JP2680587B2 - 通信装置 - Google Patents

通信装置

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JP2680587B2
JP2680587B2 JP63003114A JP311488A JP2680587B2 JP 2680587 B2 JP2680587 B2 JP 2680587B2 JP 63003114 A JP63003114 A JP 63003114A JP 311488 A JP311488 A JP 311488A JP 2680587 B2 JP2680587 B2 JP 2680587B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は通信装置、特に電話回線に電話機ないしデー
タ通信装置を接続して通信を行なう通信装置に関するも
のである。
[従来の技術] 従来より、ファクシミリ装置などのデータ通信装置を
通話および回線制御用の電話機とともに電話回線の一端
に接続してなる通信システムが知られている。
この種の通信システムにおける自動着信制御では、デ
ータ通信装置側のNCUにより、待機状態では呼び出し信
号検出回路と電話機が回線に接続されており、着信があ
ると呼び出し信号検出による回線切換が生じるまでの間
電話機のベルが鳴動してしまう。
[発明が解決しようとする課題] したがって、自動受信状態でも電話機のベルが鳴るた
め、無用の騒音を発生する、あるいは不慣れな操作者で
はこのベル音により電話機をオフフックし、データ通信
が行なえなくなるという問題が生じる。
また、1つのデータ通信装置および単数または複数の
電話機を複数の電話回線に接続する技術も知られている
が、このような構成では、一方の回線を用いてデータ通
信を行なっている間、他の回線から呼び出しがあると上
記同様に電話機のベルが鳴動する。
この着信がファクシミリなどのデータ通信装置からの
ものであれば、通信装置は使用中であるから、データ通
信は行なえず、通常は操作者は応答しないので、相手機
が無応答により発呼を中止するまでの間ベルが鳴り続け
るという問題がある。相手局がデータ端末であれば、電
話機をオフフックしても無駄であるから、操作者はしば
らくの間ベルの騒音を我慢しなければならない。
[課題を解決するための手段] 以上の課題を解決するため、本発明においては、 少なくとも2つの回線に接続され、かつ電話機が接続
され、前記複数の回線を介してデータ通信と前記電話機
による通話が可能な通信装置において、 前記電話機を前記回線に接続又は前記回線から切り離
す第1の接続手段と、 データ通信を行なうためのデータ通信手段と、 前記複数の回線を前記データ通信手段に選択的に接続
する第2の接続手段と、 前記電話機のフックの状態を検出する第1の検出手段
と、 前記複数の回線からの着信を検出する第2の検出手段
と、 前記第1の接続手段により前記電話機を前記複数の回
線から切り離して前記回線から着信時に前記電話機が鳴
動しないようにし、着信待機時に前記第1の検出手段に
より前記電話機のオフフックが検出された場合、前記第
1の接続手段により前記電話機を前記複数の回線の1つ
に接続し、かつ前記第2の検出手段による着信検出に応
答して、前記第2の接続手段により着信のあった回線を
前記データ通信手段に接続してデータ通信を実行させる
制御手段を有し、 前記制御手段は、前記データ通信手段によるデータ通
信中も前記第1検出手段により前記電話機のオフフック
が検出されると、前記第1接続手段により未使用の回線
に接続し、データ通信と前記電話機による通話を同時に
実行可能とする構成を採用した。
[作用] 以上の構成によれば、電話機を複数の回線から切り離
して回線から着信時に電話機が鳴動しないようにし、着
信待機時に電話機のオフフックが検出された場合、電話
機を前記複数の回線の1つに接続し、かつ、データ通信
中も電話機のオフフックが検出されると、未使用の回線
に接続し、データ通信と前記電話機による通話を同時に
実行できる。
[実施例] 以下、図面に示す実施例に基づき、本発明を詳細に説
明する。
第1実施例 第1図は本発明を採用した通信システムの構造を示し
ている。本実施例の通信システムはファクシミリ装置な
どのデータ通信装置と電話機を1つの電話回線に組み合
わせてなるもので、第1図ではデータ通信装置のNCU
(網制御装置)の主要部分の構造が示されている。
図において符号11は局交換機または構内交換機などを
交換機で、交換機11からの電話回線L1、L2はデータ通信
装置のNCU内のCMLリレー13および線路L1′、L2′に接続
されている。また、線路L2のCMLリレー13の直前位置に
は呼び出し信号検出回路12が接続されている。ここで
は、バリスタおよび互いに異なる極性で接続されたLED
からなる呼び出し信号検出回路の検出部のみが示されて
いる。検出部のLEDは、フォトカプラの一部をなすもの
で、不図示のフォトトランジスタ部分から回線上の信号
成分が公知の呼び出し信号検出回路23に入力される。
CMLリレー13はデータ通信装置の信号入出力部を回線
に接続するかどうかを決定するもので、CMLリレー13の
端末側には着信制御のためのリレー28、29を介して直流
ループ形成用のコイルRET、トランスLT1の1次コイルが
接続されている。
トランスLT1の2次側には、送信および受信データ信
号を分離するためのハイブリッド回路18が接続されてい
る。送受信データ信号はデータ通信装置の動作を制御す
るCPU21に対して入出力される。
一方、線路L1′、L2′にはトランスLT2を介してデー
タ通信装置の呼び出し信号検出回路17が接続されるとと
もに、端子T1、T2を介して電話機15が接続される。呼び
出し信号検出回路17は前記呼び出し信号検出回路12と同
様の構成を有する。
また、線路L1′、L2′の途中にはリレー16が挿入され
ている。リレー16は後述のように電話機15と電話回線の
接続を制御するものであるが、電話機15が線路L1′、L
2′から切り離されている場合には、電話機15の端子の
両端に電源電圧Vccが印加されるようになっている。
電話機15のフックがオン状態では電話機の内部回路は
交流的に導通しているのみで電源電圧Vccは流れない
が、フックオフとなると、電話機15の内部回路が直流的
に導通するので、電源電圧Vccが電話機に流れ、従って
接地側に挿入されたLED14が点灯する。このLED14はオフ
フック検出回路22の検出部を構成するフォトカプラの一
部である。
前記の呼び出し信号検出回路23およびオフフック検出
回路22の検出信号はCPU21に入力され、CPU21はこれらの
回路により、回線上の呼び出し信号の有無および電話機
15のフックの状態を認識する。
また、前記のCMLリレー13、リレー28、リレー29、お
よびリレー16はそれぞれ駆動回路24〜27により駆動され
る。各駆動回路24〜27はCPU21により制御される。
次に第2図のフローチャート図を参照して以上の構成
における動作を説明する。第2図はCPU21に接続されたR
OM21′に格納されたCPU21の回線制御手順を示してい
る。
装置の電源が投入されると、まず、CPU21はステップS
11において、リレー16を第1図の上側に切り換えて電話
機15と回線との接続を遮断する。
この後、ステップS12において待機状態に入る。待機
状態ではステップS13〜S16によるループ制御を行なう。
まず、ステップS13ではオフフック検出回路22を介して
電話機15のフックがオフとなったかどうかを判定する。
ステップS13が否定された場合にはステップS15、肯定さ
れた場合にはステップS14に移行する。
操作者が電話機15の受話器を外し、オフフック状態と
なった場合には、ステップS14においてリレー16を図の
下側に切り換え電話機15を回線に接続する。
ステップS15では、オフフック検出回路22により電話
機15がオンフック状態となったかどうかを判定する。こ
の場合には、回線電流がLED14に流れるかどうかでオフ
フック検出回路22の検出動作が可能になる。ステップS1
5が否定された場合にはステップS13に移行し、肯定され
た場合にはステップS16に移行する。
ステップS16では、リレー16を図の上側に切り換え、
電話機15を回線から切り離す。
データ通信についてはフローを図示しなかったが、第
2図のステップS13〜S16のループの期間中呼び出し信号
検出回路23の検出が行なわれており、着信があった場合
にはCPU21はCMLリレー13により線路L1′、L2′の接続を
遮断し、公知の手順に基づいてデータ通信を開始するも
のとする。
以上の処理により、着信待機時では電話機15が回線か
ら切り離された状態になっているため、着信時の呼び出
し信号により電話機15のベルが鳴動することがない、し
たがって、無駄な騒音の発生を防止することができ、ま
た、操作者が誤って電話機15のフックをあげることでデ
ータ通信が不能になる恐れがない。
また、以上の処理では、操作者が意図的に電話機15を
オフフックした場合には、電話機15が使用されると認識
して電話機15を回線に接続するので、通話が不可能にな
る恐れがない。
第2実施例 以上では、1本の電話回線にデータ通信装置および電
話機が1台づつ接続される構成を示したが、第3図のよ
うに電話回線を2本以上用いる場合でも同様の構成が可
能である。
第3図の場合、交換機11からは回線La、Lbが敷設され
ており、それぞれ呼び出し信号検出回路34、35を介して
CMLリレー42、43と接続されている。CMLリレー42、43と
データ通信装置の間にはリレー44が設けられている。リ
レー44は2つの回線のいずれをデータ通信装置に接続す
るかを決定するものである。リレー44以降の回路は第1
図と同じである。
一方、CMLリレー42、43の電話機側の線路にはリレー4
0、41が接続されている。リレー40、41はそれぞれ第1
図のリレー16に相当する。電話機15、15′のオフフック
はオフフック検出回路38、39によりそれぞれ検出され
る。オフフック検出回路38、39は第1図のLED14に相当
する。
第3図ではデータ通信装置の構造の図示を省略してい
るが、CPU21は第1図と同様の検出回路により電話機1
5、15′のオフフック、呼び出し信号の有無を検出する
とともに、同様の駆動回路により各リレーを制御するも
のとする。
単に着信待機中のベル鳴動を禁止することで事足りる
場合、たとえば回線がデータ通信専用であり、電話機に
よる通話がほとんど行なわれない場合などにおいては、
CPUの制御手順として第4図に示すような手順が考えら
れる。
第4図のステップS21〜S24のループでは、回線La、Lb
における着信の有無を検出する。ステップS21、S23で
は、回線La、Lb上の呼び出し信号の有無を呼び出し信号
検出回路34、35により検出する。それぞれのいずれかの
回線の着信が肯定されるとステップS22、S23において極
性反転などの検出により着信状態を確認し、着信が確認
されるとステップS25、S32に移行する。
回線Laに着信があった場合にはステップS25においてC
MLリレー42をデータ通信装置側に接続し、ステップS26
で回線Laを介した自動受信処理が開始される。通信処理
は図示の手順と並行して不図示の手順により実行され
る。
次に通信中にステップS27において、呼び出し信号検
出回路35により回線Lbに着信があったかどうかを検出す
る。回線Lbに着信があった場合には、ステップS28にお
いてリレー41を遮断し、回線に対して接続状態である電
話機15′を切り離す。着信がなければステップS29にお
いてリレー41をオン状態とする。
ステップS30ではステップS26で開始された受信処理が
終了したかどうかを検出する。受信が続行していればス
テップS27に戻る。受信動作が終了していたらステップS
31でリレー41をオンにしてステップS21に戻る。
一方、回線Lbに着信があった場合には、ステップS32
以降において、回線Lbを用いて上記と同様の処理を行な
う。
回線Lbに着信があった場合にはステップS32においてC
MLリレー43をデータ通信装置側に接続し、ステップS33
で回線Lbを介した自動受信処理が開始される。通信処理
は図示の手順と並行して不図示の手順により実行され
る。
次に通信中にステップS34において、呼び出し信号検
出回路34により回線Laに着信があったかどうかを検出す
る。回線Laに着信があった場合には、ステップS35にお
いてリレー40を遮断し、回線に対して接続状態である電
話機15を切り離す。着信がなければステップS36におい
てリレー40をオン状態とする。
ステップS37ではステップS33で開始された受信処理が
終了したかどうかを検出する。受信が続行していればス
テップS34に戻る。受信動作が終了していたらステップS
38でリレー41をオンにしてステップS21に戻る。
このような処理により、ある回線を用いて通信中に着
信があった場合には、ただちに電話機の接続を遮断し、
ベル鳴動を禁止することができ、騒音の発生および誤操
作を防止できる。
上記構成によれば、データ通信中は電話機による通信
が不可能になるが、第5図に示すような処理手順を用い
ることができる。第5図の処理では電話機のオフフック
を検出し、オフフックのあった電話機を回線に接続する
ものである。
第5図のステップS21〜S24は第4図と同じであり、回
線La、Lbに着信があった場合にはそれぞれステップS4
1、S49に移行する。
ステップS41では、CMLリレー34をデータ通信装置側に
切り換え、ステップS42ではリレー41を遮断してただち
に回線Lb側の電話機15′を切り離す。
ステップS43では自動受信を開始する。
ステップS44〜S47は第2図のステップS13〜S16の処理
に相当し、電話機15′がオフフック状態になった場合、
電話機15′を回線Lbに接続するためのものである。
すなわち、ステップS44ではオフフック検出回路39に
より電話機15′のオフフックを検出し、オフフックの場
合にはステップS45でリレー40をオンにする。ステップS
46ではオフフック検出回路39により電話機15′のオンフ
ックを検出し、オンフックの場合にはステップS47でリ
レー40をオフにする。
ステップS48では受信処理の終了を判定し、受信終了
でない場合にはステップS44にループし、受信終了の場
合にはステップS21に戻る。
一方、回線Lb側に着信があった場合にはステップS49
に移り、CMLリレー43により回線をデータ通信装置側に
切り換え、ステップS50でリレー40を遮断する。
ステップS51では回線Lbによる自動受信を開始し、ス
テップS52〜S55ではステップS44〜S47と同様の電話機15
の接続を制御する。すなわち、オフフック検出回路38に
より電話機15がオフフック状態になった場合、電話機15
を回線Laに接続するためのものである。
ステップS56では受信終了を判定し、受信終了でない
場合にはステップS52に戻り、終了の場合にはステップS
21に戻る。
以上の処理により、電話回線が複数の場合でも、第1
実施例と同様に着信待機時のベル鳴動を防止するととも
に、オフフックがあった場合にその電話機を回線に接続
することができる。
以上では電話機を2台例示したが、3台以上電話機を
接続する場合でも同様の処理が可能であることはいうま
でもない。
[発明の効果] 以上から明らかなように、本発明によれば電話機を複
数の回線から切り離して回線から着信時に電話機が鳴動
しないようにし、着信待機時に電話機のオフフックが検
出された場合、電話機を前記複数の回線の1つに接続
し、かつ、データ通信中も電話機のオフフックが検出さ
れると、未使用の回線に接続し、データ通信と前記電話
機による通話を同時に実行させるようにしているので、
複数の回線からの着信があった場合に、装置がデータ通
信中か否かに拘らず前記電話機が鳴動しないようするこ
とができ、しかも、データ通信中にオペレータが電話機
をオフフックするだけで空いている回線を使用して通話
を行なうことができる誤操作のない静粛な優れた通信装
置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示したブロック図、第2
図は第1図のCPUの制御手順を示したフローチャート
図、第3図は本発明の第2の実施例を示したブロック
図、第4図、第5図は第3図の構成におけるそれぞれ異
なる制御手順を示したフローチャート図である。 13……CMLリレー 15……電話機 16、28、29、40、41、44……リレー 17……呼び出し信号検出回路 18……ハイブリッド回路、21……CPU 22……オフフック検出回路 23……呼び出し信号検出回路 38、39……オフフック検出回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2つの回線に接続され、かつ電
    話機が接続され、前記複数の回線を介してデータ通信と
    前記電話機による通話が可能な通信装置において、 前記電話機を前記回線に接続又は前記回線から切り離す
    第1の接続手段と、 データ通信を行なうためのデータ通信手段と、 前記複数の回線を前記データ通信手段に選択的に接続す
    る第2の接続手段と、 前記電話機のフックの状態を検出する第1の検出手段
    と、 前記複数の回線からの着信を検出する第2の検出手段
    と、 前記第1の接続手段により前記電話機を前記複数の回線
    から切り離して前記回線から着信時に前記電話機が鳴動
    しないようにし、着信待機時に前記第1の検出手段によ
    り前記電話機のオフフックが検出された場合、前記第1
    の接続手段により前記電話機を前記複数の回線の1つに
    接続し、かつ前記第2の検出手段による着信検出に応答
    して、前記第2の接続手段により着信のあった回線を前
    記データ通信手段に接続してデータ通信を実行させる制
    御手段を有し、 前記制御手段は、前記データ通信手段によるデータ通信
    中も前記第1検出手段により前記電話機のオフフックが
    検出されると、前記第1接続手段により未使用の回線に
    接続し、データ通信と前記電話機による通話を同時に実
    行可能とすることを特徴とする通信装置。
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