JP2678147B2 - ハンダ付け装置 - Google Patents

ハンダ付け装置

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JP2678147B2
JP2678147B2 JP7070056A JP7005695A JP2678147B2 JP 2678147 B2 JP2678147 B2 JP 2678147B2 JP 7070056 A JP7070056 A JP 7070056A JP 7005695 A JP7005695 A JP 7005695A JP 2678147 B2 JP2678147 B2 JP 2678147B2
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康仁 瀬領
徹 横山
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小松技研株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、電子部品等を
実装する回路基板等、板状の被ハンダ付け品を部分ハン
ダ付けするときに用いて好適なハンダ付け装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント基板の部分ハンダ付け
は、一般に、噴流式のハンダ付け装置により行われてい
る。以下に、このようなハンダ付け装置に備えたハンダ
槽の一例を示す。図10に示すように、ハンダ付け装置
1のハンダ槽2は、仕切板3によって、上室4と下室5
とに仕切られた構成となっている。そして、この仕切板
3には、ハンダ槽2内のハンダ液面よりも上方に延出す
るノズル6と、上室と下室とを連通する開口部7と
が設けられ、開口部7には、駆動モータ8aを備えたフ
ァン8が設けられている。
【0003】このようなハンダ槽2においては、駆動モ
ータ8aでファン8を回転駆動させて上室4内のハンダ
液を開口部7から下室に送り込むことにより、下室5
内のハンダ液をノズル6から押し出すかたちで噴流を発
生させるようになっている。そして、部分ハンダ付けす
べき被ハンダ付け品、例えばプリント基板Pを搬送レー
ル9でノズル6の上方に移動させた後、搬送レール9を
下降させるか、あるいはハンダ槽2を上昇させることに
よって、プリント基板Pの下面をノズル6からの噴流ハ
ンダFに接触させて部分ハンダ付けを行うようになって
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のハンダ付け装置には、以下のような問題
が存在する。まず、駆動モータ8aに駆動されるファン
8の回転ムラや、ファン8の羽根によるハンダ液の脈動
等によって、ノズル6からの噴流ハンダFの高さが安定
しないという問題がある。加えて、特に、部分ハンダ付
け装置等、ハンダ槽2に複数のノズル6が備えられてい
る場合には、ノズル6の場所によって噴流ハンダFの高
さにバラつきが生じ、良好な部分ハンダ付けを行うこと
が困難となる。
【0005】ところで、近年、電子部品の高集積化、小
型化にともない、IC等の高集積化部品やチップ部品
と、コンデンサ等のリード線を有した部品とが、プリン
ト基板Pに高密度に混載されている。このようなプリン
ト基板Pをハンダ付け装置1で部分ハンダ付けするに際
しては、プリント基板Pを部分ハンダ付けした後、搬送
レール9の上昇またはハンダ槽2の下降によりプリント
基板Pを噴流ハンダFから離すときに、部分ハンダ付け
した部分から垂れたハンダがそのまま固化して、隣接す
るピンどうしが導通してしまうブリッジ等の不良が発生
することがあるという問題がある。本発明は、以上のよ
うな点を考慮してなされたもので、ハンダの噴流高さを
安定させて、良好な品質で部分ハンダ付けを行うことの
できるハンダ付け装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
被ハンダ付け品をハンダ付けするハンダ付け装置に、ハ
ンダを溶解する槽本体と、該槽本体の上室と下室とを仕
切る仕切板と、前記下室から前記槽本体内のハンダ液面
上に延出してハンダ液を噴き上げるノズルと、前記仕切
に、前記上室と下室とを連通し、かつ前記槽本体内の
ハンダ液内にその全体が没するよう設けられた筒状のシ
リンダと、該シリンダ内でその軸線方向に移動自在なピ
ストンと、該ピストンを駆動させる駆動機構と、前記ノ
ズルからの噴流ハンダの高さを低下させるための前記上
室と下室とを連通する連通部とを具備してなるハンダ槽
が備えられていることを特徴としている。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1記載のハ
ンダ付け装置において、前記連通部として、前記ピスト
ンまたは仕切板に、開閉自在な弁機構が設けられている
ことを特徴としている。
【0008】請求項3に係る発明は、請求項1記載のハ
ンダ付け装置において、前記連通部として、前記シリン
ダと前記ピストンとの間に、ハンダ液を流すための定め
られた寸法のクリアランスが形成されていることを特徴
としている。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明では、ハンダ付け装置に、
槽本体の上室と下室とを仕切る仕切板と、ハンダ液を噴
き上げるノズルと、その全体がハンダ液内に没するよう
仕切板に設けたシリンダと、シリンダ内で移動自在なピ
ストンと、ピストンを駆動させる駆動機構と、ノズルか
らの噴流ハンダの高さを低下させるため上室と下室とを
連通する連通部とを具備してなるハンダ槽を備える構成
とした。これにより、ピストンを駆動機構によってシリ
ンダ内で上室側から下室側に向けて移動させると、下室
内のハンダ液が押し出されてノズルから噴き上がり、噴
流が発生するようになっている。そして、連通部を通っ
てハンダ液が下室から上室に流れ込むことにより、噴流
ハンダの高さが低下するようになっている。さらに、こ
の連通部は、ノズルから溢れて上室に流れ込んだハンダ
液を再び下室に流れ込ませ、これによってハンダ液を循
環させることもできる。また、ピストンをシリンダ内で
下室側から上室側に移動させると、ノズルからの噴流ハ
ンダの高さが低下することになる。
【0010】請求項2記載の発明では、連通部として、
ピストンまたは仕切板に開閉自在な弁機構を設ける構成
とした。これにより、ハンダ液がこの弁機構を通って上
室と下室との間で行き来するようになっている。そし
て、ピストンを下室側に移動させて噴流を発生させた状
態で弁機構を開くと、ここからハンダ液が下室側から上
室側に流れ込み、ノズルからの噴流ハンダの高さが低下
することになる。
【0011】請求項3記載の発明では、連通部として、
シリンダとピストンとの間に、ハンダ液を流すための
定寸法のクリアランスを形成する構成とした。これによ
り、このクリアランスを通ってハンダ液が上室から下室
側に流れ込むようになっている。また、ピストンを下室
側に移動させて噴流を発生させた後に、時間が経過する
と、このクリアランスを通って上室側に戻るハンダ液に
よって、ノズルからの噴流ハンダの高さが低下すること
になる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図面に示す第一および第二実
施例を参照して説明する。
【0013】[第一実施例]まず、ここでは、例えば、
連通部として弁機構を用いる場合の実施例を用いて説明
する。図1ないし図4は、本発明に係るハンダ付け装置
に備えたハンダ槽の一例を示すものである。これらの図
において、従来例として示した図10と共通する部分に
ついては、同一符号を付してある。
【0014】図1に示すように、ハンダ付け装置10
は、部分ハンダ付けすべき被ハンダ付け品、例えばプリ
ント基板(被ハンダ付け品)Pを搬送する二本一対の搬
送レール9,9の下方に、その延在方向に沿って入口側
(図示手前側)より出口側に向けて、図示しないフラク
サー,温風ヒータ,プリヒータ,ハンダ槽11,図示し
ない冷却ファン等が順次配設された構成となっている。
【0015】搬送レール9,9は、図示しないエアシリ
ンダ等によって、一定ストロークで上下動するようにな
っている。
【0016】ハンダ槽11は、図示しないヒータを備え
た槽本体12が、仕切板13によって、上室14と下室
15とに仕切られた構成となっている。そして、この仕
切板13には、ハンダ槽11内のハンダ液面よりも上方
に延出して先窄まりとなる例えば三個のノズル16,1
6,…が、プリント基板Pを部分ハンダ付けすべき位置
に設けられている。
【0017】さらに、仕切板13には、上室14と下室
15とを連通する開口部17が形成されており、この開
口部17には、上下方向に軸線を有する円筒状のシリン
ダ18が一体に取り付けられている。シリンダ18内に
は、その軸線方向に移動自在な円板状のピストン19が
設けられている。このピストン19は、上下方向に伸縮
駆動される上下機構(駆動機構)20の伸縮ロッド20
aの先端部に取り付けられている。上下機構20には、
伸縮ロッド20aの伸縮速度を調整できる調整機構が備
えられている。ピストン19は、この上下機構20の駆
動によりシリンダ18内を移動するようになっている。
【0018】また、ピストン19には、上室14側に向
けてのみ開く開閉弁(弁機構,連通部)21が設けられ
ており、この開閉弁21は図示しない駆動機構によって
開閉駆動されるようになっている。
【0019】このような構成からなるハンダ付け装置1
0においては、部分ハンダ付けすべきプリント基板P
は、搬送レール9,9の入口側より該ハンダ付け装置1
0内に搬入した後、まず、前記フラクサー(図示なし)
にてフラックスを塗着された後、前記温風ヒータ(図示
なし)にてフラックスの乾燥を受け、さらに前記プリヒ
ータ(図示なし)により予備加熱されるようになってい
る。
【0020】一方、図2に示すように、ハンダ槽11に
おいては、まず、上下機構20を駆動させて伸縮ロッド
20aを急速に伸長させ、ピストン19を勢いよく上室
14側から下室15側に押し下げる。すると、下室15
内のハンダ液が、ノズル16,16,…から勢いよく押
し出され、噴流ハンダFが高く噴き上がる。このように
して各ノズル16内の噴流ハンダFの高さを高く上げる
ことによって、ハンダ液の表面の酸化物が除去されるよ
うになっている。
【0021】この後、ピストン19の下降速度を低下さ
せて一定速度に保つ。すると、各ノズル16からの噴流
ハンダFの高さが低下して、一定の高さ、例えば各ノズ
ル16と略同じ高さ、あるいは噴流ハンダFが各ノズル
15から少し流れる程度の高さで安定した状態となる。
【0022】図3に示すように、予備加熱の完了したプ
リント基板Pを、搬送レール9,9でハンダ槽11の上
方に搬送して待機させておき、噴流ハンダFの高さが安
定すると同時に、搬送レール9,9を下降させ、プリン
ト基板Pの下面を各ノズル16からの噴流ハンダFに接
触させて、所定の位置を部分ハンダ付けする。
【0023】続いて、図4に示すように、部分ハンダ付
けが完了した後、開閉弁21を開動させる。すると、各
ノズル16内の噴流ハンダFと、上室14のハンダ液の
液面の高低差によって、開閉弁21の開口部からハンダ
液が下室15から上室14に流れ込んで、各ノズル16
からの噴流ハンダFの高さがゆっくりと低下し、噴流ハ
ンダFがプリント基板Pから離れることになる。
【0024】この後、搬送レール9,9を上昇させてプ
リント基板Pを各ノズル16から引き離す。そして、こ
のようにして部分ハンダ付けの完了したプリント基板P
を、搬送レール9,9で冷却ファン(図示なし)に搬送
し、ここで冷却した後、ハンダ付け装置10外に搬出し
て次工程に移動させるようになっている。
【0025】一方、このプリント基板Pの移動と同時
に、ハンダ槽11においては、上下機構20でピストン
19を上室14側に上昇させる。そして、各ノズル16
内のハンダ液の液面と、上室14のハンダ液の液面とが
同じ高さになった時点で、開閉弁21を閉動させる。
【0026】上記のサイクルを順次繰り返すことによっ
て、ハンダ槽11では、プリント基板Pを順次部分ハン
ダ付けするようになっている。
【0027】上述したハンダ付け装置10には、槽本体
12の上室14と下室15とを仕切る仕切板13と、ノ
ズル16,16,…と、上室14と下室15とに連通す
るシリンダ18と、シリンダ18内で移動自在なピスト
ン19と、ピストン19を駆動する上下機構20と、ピ
ストン19に設けられて開閉自在な開閉弁21とを具備
してなるハンダ槽11が備えられた構成となっている。
これにより、上下機構20でピストン19を下室15側
に移動させると、下室15内のハンダ液が各ノズル16
から押し出されて噴流を発生させることができる。この
とき、ピストン19を急速に移動させることによって、
噴流ハンダFを高く噴き上げて、表面の酸化物を除去す
ることができる。また、この後、ピストン19の移動速
度を低下させて一定速度に保つことによって、噴流ハン
ダFの高さを低下させた状態で安定させることができる
ので、プリント基板Pの部分ハンダ付けを良好な品質で
行うことができる。さらには、ピストン19の移動によ
って下室15内の圧力を高めることにより噴流を発生さ
せるので、複数のノズル16からの噴流ハンダFの高さ
がバラツキのないものとなり、この点からも、プリント
基板Pの部分ハンダ付けを良好な品質で行うことが可能
となる。
【0028】また、プリント基板Pを部分ハンダ付けし
た後、ピストン19に備えた開閉弁21を開くことによ
って、噴流ハンダFの高さをゆっくりと下げることがで
きるので、噴流ハンダFの表面張力によりプリント基板
Pの下面のハンダのキレをよくして、ブリッジの発生を
抑さえることができる。このとき、開閉弁21の開口面
積を調整することによってその下降速度を最適に設定す
ることが可能である。
【0029】なお、上記第一実施例において、開閉弁2
1を、ピストン19ではなく、例えば仕切板13に設け
る構成としてもよい。この場合においても、開閉させる
タイミングは上記実施例と同様である。
【0030】[第二実施例]次に、例えば、連通部とし
て、ピストンとシリンダとの間にクリアランスを形成す
る場合の実施例を用いて説明する。図5ないし図9は、
本発明に係るハンダ付け装置に備えたハンダ槽の他の一
例を示すものである。これらの図において、第一実施例
で示したハンダ付け装置10のハンダ槽11(図1参
照)と共通する部分については、同一符号を付し、その
説明を省略する。
【0031】図5に示すように、ハンダ付け装置10’
のハンダ槽23には、槽本体12と、その上室14と下
室15とを仕切る仕切板13と、ノズル16,16,…
と、開口部17に設けられたシリンダ18とが備えられ
ている。シリンダ18内には、その軸線方向に移動自在
なピストン25が設けられており、このピストン25
は、上下機構20によって駆動されるようになってい
る。
【0032】図6に示すように、ピストン25の外径
は、シリンダ18の内径よりも一定寸法小さく設定され
ており、これによって、ピストン25の外周面とシリン
ダ18の内周面との間には、所定のクリアランス(弁機
構,連通部)Cが形成されている。
【0033】図5に示したように、このような構成から
なるハンダ槽23を備えたハンダ付け装置10’におい
ては、前記第一実施例のハンダ付け装置10と同様に、
部分ハンダ付けすべきプリント基板Pは、まず、フラッ
クスの塗着・乾燥、予備加熱を受ける。
【0034】図7に示すように、この間、ハンダ槽23
においては、まず、上下機構20を急速に伸長させ、ピ
ストン25を勢いよく上室14側から下室15側に押し
下げる。すると、下室15内のハンダ液が、ノズル1
6,16,…から勢いよく押し出されて噴流ハンダFが
発生し、ハンダ液の表面の酸化物が除去されるようにな
っている。
【0035】この後、ピストン25の下降速度を低下さ
せて一定に保つ。すると、各ノズル16から上室14に
溢れ出る噴流ハンダFの高さが低下し、一定の高さ、例
えば各ノズル16と略同じ高さ、あるいは噴流ハンダF
が各ノズル16から少し流れる程度の高さで安定した状
態となる。
【0036】そして、図8に示すように、予備加熱の完
了したプリント基板Pを搬送レール9,9でハンダ槽2
3の上方に搬送しておき、噴流ハンダFの高さが安定す
ると同時に、搬送レール9,9を下降させ、プリント基
板Pの下面を各ノズル16からの噴流ハンダFに接触さ
せて所定の位置を部分ハンダ付けする。
【0037】そして、一定時間が経過すると、下室15
のハンダ液がクリアランスCを通って上室14に流れ込
むことによって、各ノズル16からの噴流ハンダFの高
さが徐々に低下し、噴流ハンダFがプリント基板Pから
離れることになる。
【0038】図9に示すように、この後、搬送レール
9,9を上昇させることによってプリント基板Pを各ノ
ズル16から引き離し、冷却した後に次工程に移動させ
るようになっている。
【0039】一方、ハンダ槽23においては、上下機構
20でピストン25を上昇させる。その後、シリンダ1
8とピストン25との間のクリアランスCからのハンダ
液の移動により、各ノズル16内のハンダ液の液面と、
上室14のハンダ液の液面とが同じ高さになる。
【0040】上記のサイクルを順次繰り返すことによっ
て、ハンダ槽23では、プリント基板Pが順次部分ハン
ダ付けされるようになっている。
【0041】上述したハンダ付け装置10’には、槽本
体12の上室14と下室15とを仕切る仕切板13と、
ノズル16,16,…と、上室14と下室15とに連通
するシリンダ18と、シリンダ18内で移動自在なピス
トン25と、ピストン25を駆動する上下機構20とを
具備し、かつ、シリンダ18とピストン25との間に所
定のクリアランスCを形成してなるハンダ槽23が備え
られた構成となっている。これにより、ピストン25を
下室15側に下げることによって噴流ハンダFを発生さ
せることができるので、上記第一実施例と同様に、ハン
ダ液表面の酸化物の除去、安定した噴流ハンダFによる
良好な品質でのプリント基板Pの部分ハンダ付け、複数
のノズル16からの噴流ハンダFの高さの平均化を可能
とすることができる。
【0042】また、シリンダ18とピストン25との間
に所定のクリアランスCが形成された構成となってい
る。これにより、ピストン25を下室15側に押し下げ
た後には、下室15内のハンダ液がこのクリアランスC
を通って上室14側に流れ込むことによって、各ノズル
16からの噴流ハンダFの高さがゆっくりと下がるの
で、ブリッジの発生を抑さえることができる。このと
き、クリアランスCにより形成される間隙の面積を調整
することによって、噴流ハンダFの下降速度を最適に設
定することが可能である。しかも、前記第一実施例の開
閉弁21(図1参照)に比較して、駆動機構が不要であ
るため、故障の発生およびコストを抑さえることができ
る。
【0043】なお、上記第一および第二実施例におい
て、ハンダ付け装置10,10’に複数のノズル16を
備える構成としたが、そのノズルの数,形状等について
は限定するものではない。また、ハンダ液の酸化を防止
するために、窒素雰囲気中で部分ハンダ付けを行う構成
としてもよい。もちろん、この場合には、ピストン1
9,25を急速に下げることによるハンダ液の酸化物除
去動作は不要となり、ピストン19,25を通常の速度
で下げればよい。さらに、ピストン19,25を駆動さ
せる上下機構20には、例えばエアシリンダ、油圧シリ
ンダ、ボールネジ機構、ラックアンドピニオン等、種々
の機構を用いることが可能である。
【0044】また、ピストン19,25を急速に移動さ
せて噴流ハンダFを高く噴き上げて酸化物を除去した
後、その移動速度を低下させることによって、噴流ハン
ダFの高さを低下させて安定させる構成としたが、これ
に限るものではなく、例えば、以下に示すようにしても
よい。すなわち、酸化物の除去時に、ピストン19,2
5を急速に移動させ、これがそのストローク下端に到達
すると、その後、例えば浴槽の湯が溢れ出る時のよう
に、高く噴き上がった噴流ハンダFは徐々に低下した
後、ある程度の長さの時間に亘って各ノズル16からほ
ぼ一定のレベルで溢れ続けることになる。そして、噴流
ハンダFが、この一定のレベルで溢れ続けている間に、
プリント基板Pを下降させてハンダ付け動作を行えば、
上記各実施例とと同様の効果を奏することが可能であ
る。
【0045】加えて、ハンダ付け装置10,10’にお
いて、ハンダ槽11,23以外の他の部分の構成につい
ては何ら限定するものではない。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係るハ
ンダ付け装置によれば、ハンダ付け装置に、槽本体の上
室と下室とを仕切る仕切板と、ハンダ液を噴き上げるノ
ズルと、その全体がハンダ液内に没するよう仕切板に設
けたシリンダと、シリンダ内で移動自在なピストンと、
ピストンを駆動させる駆動機構と、ノズルからの噴流ハ
ンダの高さを低下させるため上室と下室とを連通する連
通部とを具備してなるハンダ槽を備える構成とした。こ
れにより、駆動機構によってピストンをシリンダ内で上
室側から下室側に向けて移動させると、下室内のハンダ
液がノズルから押し出されて噴流が発生するようになっ
ている。このとき、ピストンを急速に移動させることに
よって、噴流ハンダをノズルから高く噴き上げて表面の
酸化物を除去することができる。また、時間の経過とと
もに噴流ハンダの高さが安定するので、ハンダ付けを良
好な品質で行うことができる。さらには、ピストンの移
動によって下室内の圧力を高めて噴流ハンダを発生させ
るので、ノズルが複数の場合であっても噴流ハンダの高
さをバラツキのないものとすることができ、この点から
も、ハンダ付けを良好な品質で行うことが可能となる。
加えて、ピストンの移動により噴流を発生させた状態で
は、連通部を通ってハンダ液が下室から上室に流れ込む
ことにより、噴流ハンダの高さをゆっくりと下げること
ができるので、噴流ハンダの表面張力によって被ハンダ
付け品の下面のハンダのキレをよくして、ブリッジの発
生を抑さえることができる。さらに、この連通部は、ノ
ズルから溢れて上室に流れ込んだハンダ液を再び下室に
流れ込ませ、これによってハンダ液を循環させることも
できる。
【0047】請求項2に係るハンダ付け装置によれば、
連通部として、ピストンまたは仕切板に開閉自在な弁機
構を設ける構成とした。これにより、プリント基板をハ
ンダ付けした後、弁機構を開くことによって、噴流ハン
ダの高さをゆっくりと下げることができるので、噴流ハ
ンダの表面張力によって被ハンダ付け品の下面のハンダ
のキレをよくして、ブリッジの発生を抑さえることがで
きる。このとき、弁機構の開口面積を調整することによ
って下降速度を最適に設定することができる。
【0048】請求項3に係るハンダ付け装置によれば、
連通部として、シリンダとピストンとの間に、ハンダ液
を流すための所定寸法のクリアランスを形成する構成と
した。これにより、プリント基板をハンダ付けした後、
時間の経過とともに、ハンダ液がこのクリアランスを通
って下室側から上室側に移動し、噴流ハンダの高さをゆ
っくりと下げることができるので、噴流ハンダの表面張
力によって被ハンダ付け品の下面のハンダのキレをよく
して、ブリッジの発生を抑さえることができる。このと
き、クリアランスにより形成される間隙の面積を調整す
ることによって、噴流ハンダの下降速度を最適に設定す
ることが可能である。しかも、駆動機構が不要であるた
め、故障の発生およびコストを抑さえることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るハンダ付け装置のハンダ槽の一例
を示す立断面図である。
【図2】前記ハンダ付け装置において、ピストンを押し
下げた状態を示す立断面図である。
【図3】同、ハンダ付けを行う状態を示す立断面図であ
る。
【図4】同、弁機構を開いた状態を示す立断面図であ
る。
【図5】本発明に係るハンダ付け装置のハンダ槽の他の
一例を示す立断面図である。
【図6】前記ハンダ槽に備えたシリンダとピストンとの
間に形成したクリアランスを示す部分断面図である。
【図7】前記ハンダ付け装置において、ピストンを押し
下げた状態を示す立断面図である。
【図8】同、ハンダ付けを行う状態を示す立断面図であ
る。
【図9】同、ハンダ付けを行った後の状態を示す立断面
図である。
【図10】従来のハンダ付け装置のハンダ槽の一例を示
す立断面図である。
【符号の説明】
10,10’ ハンダ付け装置 11,23 ハンダ槽 12 槽本体 13 仕切板 14 上室 15 下室 16 ノズル 18 シリンダ 19,25 ピストン 20 上下機構(駆動機構) 21 開閉弁(弁機構,連通部) C クリアランス(弁機構,連通部) P プリント基板(被ハンダ付け品)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被ハンダ付け品をハンダ付けするハンダ
    付け装置に、ハンダを溶解する槽本体と、該槽本体の上
    室と下室とを仕切る仕切板と、前記下室から前記槽本体
    内のハンダ液面上に延出してハンダ液を噴き上げるノズ
    ルと、前記仕切板に、前記上室と下室とを連通し、かつ
    前記槽本体内のハンダ液内にその全体が没するよう設け
    られた筒状のシリンダと、該シリンダ内でその軸線方向
    に移動自在なピストンと、該ピストンを駆動させる駆動
    機構と、前記ノズルからの噴流ハンダの高さを低下させ
    るための前記上室と下室とを連通する連通部とを具備し
    てなるハンダ槽が備えられていることを特徴とするハン
    ダ付け装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のハンダ付け装置におい
    て、前記連通部として、前記ピストンまたは仕切板に、
    開閉自在な弁機構が設けられていることを特徴とするハ
    ンダ付け装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のハンダ付け装置におい
    て、前記連通部として、前記シリンダと前記ピストンと
    の間に、ハンダ液を流すための定められた寸法のクリア
    ランスが形成されていることを特徴とするハンダ付け装
    置。
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