、修正箇所は指
定通りに修正されているかの確認等を容易にする検版装
置が、特願昭60−57178号、特願昭62−618
78号において知られている。
【0005】特願昭60−57178号における検版装
置は、新旧の原版フィルムをモニターテレビ上に互いに
違う色で合成表示する機能と、一定時間毎に新版と旧版
とを差し替えたり、重ねたりして表示するあおり機構と
を有するものである。また、特願昭62−61878号
における検版装置は、新旧の原版フィルムの検版される
部分をマトリックスの番地で定義するとともに、該番地
に従ってTVカメラで原版フィルムを撮影し、新旧の原
版フィルムの番地毎の画像信号を比較し、不一致部分の
番地等を記憶し、この不一致の番地等をプリントアウト
する方式のものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来例
の2つの検版装置のうちの前者は、2つの原版フィルム
をモニターテレビ上に合成表示する方式の為、画像の一
致する部分と不一致部分が混在し、変更箇所が多い場合
などに、モニターテレビの画面が煩雑なものとなり、不
一致部分を見逃す可能性が高くなるなどの問題があっ
た。また、後者は、不一致部分がマトリックス番地で表
示され、その番地の2つの画像を重ねた状態で再びモニ
ターテレビに映し出して、作業者が番地毎にチェックす
ることになるので、変更箇所が多い場合や、広い範囲に
渡って変更された場合に、作業者が長時間拘束されるこ
とになる。
【0007】また、上記二つの検版装置は、モニターテ
レビの画面を作業者がチェックし、もしミスがあった場
合には、そのミスの箇所を原版フィルム作成者に指示す
るか、もしくは上記作業者が原版フィルムを修復するこ
とになるので、ミスの箇所が多い場合などに、チェック
したミスのうちのいくつかを修正しなかったり、原版フ
ィルム上でミスの箇所を見失ったりする可能性があっ
た。
【0008】さらに、上記二つの検版装置は、2枚の原
版フィルムを2台のTVカメラでそれぞれ撮影するもの
であり、かつ、原版フィルムが通常のモニターテレビの
画面の大きさに比べ大きく、原版フィルム全域をモニタ
ーテレビに映し出そうとすると、細かな部分のチェック
ができないため、TVカメラで原版フィルムの一部を撮
影する構成とすると共に、TVカメラもしくは原版フィ
ルムを移動自在な構成とすることにより原版フィルム全
体をチェックするものであり、また、テレビカメラで原
版フィルムを撮影するのに、テレビカメラと原版フィル
ムの間にある程度の焦点距離を必要とするので装置自体
が大きなものとなってしまうという問題があった。
【0009】本発明は前記事情に鑑みて提案されたもの
で、その目的とするところは、容易かつ確実に検版する
ことができ、かつコンパクトなフィルム検版装置を提供
することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のフィルム検版装
置は、2枚の原版フィルムを比較して検版するためのも
のであり、前記原版フィルムの画像を読み込むためのイ
メージスキャナと、該イメージスキャナにより読み取ら
れた画像データが入力され、かつ前記2枚の原版フィル
ムの互いに対応する位置の画像データ同士を比較すると
共に、比較された前記2枚の原版フィルムの画像データ
のうち互いに異なるデータだけをそれぞれ出力する比較
手段と、該比較手段から出力された画像データを原版フ
ィルムごとに異なる色で一枚のハードコピーに合成して
出力するハードコピー機とを具備してなることをことを
前記課題の解決手段とした。
【0011】また、前記フィルム検版装置が、前記画像
データを原版フィルムの位置に対応する書き込みアドレ
スにしたがって記憶する画像メモリと、前記書き込みア
ドレスを、前記2枚の原版フィルムの一方の画像データ
に対する他方の画像データの位置のずれ、歪み等のデー
タを入力することにより補正する補正手段とを有するこ
とを前記課題の解決手段とした。
【0012】
【作用】上記構成によれば、比較手段により、2枚の原
版フィルムの絵柄、文字等のうち互いに異なる部分だけ
を抽出することができ、また、一枚のハードコピーに、
2枚の原版フィルムの互いに異なる画像データが原版フ
ィルムごとに異なる色で出力されるので、修正前の原版
フィルムと修正後の原版フィルムにおいて、画像が同一
の部分に惑わされることなく、変更指定された箇所等が
正しく変更され、かつ、それ以外の部分が修正前の原版
フィルムと同様になっているかの確認を一目で行うこと
ができる。
【0013】また、画像データに、イメージスキャナに
よる読み込みの際の歪み等がある場合は、原版フィルム
の位置に対応した書き込みアドレスを補正手段により補
正して、画像データを画像メモリに入力することができ
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1ないし図5は、本実施例のフィルム検版装置
もしくはその検版方法を示すものであって、図1はフィ
ルム検版装置の概略を示し、図2はフィルム検版装置の
外観を示すものである。
【0015】図1及び図2に示すように、フィルム検版
装置は、フィルムの画像を読み取るCCDラインセンサ
1a有するイメージスキャナ1と、このCCDラインセ
ンサ1aに読み取られた少なくと2枚の原版フィルム
A、B(図2に図示)の画像を比較する比較回路(比較
手段)2と、比較回路2において比較された画像のうち
の異なる部分を出力するハードコピー機3を主体として
構成されている。
【0016】前記イメージスキャナ1は、図2に示すよ
うに、矩形板状の原稿台1bと、該原稿台1bを支持す
る脚部1cと、原稿台1b上に原版フィルムA、Bを固
定するピンバー1d、1dと、原稿台1b上面の上側縁
と下側縁とに、これら側縁に沿って互いに平行にそれぞ
れ設けられた2本のスライドレール1e、1eと、該ス
ライドレール1e、1eに案内され、原稿台1b上を走
査する前記CCDラインセンサ1a等とからなるもので
ある。
【0017】前記原稿台1bは、2枚の原版フィルム
A、Bをスライドレールに沿って横に並べて載置できる
ようになっている。前記CCDラインセンサ1aは、イ
メージスキャンするための周知のものである。また、C
CDラインセンサ1aには、AD変換回路が内蔵されて
おり、後述する制御部(図示略)に8bitないし10
bitのデジタル信号として画像データを出力するよう
になっている。
【0018】なお、原版フィルムA、Bは、一般に印刷
時の4つの色のインクに対応して4つ作成される印刷用
刷版の原版となるものであり、原版フィルムA、Bも4
枚一組となっている。そして、各原版フィルムA、B
は、所謂白黒のポジフィルムであり、透明なフィルム上
の前記刷版のインクを必要とする部分に、黒く露光した
部分があるものである。従って、イメージスキャナ1
は、白黒用のものであり、白黒の階調データとして画像
データを出力するようになっている。
【0019】前記比較回路は、CCDラインセンサ1a
によって読み込まれた2つの原版フィルムA、Bの対応
する位置の画像データが入力され、これら画像データを
比較し、2つの画像データが同一の場合には、ハードコ
ピー機3への画像データの出力を停止し、2つの画像デ
ータが異なる場合には、画像データをハードコピー機3
に出力するものである。
【0020】なお、2つの画像データの白黒の階調は、
原版フィルムA、Bの露光の具合や、イメージスキャナ
1による読み込みの際の明るさ等により、多少の誤差が
あるので、2つの画像データを比較する際には、8bi
tないし10bitの画像データの上位4bitもしく
は5bitだけを比較するようになっている。このよう
な構成とすることにより、比較する画像データに多少の
階調の誤差があっても無視するようになっている。もち
ろん、比較の精度(上位から何bit目まで比較する
か)は、検査対称物によって適宜変更可能である。
【0021】そして、本実施例においては、2枚の原版
フィルムA、Bの画像データは、比較回路から異なる色
でハードコピー機3に出力されるようになっている。例
えば、原版フィルムA、Bの旧版Aの旧ポジ画像データ
を青で出力し、新版Bの新ポジ画像データを赤で出力し
て、旧版Aと新版Bとで、どの部分をどのように変更し
たかが一目で確認できるようになっている。なお、旧版
Aと新版Bとで異なる部分が重なっている部分は、青と
赤が重なり紫で出力されるようになっている。
【0022】また、比較回路2は、スイッチ(図示略)
の切替によりキャンセルできるようになっており、2枚
の原版フィルムA、Bの画像データをそのまま異なる色
で一枚のハードコピーに合成した状態でハードコピー機
から出力できるようになっている。
【0023】前記ハードコピー機3は、周知のものであ
り、その機種は特に限定されるものではなく、少なくと
も2色のインクで出力できるものなら、例えば熱転写方
式、インクジェット方式、レーザー静電方式など、どの
ようなものでも良い。また、ハードコピー機3は、原版
フィルムA、Bと略同様のサイズの用紙が使用できるも
のが好ましい。
【0024】また、フィルム検査装置には、CCDライ
ンセンサ1aの読み込んだ画像データを記憶する画像メ
モリ4と、CCDラインセンサ1aの画像読み込み位置
を特定するためのエンコーダパルスを発生するエンコー
ダパルス発生回路5と、エンコーダパルスをカウント
し、CCDラインセンサ1aにより読み込まれた画像デ
ータを画像メモリ4に記憶する際のアドレス及び画像メ
モリ4から画像データを読みだす際のアドレスを決める
アドレスカウンタ回路6と、原稿台1bに2枚固定され
た原版フィルムA、Bの2枚目の原版フィルムBの原点
位置にCCDラインセンサ1aが来た際に、パルスカウ
ント値をリセットする一致回路8と、2枚の原版フィル
ムA、Bの画像データに、位置のずれ等があった場合
に、位置のずれ等のデータを入力することにより、画像
データを画像メモリ4に書き込む際のアドレスを補正す
る補正回路(補正手段)9と、前記比較回路2とを有す
る制御部が設けられている。
【0025】この制御部は、イメージスキャナー1の原
稿台1b等に内蔵される構成とされ、その図示しない操
作パネルが原稿台1bの上面側部に設けられている。前
記一致回路8は、予めレジスタ7に格納された新ポジフ
ィルム読み取り原点カウント値とアドレスカウンタのパ
ルスカウント値を比較し、パルスカウント値と読み取り
原点カウント値が等しくなった時に、パルスカウント値
をリセットすると共に、比較回路にイネーブル信号を送
り、比較回路2を作動させるものである。
【0026】前記補正回路9は、イメージスキャナ1に
おいて、原稿台1bの歪みやスライドレール1e、1e
の傾きにより、生じる画像データの位置のずれや歪みを
調整するものである。補正回路9においては、予め、原
稿台1bの原版フィルムBの設置位置において入力され
る新ポジ画像データに対する原版フィルムAの設置位置
において入力される旧ポジ画像データのX軸方向及びY
軸方向の位置のずれを測定しておき、この位置のずれに
基づいて、画像メモリ4に記憶される旧ポジ画像データ
のアドレスを、新ポジ画像データの位置と対応させるよ
うに補正するものである。
【0027】次に、フィルム検版装置における原版フィ
ルムA、Bの検版方法及び作用について図3のフローチ
ャートに基づいて説明する。まず、旧版Aを図2中の原
稿台1bの向かって左側に、ピンバー1eによりセット
し、新版Bを同じく右側に、ピンバー1eによりセット
する(S1)。なお、旧版A及び新版Bの設置位置は、
予め正確に決められている。
【0028】次に、イメージスキャナ1のCCDライン
センサ1aを作動させ、画像の読み取りを開始する(S
2)。CCDラインセンサ1aは、図2中原稿台1b上
を右方に移動しながら、Aの画像を読み込んでいく。こ
の際に、CCDラインセンサ1aの移動に伴って、エン
コーダパルス発生回路5によりエンコーダパルスが発生
され、このエンコーダパルスをアドレスカウンタ6がカ
ウントする。そして、CCDラインセンサ1aにより読
み込まれた旧ポジ画像データは、アドレスカウンタ6に
よりパルスカウント値に対応した画像メモリ4のアドレ
スを決められ、順次画像メモリ4に記憶される(S
3)。
【0029】また、アドレスカウンタ回路6のパルスカ
ウント値は、一致回路8に送られ、読み取り原点カウン
ト設定値と比較される。そして、CCDラインセンサ1
aが新版Bの原点位置に達した際に、すなわち、アドレ
スカウンタ回路6のパルスカウント値と、読み取り原点
カウント設定値が一致した際に、パルスカウント値がリ
セットされると共に、比較回路2にイネーブル信号が送
られる(S4)。
【0030】次に、CCDラインセンサ1aにより新版
Bの新ポジ画像データが読み込まれる(S6)。そし
て、新版Bの読み取りが始まると共に、リセットされた
アドレスカウンタ回路6がエンコーダーパルスをカウン
トすると共に、このパルスカウント値に対応するアドレ
スの画像データが画像メモリ4から出力される(S
5)。そして、CCDラインセンサ1aが読み込んだ新
ポジ画像データと、画像メモリ4から読みだされた旧ポ
ジ画像データが比較回路2に入力される。
【0031】この際に、新版B上を移動するCCDライ
ンセンサ1aのパルスカウント値に対応したアドレスの
旧ポジ画像データが画像メモリ4から読みだされるの
で、互いに対応する位置の新ポジ画像データと旧ポジ画
像データとが比較回路2に送られる。そして、比較回路
2において、新ポジ画像データと旧ポジ画像データが一
致しない場合だけ、ハードコピー機3に新ポジ画像デー
タ及び旧ポジ画像データが出力される(S7)。
【0032】そして、ハードコピー機3は、入力された
画像データ、すなわち、新版と旧版とで異なる画像の部
分だけをハードコピーとして出力する。この際に、旧ポ
ジ画像データは、青で出力され、新ポジ画像データは赤
で出力される。(S8)例えば、図4に示すように、家
10と電車11が描かれた旧版Aを、新版Bにおいて、
電車11を削除し、子供12を追加する変更が行われた
場合に、ハードコピー機3によるハードコピーCは、旧
版Aと新版Bで共通な家10の部分が削除され、電車1
1と子供12が出力される。この際に、電車11は青で
出力され、子供12は赤で出力されるので、電車11が
削除されると共に子供12が追加されたことを一目で確
認することができる。
【0033】また、ハードコピーCの変更が指定されて
ない箇所に、青の表示が合った場合は、例えば新版Bを
作成する際に必要な材料が脱落したことになり、赤の表
示がある場合には、もとの透明なフィルムに何か汚れを
付けてしまったことになる。また、青と赤の画像がずれ
て重なった状態で表示された場合には、もとの透明なフ
ィルム上の材料の位置をずらしてしまったことになる。
【0034】このように、フィルム検版装置の操作者
は、出力されたハードコピーCを確認し、新版と旧版と
で画像の違う部分について、指定された部分が正確に修
正されているかを確認すると共に、指定されていない部
分に、新版と旧版とで異なる部分がないかを確認する
(S9)。そして、ハードコピーC上にミスが発見され
た場合には、ハードコピーC上に直接筆記用具で印を付
けて、原版フィルムA、Bの修正を行う作業者に渡す。
【0035】また、フィルム検版装置は、図5に示すよ
うに、比較回路をキャンセルした状態で、新ポジ画像デ
ータと旧ポジ画像データとを色違いでハードコピー機か
らハードコピーC’として出力できる。この際には、新
ポジ画像データと旧ポジ画像データで一致する家10の
部分が青色と赤色が重なって紫に出力され、電車11が
青に、子供12が赤に出力される。
【0036】なお、操作者は、原稿台1bに原版フィル
ムA、Bをセットし、イメージスキャナ1をスタートす
れば、フィルム検版装置に拘束されることはなく、ハー
ドコピーCが出力された段階で、ハードコピーCの確認
を行う。次に、原稿台1bの歪みや、スライドレール1
e、1eの傾き等により旧ポジ画像データと新ポジ画像
データとの間に位置のずれがある場合の補正方法につい
て説明する。
【0037】まず、原稿台1bに原版フィルムA、Bの
代わりに2枚の完全に同一な方眼紙をセットし、比較回
路2をキャンセルした状態で、ハードコピーを出力させ
る。この際に読み取り誤差があれば、二つの方眼紙の画
像データのラインがずれて出力されるので、このライン
のずれの寸法差をラインの各交差位置で測定する。そし
て、これらをの寸法差を補正回路に入力する。補正回路
においては、この寸法差を用いて、アドレスカウンタ回
路6のパルスカウントに基づくアドレスをずらして、旧
ポジ画像データを、新版ポジ画像データの位置に対応さ
せる。なお、一度ハードコピーCを出力した後に、原版
フィルムA、Bの設置位置にずれがあることがわかった
場合にも、このずれの寸法差をハードコピーCから測定
し、補正手段に入力することにより、原版フィルムA、
Bの設置位置の微調整を行わずに、再び検版を行うこと
ができる。
【0038】以上のように、本実施例のフィルム検版装
置によれば、旧版Aと新版Bとで異なる絵柄、文字等だ
けが、新版Bと旧版Aとで色違いで、一枚のハードコピ
ーCに出力されるので、容易かつ確実に2枚の原版フィ
ルムA、Bの相違を確認することができ、旧版Aから新
版Bへ、原版フィルムA、Bを変更した際のミスを見逃
すことなくチェックすることができる。
【0039】また、出力がハードコピーCで行われるた
め、ハードコピーC上でミスを発見した際に、そのまま
ハードコピーCに筆記用具で、直接印を付けることがで
きるので、チェックが終了したことを確認できると共
に、原版フィルムA、Bをさらに修正する際に、確実に
ミスの位置を確認して新たなミスを防止することができ
る。また、原板フィルムの修正が済んだ部分について
も、ハードコピーC上に直接印を付ける等してチェック
することで、修正もれを防ぐことができる。
【0040】そして、原稿台1bに原版フィルムA、B
をセットし、イメージスキャナ1を作動させた後は、特
に操作者が検版装置に拘束されることがなく、操作者の
空き時間に、出力されたハードコピーCをチェックすれ
ばよく、検版にかかる時間を削減することができる。さ
らに、画像の読み取りを、カメラではなくイメージスキ
ャナ1にすることにより、従来の検版装置に比較して、
フィルム検版装置を小型化することができるので、机上
等において作業することも可能であり、省スペースを図
ることができる。また、イメージスキャナ1に読み取ら
れた2つの画像データに、位置のずれが有る場合、補正
回路により容易に位置のずれを補正することができる。
【0041】なお、本発明のフィルム検版装置は、上記
実施例に限られるものではなく、各部材の形状、寸法、
材質等の具体的構成要件は、実施に当たり適宜変更可能
である。例えば、イメージスキャナ1のCCDラインセ
ンサ1aを2つにすると共に、これらCCDラインセン
サ1aを同期した状態で作動させて、CCDラインセン
サ1aの出力を比較回路に入力するようにしても良く、
また、2枚の原版フィルムA、Bの画像を両方とも画像
メモリ4に読み込んでから、比較回路2に出力するよう
にしても良い。
【0042】また、上記実施例では、比較回路2におい
て、階調を有する画像データを比較するようにしたが、
イメージスキャナ1により読み込んだ画像データを、任
意の階調レベル(しきり値)で分けることにより、原版
フィルムA、B上に絵柄、文字等が有るか無いかの2値
画像データとし、2つの2値画像データの排他的論理和
処理を行うことにより、2つの2値画像データが異なる
時だけ、ハードコピー機に出力させるようにしても良
い。この場合に、写真等のグラデュエーションの多い画
像は、潰れてしまうが、より簡単な構成で、写真の位置
の確認を行うことができ、また、一般の印刷物に多い文
字、線画等の確認を容易に行うことができる。
【0043】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
フィルム検版装置によれば、2枚の原版フィルムの間で
異なる絵柄、文字等だけが、原版フィルムごとの色違い
で一枚のハードコピーに出力されるので、容易かつ確実
に2枚の原版フィルムの相違を確認することができ、原
版フィルムを変更した際のミスを見逃すことなくチェッ
クすることができる。
【0044】また、出力がハードコピーで行われるた
め、ハードコピー上でミスを発見した際に、そのままハ
ードコピーに筆記用具で、直接印を付けることができる
ので、チェックが終了したことを確認できると共に、原
版フィルムをさらに修正する際に、確実にミスの位置を
確認できることから新たなミスを防止することができ
る。
【0045】そして、原版フィルムをセットし、イメー
ジスキャナを作動させた後は、特に操作者が検版装置に
拘束されることがなく、操作者の空き時間に、出力され
たハードコピーをチェックすればよく、検版にかかる時
間を削減することができる。さらに、読み取りをカメラ
ではなくイメージスキャナにすることにより、従来の検
版装置に比較して、フィルム検版装置を小型化すること
ができ、机上等において作業することも可能であり、省
スペースを図ることができる。また、イメージスキャナ
1に読み取られた2つの画像データに、位置のずれが有
る場合、補正回路により容易に位置のずれを補正するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】上記フィルム検版装置を示すブロック図であ
る。
【図2】上記実施例のフィルム検版装置を示す斜視図で
ある。
【図3】上記フィルム検版装置の検版方法を示す流れ図
である。
【図4】上記フィルム検版装置の入力画像と出力画像を
示す図である。
【図5】上記フィルム検版装置の入力画像と出力画像を
示す図である。
【符号の説明】
A 原版フィルム(旧版) B 原版フィルム(新版) C ハードコピー 1 イメージスキャナ 2 比較回路(比較手段) 3 ハードコピー機 4 画像メモリ 9 補正回路(補正手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/387 G06F 15/66 310

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の原版フィルムを比較して検版する
    ためのフィルム検版装置であって、前記原版フィルムの
    画像を読み込むためのイメージスキャナと、該イメージ
    スキャナにより読み込まれた画像データが入力され、か
    つ前記2枚の原版フィルムの互いに対応する位置の画像
    データ同士を比較すると共に、比較された前記2枚の原
    版フィルムの画像データのうち互いに異なるデータだけ
    をそれぞれ出力する比較手段と、該比較手段から出力さ
    れた画像データを原版フィルムごとに異なる色で一枚の
    ハードコピーに合成して出力するハードコピー機とを具
    備してなることを特徴とするフィルム検版装置。
  2. 【請求項2】前記画像データを原版フィルムの位置に対
    応する書き込みアドレスにしたがって記憶する画像メモ
    リと、前記書き込みアドレスを、前記2枚の原版フィル
    ムの一方の画像データに対する他方の画像データの位置
    のずれ、歪み等のデータを入力することにより補正する
    補正手段とを有することを特徴とする請求項1記載のフ
    ィルム検版装置。
JP25261091A 1991-09-30 1991-09-30 フィルム検版装置 Expired - Fee Related JP2684898B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25261091A JP2684898B2 (ja) 1991-09-30 1991-09-30 フィルム検版装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25261091A JP2684898B2 (ja) 1991-09-30 1991-09-30 フィルム検版装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05142743A JPH05142743A (ja) 1993-06-11
JP2684898B2 true JP2684898B2 (ja) 1997-12-03

Family

ID=17239766

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25261091A Expired - Fee Related JP2684898B2 (ja) 1991-09-30 1991-09-30 フィルム検版装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2684898B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05142743A (ja) 1993-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0327112B1 (en) Method and apparatus for displaying picture frames of color photograhic films
EP0310891A1 (en) Color scanner having monitoring apparatus capable of displaying a plurality of originals in parallel
JP2007168449A (ja) 紙面上の画像の印刷品質を自動検査するために使用することが意図された基準モデルを作成するための方法
JPS6313178B2 (ja)
US4958237A (en) Method of making enlarged prints by subdividing an original image and interpolating the subdivided image
JP2816091B2 (ja) デジタル検版装置
US5018023A (en) Image input method
JP2684898B2 (ja) フィルム検版装置
US5671072A (en) Image film developer for printing changed film image data and image data change condition
KR100218119B1 (ko) 사진필름 검정장치
JPH08304997A (ja) 検版装置
JP2007074484A (ja) 校正方法、校正システム、校正プログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体
JP2506155B2 (ja) ビデオプリンタのテスト焼き方法
JP2812051B2 (ja) フィルム検版装置
JP3639803B2 (ja) カラー画像検査装置
JPH09133514A (ja) 画像測定装置
JP3119103B2 (ja) 検版装置
JPH07271009A (ja) 検版装置
JP2001194238A (ja) 色変換テーブル作成方法および作成装置
JPS6085961A (ja) オフセツト印刷における色ずれ検出方法
JPH08304994A (ja) 検版装置
JP3143709B2 (ja) スキャナ読込み補正方法
JPS5893055A (ja) フイルム検版装置
JPH0314668Y2 (ja)
JPS59192249A (ja) 修正画像検査方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970715

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees