JP2678950B2 - バッテリ式フォークリフト用モータの温度保護システム - Google Patents

バッテリ式フォークリフト用モータの温度保護システム

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JP2678950B2 JP12426590A JP12426590A JP2678950B2 JP 2678950 B2 JP2678950 B2 JP 2678950B2 JP 12426590 A JP12426590 A JP 12426590A JP 12426590 A JP12426590 A JP 12426590A JP 2678950 B2 JP2678950 B2 JP 2678950B2
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中村  清
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小松フォークリフト株式会社
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明はバッテリ式フォークリフトの油圧モータ又
はパワーステアリングモータの過負荷による温度上昇を
未然に防ぎ,圧モータ又はパワーステアリングモータの
焼損等の不具合を防止するための保護システムに関する
ものである。
(従来の技術) 第3図はチョッパ式コントローラとその走行コントロ
ーラの温度保護回路を備えた従来のバッテリ式フォーク
リフトの走行コントローラの制御システムのブロック図
であって、図においてaはアクセレータ,bは走行コント
ローラ,cはチョッパ制御回路,dはチョッパ,eはモータ電
流検出器,fは電流制限回路,gは温度保護回路,hはサーモ
センサ,iは走行モータ,jは油圧モータ,kはパワーステア
リングモータを示す。
そして走行コントローラb内のチョッパdの温度上昇
を防ぐために,チョッパdに取付けたサーモセンサhの
信号が温度保護回路gに入り,チョッパ温度Tcが設定値
(上限)Tsより高ければ電流制限値が強制的に低く下げ
られ,それによってチョッパ制御回路cのチョッパdの
出力が低下し、結果的にチョッパ温度の上昇が抑制さ
れ,同時に走行モータiでの回転速度が下るというシス
テムになっている。
第4図は上記走行コントローラ内のcpuのフローチャ
ートを示す。
(発明が解決しようとする課題) このように従来チョッパ式走行コントローラと,この
走行コントローラの温度保護回路を備えたバッテリフォ
ークリフトでは,走行コントローラ内のチョッパの素子
(サイリスタ,トランジスタなど)を過熱から保護する
ために,一定温度になると,アクセル信号に係わりな
く,走行コントローラの出力を一定以下に制限する機能
を有している。
このようにして,走行コントローラに関しては温度が
さらに上昇するのを防ぐようになっている。
しかし乍ら油圧モータやパワーステアリングモータに
ついてはこのような温度保護機能を備えていないため
に,油圧モータやパワーステアリングモータの温度上昇
の防止には不十分な点がある。
また,油圧モータやパワーステアリングモータの温度
検出という点では,モータ温度警告ランプ等による,油
圧モータやパワーステアリングモータの温度上昇の警告
装置を設ける場合もあるが,この場合でも油圧モータや
パワーステアリングモータの温度が自動的に保護される
ものではなく,さらにオペレータがその警告指示に気が
つかなければ,何らかの原因でモータ温度が異常に上昇
しても,フォークリフトをそのまま続けて使用してしま
い,結果的にオーバヒートによる焼損など大きな損害が
発生する危険性がある。
従ってこのような問題を起こさないためには油圧モー
タやパワーステアリングモータの温度保護を自動的に行
なうシステムが必要であり,この発明はこのようなシス
テムを提供することをその目的とするものである。
(課題を解決するための手段及び作用) この発明は上記の点に鑑みなされたものであって,チ
ョッパ式走行コントローラと,該走行コントローラの保
護回路を備えたバッテリ式フォークリフトにおいて,油
圧モータ又はパワーステアリングモータのいずれか又は
その双方に温度検出装置を取付けて,該検出装置が検出
した温度検出信号を走行コントローラの保護回路に入力
できるように構成し,油圧モータ又はパワーステアリン
グモータの温度が許容以上に上昇した場合に,走行コン
トローラから走行モータへの出力を制限することにより
油圧モータまたはパワーステアリングモータの温度保護
を間接的に行うようにしたものである。
(実施例) つぎにこの発明の実施例を第1図及び第2図を参照し
て説明する。
第1図はチョッパ式走行コントローラと,その走行コ
ントローラの温度保護回路を備えたバッテリ式フォーク
リフトの制御システムのブロック図,第2図は同じく走
行コントローラ内のcpuのフローチャートを示す。
図においては1はアクセレータ,2は走行コントロー
ラ,3はチョッパ制御回路,4は電流制限回路,5は温度保護
回路,6はチョッパ,7は該チョッパに取付けたサーモセン
サ,8はモータ電流検出器,9は走行モータ,10は油圧モー
タ,11は油圧モータに取付けたサーモセンサ,12はパワー
ステアリングモータ,13はパワーステアリングモータに
取付けたサーモセンサを示す。
そして走行コントローラ2内のチョッパ6の温度上昇
を防ぐためにチョッパ6に取付けたサーモセンサ7の信
号が温度回路5に入り,チョッパ温度が設定値(上限)
より高ければ電流制限値が強制的に低く下げられる。
それによりチョッパ制御回路3のチョッパ6への出力
が低下し,結果的にチョッパ温度の上昇が抑制され,同
時に走行モータ9の回転が下るシステムとなっている。
以上のシステムは第3図,第4図に述べた従来のシス
テムと相違するところはない。
この発明においては以下の点に特徴を有している。
すなわち油圧モータ10やパワーステアリングモータ12
のいずれか一方又はその双方に上述したようにサーモセ
ンサ11,13を取付けて,その出力信号を温度保護回路5
に入力することによって,チョッパ温度保護の場合と同
様な方法によって,油圧モータ10やパワーステアリング
モータ12の温度が異常に上昇した場合に,走行モータ9
の出力を小さくし作業性を一時的に低下させ,その結果
油圧モータ10やパワーステアリングモータ12の使用頻度
を少なくして,油圧モータ10やパワーステアリングモー
タ12の過熱防止を図るようにした点に特徴を有するもの
である。
次に第2図も参照して作用について説明する。
油圧モータ10やパワーステアリングモータ12の温度
(Tmh,Tmp)が許容温度(TMH,TMP)より低い状態では,
アクセレータ1の信号がチョッパ制御回路3に入り,通
常の出力信号(アクセル量に応じたチョッパ出力)がチ
ョッパ6から走行モータ9に送られる。
一方過負荷または何らかの原因により,油圧モータ10
や,パワーステアリングモータ12の温度(Tmh,Tmp)が
設定値(TMH,TMP)より高い場合には,電流制限回路4
の電流制限値(As)が下げられ,モータ電流検出器8か
らえられる電流値(Am)が低下後の電流制限値(As′)
以下になるようチョッパ6から走行モータ9への入力電
圧が低下し走行モータ9の回転速度が下がる。
その結果稼動サイクルタイムが長くなり,油圧モータ
10やパワーステアリングモータ12の冷却時間がより長く
なるため,油圧モータやパワーステアリングモータな
ど,駆動装置が走行コントローラとは独立したもので
も,間接的に温度上昇を抑制することができる。
このように油圧モータ10やパワーステアリングモータ
12の専用の温度保護装置を特に設けることなしに,走行
コントローラ2の温度保護回路5を利用して油圧モータ
10やパワーステアリングモータ12の温度保護を,オペレ
ータが特に注意を払わなくとも間接的に行うことがで
き,モータ焼損等の不具合を未然に防止できる。
(発明の効果) この発明は以上詳述したように,油圧モータやパワー
ステアリングモータのいずれか一方またはその両方に温
度検出装置を設けて,その温度検出信号を走行コントロ
ーラの温度保護回路に入力できるようにして,油圧モー
タまたはパワーステアリングモータの温度が許容以上に
上昇した場合に,走行コントローラから走行モータへの
出力を制限することにより,油圧モータ又はパワーステ
アリングモータの温度保護を間接的に行うようにしたも
ので,オペレータが特に注意を払わなくても自動的に温
度保護を行うことが可能となる。
従ってこの発明では油圧モータやパワーステアリング
モータ専用の温度保護装置を設ける必要がなくなり,し
かも走行コントローラの温度保護回路を利用して油圧モ
ータやパワーステアリングモータの温度保護を行ことが
できるので,モータの焼損等の不具合を未然に防止する
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例の制御システムのブロック
図,第2図は同じく走行コントローラ内のcpuのフロー
チャート,第3図は従来の走行コントローラの温度保護
回路を備えたチョッパ式走行コントローラの制御システ
ムのブロック図,第4図は同じく走行コントローラ内cp
uのフローチャートを示す。 2……走行コントローラ, 3……チョッパ制御回路, 4……電流制限回路, 5……温度保護回路, 9……走行モータ, 10……油圧モータ, 12……パワーステアリングモータ, 11,13……サーモセンサ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】チョッパ式走行コントローラ2と、該走行
    コントローラ2の保護回路(3,4,5)を備えたバッテリ
    式フォークリフトにおいて、油圧モータ10又はパワース
    テアリングモータ12のいずれか一方または双方に温度検
    出装置11,13を取付け,該検出装置11,13が検出した温度
    信号を走行コントローラ2の温度保護回路5に入力でき
    るようにし,油圧モータ10又はパワーステアリングモー
    タ12の温度が許容以上に上昇した場合に,走行コントロ
    ーラ2から走行モータ9への出力を制御することにより
    油圧モータ10又はパワーステアリングモータ12の温度保
    護を間接的に行うようにしたことを特徴とする,バッテ
    リ式フォークリフト用モータの温度保護システム。
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