JP2675697B2 - タイヤの加硫方法 - Google Patents
タイヤの加硫方法Info
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- JP2675697B2 JP2675697B2 JP3239730A JP23973091A JP2675697B2 JP 2675697 B2 JP2675697 B2 JP 2675697B2 JP 3239730 A JP3239730 A JP 3239730A JP 23973091 A JP23973091 A JP 23973091A JP 2675697 B2 JP2675697 B2 JP 2675697B2
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- tire
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は金型移動式のタイヤ加硫
装置におけるタイヤの加硫方法に関する。
装置におけるタイヤの加硫方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】特願平１−３３４７２６号として特許出
願されている金型移動式のタイヤ加硫装置においては、
タイヤのローディング位置から、加硫位置へ移動後、加
硫位置でタイヤ内方への加熱加圧媒体（高温高圧の水蒸
気、温水又は水蒸気とイナートガスの混合体）の供給再
開のためにクイックカップラで供給元圧ラインと接続し
加硫を続行する。そして金型移動中は、クイックカップ
ラに内蔵の逆止弁でタイヤ内方の加熱加圧媒体は密封し
ている。
願されている金型移動式のタイヤ加硫装置においては、
タイヤのローディング位置から、加硫位置へ移動後、加
硫位置でタイヤ内方への加熱加圧媒体（高温高圧の水蒸
気、温水又は水蒸気とイナートガスの混合体）の供給再
開のためにクイックカップラで供給元圧ラインと接続し
加硫を続行する。そして金型移動中は、クイックカップ
ラに内蔵の逆止弁でタイヤ内方の加熱加圧媒体は密封し
ている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】金型が加硫位置へ到達
し、内圧供給ラインを接続後は、従来技術でタイヤ内圧
力・温度が制御されるが、数１０秒を要する金型移動中
に洩れがあった場合は、加硫度不足や巻込等のタイヤ品
質不良をきたすことになる。本発明は、金型移動中にお
ける洩れを検出し、洩れがあっても極力、タイヤ不良を
出さぬようするタイヤの加硫方法を提案することを目的
とするものである。
し、内圧供給ラインを接続後は、従来技術でタイヤ内圧
力・温度が制御されるが、数１０秒を要する金型移動中
に洩れがあった場合は、加硫度不足や巻込等のタイヤ品
質不良をきたすことになる。本発明は、金型移動中にお
ける洩れを検出し、洩れがあっても極力、タイヤ不良を
出さぬようするタイヤの加硫方法を提案することを目的
とするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】金型が加硫位置へ到達
し、クイックカップラで内圧供給ラインを接続後、供給
用弁を開く前に、タイヤ内方の加熱加圧媒体の温度また
は圧力、あるいは両方を計測する。
し、クイックカップラで内圧供給ラインを接続後、供給
用弁を開く前に、タイヤ内方の加熱加圧媒体の温度また
は圧力、あるいは両方を計測する。
【０００５】
【作用】加硫位置への金型の移動中に、タイヤ内方に充
填された加熱加圧媒体の漏出があると補充ができないの
で、タイヤ内方の圧力が低下することから、加熱加圧媒
体の供給再開前の圧力を計測することにより漏出が発見
できる。また、この時期は加硫工程初期にあり、タイヤ
の昇温に多量の熱が消費されることから、加熱加圧媒体
として熱容量の大きい蒸気が使用されることが多いの
で、加熱加圧媒体の温度を計測することによっても、圧
力に換算可能であり、加熱加圧媒体の漏出が発見でき
る。
填された加熱加圧媒体の漏出があると補充ができないの
で、タイヤ内方の圧力が低下することから、加熱加圧媒
体の供給再開前の圧力を計測することにより漏出が発見
できる。また、この時期は加硫工程初期にあり、タイヤ
の昇温に多量の熱が消費されることから、加熱加圧媒体
として熱容量の大きい蒸気が使用されることが多いの
で、加熱加圧媒体の温度を計測することによっても、圧
力に換算可能であり、加熱加圧媒体の漏出が発見でき
る。
【０００６】同圧力が降下してタイヤ外面が金型から離
れることがあると加熱加圧媒体の供給を再開して昇圧し
た時に巻込みやリプリントといったタイヤ欠陥が生じる
ので圧力降下の程度如何により以降の工程を中止する又
は、そのサイクルは続行して次サイクルのスタートを中
止して漏出場所の特定並びに改善作業を実施する。計測
温度が許容値以下の場合は加硫度不足と言うタイヤ欠陥
が生じるが、この欠陥は加硫時間の延長により防止でき
ることが知られているので、温度降下の程度如何により
自動的に加硫時間の設定を変更（延長）して加硫を続行
し、次サイクルのスタートを中止して漏出場所の特定並
びに改善作業を実施する。従って不良タイヤ減少の為に
は圧力と温度の両方を計測することが望ましい。
れることがあると加熱加圧媒体の供給を再開して昇圧し
た時に巻込みやリプリントといったタイヤ欠陥が生じる
ので圧力降下の程度如何により以降の工程を中止する又
は、そのサイクルは続行して次サイクルのスタートを中
止して漏出場所の特定並びに改善作業を実施する。計測
温度が許容値以下の場合は加硫度不足と言うタイヤ欠陥
が生じるが、この欠陥は加硫時間の延長により防止でき
ることが知られているので、温度降下の程度如何により
自動的に加硫時間の設定を変更（延長）して加硫を続行
し、次サイクルのスタートを中止して漏出場所の特定並
びに改善作業を実施する。従って不良タイヤ減少の為に
は圧力と温度の両方を計測することが望ましい。
【０００７】又、加熱加圧媒体の漏出によって加熱加圧
媒体の温度や圧力が上昇することはない筈につき、計測
温度又は圧力が許容値以上に上昇している場合は温度等
の制御系統に異常があることを意味するので、次サイク
ルのスタートを中止させて必要な処置を行う。
媒体の温度や圧力が上昇することはない筈につき、計測
温度又は圧力が許容値以上に上昇している場合は温度等
の制御系統に異常があることを意味するので、次サイク
ルのスタートを中止させて必要な処置を行う。
【０００８】
【実施例】本発明の実施例を図１，図２について説明す
る。金型Ｍ（本実施例では上下２分割型を示している）
にはタイヤＡが、同タイヤのブラダＢ内に供給されてい
る蒸気等の加硫媒体で押し付けられている。金型Ｍが加
硫位置へ到着されると、内圧を供給・排出するラインが
クイックカップラ１，２で公知の方法で自動的に接続さ
れる。またタイヤＡ内にセットされた温度センサ４の信
号ラインもカップラ３で制御装置（図示せず）へ接続さ
れる。内圧ラインにはバルブ５，６が設けられており、
カップラ１，２が接続されるときポート（１），（２）
間は閉となり、ポート（２）、（３）間が開となってお
り、バルブ５，６のポート（３）は共通にバルブ７につ
ながれており、やはり閉となっている。内圧ラインの一
方又は両方に圧力センサ８が設置されており、バルブ
５，６，７の上記の状態で、タイヤ内の温度Ｔをセンサ
４で、また圧力をセンサ８で検出する。
る。金型Ｍ（本実施例では上下２分割型を示している）
にはタイヤＡが、同タイヤのブラダＢ内に供給されてい
る蒸気等の加硫媒体で押し付けられている。金型Ｍが加
硫位置へ到着されると、内圧を供給・排出するラインが
クイックカップラ１，２で公知の方法で自動的に接続さ
れる。またタイヤＡ内にセットされた温度センサ４の信
号ラインもカップラ３で制御装置（図示せず）へ接続さ
れる。内圧ラインにはバルブ５，６が設けられており、
カップラ１，２が接続されるときポート（１），（２）
間は閉となり、ポート（２）、（３）間が開となってお
り、バルブ５，６のポート（３）は共通にバルブ７につ
ながれており、やはり閉となっている。内圧ラインの一
方又は両方に圧力センサ８が設置されており、バルブ
５，６，７の上記の状態で、タイヤ内の温度Ｔをセンサ
４で、また圧力をセンサ８で検出する。
【０００９】この計測値に対し、温度・圧力の正常範囲
をＴ0 ，Ｐ0 とし、正常値より高い場合をＴ+ ，Ｐ+ 、
低い場合Ｔ- ，Ｐ- とし、図２のようにマトリックスを
作り、以下のように加硫条件を設定する。 （１）：洩れが大で異常としてすぐ停止、 （２），（３）：加硫時間を正常値との温度差に応じて
延長し、そのサイクル終了後、運転停止、 （４），（６）：正常通り加硫後、次サイクルを停止、 （５）：正常通りそのサイクル終了後自動的に次サイク
ルスタート、 （７），（８），（９）：正常通り運転後、次サイクル
を停止する。
をＴ0 ，Ｐ0 とし、正常値より高い場合をＴ+ ，Ｐ+ 、
低い場合Ｔ- ，Ｐ- とし、図２のようにマトリックスを
作り、以下のように加硫条件を設定する。 （１）：洩れが大で異常としてすぐ停止、 （２），（３）：加硫時間を正常値との温度差に応じて
延長し、そのサイクル終了後、運転停止、 （４），（６）：正常通り加硫後、次サイクルを停止、 （５）：正常通りそのサイクル終了後自動的に次サイク
ルスタート、 （７），（８），（９）：正常通り運転後、次サイクル
を停止する。
【００１０】以上の加硫条件に従い加硫を続行する場合
には、バルブ５，６を自動的に開いて加熱加圧媒体の供
給を再開し、加硫が終了するとバルブ５，６を閉じ、バ
ルブ７を開いてカップラ１，２〜バルブ５，６間の圧力
を大気へ放出した後、カップラ１，２，３の連結を解除
する。金型Ｍはタイヤアンローディング位置へ行き，タ
イヤが金型から取出され、金型は次タイヤのローディン
グ位置へ移動する。
には、バルブ５，６を自動的に開いて加熱加圧媒体の供
給を再開し、加硫が終了するとバルブ５，６を閉じ、バ
ルブ７を開いてカップラ１，２〜バルブ５，６間の圧力
を大気へ放出した後、カップラ１，２，３の連結を解除
する。金型Ｍはタイヤアンローディング位置へ行き，タ
イヤが金型から取出され、金型は次タイヤのローディン
グ位置へ移動する。
【００１１】また図示はしていないが、通常金型も加硫
中熱板等で加熱されており、この加熱状態も管理するた
め、金型（又は熱板）に温度センサ９を設けておき、や
はりカップラ１０で脱着できるようにしておき、この温
度が異常の場合は加硫を中止する等、前記マトリックス
と同じような条件設定をすることができる。また温度セ
ンサ４は、金型側の代わりに、圧力センサ８と同じ位置
に設置しても、精度は若干おちるが実用上問題無い。ま
た、圧力センサ８を逆に温度センサ４と同じ位置にして
もよい。
中熱板等で加熱されており、この加熱状態も管理するた
め、金型（又は熱板）に温度センサ９を設けておき、や
はりカップラ１０で脱着できるようにしておき、この温
度が異常の場合は加硫を中止する等、前記マトリックス
と同じような条件設定をすることができる。また温度セ
ンサ４は、金型側の代わりに、圧力センサ８と同じ位置
に設置しても、精度は若干おちるが実用上問題無い。ま
た、圧力センサ８を逆に温度センサ４と同じ位置にして
もよい。
【００１２】
【発明の効果】本発明は、金型移動式のタイヤ加硫装置
において、タイヤのローディング位置でタイヤを金型内
に封入し、同タイヤの内方に加熱加圧媒体を充填した状
態で加硫位置へ移動した後、タイヤ内方への加熱加圧媒
体供給を再開する前に、前記タイヤ内方の加熱加圧媒体
の温度又は圧力あるいは両方を計測することにより、次
の効果を有する。
において、タイヤのローディング位置でタイヤを金型内
に封入し、同タイヤの内方に加熱加圧媒体を充填した状
態で加硫位置へ移動した後、タイヤ内方への加熱加圧媒
体供給を再開する前に、前記タイヤ内方の加熱加圧媒体
の温度又は圧力あるいは両方を計測することにより、次
の効果を有する。
【００１３】金型移動中のタイヤ内方の加熱加圧媒体の
洩れや温度制御装置等の異常の検出が可能であり、その
状態に応じて、加硫条件を変更して、タイヤ品質不良を
防止することができるとともに、サイクルを自動停止し
て、不良発生をくりかえさぬようにして、タイヤ不良の
発生を最小限にすることができる。
洩れや温度制御装置等の異常の検出が可能であり、その
状態に応じて、加硫条件を変更して、タイヤ品質不良を
防止することができるとともに、サイクルを自動停止し
て、不良発生をくりかえさぬようにして、タイヤ不良の
発生を最小限にすることができる。
【図１】本発明を実施するタイヤ加硫装置の概略図であ
る。
る。
【図２】本発明における温度・圧力条件の組合せを示す
マトリックスである。
マトリックスである。
Ａ タイヤ Ｂ ブラダ Ｍ 金型 １ クイックカップラ ２ クイックカップラ ４ 温度センサ ８ 圧力センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ２９Ｌ 30:00
Claims (1)
- 【請求項１】 金型移動式のタイヤ加硫装置において、
タイヤのローディング位置でタイヤを金型内に封入し、
同タイヤの内方に加熱加圧媒体を充填した状態で加硫位
置へ移動した後、タイヤ内方への加熱加圧媒体供給を再
開する前に、前記タイヤ内方の加熱加圧媒体の温度、又
は圧力あるいは両方を計測することを特徴とするタイヤ
の加硫方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3239730A JP2675697B2 (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | タイヤの加硫方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3239730A JP2675697B2 (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | タイヤの加硫方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0577249A JPH0577249A (ja) | 1993-03-30 |
| JP2675697B2 true JP2675697B2 (ja) | 1997-11-12 |
Family
ID=17049079
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3239730A Expired - Fee Related JP2675697B2 (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | タイヤの加硫方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2675697B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5417900A (en) * | 1993-07-07 | 1995-05-23 | Bridgestone/Firestone, Inc. | Vacuum leak detector for a tire curing press |
| US6610238B1 (en) | 1997-11-14 | 2003-08-26 | The Goodyear Tire And Rubber Company | Tire curing system and method |
| JP4246357B2 (ja) * | 2000-08-11 | 2009-04-02 | 横浜ゴム株式会社 | タイヤ加硫方法 |
| JP4816232B2 (ja) * | 2006-05-12 | 2011-11-16 | 横浜ゴム株式会社 | タイヤ加硫方法 |
| JP4772027B2 (ja) | 2006-12-05 | 2011-09-14 | 株式会社神戸製鋼所 | タイヤ加硫機 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4120193A (en) * | 1977-05-12 | 1978-10-17 | Uniroyal, Inc. | Leak-detecting apparatus |
| JPS63111017A (ja) * | 1986-10-28 | 1988-05-16 | Bridgestone Corp | タイヤの加硫制御方法 |
| JP2637585B2 (ja) * | 1989-12-26 | 1997-08-06 | 三菱重工業株式会社 | タイヤ加硫システム |
-
1991
- 1991-09-19 JP JP3239730A patent/JP2675697B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0577249A (ja) | 1993-03-30 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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