JP2681705B2 - 体液処理装置の製造方法 - Google Patents
体液処理装置の製造方法Info
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- JP2681705B2 JP2681705B2 JP2082045A JP8204590A JP2681705B2 JP 2681705 B2 JP2681705 B2 JP 2681705B2 JP 2082045 A JP2082045 A JP 2082045A JP 8204590 A JP8204590 A JP 8204590A JP 2681705 B2 JP2681705 B2 JP 2681705B2
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- Japan
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- body fluid
- treatment device
- fluid treatment
- ufr
- hollow fiber
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Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は体液処理装置の製造方法に関するもので、体
液処理装置をモジュール化したのちに所定の処理を施す
ことにより体液処理装置の限外濾過量（以下「UFR」と
略記する）を向上させることができる体液処理装置の製
造方法を提供するものである。
液処理装置をモジュール化したのちに所定の処理を施す
ことにより体液処理装置の限外濾過量（以下「UFR」と
略記する）を向上させることができる体液処理装置の製
造方法を提供するものである。
［従来の技術及び発明が解決しようとする課題］ 腎疾患の透析患者から、尿素、クレアチニン等の老廃
物を除去すると同時に、多量の水分が除去されている。
これらの水分は、限外濾過圧をかけて除去するが、体液
処理装置の限外濾過能力を示す値としてUFRが設定され
る。
物を除去すると同時に、多量の水分が除去されている。
これらの水分は、限外濾過圧をかけて除去するが、体液
処理装置の限外濾過能力を示す値としてUFRが設定され
る。
UFRは体液処理装置内に装填されている中空糸膜の膜
厚を数ミクロンのレベルでかえることにより調整されて
いるが、膜厚が極端に薄いため膜厚が均一化せず、UFR
の調整は技術的に困難であった。UFRを向上させるため
膜厚を薄くすることが試みられているが、膜厚を極端に
薄くすると、膜が限外濾過圧に絶えられず、透析治療中
に血液リークが発生し、致命的な事故に発展するおそれ
があり、必ずしもよい方法ではない。
厚を数ミクロンのレベルでかえることにより調整されて
いるが、膜厚が極端に薄いため膜厚が均一化せず、UFR
の調整は技術的に困難であった。UFRを向上させるため
膜厚を薄くすることが試みられているが、膜厚を極端に
薄くすると、膜が限外濾過圧に絶えられず、透析治療中
に血液リークが発生し、致命的な事故に発展するおそれ
があり、必ずしもよい方法ではない。
［課題を解決するための手段］ そこで本発明者は、鋭意検討を重ねた結果、膜厚を変
化させることなく、極端に薄くすることもなく体液処理
装置をモジュール化したのちに、中空糸膜に所定の処理
を施すことにより体液処理装置のUFRを向上させること
ができる体液処理装置の製造方法を発明するに至った。
化させることなく、極端に薄くすることもなく体液処理
装置をモジュール化したのちに、中空糸膜に所定の処理
を施すことにより体液処理装置のUFRを向上させること
ができる体液処理装置の製造方法を発明するに至った。
本発明は 次の各工程よりなる体液処理装置の製造方法を提供す
る。
る。
体液処理装置を構成するハウジング内に中空糸膜を装
填してモジュール化する工程、 体液処理装置を構成する前記のハウジング内に無菌
水を充填する工程、 前記の中空糸膜の内部に無菌ガスを加圧充填する工
程、 前記の体液処理装置を滅菌処理する工程、 本発明においては、 中空糸膜としては、セルロース系、酢酸セルロース
系、エチレン−ビニルアルコール系、ポリアクリルロニ
トリル系、メタクリル酸エステル系、ポリアミド系、ポ
リビニルアルコール系、ポリオレフィン系、ポリエステ
ル系等のポリマーより製造したものを使用することがで
きる。
填してモジュール化する工程、 体液処理装置を構成する前記のハウジング内に無菌
水を充填する工程、 前記の中空糸膜の内部に無菌ガスを加圧充填する工
程、 前記の体液処理装置を滅菌処理する工程、 本発明においては、 中空糸膜としては、セルロース系、酢酸セルロース
系、エチレン−ビニルアルコール系、ポリアクリルロニ
トリル系、メタクリル酸エステル系、ポリアミド系、ポ
リビニルアルコール系、ポリオレフィン系、ポリエステ
ル系等のポリマーより製造したものを使用することがで
きる。
充填液としては、体液に為害性のない無菌水が使用さ
れる。無菌水としては、例えば蒸留水、パイロジェンフ
リー無菌水、生理食塩液等を使用することができる。
れる。無菌水としては、例えば蒸留水、パイロジェンフ
リー無菌水、生理食塩液等を使用することができる。
無菌ガスとしては、例えば無菌空気、窒素、アルゴン
等の不活性ガス等を使用することができる。
等の不活性ガス等を使用することができる。
第１図及び第２図は、中空糸膜の材質、加圧条件、加
圧時間等の種々の条件を設定して、UFRを測定した結果
を示すもので、本発明の処理を施すことに、UFRが確実
に向上することが確認できる。また、第１図及び第２図
より前記無菌ガスの加圧力を大きくすること、加圧時間
を長くすることにより、UFRを向上させることができる
ことが確認できる。
圧時間等の種々の条件を設定して、UFRを測定した結果
を示すもので、本発明の処理を施すことに、UFRが確実
に向上することが確認できる。また、第１図及び第２図
より前記無菌ガスの加圧力を大きくすること、加圧時間
を長くすることにより、UFRを向上させることができる
ことが確認できる。
また、本発明では、前記充填液の温度を低温（０から
15℃）に維持することによりUFRを向上させることがで
きる。
15℃）に維持することによりUFRを向上させることがで
きる。
実施例１ 体液処理装置を構成するハウジング内に、再生セルロ
ースよりなる中空糸膜（内径200μ、膜厚11μ）を装填
してモジュール化したのち、体液処理装置のハウジング
内に蒸留水を充填し、中空糸膜の内部空間に無菌空気
を、圧力2.0Kg/cm2、５分間加圧した。その後、前記体
液処理装置に高圧蒸気滅菌処理（121℃、20分間）を施
した。UFRを測定したところUFR値は7.8ml/mmHghrが得ら
れた。これより、従来のもの（UFR値6.2ml/mmHghr）と
比較してUFR値が26％向上した。
ースよりなる中空糸膜（内径200μ、膜厚11μ）を装填
してモジュール化したのち、体液処理装置のハウジング
内に蒸留水を充填し、中空糸膜の内部空間に無菌空気
を、圧力2.0Kg/cm2、５分間加圧した。その後、前記体
液処理装置に高圧蒸気滅菌処理（121℃、20分間）を施
した。UFRを測定したところUFR値は7.8ml/mmHghrが得ら
れた。これより、従来のもの（UFR値6.2ml/mmHghr）と
比較してUFR値が26％向上した。
実施例２ 体液処理装置を構成するハウジング内に、エチレン−
ビニルアルコール共重合体よりなる中空糸膜（内径175
μ、膜厚25μ）を装填してモジュール化したのち、体液
処理装置のハウジング内に蒸留水を充填し、中空糸膜の
内部空間に無菌空気を、圧力1.5Kg/cm2、５分間加圧し
た。その後、前記体液処理装置にγ線滅菌処理（2.5Mra
d）を施した。UFRを測定したところUFR値は10.6ml/mmHg
hrが得られた。これより、従来のもの（UFR値8.5ml/mmH
ghr）と比較してUFR値が25％向上した。
ビニルアルコール共重合体よりなる中空糸膜（内径175
μ、膜厚25μ）を装填してモジュール化したのち、体液
処理装置のハウジング内に蒸留水を充填し、中空糸膜の
内部空間に無菌空気を、圧力1.5Kg/cm2、５分間加圧し
た。その後、前記体液処理装置にγ線滅菌処理（2.5Mra
d）を施した。UFRを測定したところUFR値は10.6ml/mmHg
hrが得られた。これより、従来のもの（UFR値8.5ml/mmH
ghr）と比較してUFR値が25％向上した。
［発明の効果］ 以上説明したように本発明では、中空糸膜の厚さに依
存することなく、UFR値を飛躍的に向上させることがで
き、所望のUFR値を設定することができる。
存することなく、UFR値を飛躍的に向上させることがで
き、所望のUFR値を設定することができる。
第１図及び第２図は、中空糸膜の材質、加圧条件、加圧
時間等の種々の条件を設定して、UFRを測定した結果を
示す。
時間等の種々の条件を設定して、UFRを測定した結果を
示す。
Claims (1)
- 【請求項１】次の各工程よりなることを特徴とする体液
処理装置の製造方法。 体液処理装置を構成するハウジング内に中空糸膜を装
填してモジュール化する工程、 体液処理装置を構成する前記のハウジング内に無菌
水を充填する工程、 前記の中空糸膜の内部に無菌ガスを加圧充填する工
程、 前記の体液処理装置を滅菌処理する工程、
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2082045A JP2681705B2 (ja) | 1990-03-29 | 1990-03-29 | 体液処理装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2082045A JP2681705B2 (ja) | 1990-03-29 | 1990-03-29 | 体液処理装置の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03280964A JPH03280964A (ja) | 1991-12-11 |
| JP2681705B2 true JP2681705B2 (ja) | 1997-11-26 |
Family
ID=13763545
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2082045A Expired - Fee Related JP2681705B2 (ja) | 1990-03-29 | 1990-03-29 | 体液処理装置の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2681705B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3584119B2 (ja) | 1996-04-05 | 2004-11-04 | 富士写真フイルム株式会社 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61109573A (ja) * | 1984-11-01 | 1986-05-28 | 旭メデイカル株式会社 | 無菌水充填血漿分離器とその製造方法 |
| JPH084726B2 (ja) * | 1987-02-02 | 1996-01-24 | ダイセル化学工業株式会社 | 中空糸型限外濾過膜モジユ−ルの蒸気滅菌方法 |
-
1990
- 1990-03-29 JP JP2082045A patent/JP2681705B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03280964A (ja) | 1991-12-11 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |