JP2680542B2 - 棚装置 - Google Patents

棚装置

Info

Publication number
JP2680542B2
JP2680542B2 JP6129777A JP12977794A JP2680542B2 JP 2680542 B2 JP2680542 B2 JP 2680542B2 JP 6129777 A JP6129777 A JP 6129777A JP 12977794 A JP12977794 A JP 12977794A JP 2680542 B2 JP2680542 B2 JP 2680542B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shelf
mode
movable
handle
shelving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6129777A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07308229A (ja
Inventor
源資 谷脇
邦雄 宮崎
光雄 小森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kongo Co Ltd
Original Assignee
Kongo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kongo Co Ltd filed Critical Kongo Co Ltd
Priority to JP6129777A priority Critical patent/JP2680542B2/ja
Publication of JPH07308229A publication Critical patent/JPH07308229A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2680542B2 publication Critical patent/JP2680542B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)
  • Tables And Desks Characterized By Structural Shape (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は棚装置に関するものであ
り、特に、移動棚装置に対して書籍その他の物品を出し
入れするときに、書籍その他の物品を暫定的に載せるこ
とができ、あるいは暫定的に事務机として使用可能なテ
ーブルを備えた棚装置に関する。
【0002】
【従来の技術】棚装置に対して書籍その他の物品を出し
入れするとき、書籍その他の物品を暫定的に載せること
ができるものがあれば便利な場合がある。このような場
合、従来は手押し車その他の搬送車を用いている。しか
し、このような搬送車はそれ自体が嵩張ったり重量が重
かったりして操作性が悪い。また、書籍その他の物品の
出し入れに際して暫定的に事務机として使用できるもの
があれば便利な場合があるが、上記搬送車は暫定的な事
務机として使おうとしても、物品が載せられていたり、
高さが適当でなかったりして使い勝手が悪い。
【0003】そこで、棚自体に書籍その他の物品を暫定
的に載せることができ、あるいは事務机として使用可能
なテーブルを設けることが考えられる。しかし、このよ
うなテーブルを棚に単に作り付けにしただけでは、テー
ブルが物品の出し入れ作業のじゃまになるという難点が
ある。特に、棚の間口面側にテーブルを作り付けにする
と、テーブルが物品の出し入れ作業のじゃまになるばか
りでなく、間口面が相対向する棚間の作業通路を歩行す
るときのじゃまにもなる。
【0004】なお、本発明に関連のある従来技術とし
て、実公平5−27061号公報あるいは実公平5−2
7063号公報記載の考案のように、移動棚の操作面パ
ネルの両側部に凹形空間を形成する取っ手を設け、この
取っ手間に雑誌架を設けたものや、上記取っ手間に小物
置き部を設けたものがある。しかし、上記雑誌架や小物
置き部は移動棚に固定的に設けられたものであるため、
その分移動棚本体の収納空間が減殺される難点があり、
また、事務机として使用することはできない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、書籍その他
の物品を暫定的に置くことができ、あるいは事務机とし
て使用可能なテーブルを移動棚に設けると共に、テーブ
ルを設けたことによって、間口面が相対向する移動棚間
の作業通路での歩行の障害になったり、移動棚本体の収
納空間が減殺されることのないようにし、しかも、テー
ブルを書籍その他の物品を暫定的に載せる棚としてある
いは事務机として使用している場合に、少なくともその
移動棚が妄りに移動することのないようにロックして安
全を確保することができる棚装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
の側面に、進出態様と収納態様とをとりうるテーブル
が設けられてなる棚装置であって、棚は電動式移動棚で
あり、テーブルの進出動作に連携して電動式移動棚を移
動不能にするインターロック回路が移動棚駆動回路に設
けられていることを特徴とする。上記インターロック回
路は、請求項2記載の発明のように、少なくともテーブ
ルが進出している棚を移動不能にするものであってもよ
いし、請求項3記載の発明のように、すべての電動式移
動棚を一括して移動不能にするものであってもよい。
【0007】請求項4記載の発明は、棚の側面に、進出
態様と収納態様とをとりうるテーブルが設けられてなる
棚装置であって、棚は移動棚であり、テーブルの進出動
作に連携して棚を移動不能にロックするロック装置を有
することを特徴とする。請求項5記載の発明のように、
上記棚は、走行車輪と、手動により操作されるハンドル
と、このハンドルの操作力を走行車輪に伝達する伝動機
構とを有するハンドル操作式移動棚であり、テーブルの
進出動作に連携して棚を移動不能にロックするロック装
置を有するものであってもよい。上記ロック装置は、請
求項6記載の発明のように、伝動機構構成部材自体をロ
ックするものであってもよいし、請求項7記載の発明の
ように、伝動機構中に付加された被ロック部材をロック
するものであってもよい。
【0008】請求項1または請求項4記載の発明に関し
ては、請求項8記載の発明のように、テーブル近傍にテ
ーブルを照明する照明灯を設け、テーブルの進出動作に
連携して上記照明灯を点灯させるようにしてもよく、請
求項9記載の発明のように、テーブルが進出態様にある
ときこれを表示する表示手段を設けてもよい。また、テ
ーブルは、請求項10記載の発明のような引出式、ある
いは請求項11記載の発明のような折りたたみ可能な補
助テーブルを有するもの、請求項12記載の発明のよう
にテーブルに対し進退可能な補助テーブルを有するもの
もよい。
【0009】
【作用】請求項1ないし3記載の発明によれば、テーブ
ルを電動式移動棚の側面から進出した態様にしておけ
ば、上記テーブルを書籍その他の物品を暫定的に載せる
棚としてあるいは事務机として使用することができる。
テーブルが電動式移動棚の側面から進出することに連携
してインターロック回路が電動式移動棚を移動不能にロ
ックし、テーブルが進出したまま電動式移動棚が移動す
ることによる危険を回避する。テーブルを使用しないと
きは電動式移動棚に収納する態様をとらせればよい。
【0010】請求項4ないし7記載の発明によれば、テ
ーブルを移動棚の側面から進出した態様にすることによ
ってロック装置が移動棚を移動不能にロックし、テーブ
ルが進出したまま移動棚がみだりに移動することを防止
して安全を確保する。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明にかかる棚
装置の実施例について説明する。まず、本発明装置の実
施例の概要を図1ないし図3によって説明する。図1な
いし図3において、符号1は棚を示しており、多数の棚
1が建物内に配列されている。棚1は移動棚であって、
建物の床に敷設された複数本のレール2に沿って間口面
に直角方向に移動することができる。建物の室内は複数
本の柱11によって区分され、この区分された空間にそ
れぞれ配置された複数の移動棚1が棚ユニットを構成
し、各棚ユニット単位で任意の移動棚1を移動させるこ
とにより、任意の相対向する移動棚の間口間に書籍その
他の物品を出し入れするための作業通路を形成すること
ができるようになっている。上記棚ユニットを構成する
複数の移動棚1のうちの一つの棚の側面3には、この側
面3から進出した態様と側面3に収納した態様とをとり
うるテーブル4が設けられている。もっとも、テーブル
4は各移動棚1ごとに設けてもよい。図2に示すよう
に、各移動棚1の天井には各移動棚1間の作業通路を照
明するための照明灯6が取付けられている
【0012】図2、図3は上記テーブルの設置例を示
す。図2及び図3(a)に符号4で示すテーブルは棚1
の側面3の比較的低い位置に設けられており、図2及び
図3(b)に符号4aで示すテーブルは移動棚1の側面
3の比較的高い位置に設けられている。上記何れのテー
ブル4,4aにも書籍その他の物品を暫定的に載せてお
くことができるし、比較的低い位置に設けられたテーブ
ル4は椅子などに腰かけた状態で事務机として使用する
ことができ、比較的高い位置に設けられテーブル4a
は立った姿勢で事務机として使用することができる。図
2の例では二つのテーブル4,4aが設けられている
が、少なくとも何れか一方のテーブルが設けられていれ
ばよい。図2の例のように二つのテーブル4,4aを設
けておけば、一方を物品載置用、他方を事務用というよ
うに使い分けることができるし、作業者の身長差に応じ
て使い分けることもできる。また、例えば下側のテーブ
ルは身体障害者用として利用するのに便利である。テー
ブル4,4aは上下方向に回転することにより進出態様
と収納態様をとることができる。図3(a)(b)に示
すように、移動棚1の側面には、テーブル4の上方近傍
において照明灯6が、テーブル4aの上方近傍において
照明灯6aが設けられている。照明灯6,6aは、進出
態様になっているテーブル4,4aの上面を照明するも
のである。
【0013】テーブルが進出態様にあるときこれを表示
する表示手段を設ければなおよい。表示手段は、表示
灯、発光ダイオード、液晶表示素子等を用いた光学的表
示はもちろん、ベル、ブザー、音楽、特殊な効果音など
の音による表示でもよい。また、耳の不自由な人や目の
不自由な人のために、振動によって表示したり、所定の
部位に発熱体又は冷却体を設け、これらの温度変化によ
って表示してもよく、そのほか、風や臭いの変化で表示
してもよい。さらに、特殊な音を発し、これを特殊なイ
ヤホンを介してのみ認識できるようにしてもよい。
【0014】次に、上記テーブル4の具体例を説明す
る。図4ないし図6において、棚1は間口面側(図4に
おいて右側と左側)から見て手前側と奥側及び中央部に
支柱7を有しており、これらの支柱7及びこれらの支柱
7に対応する図示されない別の支柱が棚1の骨組みを構
成している。上記各支柱7の外側面には上記側面3を構
成する側パネル3aが固定されている。側パネル3aの
適宜の高さ位置には凹陥部8が形成され、凹陥部8の下
端外側部には蝶番12によってテーブル4の一端部が連
結され、テーブル4が蝶番12の軸を中心として上下方
向に回転可能に設けられている。棚1の側面から見てテ
ーブル4の左右両側にはそれぞれ二つのレバー16,1
7からなる支持部材15が設けられている。支持部材1
5を構成する二つのレバー16,17は軸19によって
相互に回転可能に連結され、レバー16の一端は軸18
によって側パネル3aに垂直面内で回転可能に連結さ
れ、レバー17の一端は軸20によってテーブル4に垂
直面内で回転可能に連結されている。二つのレバー1
6,17には互いに当接する当接部21があり、テーブ
ル4が回転して棚1の側面3から直角方向に進出した態
様で上記当接部21が当接することによりテーブル4の
進出態様を保持するようになっている。
【0015】上記凹陥部8の上端部には磁力によってテ
ーブル4の表面の鉄板などを吸着するマグネットラッチ
9が取付けられており、テーブル4を回転させて凹陥部
8に収納した態様で上記マグネットラッチ9がテーブル
4を吸着することにより、テーブル4の収納態様を保持
するようになっている。マグネットラッチ9は周知のも
のを用いることができる。例えば、収納態様にありかつ
マグネットラッチ9で吸着されているテーブル4を外側
から押して素早く手を放すと、マグネットラッチ9が内
蔵するばね力でテーブル4が押し出されると共に、テー
ブル4の慣性力がマグネットラッチ9の磁気吸引力に打
ち勝ってテーブル4の吸着が開放されるようにしたもの
を使用することができる。上記凹陥部8にはまたスイッ
チ10が設けられている。スイッチ10は、例えば図3
に示す照明灯6,6aのスイッチであり、テーブル4が
進出態様にあるとき操作して照明灯6,6aを点灯さ
せ、また消灯させることができる。なお、マグネットラ
ッチ9に代えてばねの力で突起を挾み込むいわゆるスプ
リングキャッチでテーブル4を収納態様に保持するよう
にしてもよいし、係止レバーその他周知の適宜の手段を
採用してよい。また、テーブル4は収納態様で棚1の側
面3と同一平面上に位置していてもよいし、側面3より
も多少突出していてもよく、側面3よりもくぼんでいて
もよい。
【0016】以上説明した実施例によれば、テーブル4
移動棚1の側面3から進出した態様にしておけば、テ
ーブル4を書籍その他の物品を暫定的に載せる棚として
あるいは事務机として使用することができ、書籍その他
の物品を棚1に出し入れする場合の補助テーブルとして
便利である。テーブル4は移動棚1の側面3に設けられ
ているため、間口面が相対向する棚1間の作業通路での
歩行の障害になることはない。テーブル4を使用しない
ときは棚1の側面3に収納する態様をとらせればよく、
テーブル4が棚1から突出して物品の出し入れ作業に支
障を来すことはない。また、テーブル4は棚1の側面3
に設けられているため、テーブル4が進出態様にあるか
又は収納態様にあるかが棚装置の外部から一見してわか
る。従って、テーブル4が進出態様にある場合は物品の
出し入れ作業中であると推定し、室内への出入り口の施
錠を控えて室内への作業者の閉じ込めを防止することが
できるし、移動棚の移動を控えて作業者の安全を確保す
ることができる。テーブル4が進出態様にあるときこれ
を表示する表示手段を設けておけば、作業者の閉じ込め
防止に一層効果的である。
【0017】なお、上記実施例において、棚1が電動式
移動棚の場合、上記スイッチ10をインターロック用の
スイッチとして兼用させてもよい。電動式移動棚におい
てインターロック回路は既に周知であり、スイッチ10
を操作すると、これを解除操作しないかぎり、棚1を移
動させるための操作をしても棚1が回路的に移動不能に
拘束されるようにするものである。インターロック回路
は、スイッチ10の操作によってすべての電動式移動棚
を一括して移動不能に拘束するものであってもよいし、
少なくともテーブル4が進出している棚、又は、テーブ
ル4が進出している棚及びこれと対向している棚を移動
不能に拘束するものであってもよいし、任意の棚を拘束
するようにしてもよい。
【0018】このようなインターロック回路を設けてお
けば、インターロックを解除しないかぎり棚1を移動さ
せることができないため、棚1と棚1との間に形成した
作業通路内に入って物品の出し入れ作業をするときにイ
ンターロック回路を作動させておけば、別の作業者の移
動操作によって棚1が移動することはなく、物品出し入
れ作業中の作業者の安全を確保することができる。
【0019】図7は前記照明灯6の具体例を示す。図7
において、棚の側面3には蛍光灯照明器具本体23が固
定されており、この照明灯器具本体23の上面には反射
板を兼ねたカバー24が例えば両面接着テープ25など
の適宜の固定手段によって固定されている。図7の例で
は照明灯6が棚の側面3から突出した形で取付けられて
いるが、例えば図6に示す例においてテーブル4を収納
する凹陥部8の上部、あるいはそれよりもさらに上の側
パネル3a内に取付けてもよい。照明灯は蛍光灯以外の
適宜のもの、例えば白熱灯などを用いてもよい。
【0020】図8ないし図11は、テーブル4の進退機
構の別の例を示す。図8ないし図11において、棚の側
パネル3aに形成された凹陥部8の下端部には前記実施
例と同様に蝶番12によってテーブル4が上下方向に回
転可能に設けられている。上記凹陥部8には棚の側面側
から見て左右両側に一対の支持部材27のガイド棒28
が垂直方向に固定されている。各支持部材27は摩擦式
で、上記ガイド棒28に沿い一定の摩擦力をもってスラ
イドするスライダ29を有する。このスライダ29には
アーム30の一端部が軸31によって回転可能に連結さ
れ、アーム30の他端部は軸32によってテーブル4に
回転可能に連結されている。蝶番12を中心にテーブル
4を上下方向に回転させると、アーム30を介してスラ
イダ29がガイド棒28に沿って上下動する。スライダ
29のスライド範囲は限定されており、図8に示すよう
にスライダ29がガイド棒28の下限位置にあるときテ
ーブル4は棚の側面3から直角に突出した態様をとり、
テーブル4が凹陥部8に収納された態様ではスライダ2
9がガイド棒28の上限付近にある。ガイド棒28とス
ライダ29との間には上記のように一定の摩擦力がある
ため、テーブル4の回転が緩徐に行われ、テーブル4が
回転限界位置に達しても大きな衝撃が加わることはな
い。
【0021】上記凹陥部8には前記実施例と同様に照明
灯6のスイッチ10とマグネットラッチ9が設けられ、
また、テーブル4が進出態様にあるか又は収納態様にあ
るかを検出する検出スイッチ34が設けられている。こ
の実施例ではテーブル4が木材などの非磁性材からな
り、マグネットラッチ9が磁力でテーブル4を収納態様
に保持するための磁性片36がテーブル4の先端部に取
付けられている。上記検出スイッチ34はテーブル4が
凹陥部8に収納されたときアクチュエータが押されて動
作し、テーブル4が収納態様にあることを検知する。ま
た、テーブル4を進出態様に向かって回転させると上記
アクチュエータからテーブル4が離れてスイッチ34が
反転し、テーブル4が進出態様にあることを検知する。
棚が電動式移動棚の場合、スイッチ34を前述のインタ
ーロック用のスイッチとして用いることができる。すな
わち、テーブル4が進出態様にあることをスイッチ34
が検知したとき、インターロック回路を動作させ、移動
棚を移動不能に拘束し、テーブル4が収納態様にあるこ
とをスイッチ34が検知したときインターロックを解除
する。上記検知スイッチ34はまた、スイッチ10に代
えて照明灯6のスイッチとしてもよいし、インターロッ
ク用スイッチと照明灯6のスイッチとを兼用させてもよ
い。こうしておけば、テーブル4を進出態様にすること
に連動して照明灯6を点灯させることができる。
【0022】なお、テーブル4を進出態様と収納態様と
をとりうるように回転可能に支持する機構は、以上説明
した具体例のほかに周知の各種機構を適宜選択して適用
して差し支えない。例えば、各種車両や航空機などに用
いられているように、テーブル面を垂直にした状態で進
退させると共に、進出状態で水平方向の軸を中心に回転
させて水平態位とするものや、テーブルの下側にある支
持部材でテーブルを水平な進出態様とするものなどがあ
る。また、テーブルは収納態様で支軸から垂下し、下か
ら上に向かって回転して進出態様をとるものでも差し支
えない。テーブル4は進出態様で必ずしも水平態位をと
る必要はなく、テーブル4を事務用とする場合は、図8
に鎖線4Aで示すように水平態位よりもテーブル4の先
端側が下がるように傾斜させてもよい。こうすれば、事
務用として使い勝手がよくなる。この場合、テーブル4
の先端縁に書類等が滑り落ちるのを防止する突堤4bを
設けておけば便利である。テーブル4は水平態位よりも
その先端側が上がる向きに傾斜させても差し支えない。
【0023】テーブルは回転式に限られるものではな
く、図12に示すような引出式のものでもよい。図12
において、棚1に取付けられた複数の棚板38のうち適
宜の高さ位置に取付けられた一つの棚板38内には、こ
の棚板38をガイドとして水平方向に進退可能にテーブ
ル40が嵌められている。テーブル40は棚1の側パネ
ル3aも貫いて進退することができる。テーブル40の
先端には取っ手40aが取付けられていて、取っ手40
aをつかんで引き出すことにより鎖線40Aで示すよう
にテーブル40は棚1の側面3から進出した態様をとる
ことができ、取っ手40aをつかんで押し込むことによ
りテーブル40は棚1内に収納した態様をとることがで
きる。
【0024】図12に示す例も、前述の実施例と同様の
作用効果を奏する。また、テーブル40は棚板38をガ
イドとして棚板38内で進退するため、テーブル40を
設けたことによって棚1本来の物品収納空間が減殺され
ることは全くない。なお、テーブル40の進出態様又は
収納態様を検出するスイッチを設け、テーブル40が進
出態様にあるとき上記スイッチの検出動作に連動して前
述のインターロック回路を作動させたり、照明灯を点灯
させたりしてもよい。取っ手40aは必ずしも取付ける
必要はなく、テーブル40を直接引き出したり押したり
するようにしてもよい。棚板38の下側には、下側の棚
板に載せられた物品との間に空間が生じるのが普通であ
るから、上記テーブル40は棚板38の下側の空間を進
退するようにしてもよい。
【0025】本発明が適用される棚は以下に述べるよう
なハンドル操作式移動棚であってもよい。図13ないし
図15において、棚1はその底部に回転可能に軸支され
た走行車輪51を有し、この走行車輪51がレール2上
を転動することにより走行する移動棚になっている。棚
1の側面3には凹陥部8が形成され、この凹陥部8を塞
ぐ収納態様と凹陥部8を開放すると共に側面3から直角
方向に突出した進出態様とをとりうるテーブル4が設け
られている。上記側面3にはまた凹陥部8の上方におい
て回転操作ハンドル41が軸支されている。ハンドル4
1は軸42と一体に設けられている。軸42は側パネル
3a及びその内面側に固定された枠体55を貫いてお
り、枠体55に取付けられた一対の軸受54によって回
転自在に支持されている。軸42には枠体55内におい
てスプロケット状の被ロック部材52、スプロケット4
3が一体に設けられている。
【0026】上記スプロケット43の下方には軸45に
よってスプロケット43よりも大径のスプロケット46
とこれよりも小径のスプロケット47が一体に、かつ回
転可能に支持され、上記スプロケット43とスプロケッ
ト46にはチェーン44が掛けられている。前記走行車
輪51のうちの一方の走行車輪軸49には上記スプロケ
ット47よりも大径のスプロケット50が一体に設けら
れており、スプロケット47とスプロケット50にはチ
ェーン48が掛けられている。スプロケット43、チェ
ーン44、スプロケット46、スプロケット47、チェ
ーン48、スプロケット50からなる機構は、前記回転
操作ハンドル41の回転操作力を減速して走行車輪51
に伝達する減速伝動機構を構成している。従って、ハン
ドル41を任意の向きに回転操作すれば、重量の重い物
品を載せている棚1であってもこれを容易に任意の向き
に移動させることができる。なお、中間のスプロケット
46,47を設けるかどうかは任意であり、ハンドル軸
42と一体のスプロケット43と、車輪51と一体のス
プロケット50との間に直接チェーンを掛けてもよい。
【0027】図15に示すように、前記被ロック部材5
2の下方にはロッド57がガイド部材56によって前記
軸42と平行な方向に移動可能に保持されている。ロッ
ド57の先端部は側パネル3aの凹陥部8を貫いてお
り、このロッド57の先端部にはローラ58が取付けら
れている。ロッド57はばね60によって先端部が凹陥
部8から外方に突出する向きに付勢されている。ロッド
57は側パネル3aより内側において三角形状のカム5
9を一体に有し、このカム59にはロッド61の下端に
取付けられたローラ62が載っている。ロッド61は適
宜のガイド手段により上下方向に移動可能に、かつ自重
によって下方に移動する向きに付勢されている。ロッド
61の上端部にはロック部材63が一体に設けられてお
り、ロック部材63が上下動することにより、ロック部
材63が被ロック部材52の周囲に形成された切欠きに
侵入しまたこの切欠きから退避するようになっている。
【0028】図15に示すように、テーブル4の上面に
は、蝶番65を中心にテーブル4を回転させて収納態様
にするとき、上記ロッド57のローラ58に当接してロ
ッド57をその付勢力に抗して円滑に押すことができる
ように、樹脂等からなるパッド64が取付けられてい
る。もっとも、ロッド57にローラ58が取付けられて
いるときは必ずしもパッド64を設ける必要はない。ま
た、パッド64を設ける場合は、必ずしもロッド57の
先端にローラを設ける必要はなく、ロッド57の先端に
樹脂のキャップを被せるなどしてロッド57の先端をパ
ッド64に対して滑りやすくしておけばよい。
【0029】図15に示すように、テーブル4が進出態
様にあるときは、ロッド57が付勢力により移動してカ
ム59がロッド61をローラ62と共に押し上げ、ロッ
ド61の上端のロック部材63が被ロック部材52の周
縁の切欠きに侵入している。そのため、回転操作ハンド
ル41、軸42、スプロケット43は回転不能に拘束さ
れ、スプロケット43を含む前記減速伝動機構が回転不
能に拘束されて走行車輪51も回転不能に拘束されて移
動棚1が走行不能にロックされることになる。
【0030】このように、図13ないし図15に示す実
施例によれば、テーブル4の進出動作に連携して棚1を
移動不能にロックするロック装置を有しているため、棚
1の間口面側に作業通路を形成し、かつ作業通路内での
物品の出し入れ作業の補助のためにテーブル4を進出態
様におくことによって棚1が移動不能にロックされるこ
とになり、別の作業者が不用意にその棚1を移動させる
ことがなく、作業通路内の作業者の安全を確保すること
ができる。テーブル4を収納態様にすると、そのパッド
64がローラ58を押してロッド57をカム59と共に
付勢力に抗して図15において右方に移動させ、ローラ
62がカム59の傾斜に沿って降下するためロッド61
も降下し、ロック部材63が被ロック部材52の切欠き
から逃げる。よって、上記回転操作ハンドル41、減速
伝動機構は回転可能となり、ハンドル41の回転操作に
よって棚1を走行させることができる。
【0031】テーブル4の進出動作に連携してハンドル
操作式移動棚を移動不能にロックするロック装置は、各
種変形が可能である。図16はその一つで、上記ロッド
57の後端を、軸65を中心に回転可能な円盤66の下
部に軸67によって回転可能に連結し、円盤66にはま
た軸67に対して中心角90°の位置に軸68によって
ロッド69の下端部を回転可能に連結し、ロッド69の
上端部は軸71を中心に回転するベルクランク70の一
端部に回転可能に連結し、ベルクランク70の他端部に
はロック部材72の一端部を回転可能に連結し、ロック
部材72の先端部を被ロック部材52の周縁の切欠きに
侵入させまた退避させるようにしたものである。被ロッ
ク部材52は前記実施例のものと同様に回転操作ハンド
ルの軸に一体に設けられ、回転操作ハンドルの回転力は
前記実施例と同様に減速伝動機構を介して走行車輪に伝
達される。ロック部材72は適宜のガイド部材によって
その長手方向に移動可能に保持されている。
【0032】ロッド57は図示されないテーブルの進
出、収納動作に連携して水平方向に移動し、円盤66は
ロッド57の水平方向の移動をロッド69の上下方向の
移動に変換し、ベルクランク70はロッド69の上下方
向の移動をロック部材72の水平方向の移動に変換す
る。図16に示す態様は、図示されないテーブルが進出
態様にあり、ロック装置が図示されない適宜の付勢手段
により付勢方向に作動し、ロック部材72が被ロック部
材52の切欠きに侵入して棚を移動不能にロックしてい
る態様である。この状態からテーブルを収納態様にする
と、各部材が付勢力に抗して移動し、棚のロックを解除
する。すなわち、ロッド57がテーブルに押されて矢印
のように右方に移動し、円盤66、ロッド69、ベルク
ランク70、ロック部材72が矢印の向きに移動して、
被ロック部材52の切欠きからロック部材72が抜け出
し、被ロック部材52のロックを開放する。
【0033】図17はロック装置のさらに別の例を示
す。図17において、蝶番65によって上下方向に回転
可能に設けられたテーブル4の後端部上側にはアーム7
3が一体に設けられており、アーム73には横方向のロ
ッド74の一端部が回転可能に連結され、ロッド74の
他端部はベルクランク75の一端部に回転可能に連結さ
れ、ベルクランク75の他端部には縦方向のロック部材
76の上端部が回転可能に連結されている。ロック部材
76は適宜のガイド手段によって上下方向に移動可能に
ガイドされ、また、ロック部材76の下端部は制動部材
77に一定間隔で列設された孔78に侵入しまたこの孔
78から退避するようになっている。制動部材77は建
物の床または前記レール2の側方に棚の移動方向に向け
て固定されている。なお、制動部材77はレール2の一
部とし、このレールに直接孔78を形成したものでもよ
い。
【0034】図17ではテーブル4が進出態様にあり、
ロック部材76が上記孔78の一つに侵入して棚を移動
不能にロックしている。この態様からテーブル4を回転
させて収納態様にすると、ロッド74がアーム73に押
されてほぼ横方向に移動し、この移動がベルクランク7
5によりロック部材76の上昇移動に変換され、ロック
部材76が上記孔78から逃げる。このようにして棚は
移動可能となる。
【0035】次に、図18に示すロック装置の例につい
て説明する。図18において、棚の側パネル3aの裏側
にはZ字形のレバー80がその中央部の軸81を中心に
垂直面内で回転可能に設けられている。レバー80はば
ね84により反時計方向に回転付勢されており、レバー
80の一端部82は上記付勢力により凹陥部8の窓孔か
ら凹陥部8の外方に向かって突出しようとしている。レ
バー80の他端部はベルクランク85の一端部に回転可
能に連結されている。ベルクランク85の一端部は上下
方向のロック部材86の上端部に回転可能に連結されて
いる。
【0036】図示の態様ではテーブル4が収納態様にあ
り、レバー80はその一端部がテーブル4に押されて付
勢力に抗し時計方向に回転し、ベルクランクを反時計方
向に回転させてロック部材86を上昇させ、ロック部材
86を図17に示すような制動部材の孔から逃してい
る。テーブル4を回転させて進出態様にすると、レバー
80が付勢力により反時計方向に回転し、この回転力が
ベルクランク85によってロック部材86を降下させる
動きに変換され、ロック部材86の下端部が上記制動部
材の一つの孔に侵入して棚を移動不能にロックする。
【0037】図19はロック装置のさらに別の例を示す
もので、ハンドル操作式移動棚の伝動機構構成部材自体
を移動不能にロックするようにしたものである。図19
において、手動による回転操作ハンドル41の軸42に
一体に設けたスプロケット42と、図13、図14につ
いて説明した中間のスプロケット46との間に掛けたチ
ェーン44は、さらにスプロケット43と並んで回転自
在に設けられたスプロケット87にも掛けられてスプロ
ケット43とスプロケット87との間にほぼ水平状の部
分が設けられており、この水平状の部分でチェーン44
に逆U字状のロック部材88またはロッド状のロック部
材89を食い込ませてチェーン44を移動不能にロック
し、もって移動棚を移動不能にロックするようになって
いる。ロック部材88またはロック部材89は、図示さ
れないテーブルの進出動作に連携してチェーン44に食
い込むようになっている。中間のスプロケット46,4
7を設けるかどうかは前述のように任意であり、中間の
スプロケット46,47を設けない場合は、チェーン4
4を直接車輪軸上のスプロケットに掛けることになる。
【0038】図20はハンドル操作式移動棚の伝動機構
構成部材自体を移動不能にロックするようにしたロック
装置の別の例を示すもので、側パネル3aに比較的大き
な円形の窓孔3cを設け、側パネル3aの内方には上記
窓孔3cに重なるようにして円盤状の回転操作ハンドル
90を軸支し、ハンドル90にはこのハンドルを外部か
ら手動により回転操作できるように取っ手92を設ける
と共に、ハンドル90の外周に多数の切欠き93を一定
間隔で形成し、この切欠き93にロック部材94が進退
できるようにしたものである。ハンドル90は回転軸9
1に一体に設けられ、回転軸91は前述のスプロケット
やチェーン等でなる伝動機構に連結されている。ロック
部材94も前述の例と同様にテーブルの進出態様に連携
してハンドル90の切欠き93に侵入し、移動棚を移動
不能にロックする。この実施例でもこれまで説明した実
施例と同様の作用効果を奏する。
【0039】図21ないし図23は、ハンドル操作式移
動棚に設けたロック機構の別の例を示す。図21ないし
図23において、各移動棚のハンドル操作軸42には、
図14、図15について説明したスプロケット状の被ロ
ック部材52が一体に設けられ、被ロック部材52には
その上部両側から一対のロック部材113,114が係
合できるようになっている。ロック部材113,114
はそれぞれレバー111,112と一体に設けられてベ
ルクランク状に構成されると共にばね115,116で
それぞれ時計方向、反時計方向に回転付勢され、先端が
被ロック部材52の歯間に係合するようになっている。
ロック部材113,114はそれぞれ被ロック部材52
に係合した状態でラチェット機構と実質同一の機構を構
成していて、ロック部材113は図21において被ロッ
ク部材52の時計方向への回転を許容して反時計方向へ
の回転を阻止し、ロック部材114は被ロック部材52
の反時計方向への回転を許容して時計方向への回転を阻
止するようになっている。
【0040】棚の両間口面側には手動的な操作つまみ1
01,102によって進退するプランジャ103,10
4があり、プランジャ103,104の奥端部はそれぞ
れ上記レバー111,112に相対回転可能に連結され
ている。プランジャ103,104はそれぞれソレノイ
ド105,106によっても駆動される。つまみ10
1,102が引っ張られ、又はソレノイド105,10
6が励磁されてプランジャ103,104が外方に向か
って移動すると、レバー111,112と共にロック部
材113,114が被ロック部材52と係合する向きに
回転するようになっている。プランジャ103,104
にはそれぞれ突起107,108が設けられ、プランジ
ャ103,104が外方に向かって移動したとき上記突
起107,108がスイッチ109,110のアクチュ
エータを押してそれぞれのスイッチ109,110を作
動させるようになっている。
【0041】図23に示すように、上記スイッチ110
のb接点とソレノイド105が直列に、スイッチ109
のb接点とソレノイド106が直列に接続され、これら
の直列回路は共に、テーブル4を進出態様にしたときテ
ーブル4が離間することによって作動する前述のスイッ
チ34(図11参照)のb接点を介して電源123に接
続されている。
【0042】いま、図22に示すように5台の移動棚
A,B,C,D,Eのうち左側の3台の移動棚A,B,
Cが左側に集束し、右側の2台の移動棚D,Eが右側に
集束して移動棚C,D間に通路が形成されているものと
する。移動棚Cはその左側にある移動棚Bに近接して双
方の操作つまみ101,102同志が押合い、移動棚C
のプランジャ103は図21において右方に押され、ロ
ック部材113は被ロック部材52から逃げる。上記プ
ランジャ103の移動により突起107がスイッチ10
9から逃げ、そのb接点がオンする。ここで、移動棚C
のテーブル4を進出態様にしたとすると、テーブル4は
スイッチ34から逃げてスイッチ34がオンする。これ
によってソレノイド106が励磁され、ソレノイド10
6の磁力により図21において右側のプランジャ104
が右側に移動させられ、ロック部材114が被ロック部
材52に係合する。その結果、回転操作ハンドル41を
時計方向に回転させることはできず、移動棚Cを図22
において右方に移動させることはできないため、移動棚
C,D間の作業者の安全が確保される。なお、上記ハン
ドル41の反時計方向への回転は阻止されないが、左側
の3台の移動棚A,B,Cは、走行範囲を規制するスト
ッパ121によって走行が阻止される。
【0043】上記の例で通路を挾んで右側の移動棚Dの
テーブル4を進出態様にすれば、図21において左側の
プランジャ103がソレノイド105により外方に向か
って移動させられ、ロック部材113が被ロック部材5
2に係合して移動棚Dの左方への移動が阻止される。つ
まみ101,102の操作でプランジャ103,104
を外方に向かって移動させても、ロック部材113,1
14を被ロック部材52に係合させることができる。
【0044】テーブルは折りたたみ式にしてもよい。図
24ないし図27は折りたたみ式テーブルの各種の例を
示す。図24の例は、蝶番12によって上下方向に回転
可能なテーブル4の先端部に蝶番125によって折りた
たみ可能な補助テーブル124を設けたものである。テ
ーブル4の進出態様では補助テーブル124をテーブル
4からほぼ同一面上に連続させた態様まで回転させてテ
ーブル面を広く使うことができるようにする。収納態様
では補助テーブル124を蝶番125を中心に回転させ
てテーブル4に重ね、この状態のままテーブル4を回転
させて収納態様とする。この例によれば、テーブルを収
納するスペースが少なくて済み、例えばハンドル回転式
移動棚のように移動棚の側面の比較的広い範囲を回転操
作ハンドルが占めているものに好都合である。
【0045】図25、図26の例は、テーブル4の両側
に蝶番127を中心に上下方向に回転して開くことがで
きる補助テーブル126,126を設け、補助テーブル
16,126をテーブル4に重ねた状態で収納できるよ
うにした例である。図27の例は、引出式のテーブル1
30を設け、テーブル130を引き出した状態でその両
側に蝶番132,132により補助テーブル131,1
31を開くことができるようにしたものである。図27
の例では、棚本体に幅方向に3本の支柱7があってこれ
に側パネル3aが固定され、2本の支柱間と側パネル3
aを貫通してテーブル130が進退するようになってい
る。補助テーブル131,131はテーブル130上に
折りたたんだ状態でテーブル130と共に収納される。
【0046】図28の例は、棚本体に幅方向に3本の支
柱7があってこれに側パネル3aが固定され、一対の支
柱間と側パネル3aを貫通し、かつ、別の一対の支柱間
と側パネル3aを貫通してテーブル133が進退するよ
うにしたものである。テーブル133には、中央の支柱
7に対する逃げ溝134が形成されている。
【0047】図29の例は、進退するテーブル4に引出
式の補助テーブル135を設け、進出態様にしたテーブ
ル4の前端から補助テーブル135を引き出すようにし
たものである。また、図30に示すように、進出態様に
したテーブル4の左右両端からそれぞれ補助テーブル1
36,136を引き出すようにしてもよい。さらに、図
31に示すように、進出態様にしたテーブル4の前端の
一方の角に設けられた蝶番139を中心に扇型の補助テ
ーブル138を水平方向に回転させてテーブル4から引
き出すようにしてもよい。図29ないし図31に示す例
によれば、補助テーブルをテーブル4に押し込んだ状態
でテーブル4と共に棚に収納することができるため、図
24ないし図27に示す実施例と同様に、テーブルの収
納空間を小さくすることができるし、テーブルを進出態
様にしたときのテーブルの面積を拡大できる利点があ
る。
【0048】テーブルに補助テーブルを付加する場合、
進出態様にあるテーブルに対し補助テーブルが下から上
に向かって回転してテーブルとほぼ同一面上に進出する
ようにしてもよい。図32に示す例がそれで、テーブル
140の先端部側面にはピン143が設けられ、補助テ
ーブル141の後端部側面にはブラケット145が設け
られ、ブラケット145に形成された長孔146が上記
ピン143に嵌まることにより補助テーブル141はピ
ン143を中心に上下方向に回転可能となっている。テ
ーブル140の側面にはまた別のピン142が設けら
れ、上記ブラケット145には上記ピン142に係合す
ることができる鍵型の溝147が形成されている。
【0049】テーブル140は図示されない蝶番を中心
に回転可能で、収納態様では補助テーブル141が折り
重なった状態で上記蝶番から垂下し、また、進出態様で
は上記蝶番を中心に上に向かって回転しほぼ水平態位を
とる。水平態位にあるテーブル140に対しピン143
を中心に補助テーブル141を上方に回転させ、補助テ
ーブル141をほぼ水平態位にして上記長孔146の範
囲内で奥方に押し込みながら上記鍵型の溝147をピン
142に係合させ、補助テーブル141をテーブル14
0から進出した態様に保持する。この実施例も、テーブ
ル140の収納空間を小さくすることができるし、テー
ブル140を進出態様にしたときのテーブルの面積を補
助テーブル141の分だけ拡大できる利点がある。
【0050】以上、本発明の各種実施例について説明し
たが、これ以外にも各構成部分を各種変形可能であるた
め、以下にまとめて記載する。既に述べたとおり、移動
は、電動式でも、回転操作ハンドルによる手動式でも
よいし、減速伝動機構をもたず手動力によって直接移動
棚を動かす方式のものでもよい。さらに、移動方向は間
口面と平行な方向に移動する形式のものでもよい。電動
式移動棚の場合、テーブルの端面に異物検出手段を設
け、テーブルを進出態様にしているとき、人間、フォー
クリフトその他の異物が接近しまたは接触したときこれ
を異物検出手段が検出し、この検出態様を解除しないか
ぎり移動棚を移動不能に拘束するようにしてもよい。上
記異物検出手段は、テープスイッチ、レバースイッチ、
バースイッチの類でもよいし、光学的検出手段、静電的
検出手段、その他適宜の近接スイッチ類などであっても
よい。進出態様にあるテーブルにものを載せたときこれ
を検出するスイッチを設け、このスイッチの検出信号に
よって移動棚を移動不能に拘束するようにしてもよい。
【0051】棚が電動式移動棚の場合、一つ一つの棚に
テーブルを設け、テーブルを進出態様にしたとき操作ス
イッチが現われるようにしてもよい。こうしておけば、
テーブルが進出態様にある棚は物品の出し入れ作業を行
っている棚であると推定できる利点がある。棚がハンド
ル操作式移動棚であって、テーブルの進出動作に連携し
て棚を移動不能にロックするロック装置を設ける場合、
ロック装置の形式は前述のように各種あるが、そのほか
にも、例えば、走行車輪自体をロック部材で回転不能に
ロックするとか、走行車輪を締め付けてブレーキをかけ
るとか、レール又は床に摩擦力によるブレーキをかける
とか、被ロック部材をディスクブレーキのディスクと
し、これを締め付けることにより移動棚を移動不能にロ
ックするようにしてもよく、また、テーブルの進出動作
に連動するスイッチによってソレノイド、モータ、シリ
ンダその他のアクチュエータを駆動し、アクチュエータ
の動作によって移動棚を移動不能にロックするようにし
てもよい。ハンドル回転式移動棚における伝動機構は、
チェーンとスプロケットの組み合わせ以外の適宜のもの
を適用してよい。例えば、ロープ又はベルトとプーリを
組み合わせたもの、歯車列を組み合わせたもの、ベベル
ギヤを用いたものなどでもよい。
【0052】棚が電動式移動棚で、前述のようにインタ
ーロックをかけるようにした場合、緊急に物品を出し入
れするために緊急に移動棚を移動させる必要があるとき
にインターロックによって移動棚を移動させることがで
きず、煩わしい思いをすることがあるので、任意にイン
ターロックを一時的に解除するスイッチを設けてもよ
い。ただし、インターロックを解除するということは特
別な操作をすることであるから、その場合には警告等や
警告音等によって警告を発するのが望ましい。棚の側面
には必ずしも側パネルが設けられている必要はなく、例
えば棚の支柱に直接テーブルを進退可能に設けてもよい
し、支柱間から直接テーブルを引き出すようにしてもよ
い。支柱の形式は単柱式でも複柱式でもよく、特に限定
されない。
【0053】
【発明の効果】請求項1ないし3記載の発明によれば、
テーブルを電動式移動棚の側面から進出した態様にする
ことにより、テーブルを書籍その他の物品を暫定的に載
せる棚としてあるいは事務机として使用することがで
き、書籍その他の物品を電動式移動棚に出し入れする場
合の補助テーブルとして便利である。そして、テーブル
が電動式移動棚の側面から進出することに連携してイン
ターロック回路が電動式移動棚を移動不能にロックする
ため、テーブルが進出したまま電動式移動棚が妄りに移
動することが防止され、電動式移動棚とともに移動する
テーブルが作業者等に当たる危険を回避することができ
る。テーブルを使用しないときは棚の側面に収納する態
様をとらせればよく、テーブルが棚から突出して物品の
出し入れ作業に支障を来すことはない。
【0054】請求項4ないし7記載の発明によれば、移
動棚において、物品の出し入れ作業のためにテーブルを
進出態様にすれば、このテーブルの進退動作に連携する
ロック装置が、移動棚を移動不能にロックするため、
ーブルが進出したまま移動棚がみだりに移動することは
なく、作業者の安全が確保される。
【0055】請求項11または請求項12記載の発明の
ように、テーブルに、折りたたみ可能な、またはテーブ
ルに対し進退可能な補助テーブルを設けたものによれ
ば、テーブルの収納態様での収納空間を小さくすること
ができるし、テーブルを進出態様にしたときのテーブル
の面積を補助テーブルの分だけ拡大できる利点がある。
【0056】
【0057】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置を有する移動棚装置の概要を示す平
面図。
【図2】本発明にかかる棚装置の実施例を示す正面図。
【図3】同上棚装置のそれぞれ異なった例を示す側面
図。
【図4】同上実施例の要部を示す平面図。
【図5】同上側面図。
【図6】同上正面図。
【図7】本発明に付加される照明灯の例を示す分解斜視
図。
【図8】本発明にかかる棚装置の別の実施例を示す側面
正面図。
【図9】同上側面図。
【図10】同上平面図。
【図11】同上実施例に照明灯を付加した例を示す正面
断面図。
【図12】本発明にかかる棚装置のさらに別の実施例を
示す正面断面図。
【図13】本発明にかかる棚装置のさらに別の実施例を
示す側面図。
【図14】同上実施例中の伝動機構を示す側面図。
【図15】同上実施例の正面断面図。
【図16】本発明に適用可能なロック装置の別の例を示
す正面図。
【図17】本発明に適用可能なロック装置のさらに別の
例を示す正面図。
【図18】本発明に適用可能なロック装置のさらに別の
例を示す正面図。
【図19】本発明に適用可能なロック装置のさらに別の
例を示す側面図。
【図20】本発明に適用可能なロック装置のさらに別の
例を示す側面図。
【図21】本発明に適用可能なロック装置のさらに別の
例を示す側面図。
【図22】同上ロック装置を有する実施例の側面図。
【図23】上記ロック装置に用いられる回路例を示す回
路図。
【図24】本発明に用いられるテーブルの変形例を示す
正面図。
【図25】同上平面図。
【図26】本発明に用いられるテーブルの別の変形例を
示す側面図。
【図27】本発明に用いられるテーブルのさらに別の変
形例を示す平面図。
【図28】本発明に用いられるテーブルのさらに別の変
形例を示す平面図。
【図29】本発明に用いられるテーブルのさらに別の変
形例を示す平面図。
【図30】本発明に用いられるテーブルのさらに別の変
形例を示す平面図。
【図31】本発明に用いられるテーブルのさらに別の変
形例を示す平面図。
【図32】本発明に用いられるテーブルのさらに別の変
形例を示す正面図。
【符号の説明】
1 棚 3 側面 4 テーブル 4a テーブル 6 照明灯 6a 照明灯 40 テーブル 41 ハンドル 51 走行車輪 52 被ロック部材 124 補助テーブル

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棚の側面に、進出態様と収納態様とをと
    りうるテーブルが設けられてなる棚装置であって、 棚は電動式移動棚であり、テーブルの進出動作に連携し
    て電動式移動棚を移動不能にするインターロック回路が
    移動棚駆動回路に設けられていることを特徴とする棚装
    置。
  2. 【請求項2】 インターロック回路は、少なくともテー
    ブルが進出している棚を移動不能にするものである請求
    項1記載の棚装置。
  3. 【請求項3】 インターロック回路は、すべての電動式
    移動棚を一括して移動不能にするものである請求項1記
    載の棚装置。
  4. 【請求項4】 棚の側面に、進出態様と収納態様とをと
    りうるテーブルが設けられてなる棚装置であって、 棚は移動棚であり、テーブルの進出動作に連携して棚を
    移動不能にロックするロック装置を有することを特徴と
    する棚装置。
  5. 【請求項5】 棚は、走行車輪と、手動により操作され
    るハンドルと、このハンドルの操作力を走行車輪に伝達
    する伝動機構とを有するハンドル操作式移動棚であり、
    テーブルの進出動作に連携して棚を移動不能にロックす
    るロック装置を有する請求項4記載の棚装置。
  6. 【請求項6】 ロック装置は、伝動機構構成部材自体を
    ロックするものである請求項5記載の棚装置。
  7. 【請求項7】 ロック装置は、伝動機構中に付加された
    被ロック部材をロックするものである請求項5記載の棚
    装置。
  8. 【請求項8】 テーブル近傍にテーブルを照明する照明
    灯が設けられ、テーブルの進出動作に連携して上記照明
    灯が点灯するものである請求項1または請求項4記載の
    棚装置。
  9. 【請求項9】 テーブルが進出態様にあるときこれを表
    示する表示手段が設けられた請求項1または請求項4記
    載の棚装置。
  10. 【請求項10】 テーブルは、引出式である請求項1ま
    たは請求項4記載の棚装置。
  11. 【請求項11】 テーブルは、折りたたみ可能な補助テ
    ーブルを有する請求項1または請求項4記載の棚装置。
  12. 【請求項12】 テーブルは、テーブルに対し進退可能
    な補助テーブルを有する請求項1または請求項4記載の
    棚装置。
JP6129777A 1994-05-19 1994-05-19 棚装置 Expired - Fee Related JP2680542B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6129777A JP2680542B2 (ja) 1994-05-19 1994-05-19 棚装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6129777A JP2680542B2 (ja) 1994-05-19 1994-05-19 棚装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8296401A Division JP3054597B2 (ja) 1996-11-08 1996-11-08 棚装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07308229A JPH07308229A (ja) 1995-11-28
JP2680542B2 true JP2680542B2 (ja) 1997-11-19

Family

ID=15017965

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6129777A Expired - Fee Related JP2680542B2 (ja) 1994-05-19 1994-05-19 棚装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2680542B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4503258B2 (ja) * 2003-09-24 2010-07-14 金剛株式会社 電動式移動棚
KR101042887B1 (ko) * 2009-08-03 2011-06-21 에스티엑스조선해양 주식회사 선박용 책장
US11103061B2 (en) * 2017-11-24 2021-08-31 Antonello Briosi Modular framework for shelving

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH043031U (ja) * 1990-04-25 1992-01-13
JP3071618U (ja) * 2000-03-09 2000-09-14 株式会社電興社 ユニークなidコードを共有する通信機能付収納ケース及び記憶媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07308229A (ja) 1995-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6460744B2 (en) Storage unit slidably mounted to vehicle
US6719383B2 (en) Retractable appliance control
US20110146541A1 (en) Laptop computer storage assembly for a work surface
JP2680542B2 (ja) 棚装置
EP0095878B1 (en) Wall panel edge seal arrangement
JP3054597B2 (ja) 棚装置
JP4046418B2 (ja) ディスプレイを内蔵する机
JPH11228A (ja) 移動棚装置
JP2012012816A (ja) 移動式間仕切装置
BR9801229A (pt) Acessório para uma esquadria de correr
JP2000083782A (ja) 間仕切り用スクリーン装置
JPH11113651A (ja) 移動物置棚
JPH0622486B2 (ja) ディスプレイ内蔵型デスク
JPH0331683A (ja) 冷蔵庫
JP2005349238A (ja) 昇降式収納装置
CN221533220U (zh) 一种档案柜
JP3117940B2 (ja) 移動物置棚
JP4123790B2 (ja) 昇降式アッパーキャビネット
JP4086971B2 (ja) ディスプレイを内蔵する机
KR200386006Y1 (ko) 이동식 랙장치
JPH066090Y2 (ja) 物品保管装置における照明装置
JP3009178U (ja) 収納付き机
JP3844893B2 (ja) スライドドアトイレのドア装置
KR970004236Y1 (ko) 다목적 영사대
JP3850516B2 (ja) テーブル装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070801

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080801

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090801

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100801

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees