JP2683294B2 - 現像装置の現像剤回収装置 - Google Patents

現像装置の現像剤回収装置

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JP2683294B2 JP2314982A JP31498290A JP2683294B2 JP 2683294 B2 JP2683294 B2 JP 2683294B2 JP 2314982 A JP2314982 A JP 2314982A JP 31498290 A JP31498290 A JP 31498290A JP 2683294 B2 JP2683294 B2 JP 2683294B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、電子写真方式の複写機およびプリンター等
において、現像装置内の寿命のきた現像剤を回収する現
像剤回収装置に関する。
<従来技術> 従来、電子写真方式の画像形成装置において、現像に
用いられる現像剤は、用紙が数千枚から数十万枚程度現
象されると寿命となり、画質が低下したり、現像剤が飛
散して装置本体内部を汚染したりする。
そのため、寿命のきた現像剤を交換する必要がある。
そこで、寿命のきた現像剤を回収するための現像剤回収
装置として、以下に示す技術が開示されている。
現像剤回収装置の従来例1として、特開昭54−111354
号公報には、現像槽の循環路中に回収容器を配し、現像
槽の底部に残留した現像剤は磁石で回収する技術が開示
されている。また、実公昭57−55623号公報も磁石を移
動させて現像剤を回収するものである。
従来例2として、特開昭60−239775号公報は、凹状の
キヤツチバンを現像槽の下方に設けて、現像剤をキヤツ
チバンで受けて回収容器に回収するものである。
従来例3として、特開昭60−107057号公報は、現像剤
循環部の全長にわたつて現像槽の底部のシヤツターを開
き、現像剤を現像槽の底部に着脱自在な回収容器に回収
するものである。
<発明が解決しようとする課題> 上記従来例1において、現像槽の底部に残留した現像
剤を完全に回収することはできない。また、現像剤の回
収作業はサービスマンが行なわなければならず、手間や
コストがかかる。
従来例2では、キヤツチバンで現像剤を一旦受けるた
め、現像剤が飛散する恐れがあり、装置本体内部を汚す
ことがある。
従来例3では、現像剤を回収するとき、シヤツターを
手動で水平方向に開閉しなければならないので、作業が
繁雑になつたり、シヤツターに付着した現像剤がこぼれ
落ちて、周りを汚すことがある。
本発明は、上記に鑑み、寿命のきた現像剤の回収をユ
ーザーが手間をかけることなく、しかも汚れることなく
容易に行なうことができる現像装置の現像回収装置の提
供を目的とする。
<課題を解決するための手段> 本発明請求項1による課題解決手段は、第4図〜第6
図の如く、現像槽1に、現像ローラ2および撹拌ローラ
3が回転自在に内装され、現像槽1の一端に現像剤回収
容器4が装着され、前記現像槽1と回収容器4との間に
現像剤排出口5が形成され、前記現像槽1の下部に配さ
れ回収容器4へ現像剤を搬送する搬送手段6と、該搬送
手段6を現像槽1内に露出遮蔽自在とする被覆手段30
と、前記現像ローラ2、撹拌ローラ3、搬送手段6およ
び被覆手段30の駆動を制御する制御装置31とが設けら
れ、該制御装置31は、現像剤の交換時に前記現像ローラ
2、撹拌ローラ3および搬送手段6を駆動し、かつ搬送
手段6が露出状態となるよう被覆手段30を作動させる現
像剤搬送機能を有せしめられたものである。
<作 用> 上記請求項1による課題解決手段において、画像形成
時には、制御装置31により現像ローラ2および撹拌ロー
ラ3を駆動して、現像槽1内の現像剤を撹拌しながら現
像を行なう。このとき、搬送手段6は停止しており、被
覆手段30により上半分が覆われ、現像剤とは遮断されて
いる。
次に、現像剤の寿命がきて交換する時期がきたとき、
制御装置31により被覆手段30を作動させて、搬送手段6
の下半分を覆う。
そして、現像ローラ2、撹拌ローラ3および搬送手段
6が駆動され、現像槽1内の現像剤は現像ローラ2およ
び撹拌ローラ3により現像槽1の下部に集積され、搬送
手段6により排出口5方向に搬送される。そして、現像
剤は排出口5から回収容器4に回収される。
したがって、現像剤の回収作業を自動的に行なえ、ユ
ーザーが容易にしかも汚れることなく行なうことができ
る。
また、画像形成時には、現像槽1の底部が被覆手段30
により塞がれるため、使用する現像剤の量を少なくする
ことができ、現像槽1の底部に溜まってしまう現像剤を
減らせるので、現像剤の利用効率を高めることができ
る。
<実 施 例> 以下、本発明の各請求項に対するそれぞれの実施例を
図面に基づいて説明する。
〔第一実施例〕
第1図は第一実施例を示す現像装置の現像剤回収装置
の側面図、第2図は同じく現像装置の断面図、第3図は
同じく制御ブロツク図である。
本実施例の現像装置は、現像槽1に、現像ローラ2お
よび撹拌ローラ3が回転自在に内装され、現像槽1の一
端に現像剤回収容器4が装着され、前記現像槽1と回収
容器4との間に現像剤排出口5が形成されている。
そして、現像剤回収装置は、現像槽1の下部に配され
前記回収容器4へ現像剤を搬送する搬送手段6と、前記
排出口5を開閉するシヤツター7と、前記現像ローラ
2、撹拌ローラ3および搬送手段6の駆動と前記シヤツ
ター7の開閉とを制御する第一制御装置8とが設けら
れ、該第一制御装置8は、画像形成時に前記現像ローラ
2、撹拌ローラ3および搬送手段6を駆動してシヤツタ
ー7を閉姿勢とする画像形成機能と、現像剤の交換時に
前記現像ローラ2、撹拌ローラ3および搬送手段6を駆
動してシヤツター7を開姿勢とする現像剤回収機能とを
有せしめられたものである。
前記現像槽1は、第2図の如く、感光体に面した側面
に軸方向に沿つて開口10が形成され、開口10側に前記現
像ローラ2が配され、その反対側に前記撹拌ローラ3が
配されており、図中矢印で示す方向に回転駆動される。
そして、撹拌ローラ3の上方にトナー補給槽11が装着
され、トナー補給槽11と現像槽1との連通口にトナー補
給ローラ12が回転自在に設けられている。
また、現像ローラ2と撹拌ローラ3との間の上方に、
現像剤カートリツジ13が着脱自在に装着されており、シ
ール材14により密閉されている。そして、該カートリツ
ジ13と現像槽1との間の現像剤補給口15に電動シヤツタ
ー16が設けられ、現像剤補給口15を開閉する。
なお、第2図中、17はドクターである。
前記排出口5は、現像槽1の軸方向と直交する端面の
下部に形成されている。そして、該排出口5に対向して
前記回収容器4が配され、その上部側面に排出筒18が貫
通して嵌合されている。
該排出筒18は、回収容器4内側の一端が閉鎖され、下
面に落下口19が形成されており、他端が前記現像槽1の
排出口5に接続されている。
前記搬送手段6は、現像槽1に前記現像ローラ2およ
び撹拌ローラ3と同方向に回転自在に支持された搬送ス
クリユーからなり、現像槽1の底部に形成され下方向に
突出した半円状の溝部20内に配されている。そして、該
溝部20の一端に、前記排出口5が開口されている。
前記シヤツター7は、現像槽1の排出口5と回収容器
4の排出筒18との間に配され、モータ等の駆動により現
像槽1の外壁に沿つて上下動される。
前記第一制御装置8は、マイクロコンピユータからな
り、現像剤交換スイツチ21のオンまたは現像剤交換用シ
ミユレーシヨンモードに設定されたときに、前記現像剤
回収機能を働かせる。さらに、現像剤の回収後には、シ
ヤツター7を下動させて排出口5を閉じ、現像剤カート
リツジ13の電動シヤツター16を開放させて現像槽1内に
現像剤を投入する機能も備えている。
上記構成において、通常の画像形成時には、第一制御
装置8により現像ローラ2、撹拌ローラ3および搬送手
段6を駆動して、現像槽1内の現像剤を撹拌しながら、
現像ローラ2により感光体への現像を行なう。このと
き、シヤツター7は排出口5を閉止しているので、搬送
手段6により搬送される現像剤は排出口5から排出され
ず、現像槽1の底部に溜まつた現像剤は撹拌される。
次に、現像剤の寿命がきて交換する時期がきたとき、
まず現像剤カートリツジ13を現像槽1の上部に取付け、
シール材14をはがす。このとき、電動シヤツター16は閉
じられている。
そして、現像剤交換用スイツチ21をオンすると、第一
制御装置8によりシヤツター7が上動して排出口5を開
放させる。また、現像ローラ2、撹拌ローラ3および搬
送手段6が駆動され、現像槽1内の現像剤は現像ローラ
2および撹拌ローラ3により現像槽1の下部の溝部20に
集積され、搬送手段6により排出口5方向に搬送され
る。そして、現像剤は排出口5から排出筒18に送り込ま
れ、落下口19から回収容器4に落下して回収される。
一定時間だけ現像ローラ2、撹拌ローラ3および搬送
手段6が駆動されて、現像剤の回収容器4への回収が終
わると、シヤツター7が下動して排出口5を閉止する。
そして、現像剤補給口15の電動シヤツター16が開放さ
れ、カートリツジ13から新しい現像剤が現像槽1内に投
入される。
したがつて、古い現像剤の回収から新しい現像剤の投
入までの一連の作業を自動的に行なうため、従来サービ
スマンが行なつていた作業を容易にかつ汚れることもな
くユーザーが行なうことができる。
しかも、搬送手段6は画像形成時には、補助用の撹拌
ローラとして作動するため、現像剤の撹拌性を向上さ
せ、現像槽1の底部に溜まり現像に寄与しない現像剤を
失くすことができ、現像剤の長寿命化、画質の安定性を
図ることができる。
〔第二実施例〕
第4図は第二実施例を示す現像装置の現像剤回収装置
の側面図、第5図は同じく現像装置の断面図、第6図は
同じく制御ブロツク図である。
本実施例の現像剤回収装置は、現像槽1の下部に配さ
れ前記回収容器4へ現像剤を搬送する搬送手段6と、該
搬送手段6を現像槽1内に露出遮蔽自在とする被覆手段
30と、前記現像ローラ2、撹拌ローラ3、搬送手段6お
よび被覆手段30の駆動を制御する第二制御装置31とが設
けられ、該第二制御装置31は、現像剤の交換時に前記現
像ローラ2、撹拌ローラ3および搬送手段6を駆動し、
かつ搬送手段6が露出状態となるよう被覆手段30を作動
させる現像剤搬送機能を有せしめられたものである。
なお、現像槽1の構成および搬送手段6は、第一実施
例と同じであるので、詳細な説明は省略する。
前記被覆手段30は、搬送手段6のスクリユーの周りを
回動自在とされた断面半円状の長板であり、搬送手段6
の全長の上半部を覆うことにより現像剤と搬送手段6と
を遮断し、180度回転して搬送手段6の下半部を覆うこ
とにより搬送手段6を現像槽1内に露出させ現像剤の搬
送可能状態とする。
前記第二制御装置31は、マイクロコンピユータからな
り、現像剤の交換用スイツチ21のオンまたは現像剤交換
用シミユレーシヨンモードに設定されたときに作動され
る前記現像剤搬送機能と、画像形成時に、現像ローラ2
および撹拌ローラ3を駆動して、搬送手段6が現像剤か
ら遮断するよう被覆手段30を作動させる機能とを備えて
いる。さらに、第一実施例の第一制御載置8と同様に、
現像剤カートリツジ13の電動シヤツター16を開閉する機
能も備えている。
上記構成において、通常の画像形成時には、第二制御
装置31により現像ローラ2および撹拌ローラ3を駆動し
て、現像槽1内の現像剤を撹拌しながら現像を行なう。
このとき、搬送手段6は停止しており、被覆手段30によ
り上半部が覆われ、現像剤とは遮断されている。
次に、現像剤の寿命がきて交換する時期がきたとき、
まず現像剤カートリツジ13を現像槽1の上部に取付け、
シール材14をはがす。このとき、電動シヤツター16を閉
じられている。
そして、現像剤交換用スイツチ21をオンすると、第二
制御装置31により被覆手段30の長板が半回転して、搬送
手段6の下半部を覆う。
そして、現像ローラ2、撹拌ローラ3および搬送手段
6が駆動され、現像槽1内の現像剤は現像ローラ2およ
び撹拌ローラ3により現像槽1の下部の溝部20に集積さ
れ、搬送手段6により排出口5方向に搬送される。そし
て、現像剤は排出口5から排出筒18に送り込まれ、落下
口19から回収容器4に落下して回収される。
一定時間だけ現像ローラ2、撹拌ローラ3および搬送
手段6が駆動されて、現像剤の回収容器4への回収が終
わると、被覆手段30の長板が再び半回転して搬送手段6
の上半部を覆い、搬送手段6を現像槽1内から遮蔽す
る。そいて、現像剤補給口15の電動シヤツター16が開放
され、カートリツジ13から新しい現像剤が現像槽1内に
投入される。
したがつて、本実施例においても、第一実施例と同様
に、現像剤の回収、投入作業を自動的に行なえ、ユーザ
ーが容易にしかも汚れることなく行なうことができる。
また、画像形成時には、現像槽1の底部が被覆手段30
により塞がれるため、使用する現像剤の量を少なくする
ことができ、現像槽1の底部に溜まつてしまう現像剤を
減らせるので、現像剤の利用効率を高めることができ
る。
〔第三実施例〕
第7図は第三実施例を示す現像装置の現像回収装置の
側面図、第8図は同じく現像装置の断面図、第9図は同
じく制御ブロツク図である。
本実施例の現像剤回収装置は、現像槽1の下部に配さ
れ前記回収容器4へ現像剤を搬送する搬送手段6と、前
記現像ローラ2、撹拌ローラ3および搬送手段6の駆動
を制御する第三制御装置40とが設けられ、該第三制御装
置40は、画像形成時に前記現像ローラ2および撹拌ロー
ラ3を駆動する画像形成機能と、現像剤の交換時に前記
現像ローラ2、撹拌ローラ3および搬送手段6を駆動す
る現像剤排出機能とを有せしめられたものである。
なお、現像槽1の構成および搬送手段6は、第一実施
例と同じであるので詳細な説明は省略する。
前記第三制御装置40は、マイクロコンピユータからな
り、現像剤交換スイツチ21のオンまたは現像剤交換用シ
ミユレーシヨンモードに設定されたときに、前記現像剤
排出機能を働かせ、さらに一定時間経過後に現像剤カー
トリツジ13の電動シヤツター16を開閉する機能も備えて
いる。
上記構成において、画像形成時には、第三制御装置40
により現像ローラ2および撹拌ローラ3を駆動させ、現
像剤の交換時には、現像ローラ2、撹拌ローラ3および
搬送手段6を駆動させて、第一実施例と同じように現像
剤の回収および新しい現像剤の投入を行なう。
したがつて、本実施例においても、現像剤の回収、投
入作業を自動的に行なえ、ユーザーが容易にしかも汚れ
ることなく行なうことができる。
〔第四実施例〕
第10図は第四実施例を示す現像装置の現像回収装置の
側面図、第11図は同じく現像装置の断面図、第12図は同
じく制御ブロツク図である。
本実施例の現像剤回収装置は、現像ローラ2および撹
拌ローラ3を回転自在に内装した現像槽1が回転軸50周
りに回転自在とされ、現像槽1の上部に配された現像剤
排出手段51と、前記現像ローラ2、撹拌ローラ3および
排出手段51の駆動と現像槽1の回転とを制御する第四制
御装置52とが設けられ、該第四制御装置52は、現像剤の
交換時に前記現像槽1を180度回転させて現像ローラ
2、撹拌ローラ3および搬出手段51を駆動する現像剤廃
棄機能を有せしめられたものである。
前記現像槽1は、第11図中Aに示す状態の如く、感光
体に面した側面に軸方向に沿つて開口10が形成され、開
口10側から順に現像ローラ2、撹拌ローラ3が配され、
図中矢印の方向に回転駆動される。
そして、撹拌ローラ3の上方に、トナー補給槽53が着
脱自在に装着され、トナー補給槽53と現像槽1との間に
連通口が形成されており、該連通口にはトナー補給槽53
に取付けられたトナー補給ローラが配されている。前記
回転軸50は、現像槽1の開口10側とは反対側端部に取付
けられ、画像形成装置本体に回転自在に支持されてい
る。
そして、回転軸50はモータ等の現像槽駆動装置54によ
り回転駆動され、現像槽1を画像形成時のA姿勢と、A
姿勢から180度回転した現像剤交換時のB姿勢とに切換
える。
前記搬出手段51は、搬送スクリユーからなり、現像槽
1の上部に形成された外側に向かつて突出した半円状の
保持部55に回転自在に装着されている。そして、該保持
部55の一端に排出口5が開口されている。
該排出口5には、現像槽1のB姿勢において回収容器
5が装着されるようになつており、該回収容器4の有無
を検知するための検知スイツチ56が排出口5の近傍に設
けられている。
前記第四制御装置52は、マイクロコンピユータからな
り、現像剤交換スイツチ21のオンまたは現像剤の交換用
シミユレーシヨンモードに設定されたときに、前記現像
剤廃棄機能を働かせる。さらに再度現像剤交換スイツチ
21をオンすることにより、現像槽1をB姿勢からA姿勢
に戻す機能を備えている。また、現像槽1のB姿勢にお
いて、排出口5に回収容器4が装着されていないとき
は、検知スイツチ56からの信号により搬出手段51を駆動
しないよう安全機能も備えている。
上記構成において、画像形成時には、現像ローラ2お
よび撹拌ローラ3を駆動して現像を行なう。このとき、
現像槽1はA姿勢にあり、搬出手段51は駆動されていな
い。
次に、現像剤の寿命がきて交換する場合、現像剤交換
スイツチ21をオンすると、第四制御装置52により回転軸
50が駆動されて現像槽1はA姿勢から180度回転してB
姿勢となる。すると、現像槽1の底部に溜まつていた現
像剤は、現像槽1の回転により搬出手段51の方に寄せ集
められる。なお、現像槽1の回転中、現像剤は現像ロー
ラ2の磁力により引き着けられているため、開口10から
こぼれ落ちることはない。
そして、排出口5に回収容器4を装着すると、検知ス
イツチ56により回収容器4の装着が検出され、第四制御
装置52により現像ローラ2、撹拌ローラ3および搬出手
段51が駆動され、現像槽1内の現像剤は現像ローラ2お
よび撹拌ローラ3の回転により現像槽1の下側に位置す
る保持部55に集積され、搬出手段51により排出口5方向
に搬送され、回収容器4に回収される。
一定時間経過すると、現像ローラ2、撹拌ローラ3お
よび搬出手段51が停止され、回収容器4を現像槽1から
取り外す。そして、再度現像剤交換スイツチ21をオンす
ると、回転軸50が駆動されて、現像槽1はB姿勢から18
0度回転してA姿勢となる。そして、現像槽1からトナ
ー補給槽53を取り外し、新しい現像剤を連通口から投入
する。
したがつて、本実施例では、現像剤の回収を自動的に
行なうため、ユーザーでも容易にかつ汚れることなく現
像剤の交換を行なうことができる。
〔第五実施例〕
第13図は第五実施例を示す現像装置の画像形成時の断
面図、第14図は同じく現像剤交換時の断面図、第15図は
同じく制御ブロツク図である。
本実施例の現像剤回収装置は、現像槽1の下部に回収
自在に配され前記回収容器4へ現像剤を搬送する搬送手
段57と、前記排出口5を開閉するシヤツター7と、前記
現像ローラ2、撹拌ローラ3および搬送手段57の駆動と
前記シヤツター7の開閉とを制御する第五制御装置58と
が設けられ、該第五制御装置58は、画像形成時に前記現
像ローラ2および撹拌ローラ3と搬送手段57とを互いに
逆方向に回転駆動してシヤツター7を閉姿勢とする画像
形成機能と、現像剤の交換時に前記現像ローラ2、撹拌
ローラ3および搬送手段57を同方向に回転駆動してシヤ
ツター7を開姿勢とする現像剤回収機能とを有せしめら
れたものである。
なお、現像槽1の構成および搬送手段57は、第一実施
例と同じであるので、詳細な説明は省略する。
ただし、搬送手段57の搬送スクリユーを現像ローラ2
および撹拌ローラ3と同方向に回転駆動させた場合、特
に画像形成速度が速い高速機において、補給されたトナ
ーと現像剤との撹拌能力が弱いと、十分な摩擦帯電が得
られず、トナー飛散やかぶりを引き起こして、装置周辺
の汚れや画質低下の原因となる場合があつた。
そこで、本実施例では、搬送手段57としての搬送スク
リユーは、回転方向を切換え可能とするようにクラツチ
と歯車からなる逆転機構を備えている。
また、第五制御装置58は、マイクロコンピユータから
なり、現像剤交換スイツチ21のオンまたは現像剤交換用
シミユレーシンヨンモードに設定されたときに、前記現
像剤回収機能を働かせ、搬送手段57を現像ローラ2およ
び撹拌ローラ3と同方向に回転するよう逆転機構を作動
させる。
上記構成において、画像形成時には、第五制御装置58
により現像ローラ2および撹拌ローラ3を半時計回りに
回転させ、搬送手段57を時計回りに回転させ、シヤツタ
ー7を閉姿勢とし、現像剤の交換時には、現像ローラ
2、撹拌ローラ3および搬送手段57を半時計回りに回転
させて、シヤツター7を開姿勢とすることにより第一実
施例と同じように現像剤の回収および新しい現像剤の投
入を行なう。
したがつて、本実施例においても、現像剤の回収、投
入作業を自動的に行なえ、ユーザーが容易にしかも汚れ
ることなく行なうことができる。
しかも、画像形成時には、搬送手段57の回転方向を現
像ローラ2および撹拌ローラ3と異なるようにすること
により、現像剤の循環効率が向上して、現像剤のすべて
が十分かつ均一に使用できるため、現像剤の長寿命化と
なり、補給されたトナーが現像剤と効率よく混合される
ので、十分な帯電性を保持でき、トナー飛散やかぶりの
防止による高画質化が図れる。そのため、特に高速機分
野への利用が可能となる。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではな
く、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修正および変
更を加え得ることは勿論である。
例えば、搬送手段6あるいは搬出手段51は、第16図の
如く、一対のローラ60間に掛巻された磁気ベルト61を用
い、排出口5に掻取板62を設けて、磁気ベルト61に付着
して搬送されてきた現像剤を掻取板62で掻き取るもので
もよい。また、第17図の如く、磁気ベルト61の代りにゴ
ムベルト63を用いて、その外周面上に搬送板64を設けた
ものでもよい。
第五実施例における搬送手段57の逆転機構として、搬
送手段57専用のモータを設け、モータの回転を切り換え
てもよい。
<発明の効果> 以上の説明から明らかな通り、本発明請求項1による
と、現像槽の下部に配され回収容器へ現像剤を搬送する
搬送手段と、該搬送手段を現像槽内に露出遮蔽自在とす
る被覆手段とが設けられ、現像剤の交換時に前記現像ロ
ーラ、撹拌ローラおよび搬送手段を駆動し、かつ搬送手
段が露出状態となるよう被覆手段を作動させることによ
り、現像剤の回収作業を自動的に行なえ、ユーザーが容
易にしかも汚れることなく行なうことができる。
また、画像形成時には、現像槽の底部が被覆手段によ
り塞がれるため、使用する現像剤の量を少なくすること
ができ、現像槽の底部に溜まってしまう現像剤を減らせ
るので、現像剤の利用効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は第一実施例を示す現像装置の現像剤回収装置の
側面図、第2図は同じく現像装置の断面図、第3図は同
じく制御ブロツク図、第4図は第二実施例を示す現像装
置の現像剤回収装置の側面図、第5図は同じく現像装置
の断面図、第6図は同じく制御ブロツク図、第7図は第
三実施例を示す現像装置の現像剤回収装置の側面図、第
8図は同じく現像装置の断面図、第9図は同じく制御ブ
ロツク図、第10図は第四実施例を示す現像装置の現像剤
回収装置の側面図、第11図は同じく現像装置の断面図、
第12図は同じく制御ブロツク図、第13図は第五実施例を
示す現像装置の画像形成時の断面図、第14図は同じく現
像剤交換時の断面図、第15図は同じく制御ブロツク図、
第16図は搬送手段の他の実施例を示す正面図、第17図は
同じく別の実施例の正面図である。 1:現像槽、2:現像ローラ、3:撹拌ローラ、4:現像剤回収
容器、5:現像剤排出口、6:搬送手段、7:シヤツター、8:
第一制御装置、30:被覆手段、31:第二制御装置、40:第
三制御装置、50:回転軸、51:現像剤搬出手段、52:第四
制御装置、57:搬送手段、58:第五制御装置。
フロントページの続き (72)発明者 元塚 聖子 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−141779(JP,A) 特開 昭53−49439(JP,A) 特開 昭55−153969(JP,A) 特開 昭64−18166(JP,A) 実開 平1−177763(JP,U) 実開 昭61−135350(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】現像槽に、現像ローラおよび撹拌ローラが
    回転自在に内装され、現像槽の一端に現像剤回収容器が
    装着され、前記現像槽と回収容器との間に現像剤排出口
    が形成され、前記現像槽の下部に配され前記回収容器へ
    現像剤を搬送する搬送手段と、該搬送手段を現像槽内に
    露出遮蔽自在とする被覆手段と、前記現像ローラ、撹拌
    ローラ、搬送手段および被覆手段の駆動を制御する制御
    装置とが設けられ、該制御装置は、現像剤の交換時に前
    記現像ローラ、撹拌ローラおよび搬送手段を駆動し、か
    つ搬送手段が露出状態となるよう被覆手段を作動させる
    現像剤搬送機能を有せしめられたことを特徴とする現像
    装置の現像剤回収装置。
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