JP2683205B2 - ピラゾール縮合環誘導体およびアンドロゲンの作用発現阻害剤 - Google Patents

ピラゾール縮合環誘導体およびアンドロゲンの作用発現阻害剤

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JP2683205B2
JP2683205B2 JP26023493A JP26023493A JP2683205B2 JP 2683205 B2 JP2683205 B2 JP 2683205B2 JP 26023493 A JP26023493 A JP 26023493A JP 26023493 A JP26023493 A JP 26023493A JP 2683205 B2 JP2683205 B2 JP 2683205B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アンドロゲンの作用発
現を阻害する新規なピラゾール縮合環誘導体およびこれ
を用いたアンドロゲンの作用発現阻害剤に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】アン
ドロゲン(男性ホルモン)は、主として成人男性の精巣
で合成されるものであり、生殖器官と副生殖器(前立
腺、精嚢腺)の機能維持、精子形成等の作用を有してい
る。これらアンドロゲンとエストロゲン(女性ホルモ
ン)との均衡が崩れ、アンドロゲンの作用が昂進する
と、前立腺の肥大、前立腺癌、女性の多毛、男性型のハ
ゲまたはニキビが起こることが知られている。前立腺の
肥大は60歳以上の男性の約30%にみられ、その半数
に排尿困難等の前立腺肥大症の症状がみられる。
【0003】上記アンドロゲンとしては、テストステロ
ン、アンドロステンジオン、デヒドロエピアンドロステ
ロン等が知られている。また、成人男性の精巣で合成さ
れるアンドロゲンの85%がテストステロンであること
も知られている。上記テストステロンは、前立腺の細胞
内においては、5α−レダクターゼにより5α−ジヒド
ロテストステロン(5α−DHT)になった後、受容体
と結合して核内に入り、遺伝子を活性化して、上記作用
を発現する。
【0004】これらのアンドロゲンの作用発現を阻害す
る物質としては、酢酸クロルマジノン、フルタミド、ヒ
ドロキシフルタミド等が知られている。しかしながら、
これらの化合物によるアンドロゲンの活性阻害作用は充
分に満足しうるものではなく、そのため前立腺肥大、前
立腺癌、女性の多毛、男性型のハゲ、ニキビ等の治療効
果が充分でなかった。
【0005】従って、本発明は、アンドロゲンの作用発
現阻害作用にすぐれ、前立腺肥大、前立腺癌、女性の多
毛、男性型のハゲ、ニキビ等の治療効果にすぐれた新規
化合物およびこれを用いたアンドロゲンの作用発現阻害
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】本発明者等
は、上記目的を達成すべく鋭意研究を行った結果、下記
一般式(1)で表されるピラゾール縮合環誘導体およびそ
の医薬的に許容される塩がアンドロゲンの作用発現を阻
害する効果にすぐれているという新たな知見を得て、本
発明を完成するに至った。
【0007】
【化2】
【0008】(式中、AはCHまたはNを示し、R0
よびR3 は水素原子または低級アルキル基を示し、R1
は水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級
アルキルチオ基、ニトロ基またはハロゲン原子を示し、
2 は水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、
低級アルキルチオ基、ニトロ基またはハロゲン原子を示
し、mは1または2を示し、nは1、2または3を示
す。但し、nが2のとき、2つのR2 は互いに結合して
低級アルキレンジオキシ基を形成してもよい。)かかる
本発明のピラゾール縮合環誘導体(1) およびその医薬的
に許容される塩は、文献未記載の新規化合物であり、細
胞内の受容体と5α−DHTとの結合、細胞内の受容体
とミボレロンとの結合等について高い阻害活性を有して
いる。
【0009】したがって、本発明のピラゾール縮合環誘
導体(1) およびその医薬的に許容される塩は、アンドロ
ゲンの作用発現を阻害することができ、アンドロゲンの
作用昂進により起こる前立腺肥大、前立腺癌、女性の多
毛、男性型のハゲ、ニキビ等の治療に優れた効果を示
す。とくに本発明の誘導体(1) およびその医薬的に許容
される塩は、活性持続時間が長く、経口吸収性にもすぐ
れているという利点がある。
【0010】上記一般式(1) における低級アルキル基と
しては、例えばメチル、エチル、ブチル、プロピル、イ
ソプロピル、t-ブチル、ペンチル、ヘキシル等の炭素数
が1〜6 のアルキル基があげられる。低級アルコキシ基
としては、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イ
ソプロポキシ、ブトキシ、t−ブトキシ、ペンチルオキ
シ、ヘキシルオキシ基等の炭素数が1〜6のアルコキシ
基があげられる。
【0011】低級アルキルチオ基としては、例えばメチ
ルチオ、エチルチオ、ブチルチオ、プロピルチオ、イソ
プロピルチオ、t-ブチルチオ、ペンチルチオ、ヘキシル
チオ等の炭素数が1 〜6 のアルキルチオ基があげられ
る。ハロゲン原子としては、塩素、臭素、ヨウ素、フッ
素があげられる。また、基R2 同士が結合して形成され
ることのある低級アルキレンジオキシ基としては、例え
ばメチレンジオキシ基、メチルメチレンジオキシ基、エ
チレンジオキシ基、ジメチルメチレンジオキシ基、トリ
メチレンジオキシ基、1,1−ジメチルエチレンジオキ
シ基、1−メチルトリメチレンジオキシ基、テトラメチ
レンジオキシ基等の炭素数が1〜4のアルキレンジオキ
シ基があげられる。
【0012】上記一般式(1) で表される本発明化合物
は、種々の方法により製造することができ、例えば下記
反応行程式に示される方法により製造することができ
る。 反応行程式−1
【0013】
【化3】
【0014】(式中、R0 、R1 、R2 、R3 、mおよ
びnは前記と同じである。)一般式(1−a)で表され
る本発明の化合物は、一般式(2) の化合物と、オルトギ
酸メチル、オルトギ酸エチル等のオルトギ酸アルキルと
を反応させることにより得られる。上記反応は、反応に
悪影響を与えない溶媒中でも行うことができるが、オル
トギ酸アルキルが溶媒としても機能するため、溶媒は必
ずしも必要ではない。反応は、一般式(2) の化合物に対
してオルトギ酸アルキルを1〜15倍モル程度用い、通
常80〜120℃にて約1〜15時間程度反応させるこ
とにより終了する。 反応行程式−2 (1) 第1段階
【0015】
【化4】
【0016】(式中、R0 、R1 、R2 、R3 、mおよ
びnは前記と同じである。)この反応は、上記式(2) で
表される化合物から、無溶媒または適当な溶媒中で塩基
の存在下、式(3) で表される化合物を得るものである。
塩基としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム等のアルカリ金属炭酸塩、炭酸水素ナトリウム、
炭酸水素カリウム等のアルカリ金属炭酸水素塩等の無機
塩基があげられる。
【0017】また、溶媒としては、反応に影響を及ぼさ
ないものであれば、いずれも使用することができ、例え
ばメタノール、エタノール等の低級アルコール、低級ア
ルコールと水との混合溶媒等があげられる。上記混合溶
媒を用いる場合、低級アルコールと水との混合割合は、
1:1〜10:1程度の範囲とすればよい。化合物(2)
に対する塩基性化合物の使用割合は、1〜50倍モル
量、好ましくは1〜20倍モル量とするのがよい。ま
た、反応温度は室温〜100℃、好ましくは30〜10
0℃とするのがよい。反応時間は、10分〜4時間程度
である。 (2) 第2段階
【0018】
【化5】
【0019】(式中、R0 、R1 、R2 、R3 、mおよ
びnは前記と同じ、R4 、R5 、R6およびR13は同一
または異なって低級アルキル基を示す。)この反応は、
式(3) で表される化合物と一般式(5) で表される化合物
とを無溶媒または適当な溶媒中、酸の存在下または非存
在下で反応させ、一般式(4) で表される化合物を得るも
のである。
【0020】上記溶媒としては、例えばエタノール、メ
タノール等のアルコール類、ピリジン、クロロホルム、
ジクロロメタン等のハロゲン化炭化水素、ジオキサン、
テトラヒドロフラン(THF)等のエーテル類、ベンゼ
ン、トルエン等の芳香族炭化水素、N,N−ジメチルホ
ルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMS
O)、アセトニトリル等の非プロトン性極性溶媒があげ
られる。また、上記酸としては、例えば無水塩化アルミ
ニウム、塩化第2スズ、四塩化チタン、三塩化ホウ素、
三フッ化ホウ素−エチルエーテル錯体、塩化亜鉛等のル
イス酸、リン酸、塩酸、硝酸、硫酸等の無機酸、トリク
ロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、酢酸
等の有機酸があげられる。
【0021】上記化合物(3) に対する化合物(5) の使用
割合は、少なくとも等モル、好ましくは、1〜2倍モル
量とするのがよい。また、化合物(3) に対する酸の使用
割合は、1〜50倍モル量、好ましくは1〜20倍モル
量とするのがよい。反応は、通常50〜150℃、好ま
しくは80〜120℃にて行われ、1〜60時間程度で
終了する。 (3) 第3段階
【0022】
【化6】
【0023】(式中、R0 、R1 、R2 、R3 、m、n
およびR13は前記と同じである。)この反応は、一般式
(4) で表される化合物を加水分解して一般式(6) で表さ
れる化合物を得るものである。反応は適当な不活性溶媒
中にて塩基性化合物または酸性化合物の存在下で行われ
る。不活性溶媒としては、メタノール、エタノール等の
アルコール類、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、アニソール等のエー
テル類等があげられる。上記塩基性化合物としては、例
えばトリエチルアミン、トリブチルアミン等のトリアル
キルアミン、ピリジン、ピコリン、1,5−ジアザビシ
クロ〔4.3.0〕ノン−5−エン、1,4−ジアザビ
シクロ〔2.2.2〕オクタン、1,8−ジアザビシク
ロ〔5.4.0〕−7−ウンデセンなどの有機塩基、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸
化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属
炭酸塩、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のア
ルカリ金属炭酸水素塩等の無機塩基があげられる。酸性
化合物としては、例えば無水塩化アルミニウム、塩化第
2スズ、四塩化チタン、三塩化硼素等のルイス酸、塩
酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸等の無機酸、トリクロロ酢
酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、酢酸、ギ酸
等の有機酸、さらに酸型イオン交換樹脂等があげられ
る。
【0024】これらの塩基性化合物または酸性化合物は
化合物(4) に対して、1 〜100 倍モル量、好ましくは1
〜20倍モル量の割合で使用するのが適当である。反応は
−20〜100℃、好ましくは−10〜80℃の温度条
件下で約30分〜48時間、好ましくは1〜24時間程
度行えばよい。また、接触還元法による脱エステル化反
応を使用してもよい。 (4) 第4段階
【0025】
【化7】
【0026】(式中、R0 、R1 、R2 、R3 、mおよ
びnは前記と同じである。)この反応は、一般式(6) の
化合物から脱炭酸にて一般式(1-b) で表される本発明化
合物を得るものである。反応は、無溶媒または適当な溶
媒中にて塩基性化合物の存在下で行われる。また、反応
は必要に応じて封管中で行ってもよい。塩基性化合物と
しては、例えばアニリン、N,N−ジメチルアニリン、
N,N−ジエチルアニリン、N−メチルアニリン、N−
エチルアニリン、ピリジン、α−ピコリン、β−ピコリ
ン、γ−ピコリン、2,3−ルチジン、2,4−ルチジ
ン、2,5−ルチジン、2,6−ルチジン、3,4−ル
チジン、3,5−ルチジン、トリエチルアミン、ジエチ
ルアミン、エチルアミン、メチルアミン、アンモニアな
どがあげらる。
【0027】反応は、0〜150℃、好ましくは30〜
100℃の温度条件下で約10分〜12時間、好ましく
は約30分〜6時間行えばよい。 反応行程式−3 前記反応行程式−1,2の出発原料である一般式(2) の
化合物を得るための反応行程式である。 (1) 第1段階
【0028】
【化8】
【0029】(式中、R0 、R1 、R2 、R3 、mおよ
びnは前記と同じであり、R9 は低級アルキル基であ
る。)この反応は、一般式(12)で表される化合物を通常
のエステル化反応に付すことにより、一般式(11)で表さ
れる化合物を得るものである。上記のエステル化反応
は、例えば触媒の存在下で化合物(12)に一般式: R9 −OH (式中、R9 は前記と同じである。)で表されるアルコ
ール類を反応させることにより行なわれる。使用される
触媒としては、エステル化反応に慣用の触媒が用いら
れ、具体的には塩化水素、濃硫酸、リン酸、ポリリン
酸、三フッ化ホウ素、過塩素酸等の無機酸、トリフルオ
ロ酢酸、トリクロロメタンスルホン酸、ナフタレンスル
ホン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、エタンスルホン酸等の有機酸、トリクロロメタンス
ルホン酸無水物、トリフルオロメタンスルホン酸無水物
等の酸無水物、塩化チオニル等の触媒があげられる。ま
た、カチオン交換樹脂(酸型)も使用できる。上記のエ
ステル化反応は、無溶媒または適当な溶媒の存在下に行
なわれる。使用される溶媒としては、エステル化反応に
慣用の溶媒のいずれも使用でき、例えば、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタ
ン、ジクロロエタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化
水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン等のエーテル類などが挙げられる。化合物(12)に
対する酸の使用割合は、等モル〜100倍モル量、好ま
しくは10〜30倍モル量とするのがよい。また、反応
温度は−20℃〜200℃、好ましくは0〜150℃で
行なうのがよい。
【0030】また、化合物(11)は、化合物(12)のアルカ
リ金属塩(例えばナトリウム塩、カリウム塩等)に、一
般式: R9 −X (式中、R9 は前記同じ、Xはハロゲン原子を示す。)
で表されるハライド化合物を反応させる方法、化合物(1
2)に、ジアゾメタン、ジアゾエタン、ジアゾプロパン等
のジアゾアルカン類を反応させる方法、化合物(12)のカ
ルボキシ基を反応性基( 酸塩化物、アミドまたは無水
物) に変換した後、一般式: R9 −OH (式中、R9 は前記と同じ)で表されるアルコール類を
反応させる方法等によっても得ることができる。これら
のエステル化反応は慣用の方法に準じて行うことができ
る。 (2) 第2段階
【0031】
【化9】
【0032】(式中、R0 、R1 、R2 、R3 、m、n
およびR9 は前記と同じ、Xはハロゲン原子を示す。)
この反応は、一般式(11)で表される化合物を水素化還元
剤を用いて還元することにより、式(10)で表される化合
物を得、次いでこの式(10)で表される化合物にハロゲン
化剤を反応させて一般式(9) で表される化合物を得、さ
らにこの化合物(9) にシアン化合物を反応させて、化合
物(8) を得るものである。
【0033】化合物(11)から化合物(10)を得る反応は、
適当な溶媒中で行われる。上記溶媒としては、ジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジグライ
ム等のエーテル類;ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化
水素;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素等があげ
られる。また、この反応に用いられる水素化還元剤とし
ては、水素化リチウムアルミニウム、水素化アルミニウ
ム、水素化ジイソプロピルアルミニウム、水素化ホウ素
リチウム、水素化ホウ素ナトリウム−塩化アルミニウ
ム、ジボラン等があげられる。化合物(11)に対する水素
化還元剤の使用量は、少なくとも0.5倍モル量、好ま
しくは0.6〜1.2倍モル量程度が適当である。反応
は、通常、氷冷下〜100℃、好ましくは0〜50℃程
度で行われ、約30分〜10時間で終了する。
【0034】化合物(10)から化合物(9) を得る反応は、
無溶媒または適当な溶媒中で行われる。この反応で用い
られる溶媒としては、ジエチルエーテル、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン等のエーテル類、塩化メチレン、ジ
クロロエタン等のハロゲン化炭化水素、ベンゼン、トル
エン等の芳香族炭化水素があげられる。また、この反応
に用いられるハロゲン化剤としては、例えば塩化チオニ
ル、臭化チオニル等のハロゲン化チオニル、塩化水素、
臭化水素、ヨウ化水素等のハロゲン化水素、三塩化リ
ン、三臭化リン等のハロゲン化リンがあげられる。化合
物(10)に対するハロゲン化剤の使用量は、少なくとも等
モル量、好ましくは1〜1.3倍モル量である。反応
は、氷冷下〜100℃、好ましくは0〜50℃程度で行
われ、約30分〜5時間で終了する。
【0035】化合物(9) から化合物(8) を得る反応は、
適当な溶媒中で行われる。この反応で用いられる溶媒と
しては、メタノール、エタノール、プロパノール等の低
級アルコール、アセトン、N,N−ジメチルホルムアミ
ド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ヘ
キサメチルリン酸トリアミド(HMPA)等の非プロト
ン性極性溶媒、およびこれらと水との混合溶媒等があげ
られる。また、この反応に用いられるシアン化合物とし
ては、シアン化カリウム、シアン化ナトリウム、シアン
化銀、シアン化銅、シアン化カルシウム等があげられ
る。化合物(9) に対するシアン化剤の使用量は、少なく
とも等モル量、好ましくは1〜1.3倍モル量である。
反応は、室温〜150℃、好ましくは室温〜100℃程
度で行われ、約1〜24時間で終了する。 (3) 第3段階
【0036】
【化10】
【0037】(式中、R0 、R1 、R2 、R3 、mおよ
びnは前記と同じ、R8 は低級アルキル基を示す。)こ
の反応は、式(8) で表されるアセトニトリル誘導体にギ
酸エステルを反応させて、式(7) の化合物を得るもので
ある。反応は、不活性溶媒中で行われる。不活性溶媒と
しては、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香
族炭化水素、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド等を例示することができ
る。化合物(8) に対するエステルの使用割合は、少なく
とも等モル量であればよいが、1.05〜1.25倍モ
ル量であることが好ましい。また、反応は、通常氷冷下
で約5〜20分間、次いで室温下で約4〜15時間行わ
せるのが好ましい。反応を十分に進行させるために、ナ
トリウムメトキシド等のナトリウムアルコキシド、水素
化ナトリウム等の金属水素化物を、エステルに対して、
少なくとも等モル量程度存在させておくことが好まし
い。
【0038】反応生成物(7) は、反応液に水を加えて水
層を分取し、塩酸等の鉱酸により水層のpHを3〜4に
調整して析出または分離させる。 (4) 第4段階
【0039】
【化11】
【0040】(式中、R0 、R1 、R2 、R3 、mおよ
びnは前記と同じである。)この反応は、式(7) で表さ
れる化合物に、氷冷下、セミカルバジド・鉱酸塩(例え
ば塩酸セミカルバジドなど)を少なくとも等モル量、好
ましくは1〜1.2倍モル量程度添加し、つづいて室温
下で約4〜15時間反応させて、前記した式(2) で表さ
れる化合物を得るものである。
【0041】この反応に使用される溶媒としては、反応
に影響を及ぼさないものであれば、いずれも使用するこ
とができ、例えばメタノール、エタノール等の低級アル
コール、低級アルコールと水との混合溶媒等があげられ
る。上記混合溶媒を用いる場合、低級アルコールと水と
の混合割合は、1:1〜10:1程度の範囲とすればよ
い。 反応行程式−4
【0042】
【化12】
【0043】(式中、R0 、R2 、R3 、mおよびn、
9 およびXは前記と同じ、YはXと同一または相異な
るハロゲン原子である。)この反応行程式は、とくに前
記一般式(1) において、R1 がハロゲン原子である本発
明化合物を得るための中間体の製造に好適に適用されう
るものである。第一段階の反応は、アミノ基置換安息香
酸誘導体(13)に亜硝酸またはその塩(ナトリウム塩など)
を反応させてジアゾニウム塩を得、ついでハロゲン化
第一銅を用いてジアゾ基をハロゲン原子Y で置換し、さ
らに前記と同様にカルボキシ基のエステル化を行って、
式(14)で表される化合物を得るものである。ジアゾニウ
ム塩の生成は、過剰の塩酸、臭化水素酸、硫酸などの酸
の存在下、低温( 通常、0〜5℃) で行われる。反応
は、約5〜30分で終了する。亜硝酸またはその塩の使
用量は、化合物(13)に対して1〜1.05倍モル量であ
ればよい。
【0044】ジアゾ基の置換は、生成したジアゾニウム
塩を単離せずに、反応液に上記ハロゲン化第一銅を加え
て、0〜5℃で30分〜2時間反応させることにより行
ってもよい。また、ハロゲン化第一銅の使用量は、化合
物(12)に対して1〜1.05倍モル量であればよい。な
お、ハロゲン化第一銅に代えて、銅粉とハロゲン化水素
酸とを用いてもよい。
【0045】式(15)の化合物は、式(14)の化合物にN-ブ
ロモスクシンイミドなどのハロゲン化剤を反応させるこ
とにより行われる。反応は、触媒の存在下、溶媒中にて
温度60〜100℃で10分〜1時間加熱することによ
り行われる。触媒としては、例えば過安息香酸無水物、
過クミン酸無水物、アゾビスイソブチロニトリル等があ
げられる。
【0046】式(11-a) の化合物は、式(15)の化合物に
触媒の存在下、下記式で表されるベンゼン誘導体を反応
させて得られる。
【0047】
【化13】
【0048】(式中、R2 およびnは前記と同じであ
る。)触媒としては、例えば無水塩化アルミニウム、硫
酸、リン酸、三フッ化ホウ素などがあげられる。触媒の
使用量は、化合物(13)に対して1〜3倍モルであればよ
い。この反応では、前記ベンゼン誘導体が溶媒として機
能するため、とくに溶媒は必要でない。反応は、温度0
〜100℃で30分〜4時間程度で終了する。 反応行程式−5
【0049】
【化14】
【0050】(式中、R0 、R2 、R3 、m、n、R9
およびXは前記と同じであり、R10は低級アルキル基で
ある。)この反応行程式は、とくに前記一般式(1) にお
いて、R1 がアルコキシ基である本発明化合物を得るた
めの中間体の製造に好適に適用されうるものである。第
一段階の反応は、アミノ基置換安息香酸誘導体(13)に低
温で亜硝酸またはその塩( ナトリウム塩など) を反応さ
せてジアゾニウム塩を得、これを加熱することにより、
式(13)中のアミノ基が水酸基に置換された式(16)の化合
物を得るものである。
【0051】ジアゾニウム塩の生成は、前記反応行程式
−4と同様の条件で行うことができる。アゾニウム塩の
加熱温度は、通常5〜100℃程度であればよく、反応
は約30分〜2時間で終了する。ついで、式(16)の化合
物の有するカルボキシ基をエステル化して、式(17)で表
される化合物を得る。エステル化は前記反応行程式−3
の第1段階と同様にして行うことができる。
【0052】エステル化後、式(17)の化合物のエーテル
化を行う。エーテル化は、例えば、塩基の存在下でジメ
チル硫酸を反応させる方法があげられる。塩基として
は、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カ
リウム、炭酸ナトリウムなどがあげられる。ジメチル硫
酸の使用量は、式(17)の化合物に対して1〜1.5倍モ
ル程度であればよい。また、他のエーテル化法として、
硫酸の存在下でアルコールR10OH (式中、R10は前記
と同じである) を反応させたり、あるいは式(17)の化合
物の有する水酸基をナトリウム塩とし、これにハロゲン
化アルキルR10X(式中、R10およびXは前記と同じで
ある) を反応させてもよい。
【0053】式(18)の化合物から式(19)で表される化合
物を得る反応および式(19)の化合物から式(11-b)で表さ
れる化合物を得る反応は、前記反応行程式−4における
式(14)の化合物から式(15)の化合物を得る反応および式
(15)の化合物から式(11-a)の化合物を得る反応とそれぞ
れ同様にして行うことができる。 反応行程式−6
【0054】
【化15】
【0055】(式中、R0 、R2 、m、n、R9 および
Yは前記と同じ、R11は低級アルキル基を示し、Zは保
護基を示す。)この反応行程式は、とくに前記一般式
(1) において、R1 がアルキル基である本発明化合物を
得るための中間体の製造に好適に適用されうるものであ
る。第一段階の反応は、式(20)の化合物に亜硝酸または
その塩( ナトリウム塩など) を反応させてジアゾニウム
塩を得、これにハロゲン化第一銅を用いてジアゾ基をハ
ロゲン原子Y で置換して、式(21)の化合物を得、ついで
前記と同様にカルボキシ基のエステル化を行って、式(2
2)で表される化合物を得るものである。反応は前記反応
行程式−4における式(13)の化合物から式(14)の化合物
を得る反応と同様の条件で行うことができる。
【0056】ついで、式(22)の化合物を還元して式(23)
の化合物を得る。使用する水素化還元剤および還元条件
は反応行程式−3の第2段階における式(11)の化合物か
ら式(10)の化合物への還元反応と同様である。次に、式
(23)の化合物が有する水酸基を保護基Zで保護して、式
(24)で表される化合物を得る。式(23)の化合物と反応し
て水酸基を保護する化合物としては、例えばt−ブチル
基、テトラヒドロピラン−1−イル基、t−ブチルジメ
チルシリル基などがあげられる。反応は、例えば前2者
の保護基の場合は10カンファ−スルホン酸、トルエン
スルホン酸などの酸の存在下で、後者の保護基の場合は
トリエチルアミン、4−ジメチルアミノピリジン(DM
AP)、イミダゾール等の塩基の存在下、溶媒中または
無溶媒にて行われる。
【0057】式(24)の化合物は、アルキルリチウム( 例
えばn−ブチルリチウムなど) と不活性気体雰囲気下で
反応させ、ついで式(41)のカルボニル化合物を反応させ
て、式(25)の化合物を得る。反応はいずれも不活性溶媒
中にて低温、通常−60〜0℃程度で行われる。式(25)
の化合物は、水素雰囲気下、触媒の存在下で還元して、
式(26)の化合物を得る。触媒としては、例えばパラジウ
ム触媒、白金触媒、ロジウム触媒などがあげられる。反
応はメタノール、エタノール、酢酸エチルなどの適当な
溶媒中で行うことができ、反応は0〜100℃で30分
〜168時間程度で終了する。
【0058】かくして得られた式(26)の化合物から保護
基を脱離させて、式(10-a)の化合物を得る。脱離反応
は、メタノール、エタノールなどの適当な溶媒中、酸の
存在下で行われる。酸としては、例えば塩酸、硫酸、酢
酸、トリフルオロ酢酸などがあげられる。反応は0〜5
0℃で5分〜10時間程度で終了する。また、式(25)の
化合物から式(10-a)の化合物を得る別法として、下記の
反応式があげられる。
【0059】
【化16】
【0060】(式中、R0 、R2 、R11、m、nおよび
Zは前記と同じ、R12は低級アルキル基を示す。)すな
わち、この別法は、式(25)の化合物をアシル化して式(2
7)の化合物を得、これを還元して式(10-a)の化合物を得
るものである。アシル化は、通常のアシル化剤を用いて
行われる。アシル化剤としては、例えばアセチルクロラ
イド、プロピオニルクロライド等の低級アルカノイルハ
ライド、酢酸、プロピオン酸などの低級アルカン酸、無
水酢酸等の低級アルカン酸無水物等があげられる。アシ
ル化剤は、化合物(25)に対して少なくとも等モル量で用
いられるが、一般には等モル量ないし大過剰量で用いる
のがよい。
【0061】アシル化剤として低級アルカノイルハライ
ドを用いる場合には、適当な溶媒中で塩基性化合物の存
在下で行うのが好ましい。使用可能な塩基性化合物とし
ては、例えばトリエチルアミン、トリメチルアミン、ピ
リジン、ジメチルアニリン、N-メチルモルホリン、1,5-
ジアザビシクロ 4,3,0 ノン-5- エン (DBN)、1,8-ジア
ザビシクロ 5,4,0 -7- ウンデセン (DBU)、1,4-ジアザ
ビシクロ 2,2,2 オクタン (DABCO)等の有機塩基、炭酸
カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水
素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
素化ナトリウム、水素化カリウム等をあげることができ
る。これらの塩基性化合物は、化合物(25)に対して少な
くとも等モル量ないし3 倍モル量で使用される。また、
用いられる溶媒としては、例えば塩化メチレン、クロロ
ホルム、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジ
エチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタ
ン等のエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステ
ル類、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、ヘキサメチルリン酸トリアミド等の非プロトン性極
性溶媒、ピリジン、アセトン等があげられる。
【0062】反応は0〜100℃で進行するが、一般に
は0〜50℃で30分〜48時間程度で行われる。式(2
7)の化合物から式(10-a)の化合物を得る反応は、前記式
(25)の化合物から式(26)の化合物への還元反応と同様に
して行うことができる。 反応行程式−7
【0063】
【化17】
【0064】(式中、R0 、R1 、R2 、R9 、m、n
およびXは前記と同じである。)この反応行程式は、グ
リニヤール反応を利用して、本発明化合物の中間体を得
るものである。反応は、式(28)のカルボニル化合物を式
(29)のグリニヤール試薬を含む溶液に加え、−10〜0
℃で10分〜1時間攪拌することによって行う。グリニ
ヤール試薬(29)は、対応するハロゲン化物を所定の溶媒
中にてマグネシウムと反応させて得られる。溶媒として
は、例えばテトラヒドロフラン、ジオキサン、エーテル
などの無水エーテルが使用される。マグネシウムとハロ
ゲン化物とのモル比は、約1:1〜1.5:1が適当で
ある。反応中は、発熱するので、反応終了後は−10〜
0℃まで冷却する。
【0065】式(28)のカルボニル化合物と式(29)のグリ
ニヤール試薬との反応は、グリニヤール試薬(29)を得た
反応液中にカルボニル化合物(28)を加えて行う。反応終
了後、生成したアルコール(30)を還元して、式(31)の化
合物を得る。還元は、反応行程式−6の式(25)の化合物
から式(26)の化合物への還元反応と同様にして行うこと
ができる。また、前記反応行程式−3の第2段階におけ
る式(11)の化合物から式(10-a)の化合物への還元反応を
用いることもできる。
【0066】得られた式(31)の化合物は、そのエステル
を還元することにより、前述の式(10-a)の化合物が得ら
れる。 反応行程式−8
【0067】
【化18】
【0068】(式中、R1 、R2 、R9 、m、nおよび
Xは前記と同じである。)この反応行程式は、フリーデ
ル・クラフツ反応を利用して、本発明化合物の中間体を
得るものである。まず、式(32)のハロゲン化アシル誘導
体と、式(33)のベンゼン誘導体とを溶媒中又は非溶媒中
にモル比で1: 4〜1:5の割合に混合し、ついで塩化
アルミニウムを加えて反応を行わせる。塩化アルミニウ
ムの添加量はハロゲン化アシル誘導体に対して3〜5重
量倍程度が適当である。反応は10〜25℃で約1〜4
時間行われる。
【0069】上記反応式中のnが1のとき、反応生成物
(34)には、通常、2 種の異性体(R 2 がo位およびp位
にそれぞれ置換したもの)が含まれるが、これらは再結
晶、抽出等の手段により分離することが可能である。そ
れぞれの異性体を分離後、反応生成物(34)をトリフロロ
酢酸中、水素化ホウ素ナトリウムを用いて還元し、式(1
1-b)の化合物を得る。nが2のときも同様にして異性体
を分離し、還元すればよい。また、式(34)中のケトン基
に常法によりR0 基である低級アルキル基を導入するこ
とも可能である。
【0070】なお、前記塩化アルミニウムに代えて、塩
化第2鉄、塩化亜鉛、五塩化アンチモン、塩化第二ス
ズ、三フッ化ホウ素等も触媒として使用可能である。 反応行程式−9
【0071】
【化19】
【0072】(式中、R0 、R1 、R2 、R3 、R9
m、nおよびXは前記と同じである。)この反応は、上
記反応行程式−8におけるハロゲン化アシル誘導体(32)
に代えて、式(35)のハロゲン化物を使用して、フリーデ
ル・クラフツ反応により式(11)の化合物を得るものであ
る。その他は、反応行程式−8と同様である。この場合
にも、生成した化合物(11)は異性体を含むが、抽出など
により分離可能である。
【0073】反応行程式−10
【0074】
【化20】
【0075】(式中、R0 、R1 、R2 、R12、m、n
およびXは前記と同じである。)この反応行程式は、ベ
ンズアルデヒドエチレンアセタール誘導体のハロゲン化
物(36)から出発して、本発明化合物の中間体を得るもの
である。第1段階の反応では、ベンズアルデヒドエチレ
ンアセタール誘導体のハロゲン化物(36)を用いてグリニ
ヤール試薬を調製し、これをベンズアルデヒド誘導体(3
7)と反応させて、式(38)の化合物を得る。反応は前記反
応行程式−7と同様の条件で行うことができる。
【0076】ついで、得られた化合物(38)をアシル化し
て、式(39)の化合物を得る。反応は前記反応行程式−6
におけるアシル化反応〔(25)→(27)の反応〕と同様の条
件で行うことができる。生成物(39)は加水分解してアル
デヒド誘導体(40)を得る。反応は前記反応行程式−2の
(3) における加水分解と同様の条件で行うことができ
る。
【0077】しかるのち、生成物(40)を還元して、本発
明化合物の中間体である前述の式(10)の化合物を得る。
反応は前記反応行程式−6における式(25)の化合物から
式(26)の化合物を得る還元反応と同様の条件で行うこ
とができる。 反応行程式−11
【0078】
【化21】
【0079】(式中、R0 、R1 、R2 、R3 、mおよ
びnは前記と同じである。)この反応行程式は、前記反
応行程式−3の第1段階の出発物質である式(12)で表さ
れる化合物を得るものである。まず、式(12)で表される
ジフェニルメタン誘導体のベンゼン環にフリーデル・ク
ラフツ反応によりアセチル基を導入する。すなわち、ジ
フェニルメタン誘導体(12)と、塩化アセチルとを溶媒中
又は非溶媒中にモル比で2: 1〜1:2の割合に混合
し、ついで塩化アルミニウムを加えて反応を行わせる。
溶媒としては、例えばクロルベンゼン、ニトロベンゼ
ン、二硫化炭素、塩化メチレンなどが使用可能である。
その他は反応行程式−8と同様にして行うことができ
る。
【0080】得られた4−アセチルジフェニルメタン誘
導体(42)は、溶媒中又は非溶媒中にて、塩基の存在下、
適当量の臭素、塩素などのハロゲンを滴下して反応さ
せ、アセチル基をカルボキシル基に変えた生成物(12)を
得る。塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどがあげられる。
反応は温度0〜30℃で10分〜6時間程度行えばよ
い。 反応行程式−12
【0081】
【化22】
【0082】(式中、R0 、R1 、R2 、R3 、X、m
およびnは前記と同じである。)この反応は、本発明化
合物の中間体( 例えば反応行程式−3の第2段階におけ
る式(10)の化合物) を得るものである。第1段階で、式
(43)で表されるベンジルアルコール誘導体を、不活性気
体雰囲気下で、水素化ナトリウムの懸濁液に投入する。
このとき、ベンジルアルコール誘導体(43)は水素化ナト
リウムの懸濁液の溶媒( 例えばテトラヒドロフランなど
の不活性溶媒) と同じか、またはこれと相溶性のある溶
媒にあらかじめ溶解した溶液の形態で使用するのが好ま
しい。ついで、冷却し、前記水素化ナトリウムとほぼ等
モル量のトシルクロライド(44)を投入して、室温または
これに近い温度で反応を行わせ、式(45)で表されるベン
ジルトシレート誘導体を得る。
【0083】第2段階で、得られたベンジルトシレート
誘導体(45)にハロゲン化ベンズアルデヒドエチレンアセ
タール(46)を反応させる。すなわち、ベンジルトシレー
ト誘導体(45)とハロゲン化第一銅−ジメチルスルフィド
錯体とを不活性溶媒に溶解した溶液に、前記ハロゲン化
ベンズアルデヒドエチレンアセタールとマグネシウムよ
り調製したグリニヤール試薬を加え、室温ないしは加熱
して3〜24時間反応させて式(47)の化合物を得る。
【0084】第3段階で、前記式(47)で表される化合物
が有するエチレンジオキシ基を加水分解してホルミル基
に変え、式(48)で表される化合物を得る。反応は、塩酸
などの酸性物質の存在下、室温ないしはわずかに加熱し
た状態で10分〜2時間反応させればよい。第4段階
で、式(48)の化合物中のホルミル基を還元して、水酸基
を有する式(10)の化合物を得る。反応は適当な水素化還
元剤を用いて行われる。好適な水素化還元剤としては、
例えば水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素テトラメ
チルアンモニウム等があげられる。また、この反応に用
いられる溶媒としては、例えば水、メタノール、エタノ
ール、エーテル、テトラヒドロフラン、ジグライム等が
あげられる。
【0085】化合物(48)に対する水素化還元剤の使用量
は、少なくとも0.25倍モル量、好ましくは0.25
〜1倍モル量程度が適当である。反応は、通常、氷冷下
ないし100℃、好ましくは0〜50℃程度で行われ、
約10分〜1時間で終了する。また、前記反応行程式−
3の第2段階における式(11)の化合物から式(10)の化合
物を得る還元反応とほぼ同様にして行うこともできる。 反応行程式−13
【0086】
【化23】
【0087】(式中、R1 、Xおよびmは前記と同じで
ある。)この反応は、反応行程式−12において使用し
た式(46)のハロゲン化ベンズアルデヒドエチレンアセタ
ールを得るものである。すなわち、式(49)で表されるベ
ンズアルデヒド誘導体とエチレングリコールとを酸の存
在下で反応させて、式(46)のハロゲン化ベンズアルデヒ
ドエチレンアセタールを得る。反応は、適当な溶媒( 例
えばベンゼンなど) 中にて温度80〜110℃で1〜5
時間程度行えばよい。前記酸としては、例えば10−カ
ンファスルホン酸などがあげられる。
【0088】上記一般式(1) で表わされる化合物は医薬
的に許容される酸または塩基を作用させることにより、
容易に塩を形成し得る。該酸としては、例えば塩酸、硫
酸、リン酸、臭化水素酸等の無機酸、シュウ酸、マレイ
ン酸、フマ−ル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、安息
香酸、酢酸、p-トルエンスルホン酸、エタンスルホン酸
等の有機酸があげられる。また、塩基としては、例えば
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム
などの金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウムなどのアルカル
金属炭酸塩または重炭酸塩などがあげられる。
【0089】かかる本発明の化合物(1) は、当然に光学
異性体ならびにシン異性体およびアンチ異性体を含むも
のである。これらの異性体は、慣用の分割法、例えば、
光学分割剤を使用する方法、酵素を使用する方法などで
分離することができる。本発明の化合物(1) は、通常、
一般的な医薬製剤の形態で用いられる。製剤は通常使用
される充填剤、増量剤、結合剤、付湿剤、崩壊剤、表面
活性剤、滑沢剤などの稀釈剤あるいは賦形剤を用いて調
製される。この医薬製剤としては各種の形態が治療目的
に応じて選択でき、その代表的なものとして錠剤、丸
剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、カプセル剤、
坐剤、注射剤(液剤、懸濁剤等)等のほか、ローショ
ン、クリーム、軟膏などの外用剤等でも使用可能であ
る。錠剤の形態に成形するに際しては、担体として、こ
の分野で従来より広く使用されているものがいずれも使
用可能であり、例えば乳糖、白糖、塩化ナトリウム、ブ
ドウ糖、尿素、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、
結晶セルロース、ケイ酸等の賦形剤、水、エタノール、
プロパノール、単シロップ、ブドウ糖液、デンプン液、
ゼラチン溶液、カルボキシメチルセルロース、セラッ
ク、メチルセルロース、リン酸カリウム、ポリビニルピ
ロリドンなどの結合剤、乾燥デンプン、アルギン酸ナト
リウム、カンテン未、ラミナラン末、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸カルシウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸エステル類、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン
酸モノグリセリド、デンプン、乳糖などの崩壊剤、白
糖、ステアリン、カカオバター、水素添加油などの崩壊
抑制剤、第四級アンモニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリ
ウムなどの吸収促進剤、グリセリン、デンプンなどの保
湿剤、デンプン、乳糖、カオリン、ベントナイト、コロ
イド状ケイ酸などの吸着剤、精製タルク、ステアリン酸
塩、ホウ酸末、ポリエチレングリコールなどの滑沢剤な
どが例示できる。さらに錠剤は必要に応じて通常の剤皮
を施した錠剤、例えば糖衣剤、ゼラチン被包錠、腸溶被
錠、フイルムコーティング錠あるいは二重錠、多層錠と
することができる。
【0090】丸剤の形態に成形するに際しては、担体と
して、この分野で従来公知のものを広く使用でき、例え
ば、ブドウ糖、乳糖、デンプン、カカオ脂、硬化植物
油、カオリン、タルクなどの賦形剤、アラビアゴム末、
トラガント末、ゼラチン、エタノールなどの結合剤、ラ
ミナラン、カンテンなどの崩壊剤などが例示できる。ま
た、坐剤の形態に成形するに際しては、担体として、従
来公知のものを広く使用でき、例えば、ポリエチレング
リコール、カカオ脂、高級アルコール、高級アルコール
のエステル類、ゼラチン、半合成グリセライドなどを挙
げることができる。さらに、注射剤として調製される場
合には、液剤、乳剤および懸濁剤は殺菌され、かつ血液
と等張であるのが好ましく、これら液剤、乳剤および懸
濁剤の形態に成形するのに際しては、希釈剤としてこの
分野において慣用されているものをすべて使用でき、例
えば水、エチルアルコール、プロピレングリコール、エ
トキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシ化イソ
ステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビタン
脂肪酸エステル類などを挙げることができる。なお、こ
の場合等張性の溶液を調製するに充分な量の食塩、ブド
ウ糖あるいはグリセリンを医薬製剤中に含有せしめても
よく、また通常の溶解補助剤、緩衝剤、無痛化剤など
を、更に必要に応じて着色材、保存剤、香料、風味剤、
甘味剤などや他の医薬品を該治療剤に含有せしめてもよ
い。ペースト、クリームおよびゲルの形態に成形するに
際しては、希釈剤として例えば、白色ワセリン、パラフ
ィン、グリセリン、セルロ−ス誘導体、ポリエチレング
リコール、シリコン、ベントナイト等を使用できる。
【0091】医薬製剤中に含有されるべき本発明のピラ
ゾール縮合環誘導体(1) またはその塩の量は、特に限定
されず広範囲に選択されるが、通常全組成物中1〜70
重量%とするのがよい。本発明に係る医薬製剤の投与方
法は特に制限はなく、各種製剤形態、患者の年齢、性別
その他の条件、疾患の程度などに応じた方法で投与され
る。例えば錠剤、丸剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、
およびカプセル剤の場合には経口投与される。
【0092】また注射剤の場合には単独であるいはブド
ウ糖、アミノ酸などの通常の補液と混合して静脈内投与
され、さらには必要に応じて単独で筋肉内、皮内、皮下
もしくは腹腔内投与される。坐剤の場合には直腸内投与
される。さらに、ローション、クリーム、軟膏等の外用
剤の場合には塗布投与される。上記医薬製剤の投与量は
用法、患者の年齢、性別その他の条件、疾患の程度など
により適宜選択されるが、通常本発明化合物の量は一日
当り体重1kg当り1〜100mg、好ましくは5〜20mg
とするのがよく、1日に2〜4回に分けて投与すること
ができる。
【0093】
【実施例】以下、参考例および実施例をあげて本発明を
より詳細に説明する。 参考例14−ベンジル安息香酸エチルの製造 4−ベンジル安息香酸(211.58g)、エタノール
(1.8リットル)および濃硫酸(20ml)を用いて、
常法により標記化合物(232.55g)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.96(d,J=8.35
Hz,2H),7.1〜7.9(m,7H),4.35
(q,J=7.25Hz,2H),4.02(s,2
H),1.37(t,J=7.25Hz,3H) 参考例24−ベンジルベンジルアルコールの製造 4−ベンジル安息香酸エチル(232.55g)、水素
化アルミニウムリチウム(23.00g)、エーテル
(1.3リットル)を用いて、常法により標記化合物
(181.47g)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.1〜7.3(m,9
H),4.64(s,2H),3.97(s,2H) 参考例34−ベンジルベンジルクロリドの製造 4−ベンジルベンジルアルコール(181.47g)を
クロロホルム(100ml)に溶解し、0℃で攪拌下、塩
化チオニル(66.8ml)を加えた。0℃で4時間攪拌
した後、反応混合物を減圧下濃縮し、標記化合物(19
8.34g)を得た。このものは精製することなく、次
段階に用いた。 NMR(CDCl3 )δ:7.1〜7.4(m,9
H),4.55(s,2H),3.97(s,2H) 参考例44−ベンジルフェニルアセトニトリルの製造 4−ベンジルベンジルクロリド(198.34g)のジ
メチルホルムアミド(DMF)(50ml)溶液に炭酸水
素ナトリウム(76.88g)、青酸ナトリウム(5
6.07g)を順次加えた。このとき、わずかに発熱す
るので、必要があれば冷却した。室温にて17時間攪拌
後、DMF(100ml)を追加した。さらに室温にて6
7時間攪拌後、酢酸エチル(300ml)を加え、析出物
をろ過し、酢酸エチル(300ml)で洗浄した。ろ液と
洗液とを合わせて飽和食塩水(200ml×4)で洗浄
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮し、標記
化合物(189.69g)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.1〜7.3(m,9
H),3.97(s,2H),3.69(s,2H) 参考例5α−ホルミル−4−ベンジルフェニルアセトニトリルの
製造 0℃で攪拌下、ナトリウムメトキシド(64.26g)
のトルエン(2.5リットル)懸濁液に、ギ酸エチル
(88.14g)と4−ベンジルフェニルアセトニトリ
ル(189.69g)との混合物を滴下した。30分
後、氷浴を除去した。20時間後、氷水(2.6リット
ル)を加えて水層を分離し、さらに有機層を0.5N−
水酸化ナトリウム水溶液(500ml×5)で洗浄した。
水層および洗液は合わせ、濃塩酸を用いて、酸性とし、
0℃で30分間攪拌し、析出物をろ取し、水洗、乾燥し
て、標記化合物(152.22g)を得た。
【0094】一方、トルエン層は、減圧下濃縮後、0.
5N水酸化ナトリウム水溶液で抽出し、抽出液を濃塩酸
を用いて酸性とし、析出物をろ取、水洗、乾燥し、さら
に標記化合物(51.25g)を得た。 NMR(DMSO−d6 )δ:7.2〜7.6(m,9
H),3.91(bs,2H) 参考例63−アミノ−4−(4−ベンジルフェニル)−2−カル
バモイルピラゾールの製造 α−ホルミル−4−ベンジルフェニルアセトニトリル
(152.22g)と塩酸セミカルバジド(72.24
g)、メタノール(400ml)、水(80ml)の混合物
を室温で攪拌し、18時間後、5N水酸化ナトリウム水
溶液を用いてpH10付近を保つようにした。このと
き、発熱する場合は氷水で冷却した。1時間室温で攪拌
後、10%塩酸を用いて中和し、水(1リットル)を加
え、さらに1時間攪拌後、析出物をろ取し、水洗、乾燥
して、標記化合物(165.52g)を得た。 NMR(DMSO−d6 ) δ:7.65(s,1
H),7.58(bs,2H),7.39(d,J=
8.35Hz,2H),7.1〜7.4(m,7H),
6.54(bs,2H),3.92(s,2H) 実施例18−(4−ベンジルフェニル)−4−ヒドロキシピラゾ
ロ〔1,5−a〕−1,3,5−トリアジンの製造 3−アミノ−4−(4−ベンジルフェニル)−3−カル
バモイルピラゾール(1.00g)、オルトギ酸エチル
(0.61ml)およびN,N−ジメチルホルムアミド
(0.86ml)の混合物を100〜110℃にて45分
間攪拌した。反応混合物に酢酸エチル(20ml)を加
え、室温で30分間攪拌後、析出物をろ取し、酢酸エチ
ルで洗浄し、乾燥して標記化合物(0.72g)を得
た。 mp:300〜303℃ NMR(DMSO−d6 ) δ:8.51(s,1
H),8.07(s,1H),7.92(d,J=8.
13Hz,2H),7.2〜7.4(m,7H),3.
95(s,2H) 参考例73−アミノ−4−(4−ベンジルフェニル)ピラゾール
の製造 3−アミノ−4−(4−ベンジルフェニル)−2−カル
バモイルピラゾール(1.00g)、水酸化ナトリウム
(1.00g)、メタノール(40ml)、水(40ml)
の混合物を加熱還流下、3.5時間攪拌後、氷水を加
え、クロロホルムで抽出し、水洗後、ボウ硝で乾燥し、
減圧下濃縮し、標記化合物(0.77g)を得た。 mp:127〜129.5℃ NMR(DMSO−d6 ) δ:11.61(bs,1
H),7.57(s,1H),7.40(d,J=8.
57Hz,2H),7.1〜7.3(m,5H),7.
16(d,J=8.57Hz,2H),4.64(b
s,2H),3.90(s,2H) 参考例83−(4−ベンジルフェニル)−6−エトキシカルボニ
ル−7−ヒドロキシピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
の製造 3−アミノ−4−(4−ベンジルフェニル)ピラゾール
(0.75g)、エトキシメチレンマロン酸ジエチルエ
ステル(1.30g)およびエタノール(30ml)の混
合物を48時間加熱還流下攪拌した。冷却後、0℃にて
ナトリウムエトキシド−エタノールを加え、室温にて1
2時間攪拌した。ついで、0℃にて10%塩酸を加え、
酸性とし、水(50ml)を加え、30分間攪拌した。析
出物をろ取し、水洗、乾燥して、標記化合物(1.12
g)を得た。 mp:258〜260.5℃(分解) NMR(DMSO−d6 )δ:8.34(s,1H),
8.19(s,1H),7.52(d,J=8.57H
z,2H),7.2〜7.5(m,7H),4.25
(q,J=7.04Hz,2H),3.99(s,2
H),1.29(t,J=7.04Hz,3H) 参考例93−(4−ベンジルフェニル)−6−カルボキシ−7−
ヒドロキシピラゾロ[1,5−a]ピリミジンの製造 3−(4−ベンジルフェニル)−6−エトキシカルボニ
ル−7−ヒドロキシピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジン
(1.35g)、水酸化ナトリウム(1.50g)、エ
タノール(35ml)、水(35ml)の混合物を加熱還流
下、2時間攪拌した。ついで、反応混合物に水(50m
l)を加え、0℃にて塩酸を加え、酸性とし、30分間
攪拌後、析出物をろ取し、水洗、乾燥して、標記化合物
(1.24g)を得た。 NMR(DMSO−d6 )δ:8.43(s,1H),
8.30(s,1H),7.55(d,J=7.91H
z,2H),7.1〜7.5(m,7H),3.98
(s,2H) 実施例23−(4−ベンジルフェニル)−7−ヒドロキシピラゾ
ロ[1,5−a]ピリミジンの製造 3−(4−ベンジルフェニル)−6−カルボキシ−7−
ヒドロキシピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジン(1.2
4g)とアニリン(11ml)との混合物を100〜11
0℃にて7時間攪拌後、氷水に注ぎ、塩酸を加えて酸性
とし、0℃にて1時間攪拌した。析出物をろ取し、メタ
ノール−水(1:3)(50ml)で洗浄し、乾燥して標
記化合物(0.90g)を得た。 mp:276〜281℃(分解) NMR(DMSO−d6 )δ:8.15(s,1H),
7.78(d,J=7.57Hz,1H),7.50
(d,J=8.13Hz,2H),7.10(d,J=
8.13Hz,2H),7.2〜7.4(m,5H),
5.76(d,J=7.25Hz,1H),3.98
(s,2H) 実施例38−(4−ベンジル−3−クロロ)フェニル−4−ヒド
ロキシピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジ
ンの製造 実施例1と同様にして標記化合物を得た。 mp:>300℃ NMR(DMSO−d6 )δ:8.62(s,1H),
8.15(s,2H),7.92(dd,J=7.9,
1.3Hz,1H),7.39(d,J=7.9Hz,
1H),7.16〜7.30(m,6H),4.09
(s,2H) 実施例48−(4−ベンジル−3−メトキシ)フェニル−4−ヒ
ドロキシピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリア
ジンの製造 実施例1と同様にして標記化合物を得た。 mp: 264〜271℃ NMR(DMSO−d6 )δ:8.59(s,1H),
8.10(s,1H),7.50〜7.62(m,2
H),7.10〜7.25(m,6H),3.91
(s,2H),3.85(s,3H) 実施例58−(4−ベンジル−3−メチル)フェニル−4−ヒド
ロキシピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジ
ンの製造 実施例1と同様にして標記化合物を得た。 mp: >300℃ NMR(DMSO−d6 )δ:8.52(s,1H),
8.09(s,1H),7.70〜7.90(m,2
H),7.14〜7.27(m,6H),3.97
(s,2H),2.25(s,3H) 参考例10 (1) 4−メチル−3−クロロ安息香酸メチルの製造 4−メチル−3−アミノ安息香酸(7.5g)(0.0
5モル)に、濃塩酸50mlを加えた。この懸濁液を氷冷
し、亜硝酸ナトリウム(4g)(0.05モル)を水
(20ml)に溶かした水溶液を加えた。30分後、塩化
第1銅(5.5g)(0.055モル)を加え、室温で
1時間攪拌後、100℃で1時間加熱攪拌した。放冷
後、析出物をろ取し、水洗後、乾燥させた。このもの
を、90mlのメタノールに懸濁させ、濃硫酸(2.6m
l)を加えた。4時間加熱還流した後、放冷し、メタノ
ールを減圧下留去した。残渣に飽和重曹水を加え、酢酸
エチルで抽出し、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥させた。溶媒を留去後、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサ
ン=1:5)で分離精製して、標記化合物(5.8g)
(0.03モル)を得た(収率60%)。 (2) 4−ブロモメチル−3−クロロ安息香酸メチルの製
4−メチル−3−クロロ安息香酸メチル(4.5g)
(0.024モル)を四塩化炭素(100ml)に溶か
し、N−ブロモスクシンイミド(4.8g)(0.02
6モル)と触媒量の過安息香酸無水物を加え、窒素雰囲
気下、2時間加熱還流した後、放冷し、析出物をろ去し
た。ろ液を濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:20)で分離精製
して、標記化合物(4.7g)(0.018モル)を得
た(収率75%)。 NMR(CDCl3 )δ:8.04(s,1H),7.
91(bd,J=8.13Hz,1H),7.50
(d,J=7.92Hz,1H),4.58(s,2
H),3.92(s,3H) (3) 4−ベンジル−3−クロロ安息香酸メチルの製造 4−ブロモメチル−3−クロロ安息香酸メチル(4.7
g)(0.018モル)をベンゼン50mlに溶かし、無
水塩化アルミニウム(4.7g)(0.036モル)を
加え、室温で3時間攪拌後、氷水上に反応液を注ぎ、酢
酸エチルで抽出した。水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキ
サン=1:10)で分離精製して、標記化合物(4.6
g)(0.017モル)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:8.05(d,J=1.76
Hz,1H),7.83(d,d,J=7.91Hz,
1.76Hz,1H),7.1−7.4(m,6H),
4.14(s,2H),3.90(s,3H) 以下、この生成物を用いて参考例2〜6に従って反応を
行わせ、実施例3の出発原料を得た。 参考例11 (1) 4−メチル−3−メトキシ安息香酸メチルの製造 4−メチル−3−アミノ安息香酸(7.5g)(0.0
5モル)に、濃硫酸8mlを加え、ついで水(100ml)
を加えた。氷冷下、亜硝酸ナトリウム(4g)(0.0
5モル)を水(20ml)に溶かした水溶液を加え、室温
で14時間攪拌後、60℃で1時間加熱した。放冷後、
析出物をろ取し、水洗後、乾燥した。
【0095】このものをメタノール(50ml)に溶か
し、濃硫酸(2.3ml)を加えた。1時間加熱還流した
後、放冷し、メタノールを留去した。残渣に飽和重曹水
を加え、析出物をろ取し、水洗後、乾燥した。生成物を
アセトン50mlに溶かし、炭酸カリウム(3.7g)
(0.022モル)とジメチル硫酸(2.7ml)(0.
022モル)を加え、2時間30分加熱還流した。
【0096】放冷後、不溶物をろ去し、アセトンを減圧
下で留去した。残渣に10%塩酸を加え、酢酸エチルで
抽出した。水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:
15)で分離精製して、標記化合物(3.8g)(0.
021モル)を得た。 NMR(CDCl3 )δ 7.4−7.6(m,2H),7.17(d,J=7.
47Hz,1H),3.90(s,3H),3.88
(s,3H),2.26(s,3H) (2) 4−ベンジル−3−メトキシ安息香酸メチルの製造 4−メチル−3−メトキシ安息香酸メチル(3.8g)
(0.021モル)を四塩化炭素(80ml)に溶かし、
N−ブロモスクシンイミド(4.3g)(0.021モ
ル)と触媒量の過安息香酸無水物を加え、窒素雰囲気
下、3時間加熱還流した。
【0097】放冷後、不溶物をろ去し、ろ液を濃縮し
た。残渣をベンゼン60mlに溶かし、無水塩化アルミニ
ウム(8.3g)(0.062モル)を加え、室温で2
時間30分攪拌した。ついで、反応液を氷水上に注ぎ、
酢酸エチルで抽出した。水、飽和食塩水で洗浄後、無水
硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘ
キサン=1:10)で分離精製し、得られた画分を酢酸
エチル−n−ヘキサンより再結晶させた。再結晶物をろ
去し、ろ液を濃縮して、標記化合物を得た。
【0098】また、再結晶物を再び再結晶させ、ろ液を
濃縮することにより、合わせて標記化合物(4g)
(0.016モル)が得られた。 NMR(CDCl3 )δ 7.5−7.6(m,2H),7.1−7.3(m,5
H),7.10(d,J=8.13Hz,1H),4.
00(s,2H),3.89(s,3H),3.87
(s,3H) 以下、この生成物を用いて参考例2〜6に従って反応を
行わせ、実施例4の出発原料を得た。 参考例12 (1) 4−ブロモ−3−メチル安息香酸エチルの製造 47%臭化水素酸(60ml)と水(60ml)の水溶液中
に4−アミノ−3−メチル安息香酸(10g)(0.0
66モル)を加え、室温で2時間攪拌した。氷冷下、亜
硝酸ナトリウム(5.3g)(0.066モル)を水
(25ml)に溶かした水溶液を加え、そのまま2時間攪
拌した。ついで、臭化第1銅(10g)(0.07モ
ル)を加え、室温で15時間攪拌した。析出物をろ取
し、水で洗浄後、乾燥して4−ブロモ−3−メチル安息
香酸を得た。
【0099】このものをエタノール(100ml)に溶か
し、濃硫酸3mlを加え、24時間加熱還流した。放冷
後、エタノールを留去し、残渣に飽和重曹水を加え、酢
酸エチルで抽出した。水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキ
サン=1:5)で分離精製し、標記化合物(14g)
(0.058モル)を得た。 (2) 4−ブロモ−3−メチルベンジルアルコールの製造 4−ブロモ−3−メチル安息香酸エチル(14g)
(0.058モル)をエーテル(200ml)に溶かし
た。氷冷下、水素化アルミニウムリチウム(1.8g)
(0.046モル)を少しずつ加え、そのまま1時間攪
拌した。酢酸エチルで過剰の水素化アルミニウムリチウ
ムを分解後、水、10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出
した。水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで
乾燥し、溶媒を留去し、残渣をカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:3)で分離精製
し、標記化合物(10.6g)(0.053モル)を得
た。 (3) 2−(4−ブロモ−3−メチルベンジルオキシ)テ
トラヒドロピランの製造 4−ブロモ−3−メチルベンジルアルコール(2g)
(0.01モル)を塩化メチレン(10ml)に溶かし
た。氷冷下、3,4−ジヒドロピラン(1ml)(0.0
11モル)と、10−カンフアースルホン酸(120m
g)(0.5ミリモル)とを加え、室温で1時間30分
攪拌した。塩化メチレンで希釈後、飽和重曹水、水、飽
和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶
媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:3)で分離精製
し、標記化合物(2.8g)(0.01モル)を得た。 NMR(CDCl3 )δ 7.49(d,J=8.13Hz,1H),7.23
(d,J=1.54Hz,1H),7.04(d,d,
J=8.13Hz,1.54Hz,1H),4.72
(d,J=12.09Hz,1H),4.41(d,J
=12.09Hz,1H),3.6−4.1(m,1
H),3.4−3.6(m,1H),2.40(s,3
H),1.5−1.8(m,6H) (4) 2−(4−フェニルヒドロキシメチル−3−メチル
ベンジルオキシ)テトラヒドロピランの製造 2−(4−ブロモ−3−メチルベンジルオキシ)テトラ
ヒドロピラン(1.4g)(5ミリモル)をテトラヒド
ロフラン(5ml)に溶かし、メタノール−氷で−20℃
に冷却した。窒素雰囲気下、n−ブチルリチウムの15
%ヘキサン溶液(5ml)を加え、そのまま30分間攪拌
した。ついで、ベンズアルデヒド(0.6ml)(6ミリ
モル)を加え、2時間攪拌した。この間、内温が−20
℃から30℃に上昇した。しかる後、水を加え、酢酸エ
チルで抽出した。水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥したのち、溶媒を留去した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘ
キサン=1:5〜1:2)で分離精製し、標記化合物
(0.9g)(2.9ミリモル)を得た。 NMR(CDCl3 )δ 7.47(d,J=7.91Hz,1H),7.1−
7.4(m,7H),5.97(s,1H),4.75
(d,J=11.86Hz,1H),4.43(d,J
=11.87Hz,1H),4.6−4.8(m,1
H),3.7−4.1(m,1H),3.3−3.7
(m,1H),2.24(s,3H),1.4−1.9
(m,6H) (5) 2−(4−ベンジル−3−メチルベンジルオキシ)
テトラヒドロピランの製造 2−(4−フェニルヒドロキシメチル−3−メチルベン
ジルオキシ)テトラヒドロピラン(2.5g)(8ミリ
モル)をエタノール(20ml)に溶かした。5%−パラ
ジウム炭素を触媒量加え、水素雰囲気下で6日間室温で
攪拌した。不溶物をろ去した後、ろ液を濃縮し、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n
−ヘキサン=1:3)で分離精製し、標記化合物(1.
65g)(5.6ミリモル)を得た。 NMR(CDCl3 )δ 7.0−7.5(m,8H),4.75(d,J=1
1.64Hz,1H),4.42(d,J=11.65
Hz,1H),4.6−4.8(m,1H),3.97
(s,2H),3.8−4.0(m,1H),3.4−
3.6(m,1H),2.24(s,3H),1.4−
1.8(m,6H) (6) 4−ベンジル−3−メチルベンジルアルコールの製
2−(4−ベンジル−3−メチルベンジルオキシ)テト
ラヒドロピラン(2.9g)(0.01モル)をメタノ
ール(50ml)に溶かした。10%塩酸(10ml)を加
え、室温で1時間攪拌した。メタノール留去後、飽和食
塩水を加え、酢酸エチルで抽出した。飽和重曹水、水、
飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、溶媒を留去して標記化合物(2.2g)(0.01
モル)を得た。 NMR(CDCl3 )δ 7.0−7.4(m,8H),4.64(s,2H),
3.98(s,2H),2.25(s,3H) 以下、この生成物を用いて参考例3〜6に従って反応を
行わせ、実施例5の出発原料を得た。 参考例13 (1) 2,4′−ジメトキシ−4−エトキシカルボニル−
ベンズヒドロールの製造 テトラヒドロフラン(10ml)中に、マグネシウム
(0.25g)(10ミリモル)と少量のヨウ素とを加
えた。ついで、窒素雰囲気下、4−ブロモアニソール
(1.2ml)(9.5ミリモル)を加え、はげしく攪拌
した。
【0100】発熱と共にマグネシウムが溶解した。大部
分のマグネシウムが溶解し、発熱が止んだところで、反
応液をメタノール−氷で冷却した(−20℃)。これに
3−メトキシ−4−ホルミル−安息香酸エチル(1.8
g)(8.64ミリモル)をすばやく加え、そのままの
温度で30分間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液
を加えた後、室温にもどし、酢酸エチルで抽出した。有
機層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留
去した。
【0101】残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル:n−ヘキサン=3:8)で分離精製し
て、標記化合物(2.21g)(7ミリモル,70%)
を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.66(dd,J=6.
9,1.6Hz,1H),7.68(d,J=1.3H
z,1H),7.42(d,J=7.9Hz,1H),
7.27(dd,J=6.6,2.0Hz,2H),
6.85(dd,J=6.6Hz,2.0Hz,2
H),6.04(d,J=4.5Hz,1H),4.3
7(q,J=6.3Hz,2H),3.85(s,3
H),3.79(s,3H),2.77(d,J=5.
0Hz,1H),1.39(t,J=6.3Hz,3
H) (2) 3−メトキシ−4−(4−メトキシフェニルメチ
ル)安息香酸エチルの製造 2,4′−ジメトキシ−4−エトキシカルボニル−ベン
ズヒドロール(2.21g)(7ミリモル)をエタノー
ル(30ml)に溶かし、触媒量の20%水酸化パラジウ
ム炭素を加えた。
【0102】水素雰囲気下、室温で16時間攪拌した。
酢酸エチルで希釈後、触媒をろ去し、溶媒を留去して、
標記化合物(1.91g)(6.4ミリモル,91%)
を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.57(dd,J=7.
6,1.7Hz,1H),7.52(d,J=1.3H
z,1H),7.08〜7.12(m,3H),6.8
1(dd,J=6.6,2.3Hz,2H),4.36
(q,J=6.9Hz,2H),3.94(s,2
H),3.88(s,3H),3.78(s,3H),
1.38(t,J=6.9Hz,3H) (3) 2,4′−ジメトキシ−4−ヒドロキシメチル−ジ
フェニルメタンの製造 3−メトキシ−4−(4−メトキシフェニルメチル)安
息香酸エチル(1.91g)(6.4ミリモル)をエチ
ルエーテル(20ml)に溶かし、氷冷した。水素化アル
ミニウムリチウム(250mg)(6.5ミリモル)を加
え、そのまま、1時間攪拌した。酢酸エチルで過剰の水
素化アルミニウムリチウムを分解後、水,10%塩酸を
加え、酢酸エチルで抽出した。水洗後、無硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、溶媒を留去して、標記化合物(1.64
g)(6.4ミリモル,100%)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.11(d,J=8.9H
z,2H),7.02(d,J=7.6Hz,1H),
6.90(s,1H),6.79〜6.86(m,3
H),4.65(s,2H),3.89(s,2H),
3.83(s,3H),3.77(s,3H) (4) 4−クロロメチル−2,4’−ジメトキシジフエニ
ルメタンの製造 2,4′−ジメトキシ−4−ヒドロキシメチル−ジフェ
ニルメタン(1.64g)(6.4ミリモル)をテトラ
ヒドロフラン(20ml)に溶かした。ついで、トリフェ
ニルホスフィン(2.52g)(9.6ミリモル),四
塩化炭素(8ml)を加え、窒素雰囲気下、2 時間加熱還
流した。放冷後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
( 酢酸エチル:n−ヘキサン=1:5)で分離精製し
て、標記化合物(1.75g)(6.4ミリモル,10
0%)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.11(dd,J=6.
6,2.3Hz,2H),7.01(d,J=7.9H
z,1H),6.83〜6.89(m,4H),4.5
6(s,2H),3.89(s,2H),3.84
(s,3H),3.78(s,3H) (5) 3−メトキシ−4−(4−メトキシフェニルメチ
ル)フェニルアセトニトリルの製造 4−クロロメチル−2,4’−ジメトキシジフエニルメ
タン(1.75g)(6.4ミリモル)をジメチルホル
ムアミド(6ml)に溶かした。シアン化ナトリウム
(0.4g)(7.8ミリモル)を加え、室温で15時
間攪拌した。
【0103】酢酸エチルで希釈し、不溶物をろ去し、ろ
液を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ついで、
溶媒を留去して、標記化合物(1.66g)(6.3ミ
リモル,98%)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.10(dd,J=6.
6,2.3Hz,2H),7.03(d,J=7.9H
z,1H),6.80〜6.83(m,4H),3.8
8(s,2H),3.84(s,3H),3.77
(s,3H),3.71(s,2H) 実施例64−ヒドロキシ−8−〔3−メトキシ−4−(4−メト
キシフェニルメチル)〕フェニルピラゾロ〔1,5−
a〕−1,3,5−トリアジンの製造 3−メトキシ−4−(4−メトキシフェニルメチル)フ
ェニルアセトニトリル(1.66g)(6.3ミリモ
ル)をベンゼン(50ml)に溶かした。これにギ酸エチ
ル(0.9ml),ナトリウムメトキシド(1.3g)
(24ミリモル)を加え、室温で激しく攪拌した。4時
間後、水および10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出し
た。水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を留去
し、残渣をメタノール(20ml)に溶かした。
【0104】これに、塩酸セミカルバジド(0.9g)
(8ミリモル)を水(4ml)に溶かした水溶液を加え、
室温で15時間攪拌した。反応液を氷冷した後、アルカ
リ性になるまで2N−NaOHを加えた。ついで、室温
にもどし、30分間攪拌した。再び氷冷し、10%塩酸
で中和後、水で希釈し、不溶物をろ取した。水洗後、減
圧下60℃で乾燥した。
【0105】得られた3−アミノ−4−〔3−メトキシ
−4−(4−メトキシフェニル)メチル〕フェニル−2
−カルバモイルピラゾール(2.00g)を、実施例1
と同様にして、ジメチルホルムアミド(3ml)に懸濁さ
せ、オルトギ酸エチル(1.5ml)を加えた後、100
〜110℃で3時間加熱攪拌した。放冷後、酢酸エチル
で希釈し、不溶物をろ取した。酢酸エチル、エーテルで
洗浄後乾燥して、標記化合物(1g)(2.8ミリモ
ル,44%)を得た。 NMR(DMSO−d6 )δ:8.60(s,1H),
8.12(s,1H),7.62(d,J=1.3H
z,1H),7.54(dd,J=7.9,1.7H
z,1H),7.13(d,J=7.6Hz,1H),
7.12(dd,J=6.6,2.3Hz,2H),
6.82(dd,J=6.9,2.3Hz,2H),
3.85(s,3H),3.83(s,2H),3.7
0(s,3H) mp 280〜283℃ 参考例14 (1) 4−エトキシカルボニル−2−メトキシ−2′−メ
チルベンズヒドロールの製造 参考例13と同様の反応を行い標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.60(dd,J=7.
9,1.7Hz,1H),7.56(d,J=1.3H
z,1H),7.38〜7.41(m,1H),7.1
5〜7.22(m,4H),6.30(s,1H),
4.37(q,J=6.9Hz,2H),3.90
(s,3H),2.75(bs,1H),2.27
(s,3H),1.38(t,J=6.9Hz,3H) (2) 3−メトキシ−4−(2−メチルフェニルメチル)
安息香酸エチルの製造 参考例13と同様の反応を行い標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.54(s,1H),7.
53(dd,J=6.9,1.7Hz,1H),7.1
1〜7.26(m,3H),7.03(dd,J=5.
9,2.3Hz,1H),6.87(d,J=8.3H
z,1H),4.37(q,J=6.9Hz,2H),
3.97(s,2H),3.90(s,3H),2.2
3(s,3H),1.38(t,J=6.9Hz,3
H) (3) 4−ヒドロキシメチル−2−メトキシ−2′−メチ
ルジフェニルメタンの製造 参考例13と同様の反応を行い標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.09〜7.18(m,3
H),7.01〜7.04(m,1H),6.93
(s,1H),6.80(d,J=1.0Hz,2
H),4.66(s,2H),3.93(s,2H),
3.85(s,3H),2.25(s,3H) (4) 4−クロロメチル−2−メトキシ−2′−メチルジ
フェニルメタンの製造 参考例13と同様の反応を行い標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.14〜7.18(m,3
H),7.03〜7.11(m,1H),6.92
(s,1H),6.79〜6.88(m,2H),4.
59(s,2H),3.94(s,2H),3.88
(s,3H),2.26(s,3H) (5) 3−メトキシ−4−(2−メチルフェニルメチル)
フェニルアセトニトリルの製造 参考例13と同様の反応を行い標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.16〜7.19(m,3
H),7.01〜7.15(m,1H),6.76〜
6.88(m,3H),3.93(s,2H),3.8
7(s,3H),3.67(s,2H),2.25
(s,3H) 実施例74−ヒドロキシ−8−〔3−メトキシ−4−(2−メチ
ルフェニルメチル)〕フェニルピラゾロ〔1.5−a〕
−1,3,5−トリアジンの製造 3−メトキシ−4−(2−メチルフェニルメチル)フェ
ニルアセトニトリルを用いて、実施例6と同様にして標
記化合物を得た。 mp:282〜285℃ NMR(DMSO−d6 )δ:8.61(s,1H),
8.12(s,1H),7.65(d,J=1.3H
z,1H),7.52(dd,J=7.9,1.6H
z,1H),7.09〜7.17(m,3H),6.9
8〜7.01(m,1H),6.90(d,J=7.9
Hz,1H),3.88(s,2H),3.86(s,
3H),2.23(s,3H) 参考例15 (1) 4−エトキシカルボニル−2−メトキシ−4′−メ
チルベンズヒドロールの製造 参考例13と同様の反応を行い標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.66(dd,J=7.
9,1.7Hz,1H),7.53(d,J=1.3H
z,1H),7.42(d,J=8.1Hz,1H),
7.25(d,J=7.9,Hz,2H),7.12
(d,J=7.9Hz,2H),6.05(d,J=
5.0Hz,1H),4.37(q,J=7.3Hz,
2H),3.86(s,3H),2.80(d,J=
5.3Hz,1H),2.33(s,3H),1.39
(t,J=7.3Hz,3H) (2) 3−メトキシ−4−(4−メチルフェニルメチル)
安息香酸エチルの製造 参考例13と同様の反応を行い標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.56(dd,J=7.
9,1.7Hz,1H),7.52(d,J=1.5H
z,1H),7.06〜7.11(m,5H),4.3
6(q,J=6.9Hz,2H),3.96(s,2
H),3.88(s,3H),2.31(s,3H),
1.38(t,J=6.9Hz,3H) (3) 4−ヒドロキシメチル−2−メトキシ−4′−メチ
ルジフェニルメタンの製造 参考例13と同様の反応を行い標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.02〜7.11(m,5
H),6.83〜6.90(m,2H),4.65
(s,2H),3.92(s,2H),3.83(s,
3H),2.30(s,3H) (4) 4−クロロメチル−2−メトキシ−4′−メチルジ
フェニルメタンの製造 参考例13と同様の反応を行い標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.00〜7.08(m,5
H),6.85〜6.88(m,2H),4.56
(s,2H),3.91(s,2H),3.84(s,
3H),2.31(s,3H) (5) 3−メトキシ−4−(4−メチルフェニルメチル)
フェニルアセトニトリルの製造 参考例13と同様の反応を行い標記化合物を得た。 実施例84−ヒドロキシ−8−〔3−メトキシ−4−(4−メチ
ルフェニルメチル)〕フェニルピラゾロ〔1,5−a〕
−1,3,5−トリアジンの製造 3−メトキシ−4−(4−メチルフェニルメチル)フェ
ニルアセトニトリルを用いて、実施例6と同様にして標
記化合物を得た。 mp:265〜270℃ NMR(DMSO−d6 )δ:8.61(s,1H),
8.12(s,1H),7.61(d,J=1.4H
z,1H),7.54(dd,J=7.7,1.6H
z,1H),7.07〜7.15(m,5H),3.8
5(s,2H),3.84(s,3H),2.24
(s,3H) 参考例16 (1) 2,2′−ジメトキシ−4−エトキシカルボニルベ
ンズヒドロールの製造 参考例13と同様の反応を行い標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.65(dd,J=8.
0,1.6Hz,1H),7.55(d,J=1.6H
z,1H),7.38(d,J=7.9Hz,1H),
7.23〜7.30(m,1H),7.15(dd,J
=7.3,1.6Hz,1H),6.91(t,J=
7.6Hz,2H),6.34(d,J=5.3Hz,
1H),4.38(q,J=7.2Hz,2H),3.
86(s,3H),3.83(s,3H),3.51
(t,J=5.6Hz,1H),1.39(t,J=
7.2Hz,3H) (2) 3−メトキシ−4−(2−メトキシフェニルメチ
ル)安息香酸エチルの製造 参考例13と同様の反応を行い標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.53〜7.56(m,2
H),7.17〜7.24(m,1H),7.01〜
7.06(m,2H),6.83〜6.89(m,2
H),4.36(q,J=7.2,Hz,2H),3.
99(s,2H),3.89(s,3H),3.80
(s,3H),1.38(t,J=7.2Hz,3H) (3) 3−メトキシ−4−(2−メトキシフェニルメチ
ル)フェニルアセトニトリルの製造 参考例13と同様の反応を行い標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.16〜7.22(m,1
H),6.98〜7.04(m,2H),6.76〜
6.89(m,4H),3.93(s,2H),3.8
4(s,3H),3.81(s,3H),3.70
(s,2H) 実施例94−ヒドロキシ−8−〔3−メトキシ−4−(2−メト
キシフェニルメチル)〕フェニルピラゾロ〔1,5−
a〕−1,3,5−トリアジンの製造 3−メトキシ−4−(2−メトキシフェニルメチル)フ
ェニルアセトニトリルを用いて、実施例6と同様にして
標記化合物を得た。 mp:255〜258℃ NMR(DMSO−d6 )δ:8.61(s,1H),
8.12(s,1H),7.63(d,J=1.3H
z,1H),7.51(dd,J=7.9,1.7H
z,1H),7.16〜7.22(m,1H),6.9
3〜7.00(m,3H),6.81〜6.86(m,
1H)3.85(s,5H,overlapped),
3.79(s,3H) 参考例17 (1) 3′−メトキシ−4−(テトラヒドロピラン−2−
イルオキシメチル)−2−メチルベンズヒドロールの製
テトラヒドロフラン(30ml)中にマグネシウム(1
g)(41ミリモル)と少量のヨウ素とを加えた。つい
で、窒素雰囲気下、2−ブロム−5−(テトラヒドロピ
ラン−2−イルオキシ)メチル−トルエン(8.4g)
(30ミリモル)を加え、加熱還流した。1時間30分
後、氷冷し、3−メトキシベンズアルデヒド(3.6m
l)(30ミリモル)を加え、室温で2時間攪拌した。
【0106】ついで、飽和塩化アンモニウム水溶液を加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸
ナトリウムで乾燥し溶媒を留去した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン
=1:2)で分離精製して、標記化合物(3.8g)
(11ミリモル)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.46(d,J=7.9,
Hz,1H),7.15〜7.26(m,4H),6.
78〜6.90(m,2H),5.96(s,1H),
4.75(d,J=11.9Hz,1H),4.65〜
4.72(m,1H)4.45(d,J=12.1H
z,1H),3.88〜3.92(m,1H),3.7
7(s,3H),3.52〜3.56(m,1H),
2.16(bs,1H),1.56〜1.85(m,6
H) (2) 3′−メトキシ−4−(テトラヒドロピラン−2−
イルオキシメチル)−2−メチルジフェニルメタンの製
3′−メトキシ−4−(テトラヒドロピラン−2−イル
オキシメチル)−2−メチルベンズヒドロール(4g)
(11.7ミリモル)を50mlのエタノールに溶かし
た。触媒量の5%パラジウム炭素を加えた後、水素雰囲
気下、室温で90時間攪拌した。
【0107】パラジウム炭素をろ去後、溶媒を留去し、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル:n−ヘキサン=1:5)で分離精製して、標記化合
物(1.2g)(3.7ミリモル,32%)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.10〜7.21(m,4
H),6.67〜6.75(m,3H),4.75
(d,J=11.6Hz,1H),4.47〜4.72
(m,1H),4.44(d,J=11.9Hz,1
H),3.89〜3.98(m,1H),3.76
(s,3H),3.51〜3.59(m,1H),2.
24(s,3H),1.23〜1.90(m,6H) (3) 4−クロロメチル−2−メチル−3′−メトキシジ
フェニルメタンの製造 3′−メトキシ−4−(テトラヒドロピラン−2−イル
オキシメチル)−2−メチルジフェニルメタン(1.4
g)(4.3ミリモル)をメタノール10mlに溶かし、
10%塩酸(2ml)を加え、室温で攪拌した。
【0108】1時間後、飽和重曹水を加え、酢酸エチル
で抽出した。水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶
媒を留去した。残渣をテトラヒドロフラン(15ml)に
溶かした。トリフェニルホスフィン(1.7g,6.5
ミリモル)および四塩化炭素(4.3ml,44.5ミ
リモル)を加えた後、窒素雰囲気下で19時間加熱還流
した。放冷後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:5)で分離精製し、
標記化合物(1.1g)(4.3ミリモル)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.07〜7.25(m,4
H),6.66〜6.76(m,3H),4.55
(s,2H),3.95(s,2H),3.76(s,
3H),2.25(s,3H) (4) 4−(3−メトキシフェニルメチル)−3−メチル
フェニルアセトニトリルの製造 参考例13と同様の反応を行い標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.10〜7.22(m,4
H),6.64〜6.76(m,3H),3.95
(s,2H),3.76(s,3H),3.69(s,
2H),2.25(s,3H) 実施例104−ヒドロキシ−8−〔4−(3−メトキシフェニルメ
チル)−3−メチル〕フェニルピラゾロ〔1,5−a〕
−1,3,5−トリアジンの製造 4−(3−メトキシフェニルメチル)−3−メチルフェ
ニルアセトニトリルを用いて、実施例6と同様にして標
記化合物を得た。 mp:227〜229℃ NMR(DMSO−d6 )δ:8.55(s,1H),
8.11(s,1H),7.83(s,1H),7.7
9(dd,J=7.6,1.6Hz,1H),7.17
〜7.23(m,2H),6.70〜6.78(m,3
H),3.94(s,2H),3.70(s,3H),
2.25(m,3H) 参考例18 (1) 2,3′−ジメトキシ−4−(テトラヒドロピラン
−2−イルオキシメチル)ベンズヒドロールの製造 参考例17と同様の反応で標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.19(t,J=8.3H
z,2H),6.91〜6.99(m,4H),6.8
0(d,J=2.6Hz,1H),6.02(s,1
H),4.76(d,J=11.9Hz,1H),4.
69(t,J=3.3Hz,1H),4.48(d,J
=11.9Hz,1H),3.84〜3.90(m,1
H),3.83(s,3H),3.79(s,3H),
3.50〜3.60(m,1H),3.00(bs,1
H),1.56〜1.85(m,6H) (2) 2,3′−ジメトキシ−4−(テトラヒドロピラン
−2−イルオキシメチル)ジフェニルメタンの製造 参考例17と同様の反応で標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.17(t,J=8.0H
z,1H),7.03(d,J=7.6Hz,1H),
6.70〜6.88(m,5H),4.75(d,J=
11.9Hz,1H),4.70(t,J=3.0H
z,1H),4.47(d,J=11.9Hz,1
H),3.89〜3.95(m,1H),3.93
(s,2H),3.83(s,3H),3.77(s,
3H),3.52〜3.57(m,1H),1.51〜
1.86(m,6H) 上記生成物から水酸基の保護基であるテトラヒドロピラ
ン−2−イル基を除去し、2,3′−ジメトキシ−4−
ヒドロキシメチル−ジフェニルメタンを得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.18(t,J=7.6H
z,1H),7.05(d,J=7.6Hz,1H),
6.91(s,1H),6.70〜6.86(m,4
H),4.66(s,2H),3.93(s,2H),
3.84(s,3H),3.76(s,3H) 以下、参考例17と同様に反応させて、4−(3−メト
キシフェニルメチル)−3−メトキシフェニルアセトニ
トリルを得た。 実施例114−ヒドロキシ−8−〔3−メトキシ−4−(3−メト
キシフェニルメチル)〕フェニルピラジロ〔1,5−
a〕−1,3,5−トリアジンの製造 4−(3−メトキシフェニルメチル)−3−メトキシフ
ェニルアセトニトリルを用いて、実施例6と同様にして
標記化合物を得た。 mp:260〜262℃ NMR(DMSO−d6 )δ:8.61(s,1H),
8.12(s,1H),7.63(d,J=1.7H
z,1H),7.55(dd,J=8.6,1.4H
z,1H),7.14〜7.20(m,2H),6.7
2〜6.79(m,3H),3.88(s,2H),
3.86(s,3H),3.71(s,3H) 参考例19 (1) 2−メトキシ−3′−メチル−4−(テトラヒドロ
ピラン−2−イルオキシメチル)ベンズヒドロールの製
参考例17と同様の反応で標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.14〜7.23(m,4
H),7.05(d,J=6.9Hz,1H),6.9
1〜6.94(m,2H),6.02(s,1H),
4.76(d,J=11.9Hz,1H),4.66〜
4.70(m,1H),4.49(d,J=11.9H
z,1H),3.88〜3.96(m,1H),3.8
3(s,3H),3.50〜3.58(m,1H),
2.95(bs,1H),2.33(s,3H),1.
51〜1.89(m,6H) (2) 2−メトキシ−3′−メチル−4−(テトラヒドロ
ピラン−2−イルオキシメチル)ジフェニルメタンの製
参考例17と同様の反応で標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.14(t,J=7.6H
z,1H),6.97〜7.03(m,4H),6.8
5〜6.88(m,2H),4.76(d,J=11.
9Hz,1H),4.70(t,J=3.0Hz,1
H),4.47(d,J=11.9Hz,1H),3.
89〜3.96(m,1H),3.91(s,2H),
3.83(s,3H),3.52〜3.59(m,1
H),2.30(s,3H),1.51〜1.86
(m,6H) 上記生成物から水酸基の保護基であるテトラヒドロピラ
ン−2−イル基を除去し、2−メトキシ−3′−メチル
−4−ヒドロキシメチル−ジフェニルメタンを得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.15(t,J=7.6H
z,1H),6.98〜7.05(m,4H),6.9
1(s,1H),6.85(dd,J=7.6,1.7
Hz,1H),4.66(s,2H),3.92(s,
2H),3.84(s,3H),2.30(s,3H) 以下、参考例17と同様に反応させて、4−(3−メチ
ルフェニルメチル)−3−メトキシフェニルアセトニト
リルを得た。 実施例124−ヒドロキシ−8−〔3−メトキシ−4−(3−メチ
ルフェニルメチル)〕フェニルピラゾロ〔1,5−a〕
−1,3,5−トリアジンの製造 4−(3−メチルフェニルメチル)−3−メトキシフェ
ニルアセトニトリルを用いて、実施例6と同様にして標
記化合物を得た。 mp:267〜269℃ NMR(DMSO−d6 )δ:8.60(s,1H),
8.12(s,1H),7.62(d,J=1.3H
z,1H),7.54(dd,J=7.6,1.3H
z,1H),7.12〜7.16(m,2H),6.9
8〜7.01(m,3H),3.87(s,2H),
3.85(s,3H),2.25(s,3H) 参考例20 (1) 4−メトキシカルボニル−3′−メチルベンズヒド
ロールの製造 m−ブロモトルエン(8.00g)、金属マグネシウム
(1.2g)、テトラヒドロフラン(20ml)の混合物
を窒素雰囲気下、ドライヤーにて加熱した。反応が開始
した時点で、加熱を止め、発熱が終わるまで攪拌し、さ
らに1時間加熱還流した。反応混合物を0℃に冷却し、
攪拌下、テレフタルアルデヒド酸エチル(4.6g)を
加え、0℃にて5分間攪拌した。ついで、飽和塩化アン
モニウム水溶液(50ml)、水(100ml)を加え、酢
酸エチルで抽出した。抽出液を水,飽和重曹水、飽和食
塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下
濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:5)で分離精製し、
標記化合物(8.80g)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.80(d,J=8.23
Hz,2H),7.47(d,J=8.23Hz,2
H),7.21〜7.26(m,1H),7.08〜
7.16(m,3H),5.85(s,1H),3.9
0(s,3H),2.33(s,3H) (2) 4−メトキシカルボニル−3′−メチルジフェニル
メタンの製造 上記(1) の生成物(8.7g)のエタノール(50ml)
溶液に20%水酸化パラジウム炭素(触媒量、50mg)
を加えた。水素雰囲気下、室温常圧にて12時間攪拌し
た。触媒をろ去し、ろ液を減圧下濃縮した。残渣をカラ
ムクロマトグラフィー(ジエチルエーテル:n−ヘキサ
ン=1:20)で分離精製し、標記化合物(7.6g)
を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.63(d,J=8.23
Hz,2H),7.15〜7.27(m,3H),6.
96〜7.04(m,3H),3.99(s,2H),
3.89(s,3H),2.31(s,3H) (3) 4−ヒドロキシメチル−3′−メチルジフェニルメ
タンの製造 水素化アルミニウムリチウム(1.78g)のジエチル
エーテル(50ml)懸濁液に、氷冷下、上記(2) の生成
物(7.5g)のジエチルエーテル(100ml)溶液を
滴下した。滴下後、0℃にて1時間攪拌した。酢酸エチ
ル(100ml)にて過剰の水素化アルミニウムリチウム
を分解後、水(100ml)を加え、酢酸エチルで抽出し
た。10%硫酸水溶液、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル:n−ヘキサン=1:5)で分離精製し、標記化合物
(5.7g)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.25〜7.30(m,2
H),7.14〜7.20(m,3H),6.97〜
7.08(m,3H),4.65(s,2H),3.9
4(s,2H),2.31(s,3H) (4) 4−クロロメチル−3′−メチルジフェニルメタン
の製造 上記(3) で得た生成物(5.6g)のクロロホルム(5
0ml)溶液に0℃、攪拌下、塩化チオニル(2.3ml)
のクロロホルム(5ml)溶液を滴下した。滴下後、0℃
にて1時間攪拌した。ついで、水(100ml)を加え、
過剰の塩化チオニルを分解した後、クロロホルムで抽出
した。水、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、標記化合物
(6.0g)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.25〜7.31(m,2
H),7.15〜7.20(m,3H),6.96〜
7.03(m,3H),4.56(s,2H),3.9
3(s,2H),2.31(s,3H) (5) 4−(3−メチルフェニルメチル)フェニルアセト
ニトリルの製造 上記(4) の生成物(6.0g)のN,N−ジメチルホル
ムアミド(20ml)溶液にシアン化ナトリウム(1.4
7g)を加え、室温にて13時間攪拌した。酢酸エチル
(150ml)を加え、室温にて1時間攪拌し、析出物を
ろ去した。ろ液を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、標記化合物
(5.8g)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.15〜7.25(m,5
H),6.95〜7.03(m,3H),3.93
(s,2H),3.70(s,2H),2.31(s,
3H) 実施例134−ヒドロキシ−8−〔4−(3−メチルフェニルメチ
ル)フェニル〕ピラゾロ〔1,5−a〕−1,3,5−
トリアジンの製造 氷冷攪拌下、ナトリウムメトキシド(2.8g)のベン
ゼン(100ml)懸濁液にギ酸エチル(2.4ml)と、
上記参考例20の(5) の生成物(5.8g)との混合物
を滴下し、15分後、氷浴を除去し、2時間後、氷水
(100ml)とジエチルエーテル(200ml)とを加
え、水層を分離させ、さらに有機層を0.5N水酸化ナ
トリウム水溶液で洗浄した。水層および洗液を合わせ
て、濃塩酸を用いてpH3〜4とし、酢酸エチルで抽出
した。水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を留去し、α−ホルミル−4−(3−
メチルフェニルメチル)フェニルアセトニトリルを得
た。これをそのまま次の反応に用いた。
【0109】得られたα−ホルミル−4−(3−メチル
フェニルメチル)フェニルアセトニトリルをメタノール
(50ml)、水(10ml)の溶液とし、氷冷攪拌下、セ
ミカルバジド塩酸塩(3.2g)を加えた。氷浴を除去
し、13時間後、5N−水酸化ナトリウム水溶液を用い
て、アルカリ性(pH10〜11)にし、1時間攪拌し
た。ついで、10%HCl水溶液を用いて中和(pH8
〜9)し、析出物をろ取した。水洗、乾燥し、3−アミ
ノ−2−カルバモイル−4−{4−(3−メチルフェニ
ルメチル)フェニル}ピラゾール(6.3g)を得た。
これをそのまま次の反応に用いた。
【0110】得られた3−アミノ−2−カルバモイル−
4−{4−(3−メチルフェニルメチル)フェニル}ピ
ラゾール(3.0g)とオルトギ酸エチル(2ml)、
N,N−ジメチルホルムアミド(4ml)の混合物を10
0〜110℃にて加熱攪拌した。1時間後、酢酸エチル
(50ml)を加え、析出物をろ取し、酢酸エチルで洗浄
し、乾燥して、標記化合物(2.0g)を得た。 mp:271〜278℃ NMR(DMSO−d6 )δ:8.49(s,1H),
8.08(s,1H),7.91(d,J=8.24H
z,2H),7.26(d,J=8.24Hz,2
H),7.11〜7.22(m,1H),6.94〜
7.09(m,3H),3.91(s,2H),2.2
7(s,3H) 参考例21 (1) 4−(2−メチルフェニルメチル)安息香酸メチル
の製造 参考例20と同様にして標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.94(d,J=8.26
Hz,2H),7.14−7.20(m,5H),7.
08−7.11(m,1H),4.03(s,2H),
3.89(s,3H),2.21(s,3H) (2) 4−ヒドロキシメチル−2′−メチルジフェニルメ
タンの製造 参考例20と同様にして標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.27(d,J=8.56
Hz,2H),7.08−7.18(m,6H),4.
65(s,2H),3.98(s,2H),2.24
(s,3H) (3) 4−クロロメチル−2′−メチルジフェニルメタン
の製造 参考例20と同様にして標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.25−7.30(m,2
H),7.07−7.17(m,6H),4.56
(s,2H),3.98(s,2H),2.23(s,
3H) (4) 4−(2−メチルフェニルメチル)フェニルアセト
ニトリルの製造 参考例20と同様にして標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.17−7.26(m,2
H),7.08−7.17(m,6H),3.98
(s,2H),3.71(s,2H),2.22(s,
3H) 実施例144−ヒドロキシ−8−〔4−(2−メチルフェニルメチ
ル)フェニル〕ピラゾロ〔1,5−a〕−1,3,5−
トリアジンの製造 4−(2−メチルフェニルメチル)フェニルアセトニト
リルを用いて、実施例13と同様にして標記化合物を得
た。 mp:274〜279℃ NMR(DMSO−d6 )δ:8.48(s,1H),
8.07(s,1H),7.91(d,J=8.26H
z,2H),7.14(d,J=8.26Hz,2
H),7.05−7.29(m,4H),3.97
(s,2H),2.23(s,3H) 参考例22 (1) 3−メトキシ−4′−メトキシカルボニルベンズヒ
ドロールの製造 参考例20と同様にして標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:8.00(d,J=8.23
Hz,2H),7.47(d,J=8.23Hz,2
H),7.23−7.29(m,1H),6.91−
6.94(m,2H),6.80−6.87(m,1
H),5.85(s,1H),3.90(s,3H),
3.78(s,3H) (2) 4−(3−メトキシフェニルメチル)安息香酸メチ
ルの製造 参考例20と同様にして標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.91−7.97(m,2
H),7.15−7.26(m,3H),6.71−
6.78(m,3H),3.99(s,2H),3.8
9(s,3H),3.76(s,3H) (3) 4−ヒドロキシメチル−3’−メトキシジフェニル
メタンの製造 参考例20と同様にして標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.25−7.30(m,2
H),7.17−7.23(m,3H),6.69−
6.79(m,3H),4.66(s,2H),3.9
5(s,2H),3.77(s,3H) (4) 4−クロロメチル−3’−メトキシジフェニルメタ
ンの製造 参考例20と同様にして標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.23−7.32(m,2
H),7.13−7.20(m,3H),6.71−
6.78(m,3H),4.56(s,2H),3.9
5(s,2H),3.77(s,3H) (5) 4−(3−メトキシフェニルメチル)フェニルアセ
トニトリルの製造 参考例20と同様にして標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.18−7.25(m,5
H),6.71−6.77(m,3H),3.94
(s,2H),3.77(s,3H),3.70(s,
2H) 実施例154−ヒドロキシ−8−〔4−(3−メトキシフェニルメ
チル)フェニル〕ピラゾロ〔1,5−a〕−1,3,5
−トリアジンの製造 4−(3−メトキシフェニルメチル)フェニルアセトニ
トリルを用いて、実施例13と同様にして標記化合物を
得た。 mp: 264〜268℃ NMR(DMSO−d6 )δ:8.49(s,1H),
8.07(s,1H),7.92(d,J=8.24H
z、2H),7.27(d,J=8.24Hz、2
H),7.13−7.23(m,1H),6.69−
6.86(m,3H),3.92(s,2H),3.7
3(s,3H) 参考例23 (1) 4−ヒドロキシメチル−4’−メチルジフェニルメ
タンの製造 参考例20と同様にして標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.27(d,J=8.24
Hz、2H),7.17(d,J=8.24Hz、2
H),7.04〜7.11(m,4H),4.64
(S,2H),3.93(s,2H),2.31(s,
3H) (2) 4−クロロメチル−4’−メチルジフェニルメタン
の製造 参考例20と同様にして標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.25−7.36(m,2
H),7.17(d,J=7.91Hz、2H),7.
04−7.11(m,4H),4.55(s,2H),
3.93(s,2H),2.31(s,3H) (3) 4−(4′−メチルフェニルメチル)フェニルアセ
トニトリルの製造 参考例20と同様にして標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.18−7.25(m,4
H),7.03−7.12(m,4H),3.93
(s,2H),3.67(s,2H),2.31(s,
3H) 実施例164−ヒドロキシ−8−〔4−(4−メチルフェニルメチ
ル)フェニル〕ピラゾロ〔1,5−a〕−1,3,5−
トリアジンの製造 4−(4’−メチルフェニルメチル)フェニルアセトニ
トリルを用いて、実施例13と同様にして標記化合物を
得た。 mp:285〜292℃ NMR(DMSO−d6 )δ:8.47(s,1H),
8.06(s,1H),7.90(d,J=8.24H
z、2H),7.25(d,J=8.24Hz、2
H),7.02−7.19(m,4H),3.90
(s,2H),2.26(s,2H) 参考例244−メトキシカルボニル−2′−メトキシベンゾフェノ
ンの製造 アニソール(216g)とテレフタル酸メチルエステル
クロリド(99g)の混合物に0℃で塩化アルミニウム
(200g)を1/3〜1/4ずつ加える。このとき、
温度は25℃以下を保ち、45分〜1時間かかって添加
した。加え終わって30分後、室温に戻し1時間半〜2
時間攪拌後、氷水に注ぐと桃色析出物が得られた。これ
をろ取し、水洗し、メタノール洗浄した。メタノール洗
液を減圧下濃縮後、少量のメタノールで洗浄し、標記化
合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:8.09(d,J=8.58
Hz、2H),7.82(d,J=8.79Hz、2
H),7.35−7.65(m,2H),6.95−
7.20(m,2H),3.94(s,3H),3.6
9(s,3H) 参考例25 (1) 4−メトキシカルボニル−4′−メトキシベンゾフ
ェノンの製造 前記参考例24において、得られた桃色析出物をメタノ
ール洗浄後、乾燥して標記化合物(104.23g)を
得た。 NMR(CDCl3 )δ:8.14(d,J=8.79
Hz、2H),7.82(d,J=9.01Hz、2
H),7.78(d,J=8.57Hz、2H),6.
97(d,J=8.79Hz、2H),3.96(s,
3H),3.90(s,3H) (2) 4−(4−メトキシフェニルメチル)安息香酸メチ
ルの製造 予め窒素雰囲気中で調整した水素化ホウ素ナトリウム
(2.27g)、トリフルオロ酢酸(50ml)の混合
物に4−メトキシカルボニル−4′−メトキシベンゾフ
ェノン(2.70g)、塩化メチレン(30ml)の溶
液を室温で加えた。24時間反応後、氷水に注ぎ、塩化
メチレン層を分離し、水層を更に塩化メチレンで抽出
(50ml×2)した。
【0111】塩化メチレン層を飽和NaHCO3 水で洗
浄し、飽和食塩水洗浄後、ボウ硝で乾燥し、減圧下濃縮
して標記化合物(2.55g)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.94(d,J=8.35
Hz、2H),7.23(d,J=8.57Hz、2
H),7.09(d,J=9.01Hz、2H),6.
83(d,J=8.79Hz、2H),3.97(s,
2H),3.91(s,3H),3.79(s,3H) (3) 4−(4−メトキシフェニルメチル)ベンジルアル
コールの製造 参考例20と同様にして4−(4−メトキシフェニルメ
チル)安息香酸メチル(2.55g)から標記化合物
(1.87g)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.1〜7.4(m,4
H),7.09(d,J=8.35Hz、2H),6.
81(d,J=8.79Hz、2H),4.64(s,
2H),3.92(s,2H),3.77(s,3H) (4) 4−(4−メトキシフェニルメチル)ベンジルクロ
リドの製造 参考例20と同様にして4−(4−メトキシフェニルメ
チル)ベンジルアルコール(1.87g)から標記化合
物(2.02g)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.30(d,J=9.01
Hz、2H),7.14(d,J=8.57Hz、2
H),7.09(d,J=9.01Hz、2H),6.
81(d,J=8.79Hz、2H),4.55(s,
2H),3.91(s,2H),3.77(s,3H) (5) 4−(4−メトキシフェニルメチル)フェニルアセ
トニトリルの製造 参考例20と同様にして4−(4−メトキシフェニルメ
チル)ベンジルクロリド(2.02g)から標記化合物
(1.86g)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.1〜7.3(m,4
H),7.07(d,J=8.79Hz、2H),6.
81(d,J=8.79Hz、2H),3.91(s,
2H),3.77(s,3H),3.68(s,2H) 実施例174−ヒドロキシ−8−〔4−(2−メトキシフェニルメ
チル)フェニル〕ピラゾロ〔1,5−a〕−1,3,5
−トリアジンの製造 参考例24で得た4−メトキシカルボニル−2′−メト
キシベンゾフェノンを用いて、参考例25の(2) 以下の
工程と同様にして反応を行わせ、4−(2−メトキシフ
ェニルメチル)フェニルアセトニトリルを得、ついでこ
の生成物を用いて、実施例13と同様にして標記化合物
を得た。 mp:246〜256℃ NMR(DMSO−d6 )δ:8.49(s,1H),
8.06(s,1H),7.88(d,J=8.13H
z、2H),6.8−7.3(m.6H),3.90
(s,2H),3.78(s,3H) 実施例184−ヒドロキシ−8−〔4−(4−メトキシフェニルメ
チル)フェニル〕ピラゾロ〔1,5−a〕−1,3,5
−トリアジンの製造 参考例25で得た4−(4−メトキシフェニルメチル)
フェニルアセトニトリルを用いて、実施例13と同様に
して標記化合物を得た。 mp:295.5〜297.5℃ NMR(DMSO−d6 )δ:8.52(s,1H),
8.01(s,1H),7.91(d,J=7.92H
z、2H),7.26(d,J=8.25Hz、2
H),7.15(d,J=8.57Hz、2H),6.
85(d,J=8.57Hz、2H),3.88(s,
2H),3.71(s,3H) 参考例26 (1) 4−エチル安息香酸メチルの製造 4−エチル安息香酸(5.12g)、塩化チオニル
(3.0ml)およびメタノール(150ml)の混合物を
加熱還流した。3時間後、減圧下で濃縮し、4−エチル
安息香酸メチル(5.59g)を得た。これをそのまま
次の反応に用いた。 (2) 4−(α−ブロモエチル)安息香酸メチルの製造 4−エチル安息香酸メチル(5.12g)の四塩化炭素
溶液(50ml)に加熱還流下、過安息香酸無水物(0.
20g)とN−ブロモスクシンイミド(6.07g)を
順次加え、加熱還流した。30分後、放冷し、析出物を
ろ去し、四塩化炭素で洗浄した。ろ液と洗液とを合わせ
て、減圧下で濃縮し、標記化合物(8.28g)を得
た。 NMR(CDCl3 )δ:8.02(d,J=8.35
Hz,2H),7.49(d,J=8.35Hz,2
H),5.19(q,J=7.03Hz,1H),3.
91(s,3H),2.04(d,J=7.03Hz,
3H) (3) 4−(α−メチルベンジル)安息香酸メチルの製造 4−(α−ブロモエチル)安息香酸メチルとベンゼンと
を用いて、参考例25と同様にして反応を行わせ、標記
化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.94(d,J=8.35
Hz,2H),7.1−7.4(m, 7H),4.19
(q,J=7.25Hz,1H),3.88(s,3
H),1.65(d,J=7.25Hz,3H) (4) 4−ヒドロキシメチル−α−メチルジフェニルメタ
ンの製造 参考例25と同様にして標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ 7.1−7.4(m,9H),4.63(s,2H),
4.14(q,J=7.25Hz,1H),1.63
(d,J=7.25Hz,3H) (5) 4−クロロメチル−α−メチルジフェニルメタンの
製造 参考例25と同様にして標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ 7.1−7.4(m,9H),4.54(s,2H),
4.14(q,J=7.25Hz,1H),1.62
(d,J=7.25Hz,3H) (6) 4−(α−メチルベンジル)フェニルアセトニトリ
ルの製造 参考例25と同様にして標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ 7.1−7.4(m,9H),4.14(q,J=7.
25Hz,1H),3.68(s,2H),1.63
(d,J=7.25Hz,3H) 実施例194−ヒドロキシ−8−〔4−(α−メチルベンジル)フ
ェニル〕ピラゾロ〔1,5−a〕−1,3,5−トリア
ジンの製造 4−(α−メチル−ベンジル)フェニルアセトニトリル
を用いて、実施例13と同様にして標記化合物を得た。
【0112】mp:291〜293℃ NMR(DMSO−d6 )δ:8.52(s,1H),
8.09(s,1H),7.91(d,J=8.25H
z,2H),7.13−7.33(m,7H),4.1
7(q,J=7.25Hz,1H),1.60(d,J
=7.25Hz,3H) 参考例27 (1) 4−(n−ブチル)安息香酸メチルの製造 参考例26と同様にして、標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.93(d,J=8.35
Hz,2H),7.22(d,J=8.35Hz,2
H),3.89(s,3H),2.5−2.8(m,2
H),1.1−1.8(m,4H),0.8−1.1
(m,3H) (2) 4−(α−ブロモ−n−ブチル)安息香酸メチルの
製造 参考例25と同様にして標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:8.00(d,J=8.13
Hz,2H),7.44(d,J=8.35Hz,2
H),4.95(t,J=7.47Hz,1H),3.
91(s.3H),1.9−2.4(m,2H),1.
1−1.7(m,2H),0.8−1.1(m,3H) (3) 4−(α−プロピル−ベンジル)安息香酸メチルの
製造 参考例25と同様にして標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.93(d,J=8.35
Hz,2H),7.1−7.4(m, 7H),3.95
(q,J=7.69Hz,1H),3.87(s,3
H),1.8−2.2(m,2H),1.0−1.5
(m,2H),0.7−1.0(m,3H) (4) 4−ヒドロキシメチル−α−プロピルジフェニルメ
タンの製造 参考例25と同様にして標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.1−7.4(m,9
H),4.61(s,2H),3.90(t,J=7.
69Hz,1H),1.8−2.2(m,2H),1.
66(bs,1H),1.0−1.4(m,2H),
0.8−1.0(m,3H) (5) 4−クロルメチル−α−プロピルジフェニルメタン
の製造 参考例25と同様にして標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.0−7.5(m,9
H),4.53(s,2H),3.90(t,J=7.
69Hz,1H),1.8−2.2(m,2H),1.
0−1.4(m,2H),0.7−1.0(m,3H) (6) 4−(α−プロピル−ベンジル)フェニルアセトニ
トリルの製造 参考例25と同様にして標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.1−7.4(m,9
H),3.91(t,J=7.69Hz,1H),3.
67(s,2H),1.8−2.2(m,2H),1.
0−1.4(m,2H),0.8−1.0(m,3H) 実施例204−ヒドロキシ−8−〔4−(α−プロピルベンジル)
フェニル〕ピラゾロ〔1,5−a〕−1,3,5−トリ
アジンの製造 4−(α−プロピル−ベンジル)フェニルアセトニトリ
ルを用いて、実施例13と同様にして標記化合物を得
た。 mp:280〜285℃ NMR(DMSO−d6 )δ:8.48(s,1H),
8.06(s,1H),7.89(d,J=8.14H
z,2H),7.1−7.5(m,7H),3.8−
4.0(m,1H),1.8−2.2(m,2H),
1.0−1.4(m,2H),0.7−1.0(m,3
H) 参考例28 (1) 3′−クロロ−4−メトキシカルボニルベンズヒド
ロールの製造 参考例20の(1) と同様にして、標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:8.02(d,J=8.59
Hz,2H),7.44(d,J=8.24Hz,2
H),7.23−7.28(m,4H),5.85
(s,1H),3.91(s,3H) (2) 3′−クロロ−4−メトキシカルボニルジフェニル
メタンの製造 3′−クロロ−4−メトキシカルボニルベンズヒドロー
ル(6.0g)の塩化メチレン(50ml)溶液に、氷冷
下、トリフルオロ酢酸(20ml)の塩化メチレン(5m
l)溶液を滴下し、ついで水素化ホウ素ナトリウム錠
(9錠,2.7g)を加え、0℃にて5分間、室温にて
17時間攪拌した。ついで、氷冷下、冷水(100ml)
を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を10%塩酸水
溶液、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、溶媒を留去した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(エチルエーテル:n−ヘキ
サン=1:30)で分離精製し、標記化合物(2.3
g)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.96(d,J=8.24
Hz,2H),7.14−7.24(m.5H),7.
02−7.05(m,1H),3.97(s,2H),
3.88(s,3H) (3) 3′−クロロ−4−ヒドロキシメチルジフェニルメ
タンの製造 参考例20の(3) と同様にして、標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.24−7.32(m, 2
H),7.10−7.21(m, 5H),7.05−
7.08(m, 1H),4.67(s,2H),3.9
5(s,2H) (4) 3′−クロロ−4−クロロメチルジフェニルメタン
の製造 参考例20の(4) と同様にして標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.29−7.34(m,2
H),7.15−7.23(m,5H),7.04−
7.07(m,1H),4.57(s,2H),3.9
5(s,2H) (5) 4−(3−クロロフェニルメチル)フェニルアセト
ニトリルの製造 参考例20の(5) と同様にして標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.15−7.28(m,7
H),7.03−7.06(m,1H),3.95
(s,2H),3.72(s,2H) 実施例218−〔4−(3−クロロフェニルメチル)フェニル〕−
4−ヒドロキシピラゾロ〔1,5−a〕−1,3,5−
トリアジンの製造 実施例13と同様にして標記化合物を得た。 mp:>300℃(分解) NMR(DMSO−d6 )δ:8.51(s,1H),
8.09(s,1H),7.94(d,J=7.91H
z,2H),7.20−7.34(m,6H),3.9
7(s,2H) 参考例29 (1) 4′−クロロ−4−メトキシカルボニルベンズヒド
ロールの製造 参考例20の(1) と同様にして、標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:8.00(d,J=8.59
Hz,2H),7.43(d,J=8.24Hz,2
H),7.24−7.36(m,4H),5.86
(s,1H),3.90(s,3H) (2) 4′−クロロ−4−メトキシカルボニルジフェニル
メタンの製造 参考例28の(2) と同様にして、標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.96(d,J=8.26
Hz,2H),7.21−7.28(m.4H),7.
12(d,J=8.56Hz,2H),3.99(s,
2H),3.96(s,3H) (3) 4′−クロロ−4−ヒドロキシメチルジフェニルメ
タンの製造 参考例20の(3) と同様にして、標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.22−7.31(m, 4
H),7.08−7.17(m, 4H),4.66
(s,2H),3.94(s,2H) (4) 4′−クロロ−4−クロロメチルジフェニルメタン
の製造 参考例20の(4) と同様にして標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.23−7.34(m,4
H),7.07−7.16(m,4H),4.56
(s,2H),3.94(s,2H) (5) 4−(4−クロロフェニルメチル)フェニルアセト
ニトリルの製造 参考例20の(5) と同様にして標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.24−7.27(m,4
H),7.15−7.21(m,2H),7.06−
7.11(m,2H),3.94(s,2H),3.7
1(s,2H) 実施例228−〔4−(4−クロロフェニルメチル)フェニル〕−
4−ヒドロキシピラゾロ〔1,5−a〕−1,3,5−
トリアジンの製造 実施例13と同様にして標記化合物を得た。 mp:292〜296℃ NMR(DMSO−d6 )δ:8.51(s,1H),
8.08(s,1H),7.93(d,J=8.24H
z,2H),7.24−7.34(m,6H),3.9
5(s,2H) 参考例30 (1) 3′−メトキシ−4−メトキシカルボニル−α−メ
チルベンズヒドロールの製造 m−ブロモアニソール(4.0g)、金属マグネシウム
(546mg)、テトラヒドロフラン(30ml)の混合物
を窒素雰囲気下でドライヤーにて加熱した。反応が開始
した時点で加熱を止め、発熱が終わるまで攪拌した。反
応混合物を0℃に冷却し、攪拌下、p−アセチル安息香
酸メチル(4.0g)を加え、0℃にて10分間攪拌し
た。ついで、飽和塩化アンモニウム(50ml)および水
(100ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を
10%塩酸水溶液、水、飽和重曹水および飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸
エチル:n−ヘキサン=1:5)で分離精製し、標記化
合物(2.9g)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.97(d,J=8.59
Hz,2H),7.49(d,J=8.59Hz,2
H),7.20−7.27(m.1H),6.93−
6.99(m,2H),6.77−6.81(m,1
H),3.90(s,3H),3.77(s,3H),
1.95(s,3H) (2) 3′−メトキシ−4−メトキシカルボニル−α−メ
チルジフェニルメタンの製造 参考例20の(2) と同様にして標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.96(d,J=8.24
Hz,2H),7.16−7.30(m.3H),6.
72−6.81(m,3H),4.18(q,J=7.
26Hz,1H),3.89(s,3H),3.77
(s,3H),1.64(d,J=7.26Hz,3
H) (3) 4−ヒドロキシメチル−3′−メトキシ−α−メチ
ルジフェニルメタンの製造 参考例20の(3) と同様にして標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.17−7.30(m,5
H),6.70−6.82(m,3H),4.65
(s,2H),4.12(q,J=7.26Hz,1
H),3.77(s,3H),1.62(d,J=7.
26Hz,3H) (4) 4−クロロメチル−3′−メトキシ−α−メチルジ
フェニルメタンの製造 参考例20の(4) と同様にして標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.17−7.31(m,5
H),6.71−6.82(m,3H),4.55
(s,2H),4.12(q,J=7.26Hz,1
H),3.77(s,3H),1.62(d,J=7.
26Hz,3H) (5) 4−〔1−(3−メトキシフェニル)エタン−1−
イル〕フェニルアセトニトリルの製造 参考例20の(5) と同様にして標記化合物を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.18−7.26(m,5
H),6.71−6.81(m,3H),4.12
(q,J=7.26Hz,1H),3.77(s,3
H),3.70(s,2H),1.62(d,J=7.
26Hz,3H) 実施例234−ヒドロキシ−8−{4−〔1−(3−メトキシフェ
ニル)エタン−1−イル〕フェニル}ピラゾロ〔1,5
−a〕−1,3,5−トリアジンの製造 実施例13と同様にして標記化合物を得た。 mp:282〜285℃ NMR(DMSO−d6 )δ:8.49(s,1H),
8.07(s,1H),7.91(d,J=8.24H
z,2H),7.31(d,J=8.24Hz,2
H),7.16−7.22(m,1H),6.81−
6.85(m,2H),6.71−6.75(m,1
H),4.13(q,J=7.26Hz,1H),3.
72(s,3H),1.59(d,J=7.26Hz,
3H) 参考例31 (1) 6−エトキシカルボニル−7−ヒドロキシ−3−
〔3−メトキシ−4−(3−メトキシフェニルメチル)
フェニル〕ピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジンの製造 3−アミノ−4−〔3−メトキシ−4−(3−メトキシ
フェニルメチル)フェニル〕ピラゾール(1.5g)を
用いて、参考例8と同様にして標記化合物(1.85
g)を得た。 mp:226〜238℃(発泡) NMR(DMSO−d6 )δ:8.35(s,1H),
8.25(s,1H),7.0−7.6(m,4H),
6.7−6.8(m,3H),4.25(q,J=6.
92Hz,2H),3.90(s,2H),3.88
(s,3H),3.71(s,3H),1.29(t,
J=6.92Hz,3H) なお、出発原料として使用した3−アミノ−4−〔3−
メトキシ−4−(3−メトキシフェニルメチル)フェニ
ル〕ピラゾールのNMRを以下に示す。 NMR(CDCl3 )δ:7.47(bs,1H),
7.1−7.3(m,1H),7.09(d,J=8.
24Hz,1H),6.9−7.0(m,2H),6.
7−6.9(m,3H),4.28(b,3H),3.
95(s,2H),3.85(s,3H),3.78
(s,3H) (2) 6−カルボキシ−7−ヒドロキシ−3−〔3−メト
キシ−4−(3−メトキシフェニルメチル)フェニル〕
ピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジンの製造 6−エトキシカルボニル−7−ヒドロキシ−3−〔3−
メトキシ−4−(3−メトキシフェニルメチル)フェニ
ル〕ピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジン(1.80g)
を用いて、参考例9と同様にして反応させ、得られた析
出物を水洗およびエーテル洗浄し、乾燥して標記化合物
(1.68g)を得た。 mp:175〜182℃(発泡) NMR(DMSO−d6 )δ:8.44(s,1H),
8.35(s,1H),7.1−7.3(m,4H),
6.7−6.9(m,3H),3.90(s,2H),
3.88(s,3H),3.71(s,3H) 実施例247−ヒドロキシ−3−〔3−メトキシ−4−(3−メト
キシフェニルメチル)フェニル〕ピラゾロ〔1,5−
a〕ピリミジンの製造 6−カルボキシ−7−ヒドロキシ−3−〔3−メトキシ
−4−(3−メトキシフェニルメチル)フェニル〕ピラ
ゾロ〔1,5−a〕ピリミジン(1.62g)を用い
て、実施例2と同様にして標記化合物(1.31g)を
得た。 mp:238〜240℃(分解) NMR(DMSO−d6 )δ:8.18(s,1H),
7.77(d,J=6.81Hz,1H),7.0−
7.4(m,4H),6.6−7.0(m,3H),
5.76(d,J=7.25Hz,1H),3.88
(s,3H),3.71(s,3H) 参考例32 (1) 3−アミノ−4−(α−メチルベンジル)フェニル
ピラゾールの製造 3−アミノ−2−カルバモイル−4−(α−メチルベン
ジル)フェニルピラゾール(3.66g)を用いて、参
考例7と同様にして反応させ、生成物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=3
0:1)で分離、精製し、標記化合物(2.00g)を
得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.46(s.1H),7.
1−7.4(m,5H),7.38(d,J=8.24
Hz,2H),7.25(d,J=8.25Hz,2
H),3.5−5.5(b,3H),4.16(q,J
=7.26Hz,1H),1.66(d,J=7.26
Hz,3H) (2) 6−カルボキシ−7−ヒドロキシ−3−〔4−(α
−メチルベンジル)フェニル〕ピラゾロ〔1,5−a〕
ピリミジンの製造 3−アミノ−4−(α−メチルベンジル)フェニルピラ
ゾール(1.95g)を用いて、参考例8および参考例
31の(1) ,(2) と同様にして標記化合物(2.56
g)を得た。 NMR(DMSO−d6 )δ:8.42(s,1H),
8.30(s,1H),7.54(d,J=8.24H
z,2H),7.38(d,J=8.24Hz,2
H),7.1−7.4(m,5H),4.22(q,J
=7.26Hz,1H),1.62(d,J=7.26
Hz,3H) 実施例257−ヒドロキシ−3−〔4−(α−メチルベンジル)フ
ェニル〕ピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジンの製造 6−カルボキシ−7−ヒドロキシ−3−〔4−(α−メ
チルベンジル)フェニル〕ピラゾロ〔1,5−a〕ピリ
ミジン(1.95g)を用いて、実施例2と同様にして
標記化合物(1.30g)を得た。 mp:290〜293℃(分解) NMR(DMSO−d6 )δ:8.12(s,1H),
7.75(d,J=7.47Hz,1H),7.1−
7.6(m,9H),5.75(d,J=7.47H
z,1H),4.20(q,J=7.47Hz,1
H),1.62(d,J=7.26Hz,3H) 参考例332−ブロム−5−t−ブチルジメチルシリルオキシメチ
ルトルエンの製造 2−ブロム−5−ヒドロキシメチルトルエン87.4g
の塩化メチレン(350ml)溶液に、氷冷攪拌下、トリ
エチルアミン(72.7ml)、4−ジメチルアミノピリ
ジン(DMAP)(500mg) 、ついで塩化t−ブチル
ジメチルシリル(65.5g)を加え、0℃にて15分
間攪拌した後、室温にて3時間攪拌した。反応混合物を
ろ過し、ろ液を減圧下濃縮した。残渣に水100mlを加
え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を10%塩酸水溶
液、水、飽和重曹水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、溶媒で留去した。残渣を減圧
蒸留(110〜115℃/0.4mmHg)で精製し、標
記化合物(127.5g)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.47(d,J=8.10
Hz,1H),7.17(s,1H),6.70−7.
02(m,1H),4.65(s,2H),2.39
(s,3H),0.94(s,9H),0.09(s,
6H) 参考例344−t−ブチルジメチルシリルオキシメチル−3′−メ
トキシ−2−メチルベンズヒドロールの製造 金属マグネシウム(2.4g)のテトラヒドロフラン
(10ml)懸濁液に、窒素雰囲気下、2−ブロム−5−
t−ブチルジメチルシリルオキシメチルトルエン(30
g)のテトラヒドロフラン(100ml)溶液の10ml、
ジブロモエタン(0.1ml)を加え攪拌した。反応開始
後、残りのテトラヒドロフラン(100ml)溶液を穏や
かな発熱が続くように滴下した。滴下後、発熱が終わる
まで攪拌し、さらに30分間攪拌した。ついで、氷冷攪
拌下、3−メトキシベンズアルデヒド(11.58m
l)を加え、氷冷下1時間反応させた。その後、飽和塩
化アンモニウム(100ml)および水(50ml)を加
え、氷冷下30分間攪拌した後、酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を10%塩酸水溶液、水、飽和重曹水および
飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:12、ついで
1:8)で分離、精製し、標記化合物(22.0g)を
得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.33(d,J=7.91
Hz,1H),7.07−7.16(m,2H),7.
00(s,1H),6.77−6.89(m,2H),
6.66−6.71(m,1H),5.97(s,1
H),4.70(s,2H),3.78(s,3H),
2.27(s,3H),0.93(s,9H),0.0
9(s,6H) 参考例35α−アセトキシ−4−t−ブチルジメチルシリルオキシ
メチル−3′−メトキシ−2−メチルジフェニルメタン
の製造 4−t−ブチルジメチルシリルオキシメチル−3′−メ
トキシ−2−メチルベンズヒドロール(22g)のピリ
ジン(50ml)溶液に、氷冷攪拌下、4−ジメチルアミ
ノピリジン(500mg)を加え、ついでアセチルクロラ
イド(4.2ml)を滴下した。滴下後、氷冷下10分間
攪拌し、さらに室温にて3.5時間攪拌した。氷冷下、
水(100ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液
を10%塩酸水溶液、水、飽和重曹水および飽和食塩水
で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧
下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:8)で分離、精製
し、標記化合物(22.8g)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.33(d,J=7.83
Hz,1H),7.15−7.23(m,3H),7.
00(s,1H),6.80−6.87(m,3H),
4.70(s,2H),3.77(s,3H),2.3
0(s,3H),2.14(s,3H),0.94
(s,9H),0.10(s,6H) 参考例364−t−ブチルジメチルシリルオキシメチル−3′−メ
トキシ−2−メチルジフェニルメタンの製造 α−アセトキシ−4−t−ブチルジメチルシリルオキシ
メチル−3′−メトキシ−2−メチルジフェニルメタン
(36.5g)のエタノール(130ml)溶液にトリエ
チルアミン(20ml)を加え、ついで5%パラジウム−
硫酸バリウム(3.0g)を加えた。水素雰囲気下、常
温常圧にて16時間攪拌した。触媒をろ去し、ろ液に水
(100ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を
10%塩酸水溶液、水、飽和重曹水および飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下
留去し、標記化合物(31g)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.04−7.21(m,4
H),6.66−6.72(m,3H),4.69
(s,2H),3.90(s,2H),3.75(s,
3H),2.23(s,3H),0.94(s,9
H),0.10(s,6H) 参考例374−ヒドロキシメチル−3′−メトキシ−2−メチルベ
ンズヒドロールの製造 4−t−ブチルジメチルシリルオキシメチル−3′−メ
トキシ−2−メチルジフェニルメタン(26.5g)の
メタノール(100ml)溶液に、室温攪拌下、10%塩
酸水溶液(30ml)を滴下した。滴下後、室温で30分
間攪拌した。メタノールを減圧下留去し、残渣に水(5
0ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を10%
塩酸水溶液、水、飽和重曹水および飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去
した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢
酸エチル:n−ヘキサン=1:3)で分離、精製し、標
記化合物(16.5g)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.08−7.21(m,4
H),6.66−6.74(m,3H),4.64
(s,2H),3.95(s,2H),3.76(s,
3H),2.25(s,3H) 参考例38 (1) 4−クロロメチル−3′−メトキシ−2−メチルジ
フェニルメタンの製造 4−ヒドロキシメチル−3′−メトキシ−2−メチルジ
フェニルメタン(2.70g)を用いて、参考例3と同
様にして標記化合物(2.90g)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.0−7.3(m,4
H),6.6−6.8(m,3H),4.55(s,2
H),3.94(s,2H),3.76(s,3H),
2.25(s,3H) (2) 4−(3−メトキシフェニルメチル)−3−メチル
フェニルアセトニトリルの製造 4−クロロメチル−3′−メトキシ−2−メチルジフェ
ニルメタン(2.90g)を用いて、参考例4と同様に
して標記化合物(2.35g)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.0−7.4(m,4
H),6.6−6.9(m,3H),3.93(s,2
H),3.75(s,3H),3.67(s,2H),
2.24(s,3H)(3) 3−アミノ−2−カルバモイ
ル−4−〔4−(3−メトキシフェニルメチル)−3−
メチル〕フェニルピラゾールの製造 4−(3−メトキシフェニルメチル)−3−メチルフェ
ニルアセトニトリル(2.35g)を用いて、参考例5
および6と同様にして標記化合物(1.88g)を得
た。 NMR(DMSO−d6 )δ:7.65(s,1H),
7.56(bs,1H),7.0−7.3(m,3
H),6.5−6.9(m,4H),3.91(s,2
H),3.70(s,3H),2.23(s,3H) 参考例39 (1) 3−アミノ−4−〔4−(3−メトキシフェニルメ
チル)−3−メチル〕フェニルピラゾールの製造 3−アミノ−2−カルバモイル−4−〔4−(3−メト
キシフェニルメチル)−3−メチル〕フェニルピラゾー
ル(1.88g)を用いて、参考例7と同様にして反応
させ、生成物をシリカクロマトグラフィー(クロロホル
ム:メタノール=30:1)にて分離、精製し、標記化
合物(1.32g)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.47(s,1H),7.
1−7.3(m,4H),6.6−6.8(m,3
H),3.96(s,2H),3.77(s,3H),
3.5−4.3(b,3H),2.27(s,3H) (2) 6−カルボキシ−7−ヒドロキシ−3−〔4−(3
−メトキシフェニルメチル)−3−メチル〕フェニルピ
ラゾロ〔1,5−a〕ピリミジンの製造 3−アミノ−4−〔4−(3−メトキシフェニルメチ
ル)−3−メチル〕フェニルピラゾール(1.30g)
を用いて、参考例8と同様にして標記化合物(1.31
g)を得た。 mp:182〜188℃(発泡) NMR(DMSO−d6 )δ:8.44(s,1H),
8.33(s,1H),7.4−7.5(m,2H),
7.1−7.3(m,2H),6.7−6.8(m,3
H),3.97(s,2H),3.71(s,3H),
2.28(s,3H) 実施例267−ヒドロキシ−3−〔4−(3−メトキシフェニルメ
チル)−3−メチル〕フェニルピラゾロ〔1,5−a〕
ピリミジンの製造 6−カルボキシ−7−ヒドロキシ−3−〔4−(3−メ
トキシフェニルメチル)−3−メチル〕フェニルピラゾ
ロ〔1,5−a〕ピリミジン(1.26g)を用いて、
実施例2と同様にして標記化合物(1.05g)を得
た。 mp:271〜275℃ NMR(DMSO−d6 )δ:8.17(s,1H),
7.80(d,J=7.26Hz,1H),7.3−
7.4(m,2H),7.1−7.3(m,2H),
6.7−6.8(m,3H),5.76(d,J=7.
26Hz,1H),3.96(s,2H),3.71
(s,3H),2.27(s,3H) 参考例403−アミノ−4−〔4−(3−メチルフェニルメチル)
フェニル〕ピラゾールの製造 3−アミノ−2−カルバモイル−4−〔4−(3−メチ
ルフェニルメチル)フェニル〕ピラゾール(2.0g)
のメタノール(20ml)溶液に、5N水酸化ナトリウム
水溶液(10ml)を加え、4時間還流した。メタノール
を減圧下留去した。残渣に水(100ml)を加え、濃塩
酸により中和し(pH7〜8)、クロロホルムで抽出し
た。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネ
シウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキ
サン=1:1、ついでクロロホルム:メタノール=1
0:1)により分離、精製し、標記化合物を主に含む混
合物を得た。そして、これをそのまま次の反応に用い
た。 参考例416−カルボキシ−7−ヒドロキシ−3−〔4−(3−メ
チルフェニルメチル)フェニル〕ピラゾロ〔1,5−
a〕ピリミジンの製造 3−アミノ−4−〔4−(3−メチルフェニルメチル)
フェニル〕ピラゾール(1.31g)を用いて、参考例
8と同様にして、6−エトキシカルボニル−7−ヒドロ
キシ−3−〔4−(3−メチルフェニルメチル)フェニ
ル〕ピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジンを得た。 NMR(DMSO−d6 )δ:8.34(s,1H),
8.21(s,1H),7.49(d,J=8.25H
z,2H),7.34(d,J=8.25Hz,2
H),7.1−7.2(m,1H),6.9−7.1
(m,3H),4.25(q,J=7.26Hz,2
H),3.94(s,2H),2.27(s,3H),
1.29(t,J=7.25Hz,3H) 上記生成物を用いて、参考例31と同様にして標記化合
物(1.64g)を得た。 NMR(DMSO−d6 )δ:8.43(s,1H),
8.32(s,1H),7.58(d,J=8.25H
z,2H),7.33(d,J=8.25Hz,2
H),7.1−7.2(m,1H),6.9−7.1
(m,3H),3.94(s,2H),2.27(s,
3H) 実施例277−ヒドロキシ−3−〔4−(3−メチルフェニルメチ
ル)フェニル〕ピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジンの製
6−カルボキシ−7−ヒドロキシ−3−〔4−(3−メ
チルフェニルメチル)フェニル〕ピラゾロ〔1,5−
a〕ピリミジン(1.44g)とアニリン(10ml)と
の混合物を100〜110℃にて加熱攪拌下、1時間反
応させた。反応後、氷水(100ml)に注ぎ、析出物を
ろ取し、水、30%メタノールで洗浄、乾燥後、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノ
ール=30:1)にて分離、精製し、標記化合物(0.
50g)を得た。 mp:273〜276℃(分解) NMR(DMSO−d6 )δ:8.13(s,1H),
7.77(d,J=7.26Hz,1H),7.49
(d,J=8.25Hz,2H),7.31(d,J=
8.25Hz,2H),6.9−7.2(m,4H),
5.76(d,J=7.59Hz,1H),3.93
(s,2H),2.27(s,3H) 参考例42 (1) 3−アミノ−2−カルバモイル−4−〔4−(3−
メトキシフェニルメチル)フェニル〕ピラゾールの製造 4−(3−メトキシフェニルメチル)フェニルアセトニ
トリル(10.01g)を用いて、参考例5,6と同様
にして標記化合物(11.36g)を得た。 NMR(DMSO−d6 )δ:7.68(s,1H),
7.62−7.66(m,2H),7.39(d,J=
7.91Hz,2H),7.11−7.25(m,3
H),6.73−6.82(m,3H),6.58(b
s,2H),3.89(s,2H),3.71(s,3
H) (2) 3−アミノ−4−〔4−(3−メトキシフェニルメ
チル)フェニル〕ピラゾールの製造 3−アミノ−2−カルバモイル−4−〔4−(3−メト
キシフェニルメチル)フェニル〕ピラゾール(4.1
g)のメタノール(50ml)溶液に、5N水酸化ナトリ
ウム(20ml)を加え、30分間還流した。メタノール
を減圧下留去した。残渣に水(150ml)を加え、濃塩
酸により中和し(pH7〜8)、クロロホルムで抽出し
た。抽出液を水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン
=1:1、ついで酢酸エチル)で分離、精製し、標記化
合物(1.8g)を得た。 mp:118〜120℃ NMR(CDCl3 )δ:7.49(s,1H),7.
32−7.37(m,2H),7.15−7.28
(m,4H),6.74−6.87(m,3H),3.
96(s,2H),3.82(s,3H) なお、同様にして出発物質(11.36g)から5.1
4gの標記化合物を得た。 (3) 6−エトキシカルボニル−7−ヒドロキシ−3−
〔4−(3−メトキシフェニルメチル)フェニル〕ピラ
ゾロ〔1,5−a〕ピリミジンの製造 3−アミノ−4−〔4−(3−メトキシフェニルメチ
ル)フェニル〕ピラゾール(5.00g)を用いて、参
考例8と同様にして標記化合物(7.20g)を得た。 mp:236〜240℃(発泡) NMR(DMSO−d6 )δ:8.34(s,1H),
8.22(s,1H),7.51(d,J=7.92H
z,2H),7.36(d,J=8.25Hz,2
H),7.1−7.3(m,1H),6.7−6.9
(m,3H),4.25(q,J=7.26Hz,2
H),3.95(s,2H),3.73(s,3H),
1.29(t,J=7.26Hz,3H) (4) 6−カルボキシ−7−ヒドロキシ−3−〔4−(3
−メトキシフェニルメチル)フェニル〕ピラゾロ〔1,
5−a〕ピリミジンの製造 参考例31の(2) と同様にして標記化合物(6.70
g)を得た。 mp:190〜192℃(発泡) NMR(DMSO−d6 )δ:8.43(s,1H),
8.32(s,1H),7.57(d,J=7.92H
z,2H),7.35(d,J=8.25Hz,2
H),7.1−7.3(m,1H),6.7−6.9
(m,3H),3.95(s,2H),3.73(s,
3H) 実施例287−ヒドロキシ−3−〔4−(3−メトキシフェニルメ
チル)フェニル〕ピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジンの
製造 6−カルボキシ−7−ヒドロキシ−3−〔4−(3−メ
トキシフェニルメチル)フェニル〕ピラゾロ〔1,5−
a〕ピリミジン(6.70g)を用いて、実施例2と同
様にして標記化合物(5.67g)を得た。 mp:246〜249℃ NMR(DMSO−d6 )δ:8.17(s,1H),
7.79(d,J=7.59Hz,1H),7.50
(d,J=8.25Hz,2H),7.33(d,J=
8.25Hz,2H),7.1−7.3(m,1H),
6.7−6.9(m,3H),5.76(d,J=7.
26Hz,1H),3.94(s,2H),3.72
(s,3H) 参考例434−t−ブチルジメチルシリルオキシメチル−2,3′
−ジメチルベンズヒドロールの製造 マグネシウム(0.84g,34.6ミリモル)をテト
ラヒドロフラン(30ml)に懸濁させ、少量のヨウ素を
加えた。窒素雰囲気下、2−ブロム−5−t−ブチルジ
メチルシリルオキシメチルトルエン(10g,31.6
ミリモル)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液を加え
た。しばらく加熱すると、反応が始まり、発熱した。そ
のまま2時間攪拌後、溶液を氷冷し、m−メチルベンズ
アルデヒド(3.16g,26.3ミリモル)を加え
た。2時間攪拌後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸
ナトリウムで乾燥させた。減圧下溶媒を留去した後、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル:n−ヘキサン=1:6)で分離、精製して、標記化
合物(6g,16.8ミリモル,64%)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.46(d,J=7.9H
z,1H),7.05−7.23(m,6H),5.9
6(s,1H),4.71(s,2H),2.32
(s,3H),2.25(s,3H),0.94(s,
9H),0.10(s,6H) 参考例44α−アセトキシ−4−t−ブチルジメチルシリルオキシ
メチル−2,3′−ジメチルベンズヒドロールの製造 4−t−ブチルジメチルシリルオキシメチル−2,3′
−ジメチルベンズヒドロール(6g,16.8ミリモ
ル)をピリジン(10ml)に溶解し、ジメチルアミノピ
リジン(200mg,1.6ミリモル)を加え、氷冷し
た。アセチルクロライド(1.54g,19.6ミリモ
ル)と、塩化メチレン(10ml)とを加え、室温に戻し
て、2時間攪拌した。水を加えた後、酢酸エチルで抽出
し、有機層を希塩酸、水、飽和食塩水の順で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、標記化合
物(6.9g,16.6モリモル,99%)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.35(d,J=7.9H
z,1H),7.08−7.23(m,6H),7.0
0(s,1H),4.70(s,2H),2.31
(s,3H),2.29(s,3H),2.14(s,
3H),0.94(s,9H),0.10(s,6H) 参考例454−ヒドロキシメチル−2,3′−ジメチルジフェニル
メタンの製造 α−アセトキシ−4−t−ブチルジメチルシリルオキシ
メチル−2,3′−ジメチルベンズヒドロール(6.9
g,16.6ミリモル)を10%トリエチルアミン−エ
タノール溶液(20ml)に溶解し、5%パラジウム−硫
酸バリウム(0.5g)を加えた。水素雰囲気下、室温
で19時間攪拌した後、不溶物をろ去し、溶媒を留去し
た。残渣を酢酸エチルに溶解した後、10%塩酸、水お
よび飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。減圧下、溶媒を留去した後、メタノール(10
0ml)に溶解し、10%塩酸(20ml)を加え、室温で
30分間攪拌した。溶媒を留去後、水を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。飽和重曹水、水、飽和食塩水酸化で洗浄
後、減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:
1)で分離、精製して、標記化合物(3.4g,15ミ
リモル、90%)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:6.89−7.18(m,7
H),4.65(s,2H),3.94(s,2H),
2.30(s,3H),2.25(s,3H) 参考例46 (1) 4−クロロメチル−2,3′−ジメチルジフェニル
メタンの製造 4−ヒドロキシ−2,3′−ジメチルジフェニルメタン
(3.4g)を用いて、参考例3と同様にして標記化合
物(3.66g)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:6.8−7.3(m,7
H),4.54(s,2H),3.92(s,2H),
2.29(s,3H),2.25(s,3H) (2) 3−メチル−4−(3−メチルフェニルメチル)フ
ェニルアセトニトリルの製造 4−クロロメチル−2,3′−ジメチルジフェニルメタ
ン(3.65g)を用いて、参考例4と同様にして、標
記化合物(3.35g)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:6.8−7.3(m,7
H),3.93(s,2H),3.70(s,2H),
2.30(s,3H),2.25(s,3H) (3) 3−アミノ−2−カルバモイル−4−〔3−メチル
−4−(3−メチルフェニルメチル)〕フェニルピラゾ
ールの製造 3−メチル−4−(3−メチルフェニルメチル)フェニ
ルアセトニトリル(3.35g)を用いて、参考例5,
6と同様にして標記化合物(3.89g)を得た。 NMR(DMSO−d6 )δ:7.66(s,1H),
7.57(bs,2H),6.8−7.3(m,7
H),6.53(bs,2H),3.90(s,2
H),2.25(s,3H),2.23(s,3H) 実施例294−ヒドロキシ−8−〔3−メチル−4−(3−メチル
フェニルメチル)フェニル〕ピラゾロ〔1,5−a〕−
1,3,5−トリアジンの製造 3−アミノ−2−カルバモイル−4−〔3−メチル−4
−(3−メチルフェニルメチル)〕フェニルピラゾール
(0.49g)を用いて、実施例1と同様にして標記化
合物(0.23g)を得た。 mp:259〜262℃ NMR(DMSO−d6 )δ:8.54(s,1H),
8.11(s,1H),7.82(s,1H),7.7
9(d,J=7.92Hz,1H),7.1−7.2
(m,2H),6.9−7.0(m,3H),3.93
(s,2H),2.25(s,3H),2.24(s,
3H) 参考例47 (1) 3−アミノ−4−〔3−メチル−4−(3−メチル
フェニルメチル)〕フェニルピラゾールの製造 2−カルバモイル−3−アミノ−4−〔3−メチル−4
−(3−メチルフェニルメチル)〕フェニルピラゾール
(1.60g)を用いて、参考例7と同様にして標記化
合物(0.99g)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.48(s,1H),7.
1−7.3(m,4H),6.9−7.1(m,3
H),4.36(b,4H),3.95(s,2H),
2.31(s,3H),2.28(s,3H) (2) 6−エトキシカルボニル−7−ヒドロキシ−3−
〔3−メチル−4−(3−メチルフェニルメチル)〕フ
ェニルピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジンの製造 3−アミノ−4−〔3−メチル−4−(3−メチルフェ
ニルメチル)〕フェニルピラゾール(0.99g)を用
いて、参考例8と同様にして標記化合物(1.43g)
を得た。 mp:226〜234℃(発泡) NMR(DMSO−d6 )δ:8.36(s,1H),
8.23(s,1H),7.3−7.4(m,2H),
7.1−7.3(m,2H),6.9−7.1(m,3
H),4.25(q,J=6.93Hz,2H),3.
96(s,2H),2.28(s,3H),2.26
(s,3H),1.29(t,J=6.93Hz,3
H) (3) 6−カルボキシ−7−ヒドロキシ−3−〔3−メチ
ル−4−(3−メチルフェニルメチル)〕フェニルピラ
ゾロ〔1,5−a〕ピリミジンの製造 6−エトキシカルボニル−7−ヒドロキシ−3−〔3−
メチル−4−(3−メチルフェニルメチル)〕フェニル
ピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジン(1.43g)を用
いて、参考例31の(2) と同様にして標記化合物(1.
31g)を得た。 mp:182〜187℃(発泡) NMR(DMSO−d6 )δ:8.45(s,1H),
8.34(s,1H),7.2−7.6(m,2H),
7.1−7.3(m,2H),6.9−7.1(m,3
H),3.95(s,2H),2.27(s,3H),
2.26(s,3H) 実施例307−ヒドロキシ−3−〔3−メチル−4−(3−メチル
フェニルメチル)〕フェニルピラゾロ〔1,5−a〕ピ
リミジンの製造 6−カルボキシ−7−ヒドロキシ−3−〔3−メチル−
4−(3−メチルフェニルメチル)〕フェニルピラゾロ
〔1,5−a〕ピリミジン(1.2g)を用いて、実施
例2と同様にして標記化合物(1.02g)を得た。 mp:293〜299℃(分解) NMR(DMSO−d6 )δ:8.18(s,1H),
7.81(dd,J=7.26Hz,5.78Hz,1
H),7.3−7.4(m,2H),7.1−7.3
(m,2H),6.9−7.1(m,3H),5.77
(d,J=7.26Hz,1H),3.95(s,2
H),2.28(s,3H),2.26(s,3H) 参考例48 (1) 4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3′,
4′−メチレンジオキシベンズヒドロールの製造 マグネシウム(0.45g)(19ミリモル)のテトラ
ヒドロフラン(20ml)懸濁液に少量のヨウ素を加え
た。ついで、窒素雰囲気下、p−ブロモベンズアルデヒ
ドエチレンアセタール(3.85g)(16.8ミリモ
ル)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液を加えた。し
ばらくすると発熱し、マグネシウムが溶解した。そのま
ま2時間攪拌した後、氷冷し、ピペロナール(2.55
g)(16.8ミリモル)を一気に加えた。そのまま1
時間攪拌後、飽和塩化アンモニウム水を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。減圧下、溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=
1:2)で分離、精製し、標記化合物(3.6g)(1
2ミリモル、71%)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.46(d,J=8.25
Hz,2H),7.38(d,J=8.58Hz,2
H),6.82−6.84(m,2H),6.75
(d,J=8.58Hz,1H),5.92(s,2
H),5.80(s,1H),5.77(s,1H),
3.99−4.15(m,4H) (2) α−アセトキシ−4−(1,3−ジオキソラン−2
−イル)−3′,4′−メチレンジオキシジフェニルメ
タンの製造 4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3′,4′
−メチレンジオキシベンズヒドロール(3.6g)(1
2ミリモル)を塩化メチレン(10ml)に溶解し、ピリ
ジン(1.1ml)(14.4ミリモル)と4−ジメチル
アミノピリジン(150mg)(1.2ミリモル)とを加
えた後、氷冷した。ついで、アセチルクロライド(1.
2ml)(14.4ミリモル)を加えた後、氷冷を外し、
2時間攪拌した。水を加え、酢酸エチルで抽出した後、
10%塩酸、水、飽和食塩水の順に洗浄後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去して、標記化
合物(4.4g)(12ミリモル、100%)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.45(d,J=8.25
Hz,2H),7.34(d,J=7.92Hz,2
H),6.80(s,1H),6.78−6.82
(m,2H),6.74(d,J=7.92Hz,1
H),5.93(s,2H),5.80(s,1H),
4.02−4.14(m,4H),2.14(s,3
H) (3) α−アセトキシ−4−ホルミル−3′,4′−メチ
レンジオキシジフェニルメタンの製造 α−アセトキシ−4−(1,3−ジオキソラン−2−イ
ル)−3′,4′−メチレンジオキシジフェニルメタン
(9.6g)(28ミリモル)をテトラヒドロフラン
(60ml)に溶解し、10%塩酸(20ml)を加えた。
そのまま室温で30分間攪拌した後、飽和重曹水を加
え、酢酸エチルで抽出した。水、飽和食塩水の順に洗浄
した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下、溶
媒を留去して、標記化合物(8.3g)(28ミリモ
ル、100%)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:10.01(s,1H),
7.86(d,J=8.6Hz,2H),7.50
(d,J=8.3Hz,2H),6.74−6.84
(m,4H),5.95(s,2H),2.18(s,
3H) (4) 4−ヒドロキシメチル−3′,4′−メチレンジオ
キシジフェニルメタンの製造 α−アセトキシ−4−ホルミル−3′,4′−メチレン
ジオキシジフェニルメタン(8.3g)(28ミリモ
ル)を酢酸エチル(50ml)に溶解し、5%パラジウム
炭素(1g)を加えた。水素雰囲気下、室温で16時間
30分間攪拌した後、パラジウム炭素をろ去した。溶媒
を減圧下留去した後、残渣にn−ヘキサンを加え、析出
物をろ取して、標記化合物(5.8g)(24ミリモ
ル、86%)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.29(d,J=8.3H
z,2H),7.17(d,J=8.0Hz,2H),
6.73(d,J=8.6Hz,1H),6.64−
6.67(m,2H),5.91(s,2H),4.6
6(s,2H),3.89(s,2H) (5) 4−クロロメチル−3′,4′−メチレンジオキシ
ジフェニルメタンの製造 4−ヒドロキシメチル−3′,4′−メチレンジオキシ
ジフェニルメタン(1.73g)を用いて、参考例3と
同様にして標記化合物(1.86g)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.30(d,J=8.25
Hz,2H),7.16(d,J=8.25Hz,2
H),6.7−6.8(m,1H),6.6−6.7
(m,2H),5.91(s,2H),4.56(s,
2H),3.89(s,2H) 同様の反応を、同じ出発物質(5.30g)を用いて行
い、標記化合物(5.70g)を得、これらを合わせて
次の工程に用いた。 (6) 4−(3,4−メチレンジオキシフェニルメチル)
フェニルアセトニトリルの製造 4−クロロメチル−3′,4′−メチレンジオキシジフ
ェニルメタン(7.56g)を用いて、参考例4と同様
にして標記化合物(7.15g)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.24(d,J=8.25
Hz,2H),7.18(d,J=8.25Hz,2
H),6.7−6.8(m,1H),6.5−6.7
(m,2H),5.92(s,2H),3.89(s,
2H),3.71(s,2H) (7) 3−アミノ−2−カルバモイル−4−〔4−(3,
4−メチレンジオキシフェニルメチル)フェニル〕ピラ
ゾールの製造 4−(3,4−メチレンジオキシフェニルメチル)フェ
ニルアセトニトリル(7.15g)を用いて、参考例
5,6と同様にして標記化合物(8.26g)を得た。 NMR(DMSO−d6 )δ:7.67(s,1H),
7.6−7.7(b,2H),7.38(d,J=8.
24Hz,2H),7.21(d,J=7.92Hz,
2H),6.81(d,J=7.92Hz,1H),
6.80(s,1H),6.71(dd,J=7.9
2,1.32Hz,1H),6.56(b,2H),
5.95(s,2H),3.83(s,2H) 実施例314−ヒドロキシ−8−〔4−(3,4−メチレンジオキ
シフェニルメチル)フェニル〕ピラゾロ〔1,5−a〕
−1,3,5−トリアジンの製造 3−アミノ−2−カルバモイル−4−〔4−(3,4−
メチレンジオキシフェニルメチル)フェニル〕ピラゾー
ル(1.00g)を用いて、実施例1と同様にして標記
化合物(0.45g)を得た。 mp:>300℃(分解) NMR(DMSO−d6 )δ:8.54(s,1H),
8.10(s,1H),7.92(d,J=8.25H
z,2H),7.28(d,J=8.25Hz,2
H),6.7−6.9(m,3H),5.95(s,2
H),3.86(s,2H) 参考例49 (1) 3,5−ジメトキシ−4′−(1,3−ジオキソラ
ン−2−イル)ベンズヒドロールの製造 マグネシウム(0.9g)(37ミリモル)のテトラヒ
ドロフラン(30ml)懸濁液に少量のヨウ素を加えた。
窒素雰囲気下、p−ブロモベンズアルデヒドエチレンア
セタール(8.0g)(33ミリモル)のテトラヒドロ
フラン(10ml)溶液を加えた。しばらくすると、発熱
し、マグネシウムが溶解した。そのまま1時間30分間
攪拌した後、氷冷し、3,5−ジメトキシベンズアルデ
ヒド(5g)(30ミリモル)を一気に加えた。そのま
ま2時間攪拌後、飽和塩化アンモニウム水を加え、酢酸
エチルで抽出した。水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。減圧下、溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=
1:2)で分離、精製し、標記化合物(8.8g)(2
7.7ミリモル、92%)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.45(d,J=8.5H
z,2H),7.40(d,J=8.57Hz,2
H),6.53(d,J=2.31Hz,2H),6.
35(t,J=2.31Hz,1H),5.80(s,
1H),5.77(s,1H),3.99−4.14
(m,4H),3.76(s,6H) (2) α−アセトキシ−3,5−ジメトキシ−4−(1,
3−ジオキソラン−2−イル)−ジフェニルメタンの製
3,5−ジメトキシ−4′−(1,3−ジオキソラン−
2−イル)ベンズヒドロール(8.8g)(27.7ミ
リモル)を塩化メチレン(30ml)に溶解し、ピリジン
(2.7ml)(33.2ミリモル)と4−ジメチルアミ
ノピリジン(0.7g)(5.5ミリモル)とを加えた
後、氷冷した。ついで、アセチルクロライド(2.4m
l)(33.2ミリモル)を加えた後、氷浴を外し、3
時間攪拌した。水を加え、酢酸エチルで抽出した後、1
0%塩酸、水、飽和食塩水の順に洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥させた。減圧下、溶媒を留去して、標記化
合物(10.3g)(定量的)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.45(d,J=8.25
Hz,2H),7.36(d,J=8.25Hz,2
H),6.79(s,1H),6.48(d,J=2.
31Hz,2H),6.36(t,J=2.31Hz,
1H),5.80(s,1H),3.99−4.14
(m,4H),3.76(s,6H),2.15(s,
3H) (3) α−アセトキシ−3,5−ジメトキシ−4−ホルミ
ルジフェニルメタンの製造 α−アセトキシ−3,5−ジメトキシ−4−(1,3−
ジオキソラン−2−イル)−ジフェニルメタン(10.
3g)(28ミリモル)をテトラヒドロフラン(60m
l)に溶解し、10%塩酸(20ml)を加えた。そのま
ま室温で30分間攪拌した後、飽和重曹水を加え、酢酸
エチルで抽出した。水、飽和食塩水の順に洗浄した後、
無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下、溶媒を留去
して、標記化合物(8.8g)(28ミリモル、100
%)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:10.00(s,1H),
7.86(d,J=8.58Hz,2H),7.52
(d,J=8.24Hz,2H),6.81(s,1
H),6.48(d,J=1.98Hz,2H),6.
39(t,J=2.31Hz,1H),3.77(s,
6H),2.19(s,3H) (4) 3,5−ジメトキシ−4′−ヒドロキシメチルジフ
ェニルメタンの製造 α−アセトキシ−3,5−ジメトキシ−4−ホルミルジ
フェニルメタン(8.8g)(28ミリモル)を酢酸エ
チル(50ml)に溶解し、5%パラジウム炭素(1g)
を加えた。水素雰囲気下、室温で15時間攪拌した後、
パラジウム炭素をろ去した。溶媒を減圧下留去した後、
残渣にn−ヘキサンを加え、析出物をろ取して、標記化
合物(5.6g)(22ミリモル、79%)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.28(d,J=8.25
Hz,2H),7.18(d,J=8.25Hz,2
H),6.31−6.33(m,3H),4.64
(s,2H),3.90(s,2H),3.74(s,
6H) (5) 4′−クロロメチル−3,5−ジメトキシジフェニ
ルメタンの製造 3,5−ジメトキシ−4′−ヒドロキシメチルジフェニ
ルメタン(5.10g)を用いて、参考例3と同様にし
て標記化合物(5.46g)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.30(d,J=8.25
Hz,2H),7.18(d,J=8.25Hz,2
H),6.3−6.4(m,3H),4.56(s,2
H),3.90(s,2H),3.75(s,6H) (6) 4−(3,5−ジメトキシフェニルメチル)フェニ
ルアセトニトリルの製造 4′−クロロメチル−3,5−ジメトキシジフェニルメ
タン(5.46g)を用いて、参考例4と同様にして標
記化合物(5.19g)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.1−7.3(m,4
H),6.3−6.4(m,3H),3.90(s,2
H),3.75(s,6H),3.71(s,2H) (7) 3−アミノ−2−カルバモイル−4−〔4−(3,
5−ジメトキシフェニルメチル)フェニル〕ピラゾール
の製造 4−(3,5−ジメトキシフェニルメチル)フェニルア
セトニトリル(5.19g)を用いて、参考例5,6と
同様にして標記化合物(3.55g)を得た。 NMR(DMSO−d6 )δ:7.67(s,1H),
7.6−7.7(b,2H),7.39(d,J=8.
24Hz,2H),7.24(d,J=8.24Hz,
2H),6.57(b,2H),6.41(d,J=
1.98Hz,2H),6.32(t,J=1.98H
z,1H),3.92(s,2H),3.70(s,6
H) 実施例324−ヒドロキシ−8−〔4−(3,5−ジメトキシフェ
ニルメチル)フェニル〕ピラゾロ〔1,5−a〕−1,
3,5−トリアジンの製造 3−アミノ−2−カルバモイル−4−〔4−(3,5−
ジメトキシフェニルメチル)フェニル〕ピラゾール
(1.00g)を用いて、実施例1と同様にして標記化
合物(0.29g)を得た。 mp:286〜289℃(分解) NMR(DMSO−d6 )δ:8.53(s,1H),
8.09(s,1H),7.93(d,J=8.25H
z,2H),7.30(d,J=8.25Hz,2
H),6.40(d,J=2.31Hz,2H),6.
32(t,J=2.31Hz,1H),3.87(s,
2H),3.70(s,6H) 参考例50 (1) 4−アセチル−α,α−ジメチルジフェニルメタン
の製造 α,α−ジメチルジフェニルメタン(3.92g)と塩
化アセチル(1.56g)のクロルベンゼン(5ml)
溶液に氷冷攪拌下、塩化アルミニウム(2.67g)を
1/4ずつ加えた。氷浴を除き、室温攪拌8時間後、反
応混合物を氷水に注ぎ、30分攪拌し、酢酸エチル(3
0ml×2)で抽出した。
【0113】有機層を飽和食塩水で洗浄し(30ml×
3)、ボウ硝で乾燥し、減圧下濃縮後、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチ
ル=20:1)で分離精製して標記化合物(3.77
g)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.85(d,J=8.57
Hz,2H),7.0−7.4(m,7H),2.56
(s,3H),1.69(s,6H) (2) α,α−ジメチル−4−エトキシカルボニルジフェ
ニルメタンの製造 4−アセチル−α,α−ジメチルジフェニルメタン
(3.77g)、水酸化ナトリウム(5.21g)、ジ
オキサン(6ml)、水(44ml)の混合物に氷冷攪
拌下、臭素(7.58g)を滴下した。このとき、液温
は10℃以下を保った。滴下終了後、氷冷下で1時間攪
拌し、ついで室温で3時間攪拌した。得られた反応混合
物にクロロホルム(100ml)を加え、有機層を分離
した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム、飽和食塩水で
順次洗浄後、ボウ硝で乾燥し、減圧下濃縮した。
【0114】残渣にエタノール(100ml)、濃硫酸
(5ml)を加え、4時間加熱還流した後、氷水に注
ぎ、酢酸エチル(100ml×2)で抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄後、ボウ硝で乾燥、減圧下濃縮し、
標記化合物(4.27g)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.93(d,J=8.25
Hz,2H),7.0−7.4(m,7H),4.35
(q,J=7.03Hz,2H),1.69(s,6
H),1.37(t,J=7.03Hz,3H) (3) α,α−ジメチル−4−ヒドロキシメチルジフェニ
ルメタンの製造 α,α−ジメチル−4−エトキシカルボニルジフェニル
メタン(4.25g)を用いて参考令2と同様にして標
記化合物(3.20g)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.0−7.4(m,9
H),4.64(s,2H),1.68(s,6H) (5) 4−クロロメチル−α,α−ジメチルジフェニルメ
タンの製造 α,α−ジメチル−4−ヒドロキシメチルジフェニルメ
タン(3.20g)を用いて参考例3と同様にして標記
化合物(3.46g)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.0−7.4(m,9
H),4.56(s,2H),1.67(s,6H) (6) 4−(2−フェニルプロパン−2−イル)フェニル
アセトニトリルの製造 4−クロロメチル−α,α−ジメチルジフェニルメタン
(3.46g)を用いて参考例4と同様にして標記化合
物(3.15g)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.0−7.4(m,9
H),3.69(s,2H),1.67(s,6H) (7) 3−アミノ−2−カルバモイル−4−〔4−(2−
フェニルプロパン−2−イル)フェニル〕ピラゾールの
製造 4−(2−フェニルプロパン−2−イル)フェニルアセ
トニトリル(3.15g)を用いて参考例、5,6と同
様にして標記化合物(2.67g)を得た。 NMR(DMSO−d6 )δ:7.67(s,1H),
7.61〜7.63(b,2H),7.13−7.63
(m,9H),6.58(b,2H),1.63(s,
6H) 実施例334−ヒドロキシ−8−〔4−(2−フェニルプロパン−
2−イル)フェニル〕ピラゾロ〔1,5−a〕−1,
3,5−トリアジンの製造 3−アミノ−2−カルバモイル−4−〔4−(2−フェ
ニルプロパン−2−イル)フェニル〕ピラゾール(0.
99g)を用いて実施例1と同様にして標記化合物
(0.53g)を得た。 mp:288−290℃(分解) NMR(DMSO−d6 )δ:8.52(s,1H),
8.10(s,1H),7.89(d,J=8.58H
z,2H),7.1−7.3(m,7H),1.66
(s,6H) 参考例51 (1) 3−アミノ−4−〔4−(2−フェニルプロパン−
2−イル)フェニル〕ピラゾールの製造方法 3−アミノ−2−カルバモイル−4−〔4−(2−フェ
ニルプロパン−2−イル)フェニル〕ピラゾール(1.
5g)のメタノール(20ml)懸濁液に5N−水酸ナ
トリウム水溶液(2.0リットル)を加え、1時間還流
した。ついで、氷冷下、水(50ml)を加え、10%
塩酸にて中和(PH7〜8)し、クロロホルムにて抽出
した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水炭酸カリ
ウムで乾燥させ溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノー
ル=1:3)にて精製し、標記化合物980mg(7
5.5%)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.54(s,H),7.1
3−7.32(m,9H),4.47(b,3H),
1.70(s,6H) (2) 6−エトキシカルボニル−7−ヒドロキシ−3−
〔4−(2−フェニルプロパン−2−イル)フェニル〕
ピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジンの製造 3−アミノ−4−〔4−(2−フェニルプロパン−2−
イル)フェニル〕ピラゾール(920mg)のエタノー
ル(10ml)懸濁液にエトキシメチレンマロン酸ジエ
チル(1.34ml)を加え、3日間加熱還流した。次
に、氷冷下ナトリウムメトキシド(540mg)を加
え、室温で1日攪拌した。エタノールを減圧下留去し、
氷冷下、水(50ml)を加え、10%塩酸で酸性に
し、析出物をろ過、水洗し、標記化合物1.26g(9
4.6%)を得た。 NMR(DMSO−d6 )δ:8.35(s,1H),
8.19(s,1H),7.49(d,J=8.37H
z,2H),7.15〜7.33(m,7H),4.2
6(q,J=7.29Hz,2H),1.69(s,6
H),1.30(t,J=7.29Hz,3H)(3)
−カルボキシ−7−ヒドロキシ−3−〔4−(2−フェ
ニルプロパン−2−イル)フェニル〕ピラゾロ〔1,5
−a〕ピリミジンの製造 6−エトキシカルボニル−7−ヒドロキシ−3−〔4−
(2−フェニルプロパン−2−イル)フェニルピラゾロ
〔1,5−a〕ピリミジン(1.2g)のエタノール
(20ml)溶液に5N水酸化ナトリウム水溶液(3.
0ml)を加え、20時間加熱還流した。その後、溶媒
を減圧下留去し、氷冷下、水(100ml)を加え、1
0%塩酸で酸性とした。析出物をろ過し、水洗し、標記
化合物1.0g(89.6%)を得た。 NMR(DMSO−d6 )δ:8.43(s,1H),
8.31(s,1H),7.561(d,J=4.05
Hz,2H),7.25〜7.33(m,6H),7.
15〜7.21(m,1H),1.69(s,6H) 実施例347−ヒドロキシ−3−〔4−(2−フェニルプロパン−
2−イル)フェニル〕ピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジ
ンの製造 6−カルボキシ−7−ヒドロキシ−3−〔4−(2−フ
ェニルプロパン−2−イル)フェニル〕ピラゾロ〔1,
5−a〕ピリミジン(950mg)にアニリン(7.0
ml)を加え、100℃で3時間攪拌した。氷冷下、反
応液に水(20ml)を加え、10%塩酸で酸性にし
た。析出物をろ過し、30%メタノール−水で洗浄し、
定量的収率で標記化合物830mgを得た。 mp:290〜300℃(分解) NMR(DMSO−d6 )δ:8.14(s,1H),
7.77(d,J=7.29Hz,1H),7.48
(d,J=8.34Hz,2H),7.25−7.31
(m,5H),7.15−7.20(m,2H),5.
76(d,J=7.29Hz,1H),1.69(s,
6H) 参考例52 (1) 3−アミノ−4−〔4−(3,4−メチレンジオキ
シフェニルメチル)フェニル〕ピラゾールの製造 3−アミノ−2−カルバモイル−4−〔4−(3,4−
メチレンジオキシフェニルメチル)フェニル〕ピラゾー
ル(2.0g)、メタノール(20ml)の懸濁液に5
N水酸化ナトリウム水溶液(2.0ml)を加え、1時
間還流した後、減圧下で溶媒を留去し、水(50ml)
を加え、10%塩酸で中和(PH7〜8)した。析出物
をろ過し、水洗後、クロロホルム−ジエチルエーテルで
洗浄し、標記化合物1.3g(74.0%)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.45(s,1H),7.3
5(d,J=8.37Hz,2H),7.19(d,J
=8.37Hz,2H),6.20−6.76(m,3
H),5.90(s,2H),3.89(s,2H) (2) 6−エトキシカルボニル−7−ヒドロキシ−3−
〔4−(3,4−メチレンジオキシフェニルメチル)フ
ェニル〕ピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジンの製造 3−アミノ−4−〔4−(3,4−メチレンジオキシフ
ェニルメチル)フェニル〕ピラゾール1.5gのエタノ
ール(10ml)溶液にエトキシメチレンマロン酸ジエ
チル(2.07ml)を加え、12時間加熱還流した。
次に、氷冷下、ナトリウムメトキシド(829mg)を
加え、室温で1日攪拌した。溶媒を減圧下留去後、氷冷
下、水50mlを加え、10%塩酸で酸性にした。析出
物をろ過し、水で洗浄し、定量的収率で標記化合物2.
1gを得た。 NMR(DMSO−d6 )δ:8.48(s,1H),
8.16(s,1H),7.88(d,J=7.92H
z,2H),7.21(d,J=8.25Hz,2
H),6.69−6.81(m,3H),5.94
(s,2H),4.20(q,J=6.75Hz,2
H),3.84(s,2H),1.28(t,J=6.
75Hz,3H) (3) 6−カルボキシ−7−ヒドロキシ−3−〔4−
(3,4−メチレンジオキシフェニルメチル)フェニ
ル〕ピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジンの製造 6−エトキシカルボニル−7−ヒドロキシ−3−〔4−
(3,4−メチレンジオキシフェニルメチル)フェニ
ル〕ピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジン(1.2g)の
エタノール(60ml)溶液に5N水酸化ナトリウム水
溶液(3.0ml)加え、20時間加熱還流した。次に
減圧下溶媒を留去し、氷冷下で水(100ml)を加
え、10%塩酸で酸性にした。析出物をろ過し、水洗し
て、標記化合物1.0g(89.3%)を得た。 NMR(DMSO−d6 )δ:8.44(s,1H),
8.30(s,1H),7.54(d,J=7.91H
z,2H),7.43(d,J=7.92Hz,2
H),6.80−6.83(m,2H),6.71−
6.75(m,1H),5.95(s,2H),3.8
9(s,2H) 実施例357−ヒドロキシ−4−〔4−(3,4−メチレンジオキ
シフェニルメチル)フェニルピラゾロ〔1,5−a〕ピ
リミジンの製造 6−カルボキシ−7−ヒドロキシ−3−〔4−(3,4
−メチレンジオキシフェニルメチル)フェニル〕ピラゾ
ロ〔1,5−a〕ピリミジン(1.65g)にアニリン
(10ml)を加え、100℃で3時間攪拌した。次に
氷冷下、水(50ml)を加え、10%塩酸で酸性にし
た。析出物をろ過し、メタノール−水(3:7)および
メタノール−ジエチルエーテル(5:95)で洗浄し、
標記化合物1.25g(85.4%)を得た。 mp:245〜253℃(分解) NMR(DMSO−d6 )δ:8.14(s,1H),
7.77(d,J=7.29Hz,1H),7.48
(d,J=8.37Hz,2H),7.31(d,J=
8.37Hz,2H),6.80−6.83(m,2
H),6.69−6.75(m,1H),5.95
(s,2H),5.76(d,J=7.56Hz,1
H),3.84(s,2H) 参考例53 本発明化合物の中間体(参考例22図(3) の標記化合物
と同じ化合物)を合成するものである。 (1) 3−メトキシベンジルトシレートの製造 60%水素化ナトリウム(480mg,12ミリモル)
を、10mlのテトラヒドロフランに懸濁させた。つい
で、窒素雰囲気下、3−メトキシベンジルアルコール
(1.38g)を5mlのテトラヒドロフランに溶かし
た溶液を滴下した後、室温で20分間攪拌した。反応液
を、メタノール−氷で冷却した後、トシルクロライド
(2.3g,12ミリモル)を5mlのテトラヒドロフ
ランに溶かした溶液を滴下した。滴下終了後、そのまま
室温にもどして15時間攪拌した。少量のエタノールを
加えた後、エーテルで希釈し、不溶物をろ去した。
【0115】溶媒留去後、n−ヘキサンを加え、析出物
をろ取すると、2.42 g(8.3ミリモル,83
%)の標記化合物が得られた。 NMR(CDCl3 )δ:7.80(d,J=8.2H
z,2H),7.32(d,J=7.9Hz,2H),
7.22(t、J=7.9Hz,1H),6.76−
6.87(m,3H),5.03(s,2H),3.7
6(s,3H),2.44(s,3H) (2) 4−(3−メトキシフェニルメチル)ベンズアルデ
ヒドエチレンアセタールの製造 4−ブロモベンズアルデヒドエチレンアセタール(1.
5g,6.5ミリモル)をテトラヒドロフラン(7m
l)に溶かした溶液中へマグネシウム(170mg、7
ミリモル)と少量のヨウ素を加え、窒素雰囲気下で激し
く攪拌した。大部分のマグネシウムが溶解した後、この
溶液を、3−メトキシベンジルトシレート(1.46
g,5ミリモル)と、臭化第一銅−ジメチルスルフィド
錯体(50mg,0.25ミリモル)のベンゼン(14
ml)溶液中へ加え、そのまま室温で22時間攪拌し
た。ついで、飽和塩化アンモニウム水を加えた後、酢酸
エチルで抽出した。水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥
させ、溶媒を減圧下留去した。
【0116】残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:3)で分離精製
すると、850mg(3.14ミリモル、63%)の標
記化合物が得られた。 NMR(CDCl3 )δ:7.39(d,J=8.2H
z,2H),7.16−7.22(m,3H),6.7
2−6.78(m,3H),5.79(s,1H),
4.02〜4.15(m,4H),3.96(s,2
H),3.76(s,3H) (3) 4−(3−メトキシフェニルメチル)ベンズアルデ
ヒドの製造 4−(3−メトキシフェニルメチル)ベンズアルデヒド
エチレンアセタール(700mg,2.6ミリモル)を
テトラヒドロフラン(5ml)に溶かし、10%塩酸
(1ml)を加えた。室温で30分間攪拌した後、飽和
食塩水を加え、酢酸エチルで抽出した。水洗後無水硫酸
ナトリウムで乾燥させ、減圧下溶媒を留去すると580
mg(2.6ミリモル,100%)の目的物が得られ
た。 NMR(CDCl3 )δ:9.97(s,1H),7.8
0(d,J=8.3Hz,2H),7.35(d,J=
7.9Hz,2H),7.22(t,J=7.6Hz,
1H),6.71〜6.79(m,3H),4.03
(s,2H),3.78(s,3H) (4) 4−ヒドロキシメチル−3’−メトキシジフェニル
メタンの製造 4−(3−メトキシフェニルメチル)ベンズアルデヒド
(580mg,2.6ミリモル)をエタノール5mlに
溶かし氷冷した。水素化ホウ素ナトリウム(100m
g,2.6ミリモル)を加え、30分間攪拌した後、ア
セトンで過剰の水素化ホウ素ナトリウムを分解し、飽和
食塩水を加えた。
【0117】酢酸エチルで抽出後、無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、減圧下溶媒を留去すると、580mg(2.
6ミリモル,100%)の標記化合物が得られた。この
化合物は参考例22の(3) の標記化合物と同じであっ
た。 参考例544−ブロモベンズアルデヒドエチレンアセタールの製造 4−ブロモベンズアルデヒド(102g,0.55mo
l)とエチレングリコール(100g,1.65モル)
をベンゼン(1リットル)に溶かした。少量の10−カ
ンファスルホン酸を加えた後、Dean-Starkで水を除きな
がら、3時間還流させた。放冷後、飽和炭酸水素ナトリ
ウムを加え、酢酸エチルで抽出した。
【0118】水洗後、無水硫酸ナトリウムで有機層を乾
燥させ、溶媒を留去すると、126g(0.55モル,
100%)の標記化合物が得られた。この化合物は参考
例53の(2) および次の参考例55の(2) における出発
物質である。 NMR(CDCl3 )δ:7.51(d,J=8.6H
z,2H),7.35(d,J=8.3Hz,2H),
5.77(s,1H),3.98〜4.15(m,4
H) 参考例55 参考例28の(3) の目的化合物と同じ化合物を合成する
他の例である。 (1) 3−クロロベンジルトシレートの製造 60%水素化ナトリウム(3.52g,88ミリモル)
を30mlのテトラヒドロフランに懸濁させた。チッ素
雰囲気下、3−クロロベンジルアルコール(11.4
g,80ミリモル)を、80mlのテトラヒドロフラン
に溶かした溶液を滴下した後、室温で20分間攪拌し
た。反応液をメタノール−氷で冷却した後、トシルクロ
ライド(16.8g,88ミリモル)をテトラヒドロフ
ラン80mlに溶かした溶液を滴下した。
【0119】滴下終了後、そのまま室温にもどして19
時間攪拌した。少量のエタノールを加えた後、エーテル
で希釈し、不溶物をろ去した。溶媒留去後、n−ヘキサ
ンを加え、析出物をろ取すると、19.1g(64ミリ
モル,80%)の標記化合物が得られた。 NMR(CDCl3 )δ:7.78(d,J=8.2H
z,2H),7.13〜7.34(m,6H),5.0
2(s,2H),2.45(s,3H) (2) 4−(3−クロロフェニルメチル)ベンズアルデヒ
ドエチレンアセタールの製造 4−ブロモベンズアルデヒドエチレンアセタール(1
6.0g)のテトラヒドロフラン(70ml)溶液にマ
グネシウム1.87g、ヨウ素(触媒量)を加え、窒素
雰囲気下、室温にて攪拌した。グリニャール試薬を生成
させ、発熱後、15分間攪拌し、次に50〜60℃にて
45分間攪拌したものを室温まで冷却した。
【0120】ついで、前記(1) で得た3−クロロベンジ
ルトシレート(14.8g)のベンゼン(140ml)
溶液に臭化第一銅−ジメチルスルフィド錯体1.0gを
加え、窒素雰囲気下室温にて攪拌した。これに上述のグ
リニャール試薬を室温にて滴下した。発熱終了後、室温
にて18時間攪拌した。これに、氷冷下、飽和塩化アン
モニウム水溶液(150ml)を加え、酢酸エチルで抽
出した。有機層を飽和塩化アンモニウム、水、飽和炭酸
水素ナトリウム、飽和食塩水にて洗浄後、ボウ硝にて乾
燥し、溶媒を減圧下留去した。
【0121】残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:5)で分離精製
し、次に減圧蒸留にて、80°/1.2mmHgの副生
成物を除き、精製し、標記化合物12.1g(87.8
%)を得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.36(d,J=8.31
Hz,2H),7.15〜7.23(m,5H),7.
02〜7.08(m,1H),5.79(s,1H),
3.98〜4.18(m,4H),3.96(s,2
H) (3) 4−(3−クロロフェニルメチル)ベンズアルデヒ
ドの製造 4−(3−クロロフェニルメチル)ベンズアルデヒドエ
チレンアセタール(19.9g)のテトラヒドロフラン
(80ml)溶液に氷冷攪拌下10%HCl水溶液(2
5.0ml)を滴下した。氷冷下15分間攪拌した後、
テトラヒドロフランを減圧下留去し、残渣を酢酸エチル
で抽出した。有機層を水、飽和NaHCO3水溶液、飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を減圧下で留去し、定量的収率で標記化合物16.
72gを得た。 NMR(CDCl3 )δ:9.99(s,1H),7.
81(d,J=7.83Hz,2H),7.34(d,
J=8.1Hz,2H),7.17〜7.27(m,3
H),7.04−7.10(m,1H),4.03
(s,2H) (4) 3’−クロロ−4−ヒドロキシメチルジフェニルメ
タンの製造 4−(3−クロロフェニルメチル)ベンズアルデヒド
(15.0g)のエタノール(100ml)溶液に、氷
冷攪拌下、水素ホウ素ナトリウム(1.50g)を少し
ずつ加えた。氷冷下、15分間攪拌後、室温にて10時
間攪拌した。氷冷下、水(50ml)、10%塩酸(1
50ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を1
0%塩酸、水、飽和炭素水素ナトリウム水溶液、飽和食
塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を減圧下留去し、標記化合物を14.0g(92.7
%)で得た。 NMR(CDCl3 )δ:7.24−7.32(d,J
=8.10Hz,2H),7.16−7.24(m,5
H),7.05〜7.08(m,1H),4.67
(d,J=5.67Hz,2H),3.95(s,2
H),1.60(t、J=5.67Hz,1H) この化合物は参考例28の(3) の標記化合物と同じであ
り、NMRの若干の違いは濃度差によるものと思われ
る。
【0122】次に、製剤例を示す。 製剤例8−(4−ベンジルフェニル)−4−ヒドロキシ−ピラゾロ [1,5−a]−1,3,5−トリアジン(実施例1) 100 g アビセル(商標名、旭化成(株)製) 40 g コーンスターチ 30 g ステアリン酸マグネシウム 2 g TC−5(商標名、信越化学工業(株)製の ヒドロキシプロピルメチルセルロース) 10 g ポリエチレングリコール−6000 3 g ヒマシ油 40 gエタノール 40 g 8−(4−ベンジルフェニル)−4−ヒドロキシ−ピラ
ゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン、アビセ
ル、コーンスターチおよびステアリン酸マグネシウム
を、混合研磨後、糖衣R10mmのキネで打錠した。得ら
れた錠剤をTC−5、ポリエチレングリコール−6000、
ヒマシ油およびエタノールからなるフィルムコーティン
グ剤被膜を行い、上記組成のフィルムコーティング錠を
製造した。
【0123】実施例で得た各供試化合物について、以下
の薬理試験を行った。1.ラット前立腺アンドロゲン受容体への 3H−ミボレ
ロンの結合に対する阻害活性の測定 (1) ラット前立腺からの細胞質分画の調製 ラットを去勢24時間後に剖殺し、前立腺腹葉を取り出
し、3倍量の緩衝液A(1.5mMEDTA、2mMジ
チオスレイトール、10mMモリブデートナトリウム、
10体積%グリセロール、10mMNaF、25mMホ
スフェィトナトリウム、pH7.2)中にてポリトロオ
ンを用い、次いでポッター型ホモジナイザーを用いて、
氷冷下、静かにホモジナイズした。得られたホモジネー
トを二重にしたガーゼで濾過して4℃で、105000
×g×60分間超遠心分離し、その上清を細胞質分画と
した。 (2) 前立腺細胞質アンドロゲン受容体に対する 3H−ミ
ボレロンの特異的結合の測定 上記(1) で得た細胞質分画に、 3H−ミボレロン(8
7.0Ci/ミリモル)を最終濃度1nMとなるように
添加し、同時に 3H−ミボレロンプロゲスチン受容体へ
の結合を抑える目的でトリアムシノロンアセトニドを最
終濃度5μMとなるように添加し、緩衝液Aで最終容量
0.4mlとして、0℃の環境下で、20時間反応させ
た。反応終了後、0.5mlの60%ヒドロキシルアパタ
イトスラリー〔洗浄および平衡化を緩衝液B(10 m
MNaH2 PO4 、20mMトリス−塩酸、pH7.
2)で行ったもの〕を添加し、0℃で10分間放置した
後、グラスファイバーを用いて吸引濾過を行い、そのグ
ラスファイバーを、トリトン(Triton)X−100を
0.1%(重量/体積)含む緩衝液Bの5mlで5回洗浄
し、遊離型の 3H−ミボレロンを除去した。そして、該
グラスファイバーをバイアル瓶に移し、アクアゾル−2
を10ml添加して、放射活性を測定し、前立腺細胞質ア
ンドロゲン受容体への 3H−ミボレロンの総結合量を求
めた。
【0124】また、非特異的結合量は、反応液中に非標
識の5α−DHTを最終濃度1μMとなるように添加
し、前記と同様にして求めた。そして、総結合量と非特
異的結合量との差をアンドロゲン受容体に結合した特異
的結合量とした。 (3) 3H−ミボレロン特異的結合に対する供試化合物の
阻害活性 実施例で得た各供試化合物を、濃度を変えて 3H−ミボ
レロンと同時に添加して、上記(2) と同様に反応させ、
この場合の 3H−ミボレロンのアンドロゲン受容体に結
合した特異的結合量を求めた。そして、この値と(2) で
求めた値とを比較して、 3H−ミボレロン特異的結合に
対する各供試化合物の阻害活性のIC50値を求めた。そ
の結果を表2および表3に示す。
【0125】なお、表2および表3に示した各比較例の
化合物は以下のとおりである。 比較例1:Flutamide 比較例2:Hydroxyflutamide
【0126】
【化24】
【0127】
【表1】
【0128】なお、表1に示す化合物は比較例6を除い
ていずれも特開昭64−79184号公報の実施例に記
載の化合物である。
【0129】
【表2】
【0130】
【表3】
【0131】2.インビトロ(in vitro) 肝薬物代謝実
インビトロ肝薬物代謝系を用いて、実施例で得た化合物
の代謝抵抗性を検討した。 (実験方法) (1) 動物および肝 24時間絶食したウィスター雄性ラット(体重200g
前後)を使用した。エーテル麻酔下にて開腹後、肝を摘
出し、氷上に置いた。 (2) 薬物代謝酵素液の調製 摘出した肝を氷冷下にてハサミでミンスし、4倍量の
1.15%KCl−0.1Mリン酸バッファー(pH
7.4)の存在下でポッター型ホモジナイザーを用いて
ホモゲナイズした。得られたホモジネートを4℃、9,
000gにて10分間遠心し、その上澄液を酵素液とし
た。 (3) 反応条件 反応組成は下記のとおりである。0.1Mリン酸バッフ
ァーは、使用前に混合ガス(95%O2 −5%CO2
で充分にバブリングした。
【0132】 (成分) (配合量) NADP(3.35 mg/ml) 20μl グルコース−6−リン酸(60.8 mg/ml) 20μl MgCl2 ・6H2 O(101.6 mg/ml) 20μl ニコチン酸アミド (9.16 mg/ml) 20μl 酵素液 200μl 検体サンプル( 1 μmol/ml) 5μl 0.1Mリン酸バッファー(pH 7.4) 715μl 検体サンプルはジメチルスルホキシドに溶解させた。M
gCl2 ・6H2 Oは蒸留水に溶解させ、その他の試薬
はすべて0.1Mリン酸バッファーに溶解させた。酵素
液を除く反応液を栓付き10mlの遠沈管に移し、酵素液
を添加して反応を開始させた。37℃、120サイクル
/分で振盪し、反応開始後、0.5分、15分、30分
および60分後にそれぞれメタノール3mlを加えて、反
応を停止させた。
【0133】反応停止後、試験管をボルテックスミキサ
ーで混和し、3000rpmで10分間遠心した。得ら
れた上澄液を高速液体クロマトグラフィーで分析し(条
件は下記に示す)、経時的な母化合物の残存量を求め
て、半減期を算出した。 (高速液体クロマトグラフィーの条件) カラム : Chemcosorb 5C18-300 Å 直径4.6mm 、長
さ150 mm 溶出液 : 55%CH3CN-0.01%TFA 流速 : 1 ml/ 分 検出 : UV 290 nm 感度 : 0.01 AUFS サンプル量: 50 μl カラム温度: 50 ℃ (実験結果)測定結果を表4に示す。なお、比較のため
に、特開昭64−79184号公報に記載の化合物A
1,A2およびA3、国際公開公報WO92/0609
6に記載の化合物B1およびB2についての測定結果も
併せて表4に示す。なお、表中の置換基は下記式で表さ
れる化合物の各置換基である。
【0134】
【化25】
【0135】
【表4】
【0136】3.経口吸収実験 実施例1で得た化合物を0.5%カルボキシメチルセル
ロースナトリウム塩水溶液に懸濁させ、経口用ゾンデを
用いて強制的にウィスター(Wistar) 系雄性ラットの胃
内に30mg/ml/kgの投与量で投与した。投与
後、ラットを釘とタコ糸で板に固定し、右頸部全面の皮
膚を切開し、頸静脈を単離した。
【0137】しかるのち、投与から20、60、12
0、240、480分後にそれぞれ頸静脈より経時的に
採血した。採取した血液を血清分離管(セパラピッド
管、積水化学社製)にて遠心分離した。得られた血清1
00μlにメタノール300μlを加え、遠心分離し
た。ついで,上清50μlを高速液体クロマトグラフィ
ーに供し、血中濃度を測定した。高速液体クロマトグラ
フィーの条件は以下のとおりである。
【0138】カラム:CSPAK CHEMCOSOR
B300(直径4.6mm、長さ150mm) 溶出液:48%CH3 CN−0.01%TFA 流速:1ml/分 検出:UV 290nm 感度:0.01AUFS カラム温度:50℃ また、比較例10および比較例11として、特開昭64
−79184号公報に開示の下記構造式で表される化合
物をそれぞれ使用し、実施例1と同様にして試験した。
これらの試験結果を表5に示す。なお、表5において、
血中濃度が「0.000 ±0.000 」とは血中濃度が検出され
なかったことを意味している。
【0139】
【化26】
【0140】
【表5】
【0141】
【発明の効果】本発明のピラゾール縮合環誘導体または
その医薬的に許容される塩は、アンドロゲンの作用発現
を阻害する活性を有し、アンドロゲンの作用昂進により
起こる前立腺の肥大、前立腺癌、女性の多毛、男性型の
ハゲまたはニキビの治療にすぐれると共に、活性持続時
間が長く、経口吸収性にもすぐれているという効果があ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山内 武司 京都府京都市山科区椥辻封シ川町37番地 202号 (72)発明者 岸 和正 大阪府吹田市片山町4−50−24 (72)発明者 清野 邦彦 滋賀県大津市坂本7丁目30−56 (56)参考文献 特開 昭64−79184(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) : 【化1】 (式中、AはCHまたはNを示し、R0 およびR3 は水
    素原子または低級アルキル基を示し、R1 は水素原子、
    低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ
    基、ニトロ基またはハロゲン原子を示し、R2 は水素原
    子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキル
    チオ基、ニトロ基またはハロゲン原子を示し、mは1ま
    たは2を示し、nは1、2または3を示す。但し、nが
    2のとき、2つのR2 は互いに結合して低級アルキレン
    ジオキシ基を形成してもよい。)で表されるピラゾール
    縮合環誘導体またはその医薬的に許容される塩。
  2. 【請求項2】 AがNであり、R 1 が水素原子、低級アル
    キル基、低級アルコキシ基またはハロゲン原子であり、
    2 が低級アルキル基、低級アルコキシ基またはハロゲ
    ン原子であり、mが1であり、nが1である請求項1記
    載のピラゾール縮合環誘導体またはその医薬的に許容さ
    れる塩。
  3. 【請求項3】 4−ヒドロキシ−8−〔4−(3−メトキ
    シフェニルメチル)フェニル〕ピラゾロ〔1,5−a〕
    −1,3,5−トリアジンまたはその医薬的に許容され
    る塩。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載のピラゾー
    ル縮合環誘導体およびその医薬的に許容される塩から選
    ばれる少なくとも1種を有効成分として含有する、アン
    ドロゲンの作用発現阻害剤。
  5. 【請求項5】 4−ヒドロキシ−8−〔4−(3−メトキ
    シフェニルメチル)フェニル〕ピラゾロ〔1,5−a〕
    −1,3,5−トリアジンおよびその医薬的に許容され
    る塩から選ばれる少なくとも1種を有効成分として含有
    する、アンドロゲンの作用発現阻害剤。
JP26023493A 1992-10-20 1993-10-18 ピラゾール縮合環誘導体およびアンドロゲンの作用発現阻害剤 Expired - Lifetime JP2683205B2 (ja)

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JP5-45424 1993-03-05
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JP4542493 1993-03-05
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