JP2683977B2 - ワイヤ放電加工装置 - Google Patents

ワイヤ放電加工装置

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JP2683977B2
JP2683977B2 JP8065892A JP8065892A JP2683977B2 JP 2683977 B2 JP2683977 B2 JP 2683977B2 JP 8065892 A JP8065892 A JP 8065892A JP 8065892 A JP8065892 A JP 8065892A JP 2683977 B2 JP2683977 B2 JP 2683977B2
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美由貴 後藤
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
  • Numerical Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤ放電加工装置に
関し、特に実加工前に行う描画チェック制御の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】図23は従来のワイヤ放電加工装置を概
略的に示す全体構成図である。図において、1はワイヤ
電極、2は被加工物、3は被加工物2を支持してX軸方
向に移動するX軸テーブル、4はX軸テーブル3を支持
してY軸方向に移動するY軸テーブルである。X軸テー
ブル3及びY軸テーブル4は、それぞれ送りねじ5,6
及びこれらに連結された駆動モータ7,8によって、そ
れぞれX軸方向またはY軸方向に送り動作されるように
なっている。10は加工用電源装置、11はワイヤ電極
1に加工用電源装置10から加工エネルギーを供給する
上側の給電子、12は同じく下側の給電子である。20
は加工液19を貯留する加工液槽、18は加工液19を
加工液槽20に接続されたホース21を通して加工部に
供給する加工液供給ポンプ、22はホース21の先端に
設けられ、ワイヤ電極1及び被加工物2に加工液19を
噴射するノズルである。31は描画を行なうCRT表示
部、32は必要なデータ等を入力する入力手段である。
33は制御部であり、入力されたモードを判定するモー
ド判定手段33a、読出指令のあったプログラムのラベ
ル番号を検索処理するラベル番号検索手段33b、指定
されたプログラムの読出し、解析等を行うプログラム読
出手段33cより構成されている。34は放電加工に必
要なNCプログラムを記憶する記憶手段、35は制御部
33の解析結果をもとに、ワイヤ電極の移動軌跡、被加
工物の形状、あるいはNCプログラム内で設定されてい
る電気条件等をCRT表示部31に出力するCRT表示
変換手段、36は実加工時に駆動モータ7,8や加工用
電源装置10、加工液供給ポンプ18等を制御する加工
制御手段である。
【0003】次に、各構成手段の基本的な動作について
説明する。入力手段32は、キーボードなどから構成さ
れ、モードやプログラムのラベル番号をそれぞれモード
判定手段33aやラベル番号検索手段33bへ入力す
る。モード判定手段33aは、入力手段32から入力さ
れた信号を解析し、画面チェックモードであるか実加工
モードであるか等を判定し、その結果をプログラム読出
手段33cへ出力する。ラベル番号検索手段33bは、
入力手段32より入力されたプログラムのラベル番号を
解析し、そのラベル番号が記憶手段34に存在するかど
うかを判断し、存在する場合にはそのラベル番号をプロ
グラム読出手段33cに出力する。また、プログラム読
出手段33cよりサブプログラム読出指令のあったサブ
プログラムのラベル番号についても同様の処理を行う。
【0004】プログラム読出手段33cは、モード判定
手段33a及びラベル番号検索手段33bの指令に基づ
き、記憶手段34に記憶されているNCプログラムを読
み出し、その内容を解析して、その結果をCRT表示変
換手段35及び加工制御手段36へ引き渡す。記憶手段
34は、放電加工に必要な各種のプログラムを記憶して
いる。CRT表示変換手段35はプログラム読出手段3
3cから引き渡されたデータを、CRT表示できる信号
に変換して、CRT表示部へ出力する。加工制御手段3
6は、プログラム読出手段33cから引き渡されたデー
タに基づいて、駆動モータ7,8、加工用電源装置1
0、加工液供給ポンプ18等を制御する。
【0005】図24は制御手順を示す動作フローチャー
トであり、図において40〜53はフローチャートの各
ステップを示している。図25はCRT表示部31に表
示される映像を説明するための説明図であり、コアレス
加工の描画チェックの一例を示している。図において、
55,56,57,58は加工によって切り抜かれる形
状、59はワイヤ1の移動軌跡、60はワイヤガイド部
の移動軌跡、61,62は加工開始位置を示している。
次に、従来のワイヤ放電加工装置の動作を図23乃至2
5に基づいて説明する。オペレータによって、描画チェ
ックを行うNCプログラムのラベル番号、チェックモー
ドの指令が入力手段32より入力される(ステップ4
0)。本例の場合には、加工開始位置やサブプログラム
呼出指令が書き込まれた主プログラム、凸形状を切り抜
くためのワイヤの移動軌跡が書き込まれたサブプログラ
ム、円形状を切り抜くためのワイヤの移動軌跡が書き込
まれたサブプログラムの合計3つのプログラムにより構
成されたNCプログラムのラベル番号が入力される。
【0006】入力されたラベル番号はラベル番号検索手
段33bに信号として伝えられ、ラベル番号検索手段3
3bは記憶手段34の中から該当するラベル番号を検索
し(ステップ41)、ラベル番号の有無を判断する(ス
テップ42)。記憶手段34内に該当ラベル番号が存在
する場合には、ラベル番号検索手段33bはプログラム
読出手段33cにラベル番号を出力し、プログラム読出
手段33cは記憶手段34から該当ラベル番号が付され
たNCプログラムを読み出し、主プログラムの解析を開
始する(ステップ43)。ラベル番号検索の結果該当す
るラベル番号が存在しない場合は処理が終了する(ステ
ップ53)。
【0007】主プログラムの解析時にサブプログラムの
呼出指令があると(ステップ44)、プログラム読出手
段33cはその指令されたサブプログラムのラベル番号
をラベル番号検索手段33bに伝え、ラベル番号検索手
段33bは記憶手段34の中から該当するサブプログラ
ムのラベル番号を検索し(ステップ45)、ラベル番号
の有無を判断する(ステップ46)。記憶手段34内に
該当するサブプログラムのラベル番号が存在する場合に
は、ラベル番号検索手段33bはプログラム読出手段3
3cにそのサブプログラムのラベル番号を出力し、プロ
グラム読出手段33cは記憶手段34から該当するサブ
プログラムを読み出し、サブプログラムの解析を開始す
る(ステップ47)。ラベル番号検索の結果該当するサ
ブプログラムのラベル番号が存在しない場合は処理が終
了する(ステップ53)。
【0008】サブプログラムの解析が終了すると(ステ
ップ48)、そのデータはプログラム読出手段33cに
付設されたメモリ(図示なし)に記憶される。ここまで
の処理によって図25に示す凸形状55のデータが読み
込まれたことになる。そして、再び主プログラムの解析
を開始し(ステップ43)、はじめにラベル番号で指定
したNCプログラム全体の解析が終了するまで同様の処
理を繰り返す(ステップ44〜ステップ48)。全体の
解析が終了すると(ステップ49)、プログラム読出手
段33cが解析結果をCRT表示変換手段35へ出力
し、このデータをCRT表示変換手段35がCRT表示
用の信号に変換しCRT表示部へ出力し、CRT表示部
が描画する(ステップ50)。
【0009】上述の一連の処理がチェックモードで行わ
れていれば(ステップ51)、処理が終了する(ステッ
プ53)。このときCRT表示部31には、図25に示
すような加工軌跡が描画される。チェックモードでない
場合、つまり実加工モードであれば、プログラム読出手
段33cが解析結果を加工制御手段36へ出力し、これ
を受けて加工制御手段36が駆動モータ7,8や加工用
電源装置10、加工液供給ポンプ18等を制御して実加
工が行われ(ステップ52)、加工が完了すると処理が
終了する(ステップ53)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のワ
イヤ放電加工装置では、一つの被加工物に多数個の同一
形状を切り抜く加工を行う場合に、被加工物上の加工配
置のみを確認したい場合にも全てのワイヤの移動軌跡を
描画するので、NCプログラムの描画チェックには加工
の個数に比例した時間がかかり、そのため複雑な同一形
状を多数個加工する場合や、コアレス加工で多数個の加
工を行うような場合には非常に時間がかかるという問題
があった。また、コアレス加工用のNCプログラムは、
まず加工の中心部を荒加工し、その後、輪郭部は仕上加
工をするため、輪郭部の加工のみをしたい場合には別途
輪郭加工用のプログラムを作成しなければならず、同一
形状の加工をするのに二つのプラグラムを作成し、記憶
しておかなければならないという効率の悪さもあった。
【0011】本発明はかかる課題を解決するためになさ
れたものであり、同一形状を多数個切り抜くNCプログ
ラムや、コアレス加工で多数個の加工を行うNCプログ
ラムを描画してチェックする際に、全てのワイヤ移動軌
跡を描画するのではなく、加工配置や輪郭形状を描画で
き、プログラムチェックを短時間で行なえる放電加工装
置を得ることを目的とする。さらに、コアレス加工用の
NCプログラムで、コアレス加工と最終輪郭加工とを選
択できる放電加工装置を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る放電加
工装置においては、オペレータから入力された信号に基
づいて、少なくとも画面チェックモードであるかどうか
を判定するモード判定手段と、該モード判定手段によっ
て、画面チェックモードであると判定されたとき、又
は、該判断と共に所定の指令があったときに、輪郭加工
用のプログラム又はコアレス加工用プログラムの最終輪
郭加工パスのプログラムを読み出して解析し、ワイヤ電
極の最終輪郭加工パスの移動軌跡を演算する演算手段
と、該演算手段により演算されたワイヤ電極の最終輪郭
加工パスの移動軌跡を表示する表示部とを備えたもので
ある。
【0013】第2の発明に係る放電加工装置において
は、オペレータから入力された信号に基づいて、少なく
とも画面チェックモードであるかどうかを判定するモー
ド判定手段と、該モード判定手段によって、画面チェッ
クモードであると判定されたとき、又は、該判断と共に
所定の指令があったときに、加工プログラムを読み出し
て解析し、加工開始位置を演算する演算手段と、該演算
手段により演算された加工開始位置を表示する表示部と
を備えたものである。
【0014】第3の発明に係る放電加工装置において
は、オペレータから入力された信号に基づいて、少なく
とも画面チェックモードであるかどうかを判定するモー
ド判定手段と、該モード判定手段によって、画面チェッ
クモードであると判定されたとき、又は該判断と共に所
定の指令があったときに、コアレス加工形状のプログラ
ムの中に同一のラベル番号があるかどうかを判断するラ
ベル番号判断手段と、該ラベル番号判断手段にて、同一
のラベル番号が複数あると判断された場合には、少なく
とも1個については前記コアレス加工プログラムを読み
出して解析し、他のものについては最終輪郭加工パスの
プログラムを読み出して解析し、それぞれワイヤ電極の
移動軌跡を演算する演算手段と、該演算手段により演算
されたワイヤ電極の移動軌跡を表示する表示部とを備え
たものである。
【0015】第4の発明に係る放電加工装置において
は、オペレータから入力された信号に基づいて、少なく
とも画面チェックモードであるかどうかを判定するモー
ド判定手段と、該モード判定手段によって、画面チェッ
クモードであると判定されたとき、又は該判断と共に所
定の指令があったときに、加工形状の中に同一の最終輪
郭加工形状があるかどうかを判断する形状判断手段と、
該形状判断手段にて、同一の最終輪郭加工形状が複数あ
ると判断された場合には、該同一最終輪郭加工形状のう
ち2個目以降のものについては加工開始位置を演算する
演算手段と、該演算手段により演算された加工開始位置
を表示する表示部とを備えたものである。
【0016】第5の発明に係る放電加工装置において
は、オペレータから入力された信号に基づいて、少なく
とも加工モードであるかどうかを判定するモード判定手
段と、該モード判定手段によって、加工モードであると
判定されると共に所定の指令があったとき、コアレス加
工プログラムの最終輪郭加工パスのプログラムを読み出
して解析し、ワイヤ電極の最終輪郭加工パスの移動軌跡
を演算する演算手段と、該演算手段により演算されたワ
イヤ電極の最終輪郭加工パスの移動軌跡に基づいて加工
制御を行なう加工制御手段を備えたものである。
【0017】
【作用】第1の発明に係るワイヤ放電加工装置は、コア
レス加工用のNCプログラムを描画チェックする場合
に、最終輪郭形状部のみを描画する。第2の発明に係る
ワイヤ放電加工装置は、形状を多数個連続して加工する
ようなNCプログラムをチェックする場合に、全加工軌
跡を描画せず、各々の形状の加工開始位置を表示する。
第3の発明に係るワイヤ放電加工装置は、形状を多数個
連続して加工するようなコアレス加工プログラムをチェ
ックする場合に、同一ラベル番号のサブプログラムうち
少なくとも1個のサブプログラムについては全加工軌跡
を描画し、他のものについては最終輪郭形状部のみを描
画する。第4の発明に係るワイヤ放電加工装置は、形状
を多数個連続して加工するようなNCプログラムを事前
にチェックする場合に、同一形状のうち少なくとも1個
の形状については全加工軌跡を描画し、他のものについ
ては形状の加工開始位置を表示する。第5の発明に係る
ワイヤ放電加工装置は、コアレス加工プログラムで最終
輪郭加工部のみの加工ができる。
【0018】
【実施例】
実施例1 図1は第1の発明の一実施例を概略的に示す全体構成図
であり、従来例を示した図23と同一部分には同一符号
を付し説明を省略する。図において、65はオペレータ
から入力される情報の解析、所定のプログラムの読み出
し及び解析等を行う演算手段であり、ラベル番号検索手
段33b、プログラム読出手段33c、輪郭描画選択手
段33dを備えている。輪郭描画選択手段33dは、入
力手段32から入力された信号を解析し、輪郭描画選択
指令の有無を判断し、プログラム読出手段33cに所定
のプログラムの読出しを指令する。指令を受けたプログ
ラム読出手段33cは、後述するような予め設定された
方法により所定のプログラムを記憶手段34から読み出
し、CRT表示変換手段へ出力する。
【0019】図2は制御手順を示すフローチャートであ
り、図において67乃至72は各制御過程を示すステッ
プである。図3、図4及び図6は、プログラム読出手段
33cが、輪郭部を描画するプログラムを読み出すとき
の読出方法を説明するための説明図である。次に、本実
施例の動作を図1乃至図4及び図6に基づいて説明す
る。なお、本例の場合には、被加工物に単一の図形を切
り抜くコアレス加工プログラムの描画チェックを行なう
場合について説明する。オペレータによって、描画チェ
ックを行うコアレス加工プログラムのラベル番号、チェ
ックモードの指令及び輪郭描画選択の有無が入力手段3
2より入力される(ステップ67)。輪郭描画選択手段
33dは、輪郭描画選択指令の有無を判断し(ステップ
68)、プログラム読出手段33cへ判断結果を出力す
る。コアレス加工プログラムのラベル番号及びチェック
モードの指令については、それぞれラベル番号検索手段
33b、モード判定手段33aが従来と同様に所定の処
理を行い、プログラム読出手段33cへ処理結果を出力
する。輪郭描画選択指令があった場合は、プログラム読
出手段33cが記憶手段34の中から該当する輪郭描画
の為のプログラムを読み出してその内容を解析し(ステ
ップ69)、その結果をCRT表示変換手段35へ出力
し、このデータをCRT表示変換手段35がCRT表示
用の信号に変換してCRT表示部31へ出力し、CRT
表示部31が輪郭軌跡を描画する(ステップ71)。
【0020】輪郭描画選択指令が無かった場合は、プロ
グラム読出手段33cが記憶手段34の中から該当する
全加工軌跡描画の為のプログラムを読み出してその内容
を解析し(ステップ70)、上記と同様の処理の後に全
加工軌跡をCRT表示部31が描画する(ステップ7
1)。輪郭描画選択の指令方法としては、輪郭描画選択
用のスイッチ等を予め用意しておき、このスイッチ等に
よって輪郭描画を選択しておく方法、又は輪郭描画選択
用のプログラムを作成しておき、このプログラムに予め
決められた輪郭描画選択指令のコードを入力しておく等
の方法がある。また、輪郭描画読出手段が所定の輪郭描
画プログラムを読出す方法としては、第1にコアレス加
工プログラムと輪郭加工用のプログラムを各々作成し
て、それぞれに別々のラベル番号を付し、描画チェック
開始時(ステップ67)にそのラベル番号を入力する方
法が考えられる。しかし、この場合にはオペレータは、
コアレス加工及び輪郭加工用のプログラムのラベル番号
リストの中から描画チェックを行うプログラムのラベル
番号を選択して入力しなければならず、処理が煩雑とな
る。
【0021】そこで、第2の方法は、第1の方法と同様
にコアレス加工プログラムと輪郭加工用のプログラムを
各々作成しておき、輪郭描画選択指令があった場合に
は、オペレータが当初入力したコアレス加工プログラム
から自動的に輪郭加工用プログラムをサブプログラム呼
び出しできるようにしておく。すなわち、例えば図3に
示すように、L1がコアレス加工プログラムならばL1
001が輪郭加工用プログラムというようにある一定の
規則に従って輪郭加工用のプログラムのラベル番号を付
けておき、描画チェックを行うプログラムとしてL1が
指定され、かつ、輪郭描画選択の指令があるときは、読
み出すプログラム番号をL1からL1001に自動的に
切り換えるのである。第2の方法によれば、ラベル番号
を探すのが容易になり、描画チェックの処理が迅速に行
える。
【0022】第3の方法は、コアレス加工プログラムを
利用する方法がある。すなわち、図4に示すように、コ
アレス加工プログラム内の最終輪郭加工パスが始まる部
分(図中@の部分)に一定のNCコードを挿入し、その
NCコードを検出するまでのプログラムコードは読み飛
ばし、挿入された一定のNCコード以降を読み出し、輪
郭形状としてCRT表示するようにするのである。これ
らの処理はプログラム読出手段33cにおいて行われ、
図2におけるステップ69で処理されるが、図5に動作
フローチャートを示しこの動作を詳説する。図におい
て、200乃至203は各動作のステップを示してい
る。輪郭描画選択手段33dから輪郭描画選択指令があ
ったときは、プログラム読出手段33cがラベル番号で
指定されたプログラムを読み出(ステップ200)し、
予め書き込まれた特定のコードをサーチし(ステップ2
01)、特定コードの有無を判断する(ステップ20
2)。特定コードがあれば、そのコード以降のプログラ
ムを解析し(ステップ203)、その結果をCRT表示
変換手段35へ出力し、以後図2に示した処理が行われ
る。特定コードが無いときは、処理が終了する。この方
法によれば、1つのプログラムを二種類の描画に利用で
きるので、プログラム作成の手間が省かれ、また、記憶
手段34の使用領域も少なくて済むので同一容量の記憶
手段を有効に活用できる。
【0023】第4の方法は、図6に示すようにコアレス
加工は通常強めの加工条件で荒加工を行い、輪郭形状部
については弱めの加工条件で仕上加工を行うことから、
荒加工部分と輪郭形状部では加工条件を指令するコード
が異なっている。そこで、加工条件指令コードの変化を
検策し、変化があるまでのプログラムコードを読み飛ば
し、加工条件の変更があった以降のプログラムを解析
し、輪郭形状としてCRT表示する方法である。これら
の処理はプログラム読出手段33cにおいて行われ、図
2におけるステップ69で処理されるが、図7に動作フ
ローチャートを示しこの動作を詳説する。図において、
300乃至303は各動作のステップを示している。輪
郭描画選択手段33dから輪郭描画選択指令があったと
きは、プログラム読出手段33cがラベル番号で指定さ
れたプログラムを読み出(ステップ300)し、予め書
き込まれた各加工条件を読み出し(ステップ301)、
前段階の加工条件と照合して変化があるかどうかを判断
する(ステップ302)。この一連の処理を繰り返し、
加工条件の変化があったときは、変化後の加工条件のプ
ログラム以降を解析し(ステップ303)、その結果を
CRT表示変換手段35へ出力し、以後図2に示した処
理が行われる。この方法によれば、NCプログラム自体
には新たなプログラムの書き込みをしないので、様々な
コアレス加工プログラムに応用できる。
【0024】実施例2 図8は第2の発明の一実施例を概略的に示す全体構成図
であり、従来例を示した図23と同一部分には同一符号
を付し説明を省略する。図において、67はオペレータ
から入力される情報の解析、所定のプログラムの読み出
し及び解析等を行う演算手段であり、ラベル番号検索手
段33b、プログラム読出手段33c、形状略図描画選
択手段33eを備えている。形状略図描画選択手段33
eは、入力手段32から入力された信号を解析し、形状
略図描画選択指令の有無を判断し、プログラム読出手段
33cに所定のプログラムの読出しを指令する。記憶手
段34には、加工開始位置に円形状のような簡単な形状
を表示するプログラムを記憶させておくこともできる。
指令を受けたプログラム読出手段33cは、所定のプロ
グラムを記憶手段34から読み出し、CRT表示変換手
段へ出力する。
【0025】図9は制御手順を示すフローチャートであ
り、図において40〜46,49〜53,75〜79は
各制御過程を示すステップである。図10、図11はC
RT表示部31に表示される映像を説明するための説明
図である。次に、本実施例の動作を図8乃至図11に基
づいて説明する。図9において、従来例を示した図24
と同一ステップには同一符号を付し説明を省略する。な
お、本実施例の場合には、被加工物に横一列に同一形状
の切抜加工を4個行ない、その後他の列に前列とは異な
る形状の切抜加工を3個行なうNCプログラムの描画チ
ェックについて説明する。オペレータによって、描画チ
ェックを行うNCプログラムのラベル番号、チェックモ
ードの指令が入力手段32より入力される(ステップ4
0)。その後、従来例と同様の処理が行われ、ステップ
41からステップ46まで動作が進行する。ステップ4
6の判断においてサブプログラムのラベル番号が存在す
れば、形状略図描画選択手段33eが形状略図描画選択
指令の有無を判断し(ステップ75)、プログラム読出
手段33cへ判断結果を出力する。形状略図描画選択指
令があった場合には、プログラム読出手段33cが記憶
手段34の中から該当する形状略図描画用のプログラム
を読み出し、その解析をする(ステップ76)。ラベル
番号検索の結果該当するサブプログラムのラベル番号が
存在しない場合は処理が終了する(ステップ53)。
【0026】形状略図描画用のプログラムの解析が終了
すると(ステップ77)、そのデータはプログラム読出
手段33cに付設されたメモリ(図示なし)に記憶され
る。ここまでの処理によって図10に示すサブプログラ
ムのラベル番号81を表示するデータが読み込まれたこ
とになる。そして、再びNCプログラムの解析を開始し
(ステップ43)、初めにラベル番号で指定したNCプ
ログラム全体の解析が終了するまで同様の処理を繰り返
し、図10に示すサブプログラムのラベル番号82,8
3,84の表示用のデータを記憶してゆく。NCプログ
ラム全体の解析が終了すると(ステップ49)、従来例
と同様の処理によりCRT表示部31に描画される(ス
テップ50)。ステップ75の判断において、形状略図
描画選択指令がなかったときは、全加工軌跡描画用のプ
ログラムを読み出し、その内容を解析し(ステップ7
8)、全加工軌跡がCRT表示部31に描画される(ス
テップ50)。
【0027】形状略図描画選択の指令方法としては、形
状略図描画選択用のスイッチ等を予め用意しておき、こ
のスイッチによって形状略図描画を選択する方法、又は
形状略図描画選択用のプログラムを作成しておき、この
プログラムに予め決められた形状略図描画選択指令のコ
ードを入力する等の方法がある。形状略図の表示方法と
しては、図10に示したように各形状加工開始位置にそ
のサブプログラムのラベル番号を表示していくものの
他、図11に示すように各形状加工開始位置に簡単な略
形状、例えば三角形85,86や円形87,88を描い
ていく方法等がある。この場合に同一ラベル番号には同
一形状を表示する方法、または、ラベル番号の異同にか
かわらず全て同一形状を表示する方法がある。
【0028】実施例3 図12は第3の発明の一実施例を概略的に示す全体構成
図であり、従来例を示した図23及び実施例1を示した
図1と同一部分には同一符号を付し説明を省略する。図
において、90は記憶部であり、記憶手段34と描画済
ラベル番号記憶手段34aから構成されている。描画済
ラベル番号記憶手段34aは、描画チェックを行う度
に、描画したサブプログラムのラベル番号を記憶してお
く。91は演算手段であり、ラベル番号照合手段33f
が付加された点が実施例1のものと異なっている。ラベ
ル番号検索手段33bはプログラム読出手段より検索指
令の指示あったサブプログラムのラベル番号を、記憶手
段34の中から検索し、ラベル番号照合手段33fに出
力する。ラベル番号照合手段33fは、ラベル番号検索
手段33bから出力されたサブプログラムのラベル番号
を描画済ラベル番号記憶手段34aの中から検索し、同
一のラベル番号があるかどうかを判断する。
【0029】同一のラベル番号が存在すれば、ラベル番
号照合手段33fは輪郭描画の為のプログラムを読み出
す指令をプログラム読出手段33cに出力する。同一の
ラベル番号が存在しないときは、ラベル番号記憶手段3
4aがそのラベル番号を記憶し、ラベル番号照合手段3
3fは全加工軌跡描画用プログラム読出指令をプログラ
ム読出手段33cに出力する。プログラム読出手段33
cはラベル番号照合手段33fからの出力を受けて、所
定のプログラムを読み出してその内容を解析し、その結
果をCRT表示変換手段35へ引き渡す。
【0030】図12は制御手順を示すフローチャートで
あり、40〜46,49〜53,95〜101は各制御
過程を示すステップである。図14はCRT表示部31
に表示される映像を説明するための説明図であり、10
5〜111はそれぞれ加工によって切り抜かれる形状を
示している。次に、本実施例の動作を図12乃至図14
に基づいて説明する。図13において、従来例を示した
図26と同一ステップには同一符号を付し説明を省略す
る。本例の場合には、凸形状を横一列に4個切り抜き、
その後上段に円形状を横一列に3個切り抜く内容が書き
込まれたNCプログラムの描画チェックについて説明す
る。なお、このNCプログラムには凸形状をコアレス加
工するためのサブプログラムと、円形状をコアレス加工
するためのサブプログラムが付設されており、説明を容
易にするためにNCプログラムのラベル番号をN1、凸
形状をコアレス加工するためのサブプログラムと、円形
状をコアレス加工するためのサブプログラムのラベル番
号をそれぞれS1、S2とする。
【0031】オペレータによって、描画チェックを行う
NCプログラムのラベル番号N1、チェックモードの指
令、輪郭描画選択の指令が入力手段32より入力される
(ステップ40)。所定事項が入力された後は従来例と
同様の処理が行われ、ステップ41からステップ46ま
で処理が進行する。ステップ46の判断においてサブプ
ログラムのラベル番号S1が存在すれば、ラベル番号検
索手段33bがラベル番号S1をラベル番号照合手段3
3fに出力し、ラベル番号照合手段33fが、ラベル番
号S1をラベル番号記憶手段34aの中から検索し、同
一のラベル番号があるかどうかを判断する(ステップ9
6)。一方、輪郭描画選択手段33dが輪郭描画選択指
令の有無を判断し(ステップ95)、プログラム読出手
段33cへ判断結果を出力する。プログラム読出手段3
3cは、輪郭描画選択指令が無いときは、従来例と同様
にラベル番号検索手段33bの指令に基づいて動作し、
輪郭描画選択指令を受けたときは、ラベル番号照合手段
33fの指令に基づいて動作するように切り替わる。
【0032】輪郭描画選択指令があると、上述のように
ラベル番号照合手段33fが、ラベル番号検索手段33
bから出力されたサブプログラムのラベル番号を描画済
ラベル番号記憶手段34aの中から検索するが(ステッ
プ96)、この場合S1は初めて呼び出し指示のあった
ものであるから、ラベル番号記憶手段34aがそのラベ
ル番号S1を記憶(ステップ97)し、ラベル番号照合
手段33fは全加工軌跡描画の為のプログラムの読出指
令をプログラム読出手段33cに出力する。この指示を
受けてプログラム読出手段33cは、記憶手段34の中
からサブプログラムS1を読み出し(ステップ98)、
解析が終了すれば(ステップ99)そのデータはプログ
ラム読出手段33cに付設されたメモリ(図示なし)に
記憶する。ここまでの処理によって図14に示す凸形状
105を表示するデータが読み込まれたことになる。
【0033】再びNCプログラムの解析を開始し(ステ
ップ43)、再度サブプログラムS1の呼び出しが指令
され(ステップ44)、ステップ45〜ステップ46と
処理が進み、ラベル番号照合手段33fはサブプログラ
ムS1を前回処理しているかどうかを判断し(ステップ
96)、この場合前回処理をしているので、ラベル番号
照合手段33fは輪郭描画の為のプログラムの読出指令
をプログラム読出手段33cに出力する。プログラム読
出手段33cは、記憶手段34の中からラベル番号S1
の輪郭描画の為のプログラムを読み出し(ステップ10
0)、解析が終了すれば(ステップ101)そのデータ
はプログラム読出手段33cに付設されたメモリ(図示
なし)に記憶する。ここまでの処理によって図14に示
す凸形状106を表示するデータが読み込まれたことに
なる。
【0034】輪郭描画の為のプログラムを読み出す方法
は、実施例1で示したように、輪郭描画用のプログラム
を別途作成しておき、これを所定の方法によって読み出
す方法や、コアレス加工プログラムを利用して必要なプ
ログラムコード以降を読み出す方法によればよい。さら
に同様の処理を続け図14に示す凸形状107,108
のデータを読み出して記憶し、円形状の加工をするサブ
プログラムS2の呼び出し指令があったときは、この場
合のS2は初めて呼び出されたものであるから、凸形状
105と同様に全加工軌跡描画の為のプログラムが読み
出されて記憶される。その後処理を続け、サブプログラ
ム110,111の読み出しと記憶が完了すれば(ステ
ップ49)、従来例と同様の処理によってCRT表示部
31に図9に示すような結果が描画される。輪郭描画選
択の指令方法としては、輪郭描画選択用のスイッチ等を
予め用意しておき、このスイッチ等によって輪郭描画を
選択しておく方法、又は輪郭描画選択用のプログラムを
作成しておき、このプログラムに予め決められた輪郭描
画選択指令のコードを入力しておく等の方法がある。さ
らに、サブプログラムのラベル番号は異なっているが、
最終輪郭形状が同じとなるようなサブプログラムが複数
存在する場合には、ラベル番号が同一のものは同じ色で
描画するなどして区別できるようにしてもよい。尚、上
記実施例においては、同一のラベル番号があるかどうか
を判断する例を示したが、最終輪郭加工形状が同一とな
るプログラムがあるかどうかを判断してこれらが複数あ
る場合には、これらの同一の最終輪郭加工形状のプログ
ラムのうち、少なくとも1個のプログラムについては全
加工軌跡を描画し、他のものについては最終輪郭加工形
状のみを描画するようにしてもよい。
【0035】実施例4 図15は第4の発明の一実施例を概略的に示す全体構成
図であり、従来例を示した図23、実施例1を示した図
1、実施例2を示した図8及び実施例3を示した図12
と同一部分には同一符号を付し説明を省略する。図にお
いて、115は演算手段であり、図12に示した演算手
段91の輪郭描画選択手段33dの代わりに形状略図描
画選択手段33eを設けたものである。形状略図描画選
択手段33eは、入力手段32から入力された信号を解
析し、形状略図描画選択指令の有無を判断し、プログラ
ム読出手段33cに所定のプログラムの読出しを指令す
る。その他の構成および各構成の機能は図12に示した
ものと同様であり、説明を省略する。
【0036】図16は制御手順を示すフローチャートで
あり、40〜46,49〜53,120〜126は各制
御過程を示すステップである。図17はCRT表示部3
1に表示される映像を説明するための説明図であり、1
30〜134はそれぞれ実際に描画される映像を示して
いる。次に、本実施例の動作を図15乃至図17に基づ
いて説明する。図16において、従来例を示した図24
と同一ステップには同一符号を付し説明を省略する。本
実施例の場合には、凸形状を横一列に3個切り抜き、そ
の後上段に円形状を横一列に2個切り抜く内容が書き込
まれたNCプログラムの描画チェックについて説明す
る。なお、このNCプログラムには凸形状のコアレス加
工するためのサブプログラムと、円形状のコアレス加工
するためのサブプログラムが付設されており、説明を容
易にするためにNCプログラムのラベル番号をN2、凸
形状のコアレス加工するためのサブプログラムと、円形
状のコアレス加工するためのサブプログラムのラベル番
号をそれぞれS3、S4とする。
【0037】オペレータによって、描画チェックを行う
NCプログラムのラベル番号N2、チェックモードの指
令、輪郭描画選択の指令が入力手段32より入力される
(ステップ40)。所定事項が入力された後は従来例と
同様の処理が行われ、ステップ41からステップ46ま
で処理が進行する。ステップ46の判断においてサブプ
ログラムのラベル番号S3が存在すれば、ラベル番号検
索手段33bがラベル番号S3をラベル番号照合手段3
3fに出力し、ラベル番号照合手段33fが、ラベル番
号S3をラベル番号記憶手段34aの中から検索し、前
に描画したラベル番号かどうかを判断する(ステップ1
21)。一方、形状略図描画選択手段33eが形状略図
描画選択指令の有無を判断し(ステップ120)、プロ
グラム読出手段33cへ判断結果を出力する。プログラ
ム読出手段33cは、形状略図描画選択指令が無いとき
は、従来例と同様にラベル番号検索手段33bの指令に
基づいて動作し、形状略図描画選択指令を受けたとき
は、ラベル番号照合手段33fの指令に基づいて動作す
るように切り替わる。
【0038】この場合S3は初めて呼び出し指示のあっ
たものであるから、ラベル番号記憶手段34aがそのラ
ベル番号S3を記憶(ステップ122)し、ラベル番号
照合手段33fは全加工軌跡描画用プログラムの読出指
令をプログラム読出手段33cに出力する。この指示を
受けてプログラム読出手段33cは、記憶手段34の中
からサブプログラムS3を読み出し(ステップ12
3)、解析が終了すれば(ステップ124)そのデータ
はプログラム読出手段33cに付設されたメモリ(図示
なし)に記憶される。ここまでの処理によって図17に
示す凸形状130を表示するデータが読み込まれたこと
になる。再びNCプログラムの解析を開始し(ステップ
43)、再度サブプログラムS3の呼び出しが指令され
(ステップ44)、ステップ45からステップ46に処
理が進み、ラベル番号照合手段33fはサブプログラム
S3を前回処理しているかどうかを判断し(ステップ1
21)、この場合前回処理をしているので、ラベル番号
照合手段33fは形状略図描画用プログラムの読出指令
をプログラム読出手段33cに出力する。プログラム読
出手段33cは、記憶手段34の中からラベル番号S3
を描画する形状略図描画用プログラムを読み出し(ステ
ップ125)、解析が終了すれば(ステップ126)そ
のデータはプログラム読出手段33cに付設されたメモ
リ(図示なし)に記憶される。ここまでの処理によって
図17に示すラベル番号S3を表示するデータが読み込
まれたことになる。
【0039】形状略図描画用のプログラム読出し方法
は、形状略図描画用のプログラムを別途作成しておき、
これを所定の方法によって読み出す方法によればよく、
形状略図の表示方法としては、図17に示したように各
形状加工開始位置にそのサブプログラムのラベル番号を
表示してゆくものがある。さらに同様の処理を続け図1
7に示すラベル番号S3の表示132のデータを読み出
して記憶し、円形状の加工をするサブプログラムS4の
呼び出し指令があったときは、この場合のS4は初めて
呼び出されたものであるから、凸形状130と同様に全
加工軌跡描画の為のプログラムが読み出されて記憶され
る。その後処理を続け、ラベル番号S4の表示134を
描画するプログラムの読み出しと記憶が完了すれば(ス
テップ49)、従来例と同様の処理によってCRT表示
部31に図17に示すような結果が描画される。
【0040】形状略図描画選択の指令方法としては、形
状略図描画選択用のスイッチ等を予め用意しておき、こ
のスイッチ等によって形状略図描画を選択しておく方
法、又は形状略図描画選択用のプログラムを作成してお
き、このプログラムに予め決められた形状略図描画選択
指令のコードを入力しておく等の方法がある。形状略図
の表示方法としては、図17に示したものの他、図18
に示すように凸形状に対しては四角形136,137を
描き、円形状に対しては円形139を描いてゆく方法が
ある。また、同一形状が連続する場合にはすべて同一の
略形状を表示してもよい。
【0041】実施例5 図19は第5の発明の一実施例を概略的に示す全体構成
図であり、従来例を示した図15と同一部分には同一符
号を付し説明を省略する。図において、140はオペレ
ータから入力される情報の解析、所定のプログラムの読
み出し及び解析等を行う演算手段であり、モード判定手
段33a、ラベル番号検索手段33b、プログラム読出
手段33c、輪郭加工選択手段33gを備えている。
輪郭加工選択手段33gは、入力手段32から入力され
た信号を解析し、輪郭加工選択指令の有無を判断し、プ
ログラム読出手段33cに所定のプログラムの読出しを
指令する。指令を受けたプログラム読出手段33cは、
予め設定された方法により所定のプログラムを記憶手段
34から読み出し、加工制御手段36へ出力する。
【0042】図20は制御手順を示すフローチャートで
あり、図において145〜150は各制御過程を示すス
テップである。次に、本実施例の動作を図19乃至図2
0に基づいて説明する。なお、本実施例は、被加工物に
単一の図形を切り抜くコアレス加工プログラムの場合に
ついて説明する。オペレータによって、加工を行うコア
レス加工プログラムのラベル番号、加工モードの指令及
び輪郭加工選択の有無が入力手段32より入力される
(ステップ145)。輪郭加工選択手段33gは、輪郭
加工選択指令の有無を判断し(ステップ146)、プロ
グラム読出手段33cへ判断結果を出力する。コアレス
加工プログラムのラベル番号及び加工モードの指令につ
いては、それぞれラベル番号検索手段33b、モード判
定手段33aが従来と同様に所定の処理を行い、プログ
ラム読出手段33cへ処理結果を出力する。
【0043】輪郭加工選択指令があった場合は、プログ
ラム読出手段33cが記憶手段34の中から該当する輪
郭加工の為のプログラムを読み出しその内容を解析し
(ステップ147)、その結果を加工制御手段36へ出
力し、このデータに基づいて加工制御手段36が駆動モ
ータ7,8や加工用電源10、加工液供給ポンプ18等
を制御して輪郭加工が行われる(ステップ149)。輪
郭加工選択指令が無い場合は、プログラム読出手段33
cが記憶手段34の中から該当する全加工の為のプログ
ラムを読み出しその内容を解析し(ステップ148)、
上記と同様の処理の後に全加が行われる(ステップ14
9)。輪郭加工選択の指令方法としては、輪郭加工選択
用のスイッチ等を予め用意しておき、このスイッチ等に
よって輪郭加工を選択しておく方法、又は輪郭加工選択
用のプログラムを作成しておき、このプログラムに予め
決められた輪郭加工選択指令のコードを入力しておく等
の方法がある。
【0044】また、プログラム手段33cが所定の輪郭
加工の為のプログラムを読み出す方法としては、第1に
コアレス加工プログラムと輪郭加工用のプログラムを各
々作成して、それぞれに別々のラベル番号を付し、加工
用データ入力時(ステップ145)にそのラベル番号を
入力する方法が考えられる。しかし、この場合にはオペ
レータは、予め作成されたコアレス加工及び輪郭加工用
のプログラムのラベル番号リストの中から、加工を行う
プログラムのラベル番号を選択して入力しなければなら
ず処理が煩雑となる。
【0045】そこで、第2の方法は、第1の方法と同様
にコアレス加工プログラムと輪郭加工用のプログラムを
各々作成しておき、輪郭加工選択指令があった場合に
は、オペレータが当初入力したコアレス加工プログラム
から自動的に輪郭加工用プログラムをサブプログラム呼
び出しできるようにしておく。すなわち、例えばL2が
コアレス加工プログラムならばL2001が輪郭加工用
プログラムというようにある一定の規則に従って輪郭加
工用のプログラムのラベル番号を付けておき、加工を行
うプログラムとしてL2が指定され、かつ、輪郭加工選
択の指令があるときは、読み出すプログラム番号をL2
からL2001に自動的に切り換えるのである。第2の
方法によれば、ラベル番号を探すのが容易になり、加工
プログラムの入力処理が迅速に行える。
【0046】第3の方法は、コアレス加工プログラムを
利用する方法がある。すなわち、コアレス加工プログラ
ム内の最終輪郭加工が始まる部分に一定のNCコードを
挿入し、そのNCコードを検出するまでのプログラムコ
ードは読み飛ばし、挿入された一定のNCコード以降を
読み出し、輪郭加工として実加工するのである。
【0047】これらの処理はプログラム読出手段33c
において行われ、図20におけるステップ147で処理
されるが、図21に動作フローチャートを示しこの動作
を詳説する。図において、400乃至403は各動作の
ステップを示している。輪郭加工選択手段33gから輪
郭加工選択指令があったときは、プログラム読出手段3
3cがラベル番号で指定されたプログラムを読出(ステ
ップ400)し、予め書き込まれた特定のコードをサー
チし(ステップ401)、特定コードの有無を判断する
(ステップ402)。特定コードがあれば、そのコード
以降のプログラムを解析し(ステップ403)、その結
果を加工制御手段36へ出力し輪郭加工が行なわれる。
特定コードが無いときは、処理が終了する。この方法に
よれば、1つのプログラムを2つの加工に利用できるの
で、プログラム作成の手間が省かれ、また、記憶手段3
4の使用領域も少なくて済むので同一容量の記憶手段を
有効に活用できる。
【0048】第4の方法は、コアレス加工は通常荒加工
用の強めの加工条件で拡大加工を行い、輪郭形状部につ
いては最終仕上げ用の弱めの条件で加工を行うことか
ら、加工条件指令の変化を検策し、加工条件の変化を検
出するまでのプログラムコードを読み飛ばし、加工条件
の変更があった以降のプログラムを解析し、輪郭形状の
みの加工を行なう方法である。
【0049】これらの処理はプログラム読出手段33c
において行われ、図20におけるステップ147で処理
されるが、図22に動作フローチャートを示しこの動作
を詳説する。図において、500乃至503は各動作の
ステップを示している。輪郭加工選択手段33gから輪
郭加工選択指令があったときは、プログラム読出手段3
3cがラベル番号で指定されたプログラムを読出(ステ
ップ500)し、予め書き込まれた各加工条件を読み出
し(ステップ501)、前段階の加工条件と照合して変
化があるかどうかを判断する(ステップ502)。この
一連の処理を繰り返し、加工条件の変化があったときに
変化後の加工条件のプログラム以降を解析し(ステップ
503)、その結果を加工制御手段36へ出力し輪郭加
工が行なわれる。この方法によれば、コアレス加工プロ
グラム自体には新たな書き込みをしないので、様々なコ
アレス加工プログラムに応用できる。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、輪郭形
状や加工開始位置を描画できるようにしたので、同一形
状を多数個切り抜く加工や、コアレス加工で多数の加工
を行うNCプログラムの描画チェックが短時間ででき
る。更に、1つのコアレス加工プログラムを最終輪郭加
工部のみの加工にも利用できるようにしたので、プログ
ラム作成上の効率を大幅に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の一実施例を概略的に示す全体構成
図である。
【図2】図1に示した実施例1の制御手順の一例を示す
フローチャートである。
【図3】第1の発明において輪郭描画の為のプログラム
を読み出す第2の方法を説明する説明図である。
【図4】第1の発明において輪郭描画の為のプログラム
を読み出す第3の方法を説明する説明図である。
【図5】図4に示す第3の方法の制御手順の一例を示す
フローチャートである。
【図6】第1の発明において輪郭描画の為のプログラム
を読み出す第4の方法を説明する説明図である。
【図7】図6に示す第4の方法の制御手順の一例を示す
フローチャートである。
【図8】第2の発明の一実施例を概略的に示す全体構成
図である。
【図9】図8に示した実施例2の制御手順の一例を示す
フローチャートである。
【図10】第2の発明を実施したときに描画される映像
の一例を説明するための説明図である。
【図11】第2の発明を実施したときに描画される映像
の他の例を説明するための説明図である。
【図12】第3の発明の一実施例を概略的に示す全体構
成図である。
【図13】図12に示した実施例3の制御手順の一例を
示すフローチャートである。
【図14】第3の発明を実施したときに描画される映像
の一例を説明するための説明図である。
【図15】第4の発明の一実施例を概略的に示す全体構
成図である。
【図16】図15に示した実施例4の制御手順の一例を
示すフローチャートである。
【図17】第4の発明を実施したときに描画される映像
の一例を説明するための説明図である。
【図18】第4の発明を実施したときに描画される映像
の他の例を説明するための説明図である。
【図19】第5の発明の一実施例を概略的に示す全体構
成図である。
【図20】図19に示した実施例5の制御手順の一例を
示すフローチャートである。
【図21】第5の発明において、輪郭加工の為のプログ
ラムを読み出す第3の方法の制御手順の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図22】第5の発明において、輪郭加工の為のプログ
ラムを読み出す第4の方法の制御手順の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図23】従来例を概略的に示す全体構成図である。
【図24】図23に示した従来例の制御手順の一例を示
すフローチャートである。
【図25】従来例の描画映像を説明するための説明図で
ある。
【符号の説明】
31 CRT表示部 33a モード判定手段 33f ラベル番号照合手段(ラベル番号判断手段) 34 記憶手段 35 CRT表示変換手段 36 加工制御手段 65,67,91,115,140 演算手段 90 記憶部(記憶手段)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、コアレス加工プログラムと
    輪郭加工プログラムが記憶され、又はコアレス加工プロ
    グラムが記憶される記憶手段と、 オペレータから入力された信号に基づいて、少なくとも
    画面チェックモードであるかどうかを判定するモード判
    定手段と、 該モード判定手段によって、画面チェックモードである
    と判定されたとき、又は、該判断と共に所定の指令があ
    ったとき、輪郭加工プログラム又はコアレス加工プログ
    ラムの最終輪郭加工パスのプログラムを読み出して解析
    し、ワイヤ電極の最終輪郭加工パスの移動軌跡を演算す
    る演算手段と、 該演算手段により演算されたワイヤ電極の最終輪郭加工
    パスの移動軌跡を表示する表示部とを備えたことを特徴
    とするワイヤ放電加工装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも、複数の形状を切り抜く加工
    プログラムが記憶される記憶手段と、 オペレータから入力された信号に基づいて、少なくとも
    画面チェックモードであるかどうかを判定するモード判
    定手段と、 該モード判定手段によって、画面チェックモードである
    と判定されたとき、又は、該判断と共に所定の指令があ
    ったとき、前記加工プログラムをそれぞれ読み出して解
    析し、加工開始位置を演算する演算手段と、 該演算手段により演算された加工開始位置を表示する表
    示部とを備えたことを特徴とするワイヤ放電加工装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも、コアレス加工プログラムが
    記憶される記憶手段と、 オペレータから入力された信号に基づいて、少なくとも
    画面チェックモードであるかどうかを判定するモード判
    定手段と、 該モード判定手段によって、画面チェックモードである
    と判定されたとき、又は該判断と共に所定の指令があっ
    たとき、コアレス加工形状のプログラムの中に同一のラ
    ベル番号があるかどうかを判断するラベル番号判断手段
    と、 該ラベル番号判断手段にて、同一のラベル番号が複数あ
    ると判断された場合には、該同一のラベル番号うち、少
    なくとも1個については前記コアレス加工プログラムを
    読み出して解析し、他のものについては最終輪郭加工パ
    スのプログラムを読み出して解析し、それぞれワイヤ電
    極の移動軌跡を演算する演算手段と、 該演算手段により演算されたワイヤ電極の移動軌跡を表
    示する表示部とを備えたことを特徴とするワイヤ放電加
    工装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも、加工プログラムが記憶され
    る記憶手段と、 オペレータから入力された信号に基づいて、少なくとも
    画面チェックモードであるかどうかを判定するモード判
    定手段と、 該モード判定手段によって、画面チェックモードである
    と判定されたとき、又は該判断と共に所定の指令があっ
    たとき、加工形状の中に同一の最終輪郭加工形状がある
    かどうかを判断する形状判断手段と、 該形状判断手段にて、同一の最終輪郭加工形状が複数あ
    ると判断された場合には、該同一最終輪郭加工形状のう
    ち、少なくとも1個については前記加工プログラムを読
    み出して解析し、他のものについては前記加工プログラ
    ムの中から加工開始位置のプログラムを読み出して解析
    し、ワイヤ電極の移動軌跡と加工開始位置を演算する演
    算手段と、 該演算手段により演算されたワイヤ電極の移動軌跡と加
    工開始位置を表示する表示部とを備えたことを特徴とす
    るワイヤ放電加工装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも、コアレス加工プログラムが
    記憶される記憶手段と、 オペレータから入力された信号に基づいて、少なくとも
    加工モードであるかどうかを判定するモード判定手段
    と、 該モード判定手段によって、加工モードであると判定さ
    れると共に所定の指令があったとき、コアレス加工プロ
    グラムの最終輪郭加工パスのプログラムを読み出して解
    析し、ワイヤ電極の最終輪郭加工パスの移動軌跡を演算
    する演算手段と、 該演算手段により演算されたワイヤ電極の最終輪郭加工
    パスの移動軌跡に基づいて加工制御を行なう加工制御手
    段を備えたことを特徴とするワイヤ放電加工装置。
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