JP2681392B2 - 金属板研摩装置 - Google Patents

金属板研摩装置

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JP2681392B2 JP19949489A JP19949489A JP2681392B2 JP 2681392 B2 JP2681392 B2 JP 2681392B2 JP 19949489 A JP19949489 A JP 19949489A JP 19949489 A JP19949489 A JP 19949489A JP 2681392 B2 JP2681392 B2 JP 2681392B2
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克彦 藤井
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一朗 枝広
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えばステンレス鋼の板状体や帯状体の如
き金属板を移送しながら連続的に粗研摩乃至仕上げ研摩
を行うことができ且つその研摩された金属板に金属板の
移動方向に沿った砥粒線が生ずることのない優れた金属
板研摩製品を供給することのできる金属板研摩装置に関
するものである。
〔従来の技術〕
金属板、例えばステンレス鋼板は光沢性や耐腐食性に
優れているため家庭用品や建築用材や電気機器等の美麗
さを要求される用途に広く使用されている。
このようなステンレス鋼板は、熱間圧延された後に更
に冷間圧延と焼鈍・酸洗とを繰返して製造されるのであ
るが、冷間圧延されただけのステンレス鋼板は表面粗さ
が粗く光沢性が充分でないので通常冷間圧延されたステ
ンレス鋼板の表面を更に研摩することにより用途に応じ
た光沢性を有する如く仕上げられている。
従来、この表面研摩としてはロール状に組み込んだバ
フ材のロール表面をステンレス鋼板の表面に当接させな
がら且つバフ材に研摩剤を供給しながら回転せしめて研
摩するバフ研摩機による研摩が行われていた。
しかしながら前記した如き従来のバフ研摩はロール状
に形成された状態のバフ材を円周方向に回転させながら
研摩するため、研摩された表面にはステンレス鋼板の移
動方向に平行な砥粒線が生じるという問題点があった。
更に研摩液がバフ材及びこのバフ材と接する部位に供給
されているために、この研摩液がロール状バフ材の回転
による遠心力で飛散して作業環境が悪化するという問題
点があった。
そこでこの問題点を解決するするものとして、定盤上
に被研摩材を固定し平板状の研摩材を用いた湿式による
鏡面研摩方式が多用されるようになった。しかしながら
この方式による研摩は、被研摩材一枚毎に作業の段取替
えを行う必要があるため作業能率が低いという問題があ
った。このため、連続的に鏡面研摩を行うことが考えら
れて、例えば特開昭64−16367号公報に開示されている
ようなエンドレスフェルトベルトをコンタクトロールと
アイドラーロールとに掛け渡して回転され、研摩剤を使
用して、連続的に移動しつつあるステンレス鋼を研摩す
る方法が提案されている。しかしながら、この方法はス
テンレス鋼帯の研摩を対象とするものであるので、研摩
後の被研摩材の表面を保護するために塩化ビニルフィル
ムなどの保護膜の連続的な貼付が必要であり、しかも建
材などに要求される品質は切板であって鏡面仕上げの品
質のみならず高度なフラットネスを必要とするため、再
度レベリングとカッティングとを必要とする関係上、せ
っかく添付した保護膜をレベリング時に剥離しなければ
ならないため保護膜の再貼付やレベリングとカッティン
グ時における表面疵発生によるロスの発生が生じるため
歩留及び作業能率において問題があり、更にコイル全長
について鏡面品質を保証することは非金属介在物の混入
や圧延,焼鈍などの製造時に発生する表面疵により困難
であるという問題点があった。
このような問題点のない装置として特開昭62−228364
号公報に開示されているようなライン式連続送り鏡面研
摩装置が提案されている。このライン式連続送り鏡面研
摩装置は、研摩ユニットを被研摩材の送り方向と直交す
る方向に多数配列させ且つその送り方向に多重に配列さ
れて成り、これら研摩ユニットを被研摩材の送り方向と
直交する方向に往復運動せしめることによって被研摩材
の表面を砥粒線のない鏡面状に仕上げようとするもので
あった。しかしながらこのようなライン式連続送り鏡面
研摩装置は、多数の研摩ユニットが前記した如く前後及
び左右に配列せしめられていると共に研摩ユニットの往
復運動が被研摩材の幅を研摩ユニットの数で除した長さ
よりわずかに大きい程度であるために送り方向と直交す
る方向においてこれら研摩ユニットの研摩条件(研摩ユ
ニットに装着されている粘弾性研摩体の表面の粒度や被
研摩材への押圧力等)が研摩しているうちに微妙に変化
して研摩された表面の被研摩材の送り方向と直交する方
向に研摩ムラが生ずるという問題点があった。更にこの
ような従来のライン式連続送り鏡面研摩装置では種々の
大きさの被研摩材が研摩されるので、研摩するに際して
はこれら被研摩材のズレや勝手な移動を防止するために
コンベア上に固定しなければならないのでこの固定手段
として受台を利用しており、その結果被研摩材の大きさ
に合せてこの受台を交換しなければならないので非常に
不便であった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、前記従来技術の問題点を解消して研摩ムラ
の生じない優れた金属板研摩製品を供給することができ
ると共に被研摩材をその大きさに拘らず移動体上に固定
できて効率良く研摩を行うことのできる金属板研摩装置
を提供することを課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らはかかる課題を解決すべく種々検討した結
果、研摩すべき被研摩金属板の表面に当接する研摩材を
被研摩金属板の移動方向に対して直角な各部位において
一つにしてこの一つの研摩材を被研摩金属板の幅方向に
往復移動させれば被研摩金属板の幅方向に研摩ムラを生
じない均一な表面粗さに仕上げることができ、また被研
摩金属板の移送はベルトを使用して被研摩金属板を載置
するベルト上にこのベルトの幅方向中央側にのみ吸着さ
せて保持すれば被研摩金属板の大きさに応じて変更する
受台を用いること無く被研摩金属板を移送することがで
きることを究明して本発明を完成したのである。
以下、図面により本発明に係る金属板研摩装置につい
て詳細に説明する。
第1図は本発明に係る金属板研摩装置の1実施例の概
略を示す側面説明図、第2図は第1図におけるA−A線
断面図、第3図は横送り機構を示す第2図のB−B線断
面図、第4図は第2図におけるC部拡大図、第5図は中
空軸を上下動せしめる押圧力調整機構の1例を示す断面
図である。
図面中、1は多数の貫通孔1が幅方向中央側にのみ穿
設されている孔付エンドレスベルト1であり、その裏面
に長手方向に沿って蛇行防止用凸条1bが設けられている
ことが好ましい。この孔付エンドレスベルト1は研摩す
べき被研摩金属板15を載置移送する際に駆動源11からの
動力を伝達されているベルト用プーリ12の回転により回
動せしめられるのであるが、この駆動機構には駆動源11
としてその駆動速度を変更したり間欠駆動したりできる
直流モータを使用することができるが、駆動源11として
交流モータを使用する場合には駆動源11よりの動力を任
意に減速してベルト用プーリ12に伝達する可変減速装置
や駆動源11よりの動力を間欠的にベルト用プーリ12に伝
達する間欠送り装置が設けられていることが望ましい。
2は被研摩金属板15が載置された孔付エンドレスベルト
1の裏面を後述する研摩材5の押付け力により変形しな
いように支持するために孔付エンドレスベルト1の回動
方向に所定間隔を隔てて複数個固定されている定盤であ
り、この定盤2はその上面上を摺動する孔付エンドレス
ベルト1の回動方向と直角な方向の幅が少なくとも被研
摩金属板15の幅以上を有している。3は上面に孔付エン
ドレスベルト1の幅方向中央側のみ複数の貫通孔3aが穿
設されているバキュームボックスであり、孔付エンドレ
スベルト1の回動方向に関して定盤2の前後に固定され
ており上面が定盤2上面と同じ高さに位置せしめられて
いる。このバキュームボックス3の貫通孔3aは、研摩位
置で孔付エンドレスベルト1上に被研摩金属板15を吸着
するために穿設されているものであるので、孔付エンド
レスベルト1の貫通孔1aと常に連通するものが存在する
ように穿設されていれば良いが、バキュームボックス3
の上面に孔付エンドレスベルト1の回動方向と平行で貫
通孔3a同士を連通させる溝部3bが形成されている場合に
は孔付エンドレスベルト1の貫通孔1aと対応するように
穿設されていなくても差し支えない。このようなバキュ
ームボックス3は定盤2上に移送されてきた被研摩金属
板15を定盤2の前後において孔付エンドレスベルト1上
に吸引して保持させるものであるから、隣接する定盤2
同士の間に位置するバキュームボックス3が一つであっ
てもその作用を充分に果たすことができる。そしてこの
バキュームボックス3は真空ポンプ3cによって内圧が負
圧に維持されるのであるが、このとき各バキュームボッ
クス3が1台の真空ポンプ3cに連結されていてそれぞれ
の内圧を負圧に維持せしめれば複数台の真空ポンプ3cを
使用する必要がないので好ましい。また、孔付エンドレ
スベルト1の裏面に長手方向に沿って蛇行防止用凸条1b
が設けられている場合には、前記ベルト用プーリ12の円
周及びバキュームボックス3の上面に蛇行防止用凸条1b
と係合する溝12a及び3dが設けられていると共に図示し
ないが定盤2の上面にも蛇行防止用凸条1bと係合する溝
が設けられている。4は各定盤2のそれぞれ上方に孔付
エンドレスベルト1の回動方向と直角な方向にそれぞれ
横架されている支持枠である。5は被研摩金属板15の表
面に直接当接して被研摩金属板15の表面を研摩液を供給
されながら研摩する研摩材であり、この研摩材5として
は砥石やポリエチレン発泡体,ポリウレタンフオーム,
ナイロン不織布等が使用される。6は研摩材5が固着さ
れている中空回転ヘッド、7は中空回転ヘッド6を先端
に固定される中空軸であり、被研摩金属板15の表面仕上
げ程度の変更又は研摩材5の摩耗等により研摩材5の交
換を容易に行い得るように第4図に示した如く研摩材5
の固着されている中空回転ヘッド6に凹部6aが形成され
ていると共にこの凹部6aと係合する凸部7aが中空軸7の
下端に設けられていることが好ましい。8は一本の中空
軸7が回転自在に装着されている研摩ユニットであり、
この研摩ユニット8には中空軸7が装着されている側と
支持枠4を挟んで反対側に中空軸駆動用モータ8bが設置
されていると共にこの中空軸駆動用モータ8bの動力をベ
ルト8cを介して伝達され回転せしめられる中空軸用プー
リ9aが設置されており、前記中空軸7の軸心がこのプー
リ9aの回転中心と合致された状態で回転自在に装着され
ている。またこの研摩ユニット8は、それぞれの支持枠
4に摺動自在に装着されていると共に支持枠4に沿って
孔付エンドレスベルト1の回動方向と直角な方向に往復
移動するように横送り機構8aを有している。この横送り
機構8aとしては、例えば支持枠4にラックを、また研摩
ユニット8にピニオンを設けて互いに噛み合わせた状態
でモータ等の動力によってピニオンを回転せしめ研摩ユ
ニット8を孔付エンドレスベルト1の回動方向と直角な
方向に移動せしめる機構を採用すれば良い。そして研摩
ユニット8の往復移動距離を被研摩金属板15の大きさに
合せて規制するために横送り規制手段8aaが設けられて
いることが好ましく、この横送り規制手段8aaとしては
研摩ユニット8の位置を検知して前記ピニオンの回転方
向を逆転せしめるリミットスイッチを採用すれば良い。
9は中空回転ヘッド6を上下動せしめて研摩材5を被研
摩金属板15の表面に当接せしめる押圧力を調整する押圧
力調整機構である。この押圧力調整機構9としては、例
えば第5図に示した如く中空軸7の上部をスプラインと
し、このスプラインと直接噛合し研摩ユニット8に回転
自在に装着されて定位置で回転する比較的硬質なスリー
ブに中空軸用プーリ9aを固定し、上記スプラインより下
方で中空軸7に軸受9cを介して装着されており研摩ユニ
ット8に対して上下動のみ自在に装着されている軸受用
スプーリ9dに固定されているガイド9eにエアシリンダ9b
のシリンダ部又はピストンロッドのいずれか一方を固定
し且つエアシリンダ9bのシリンダ部又はピストンロッド
の他方を研摩ユニット8に固定した構造を示すことがで
きる。10は研摩ユニット8に上下動自在及び回転自在に
装着されている中空軸7の中空部7bに研摩液を供給する
研摩液供給装置であり、この研摩液供給装置10は孔付エ
ンドレスベルト1の回動方向に複数個設けられている研
摩ユニット8の中空軸7の中空部7bにそれぞれ研摩条件
に応じた研摩液を供給することができるようにその研摩
液配管の途中に流量調整用弁が設けられていることが好
ましい。13は孔付エンドレスベルト1上に載置された直
後の被研摩金属板15の研摩すべき表面に洗浄液を噴射せ
しめる被研摩金属板用洗浄ノズルである。14は研摩材5
に供給された研摩液が孔付エンドレスベルト1に付着し
て孔付エンドレスベルト1を腐食又は劣化させることを
防止するために研摩された被研摩金属板15を送り出した
後の研摩液が付着した孔付エンドレスベルト1に洗浄液
を噴射せしめるベルト用洗浄ノズルである。
〔作 用〕
前記した如き構成の本発明に係る金属板研摩装置によ
って被研摩金属板15を研摩するには、先ず孔付エンドレ
スベルト1上に所定長さの金属板又は長尺の金属板から
成る被研摩金属板15を載置して移送するのであり、この
とき被研摩金属板用洗浄ノズル13が設けられている場合
には被研摩金属板15の研摩すべき表面に向けて被研磨金
属板用洗浄ノズル13から洗浄液を噴射して被研摩金属板
15の表面上のゴミ等の研摩時にスクラッチの原因となる
ものを除去した状態で被研摩金属板15を移送する。そし
てこの被研摩金属板15が定盤2と研摩材5との間に到達
すると、バキュームボックス3の貫通孔3aと孔付エンド
レスベルト1の貫通孔1aとが連通して被研摩金属板15が
孔付エンドレスベルト1上に吸引され保持された状態と
なる。この際、バキュームボックス3及び孔付エンドレ
スベルト1の貫通孔3a,1aが孔付エンドレスベルト1の
幅方向中央にのみ穿設されているので、種々の大きさの
被研摩金属板15が孔付エンドレスベルト1上に確実に吸
引され保持された状態とすることができる。また、孔付
エンドレスベルト1に蛇行防止用凸条1bが設けられてい
ると共にバキュームボックス3の上面に溝3dが設けられ
ている場合には、この蛇行防止用凸条1bと溝3dとが係合
してバキュームボックス3の貫通孔3aと孔付エンドレス
ベルト1の貫通孔1aとを確実に合致させることができ、
またバキュームボックス3がその上面に孔付エンドレス
ベルト1の回動方向と平行で貫通孔3a同士を連通する溝
部3bが穿設されている場合には、この溝部3bが貫通孔3a
と同等の働きをするので、孔付エンドレスベルト1の貫
通孔1aと対応する位置に貫通孔3aが穿設されていなくて
も被研摩金属板15が定盤2と研摩材5との間に到達する
と自動的に被研摩金属板15を孔付エンドレスベルト1上
に吸引され保持された状態にせしめることができる。
このように被研摩金属板15が孔付エンドレスベルト1
上に保持された状態で、研摩液供給状態10から研摩液は
中空軸7の中空部7b及び中空回転ヘッド6を通って研摩
材5に供給されるのであるが、研摩材5が固着されてい
る中空回転ヘッド6は一台の支持枠4において一つだけ
であり、それぞれの研摩材5が被研摩金属板15の表面に
当接し回転しながら被研摩金属板15の全幅を研摩ユニッ
ト8の横送り機構8aによる往復移動に伴って往復移動す
るのである。この際、駆動源11からの動力を間欠的にベ
ルト用プーリ12に伝達する間欠送り装置が設けられてい
る場合には、研摩ユニット8の往復移動に伴って研摩材
5が往復移動している間は孔付エンドレスベルト1の回
動を停止せしめておくことができる。更に横送り機構8a
によって孔付エンドレスベルト1の全幅を往復移動可能
な研摩ユニット8の往復移動距離を規制する横送り規制
手段8aaが設けられていると、被研摩金属板15の大きさ
に応じて往復移動距離を規制することができる。また研
摩ユニット8は孔付エンドレスベルト1の回動方向に複
数個設置されており各研摩ユニット8における研摩条
件、すなわち各研摩ユニット8に装着されている中空軸
7の先端に固定される中空回転ヘッド6に固着されてい
る研摩材5の種類,この研摩材5を押圧力調整機構9に
よって被研摩金属板15に押圧せしめる押圧力及び/又は
この研摩材5に供給される研摩液量等をそれぞれの研摩
材5において異にすることもできる。またこの押圧力を
調整するには、押圧力調整機構9が前記した如き構造で
あれば押圧力調整機構9のエアシリンダ9bを伸縮せしめ
ることによってガイド9eが上下せしめられ、このガイド
9eに固定されている軸受用スリーブ9dに装着されている
軸受9cが上下するに伴って中空軸7が上下動するのでエ
アシリンダ9bを伸縮せしめる力を調整すれば良い。
そして被研摩金属板15の表面に研摩材5を当接させ研
摩液供給装置10から研摩液を供給しながら研摩を行うと
この研摩液が孔付エンドレスベルト1にも付着するので
あるが、ベルト用洗浄ノズル14が設けられていると研摩
された被研摩金属板15を搬出した後の研摩液の付着して
いる孔付エンドレスベルト1がベルト用洗浄ノズル14か
ら噴出される洗浄液によって研摩液を洗い流されて、孔
付エンドレスベルト1が研摩液にによって腐食又は劣化
せしめられることが防止されるのである。
〔実施例〕
前述したような構造の本発明に係る金属板研摩装置を
用い、被研摩金属板15としてBA仕上げが施されている板
厚1.5mm,板幅1,000mm,長さ2,000mmのSUS304ステンレス
鋼板を2m/minの速度で移動する孔付エンドレスベルト1
上に載置して移送させ、この被研摩金属板15の表面に研
摩材5として厚さ30mmで直径900mmの円板状ポリエチレ
ン発泡体を使用し押付け圧力0.03kgf/cm2で押し付けて
中空軸7を150rpmの回転速度で回転させ、研摩液供給装
置10から3%濃度の硝酸水溶液1m3中に平均粒度が2μ
mのAl2O3から成る研摩剤を700g混合した乳白濁色の研
摩液を27/m2供給しながら被研摩金属板15の幅方向に5
m/minの速度で移動させる条件で鏡面状に仕上げる表面
研摩を行った処、そのJISB0601-1982の規定による中心
線平均粗さRaが0.02μmで、JISZ8741-1983の規定によ
る鏡面光沢度測定方法に基づく方法3で測定した鏡面光
沢度Gs(60゜)が80%であり、しかも砥粒線などの全く
存在しない美麗な表面性状の研摩製品が得られた。
この研摩製品は、通常のステンレス鋼板コイルをロー
ル状バフ材を用いて行う鏡面研摩では、最も優れた状態
でそのJISB0601-1982の規定による中心線平均粗さRaが
0.05μmで、JISZ8741-1983の規定による鏡面光沢度Gs
(60゜)が70%にしかならないのに比べて格段に優れた
ものであった。
〔発明の効果〕
以上に詳述した如く本発明に係る金属板研摩装置は以
下に列挙する如き種々の利点を有しており、その工業的
価値の非常に大きなものである。
研摩時に被研摩金属板が孔付エンドレスベルト上に
吸引された状態で保持移送されるので、作業者の手を煩
わせること無く種々の大きさの被研摩金属板を効率的に
研摩することができる。
各研摩ユニットにはそれぞれ一つの研摩材のみしか
存在しないので、被研摩金属板の幅方向(移送方向と直
角な方向)に複数の研摩ユニットが存在する場合のよう
に各研摩ユニット如の研摩条件が変動することにより生
じる研摩ムラが生じない。更に間欠送り装置が設けられ
ている場合には被研摩金属板を停止させた状態で研摩ユ
ニットが被研摩金属板の幅方向に往復移動せしめられる
ので、より確実に前記効果を得ることができる。
上面に孔付エンドレスベルトの幅方向中央側にのみ
複数の貫通孔が穿設されているバキュームボックスが定
盤の前後に設けられているので、研摩時に種々の大きさ
の被研摩金属板を孔付エンドレスベルトに吸引されて保
持できる。更に孔付エンドレスベルトの裏面に蛇行防止
用凸条が設けられていると、孔付エンドレスベルトのズ
レが防止され研摩中に被研摩金属板がズレることがな
い。
被研摩金属板は孔付エンドレスベルトによりその下
面を吸引されて保持されるので、上面に研摩材以外に接
触物がないため表面疵が発生することがない。
被研摩金属板の移送方向に複数の研摩ユニットが設
置されていると共にこれら研摩ユニットに押圧力調整機
構,研摩液供給装置がそれぞれ設けられているので、順
次研摩程度を変更できる。従って連続的に粗研摩から仕
上研摩まで種々の条件の研摩を行うことができる。
研摩液が中空軸の中空部に供給されるから、研摩液
のロスが少ないと共に研摩液が飛散しないので作業環境
を劣化しない。
被研摩用洗浄ノズルが設けられている場合には、被
研摩金属板の研摩すべき表面が研摩前に洗浄されるため
異物などによるスクラッチが発生せず、仕上り良好な製
品を供給することができる。
ベルト用洗浄ノズルが設けられている場合には、孔
付エンドレスベルトに付着した研摩液が洗い流されるの
で、孔付エンドレスベルトの劣化が防止されて長期間使
用することが可能であり経済性に優れている。
研摩材の固着されている中空回転ヘッドの上部に凹
部が形成されていると共にこの凹部と係合する凸部が中
空軸の下端に設けられている場合には、研摩材の固着さ
れている中空回転ヘッドの交換が容易であり作業性が向
上する。
可変減速装置が設けられている場合には、被研摩金
属板の大きさや研摩条件に応じた最適の速度で被研摩金
属板を移送することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る金属板研摩装置の1実施例の概略
を示す側面説明図、第2図は第1図におけるA−A線断
面図、第3図は横送り機構を示す第2図のB−B線断面
図、第4図は第2図におけるC部拡大図、第5図は中空
軸を上下動せしめる押圧力調整機構の1例を示す断面図
である。 図面中 1……孔付エンドレスベルト 1a……貫通孔 1b……蛇行防止用凸条 2……定盤 3……バキュームボックス 3a……貫通孔 3b……溝部 3c……真空ポンプ 3d……溝 4……支持枠 5……研摩材 6……中空回転ヘッド 6a……凹部 7……中空軸 7a……凸部 7b……中空部 8……研摩ユニット 8a……横送り機構 8aa……横送り規制手段 8b……中空軸駆動用モータ 8c……ベルト 9……押圧力調整機構 9a……中空軸用プーリ 9b……エアシリンダ 9c……軸受 9d……軸受用スリーブ 9e……ガイド 10……研摩液供給装置 11……駆動源 12……ベルト用プーリ 12a……溝 13……被研摩金属板用洗浄ノズル 14……ベルト用洗浄ノズル 15……被研摩金属板
フロントページの続き (72)発明者 佐田国 修 山口県新南陽市野村3丁目19番46号 太 華工業株式会社内 (72)発明者 藤井 克彦 広島県呉市昭和町11番1号 日新工機株 式会社内 (72)発明者 楠 統光 広島県呉市昭和町11番1号 日新工機株 式会社内 (72)発明者 枝広 一朗 広島県呉市昭和町11番1号 日新工機株 式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−228364(JP,A) 実開 昭57−108852(JP,U) 実開 昭54−58694(JP,U) 実開 昭52−74596(JP,U)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の貫通孔(1a)が穿設されており被研
    摩金属板(15)を表面上に載置して移送する孔付エンド
    レスベルト(1)と、該孔付エンドレスベルト(1)を
    回動せしめるベルト用プーリ(12)と、該ベルト用プー
    リ(12)を回転せしめる駆動源(11)と、前記孔付エン
    ドレスベルト(1)の回動方向に所定間隔を隔てて被数
    個固定されており該孔付エンドレスベルト(1)の裏面
    が当接摺動する定盤(2)と、該孔付エンドレスベルト
    (1)の回動方向に関して該定盤(2)の前後に固定さ
    れており上面に該孔付エンドレスベルト(1)の幅方向
    中央側にのみ複数の貫通孔(3a)が穿設されているバキ
    ュームボックス(3)と、該各定盤(2)のそれぞれ上
    方で該孔付エンドレスベルト(1)の回動方向と直角な
    方向にそれぞれ横架されている支持枠(4)と、該支持
    枠(4)にそれぞれ一つが支持されており被研摩金属板
    (15)の表面に当接せしめられる研摩材(5)の固着さ
    れている中空回転ヘッド(6)を先端に固定される中空
    軸(7)が回転自在に装着されており該支持枠(4)に
    沿って前記孔付エンドレスベルト(1)の回動方向と直
    角な方向に往復移動させる横送り機構(8a)を有する研
    摩ユニット(8)と、該研摩ユニット(8)に設けられ
    ており前記中空回転ヘッド(6)を上下動せしめて前記
    研摩材(5)を被研摩金属板(15)の表面に当接せしめ
    る押圧力を調整する押圧力調整機構(9)と、研摩液を
    前記中空軸(7)の中空部(7b)に供給することのでき
    る研摩液供給装置(10)とを備えていることを特徴とす
    る金属板研摩装置。
  2. 【請求項2】バキュームボックス(3)の上面に孔付エ
    ンドレスベルト(1)の回動方向と平行で貫通孔(3a)
    同士を連通させる溝部(3b)が形成されている請求項1
    に記載の金属板研摩装置。
  3. 【請求項3】隣接する定盤(2)同士の間に位置するバ
    キュームボックス(3)が一つである請求項1又は2に
    記載の金属板研摩装置。
  4. 【請求項4】研摩ユニット(8)の横送り機構(8a)に
    該研摩ユニット(8)の往復移動距離を規制する横送り
    規制手段(8aa)が設けられている請求項1から3まで
    のいずれか1項に記載の金属板研摩装置。
  5. 【請求項5】孔付エンドレスベルト(1)上に載置され
    た直後の被研摩金属板(15)の研摩すべき表面に洗浄液
    を噴射せしめる被研摩金属板用洗浄ノズル(13)が設け
    られている請求項1から4までのいずれか1項に記載の
    金属板研摩装置。
  6. 【請求項6】研摩された被研摩金属板(15)を送り出し
    た後の研摩液が付着した孔付エンドレスベルト(1)に
    洗浄液を噴射せしめるベルト用洗浄ノズル(14)が設け
    られている請求項1から5までのいずれか1項に記載の
    金属板研摩装置。
  7. 【請求項7】複数のバキュームボックス(3)がそれぞ
    れ1台の真空ポンプ(3c)に連結されている請求項1か
    ら6までのいずれか1項に記載の金属板研摩装置。
  8. 【請求項8】駆動源(11)よりの動力を任意に減速して
    ベルト用プーリ(12)に伝達する可変減速装置が設けら
    れている請求項1から7までのいずれか1項に記載の金
    属板研摩装置。
  9. 【請求項9】駆動源(11)よりの動力を間欠的にベルト
    用プーリ(12)に伝達する間欠送り装置が設けられてい
    る請求項1から8までのいずれか1項に記載の金属板研
    摩装置。
  10. 【請求項10】研摩液供給装置(10)が研摩液を前記中
    空軸(7)の中空部(7b)にそれぞれ独立して供給する
    ことのできるものである請求項1から9までのいずれか
    1項に記載の金属板研摩装置。
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