JP2684443B2 - 線状体の結束装置 - Google Patents

線状体の結束装置

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JP2684443B2 JP20628190A JP20628190A JP2684443B2 JP 2684443 B2 JP2684443 B2 JP 2684443B2 JP 20628190 A JP20628190 A JP 20628190A JP 20628190 A JP20628190 A JP 20628190A JP 2684443 B2 JP2684443 B2 JP 2684443B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、例えば複数本のケーブルやワイヤ等の線
状体群の外周に結束用バンドを巻付けるとともに、締付
けてそれら線状体群を一体に束ねるように用いられる線
状体の結束装置に関するものである。
[従来の技術] 一般に、この種の装置では、合成樹脂製の帯状ストリ
ップの長手方向に等間隔で並設されて、該ストリップを
介して連設された多数の結束用バンドを有するリボンか
ら、順次的に単一毎のバンドを切り離して、これを線状
体の結束部側へ整列送給し、この線状体の結束部に搬入
された結束用バンドを複数本の線状体群の外周に巻回さ
せ、かつ締付けるように構成されている。
ところで、上記リボンから結束用バンドを1本ずつ切
り離すにあたって、従来では、外周に上記リボンにおけ
る結束用バンドに噛み合うスプラインが形成されたシリ
ンダの回転により、上記リボンを間欠的に円周方向に送
給しながら、その円周面の特定個所でナイフ状のカッタ
により切り離すように構成されていた。
[発明が解決しようとする課題] 上記のような構成の従来のものでは、外周にスプライ
ンが形成されたシリンダの回転により結束用バンドをも
ったリボンを送給するものであるため、シリンダの占有
するペースが比較的大きくて、装置全体が大形化し易
い。
とくに、シリンダの回転と停止の繰り返しによる間欠
駆動においては、慣性等の影響でシリンダの急停止がむ
ずかしく、リボンの間欠送りを精度よく行なうために
は、若干のオーバーランを見込んだ精巧な回転駆動制御
を必要とし、リボンから単一毎の結束用バンドを切り離
す際にミスを生じやすく、これにより、連続結束作業途
中で何回となく、装置の運転を停止しなければならず、
結束効率を上げることができなかった。
この発明は上記のような従来の欠点を解消するために
なされたもので、結束用バンドを有するリボンの間欠送
りを高精度に行い、しかも間欠送りされるリボンから結
束用バンドをミスを生じずに切り離すことができるとと
もに、切り離された1本毎の結束用バンドをミスなく確
実に結束部に送り込むことができ、しかも装置全体の小
形化を図り得る線状体の結束装置を提供することを目的
としている。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、この発明に係る線状体の
結束装置は、互いに平行な1対の帯状ストリップの長手
方向に等間隔で並設されて、該ストリップを介して相互
に連設された多数の結束用バンドを有するリボン平面上
に受止め支持するリボン送り用支持台と、この支持台上
のリボンにおける幅方向の少なくとも両側で複数の結束
用バンド間に噛み合う送り歯を有し、矩形運動により上
記リボンを支持台の一端側へ間欠的に送給するリボン用
搬送子と、このリボン用搬送子で間欠的に送給されるリ
ボンの幅方向の両側部を上記支持台に押圧してそのリボ
ンの幅方向の両側部に摺動抵抗を与える板ばねと、上記
支持台の一端部上面に突出して配備され、上記板ばねに
より摺動抵抗が与えられた状態で上記リボン用搬送子に
よってリボンが間欠的に送給される毎にそのリボンの最
先端の結束用バンドと帯状ストリップとを連結するタブ
を切断して結束用バンドを切り離すカッタと、上記支持
台の一端側に上記リボン送り方向と直交する方向に沿っ
て形成されて上記カッタにより上記リボンから順次切り
離された結束用バンドを1本ずつ受け入れるバンド整列
溝と、上記搬送子に取り付けられて上記バンド整列溝に
移された結束用バンドのストラップ側に弾性的に当接す
る押えばねと、上記バンド整列溝に受け入れられた結束
用バンドをその長手方向の一端側から突き出して結束部
に送る結束用バンド突出し送り装置とを備えたものであ
る。
[作用] 上記構成の線状体の結束装置においては、リボンにお
ける複数の結束用バンド間に噛み合う送り歯をもった搬
送子の矩形運動により、上記リボンが平面上に沿って間
欠的に送給されるので、送り歯の噛み合せ分を除いて搬
送子をできるだけ薄くすることが可能となり、リボン送
り部の占有スペースを小さくして装置全体のコンパクト
化を図ることができる。また、回転運動でなく、平面上
に沿った搬送子の矩形運動であるから、間欠送り時の停
止精度が高く、送りのための制御も容易になり、しかも
リボンの少なくとも両側に対して搬送子の送り歯が噛み
合うため、リボンの可撓性や変形に関係なく、整然とし
た送り動作が行なわれる。
さらに、上記支持台の一端部上面に突出して配備され
ている上記カッタによって結束バンドが切り離されるリ
ボンは、上記板ばねにより幅方向の両側部に摺動抵抗が
与えられた状態で上記リボン用搬送子によって間欠的に
送給される。そのため上記カッタによってリボンからの
結束用バンドの切り離しがミスなく行われるようにな
る。またバンド整列溝に移された結束用バンドのストラ
ップ側も押えばねにより押圧されるので、この結束用バ
ンドをその長手方向の一端側から突き出して結束部に送
るときにその結束用バンドが上記バンド整列溝から側方
や上方に逃げることを阻止して、バンド整列溝から適正
な方向へ向って送り出される。
[実施例] 以下、この発明の一実施例を図面にしたがって説明す
る。
第1図はこの発明に係る線状体の結束装置の一例を示
す全体の斜視図である。
同図において、装置本体1の上方には、多数の結束用
バンド2を有するリボン3を巻装した繰り出しリール4
が配設されている。5は上記装置本体1上に設けられて
上記リボン3を一定方向へ搬送しながら結束用バンド2
を1本ずつ切り離す結束用バンド搬送・分離部、6は上
記装置本体1に設けられて上記結束用バンド2を搬送方
向と直交方向へ送り込む結束バンド整列送給部、7は上
記装置本体1に設けられて整列送給された結束用バンド
2で複数本の線状体、たとえばケーブルMを束ねるケー
ブル結束部である。8は上記ケーブルMを結束した状態
の結束用バンド2の不要部分を切り取って回収する回収
部、9は上記繰り出しリール4からのリボン3の厚さ方
向のガイドローラである。
上記リボン3は、第2図に示すように互いに平行な1
対の合成樹脂製の帯状ストリップ3a,3bの長手方向に上
記多数の結束用バンド2を等間隔に並設するとともに、
被切断部としてのタブ3c,3dを介して上記ストリップ3a,
3bに一体的に連設したものである。上記結束用バンド2
は、第3図に示すように締付ヘッド部2aとこの締付ヘッ
ド部2aに挿通されるストラップ2bとから構成されてい
る。
第4図は上記結束用バンド搬送・分離部5の構成を示
すものである。
同図において、11は上記繰り出しリール4から繰り出
されたリボン3を平面的に受け止める長方形のリボン送
り用支持台であり、その幅方向両側には、上記リボン3
の両側を案内するガイド壁12A,12Bが矢印aで示す送給
方向(長手方向)へ沿って設けられており、またその上
面には、その一側部に位置して、第5図および第8図に
示すように結束用バンド2の締付ヘッド部2aを嵌入して
摺動させる溝条13が上記長手方向に沿って形成されてい
る。
14は上記支持台11の長手方向一端部に対向配設されて
支持台11の上面との間に上記リボン3を入り込ませる規
制板である。
15は上記支持台11の上面に対向配設された門形のリボ
ン用搬送子であり、この搬送子15の幅方向の両側下面に
は、第6図に示すように規制板14に形成された切欠孔16
A,16Bを通して上記リボン3における先端側の複数の結
束用バンド2に噛み合い可能な複数の送り歯17が形成さ
れており、矩形運動により上記リボン3を支持台11の一
端側へ向けて間欠送りするように構成されている。18,1
9はそれぞれ上記搬送子15を矩形運動させるための上下
方向および水平方向の駆動用アクチュエータである。
上記規制板14の幅方向両側には、第7図に示すように
リボン3の送り方向へ下降傾斜して上記リボン3の幅方
向両側部位に対応する結束用バンド2に弾性的に押圧す
る1対の蛇行防止用板ばね20A,20Bが取り付けられてい
る。21(21A,21B)は上記支持台11の一端部上面に突出
してリボン3が間欠送りされる毎に上記リボン3におけ
る両タブ3c,3dを切断するカッタである。22は上記支持
台1の一端部上面において、リボン3の送り方向と直交
方向(矢印b方向)へ沿って形成されたバンド整列溝で
あり、上記リボン3から切断・分離された結束用バンド
2が嵌入されるようになっている。
23は上記バンド整列溝22に対応して上記搬送子15に取
り付けられた押えばねであり、バンド整列溝22内の結束
用バンド2が後述する送り出し棒で突き出される際に方
向ずれを防止するためのものである。
つぎに、上記整列溝23からの結束用バンド2を用いて
複数のケーブルMを結束する結束部7の構成を第9図お
よび第10図により説明する。
同図において、24は上記リボン3の送り方向に対して
直交する方向(矢印b方向)へ延びる案内通路25が形成
された結束バンド送り込み用基台である。26は上記整列
溝23に嵌入された結束用バンド2の締付ヘッド部2aを突
いて上記案内通路25へ送り込む突き出し棒であり、突き
出し用シリンダ装置27のプランジャ28に連結杆29を介し
て連結されている。
上記基台24における上記送り込み方向の前端には、上
記案内通路25の前端に連なる結束用バンド設定溝30が形
成され、その設定溝30の付近には上記バンド2を上方か
ら規制する板ばね31が配設されている。
32は上記板ばね31を介して上記基台24上に前後移動可
能に配設された略マガ玉形のバンド位置決めガイド部材
であり、その内周面には、前進位置で結束用バンド2の
ストラップ2b側が後述するバンド巻き込みガイド部材で
案内された後を引き継いで、締付ヘッド部2aに挿通する
まで案内する案内溝32aが形成されている。33は上記バ
ンド位置決めガイド部材32の押え台、34は上記基台24に
設置されて上記バンド位置決め部材32を駆動するシリン
ダ装置である。
35は上記バンド位置決めガイド部材33に対向して上記
基台24の前端に回動可能に枢支されたバンド巻き込みガ
イド部材であり、その内周面には上記ガイド部材33の先
端に近接する巻き込み回動位置で上記結束用バンド2の
ストラップ2bをケーブルMの下面から上面側へ周回させ
てバンド位置決め用ガイド部材33側の案内溝32aへ受け
渡す案内溝35aが形成されており、また結束時には、そ
の先端側が上記バンド位置決め用ガイド部材33の内周段
差部36に嵌入してケーブルMに圧接する位置まで回動す
るようになっている。37,38はそれぞれ上記基台24に取
り付けられて上記バンド巻き込みガイド部材35に対する
巻き込み回動位置までの回動用および圧接位置までの回
動用シリンダ装置であり、そのピストンロッド39の先端
は上記バンド巻き込みガイド部材35の基端に駆動レバー
40を介して連結されている。
41は上記巻き込み位置での結束用バンド2の締付ヘッ
ド部2aに対応して上記基台24の下側に上下動可能に配設
されたチャック本体、42は上記基台24に枢着されて上記
チャック本体41の先端とで締付ヘッド部2aに挿通された
ストラップ2b側を着脱可能に挟着するチャック爪であ
り、両者41,42によりチャック部材43を構成している。4
4は上記基台24に設けられたチャック駆動用シリンダ装
置である。このシリンダ装置44で駆動される回動アーム
45に形成されたピン46に上記チャック本体41の長孔47を
嵌合させてあり、これらチャック部材43、シリンダ装置
44および回動アーム45等により、結束用バンド2のスト
ラップ2b側を引張ってケーブルMを締めつけるバンド締
付手段48を構成している。
49は上記基台24に前後移動可能に設けられて締付後の
連結用バンド2のストラップ2bを所定個所で切断するカ
ッタ、50はカッタ駆動用シリンダ装置である。51は上記
基台24の下方に配設されて上記切断後にチャック部材43
のチャック爪42を付いて挟着状態を開放させる挟着解除
棒、52は挟着解除棒51を駆動するシリンダ装置である。
53は上記チャック部材43の挟着解除時に圧縮エアーN
を吹きつけて結束用バンド2の不要ストラップ2bの不要
部分2c(第12c図)を回収部8へ吹き飛ばすエアーノズ
ルである。
なお、図中54は上記回動アーム45に対する回動位置で
の衝撃を吸収させる緩衝装置である。
つぎに、上記構成の動作について説明する。
繰り出しリール4から繰り出されたリボン3はガイド
ローラ9で案内されてリボン送り用支持台11と規制板14
との間に進入される。一方、アクチュエータ18,19によ
り搬送子15が駆動されて第11a図〜第11d図に示す矩形運
動を行なうので、その下降時に送り歯17がリボン3の複
数の結束用バンド2間に噛み合い、その前進にともない
リボン3を前方へ送給し、これの繰り返しによりリボン
3は間欠的に平面上を送給される。このリボン3が間欠
送給される毎に最先端の結束用バンド2と帯状ストリッ
プ3a,3bとを連結するタブ3c,3dがカッタ21A,21Bにより
切断されるので、上記結束用バンド2はリボン3から順
次分離されてバンド整列溝22に移入される。
ここで、従来のように、外周にスプラインが形成され
たシリンダを用いてリボンを搬送する場合は、シリンダ
径の部分の占めるスペースが大きく小形化を進めにく
い。
これに対して、上記のように搬送子15を矩形運動させ
てリボン3を搬送する構成では、搬送子15の送り歯17が
リボン3の結束用バンド2に噛合・離反するだけの高さ
寸法を確保すればよいので、薄形化が可能となる。さら
に、上記搬送子15の矩形運動によりリボン3を間欠送り
するので、シリンダを用いた場合のような慣性等の影響
が少ないので、制御に工夫を凝らさなくとも正確な間欠
送りが可能となる。
また、上記リボン3に変形等が生じていても、リボン
3の幅方向両側部に搬送子15で送り歯17が噛み合うの
で、上記送り歯17で上記変形状態を矯正しながらリボン
3を順調に送給することができる利点もある。
ところで、上記リボン3が繰り出しリール4から繰り
出されているうちは、支持台11上におけるリボン3も上
記リール4側の張力で直進性が保たれているが、上記リ
ール4から全部が繰り出されてしまうと、リボン3は後
方からの規制がなくなって蛇行するおそれがある。
これに対して、この例では、上記規制板14に取り付け
られた1対の板ばね20A,20Bの自由端部がリボン3の幅
方向両側部を押圧しているので、搬送子15で搬送される
リボン3には幅方向の2個所で摺動抵抗が与えられ、蛇
行や上下のふらつきが抑制され、したがって、上記搬送
子15による適正な搬送動作が保証され、そのことが上記
カッタ21によるリボン3からの結束用バンド2の切り離
しをミスなく行わせることに役立つことになる。
また、上記結束用バンド2は合成樹脂で形成されてお
り、締付ヘッド部2aに比してストラップ2b側は薄片状と
なっているので、リボン3から分離されてバンド整列溝
22に移された場合、上記ストラップ2b側が成形癖や巻き
癖で反り返っていると、突き出し棒26で突かれた際、案
内通路25からはずれるおそれがある。
しかし、上記構成では、搬送子15に取り付けた押えば
ね23により、結束用バンド2がバンド整列溝22に入り込
むと同時に上記押えばね23で方向規制されるので、該バ
ンド2を上記反り変形等に左右されることなく、バンド
整列溝22から案内通路25側へ正確に送り込むことができ
る。
シリンダ装置27に駆動される突き出し棒26によりバン
ド整列溝22から突き出された結束用バンド2は案内通路
25内へ送られる。これに先立ってシリンダ装置34が作動
してバンド位置決めガイド部材32が第12a図鎖線で示す
待機位置から同図実線で示す所定ガイド位置まで前進す
る。これと同時にシリンダ装置37も作動してピストンロ
ッド39が前進し、駆動レバー40を介してバンド巻き込み
ガイド部材35が時計方向へ回動して第12a図に示す巻き
込み回動位置に設定される。
この状態で上記結束用バンド2が案内通路25を通って
結束用バンド設定溝30まで送られる。すなわち、結束用
バンド2の締付ヘッド部2aが上記バンド位置決めガイド
部材32の下部で位置決めされた状態で、結束用バンド2
のストラップ2b側がバンド巻き込みガイド部材35の内周
面の案内溝35aに沿って案内された後、バンド位置決め
ガイド部材33の内周面の案内溝32aに案内されてケーブ
ルMの外側を周回した後に第12b図のように締付ヘッド
部2aに挿通される。この締付ヘッド部2aを挿通した上記
ストラップ部2bはチャック本体41とチャック爪42との間
に挿入されて両者41,42間に挟み込まれる。
結束用バンド2がケーブルMの外側を周回状に案内さ
れると、シリンダ装置38が作動してバンド巻き込みガイ
ド部材35がケーブルMを圧接するようにバンド位置決め
ガイド部材32側へ入り込み、これに対応してシリンダ装
置44が作動して回動アーム45を反時計方向へ回動させる
ので、上記結束用バンド2のストラップ2bが引っ張られ
る。この結果、ケーブルMは該バンド2で巻き締め状に
束ねられる。
上記ストラップ2bが引っ張られると、シリンダ装置50
によりカッタ49が前進して第12c図のようにストラップ2
bが所定個所で切断される。一方、シリンダ装置52によ
り挟着解除棒51が突出してチャック爪42を回動させるの
で、ストラップ2bの切断片(不要部)2cに対する挟着が
解除される。この時、エアノズル53からエアNが噴出す
るので、上記切断片2cはチャック部材42から確実に引き
離されて回収部8へ回収される。
ところで、上記の実施例では、リボン3の送りに対し
て1対の板ばね20A,20Bを用いて蛇行を防止したもので
あるが、板ばね20はさらに増数してもよく、また、幅広
の1枚の板ばねで構成してもよい。
また、線状体Mは、上記ケーブルに限らず、たとえば
ワイヤ等であってもよい。
なお、上記搬送子15は門形のものに限らず、リボン3
の幅方向両側に噛み合う送り歯17を有するものであれ
ば、種々の変形構造を採用できるものである。
[発明の効果] 以上のように、この発明によれば、多数の結束用バン
ドをもったリボンの送り支持台に対向配設されて、リボ
ンの幅方向の少なくとも両側で複数の結束用バンド間に
噛み合う送り歯をもった搬送子を矩形運動させることに
より、上記リボンを間欠送給するようにしたので、従来
の回転シリンダで送るものに比して高さ寸法を小さくし
て、送り部の占有スペースを小さくし装置全体の小形化
を図ることができる。さらに、間欠送り時のオーバラン
等の問題もないので、制御そのものが単純容易で、ミス
のない間欠送りが可能であるとともに、リボンのもつ可
撓性や変形を搬送子で規制して整然と搬送させることが
できる。
また、上記支持台の一端部上面に突出して配備されて
いる上記カッタによって切断されるリボンは、上記板ば
ねにより幅方向の両側部に摺動抵抗が与えられた状態で
上記リボン用搬送子によって間欠的に送給されるので、
上記カッタによってリボンからの結束用バンドの切り離
しがミスなく行われるようになる。さらに、バンド整列
溝に移入した結束用バンドのストラップ側も押えばねに
よって押圧しているので、突き出し時に結束用バンドを
側方や上方などに逃がすことなく、結束部に向って確実
に送給することができる。したがって、連続結束運転を
順調に行なわせて結束効率の顕著な厚情を達成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る線状体の結束装置の一例を示す
全体の斜視図、第2図は多数の結束用バンドをもったリ
ボンを示す平面図、第3図は結束用バンドを示す断面
図、第4図は同装置における結束用バンド搬送・分離部
を示す斜視図、第5図はリボン送り用支持台を示す斜視
図、第6図はリボン用の搬送子の説明図、第7図は第4
図のVII−VII線断面図、第8図は第4図のVIII−VIII線
断面図、第9図は同装置の側面図、第10図は同装置のケ
ーブル結束部分の一部破断平面図、第11a図〜第11d図は
それぞれ搬送子の動作説明図、第12a図〜第12c図はそれ
ぞれケーブル結束工程の動作説明図である。 2……結束用バンド、3……リボン、3a,3b……ストリ
ップ、11……支持台、15……搬送子、17……送り歯、22
……バンド整列溝、20A,20B……板ばね、23……押えば
ね。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに平行な1対の帯状ストリップの長手
    方向に等間隔で並設されて、該ストリップを介して相互
    に連設された多数の結束用バンドを有するリボンを平面
    上に受止め支持するリボン送り用支持台と、この支持台
    上のリボンにおける幅方向の両側で複数の結束用バンド
    間に噛み合う送り歯を有し、矩形運動により上記リボン
    を支持台の一端側へ間欠的に送給するリボン用搬送子
    と、このリボン用搬送子で間欠的に送給されるリボンの
    幅方向の両側部を上記支持台に押圧してそのリボンの幅
    方向の両側部に摺動抵抗を与える板ばねと、上記支持台
    の一端部上面に突出して配備され、上記板ばねにより摺
    動抵抗が与えられた状態で上記リボン用搬送子によって
    リボンが間欠的に送給される毎にそのリボンの最先端の
    結束用バンドと帯状ストリップとを連結するタブを切断
    して結束用バンドを切り離すカッタと、上記支持台の一
    端側に上記リボン送り方向と直交する方向に沿って形成
    されて上記カッタにより上記リボンから順次切り離され
    た結束用バンドを1本ずつ受け入れるバンド整列溝と、
    上記搬送子に取り付けられ上記バンド整列溝に移された
    結束用バンドのストラップ側に弾性的に当接する押えば
    ねと、上記バンド整列溝に受け入れられた結束用バンド
    をその長手方向の一端側から突き出して結束部に送る結
    束用バンド突出し送り装置とを備えたことを特徴とする
    線状体の結束装置。
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