JP2675588B2 - 表面を薄鋼板で被覆保護したPCa板 - Google Patents

表面を薄鋼板で被覆保護したPCa板

Info

Publication number
JP2675588B2
JP2675588B2 JP63207554A JP20755488A JP2675588B2 JP 2675588 B2 JP2675588 B2 JP 2675588B2 JP 63207554 A JP63207554 A JP 63207554A JP 20755488 A JP20755488 A JP 20755488A JP 2675588 B2 JP2675588 B2 JP 2675588B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
main plate
thin steel
plate portion
leg
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63207554A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0258658A (ja
Inventor
忠治 萩原
秀雄 佐藤
悟 大沢
真一 長尾
喬 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Corp
Original Assignee
Takenaka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takenaka Corp filed Critical Takenaka Corp
Priority to JP63207554A priority Critical patent/JP2675588B2/ja
Publication of JPH0258658A publication Critical patent/JPH0258658A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2675588B2 publication Critical patent/JP2675588B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Panels For Use In Building Construction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、表面を薄鋼板で被覆保護したPCa板に関す
る。
「従来の技術」 近年、PCa板を含むコンクリートの耐久性が予測値を
下廻り、問題視されている。
叙上耐久性の改善としては、例えば、コンクリート表
面をタイルで被覆保護して耐候性を高める表面保護手段
が採られるが、周知の如く、タイルの剥離,剥落事故は
一向に解消されていない。
一方、アルミニウムやその合金,ステンレス,チタン,
鉄,銅等の薄鋼板は、表面処理が容易で装飾性,耐候性
に優れ、建物の屋根,外壁等に於ける仕上被覆材として
使用されている。
しかし、PCa板の表面被覆として使用された例は無く、
薄鋼板の現状に於ける使用態様は上面,立側面に対する
貼付けとなる現場施工である。
実際の施工例を観ると、薄鋼板であるため、下地材との
接合および薄鋼板同志の接合作業(溶接等)によって、
ひずみが生じ、設計者の求めるテクスチャーが確保され
ていない場合が多く、また、下地補強材若しくは固定用
金物として異種の鋼材を用いるために異種金属接触腐食
等のため仕上材としての耐久性が長期に確保されない等
の問題がある。
すなわち、代表的な施工例は下記の如くである。
(1)下地補強材に、野地板を取付け、野地板または補
強材に固定用金物を取付け、薄鋼板をこれに固定する方
法,この場合薄鋼板同志は溶接接合となる。
(2)下地補強材に野地板を目地用凹部を形成して取付
け、薄鋼板と下地補強材,薄鋼板同志の接合を該目地部
で“ハゼ”とし、且つシーリング等で止水する。
(3)コンクリート面に薄鋼板固定用金物を取付け、こ
れを介して薄鋼板をハゼ止めにて覆う。
コンクリートと薄鋼板の間には、発泡ポリエチレン等
の板材を介装する。
叙上の通常の陶製のタイルと異なり厚さが僅か0.3〜0.4
mmしかない薄鋼板でもって表面被覆したPCa板を提供す
るには、薄鋼板を底型枠に敷設しておいて、コンクリー
トを打設することとなる訳であるが、下地(コンクリー
ト)に薄鋼板を貼付けする手段を既述の現場施工要領を
援用することは煩わしいのみでなく、既述した仕上げ不
良,異種金属接触腐食等の不都合が伴うので、好ましく
ない。
上記不都合を回避してPCa板を提供し得る手段として
は、本出願人等による実開昭62−82636号の“金属タイ
ル”がある。
当該“金属タイル”は、金属板の側辺を屈曲成型して箱
状にして成るためにコンクリート若しくはモルタル層へ
のアンカーが確保され、既述の如く、固定のために固定
用金物等を要しない。
しかして、これを用いて表面に薄鋼板を打込みしたPC
a板を提供することは可能である。
「発明が解決しようとする課題」 しかるに、叙上の金属タイルにあっては、隣接タイル
同志は、目地部にあって離隔しており、被覆材が連続し
て外気を完全に遮断するものとはならず、目地部にて経
時発生の亀裂を介してのコンクリート劣化は避け得ず高
い耐久性のPCa板の提供は不可である。
本発明は、叙上の事情に鑑みなされたもので、溶接に
よる仕上不良も電食も未被覆部を介しての下地劣化を伴
うことのない薄鋼板よりなる被覆材が相互に連続し得て
打込みされ、外気を完全に遮断したPCa板を提供するこ
とを目的としている。
「課題を解決するための手段」 上記目的を達成するために,本発明のPCa板は,薄鋼
板をプレスして裏側に主板部とこの主板部の周囲若しく
は両側を囲む脚部を形成し,当該脚部先端を外方に向け
屈曲した板体を,当該外方屈曲部に目地材を嵌装させた
うえで積重させ相互に連接して型枠打込み被覆面を形成
し,当該被覆面裏側にコンクリートを打設したものであ
る。
薄鋼板をプレスして裏側に主板部とこの主板部の周囲
若しくは両側を囲む脚部を形成し,当該脚部の一部を折
り返し屈曲した板体を,当該折り返し屈曲部に非折り返
し脚部を嵌挿させて相互に連接して型枠打込み被覆面を
形成し,当該被覆面裏側にコンクリートを打設したもの
である。
薄鋼板をプレスして裏側に主板部とこの主板部の周囲
若しくは両側を囲む脚部を形成し,当該脚部先端を外方
に向け屈曲のうえ上若しくは下向きに折り返しした板体
を,当該屈曲折り返し部を噛み合わせて積重あせると共
にシーリングで目地処理して相互に連接して型枠打込み
被覆面を形成し,当該被覆面裏側にコンクリートを打設
したものである。
薄鋼板をプレスして裏側に主板部とこの主板部の周囲
若しくは両側を囲む脚部を形成した板体を,当該脚部に
目地材を嵌装させたうえで脚部先端間をハゼとし,相互
に連接して型枠打込み被覆面を形成し,当該被覆面裏側
にコンクリートを打設したものである。
隅取りした矩形の薄鋼板の一方の対向辺をプレスして
裏側に主板部とこの主板部の両側を囲み脚部を形成した
板体を,該脚部基部外側にバックアップ材を添配し,該
主板部突出端が隣接板体に積重する態様に互い違いに配
して相互に連接して型枠打込み被覆面を形成し,当該被
覆面裏側にコンクリートを打設したものである。
「作用」 上記のように構成された本発明の表面を薄鋼板で被覆
保護したPCa板は、一切溶接,異種固定用金物を介して
被覆薄鋼板が貼付けされることなく、しかも、密に連接
して完全被覆を果すため、コンクリートの外気からの遮
断保護を完璧に果す。
「実施例」 実施例について図面を参照して説明すると、第1図に
おいて、薄鋼板をプレスして主板部1aとこの主板部1aの
周囲若しくは両側を囲む脚部1bを形成し、当該脚部1b先
端を外方に向け屈曲1cした板体1,……は当該屈曲1c,1c
同志を目地材2をかませて積重され、上位の屈曲1c先端
を下位の屈曲1cを掛止するように屈曲させて相互に連接
して底型枠3上に型枠打込み被覆面4を形成し、コンク
リート5の打設によってPCa板を供する。
該脚部1bはアンカーとなるうえ、屈曲1c部で相互にラ
ップするため、板体1同志は、密に止着,連接するもの
となる。
第2図において、薄鋼板をプレスして主板部6aとこの主
板部6aの周囲若しくは両側を囲む脚部6bを形成し、当該
脚部6bの一部を折り返し屈曲6cした板体6,…は、該折り
返し屈曲部6cに非折り返し脚部6bを嵌挿させることで相
互に連接され、底型枠3上に型枠打込み被覆面7を形成
し、コンクリート5の打設によってPCa板を供する。
該脚部6bと折り返し部6cはアンカーとなるうえ、ハゼ
となるので、板6同志は密に止着,連接するものとな
る。
第3図において、薄鋼板をプレスして主板部8aとこの主
板部8aの周囲若しくは両側を囲む脚部8bを形成し、当該
脚部8b先端を外方に向け屈曲のうえ上若しくは下向きに
折り返し8cした板体8,…は当該折り返し部8c,8cを噛み
合わせて積重すると共にシーリング9による目地処理を
施こし、相互に連接して底型枠3上に型枠打込み被覆面
10を形成し、コンクリート5の打設によってPCa板を供
する。
該脚部8bはアンカーとなるうえ、折り返し部8cで相互
にラップするため板体8同志は密に止着,連接するもの
となる。
第4図において、薄鋼板をプレスして主板部11aとこ
の主板部11aの周囲若しくは両側を囲む脚部11bを形成し
た板体11,…は、該脚部11b先端間をハゼとすると共に目
地材12を嵌装し、相互に連接して底型枠3上に型枠打込
み被覆面13を形成し、コンクリート5の打設によってPC
a板を供する。
尚、図中14は板体11に必要に応じて裏打ちするを良し
とする断熱材等の補強材である。
ハゼ止めされる脚部11bはアンカーとなるうえ、当然の
ことながらラップしており、板体11同志は密に止着,連
接するものとなる。
第5図において、隅取りした矩形の薄鋼板の一方の対
向辺をプレスして主板部15aとこの主板部15aの両側を囲
む脚部15bを形成した板体15,…は、該脚部15bの基部外
側にバッカー16を添配し、該主板部15aの突出端15cが隣
接板体15上にラップする態様に互い違いに配し、相互に
連接して底型枠3上に型枠打込み被覆面17を形成し、コ
ンクリート5の打設によってPCa板を供する。
該脚部15bはアンカーとなり、該突出端15cは隣接板体
15に積重するため、密に止着,連接するものとなる。
「発明の効果」 本発明は、以上説明したように構成されているので、
以下に記載されるような効果を奏する。
薄鋼板が、下地コンクリートに対して強固に止着すると
共に連続した被覆保護膜を形成して、下地コンクリート
の外気からの保護効果が極めて高く、コンクリートの耐
久性を著しく改善している。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本発明のPCa板の型枠成型時の縦断
図、第5図a,bは本発明PCa板に使用される板体単位とそ
れを用いたPCa板の型枠成型時の縦断図である。 1……板体、1a……主板部、1b……脚部、1c……屈曲、
2……目地材、3……底型枠、4……被覆面、5……コ
ンクリート、6……板板、6a……主板部、6b……脚部、
6c……折り返し屈曲部、7……型枠打込み被覆面、8…
…板体、8a……主板部、8b……脚部、8c……折り返し、
9……シーリング、10……被覆面、11……板体、11a…
…主板部、11b……脚部、12……目地材、13……型枠打
込み被覆面、14……補強材、15……板体、15a……主板
部、15b……脚部、15c……突出端、16……パッカー、17
……被覆面、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長尾 真一 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 原 喬 東京都江東区南砂2丁目5番14号 株式 会社竹中工務店技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−261041(JP,A) 特開 昭61−38040(JP,A) 実開 昭54−140072(JP,U) 実公 昭29−1556(JP,Y1) 実公 昭51−52837(JP,Y2)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄鋼板をプレスして裏側に主板部とこの主
    板部の周囲若しくは両側を囲む脚部を形成し,当該脚部
    先端を外方に向け屈曲した板体を,当該外方屈曲部に目
    地材を嵌装させたうえで積重させ相互に連接して型枠打
    込み被覆面を形成し,当該被覆面裏側にコンクリートを
    打設した表面を薄鋼板で被覆保護したPCa板。
  2. 【請求項2】薄鋼板をプレスして裏側に主板部とこの主
    板部の周囲若しくは両側を囲む脚部を形成し,当該脚部
    の一部を折り返し屈曲した板体を,当該折り返し屈曲部
    に非折り返し脚部を嵌挿させて相互に連接して型枠打込
    み被覆面を形成し,当該被覆面裏側にコンクリートを打
    設した表面を薄鋼板で被覆保護したPCa板。
  3. 【請求項3】薄鋼板をプレスして裏側に主板部とこの主
    板部の周囲若しくは両側を囲む脚部を形成し,当該脚部
    先端を外方に向け屈曲のうえ上若しくは下向きに折り返
    しした板体を,当該屈曲部折り返し部を噛み合わせて積
    重させると共にシーリングで目地処理して相互に連接し
    て型枠打込み被覆面を形成し,当該被覆面裏側にコンク
    リートを打設した表面を薄鋼板で被覆保護したPCa板。
  4. 【請求項4】薄鋼板をプレスして裏側に主板部とこの主
    板部の周囲若しくは両側を囲む脚部を形成した板体を当
    該脚部に目地材を嵌装させたうえで脚部先端間をハゼと
    し,相互に連接して型枠打込み被覆面を形成し,当該被
    覆面裏側にコンクリートを打設した表面を薄鋼板で被覆
    保護したPCa板。
  5. 【請求項5】隅取りした矩形の薄鋼板の一方の対向辺を
    プレスして裏側に主板部とこの主板部の両側を囲む脚部
    を形成した板体を,該脚部基部外側にバックアップ材を
    添配し,該主板部突出端が隣接板体に積重する態様に互
    い違いに配して相互に連接して型枠打込み被覆面を形成
    し,当該被覆面裏側にコンクリートを打設した表面を薄
    鋼板で被覆保護したPCa板。
JP63207554A 1988-08-22 1988-08-22 表面を薄鋼板で被覆保護したPCa板 Expired - Fee Related JP2675588B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63207554A JP2675588B2 (ja) 1988-08-22 1988-08-22 表面を薄鋼板で被覆保護したPCa板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63207554A JP2675588B2 (ja) 1988-08-22 1988-08-22 表面を薄鋼板で被覆保護したPCa板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0258658A JPH0258658A (ja) 1990-02-27
JP2675588B2 true JP2675588B2 (ja) 1997-11-12

Family

ID=16541658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63207554A Expired - Fee Related JP2675588B2 (ja) 1988-08-22 1988-08-22 表面を薄鋼板で被覆保護したPCa板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2675588B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6652755B2 (ja) * 2016-03-22 2020-02-26 株式会社高速道路総合技術研究所 道路床版とPCa壁高欄との接合構造および接合方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5152837U (ja) * 1974-10-18 1976-04-22
JPS54140072U (ja) * 1978-03-24 1979-09-28
JPS6138040A (ja) * 1984-07-31 1986-02-24 株式会社 構建設計研究所 構造用複合板
JPS61261041A (ja) * 1985-05-15 1986-11-19 住友金属工業株式会社 複合板の製造法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0258658A (ja) 1990-02-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2675588B2 (ja) 表面を薄鋼板で被覆保護したPCa板
CN214995323U (zh) 一种屋面变形缝盖板防水连接节点结构
JPS6344498Y2 (ja)
JPH0131699Y2 (ja)
CN220469311U (zh) 一种墙板线条
JPS6143871Y2 (ja)
JPS6128812Y2 (ja)
JPH0791870B2 (ja) 鉄骨耐火被覆工法
JPH08151727A (ja) ラス張り芯材
JPS6226510Y2 (ja)
JPS6226508Y2 (ja)
JP2552819Y2 (ja) 金属板屋根の継手構造
JPH0240816B2 (ja) Sekisogaiitai
JPS6226509Y2 (ja)
JP2548672Y2 (ja) 金属板屋根のけらば側立上り部の構造
JPH0249293Y2 (ja)
JPH0429826B2 (ja)
JPS6139775Y2 (ja)
JPH0718816Y2 (ja) 屋根パネル
JPH04119028U (ja) 壁 材
JPS5921205Y2 (ja) 建築用複合ボ−ド
JPH0219482Y2 (ja)
JP2572102Y2 (ja) 屋根谷部の防火構造
JP2549266Y2 (ja) 複合耐火パネル
JPS58210251A (ja) 裏面に補強又は、組立用として、金属体材を用いたコンクリ−ト製タイル板

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080718

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees