JP2678145B2 - 健康座布団 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、家庭用，職場用に供さ
れ、精神的，肉体的に好影響を与える健康座布団に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の家庭用，職場用座布団は、内部に
綿を充填したものや職場用としては椅子向に軽量，取扱
性の良いスポンジを充填したものがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】然るに、綿は湿気を吸
収し易く、しかも湿気を吸ったものは弾力性がなくなり
偏平化し重くなるし、臭も付く。そしてダニやシラミや
ノミの巣窟となり身体的に悪影響を及ぼし不衛生であ
る。

【０００４】その為、定期的に天日乾燥をしなければな
らない煩瑣があり、日当りの良い所が確保出来ない場合
にはこれも不可能である。臭は天日乾燥でも落ち難い。
スポンジを用いた職場用でも同様な傾向があり、まして
や定期的に天日乾燥をするようなことはオフィスでは実
際に行われず、ましてや一日中日当たりの悪いオフィス
ビルではこれ又不可能である。いずれの場合も長時間座
っていると疲れが溜り易く落ち着きがなく重苦しい不快
感に苛まれ易くなる。

【０００５】ここにおいて、本発明の解決すべき主要な
目的は、次の通りである。即ち、本発明の第１目的は、
肉体的，精神的衛生上好影響を与える健康座布団を提供
せんとするものである。

【０００６】本発明の第２の目的は、湿気の吸排と虫除
け機能を有する素材を用いた健康座布団を提供せんとす
るものである。

【０００７】本発明の第３の目的は、座り心地の良い所
要大きさに破砕した木炭屑と桐チップの二段層構造とし
た健康座布団を提供せんとするものである。

【０００８】本発明の第４の目的は、木炭屑を小分け密
閉充填した各種断面形態の和紙袋群を揃えて平坦密に並
べ一段層を形成した健康座布団を提供せんとするもので
ある。

【０００９】本発明の他の目的は、明細書，図面，特に
特許請求の範囲の記載から自ずと明かとなろう。

【００１０】

【課題を解決するための手段】前記課題の解決は、本発
明が次に列挙する新規な特徴的構成手段を採用すること
により前記目的を達成する。即ち、本発明の第１の特徴
は、所望の大きさに破砕した木炭屑を充填した複数の和
紙袋を縦横整然と整列して収容するとともに当該和紙袋
の相互隣接境界線に沿って和紙袋群を固定自在な縫目線
を外部から入れた木炭屑用密閉布製偏平袋と、所望大き
さに破砕した木材チップ群を充填し所望箇所に当該木材
チップ群の移動を阻止自在な固定縫目を通したチップ用
密閉布製偏平袋をとを、二段に重層して密閉布製外被袋
内に装填してなる健康座布団にある。

【００１１】本発明の第２の特徴は、前記本発明の第１
の特徴における和紙袋が、断面方形，円形，偏平形の平
面長方体である健康座布団にある。

【００１２】本発明の第３の特徴は、前記本発明の第１
又は第２の特徴における木炭屑用密閉布製偏平袋とチッ
プ用密閉布製偏平袋が、通気性の良い素材製である健康
座布団にある。

【００１３】本発明の第４の特徴は、前記本発明の第
１，第２又は第３の特徴における木炭屑用密閉布製偏平
袋とチップ用密閉布製偏平袋が、木綿，絹，麻等で織成
した布である健康座布団にある。

【００１４】本発明の第５の特徴は、前記本発明の第
１，第２，第３又は第４の特徴における木材チップ群
が、桐チップ群である健康座布団にある。

【００１５】

【作用】本発明は、前記のような新規な手段を講じたの
で、炭と桐がもともと有する特質を組合せ活用する。即
ち、炭は吸湿・排湿機能，樹木の持っているミネラル保
有機能，有害ガスや悪臭，不純物の吸着機能及び人体特
に睾丸や卵巣の精子や卵子に悪影響を及ぼすとされる家
庭電化製品や事務用機器から発する電磁波を吸通して人
体に留めないい機能を有する。

【００１６】他方、桐は、吸湿性が乏しい反面病虫害へ
の抵抗性が高いため湿り気がなく、ノミやダニやシラミ
等の害虫を寄せ付けない防虫機能を有する。従って永年
使用しても常に湿り気がなくカラッとし、臭も付かず、
有害な電磁波を吸通するので、建物内の電磁波が集中的
に溜る場所に於いても、、テレビやコンピュータのディ
スプレイ及び液晶等に長時間対面する場合に於いても電
磁波が体内に留らず人体に悪影響がないのでストレスが
溜らない。

【００１７】その上、桐の防虫機能により害虫が付か
ず、衛生的である。その結果、雨期や湿り気の多い場所
での使用，体汗，体湿，体臭，電磁波等を吸収して常に
布団表面を乾燥しサラッとした状態を保持するとともに
電磁波や静電気を帯びず、防虫作用もあって長時間の着
座に対しても落ち着き感や爽快感，安心感を与える。

【００１８】

【実施例】本発明の実施例を図面につき詳説する。図１
は本実施例の半部横断斜面図，図２は布製外被袋内に装
填する上段層の平面図，図３は同・下段層の平面図であ
る。

【００１９】図中、Ａは本実施例の健康座布団、αは座
り心地の良い所要大きさに破砕した木炭屑、βは座り心
地の良い所要大きさに破砕した桐チップ、１は上段層、
２は下段層、３は断面正方形長方体和紙袋、４は木炭屑
用密閉布製偏平袋、４ａは密閉縫合線、５は縦横固定縫
目線、６はチップ用密閉布製偏平袋、６ａは密閉縫合
線、７はクロス固定縫目、８は密閉布製外被袋、８ａは
密閉縫合線である。

【００２０】なお、和紙袋３断面は丸形，偏平形でも良
いし、木炭屑用密閉布製偏平袋４とチップ用密閉布製偏
平袋６と密閉布製外被袋８は、通気性の良い木綿，絹，
麻，羊毛等を織成した布を使用するのが好適である。ま
た、桐チップβと同効能を有する他の木材チップを採用
することも可能である。

【００２１】本実施例の仕様は、このような具体的実施
態様を呈するが、以下製作手順を説明する。まず、洗浄
した木炭屑αを充填密閉した所要数（本実施例では１２
個）の和紙袋３を例えば縦２列、横６列密に整然と木炭
屑用密閉布製偏平袋４に平坦整列収容し、当該和紙袋３
の相互隣接境界線に沿って和紙袋３群を固定自在な固定
縫目線５を外部から入れる。

【００２２】次いで、桐チップβ群を木炭屑用密閉布製
偏平袋４とほぼ同面積のチップ用密閉布製偏平袋６内に
充填密閉し、桐チップβ群の偏寄移動を可及的に阻止す
るため平面中央と四隅角寄りにそれぞれクロス固定縫目
７を通す。

【００２３】さらに、当該チップ用密閉布製偏平袋６上
に木炭屑用密閉布製偏平袋４を重ねて上段層１と下段層
２の二重構造としたものをこれとほぼ同内容積の密閉布
製外被袋８内に一体装填密閉することにより、本実施例
の健康座布団Ａが製作される。なお、本実施例の和紙袋
３が断面正方形のものを図示説明したが、これに限定さ
れず、断面丸形，断面偏平形のものでも採用可能であ
る。

【００２４】

【発明の効果】かくして、本発明によれば、上段層の木
炭屑群がいずれも通気性の良い密閉布製外被袋，チップ
用密閉布製偏平袋，和紙袋を通して吸湿，排湿を常時行
うため常に適度な乾燥状態で肌触りがやさしく、しか
も、防臭機能を有し、木炭屑群間や桐チップ群間に空気
を多く包蔵して夏涼しく、冬暖かい。

【００２５】さらに、下段層の桐チップ群は虫除けの効
能を有し、ノミ，シラミ，ダニ等の害虫を寄せ付けず衛
生的であるとともに、木炭屑は、テレビやディスプレイ
等から放出する人体に悪影響があるとされる電磁波を吸
通する効能もあるので、多くの体験を通して長い間座っ
ていても爽快な落ち着いた安心感を味えることが確認さ
れる等優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す半部横断斜面図である。

【図２】同上で使用する木炭屑用密閉布製偏平袋の平面
図である。

【図３】同上で使用するチップ用密閉布製偏平袋の平面
図である。

【符号の説明】

Ａ…健康座布団 α…木炭屑 β…桐チップ １…上段層 ２…下段層 ３…和紙袋 ４…木炭屑用密閉布製偏平袋 ４ａ…密閉縫合線 ５…縦横固定縫目線 ６…チップ用密閉布製外被袋 ６ａ…密閉縫合線 ７…クロス固定縫目 ８…密閉布製外被袋 ８ａ…密閉縫合線

Claims (5)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】所望の大きさに破砕した木炭屑を充填した
   複数の和紙袋を縦横整然と整列して収容するとともに当
   該和紙袋の相互隣接境界線に沿って和紙袋群を固定自在
   な縫目線を外部から入れた木炭屑用密閉布製偏平袋と、 所望大きさに破砕した木材チップ群を充填し所望箇所に
   当該木材チップ群の移動を阻止自在な固定縫目を通した
   チップ用密閉布製偏平袋とを、 二段に重層して密閉布製外被袋内に装填した、 ことを特徴とする健康座布団。
2. 【請求項２】和紙袋は、 断面方形，円形，偏平形の平面長方体である、 ことを特徴とする請求項１記載の健康座布団。
3. 【請求項３】木炭屑用密閉布製偏平袋とチップ用密閉布
   製偏平袋は、 通気性の良い素材製である、 ことを特徴とする請求項１又は２記載の健康座布団。
4. 【請求項４】木炭屑用密閉布製偏平袋とチップ用密閉布
   製偏平袋は、 木綿，絹，麻等で織成した布である、 ことを特徴とする請求項１，２又は３記載の健康座布
   団。
5. 【請求項５】木材チップ群は、 桐チップ群である、 ことを特徴とする請求項１，２，３又は４記載の健康座
   布団。